JP2799186B2 - 光学活性ピリダジノン誘導体 - Google Patents

光学活性ピリダジノン誘導体

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JP2799186B2 JP1139211A JP13921189A JP2799186B2 JP 2799186 B2 JP2799186 B2 JP 2799186B2 JP 1139211 A JP1139211 A JP 1139211A JP 13921189 A JP13921189 A JP 13921189A JP 2799186 B2 JP2799186 B2 JP 2799186B2
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喜久男 安田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性なピリダジノン誘導体に関し、さら
に詳しくは、式 式中、 R1、R2及びR3のいずれか1つは水素原子を表わし、且
つ残りの2つは各々低級アルキル基、トリフルオロメチ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表わす、 で示される光学活性のピリダジノン誘導体及びその塩、
並びに上記式(I)で示される光学活性のピリダジノン
誘導体又はその製薬学的に許容しうる塩を有効成分とす
る降圧剤に関する。
本発明者らは先に下記式 式中、 R1は水素原子又はメチル基を表わし、 R2、R3及びR4のいずれか1つは水素原子を表わし、且
つ残りの2つは各々低級アルキル基、トリフルオロメチ
ル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表わす、 で示されるピリダジノン誘導体又はその塩が、優れたβ
−遮断作用と血管拡張作用の両作用を同時に兼備してお
り、頻脈を伴わない持続的な降圧剤として治療学的に極
めて有用であることを思い出し提案した(特開昭63−18
3568号公報参照)。
本発明者らはさらに検討を行なった結果、上記式
(A)の化合物におけるヒドロキシプロピルアミノ部分
の不斉炭素がS−立体配置を有するとき、その光学活性
の式(A)の化合物はβ−遮断作用及び血管拡張作用が
さらに一層増強されると共に、副作用としての頻脈が格
段に少なくなることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
本発明により提供される前記式(I)の化合物は、ヒ
ドロキシプロピルアミノ部分の不斉炭素に加えて、ピリ
ダジノン環のメチル基が結合している炭素も不斉炭素を
有しており、従って、本発明の化合物は下記式(I−
a)及び(I−b)で示される2種のジアステレオマー
又はそれらの混合物として存在することができる。
式中、R1、R2及びR3は前記の意味を有する。
本明細書において、「低級」なる語は、この語が付さ
れた基又は化合物が5個以下、好ましくは3個以下の炭
素原子を含有することを意味する。
しかして、本明細書において使用する「低級アルキル
基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれのものであってもよ
く、例えば、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロ
ピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル基が挙
げられ、中でもメチル及びエチル基が適している。
一方、「ハロゲン原子」はフッ素、塩素、臭素及びヨ
ウ素原子を表わし、殊に塩素及び臭素が好適である。
本発明により提供される前記式(I)の化合物の中
で、薬理効果の面からみて特に好適なものとしては、 R1がメチル基、塩素原子又はシアノ基を表わし且つR2
はR3がメチル基又はハロゲン原子を表わす場合の式
(I)の化合物 等が挙げられる。
かくして、本発明により提供される前記式(I)のピ
リダジノン誘導体の代表例を示せば下記のとおりであ
る。
(5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロ
ル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2,5−ジ
クロルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]
−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル
−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2,3−ジ
クロルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]
−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル
−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2,5−ジ
メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]
−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル
−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロ
ル−2−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−グロ
ル−5−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−クロ
ル−5−トリフルオロメチルフエノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フ
エニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピ
リダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−クロ
ル−5−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−クロ
ル−5−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(3−クロ
ル−2−ジアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−メチ
ル−3−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−エチ
ル−2−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−ブロ
ム−2−エチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロ
ル−2−エチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−ブロ
ム−5−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−ブロ
ム−5−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−フル
オロ−2−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−
5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−フル
オロ−2−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−
5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−メチ
ル−5−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−エチ
ル−5−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]プロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−4,
5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−クロ
ル−3−メチルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−クロ
ル−3−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−メチ
ル−2−ニトロフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン。
本発明によれば上記した如き光学活性のピリダジノン
誘導体の酸付加塩もまた提供される。前記式(I)で表
わされる化合物の酸付加塩としては、例えば、塩化水素
酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;並び
に酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸等の有
機酸との塩が挙げられ、中でも製薬学的に許容し得る酸
付加塩が有利である。
本発明に従えば、前記式(I)のピリダジノン誘導体
は下記反応式Aに示す反応経路により製造することがで
きる。
上記式中、 Yは保護されたアミノ基を表わし、 R1、R2、及びR3は前記の意味を有する。
ここで、「保護されたアミノ基」は、加水分解、ヒド
ラジノリシス、水素添加分解等の通常の脱アミノ保護基
反応により容易に離脱しうる保護基で保護されたアミノ
基(−NH2)を意味し、アミノ基の保護基としては、例
えばフタロイル基、ベンジルオキシカルボニル基、t−
ブトキシカルボニル基、アセチル基等があげられる。
上記反応式Aにおいて、S−体、R−体又はラセミ体
形の式(II)の化合物の式(III)のアルデヒドによる
還元アルキル化は、一般には不活性媒体、例えば、トル
エン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
メトキシエタンなどのエーテル類;ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類;メタノール、エタノールなどのアル
コール類中において、式(II)の化合物と式(III)の
アルデヒドを接触せしめ、生成するシツフ塩基を還元す
ることによって行なうことができる。
なお、式(II)の化合物のセラミ体からS−体又はR
−体の分画は公知の方法、例えばジヤーナルオブメデイ
シナルケミストリー(Journal of Medicinal Chemistr
y)31巻352頁1988年に記載の方法により行うことができ
る。
シツフ塩基の還元は、(a)反応系に式(II)の化合
物と式(III)のアルデヒドと還元剤を共存せしめて同
時的に行なってもよく、或いは(b)式(II)の化合物
と式(III)のアルデヒドから予めシツフ塩基を生成せ
しめ、次いでそのシツフ塩基を還元することによって行
なうこともできる。
前者(a)の同時法で使用しうる還元剤としては、シ
アノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム
及び水素化アルミニウムリチウム等の金属水素錯化合物
又ギ酸等が挙げられ、これらは一般に、式(II)の化合
物1モル当り0.25〜10モル、好ましくは0.5〜2モルの
割合で用いることができる。また、上記同時法は通常約
0℃ないし反応混合物の還流温度、好ましくは10℃〜約
100℃の間の温度で行なうのが適当である。
一方、後者(b)の逐次法におけるシツフ塩基の生成
反応は室温でも行なうことができるが、一般には加熱還
流下に生成する水を除去しながら行なうのが好ましい。
生成するシツフ塩基の還元は、前述の還元剤を用いて行
なうことができ、又はパラジウム付活性炭、パラジウム
黒、白金付活性炭、酸化白金又はラネーニッケル等の還
元触媒を用いての接触還元によって行なうこともでき
る。
(a)及び(b)のいずれの方法においても、式(II
I)のアルデヒドは、式(II)の化合物1モル当り一般
に1〜10モル、好ましくは1〜3モルの割合で使用する
のが適当である。
以上述べた還元アルキル化反応により、式(IV)の化
合物が得られ、次いでこの化合物は脱アミノ保護基反応
に付される。
脱アミノ保護基反応はアミノ保護基の種類に応じて種
々の方法で行なうことができ、例えば以下に述べる方法
で行なうことができる。
(a)フタロイル基又はアセチル基の除去は、例えば、
アルコール、ジオキサンなどの溶媒中でヒドラジンと反
応させるヒドラジノリシス、或いはアルコール中での水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムと加熱するアルカリ加
水分解などにより行なわれ、 (b)ベンジルオキシカルボニル基の除去は、例えば、
アルコール中でパラジウム付活性炭などの触媒存在下に
水素気流中で反応させる水素添加水分解などにより行な
われ、 (c)t−ブトキシカルボニル基の除去は、有機溶媒中
で塩化水素又はトリフルオロ酢酸と反応する酸加水分解
などにより行なうことができる。
上記反応により式(V)の化合物が生成し、このもの
は次いで式(VI)の光学活性のエポキシ化合物と反応さ
せることにより、目的とする式(I)の化合物が得られ
る。式(V)の化合物と式(VI)の化合物との反応は溶
媒の不在下に実施することも可能であるが、一般には不
活性媒体例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類;ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロエ
タンなどのハロゲン化炭化水素類等の中で行なう。反応
温度は厳密に制限されるものではないが、一般に約20℃
乃至反応混合物の還流温度、好ましくは50℃〜100℃が
好適である。また、式(V)の化合物に対する式(VI)
の化合物の使用割合も臨界的ではなく広範に変えること
ができるが、一般には式(V)の化合物1モル当り式
(VI)の化合物は0.5〜20モル、好ましくは1〜5モル
の割合で使用するのが有利である。
上記式(VI)の光学活性のエポキシ化合物は例えば、
下記反応式Bに従いR−体のエピハロヒドリンを式(VI
I)のフエノール誘導体と反応させることにより容易に
製造することができる。
式中、Halはハロゲン原子を表わし、 R1、R2及びR3は前記の意味を有する。
かくして、式(I)の目的化合物が好収率で得られ
る。
以上述べた方法で製造される式(I)の化合物の反応
混合物からの回収及び精製はそれ自体公知の方法によ
り、例えば抽出、カラムクロマトグラフイー、薄層クロ
マトグラフイー、再結晶等を用いて行なうことができ
る。
かくして製造される式(I)で示される光学活性のピ
リダジノン誘導体は、さらに必要に応じて、それ自体公
知の方法により、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫
酸、硝酸、リン酸等の無機酸;並びに酢酸、プロピオン
酸、シユウ酸、マレイン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、
メタンスルホン酸等の有機酸で処理することにより、対
応する塩に変えることができる。
以上に説明した本発明の式(I)で示される光学活性
のピリダジノン誘導体は、優れたβ−遮断作用と血管拡
張作用の両作用を同時に有すると共に頻脈が極めて少な
い持続的な降圧剤として治療学的に極めて優れている。
本発明の式(I)で表わされる化合物が、頻脈を伴わ
ず、優れたβ−遮断作用及び血管拡張作用(降圧作用)
を発現することは、以下の動物実験により立証される。
本発明化合物 A:(5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(2−シ
アノ−5−クロルフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−
5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ン、 対称化合物としては、下記に示す化合物を用いた。
B:6−[4−[2−[3−(2−シアノ−5−クロル
フエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−
メチルプロルアミノ]フエニル]−5−メチル−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(特開昭63−183568
号公報) 試験法 (1)β−遮断作用の測定 1群5匹のペントバルビタール(60mg/kg,i.p.)麻酔
ラット(WiStir,雄性,体重350−420g)を使用し、血圧
は大腿動脈に押入したカニユーレを圧トランスジユーサ
ーに接続して測定した。心臓搏数は血圧脈波から算出し
た。ラットにイソプレナリン(0.1μg/kg i.v.)を投与
し、直ちに心搏数を測定記録する。その際の心搏数の測
定値をH1とする。次に、被験化合物を2%ツイーン80−
生理食塩水溶液に懸濁した溶液をラットの大腿静脈内に
挿入したカニユーレを通して投与し、3分後に再びイソ
プレナリン(0.1μg/kg i.v.)を投与し、直ちに心搏数
を測定記録する。その際の心搏数の読みをH2とする。こ
の測定値から、下記式に従って心搏数の抑制率を算出す
る。
被験化合物の投与量を累積的に増加させて上記操作を
繰返すことにより用量−反応曲線を作成し、この曲線か
ら心搏数の抑制率が50%になつた時の被験化合物の用量
を決定する。その時の用量をプロプラノロールと比較
し、その結果を下記第1表に示す。
(2)降圧作用及び心拍数の測定 1群6又は7匹の副腎髄質を摘出したラット(Wista
r,雄性、体重320−390g)に被験化合物を10%アラビア
ゴム・蒸留水に溶解あるいは懸濁して経口投与した。血
圧と心拍数は間接法により投与直前と投与3時間後に測
定し、両者間の差を算出して被験化合物による降圧作用
(血圧を25mmHg低下させる用量)及び心拍数変化(血圧
を25mmHg低下させる用量における心拍数増加)を決定し
た。その結果を下記第1表に併せて示す。
かくして、本発明の式(I)で表わされる化合物は、
β−遮断作用と血管拡張作用とを同時に有する降圧剤と
して、人間その他の温血動物に対する治療、措置のため
に、経口又は非経口投与(たとえば筋注、静注、皮下投
与、直腸投与、舌下投与など)することができる。
本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経口又は
非経口投与に適した種々の形態に製剤することができ
る。例えば、本発明の化合物は、この種薬剤に通常使用
される無毒性の賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐
剤、等張化剤、安定化剤、分散剤、酸化防止剤、着色
剤、香味剤、緩衝剤等の添加物を使用して製剤すること
ができる。
かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態(例えば
錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、細
粒剤、丸剤、トローチ錠など)、半固体形態(例えば坐
剤など)及び液体形態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロッ
プなど)のいずれかの製剤形態に調整することができ
る。しかして、使用し得る無毒性の上記添加物として
は、例えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳糖、果糖、
マルトース、炭酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースまたはその塩、アラビアゴム、ポリエチレング
リコール、p−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、
シロップ、エタノール、プロピレングリコール、ワセリ
ン、カーボワックス、グリセリン、塩化ナトリウム、亜
硫酸ソーダ、リン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられ
る。該薬剤はまた、治療学的に有用な薬剤を含有するこ
ともできる。
該薬剤中における本発明の化合物の含有量はその剤形
に応じて異なるが、一般に固体及び半固体形態の場合に
は5〜100重量%の濃度で、そして液体形態の場合には
0.1〜10重量%の濃度で該活性化合物を含有しているこ
とが望ましい。
本発明の化合物の投与量は、対象とする人間をはじめ
とする混血動物の種類、症状の軽重、医者の診断等によ
り広範に変えることができるが、一般に1日当り、0.01
〜30mg/kg、好適には0.01〜10mg/kgとすることができ
る。しかし、上記の如く患者の症状の軽重、医者の診断
に応じて、上記範囲の下限よりも少ない量又は上限より
も多い量を投与することももちろん可能である。上記投
与量は1日1回又は数回に分けて投与することができ
る。
以下実施例により本発明をさらに説明する。
尚、実施例中温度はいずれも摂氏度であり、NMRの測
定はテトラメチルシランを内部標準として行なった。
実施例1 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロル
−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−
メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン (1)(2S)−(+)−1−(5−クロル−2−シアノ
フエノキシ)−2,3−エポキシプロパンの製法 5−クロル−2−シアノフエノール(11.8g)及びR
−(−)−エピクロルヒドリン(10.0g)の混合物を油
浴上120℃で1時間20分撹拌した。反応物を酢酸エチル
に溶解し、飽和食塩水で洗浄後、溶媒を減圧留去した。
残留物をDMFに溶解し、氷冷撹拌下に60%水素化ナトリ
ウム(4.9g)を少量ずつ加えた。反応液に水を加え酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食塩水で洗浄
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー[ベンゼン−酢酸エチル混液(15:
1)]で精製し、(2S)−(+)−1−(5−クロル−
2−シアノフエノキシ)−2,3−エポキシプロパン(11.
4g)得た。酢酸エチルより再結晶をくり返し(2S)−
(+)−1−(5−クロル−2−シアノフエノキシ)−
2,3−エポキシプロパン(4.8g)を得た。
m.p.85〜86゜ ▲[α]20 D▼+9.90(c=1、C2H5OH) (2)(5R)−6−[4−(2−メチル−2−フタルイ
ミノプロピル)アミノフエニル]−5−メチル−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンの製法 (5R)−6−(4−アミノフエニル)−5−メチル−
4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(9.55g)、2
−メチル−2−フタルイミノプロパナール(13.27g)、
酢酸(4.2ml)及びメタノール(180ml)の混合物を室温
で撹拌しながら、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.48
g)のメタノール溶液(20ml)を滴下した。一夜撹拌
後、析出した結晶を取したのち、アセトンより再結晶
し、(5R)−6−[4−(2−メチル−2−フタルイミ
ノプロピル)アミノフエニル]−5−メチル−4,5−ジ
ヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(9.36g)を得た。m.
p.234〜236゜ ▲[α]20 D▼−308.4(c=1.00、CDCl3)NMR(CDC
l3)δ;1.18(3H、d,J=7Hz),1.76(6H,s),2.35(1H,
dd,J=17Hz,2Hz),2.66(1H,dd,J=17Hz,7Hz),3.07−
3.37(1H,m),3.63−3.84(2H,br),4.30−4.60(1H,b
r),6.62(2H,d,J=9Hz)、7.52(2H,d,J=9Hz),7.60
−7.86(4H,m),8.39(1H,s)。
(3)(5R)−6−[4−(2−アミノ−2−メチルプ
ロピルアミノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ピリダジノンの製法 (5R)−6−[4−(2−メチル−2−フタルイミノ
プロピルアミノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒ
ドロ−3(2H)−ピリダジノン(2.81g)、ヒドラジン
ヒドラート(1.74g),酢酸(4.17g)及びエタノール
(60ml)の混合物を4時間還流した。冷却後、反応物を
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物に水を加え、炭酸
水素ナトリウムで中和した後、クロロホルムで抽出し
た、クロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を
減圧留去した。残渣をエタノールより再結晶し、(5R)
−6−[4−(2−アミノ−2−メチルプロピルアミ
ノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2
H)−ピリダジノン(1.41g)を得た。m.p.186.5〜188゜ ▲[α]20 D▼−436.3(c=1.00、C2H5OH)NMR(CD3O
D)δ;1.15(3H、d,J=7Hz),1.16(6H,s),2.29(1H,d
d,J=17Hz,2Hz),2.69(1H,dd,J=17Hz,7Hz),3.06(2
H,s),3.10−3.65(1H,m),6.67(2H,d,J=9Hz),7.58
(2H,d,J=9Hz)。
(4)(5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−
クロル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]
−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ンの製法 前記(3)で得た(5R)−6−[4−(2−アミノ−
2−メチルプロピルアミノ)フエニル]−5−メチル−
4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(874mg)、前
記(1)で得た(2S)−1−(5−クロル−2−シアノ
フエノキシ)−2,3−エポキシプロパン(702mg)及びt
−ブタノール(90ml)の混合物を油浴上70℃で24時間撹
拌した。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムクロマト
グラフイー(クロロホルム−メタノール混液(40:1))
により精製し、(5R)−6−[4−[2−[(2S)−3
−(5−クロル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フ
エニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピ
リダジノン(1.33g)を得た。次いで(5R)−6−[4
−[2−[(2S)−3−(5−クロル−2−シアノフエ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メチ
ルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−4,5−ジ
ヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(1.33g)をアセトン
に溶解し、マレイン酸モノエチル(396mg)のアセトン
溶液を加えた。室温で放置後、析出した結果を取し、
マレイン酸モノエチルエステル塩(1.17g)を得た。m.
p.141〜144゜ ▲[α]20 D▼−190.1(c=1.00、EtOH)NMR(CD3OD)
δ;1.16(3H、d,J=7Hz),1.24(3H,t,J=7Hz),1.44
(6H,s),1.32(1H,dd,J=17Hz,2Hz),2.70(1H,dd,J=
17Hz,7Hz),2.97〜3.77(3H,m),3.43(2H,s),4.13(2
H,q,J=7Hz),4.13〜4.50(3H,m),5.78(1H,d,J=12H
z),6.50(1H,d,J=12Hz),6.75(H,d,J=9Hz),7.12
(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.25(1H,d,J=2Hz),7.49(1H,
d,J=8Hz),7.49(2H,d,J=9Hz)。
実施例2 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロル
−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルア
ミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−
メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン (1)(5S)−6−[4−[2−メチル−2−フタルイ
ミノプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンの製法 実施例1(2)における(5R)−6−(4−アミノフ
エニル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピ
リダジノンの代わりに(5S)−6−(4−アミノフエニ
ル)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダ
ジノンを用い、実施例1(2)と同様な方法により(5
S)−6−[4−(2−メチル−2−フタルイミノプロ
ピルアミノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ
−3(2H)−ピリダジノンを得た。
m.p.235〜237゜ ▲[α]20 D▼+307.6゜(c=1.00,CDCl3) (2)(5S)−6−[4−[2−アミノ−2−メチルプ
ロピルアミノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ピリダジノンの製法 上記(1)で得た(5S)−6−[4−(2−メチル−
2−フタルイミノプロピルアミノ)フエニル]−5−メ
チル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンを用
い、実施例1(3)と同様な方法により、(5S)−6−
[4−(2−アミノ−2−メチルプロピルアミノ)フエ
ニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリ
ダジノンを得た。m.p.185〜188゜ ▲[α]20 D▼+422.1゜(c=1.00,C2H5OH) (3)(5S)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−
クロル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロ
ピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]
−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ンの製法 上記(2)で得た(5S)−6−[4−(2−アミノ−
2−メチルプロピルアミノ)フエニル]−5−メチル−
4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン(0.47g)及び
実施例1(1)で得た(2S)(+)−(5−クロル−2
−シアノフエノキシ)−2,3−エポキシプロパン(0.37
g)を用い、実施例1(4)と同様に処理して(5S)−
6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロル−2−シ
アノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−
2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−
4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンマレイン酸モ
ノエチルエステル塩(0.67g)を得た。
m.p.141〜142゜ ▲[α]20 D▼+165.1゜(c=1.00,C2H5OH)NMR(CD3O
D)δ;1.16(3H、d,J=7Hz),1.24(3H,t,J=7Hz),1.4
4(6H,s),2.32(1H,dd,J=17Hz,2Hz),2.70(1H,dd,J
=17Hz,7Hz),2.97−3.77(3H,m),3.43(2H.s),4.13
(2H,q,J=7Hz),4.13−4.50(3H,m),5.78(1H,d,J=1
2Hz),6.50(1H,d,J=12Hz),6.75(2H,d,J=9Hz),7.1
2(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.25(1H,d,J=2Hz),7.49(1
H,d,=8Hz),7.49(2H,d,J=9Hz) 実施例3 6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロル−2−シ
アノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−
2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−
4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン (a)6−[4−(2−アミノ−2−メチルプロピルア
ミノ)フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2
H)−ピリダジノン(6.5g)及び実施例1(1)で得た
(2S)(+)−(5−クロル−2−シアノフエノキシ)
−2,3−エポキシプロパン(2.0g)及びエタノール(50m
l)の混合物を3.5時間還流した。溶媒を減圧留去後、残
留物を実施例1(4)と同様に処理して6−[4−[2
−[(2S)−3−(5−クロル−2−シアノフエノキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メチルプ
ロピルアミノ]フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ピリダジノン(4.30g)を得た。
▲[α]20 D▼+2.37゜(c=1.00,C2H5OH)NMR(CDC
l3)δ;1.20(6H,S),1.22(3H,d,J=7Hz),1.97−3.45
(9H,m),3.85−4.30(3H,br),3.85−4.30(3H,br),
4.30−4.57(1H,br),6.60(2H,d,J=9Hz),6.89(1H,
d,J=2Hz),7.00(1H,dd,J=6Hz,2Hz),7.44(1H,d,J=
6Hz),7.55(2H,d,J=9Hz),8.53(1H,s)。
(b)上記(a)で得た6−[4−[(2S)−3−(5
−クロル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニ
ル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダ
ジノンをアセトンに溶解したのち、実施例1(4)と同
様にして6−[4−[2−(2S)−3−(5−クロル−
2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミ
ノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5−メ
チル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンマレイ
ン酸モノエチルエステル塩を得た。
m.p.153〜156゜ NMR(CD3OD))δ;1.16(3H,d,J=7Hz),1.24(3H,t,J
=7Hz),1.44(6H,s),2.32(1H,dd,J=17Hz,2Hz),2.7
0(1H,dd,J=17Hz,7Hz),2.97−3.77(3H,m),3.43(2
H,s),4.13(H,q,J=7Hz),4.13−4.50(3H,m),5.78
(1H,d,J=12Hz),6.50(1H,d,J=12Hz),6.75(2H,d,J
=9Hz),7.12(1H,dd,J=8Hz,2Hz),7.25(1H,d,J=2H
z),7.49(1H,d,J=8Hz),7.49(1H,d,J=9Hz)。
本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示すと、以
下の通りである。
実施例A:錠剤 1錠当り5mg及び20mgの活性成分を含有する錠剤の処
方例は次の通りである。処方1−a.5mg錠 mg/錠 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3− (5−クロル−2−シアノフエノキシ) −2−ヒドロキシプロピルアミノ] −2−メチルプロピルアミノ]フエニル] −5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H) −ピリダジノン 5 乳糖 137.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2 ステアリン酸マグネシウム 1 200.0処方1−b.20mg錠 mg/錠 (5R)−6−[4−[2−[(2S)−3− (5−クロル−2−シアノフエノキシ) −2−ヒドロキシプロピルアミノ] −2−メチルプロピルアミノ]フエニル] −5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H) −ピリダジノン 20 乳糖 122.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロースカルシウム 10 タルク 2 ステアリン酸マグネシウム 1 200.0 製造方法の詳細は以下の通りである。
(5R)−6−[4−[2−[(2S)−3−(5−クロ
ル−2−シアノフエノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フエニル]−5
−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン・
マレイン酸塩の結晶を粉砕し、それに乳糖及びでんぷん
を加えて良く混合する。10%のでんぷんのりを上記の混
合粉体に加え、撹拌混合し、顆粒を製造する。乾燥後粒
径840ミクロン前後に整粒し、これにタルク及びステア
リン酸マグネシウムを混合し、打錠する。
実施例B:注射液 (5S)−6−[4−[2−[(2S)−3− (5−クロル−2−シアノフエノキシ) −2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2 −メチルプロピルアミノ]フエニル]−5 −メチル−4,5−ジヒドロ−3(2H) −ピリダジノン 5mg マクロゴール4000 30mg ポリソルベート20 4mg 塩化ナトリウム 9mg 注射用蒸留水を加え全体を1mlとする。
製造方法の詳細は以下の通りである。
無菌的に製造した(5S)−6−[4−[2−[(2S)
−3−(2−シアノ−5−クロルフエノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミ
ノ]フエニル]−5−メチル−4,5−ジヒドロ−3(2
H)−ピリダジノンをマクロゴール4000、ポリソルベー
ト20及び塩化ナトリウムの処方量を含む溶剤に懸濁さ
せ、pHを7.0付近に調整した後、アンプルに充填熔封す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五反田 浩太郎 神奈川県川崎市中原区下小田中999 帝 国臓器製薬中原寮 (56)参考文献 特開 昭63−183568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 237/04 A61K 31/50 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 式中、 R1、R2及びR3のいずれか1つは水素原子を表わし、且つ
    残りの2つは各々低級アルキル基、トリフルオロメチル
    基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表わす、 で示される光学活性のピリダジノン誘導体又はその製薬
    学的に許容しうる塩を有効成分として含有することを特
    徴とする降圧剤。
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