JPH038587A - ステンレス鋼―Al合金クラッド材の製造法 - Google Patents

ステンレス鋼―Al合金クラッド材の製造法

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JPH038587A
JPH038587A JP2159790A JP2159790A JPH038587A JP H038587 A JPH038587 A JP H038587A JP 2159790 A JP2159790 A JP 2159790A JP 2159790 A JP2159790 A JP 2159790A JP H038587 A JPH038587 A JP H038587A
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aluminum alloy
stainless steel
rolling
heated
aluminum
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JP2159790A
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Inventor
Akito Yahiro
八尋 昭人
Takeshi Masui
益居 健
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、圧延接合によりステンレス鋼とMgを2〜
5重量%含有するアルミニウム合金との品質の良好なり
ラフト材をコスト安く製造する方法に関するものである
〈従来技術とその課題〉 近年、船舶や鉄道車両等の素材として“ステンレス鋼と
アルミニウム合金とのクラッド材”の使用が増加する傾
向を見せてきている。
従来、このステンレス鋼−アルミニウム合金クラッド材
の製造には、アルミニウム合金が高い変形抵抗を有して
いることに加えて加熱時に接合を妨害する厚い酸化膜を
形成し易いことから“圧延法”の適用は難しく、従って
限られた材質のものを除いてはもっばら“爆発圧着法”
に頼る傾向があった。特に、厚板クラッド材の製造は爆
発圧着法に限られているといっても過言ではなかった。
しかし、爆発圧着法は特殊な設備を必要とする上、チタ
ンやニッケル等の高価な材料をインサト材として使用し
なければならないため製品コストが高くなると言う問題
を余儀無(されていた。
そのため、最近、ステンレス鋼−アルミニウム合金クラ
ッド材の圧延法による製造手段を確立すべく、クラッド
圧延条件やその後の熱処理条件に工夫を凝らした提案が
数多くなされるようになり、ステンレス鋼−アルミニウ
ム合金クラッド材の供給態勢にも新しい息吹が見られる
ようになってきたが、それでもアルミニウム合金素材中
に?1g含有量が多くなると圧延圧着により十分な接合
強度が得られないことから、圧延法ではMg含有量:2
重量%以上のアルミニウム合金素材の適用ができないと
されていた(特開昭61−42498号公報参照)。
つまり、例えば純アルミニウム等の場合には大気加熱を
行っても表面の酸化膜の厚さは殆んど変わることがない
が、アルミニウム合金中に2重量%以上のMgが含まれ
ると加熱により酸化膜が目立って厚くなる傾向を見せ、
圧延によって酸化膜を破壊し新生界面を出すことが容易
でな(なるためである。また、Mg含有量が増えるとア
ルミニウム合金の変形抵抗が高くなって純アルミニウム
のように容易に伸びなることも、接合強度確保に欠かせ
ない新生界面を出すことを妨げる原因となっていた。
ところで、JISのA3052やA3083として規格
されている如き“2〜5重量%程度のMgを含有するア
ルミニウム合金”は耐海水性等の耐食性や溶接性が特に
優れているため、これらの材料とステンレス鋼との複合
材には極めて広い用途が開けていることが明らかである
が、上述したように、Mgを2重量%以上含むアルミニ
ウム合金とステンレス鋼とのクラッド材を安価に製造す
る手段が確立されていないことが該材料の用途拡大に大
きな障害となっていた。
もっとも、酸化し易い材料の厚板クラッド材を圧延法で
製造する際には一般に“スラブ組立法”が採用されてい
るが、アルミニウム合金とステンレス鋼の場合には両者
の熱膨張率の差が大きい上、溶接も容易ではないため、
この組み合わせにスラブ組立法を適用することは困難で
ある。
そこで、このような問題を解決すべく、アルミニウム合
金クラッド素材として“表面に純アルミニウム層を設け
たアルミニウム合金条”を用い、加熱した該アルミニウ
ム合金条の純アルミニウム層側に常温のステンレス鋼を
重ね合わせて圧延圧着することから成るステンレス鋼−
アルミニウム合金クラッド材の製造法が提案された(特
開昭61−56787号)。
しかしながら、特開昭61−56787号として提案さ
れた上記方法には a)常温のステンレス鋼と変形抵抗の大きなアルミニウ
ム合金条とを重ね合わせて圧延するため、板厚が厚くな
ると圧延荷重が大きくなって圧延機の荷重制限により接
合に必要な圧下率が確保できず、従って製造可能な板厚
、板幅が制限される、 b)また、“表面に純アルミニウム層を設けたアルミニ
ウム合金条”は一般に純アルミニウム条とアルミニウム
合金条とを重ね合わせてから常温で圧延・圧接して製造
されるが、両者の接合は非常に難しくて強圧下を必要と
する上、強圧下を行うと得られる条の“反り”が大きく
なって次の圧延(ステンレス鋼と重ねての圧延)の前に
矯正工程が必要となる、 との問題が指摘され、実用に供するためには更なる改善
が必要であった。
このようなことから、本発明の目的は、従来法に指摘さ
れた上記種々の問題点を払拭し、ステンレス鋼と“2重
量%以上のMgを含有量するアルミニウム合金”とのク
ラッド材をも高い生産能率の下でコスト安く安定して製
造し得る手段を提供することに置かれた。
く課題を解決するための手段〉 本発明者等は、上記目的を達成すべく数多くの実験を繰
り返しながら研究を重ねた結果、次のような事実を確認
するに至った。即ち、 (a)  ステンレス鋼と″2重量%以上のMgを含有
するアルミニウム合金″とを比較的低い圧延荷重でもっ
て圧延接合するためには、接合圧延に際して両者を共に
少なくとも温間温度以上に加熱することが重要である。
(b)シかしながら、既に述べた如く、加熱時にアルミ
ニウム合金表面に形成される酸化膜の厚みを極力小さく
しなければ接合は難しいが、アルミニウム合金(特にマ
グネシウムを含むもの)では表面に形成される酸化膜は
酸素を通し易くて時間と共に酸化膜の厚さが増すのを如
何ともし難い。これに対して、純アルミニウムも加熱に
よって酸化膜の形成はなされるが、純アルミニウムの場
合には形成される酸化膜の組織が非常に緻密なため酸素
を殆んど通さず、酸化膜の膜厚増加が小さい上、この薄
い酸化膜は圧延時に壊されてしまうので重ね合わせた相
手材との接合を阻害することがない。
従って、“2重量%以上のMgを含有するアルミニウム
合金”とステンレス鋼とのクラッド材の製造に際し、該
アルミニウム合金表面に予め純アルミニウムを圧接した
上で加熱するようにすれば接合強度を上げることが可能
であるが、アルミニウム合金と純アルミニウムの圧接に
は強圧下が必要であって、これによる“反り”の発生は
矯正工程の採用無しには回避することができない。
(C)  ところが、アルミニウム合金表面をショツト
ブラストで粗面化した上で純アルミニウムと重ね合わせ
て軽圧下圧延を行うと、反りを生じることなく両者の均
一な機械的接合が簡単になされることとなって両者間に
外部からの大気が侵入するのが防止され、加熱してもア
ルミニウム合金表面に厚い酸化膜が形成されなくなる上
、ステンレス鋼とのクラッドに際しての温間域加熱でア
ルミニウム合金と純アルミニウムの強固な金属的結合も
なされる。
+d)  そのため、機械′的接合した上記アルミニウ
ム合金と純アルミニウムとの積層材をクラッド素材とし
、これとステンレス鋼とを重ね合わせて両者を温間域に
加熱してから接合圧延を実施すれば、格別に大きな圧延
荷重を必要とすることなく、接合強度の高い“ステンレ
ス鋼とMg含有アルミニウム合金とのクラッド材”が生
産性良く安定して得られるようになる。
(e)  更に、“2重量%以上のMgを含有するアル
ミニウム合金”の表面に予め圧接しておく材料として、
純アルミニウムに代えて“合金中のMg、 Cuの何れ
か又は両者の含有量が2重量%未満のアルミニウム合金
”を適用した場合にも同様の効果が得られ、ステンレス
鋼との良好な接合を確保することができる。
本発明は、上記知見事項等に基づいてなされたものであ
り、 「ステンレス鋼と“Mgを2重量%以上含有するアルミ
ニウム合金”とのクラフト材を製造するに当って、まず
アルミニウム合金素材の表面をショツトブラストにて粗
面化し脱脂洗浄した後、これに常温或いは550℃以下
に加熱した“純アルミニウム”又は“Mg、 Cuの何
れか又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニウ
ム合金”を重ね合わせ、圧下率2〜lO%の軽圧下で圧
延圧接して2層クラッド材となし、次いで該2層クラッ
ド材を450〜550℃に加熱後、その純アルミニウム
層側或いは“Mg、 Cuの何れか又は両者の含有量が
2重量%未満であるアルミニウム合金”層側へ350〜
550℃に加熱したステンレス鋼素材(ショツトブラス
ト等で表面を粗面化しておくのが好ましい)を重ね合わ
せて圧下率20〜35%で圧延圧接するか、或いは上記
2層クラッド材とステンレス鋼素材とを予め重ね合わせ
てから両者共に450〜550℃に加熱して圧延圧接す
ることによって、接合強度の優れた“ステンレス鋼Mg
含有182重量%以上のアルミニウム合金クラッド材”
をコスト安(量産し得るようにした点」を特徴としてい
る。
なお、本発明法で対象とするクラッド用(中間材ではな
い)アルミニウム合金は、例えばJIS A3052や
A3083等のように圧延法でステンレス鋼とクラッド
することが困難なMg含有量:2重量%以上のアルミニ
ウム合金であればその種類を問わず、またステンレス鋼
の種類にも格別な制限はない。
そして、中間材として用いられるアルミニウム合金も、
Mg及びCuの何れか又は両者の含有量が2重量%未満
(好ましくは1.5重量%以下)のものであればその種
類は制限されない。ただ、合金中のMg及びCuの何れ
か又は両者の含有量が2重量%以上のものでは、加熱中
に酸化膜が成長して地材との接合が阻害されるので不適
である。
続いて、本発明を図面に基づいて詳述する。
く作用〉 第1図は、本発明に係るステンレス鋼−アルミニウム合
金クラッド材の製造工程例を模式化した図面であるが、
まずMgを2重量%以上含有するアルミニウム合金素材
(1)の表面がショツトブラストで粗面化され、トリク
ロールエチレン等によって脱脂洗浄されると、この粗面
化された面に脱脂洗浄された“純アルミニウム材”或い
は“”L Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未
満であるアルミニウム合金材”(2)が重ね合わせられ
る。この場合、“純アルミニウム材”或いは“Mg、 
Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未満であるア
ルミニウム合金材”(2)は常温のまま重ね合わせても
良いが、550℃以下の温度に加熱した状態で重ね合わ
せれば圧延変形抵抗を軽減することができる。ただ、5
50℃を超える温度に加熱するとアルミニウム合金が軟
化して重ね合わせ等の作業が困難となるので注意を要す
る。
続いて、この重ね合わせ材は圧延機(3)によって常温
のまま或いは550℃以下に加熱された状態で軽圧下さ
れて接合され、表面に“純アルミニウムN′或いは“M
g、 Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未満で
あるアルミニウム合金N”を有する2IIIクラッド材
(4)とされる。
ここで、“純アルミニウム材”或いは“Mg、 Cuの
何れか又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニ
ウム合金材”をアルミニウム合金(Mgヲ2重量%以上
含有するもの)上に予め圧接するのは、加熱の際にアル
ミニウム合金に酸化膜が形成されることを防ぐためであ
る。
なお、上記軽圧下圧延の圧下率は2〜10%に調整され
るが、該圧下率が2%未満では両材間に外部から大気の
侵入が無い程度に隙間無く接合することができず、最終
的に接合強度の高いステンレス鋼−アルミニウム合金ク
ラッド材を得ることができない。一方、この状態での接
合では“純アルミニウム”或いは“Mg、 Cuの何れ
か又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニウム
合金”とアルミニウム合金(Mgを2重量%以上含有す
るもの)とが金属的に結合している必要はなく、両材間
に隙間がなく外部からの大気の侵入がない程度の機械的
な結合で良い上、圧下10%を超える圧下率で圧延する
と変形抵抗の違いから接合材に“反り”が生じてそれを
矯正する工程が必須となり、その際に剥離を起こす危険
性があることから、該圧延での圧下率の上限は10%と
定めた。
また、“純アルミニウム”或いは“Mg、 Cuの何れ
か又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニウム
合金”をアルミニウム合金(Mgを2重量%以上含有す
るもの)との接合に際して後者のアルミニウム合金表面
をショツトブラストで粗面化する理由は、軽圧下にて反
りを生じさせることなく両者を接合させることを可能と
するためである。
なお、粗面化後の表面粗さはRmaxで40〜150J
!IIが適当で、より好ましくは100μm程度とする
のが良い。
即ち、薄板の場合はショツトブラスト無しでも強圧下す
れば圧接が可能であるが、厚板では荷重制限等により圧
接は困難となる。その上、既に述べたように、薄板の場
合でも強圧下すれば“反り”が大きくなり、次の圧延(
ステンレス鋼と重ねての圧延)の前に矯正工程が必要と
なって剥離の危険を招くことになる。しかしながら、シ
ョツトブラストにより予めアルミニウム合金表面に凹凸
を付けてから“純アルミニウム”或いは“Mg、 Cu
の何れか又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミ
ニウム合金”を重ねて圧延すると、“反り”の危険の無
い軽圧下でも両者を目的通りに(アルミニウム合金の酸
化進行が防止できる程度に)接合することができる訳で
ある。なお、この時点では両者の接合は機械的なもので
あり、プライヤ等で簡単に両者を剥がすことが可能であ
る。
上述のように作成された“純アルミニウム層”或いは“
Mg、 Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未満
であるアルミニウム合金層”を有する2層クラッド材(
4)は、加熱炉(5)に挿入されて450〜550℃に
加熱される。
一方、ステンレス鋼素材(6)は脱脂洗浄された後、加
熱炉(7)に挿入されて350〜550℃に加熱される
。ここで、脱脂洗浄の前にステンレス鋼素材(6)の表
面をショツトブラスト等により粗面化しておけば、ステ
ンレス鋼−アルミニウム合金クラッド材製品の接合強度
をより向上させることができ、またクラッド圧延時の圧
下率軽減にもつながる。
ここで、クラッド素材の加熱温度は数多くの実験により
求められたものであるが、“純アルミニウム層”或いは
“Mg、 Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未
満であるアルミニウム合金層”を有する2層クラフト材
(4)の加熱温度が450℃未満では変形抵抗が高くな
って圧延荷重が実用範囲を超えて大きくなり、また55
0℃を超える温度に加熱するとアルミニウム合金が軟化
して重ね合わせ等の作業が困難となることから、該2層
クラッド材(4)の加熱温度は450〜550℃と定め
た。
一方、ステンレス鋼素材(6)の加熱温度を350〜5
50℃に限定した理由は、該加熱温度が350℃未満で
あると圧延荷重が大きくなって製造可能な板厚や板幅が
極端に制限される上、接合界面の温度低下による接合不
良を生じるようになり、また550℃を超える温度に加
熱すると酸化が著しくなるためである。
さて、これらクラッド素材が所定の温度に加熱されると
加熱炉から取り出され、2層クラッド材(4)の“純ア
ルミニウム層”或いはMg、 Cuの何れか又は両者の
含有量が2重量%未満であるアルミニウム合金層”側に
ステンレス鋼素材(6)が重ね合わせられ、圧延機(8
)により圧下率20〜35%で圧延圧接される。ここで
、クラッド圧延の圧下率を20〜35%と限定したのは
、該圧下率が20%未満では十分な接合強度が得られず
、一方、35%を超える圧下率で圧延すると素材の変形
抵抗の相違から製品に“反り”を生じるようになるため
である。
そして、このクラッド圧延を施すとそれまで機械的にし
か接合していなかったアルミニウム合金(Mgを2重量
%以上含有するもの)と“純アルミニウム”或いは“M
g、 Cuの何れか又は両者の含有量が2重量%未満で
あるアルミニウム合金″も金属的に結合しくこの前の加
熱工程においても一部金属的結合が進む)、製品の接合
強度には格別な不都合は生じない。
なお、クラッド素材の加熱に当っては、2層クラッド材
(4)とステンレス鋼素材(6)とを予め重ね合わせて
から加熱炉で450〜550に加熱しても良く、このよ
うにすれば両者の重ね合わせ作業が非常に容易となる。
次いで、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
〈実施例〉 実施例 1 クラッド素材として 5US304板710m厚×50鶴幅x250u長。
アルミニウム合金(JISA 5052)板:10鶴厚
×50I1m幅X250111長。
純AJ!(JISA 1050)薄板:0.4mm厚×
50鶴幅X25On長。
とを準備し、まず、アルミニウム合金板及びステンレス
鋼板の表面をショツトブラストしてからトリクロールエ
チレンで脱脂洗浄した。
続いて、純アルミニウム薄板材をアルミニウム合金板上
に重ね合わせ、ロール径が380鶴の2段圧延機にて圧
下率8%で圧延し、9.83flの純アルミニウム層を
有するアルミニウム合金板を得た。
次に、この積層アルミニウム合金板を加熱炉に挿入して
450〜550℃に加熱すると共に、別の加熱炉で前記
ステンレス鋼板を350〜550℃に加熱し、所定温度
になった画材を重ね合わせてから前述した2段圧延機に
て圧下率30%前後で圧延し、ステンレス鋼−アルミニ
ウム合金クラッド板を得た。
得られたクラッド板について、目視で接合状態を評価す
ると共に、剪断試験を実施して接合強度の測定をも行っ
たが、その結果をクラッド板の製造条件と共に第1表に
示す。
なお、剪断試験はJISGO601に規定される「クラ
ッド鋼の試験方法」に準じて実施し、表中のrSJは第
2図におけるW X Bで算出される見掛けの接合面積
である。
第1表に示される結果からも明らかな如く、本発明の条
件通りに製造されたステンレス鋼−アルミニラム合金ク
ラッド板は何れも優れた接合状態となっていたのに対し
て、製造条件が本発明の規定を満たしていなかったもの
は十分に満足できる性能を示さないことが分かる。
また、これとは別に、上記素材板を用いて、アルミニウ
ム合金板表面のショツトブラスト処理を実施しないで純
アルミニウム板の積層を試みたが、この場合には軽圧下
では画材の接合がなされず、一方接合が成される程度の
圧下率で圧延すると積層材が反り返ってしまい、矯正操
作を行うと剥離を生じることが確認された。
更に、ステンレス鋼板のショツトブラスト処理を行わな
かった場合の試験、及び純アルミニウム層を有するアル
ミニウム合金板とステンレス鋼板との重ね合わせを加熱
前に行い、その後両者を共に450〜550℃に加熱し
てクラッド圧延した試験をも実施したが、この場合には
何れも良好な結果の得られることが確認された。
実施例 2 クラッド素材として 5US304板:5ml厚×50mm幅X25(tim
長。
アルミニウム合金(JISA 5052)板:5鶴厚×
501m幅X250mm長。
純AI(JISA 1050)薄板: 0.4鶴厚×501幅X250n長。
とを準備し、実施例1と同様にショツトブラスト及び洗
浄を行い、純アルミニウムをアルミニウム合金に重ね合
わせて前述の圧延機にて圧下率5%で圧延し、4.84
mmの純アルミニウム層を有するアルミニウム合金板を
得た。
この積層板とステンレス鋼とをそれぞれ加熱炉に挿入し
、450〜550℃に加熱した後に両者を重ね合わせて
前述の圧延機で圧下率:20〜27%で圧延し、ステン
レス鋼−アルミニウム合金クラッド板を得た。
得られたクラッド板について、目視で接合状態を評価す
ると共に、剪断試験を実施して接合強度の測定をも行っ
たが、その結果をクラッド板の製造条件と共に第2表に
示す。
なお、剪断試験は実施例1におけると同様とした。
第2表に示される結果からも明らかなように、本発明の
条件通りに製造されたステンレス鋼−アルミニウム合金
クラッド板は何れも優れた接合状態となっていることが
確認できる。
実施例 3 クラッド素材として 5US304+JiE:10m厚×50n輻X2501
m長。
アルミニウム合金(JISA 5052)板:1(1m
厚×501輻×250日長。
アルミニウム合金(JISA 3004)薄板=0.3
w厚X5Qw幅x250mm長。
とを準備した。なお、使用したJISA3004相当ア
ルミニウム合金薄板の化学組成は、重量%でSi:0.
2%、  Pe:0.5%、  Cu:0.23%、 
 Mn:1.3%、  Mg:1.0%、 Zn:0.
21%を含み、残部が実質的にMであった。
そして、まずアルミニウム合金(JISA 5052)
板とステンレス鋼板(SUS304板)の表面をショツ
トブラストしてから脱脂洗浄した0次いで、アルミニウ
ム合金(JIS A3004)薄板を脱脂洗浄後、これ
をアルミニウム合金(JIS A5052)板に重ね合
わせ、ロール径380鶴の2段圧延機にて圧下率7%で
圧延し、9.75mmのアルミニウム合金2層クラッド
板(A3004/A5052)を得た。
次に、この2層クラッド板を加熱炉に挿入して450〜
550℃に加熱すると共に、別の加熱炉にて前記ステン
レス鋼板を350〜550℃に加熱し、所定温度になっ
た量材を重ね合わせてから前述した2段圧延機にて圧下
率30%前後で圧延し、ステンレス鋼−アルミニウム合
金クラッド板を得た。
得られたクラッド板について、目視で接合状態を評価す
ると共に、剪断試験を実施して接合強度の測定をも行っ
たが、その結果をクラッド板の製造条件と共に第3表に
示す。
なお、剪断試験は実施例1におけると同様とした。
第3表に示される結果からも明らかなように、本発明の
条件通りに製造されたステンレス鋼−アルミニウム合金
クラッド板は何れも優れた接合状態となっていたのに対
して、製造条件が本発明の規定を満たしていなかったも
のは十分に満足できる性能を示さないことが分かる。
〈効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明によれば、Mg含有量:
2重量%以上のアルミニウム合金とステンレス鋼との品
質良好なりラッド材をコスト安く製造することが可能と
なるなど、産業上極めて有用な効果がもたらされる。
2・・・純アルミニウム材、或いはMg、Cuの何れか
又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニウム合
金材。
3.8・・・圧延機。
4・・・2層クラッド材、   5,7・・・加熱炉。
6・・・ステンレス鋼素材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス鋼と“Mgを2重量%以上含有するア
    ルミニウム合金”とのクラッド材を製造する方法であっ
    て、まずアルミニウム合金素材の表面をショットブラス
    トで粗面化してから脱脂洗浄した後、これに常温或いは
    550℃以下に加熱した純アルミニウムを重ね合わせて
    圧下率2〜10%の軽圧下で圧延圧接して表面に純アル
    ミニウム層を有するアルミニウム合金材となし、次いで
    該アルミニウム合金材を450〜550℃に加熱後、そ
    の純アルミニウム層側へ350〜550℃に加熱したス
    テンレス鋼素材を重ね合わせて圧下率20〜35%で圧
    延圧接することを特徴とする、ステンレス鋼−アルミニ
    ウム合金クラッド材の製造方法。
  2. (2)表面に純アルミニウム層を有するアルミニウム合
    金材とステンレス鋼素材とを予め重ね合わせてから、こ
    れらを450〜550℃に加熱して圧延圧接することを
    特徴とする、第1項記載のステンレス鋼−アルミニウム
    合金クラッド材の製造方法。
  3. (3)ステンレス鋼素材として、表面の粗面化がなされ
    たものを用いることを特徴とする、第1項又は第2項記
    載のステンレス鋼−アルミニウム合金クラッド材の製造
    方法。
  4. (4)ステンレス鋼と“Mgを2重量%以上含有するア
    ルミニウム合金”とのクラッド材を製造する方法であっ
    て、まずアルミニウム合金素材の表面をショットブラス
    トで粗面化してから脱脂洗浄した後、これに常温或いは
    550℃以下に加熱した“Mg、Cuの何れか又は両者
    の含有量が2重量%未満であるアルミニウム合金”を重
    ね合わせて圧下率2〜10%の軽圧下で圧延圧接してア
    ルミニウム合金2層クラッド材とし、次いで該クラッド
    材を450〜550℃に加熱後、その“Mg、Cuの何
    れか又は両者の含有量が2重量%未満であるアルミニウ
    ム合金”層側へ350〜550℃に加熱したステンレス
    鋼素材を重ね合わせて圧下率20〜35%で圧延圧接す
    ることを特徴とする、ステンレス鋼−アルミニウム合金
    クラッド材の製造方法。
  5. (5)アルミニウム合金2層クラッド材とステンレス鋼
    素材とを予め重ね合わせてから、これらを450〜55
    0℃に加熱して圧延圧接することを特徴とする、第4項
    記載のステンレス鋼−アルミニウム合金クラッド材の製
    造方法。
  6. (6)ステンレス鋼素材として、表面の粗面化がなされ
    たものを用いることを特徴とする、第4項又は第5項記
    載のステンレス鋼−アルミニウム合金クラッド材の製造
    方法。
JP2159790A 1989-03-11 1990-01-31 ステンレス鋼―Al合金クラッド材の製造法 Pending JPH038587A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014089166A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Nippon Light Metal Co Ltd 中性子吸収材及びその製造方法
US20170014941A1 (en) * 2014-04-01 2017-01-19 Toyo Kohan Co., Ltd. Method for producing metal laminate material

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