JPH038504B2

JPH038504B2 -

Info

Publication number: JPH038504B2
Application number: JP21373182A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Kajiura; Norio Taneda
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1982-12-06
Filing date: 1982-12-06
Publication date: 1991-02-06
Also published as: JPS59102145A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はベルトコンベア等に載置されて順次
移送される印刷錠剤の表面欠陥の有無を検査する
印刷錠剤検査装置に関するものである。

錠剤には、裸錠、糖衣錠、フイルムコーテイン
グ錠といつた種類があり、色や剤型については各
メーカーの製造基準があるものの、医薬品の性格
から錠剤外観上のメーカー間の詐異は小さく、使
用側での製品管理上、何らかの明確な区別をする
手段を付加することが要求されている。そのため
に、例えば裸錠についてはメーカーの略号や製造
管理用の記号等を表面に刻印することによつて錠
剤の区別をしたり、また、刻印することのできな
い曲率面のある糖衣錠やフイルムコーテイング錠
においては同様のメーカーの略号や管理データを
印刷する方法がとられている。

これらの印刷は、通常錠剤表面のほぼ中央付近
に、肉眼にて容易に表面の色と明確に区別できる
色によつて施されるが、非常に微細なパターンが
多く、また、印刷を施す錠剤面の微小凹凸のため
に、かすれたり、にじんだり、またしみになるな
どの不良が発生する。

従来、このような錠剤表面の印刷の欠陥検査は
複数の検査員によつて全数もしくはサンプリング
の目視検査で行われており、以下のような欠点を
有していた。つまり、検査員の個人差による検査
精度のばらつき、疲労等による検査能力の低下を
もたらし、また、微細印刷のため細部検査が困難
であり、さらに、ベルトコンベア等の載置搬送手
段においては軽量な錠剤は常に振動しており、位
置ずれが生じるため、現実には、印刷については
粗検査となつてしまい、逆に検査精度を向上させ
るためには、生産効率の低下といつた結果にな
る。さらに、印刷錠剤といつても、同じ印刷パタ
ーンが表裏面ともに存在することはまれで、通常
異なつた印刷パターンが存在するか、または片面
が無印刷の場合が多く、任意に並べられた状態で
搬送される錠剤についても、各々の印刷不良や無
印刷面の汚れや傷等の欠陥を瞬時に確実に検査す
るのは容易ではない。

従来の目視による錠剤外観検査方法に代り、テ
レビカメラと高速処理能力のある電子回路やマイ
クロコンピユータを用いた錠剤検査装置が開発さ
れており、目視検査における問題点を解湘し製剤
工程の生産効率の向上に効果をあげている。

この錠剤検査装置は、ベルトコンベアやターン
テーブル等に載置され順次搬送される錠剤の表面
をテレビカメラで撮像し表面上に存在する汚点、
傷、異物付着、形状不良といつた代表的な外観の
不良を表面から映像信号から特徴抽出し、さら
に、正常パターンとの比較判定を施した上、マイ
クロコンピユータ等にて総合判定して不良品を選
別するものであり、高速処理や検査精度の向上、
再現性の向上などの効果が認められている。

ところが、このような錠剤検査装置は、錠剤表
面に存在している印刷パターンの欠陥等について
は全く考慮されていなかつた。

したがつて、この発明の目的は、錠剤の表面上
に存在する印刷パターンの欠陥を、汚点、傷等の
欠陥と合わせて自動的に高精度でかつ高効率で検
査することができる印刷錠剤検査装置を提供する
ことである。

この発明は、錠剤表面に存在している印刷パタ
ーンの検査を目視に代えてテレビカメラを用いて
行うもので、錠剤自身の映像パターンに基き、表
面の中心に存在する印刷パターンの近傍を印刷の
検査対象エリアとして任意に設定し、その中の印
刷パターンの面積を基準面積と比較判定すること
により印刷欠陥検査を行い、かつ、この検査対象
エリア外の錠剤面または無印刷面について汚点、
傷等の欠陥検査を同時に行い、従来の印刷検査に
おいて生じている精度の低下、精度のばらつき、
処理効率の悪さといつた問題を解決するものであ
る。

以下、この発明の実施例を第１図ないし第１２
図に基いて説明する。

第１図はこの発明の一実施例の印刷錠剤検査装
置の構成を示すブロツク図であり、ガラスターン
テーブルＴ上に載置されて順次移送される被検錠
剤の表面の印刷欠陥および印刷パターン以外の欠
陥検査を行うものである。

被検錠剤１は適当なピツチを有し、テレビカメ
ラ２の視野内を順次一列に移送しつつ被検錠剤表
面状態に応じた映像信号に変換され、テレビカメ
ラコントローラ３により水平同期信号Ｈ、垂直同
期信号Ｖとともに出力される。

この映像信号は、映像信号処理回路４にて雑音
消去、信号増巾等のアナログ処理を行つた後、特
抽出回路５とレベルコンパレータ６，７に入力さ
れる。このレベルコンパレータ６は、レベル調節
器８により被検錠剤１の表面映像レベルを背景映
像レベルと分離するようなしきい値を設定して表
面の２値化パターａを出力し、またレベルコンパ
レータ７は、レベル調節器９により印刷部の映像
レベルを表面の映像レベルと分離するようなしき
い値を設定して印刷部の２値化パターンを出力す
る。

検査エリア信号発生回路１０において、検査視
野内における錠剤表面の２値化パターンａの有無
を毎走査フイルード判定を行い、検知した場合に
は、さらに被検錠剤１の移送条件に応じて被検錠
剤１が検査視野内に完全に入り得る検知後の任意
の走査フイルードを検査フイルードとしてサンプ
リングする。

また、検査フイルードにて検査視野内で最初に
錠剤表面の２値化パターンａを走査する水平走査
線アドレスを基準として、垂直方向検査エリアス
タートアドレス設定器１１、垂直方向検査エリア
サイズ設定器１２により、被検錠剤１の中心付近
に存在する印刷パターンのサイズに応じて任意の
垂直方向検査エリア幅に相当するタイミングパル
スを発生し、また検査視野内の各水平走査におけ
る錠剤表面の２値化パターンａの立上りタイミン
グを基準にして水平方向検査エリアスタートアド
レス設定器１３、水平方向検査エリアサイズ設定
器１４により印刷パターンサイズに応じて任意の
水平方向検査エリア幅に相当するタイミングパル
スを発生し、この垂直、水平方向の検査エリア幅
タイミングパルスを合成して検査エリア信号ｂを
出力する。

前記レベルコンパレータ７により出力される印
刷２値化パターンは、通常、明るに錠剤表面レベ
ルに対しては明度の低い色を用いて印刷を施して
おり、表面レベル（Ｈレベル）、印刷レベル（Ｌ
レベル）になるため、インバータ１５をして反転
し、前記検査エリア信号ｂとともにアンドゲート
１６に通し、被検錠剤１の表面の印刷パターン近
傍に任意に設定した検査対象エリア内のみの信号
を印刷面積計数回路１７に入力する。

前記検査エリア信号発生回路１０にて内部発生
した高速クロツクｃを印刷面積計数回路１７にて
各水平走査毎に印刷パターン信号の幅に相当する
タイミングの間有効カウントして検査フイールド
におけるカウントのトータルを印刷パターンの面
積値として出力する。

印刷面積判定回路１８により、面積上限基準設
定器１９および面積下限基準設定器２０にて印刷
パターン面積の許容範囲を定め、この許容範囲内
に面積測定値が入り得るかどうかを比較判定し、
印刷検査剤情報を出力する。

印刷錠剤は、通常、片面印刷や両面印刷でも異
なるパターンを印刷することが多くその場合、任
意に載置されて搬送される被検錠剤毎に表面およ
び裏面を検査し、各検査において印刷面であるの
か、またはどの印刷パターンであるのかを判定し
た上で面積判定を行う。そのため、上記印刷面積
判定回路１８をマイクロコンピユータに置換え、
無印刷面と印刷面識別用の面積基準値や異なる印
刷パターンの識別用面積基準値を各々比較判定の
しきい値として設定し、各面積状態を予め認識し
た上で各印刷パターン毎に予め設定した前記許容
面積値を基準に欠陥判定を行うことが可能であ
る。なお、被検錠剤１の表面および裏面を検査す
るには、透明なガラスターンテーブルＴの場合
は、ガラスターンテーブルＴの上方および下方の
両方から被検錠剤１を最像して検査し、またベル
トコンベアの場合は、被検錠剤をベルトコンベア
上で反転させることにより行う。

前記特徴抽出回路５では、微分処理等により表
面レベルの急峻な変化部を微分ピークとして抽出
し、さらに正、負の微分ピークのしきい値設定器
２１，２２により適当なしきい値を定め、２値化
微分信号ｅを出力する。この２値化微分信号ｅに
は、背景と被検錠剤１との境界パターン、印刷パ
ターン、その他汚点、傷等の欠陥パターンが含ま
れるが、印刷パターンを汚点、傷等の欠陥パター
ンと区別するために、インバータ２３、ハンドゲ
ート２４を通し前記検査対象エリア外のみの２値
化微分信号ｄを印刷面の欠点判定に有効な信号と
して出力する。無印刷面の場合は、検査対象エリ
アによつて制限する必要がないので、全面におけ
る上記２値化微分信号ｅを無印刷面の欠点判定に
有効な信号として出力する。

これらの信号は、欠点判定回路２５において、
各々の２値化微分信号の個数を各水平走査期間カ
ウントし、カウント基準設定器２６，２７により
設定された基準値と比較判定し、不良信号を出力
する。欠点判定についても、上記不良信号により
印刷面積判定の場合と同様にマイクロコンピユー
タにて無印刷面または印刷面の識別を行つた上
で、有効な検査情報を選択し、任意の比較判定が
可能である。また、特徴抽出については、上記の
ような微分処理の他に二次微分等の強調やレベル
判定による方法が考えられ、実施例に制限される
ものではない。

第２図ａは被検錠剤１の印刷面をテレビカメラ
２でとらえた映像パターンであり、背景２８と錠
剤２９は容易に表面レベルが２値化できるような
コントラスト比があるものとし、また印刷パター
ン３０も錠剤表面レベルとのコントラスト比があ
る場合の映像である。第２図ｂは印刷パターン３
０ににじみ欠陥がある場合の映像パターンを示
し、同図ｃは印刷パターン３０にかすれ欠陥があ
る場合の映像パターンを示し、同図ｄは印刷パタ
ーン３０の近傍以外の錠剤面に汚点３１が存在し
ている場合の映像パターンを示している。

第３図はこのような被検錠剤１の印刷面に対し
て印刷パターン３０のみ面積測定を行い、また印
刷パターン近傍を除く表面上の欠点等を検査する
めに設定した印刷検査対象エリア３２を示すもの
であり、被検錠剤２９がテレビカメラ視野内に完
全に入り得る任意の走査フイールドにおいて被検
錠剤２９を最初に走査する水平走査線X₁を基準
として任意の検査スタートまでの走査線数X₂お
よび検査有効な走査線数X₃を設定することによ
り垂直方向の検査対象エリア幅に相当するタイミ
ングパルスX₄を発生する。一方、各水平走査線
例えばX₈において錠剤表面パターンの背景との
境界位置X₅を基準として任意の検査スタートタ
イミングX₆および検査有効なタイミングX₇を設
定し水平方向の検査対象エリア幅に相当するタイ
ミングパルスX₉を発生し、この垂直および水平
方向のタイミングパルスを合成することにより検
査対象エリア信号を発生し、検査対象エリア３２
を規定する。

第４図は前記検査エリア信号発生回路１０の具
体構成を示すものである。被検錠剤１の表面の２
値化パターン信号ａをリセツト信号とし、垂直同
期信号Ｖをクロツクとし、２値化パターンａを検
知後、任意の検査すべき走査フイールドまでのカ
ウント設定値ｆになると、１フイールド分の検査
フイールド信号を出力するようにプリセツトカウ
ンタ３３を構成し、この検査フイールドにおける
２値化パターン信号ａをアンドゲート３４を介し
出力する。このアンドゲート３４の出力信号ｇを
リセツト信号とし、水平同期信号Ｈをクロツクと
して、垂直方向検査エリアスタートアドレス設定
器１１にて設定されるプリセツト値までカウント
し、カウントアツプ信号ｈを出力するプリセツト
カウンタ３５を構成し、また、カウントアツプ信
号ｈをリセツト信号とし、水平同期信号Ｈをクロ
ツクとして、垂直方向検査エリアサイズ設定器１
２にて設定されるプリセツト値までカウント後、
カウントアツプ信号ｋを出力するプリセツトカウ
ンタ３６を構成し、フリツプロツプ３７にて所定
の検査スタート垂直アドレスから検査エリア垂直
方向幅に相当するタイミングパルスを発生する。

一方、前記出力信号ｇをリセツト信号とし、水
平方向印刷エリアスタートアドレス設定器１３に
て設定されるプリセツト値まで自走マルチバイブ
レータ３８により発生する高速クロツクｃをカウ
ントし、カウントアツプ信号ｉを出力するプリセ
ツトカウンタ３９を構成し、このカウントアツプ
信号ｉをリセツト信号とし、同じく自走マルチバ
イブレータ３８の高速クロツクｃを水平方向検査
エリアサイズ設定器１４にて設定されるプリセツ
ト値までカウントし、カウントアツプ信号Ｊを出
力するプリセツトカウンタ４０を構成し、フリツ
プフロツプ４１にて所定の検査エリアの水平方向
幅に相当するタイミングパルスを発生し、前記検
査エリア垂直方向幅に相当するタイミングパルス
とともにアンドゲート４２に加え検査対象エリア
信号ｂを出力する。

第５図は前記映像信号処理回路４の具体構成を
示すもので、演再増幅器４３，４４ならびに外付
の抵抗R₁〜R₆およびコンデンサC₁，C₂により、
映像信号を増幅および高周波遮断フイルタ処理を
行い、整形映像信号を出力する。

第６図は前記特徴抽出回路５の具体構成を示す
もので、演再増幅器４５と外付の抵抗R₇〜R₉お
よびコンデンサC₃，C₄とにより微分回路を構成
し、レベルコンパレータ４６，４７およびインバ
ータ４８と外付抵抗R₁₀〜R₁₇および可変抵抗
VR₁，VR₂とにより正および負の微分ピークを適
当なしきい値を設定して各々２値化微分信号ｅと
して出力する。

第７図は前記欠点判定回路２５の具体構成を示
すもので、水平同期信号Ｈをリセツト信号とし、
２値化微分信号ｅ，ｄを各々クロツクとするよう
なカウンタ４９，５０により、各水平走査期間の
２値化微分信号ｅ，ｄの個数をカウントし、予め
基準設定器２６，２７にて各々設定した基準カウ
ント値を越える場合に出力するようなコンパレー
タ５１，５２および検査フイールド間出力を保持
するフリツプフロツブ５３，５４にて無印刷面お
よび印刷面に有効となる欠点検査情報を出力す
る。

第８図ないし第１０図は欠点判定方法の説明図
である。

第８図Ａは被検錠剤２９の無印刷面上に汚点３
１′が存在している場合の映像パターンを示し、
同図Ｂは同図Ａの映像パターンにおいて水平走査
線Y₁に対応する水平走査期間の映像信号を示し、
同図Ｃは同図Ａの映像信号に対応する反転微分信
号を示し、同図Ｄ，Ｅは同図Ｃの反転微分信号に
対応する負微分のピークおよび正微分のピークの
２値化微分信号をそれぞれ示している。第９図Ａ
は被検錠剤２９の印刷面上の印刷パターンの近傍
外に汚点３１が存在している場合の映像パターン
を示し、同図Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅはそれぞれ第９図Ａ
の映像パターンに対応する第８図Ｂ〜Ｅと同様の
映像信号、反転微分信号ならびに負微分のピーク
および正微分のピークの２値化微分信号をそれぞ
れ示している。第１０図Ａは良品の被検錠剤２９
の印刷面の映像パターンを示し、同図Ｂ〜Ｅはそ
れぞれ同図Ａの映像パターンに対応する第８図Ｂ
〜Ｅと同様の映像信号、反転微分信号ならびに負
微分のピKgクおよび正微分のピークの２値化微分
信号をそれぞれ示している。第９図Ｆおよび第１
０図Ｆはそれぞれ第９図Ａおよび第１０図Ａの印
刷検査対象エリア３２に対応する印刷検査対象エ
リア信号を示し、第９図Ｇ，Ｈは第９図Ｆの印刷
検査対象エリア信号により印刷検査対象エリア３
２内の２値化微分信号を無視して残る負微分のピ
ークの２値化微分信号を示し、第１０図Ｇ，Ｈは
第１０図Ｆの印刷検査対象エリア信号により印刷
検査対象エリア３２内の２値化微分信号を無視し
て残る負微分のピークおよび正微分のピークの２
値化微分信号を示している。

映像信号は、第８図Ｂ，第９図Ｂ，第１０図Ｂ
のように、明度の大きさに応じてレベルが変化
し、汚点３１，３１′や印刷パターン３０のよう
に表面明度より低い部分がレベルの落込みとな
り、このような急峻な変化部で第８図Ｃ，第９図
Ｃ、第１０図Ｃのように微分ピークを発生する。
今、適当なしきい値を設定し上記微分ピークをコ
ンパレータすることにより第８図Ｄ，Ｅ，第９図
Ｄ，Ｅ，第１０図Ｄ，Ｅのような２値化微分信号
を発生する。正常な被検錠剤２９の無印刷面にお
いては、２値化微分信号は背景と被検錠剤２９と
の境界部にのみ発生し各水平走査期間におけるカ
ウント数は正，負各々１となる。ところが第８図
のように汚点３１′が存在すると汚点部のカウン
トが加わり、カウント数は２以上となり、このカ
ウント数の比較によつて欠点判定が可能となる。
さらに、印刷面においては、正常な場合でも印刷
パターン３０のカウントがあり、無印刷面の欠点
として誤判定されるため、第９図Ｆ，第１０図Ｆ
の印刷検査対象エリア信号を発生し、この印刷検
査対象エリア３２内の２値化微分信号を無視し
て、残る第９図Ｇ，Ｈおよび第１０図Ｇ，Ｈの２
値化微分信号の個数のカウントにて比較判定を行
なえばよい。

第１１図は前記印刷面積計数回路１７の具体構
成を示すもので、印刷検査対象エリア３２内にあ
る印刷２値化パターンと高速クロツクｃとをアン
ドゲート５５に入力し、このアンドゲート５５の
出力をパラレル出力可能なカウンタ５６の入力と
し、垂直同期信号Ｖによつてリセツトされるまで
カウント値を保持し、出力する。

第１２図は前記印刷面積判定回路１８の具体構
成を示すもので、面積上限基準設定器１９、面積
下限基準設定器２０にて設定される値と面積カウ
ント値をコンパレータ５７，５８にて比較し、上
限の超過時または下限に満たない場合のみゲート
５９を介し印刷欠陥情報として出力する。

このように、この実施例は、ガラスターンテー
ブルＴ上に載置されて順次移送される任意の印刷
を有する錠剤表面をテレビカメラ２にて撮像して
外観検査を行う場合において、印刷近傍に錠剤自
身の位置を基準とした印刷検査対象エリア３２を
設定し、この印刷検査対象エリア３２内にて任意
のサイズ、形状を有する印刷パターン３０の面積
を設定し、基準面積値と比較判定することにより
移送時の錠剤変動による検査精度の低下を防止
し、処理効率の向上を図り、また、印刷パターン
３０以外の表面上の汚点、傷等の代表的欠点の検
査を同時に行うことにより多種多様な錠剤への対
応を可能にするものである。

以上のように、この発明の印刷錠剤検査装置
は、錠剤を載置して順次移送する手段の近傍に設
置されて前記錠剤を被検物として撮像するテレビ
カメラと、このテレビカメラに接続し水平および
垂直同期信号とともに前記錠剤に対応する映像信
号を出力するテレビカメラコントローラと、前記
錠剤の映像信号から前記錠剤の特徴信号を抽出す
る特徴抽出手段と、前記特徴信号を基準信号と比
較して判定を行う欠点判定手段と、前記錠剤の映
像信号から錠剤表面を背景と分離して第１の２値
化パターンとする第１の比較手段と、前記錠剤の
映像信号から錠剤表面の印刷パターンを背景と分
離して第２の２値化パターンとする第２の比較手
段と、前記第１の２値化パターンが前記テレビカ
メラの視野に完全にとらえ得る任意の走査フイー
ルドにおいて前記第１の２値化パターンを最初に
走査する水平走査線アドレスを基準として任意の
軸方向検査エリア幅信号を電気的に発生し、かつ
内部発生クロツクにより前記第１の２値化パター
ンの水平方向始端位置を基準として任意の水平方
向検査エリア幅信号を電気的に発生し、前記垂直
方向検査エリア幅信号と前記水平方向検査エリア
幅信号とを合成して印刷検査対象エリア信号を出
力する検査対象エリア信号発生手段と、前記印刷
検査対象エリア信号の発生期間内でかつ前記第２
の２値化パターンの発生期間中前記内部発生クロ
ツクを計数しこの計数値を前記錠剤表面の印刷パ
ターンの面積測定値として出力する印刷面積計数
手段と、前記面積測定値を基準面積値と比較して
印刷不良を判定する印刷判定手段とを備えている
ので、錠剤の表面上に存在する印刷パターンの欠
陥を、汚点、傷等の欠陥と合わせて自動的に精度
良くかつ高効率で検査することができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ツク図、第２図ａ〜ｄは実施例における被検錠剤
の映像パターンを示す概略図、第３図は同じく印
刷検査対象エリア発生の様子を示す説明図、第４
図は同じく検査エリア信号発生回路の具体構成を
示すブロツク図、第５図は同じく映像信号処理回
路の具体構成を示すブロツク図、第６図は特徴抽
出回路の具体構成を示すブロツク図、第７図は同
じく欠点判定回路の具体構成を示すブロツク図、
第８図、第９図および第１０図は欠点判定方法を
説明するための説明図、第１１図は実施例におけ
る印刷面積計数回路の具体構成を示すブロツク
図、第１２図は同じく印刷判定回路の具体構成を
示すブロツク図である。１……被検錠剤、２……テレビカメラ、３……
テレビカメラコントローラ、４……映像信号処理
回路、５……特徴抽出回路、６，７……レベルコ
ンパレータ（比較手段）、１０……検査エリア信
号発生回路、１７……印刷面積計数回路、１８…
…印刷面積判定回路、２５……欠点判定回路。

Claims

【特許請求の範囲】１錠剤を載置して順次移送する手段の近傍に設
置されて前記錠剤を被検物として撮像するテレビ
カメラと、このテレビカメラに接続し水平および
垂直同期信号とともに前記錠剤に対応する映像信
号を出力するテレビカメラコントローラと、前記
錠剤の映像信号から前記錠剤の特徴信号を抽出す
る特徴抽出手段と、前記特徴信号を基準信号と比
較して判定を行う欠点判定手段と、前記錠剤の映
像信号から錠剤表面を背景と分離して第１の２値
化パターンとする第１の比較手段と、前記錠剤の
映像信号から錠剤表面の印刷パターンを背景と分
離して第２の２値化パターンとする第２の比較手
段と、前記第１の２値化パターンが前記テレビカ
メラの視野に完全にとらえ得る任意の走査フイー
ルドにおいて前記第１の２値化パターンを最初に
走査する水平走査線アドレスを基準として任意の
垂直方向検査エリア幅信号を電気的に発生し、か
つ内部発生クロツクにより前記第１の２値化パタ
ーンの水平方向始端位置を基準として任意の水平
方向検査エリア幅信号を電気的に発生し、前記垂
直方向検査エリア幅信号と前記水平方向検査エリ
ア幅信号とを合成して印刷検査対象エリア信号を
出力する検査エリア信号発生手段と、前記印刷検
査対象エリア信号の発生期間内でかつ前記第２の
２値化パターンの発生期間中前記内部発生クロツ
クを計数しこの計数値を前記錠剤表面の印刷パタ
ーンの面積測定値として出力する印刷面積計数手
段と、前記面積測定値を基準面積値と比較して印
刷不良を判定する印刷判定手段とを備えた印刷錠
剤検査装置。２錠剤を載置して順次移送する手段の近傍に設
置されて前記錠剤を被検物として撮像するテレビ
カメラと、このテレビカメラに接続し水平および
垂直同期信号とともに前記錠剤に対応する映像信
号を出力するテレビカメラコントローラと、前記
錠剤の映像信号から前記錠剤の特徴信号を抽出す
る特徴抽出手段と、前記特徴信号を基準信号と比
較して判定を行う欠点判定手段と、前記錠剤の映
像信号から錠剤表面を背景と分離して第１の２値
化パターンとする第１の比較手段と、前記錠剤の
映像信号から錠剤表面の印刷パターンを背景と分
離して第２の２値化パターンとする第２の比較手
段と、前記第１の２値化パターンが前記テレビカ
メラの視野に完全にとらえ得る任意の走査フイー
ルドにおいて前記第１の２値化パターンを最初に
走査する水平走査線アドレスを基準として任意の
垂直方向検査エリア幅信号を電気的に発生し、か
つ内部発生クロツクにより前記第１の２値化パタ
ーンの水平方向始端位置を基準として任意の水平
方向検査エリア幅信号を電気的に発生し、前記垂
直方向検査エリア幅信号と前記水平方向検査エリ
ア幅信号とを合成して印刷検査対象エリア信号を
出力する検査エリア信号発生手段と、前記印刷検
査対象エリア信号の発生期間内でかつ前記第２の
２値化パターンの発生期間中前記内部発生クロツ
クを計数しこの計数値を前記錠剤表面の印刷パタ
ーンの面積測定値として出力する印刷面積計数手
段と、前記面積測定値を基準面積値と比較して印
刷不良を判定する印刷判定手段と、前記特徴抽出
手段と前記欠点判定手段との間に介在して前記印
刷検査対象エリア信号の発生期間中前記錠剤の特
徴信号を遮断するゲート手段とを備えた印刷錠剤
検査装置。