JPH038224B2 - - Google Patents
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- JPH038224B2 JPH038224B2 JP59145558A JP14555884A JPH038224B2 JP H038224 B2 JPH038224 B2 JP H038224B2 JP 59145558 A JP59145558 A JP 59145558A JP 14555884 A JP14555884 A JP 14555884A JP H038224 B2 JPH038224 B2 JP H038224B2
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Landscapes
- Finger-Pressure Massage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は身体の一部、特に経穴に局部的な熱刺
戟を与えて患部の治療を行う温灸器に関するもの
である。
戟を与えて患部の治療を行う温灸器に関するもの
である。
いわゆる「灸」には艾を用いた古来からのもの
をはじめ、電気的な発熱を利用した温灸器など
種々のものがある。また、最近では鉄粉の酸化に
よる発熱を利用した温灸器が開発された。
をはじめ、電気的な発熱を利用した温灸器など
種々のものがある。また、最近では鉄粉の酸化に
よる発熱を利用した温灸器が開発された。
ところが上記鉄粉の酸化発熱を利用した温灸器
は、鉄粉、金属の酸塩および水分を予じめ容器内
に封入し、しかも水分はおがくずなどに含水させ
るため、40℃以上に発熱させるにはある程度の容
量を必要とし、大型化はさけられなかつた。もつ
とも上記構成は40゜〜45゜程度に加温する従来のい
わゆる「化学かいろ」を小形化したにすぎず、容
器の一面に粘着剤を付して人体の一部に貼付けた
ときには比較的広い面積に伝熱され、経穴などの
局部に集中して熱刺戟を与えることはできない。
は、鉄粉、金属の酸塩および水分を予じめ容器内
に封入し、しかも水分はおがくずなどに含水させ
るため、40℃以上に発熱させるにはある程度の容
量を必要とし、大型化はさけられなかつた。もつ
とも上記構成は40゜〜45゜程度に加温する従来のい
わゆる「化学かいろ」を小形化したにすぎず、容
器の一面に粘着剤を付して人体の一部に貼付けた
ときには比較的広い面積に伝熱され、経穴などの
局部に集中して熱刺戟を与えることはできない。
特に温灸器が大型になると嵩高となつて着衣の
ままで使用することはむずかしい。一般に鉄粉の
酸化反応を利用して発熱させるものにあたつて
は、発熱のために必要な鉄粉などの使用量に下限
があつて、それ以下の容量では発熱しないために
温灸器の小型化には限度がある。もつとも、鉄粉
の酸化反応には、必ずしも、予め水分を添加して
おくことは必要ではないため、水分を含ませるた
めのおがくず等の混入を除けば、それだけ小型化
が可能となる。
ままで使用することはむずかしい。一般に鉄粉の
酸化反応を利用して発熱させるものにあたつて
は、発熱のために必要な鉄粉などの使用量に下限
があつて、それ以下の容量では発熱しないために
温灸器の小型化には限度がある。もつとも、鉄粉
の酸化反応には、必ずしも、予め水分を添加して
おくことは必要ではないため、水分を含ませるた
めのおがくず等の混入を除けば、それだけ小型化
が可能となる。
本発明の目的は、水分の添加は使用時に行なう
ことにより小型化を実現し、着衣のままで使用し
うる扁平な温灸器、特に、局部的に集中して適正
な熱刺戟を与えることができる温灸器を提供する
ことにある。
ことにより小型化を実現し、着衣のままで使用し
うる扁平な温灸器、特に、局部的に集中して適正
な熱刺戟を与えることができる温灸器を提供する
ことにある。
上記目的を達成するため、本発明による温灸器
においては、発熱体と台座とを有する使用時に水
を添加して発熱させる温灸器であつて、 発熱体は、発熱混合物と、ポウチとの組合せか
らなり、発熱混合物は、鉄粉と金属の酸塩を主体
とする粉末混合物であつて、外部から水が添加さ
れたときに鉄粉の酸化反応によつて発熱するもの
であり、 ポウチは、表面吸水性および通気性を有するシ
ート状物で構成され、発熱を生ずるに必要な量の
発熱混合物を封入充填して扁平形状に保型され、
一方の扁平な表面を給水面とするものであり、 台座は、発熱体より発した熱の伝導温度と、伝
熱面積とを制御するものであつて、 一面は、ポウチの扁平な裏面一部に取付けら
れ、他面には、粘着剤が添着されたものである。
においては、発熱体と台座とを有する使用時に水
を添加して発熱させる温灸器であつて、 発熱体は、発熱混合物と、ポウチとの組合せか
らなり、発熱混合物は、鉄粉と金属の酸塩を主体
とする粉末混合物であつて、外部から水が添加さ
れたときに鉄粉の酸化反応によつて発熱するもの
であり、 ポウチは、表面吸水性および通気性を有するシ
ート状物で構成され、発熱を生ずるに必要な量の
発熱混合物を封入充填して扁平形状に保型され、
一方の扁平な表面を給水面とするものであり、 台座は、発熱体より発した熱の伝導温度と、伝
熱面積とを制御するものであつて、 一面は、ポウチの扁平な裏面一部に取付けら
れ、他面には、粘着剤が添着されたものである。
使用時には台座４を人体Ｂに貼着してポウチ２
の表面に水を添加し、ポウチのシート状物を通し
て侵入する空気と共に水分を混合物１に供給し、
鉄粉の酸化反応により生じた熱を台座４を通して
局部的に人体に作用させる。
の表面に水を添加し、ポウチのシート状物を通し
て侵入する空気と共に水分を混合物１に供給し、
鉄粉の酸化反応により生じた熱を台座４を通して
局部的に人体に作用させる。
以下に本発明の実施例を示す。
第１図〜第３図において、本発明の温灸器は、
発熱体５と、台座４との組合せからなつている。
発熱体５は、鉄粉と金属の酸塩とを主体とする発
熱混合部１をポウチ２に充填封入したものであ
る。台座４は、ポウチ２の一部に取付けられたも
のである。
発熱体５と、台座４との組合せからなつている。
発熱体５は、鉄粉と金属の酸塩とを主体とする発
熱混合部１をポウチ２に充填封入したものであ
る。台座４は、ポウチ２の一部に取付けられたも
のである。
混合物１は一般の化学かいろに用いられている
鉄粉、例えば純粋な環元鉄、鋳鉄、銑鉄の削りく
ずなど、と金属の酸塩、例えばアルカリ金属の塩
酸塩、硝酸塩などを混合したものであり、その組
成材料は限定されるものではない。混合物中には
そのほか龍脳、メントール等の着香料や塗り薬な
どの水溶性薬剤などを混入してもよい。しかし混
合物中には発熱に必要な量の水分を予じめ含ませ
ないため、木粉やシリカゲルなどの吸湿材は添加
しない。
鉄粉、例えば純粋な環元鉄、鋳鉄、銑鉄の削りく
ずなど、と金属の酸塩、例えばアルカリ金属の塩
酸塩、硝酸塩などを混合したものであり、その組
成材料は限定されるものではない。混合物中には
そのほか龍脳、メントール等の着香料や塗り薬な
どの水溶性薬剤などを混入してもよい。しかし混
合物中には発熱に必要な量の水分を予じめ含ませ
ないため、木粉やシリカゲルなどの吸湿材は添加
しない。
混合物１を収容するポウチ２は表面含水性並び
に通気性を有することが必要である。含水性、通
気性を有する不織布、紙あるいは織布とヒートシ
ール性を有し、多数の小孔を開口した合成樹脂シ
ートとのラミネートシート、あるいは通気性シー
トの表面に含水処理を施こした素材を用いる。素
材がヒートシール性を有することはポウチに加工
するうえに有効である。例えば不織布とポリエチ
レンフイルムとのラミネートシートを用いるとき
には、ポリエチレンシート面上に混合物の定量を
供給し、これを折曲げ、又は別のシートを重ね、
開口縁をヒートシールにより封止することにより
ポウチ２に加工できる。ポウチ２の大きさは灸と
しての使用目的から直径約３cm程度の偏平な円形
袋状とするのが望ましい。この容積で混合物１を
約２ｇ収容できる。混合物１はポウチ２内で扁平
に保型される。２ｇの混合物１の使用により最大
70〜75℃に発熱させることができる。ポウチ２の
扁平な表面側が給水面となり、裏面側に台座４を
固定する。
に通気性を有することが必要である。含水性、通
気性を有する不織布、紙あるいは織布とヒートシ
ール性を有し、多数の小孔を開口した合成樹脂シ
ートとのラミネートシート、あるいは通気性シー
トの表面に含水処理を施こした素材を用いる。素
材がヒートシール性を有することはポウチに加工
するうえに有効である。例えば不織布とポリエチ
レンフイルムとのラミネートシートを用いるとき
には、ポリエチレンシート面上に混合物の定量を
供給し、これを折曲げ、又は別のシートを重ね、
開口縁をヒートシールにより封止することにより
ポウチ２に加工できる。ポウチ２の大きさは灸と
しての使用目的から直径約３cm程度の偏平な円形
袋状とするのが望ましい。この容積で混合物１を
約２ｇ収容できる。混合物１はポウチ２内で扁平
に保型される。２ｇの混合物１の使用により最大
70〜75℃に発熱させることができる。ポウチ２の
扁平な表面側が給水面となり、裏面側に台座４を
固定する。
台座２は人体Ｂへの取付部となるもので、例え
ば発泡体を基材とする両面粘着テープを用いると
好都合である。このテープを直径約２cmの円形に
加工し、その一面をポウチ２の扁平な一面（下
面）一部に貼付け、他面に剥離紙７を貼付けてお
く。実施例では、台座２に貫通孔６を開口した例
を示しているが、貫通孔６は必ずしも必要ではな
い。しかし、貫通孔６を設けたときには孔を通し
ての伝熱効果が得られる。貫通孔６を設けるとき
には直径約８mmの孔を開口する。台座４の大きさ
は熱の発熱面積を決定するうえで重要である。ま
た、台座４の材質、厚味によつて伝達温度が決定
される。
ば発泡体を基材とする両面粘着テープを用いると
好都合である。このテープを直径約２cmの円形に
加工し、その一面をポウチ２の扁平な一面（下
面）一部に貼付け、他面に剥離紙７を貼付けてお
く。実施例では、台座２に貫通孔６を開口した例
を示しているが、貫通孔６は必ずしも必要ではな
い。しかし、貫通孔６を設けたときには孔を通し
ての伝熱効果が得られる。貫通孔６を設けるとき
には直径約８mmの孔を開口する。台座４の大きさ
は熱の発熱面積を決定するうえで重要である。ま
た、台座４の材質、厚味によつて伝達温度が決定
される。
本発明の保温器は気密性の袋内に保管してお
き、使用時に取出してポウチ２の表面に水を添加
し、必要により混合物１を揉みほぐして水分を内
部に浸透させる。混合物１は、水分とともにシー
ト面を通して空気の供給を受けて酸化発熱を開始
する。一方、台座４から剥離紙７を外し、その粘
着面３を人体Ｂの患部、経穴に貼り付けると、鉄
粉の酸化により生じた発熱は台座４を通して人体
Ｂに伝えられ、台座４の範囲内で人体に局所的に
熱刺戟を与える。台座４の材質、厚味の選定によ
りポウチ２の全体が70〜75℃に発熱したときにそ
の温度を約60℃の適正な範囲に制限して伝えるこ
とができる。
き、使用時に取出してポウチ２の表面に水を添加
し、必要により混合物１を揉みほぐして水分を内
部に浸透させる。混合物１は、水分とともにシー
ト面を通して空気の供給を受けて酸化発熱を開始
する。一方、台座４から剥離紙７を外し、その粘
着面３を人体Ｂの患部、経穴に貼り付けると、鉄
粉の酸化により生じた発熱は台座４を通して人体
Ｂに伝えられ、台座４の範囲内で人体に局所的に
熱刺戟を与える。台座４の材質、厚味の選定によ
りポウチ２の全体が70〜75℃に発熱したときにそ
の温度を約60℃の適正な範囲に制限して伝えるこ
とができる。
なお、混合物中に薬剤を含有させたときには、
水溶性有効成分がこの孔６内に溜められて人体に
作用する。台座４に孔６がないときにはポウチ２
内に生じた熱が台座に蓄熱され、この熱が中央部
に集中して人体に伝達される。また、ポウチ２の
表面一部に示温塗料８を取付けておくことによ
り、混合物の発熱状況を知ることができる。
水溶性有効成分がこの孔６内に溜められて人体に
作用する。台座４に孔６がないときにはポウチ２
内に生じた熱が台座に蓄熱され、この熱が中央部
に集中して人体に伝達される。また、ポウチ２の
表面一部に示温塗料８を取付けておくことによ
り、混合物の発熱状況を知ることができる。
以上のような本発明によるときには、ポウチが
扁平で小型化が可能のため、着衣のままで使用す
ることが可能であり、水平面、垂直面の如何を問
わず、人体の自由な位置に取付けることができ
る。
扁平で小型化が可能のため、着衣のままで使用す
ることが可能であり、水平面、垂直面の如何を問
わず、人体の自由な位置に取付けることができ
る。
また、本発明によれば、ポウチが高温に発熱し
ても台座の材質や厚味によつて決定される伝熱温
度に低減され、しかも台座の大きさによつて定め
られる範囲に集中して人体に伝熱することができ
る。さらに、給水はポウチの扁平な表面を通して
行うため、発熱が容易であり、一度の給水により
発熱した後、その発熱が停止しても、ポウチ内の
全鉄粉が酸化するまでは繰返し給水して発熱させ
ることができる。
ても台座の材質や厚味によつて決定される伝熱温
度に低減され、しかも台座の大きさによつて定め
られる範囲に集中して人体に伝熱することができ
る。さらに、給水はポウチの扁平な表面を通して
行うため、発熱が容易であり、一度の給水により
発熱した後、その発熱が停止しても、ポウチ内の
全鉄粉が酸化するまでは繰返し給水して発熱させ
ることができる。
第１図は本発明の一実施例を示す一部断面分解
斜視図、第２図は一部断面側面図、第３図は底面
図である。 １…混合物、２…ポウチ、３…粘着物、４…台
座、５…温灸器、６…孔、Ｂ…人体。
斜視図、第２図は一部断面側面図、第３図は底面
図である。 １…混合物、２…ポウチ、３…粘着物、４…台
座、５…温灸器、６…孔、Ｂ…人体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 発熱体と台座とを有する使用時に水を添加し
て発熱させる温灸器であつて、 発熱体は、発熱混合物と、ポウチとの組合せか
らなり、発熱混合物は、鉄粉と金属の酸塩を主体
とする粉末混合物であつて、外部から水が添加さ
れたときに鉄粉の酸化反応によつて発熱するもの
であり、 ポウチは、表面吸水性および通気性を有するシ
ート状物で構成され、発熱を生ずるに必要な量の
発熱混合物を封入充填して扁平形状に保型され、
一方の扁平な表面を給水面とするものであり、 台座は、発熱体より発した熱の伝導温度と、伝
熱面積とを制御するものであつて、 一面は、ポウチの扁平な裏面一部に取付けら
れ、他面には粘着剤が添加されたものであること
を特徴とする使用時に水を添加して発熱させる温
灸器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14555884A JPS6125555A (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 使用時に水を添加して発熱させる温灸器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14555884A JPS6125555A (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 使用時に水を添加して発熱させる温灸器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6125555A JPS6125555A (ja) | 1986-02-04 |
| JPH038224B2 true JPH038224B2 (ja) | 1991-02-05 |
Family
ID=15387930
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14555884A Granted JPS6125555A (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 使用時に水を添加して発熱させる温灸器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6125555A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010207380A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Kiribai Kagaku Kk | 温灸具、該温灸具を含む温灸キット及び温灸器 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6019703Y2 (ja) * | 1981-11-05 | 1985-06-13 | ニツポ−株式会社 | 簡易温灸具 |
-
1984
- 1984-07-13 JP JP14555884A patent/JPS6125555A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010207380A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Kiribai Kagaku Kk | 温灸具、該温灸具を含む温灸キット及び温灸器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6125555A (ja) | 1986-02-04 |
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