JPH11352A - マッサージ用加温具 - Google Patents

マッサージ用加温具

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JPH11352A
JPH11352A JP19174897A JP19174897A JPH11352A JP H11352 A JPH11352 A JP H11352A JP 19174897 A JP19174897 A JP 19174897A JP 19174897 A JP19174897 A JP 19174897A JP H11352 A JPH11352 A JP H11352A
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JP
Japan
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massage
container
shaped container
cup
shape
Prior art date
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Application number
JP19174897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Iwaki
武雄 岩城
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HANSHIN SHOJI KK
Original Assignee
HANSHIN SHOJI KK
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Publication date
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Publication of JPH11352A publication Critical patent/JPH11352A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱組成物封入体がマッサージ効果や皮膚刺
激作用などを奏しえる構成を有し、例えば美容、治療用
のクリームや軟膏を塗布した後等においても簡単に適用
して薬効の向上が期待できるマッサージ用加温具の提
供。 【解決手段】 平滑な底面を有するプラスチック製カッ
プ状容器の底面から側面にかかる部分を湾曲状に形成
し、容器内に鉄粉、活性炭、塩類、吸水性樹脂及び水を
含む発熱組成物を封入するとともに、容器の天面には通
気性シートを配設してなるマッサージ用加温具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭で手軽に使えるマ
ッサージ用加温具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄粉、活性炭、塩類、吸水性樹脂及び水
を含む発熱組成物は、点火を必要とせず、空気と接触す
るだけで簡単に発熱するため、該発熱組成物を通気性収
納袋に封入した使い捨てカイロが、手足や腰などを温め
る目的で広く普及している。また、シートの一面に薬剤
が塗布されたはり薬、いわゆるパップ剤などを加温しそ
の治療効果を高めることを目的として、前記使い捨てカ
イロとパップ剤を組み合わせることや、シート状使い捨
てカイロの上面からマッサージ器を用いて振動を与えマ
ッサージ効果を高めること等も提案されている。しかし
ながら、開示されているいずれの提案においても、シー
ト状使い捨てカイロの使用を前提としているため、使用
性に問題があり、またマッサージ効果や皮膚刺激作用等
を付与する効果においても効率的な方法とは言いがたい
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発熱組成物
封入体がマッサージ効果や皮膚刺激作用などを奏しえる
構成を有し、例えば美容、治療用のクリームや軟膏を塗
布した後などにおいても簡単に適用して薬効の向上が期
待できるマッサージ用加温具を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、平滑な底面を有するプラスチッ
ク製カップ状容器の底面から側面にかかる部分を湾曲状
に形成し、容器内に鉄粉、活性炭、塩類、吸水性樹脂及
び水を含む発熱組成物を封入するとともに、容器の天面
には通気性シートを配設してなるマッサージ用加温具に
係る。
【0005】すなわち、発熱組成物を従来のシート状袋
ではなくプラスチック製カップ状容器に封入し、かつ平
滑な底面から側面にかかる部分を湾曲状に形成すること
によって、簡単かつ効率的に、マッサージ効果や皮膚刺
激作用などを奏しえる構成となしたものである。
【0006】本発明で用いる発熱組成物の成分、組成は
何ら限定されず、従来知られているもののいずれも使用
できる。発熱組成物を構成する鉄粉は、酸化発熱反応に
関与する主成分で、還元鉄、鋳鉄等があり、粉状のもの
が一般的であるが、粒状、繊維状等のものを混在させて
もよい。また、活性炭、塩類は、鉄粉の酸化反応促進剤
として必要で、塩類としては、例えば塩化ナトリウム、
塩化カリ、塩化マグネシウム等をあげることができる。
【0007】吸水性樹脂としては、保水能が高く、全体
をさらさらの状態に保ちうるものが製造上好ましい。例
えば、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビ
ニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、デンプン−ア
クリル酸塩グラフト共重合体、ポリアクリル酸塩架橋
物、アクリル酸塩−アクリル酸エステル共重合体、アク
リル酸塩−アクリルアミド共重合体、ポリアクリルニト
リル架橋物の加水分解物等があげられるがこれらに限定
されるものではない。もちろん、保水剤として木粉、パ
ーライト、バーミキュライトのような基材を併用しても
よい。
【0008】本発明で用いる発熱組成物には、前記各成
分のほか、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の
弱酸塩、メタケイ酸塩などの水素発生抑制剤、増量剤、
α−デンプン等の内容物偏り防止剤、あるいはジルコニ
ウム、セラミックス等の物質等を適宜添加してもよい。
また、発熱組成物各成分の配合比率や充填量についても
適宜決定しうるが、発熱性能等をより効率的に発揮させ
るために、プラスチック製のカップ状容器の内容積に対
して30〜60%の空隙を設けて発熱組成物を封入する
のが好ましい。
【0009】本発明は、発熱組成物をプラスチック製カ
ップ状容器に封入し、かつ平滑な底面から側面にかかる
部分を湾曲状に形成したことに特徴を有する。カップ状
容器の底面は、皮膚に適用した時に面接触し、かつ使い
やすい形状として平滑な楕円もしくは円状が好ましい。
カップ状容器の深さとしては、20〜40mm程度が適
当であり、また使用性の点から底面から側面にかかる部
分は湾曲状に形成される。
【0010】容器の天面には通気性シートが配設され、
これを通して発熱反応に必要な酸素が供給される。通気
性シートの材質としては特に限定されないが、多孔質フ
ィルム、すなわち微細連続気孔を表面及び内部に有する
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン類、また
はそれらを柔軟に改質したプラスチック類と不織布を積
層してなるシートが好適である。このシートの配設方法
としては、例えばカップ状容器の頂部周縁に設けたシー
ル部にシートを接合してもよいし、あるいはシートを張
設した蓋部材を螺合により容器と一体化させてもよい。
また、シートの上に適宜別のカバー材、例えば剥離式シ
ートを積層し、通気性の調節、すなわち発熱温度を加減
したり、デザイン等を付して商品価値を高めてもよいこ
とはもちろんである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のマッサージ
用加温具において、通気性シートが多孔質フィルムから
なり、容器の頂部周縁に通気性シートとのシール部を設
けたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のマッサージ用加温具において、プラスチック製カップ
状容器の深さを20〜40mmとし、底面の形状を特に
最長径50〜90mm、最短径30〜60mmの楕円状
としたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかのマッサージ用加温具において、プラスチ
ック製カップ状容器の内容積に対して30〜60%の空
隙を設けて発熱組成物を封入したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1の発明によれば、発熱組
成物を従来のシート状袋ではなくプラスチック製カップ
状容器に封入し、かつ平滑な底面から側面にかかる部分
を湾曲状に形成したので、使い捨てカイロが有する温熱
効果に加え、マッサージ効果や皮膚刺激作用などを奏し
える構成のマッサージ用加温具が提供される。ここで言
うマッサージ用とは、人体皮膚のある面積部位に対して
施すあらゆる作用を意味し、必ずしも美容、治療用に限
らない。例えば、美容、治療用のクリームや軟膏を塗布
した後本マッサージ用加温具を適用すれば、マッサージ
用に適した構成が、使い捨てカイロの有する温熱効果、
更にはカイロの発する適度の保湿性と相まって、薬効を
スムーズに広範囲に拡げえるものである。このような顕
著な効果は、使い捨てカイロ封入体の特定の構造から導
き得たもので、従来のシート状収納袋を用いては達成し
えない。
【0015】プラスチック製カップ状容器の材質として
は、熱を効果的に伝達しえる限り特に限定されず、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ABS等を例示できる。発熱組成物をカ
ップ状容器に充填するにあたっては、容器に直接封入し
てもよいし、あるには前記通気性シートから構成される
収納袋に一旦封入したものを容器内に詰めるようにして
も構わない。いずれの場合でも、使い捨てカイロの温度
性能と適度の保湿性をより効率的に維持するために、発
熱組成物はカップ状容器の内容積に対して30〜60%
の空隙を設けて充填するのが好ましい。
【0016】請求項2の発明によれば、容器の頂部周縁
に通気性シートとのシール部を設けてシートを接合させ
たので、製造がより簡便である。
【0017】請求項3の発明によれば、プラスチック製
カップ状容器の深さを20〜40mmとし、底面の形状
を特に最長径50〜90mm、最短径30〜60mmの
楕円状としたので、使いやすく、かつマッサージ効果や
皮膚刺激作用などをより効率的に奏しえる。
【0018】請求項4の発明によれば、プラスチック製
カップ状容器の内容積に対して30〜60%の空隙を設
けて発熱組成物を封入したので、使い捨てカイロの温度
性能と適度の保湿性をより効率的に維持することができ
る。
【0019】
【実施例】次に本発明のマッサージ用加温具の実施例を
図面に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0020】実施例1.図1は実施例1の斜視図、図2
は横断面図を示す。本実施例に用いる発熱組成物1とし
て、鉄粉10,0g、活性炭1.3g、塩化ナトリウム
0.6g、メタケイ酸ナトリウム0.2g、木粉0.4
g、吸水性樹脂(イソブチレン−無水マレイン酸共重合
体系)0.6g及び水5.9gからなる混合物を調製し
た。底面2の形状が最長径65mm、最短径40mmの
楕円状で、深さが25mmであり、かつ底面2から側面
3にかかる部分を湾曲状に形成した硬質ポリエチレン製
のカップ状容器4を用い、前記発熱組成物1を封入し
た。カップ状容器4の頂部周縁外側に幅8mmのシール
部5を設け、カップ状容器の天面をカバーするように多
孔質フィルムシート6を接合したところ、この容器内の
空隙は約50%であった。更にこのフィルムシート6の
上に温度調節用の剥離式シート7を貼付して本発明のマ
ッサージ用加温具を得た。なお、このマッサージ用加温
具は、非通気性のフィルム袋に収納して使用時まで保存
した。非通気性のフィルム袋を破袋後剥離式シート7を
剥がし、保湿クリームを塗った皮膚面に、前記カップ状
容器4の底面2をあてて使用したところ、皮膚を適度に
刺激し、薬効の向上、拡散が認められた。なお、このマ
ッサージ用加温具は40〜50℃の温度を約2時間持続
することができ、温度調節用の剥離式シート7を再度貼
付すれば、使用の一時中断も可能であった。また、比較
のために通常のシート状使い捨てカイロを用いて同様に
試験したが、使いづらく、かかる有用な効果は得られな
かった。
【0021】実施例2.図3は実施例2の横断面図を示
す。実施例1と同様に発熱組成物1を調製し、多孔質フ
ィルムシートから作製した収納袋8に封入した。底面2
の形状が径50mmの円形状で、深さが30mmであ
り、かつ底面2から側面3にかかる部分を湾曲状に形成
したポリカーボネート製のカップ状容器4に収納袋8ご
と詰めた。このカップ状容器4の天面を通気性の調節可
能な蓋部材9でカバーすると共に、カップ状容器4の頂
部周縁に刻設したネジにより蓋部材9と螺合して、本発
明のマッサージ用加温具を得た。薬用軟膏を塗布した患
部に前記カップ状容器4の底面2をあてて使用したとこ
ろ、皮膚に対する感触がスムーズで、薬効の向上が体感
された。
【0022】
【発明の効果】本発明は、発熱組成物封入体がマッサー
ジ効果や皮膚刺激作用などを奏しえる構成を有し、例え
ば美容、治療用のクリームや軟膏を塗布した後等におい
ても簡単に適用して薬効の向上が期待できるマッサージ
用加温具を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマッサージ用加温具の斜視
図である。
【図2】その横断面図である。
【図3】別の実施例のマッサージ用加温具の横断面図で
ある。
【符号の説明】
1.発熱組成物 2.カップ状容器の底面 3.カップ状容器の側面 4.カップ状容器 5.シール部 6.多孔質フィルムシート 7.剥離式シート 8.収納袋 9.蓋部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平滑な底面を有するプラスチック製カッ
    プ状容器の底面から側面にかかる部分を湾曲状に形成
    し、容器内に鉄粉、活性炭、塩類、吸水性樹脂及び水を
    含む発熱組成物を封入するとともに、容器の天面には通
    気性シートを配設してなることを特徴とするマッサージ
    用加温具。
  2. 【請求項2】 通気性シートが多孔質フィルムからな
    り、容器の頂部周縁に通気性シートとのシール部を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用加温
    具。
  3. 【請求項3】 プラスチック製カップ状容器の深さが2
    0〜40mmで、底面の形状が最長径50〜90mm、
    最短径30〜60mmの楕円状であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のマッサージ用加温具。
  4. 【請求項4】 プラスチック製カップ状容器の内容積に
    対して30〜60%の空隙を設けて発熱組成物を封入し
    たことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のマッサージ用加温具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4900344A (en) * 1987-11-10 1990-02-13 Jvj Enterprises, Inc. Portable room air filter
CN1304480C (zh) * 2005-07-18 2007-03-14 四川大学 聚苯硫醚电子封装材料及其制备方法
JP2015171535A (ja) * 2009-07-26 2015-10-01 フォエバー ヤング インターナショナル、 インク. 自己加熱型家庭用スパ製品及びその適用製品

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US9730832B2 (en) 2009-07-26 2017-08-15 Forever Young International, Inc. Self-heated consumer spa products and applications thereof
US10596028B2 (en) 2009-07-26 2020-03-24 Forever Young International, Inc. Self-heated consumer spa products and applications thereof

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