JPH0381277B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、交流電源を接続する接地付きプラグ
ジヤツクに関するものである。

〔背景技術〕

第１図は従来例を示すものであり、４′はプラ
グ本体、８′はプラグ本体４′と嵌合して電源を接
続するジヤツク本体である。この種のプラグジヤ
ツクにおいて接地極として、プラグ本体４′の上
面にアース板９を設け、また、プラグ本体４′が
嵌挿されるジヤツク体８′の凹所１１内にはアー
ス板９と接触接続する導電性の接触ばね１０が設
けてある。かかる従来例においては、接触ばね１
０が所謂受けばね方式であるために、プラグ本体
４′とジヤツク本体８′との接続に際して着脱操作
がしづらいという問題があつたり、また、接触ば
ね１０が変形して接触不良になり易いという問題
があつた。

〔発明の目的〕

本発明は上述の点に鑑みて提供したものであつ
て、着脱をスムーズにすると共に、ジヤツク本体
側の組立作業性を高めることを目的とした接地極
付きプラグジヤツクを提供するものである。

〔発明の開示〕

以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
第２図はプラグ本体４とジヤツクの本体８との分
解斜視図を示し、図中１２は絶縁材からなるボデ
イで、１３はボデイ１２の上面を覆設する絶縁材
からなるカバーで、ボデイ１２とカバー１３とは
ねじ１４とナツト２４とで螺着固定される。１５
は交流電源等と接続されるコードで、絶縁材から
なる支持部２８より先端は３本のコード１５Ａ，
１５Ｂ，１５Ｃに先割れしている。コード１５
Ａ，１５Ｂは電源用で、コード１５Ｃは接地極用
である。コード１５Ａ，１５Ｂの先端は圧着端子
１６，１６にてめ固定されている。１７は導電
性の略Ω状に曲成された弾性を有する接触ばね
で、一端は圧着端子１６の先端面１６ａに溶接に
て接続し、他端には接点１８が固着されている。
これら圧着端子１６、接触ばね１７および接点１
８で端子部１が構成される。端子部１はボデイ１
２の両側部に形成した端子部収納凹所２３内に収
納配設される。１９は導電性の端子板で、端子板
１９より一体に延設した接続片１９ａとコード１
５Ｃとが半田付けあるいは溶接にて接続される。
２０は略Ｗ字状に曲成された導電性のばねで、こ
のばね２０の一端は端子板１９の先端面１９ｂと
溶接にて接続固定され、他端には係止孔２９が穿
孔されている。２は導電性の略円柱状に形成され
た接触ピンで、基端にばね２０の係止孔２９に係
止する係止ピン２ａが突設され、先端は略半球状
に形成されている。２１は磁性板からなる吸着板
で、中央には接触ピン２が挿通する挿通孔２２が
穿孔されている。また接触ピン２の基端側にはフ
ランジ２ｂが外周に沿つて一体に形成され、ばね
２０にて付勢されて挿通孔２２からの突出量をフ
ランジ２ｂで規制している。接触ピン２は通常ボ
デイ１２とカバー１３とで形成される開口部２７
より少し突出している。吸着板２１はボデイ１２
の中央先端側の溝２６内に配置され、接触ピン２
等は収納凹所２５内に収納配置されている。

また、ジヤツク本体８側において、３０は絶縁
材からなる受口ボデイで、この受口ボデイ３０の
前面にはプラグ本体４が嵌合される開口部３１が
形成されている。７は吸着板２１を吸着する磁石
で、この磁石７は受口ボデイ３０の中央の凹所３
２内に収納されるものである。３３は１対の磁性
板からなる吸引板で、磁石７の両側に吸着されて
凹所３２内に共に配置されている。また吸引板３
３の先端面の中央部を前方側に突出した吸引片３
３ａを一体に形成し、この吸引片３３ａの先端面
で吸着板２１を吸引せしめるものである。６は導
電性の接触板で、その上下端部が受口ボデイ３０
の上下に穿孔した係止孔３４，３５に挿入係止さ
れて、接触板６が受口ボデイ３０に固定される。
また、接触板６はその中央部が前面にコ字形に突
出した接触部６ａを形成していて、この接触部６
ａと接触ピン２の先端がばね２０の弾発力により
接触して電気的に接続させることになる。３６は
プラグ本体４の端子部１の接点１８と接続する接
点棒で、この接点棒３６は導電性からなり後部に
はねじ部３６ａが螺刻されている。この一対の接
点棒３６は受口ボデイ３０の接点凹所３９内に配
置され、中央の位置決め片３６ｂで前後方向が位
置決めされて受口ボデイ３０の背面に突出したね
じ部３６ａに端子板３７を介してナツト３８にて
螺着固定される。上記接点棒３６、端子板３７お
よびナツト３８等で接点部５が構成される。

ところで、第３図は受口ボデイ３０に磁石７、
吸引板３３、接触板６等を組込んだ状態を示した
ものであり、両吸引板３３，３３を磁石７の両側
に吸着させて、そのまま受口ボデイ３０の凹所３
２内に落とし込むように収納し、その後、接触板
６の接触部６ａを両吸引片３３ａ，３３ａ間に位
置せしめるようにして、接触板６の上下端部を係
止孔３４，３５に夫々係止する。このとき、接触
板６の下部の巾広部６ｂの背面が吸引板３３の先
端面を押え、吸引板３３と磁石７とを凹所３２内
に位置決め固定してしまう。また、巾広部６ｂの
前面より吸引片３３ａの方が前方へ突出してお
り、吸着板２１との吸着を容易にしている。

しかして、プラグ本体４とジヤツク本体８とを
嵌合しない状態においては、第５図に示すように
接触ピン２はばね２０の弾発力にて付勢され、そ
の先端は開口部２７に突出している。次に、プラ
グ本体４をジヤツク本体８に嵌合すると、まず、
吸着板２１が吸引板３３の吸引片３３ａの先端面
に吸着されて固定される。このとき、接触ピン２
は接触板６の接触部６ａに当り、しかも接触ピン
２はばね２０の弾発力により接触板６と確実に接
触接続されることになる。このように接地板は、
端子板１９、ばね２０、接触ピン２及び接触板６
を介して接続させる。また、接点部５と端子部１
との接触においても、接触ばね１７の弾発力にて
接点１８と接点棒３６の先端面とはより確実に接
触接続がなされる。そして、プラグ本体４とジヤ
ツク本体８とを離す場合には、プラグ本体４をそ
のまま引き抜けば良く、吸引板３３と吸着板２
１、端子部１と接点部５とは夫々接離することに
なる。尚、４０は接触板６に接続されている電源
である。

〔発明の効果〕

本発明は上述のように、プラグ本体内に１組の
電源用の導電性を有する端子部と、接地極用の導
電性の接触ピンと、磁性体からなる吸着板とを設
け、プラグ本体と嵌合するジヤツク本体内に前記
端子部と接触する１組の導電性の接点部と、接触
ピンと接触する導電性の接触板と、磁石と、磁石
の両側に吸着されてその両先端面で吸着板を吸引
させる吸引板とを設け、引板の先端面より吸着板
を吸引する吸引片を一体的に突設し、ジヤツク本
体内に形成された凹所内に磁石と吸引板とを収納
配置すると共に、凹所の前面開口側の磁石の前方
に接触板を配置し、接触板の前面より吸引板の吸
引片を突出せしめ、接触板の背面にて磁石と吸引
板とを位置決め固定するようにしたものであるか
ら、プラグ本体とジヤツク本体とを嵌合させる
と、吸着板が吸引板の吸引片の先端面に吸引され
てプラグ本体とジヤツク本体とは確実に接続さ
れ、接触ピンと接触板との接地極の接触は小さな
接触圧力でも確実なアースが取れるものであり、
また、磁石方式の接続であるため、プラグ本体の
着脱がスムーズにでき、しかも、ジヤツク本体側
に磁石を内蔵することにより、プラグ本体側がよ
り小型軽量化できる効果を奏する。また、ジヤツ
ク本体の凹所内に磁石と吸引板とを収納し、凹所
の開口側に配置した接触板の背面にて磁石と吸引
板とを位置決め固定できるため、組立作業が簡単
になる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は本発明の実
施例の分解斜視図、第３図は同上の組立状態を示
す要部斜視図、第４図は同上の接続状態を示す断
面図、第５図は同上の離脱時の状態を示す断面図
である。 １は端子部、２は接触ピン、４はプラグ本体、
５は接点部、６は接触板、７は磁石、８はジヤツ
ク本体、２１は吸着板、３２は凹所、３３は吸引
板、３３ａは吸引片を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プラグ本体内に１組の電源用の導電性を有す
   る端子部と、接地極用の導電性の接触ピンと、磁
   性体からなる吸着板とを設け、プラグ本体と嵌合
   するジヤツク本体内に、前記端子部と接触する１
   組の導電性の接点部と、接触ピンと接触する導電
   性の接触板と、磁石と、磁石の両側に吸着されて
   その両先端面で吸着板を吸引させる吸引板とを設
   け、吸引板の先端面より吸着板を吸引する吸引片
   を一体的に突設し、ジヤツク本体内に形成された
   凹所内に磁石と吸引板とを収納配置すると共に、
   凹所の前面開口側の磁石の前方に接触板を配置
   し、接触板の前面より吸引板の吸引片を突出せし
   め、接触板の背面にて磁石と吸引板とを位置決め
   固定して成る接地極付きプラグジヤツク。