JPH0135427Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 この考案は室内壁面やシヤンデリアのランプ支
持アーム等に取り付けられるランプソケツトに関
する。

(b) 従来技術とその欠点 従来、この種のランプソケツトは、ランプ口金
の電気接点に接触される一対の電気接片が、埋め
込み、ビス止め等の各種手段によつてランプ口金
を保持するためのソケツト本体に取付られてい
た。しかし、これらの手段によるとランプソケツ
トの組み立てが面倒でしかも熟練を要する。ま
た、従来のランプソケツトの電気接片に電気コー
ドを接続するときは、その電線を電気接片にビス
止めしたり半田付けしなければならず、この作業
が面倒でかつ不便であつた。

(c) 考案の目的 この考案は上記した従来の欠点を改善するため
になされたもので、電気接片をソケツト本体に対
して容易かつ迅速に着脱できるようにしてランプ
ソケツトを簡単かつ迅速に組み立てられるように
すると共に、電気接片に対する電気コードの接続
を電気コード接続用チツプの着脱によつて容易に
できるようにすることを目的とする。

(d) 考案の構成及び効果 上記目的を達成するためのこの考案の構成は、
ランプ口金を嵌入状に保持するソケツト本体と、
電気コード接続用チツプが着脱される一対の電気
接片とからなり、ソケツト本体に設けられた棚部
の二箇所に電気接片の脚部が挿抜される溝孔を設
け、電気接片を上記溝孔に挿入したとき上部棚部
の一面に係合される突出片と上記棚部の他面に係
合されて上記突出部と共働して該棚部を挟持する
切起し状の弾性舌片とを該電気接片に設け、一方
の溝孔に挿入された電気接片の脚部を曲成してそ
の接点をランプ口金の頂部接点に接触可能とし、
他方の溝孔に挿入された電気接片の脚部をソケツ
ト本体内のランプ口金嵌入空間内へ突出してその
接点をランプ口金の外周面に形成された接点と接
触可能としたことである。

上記構成によると次の効果が発揮される。即
ち、電気接片をソケツト本体の溝孔に挿入してい
くと、弾性舌片がその弾性に抗して変形された状
態で溝孔を通過し、該弾性舌片が溝孔を通過した
時点で電気接片の突出部がソケツト本体の棚部の
一面に係合し、同時に上記弾性舌片が元の状態に
復元して上記棚部の他面に係合する。従つて、電
気接片を上記溝孔に挿入するだけで電気接片の組
み付けが完了する。逆に、ソケツト本体から電気
接片を取り外すときは、上記弾性舌片を適宜手段
でその弾性に抗して変形させ、その状態で電気接
片をソケツト本体の溝孔から抜き出すだけでよ
い。従つて従来のものに比べてランプソケツトの
組立性が格段に高まる。

また、電気接片に対しては電気コード接続用の
チツプが着脱される構成であるので、両者の電気
的接続をワンタツチ式に行えるようになり、従来
のように電気コードの電線を電気接片にビス止め
したり半田付けしたりして両者を電気的接続する
必要がなくなる。

(e) 実施例 以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明
する。

第１図はランプソケツトの組立状態を示してい
る。同図において、１はソケツト本体である。ソ
ケツト本体１は筒状の硝子よりなり、その内周面
の下半部に形成されたねじ溝２にランプ口金１１
が螺合される。１２はランプを示す。また、ソケ
ツト本体１の内部には棚部３が一体に設けられ、
この棚部３の180度変位した二箇所には溝孔４，
５が設けられている。第３図に詳細に示したよう
に、一方の溝孔４は棚部２の外周部に形成されて
おり、この溝孔４に連続するようにソケツト本体
１に溝形の凹所６が形成されている。他方の溝孔
５についても同様である。

第１図明示のように、上記した二つの溝孔４，
５にはそれぞれ電気接片７，８が挿入される。一
方の溝孔４に挿入された電気接片７を第２図Ａに
例示した。同図の電気接片７は、後述するチツプ
９が着脱される電線接続部７１と、脚部７２と、
左右一対の突出部７３，７３と、脚部７２に形成
された切起し状の弾性舌片７４，７４とを備えた
導電板よりなり、脚部７２の端部に接点７５が形
成されている。そして脚部７２が同図のように上
記棚部３の溝孔４に挿入されて、上記突出部７
３，７３が棚部３の一面（上面）に係合され、か
つ、弾性舌片７４が棚部３の他面（下面）に係合
される。この状態において、棚部３が突出部７
３，７３と弾性舌片７４，７４との共働によつて
挟持されている。また、電気接片７は上記溝孔４
に挿入されてから脚部７２が第１図矢印Ｘのよう
に曲成され、その接点７５が棚部３の中心に設け
られた突起によつてバツクアツプされる。他方の
溝孔５に挿入された電気接片８を第２図Ｂに例示
した。同図の電気接片８は第２図Ａの電気接片７
とほぼ同一の構成となつているが、脚部８２の端
部が背面側へやゝ反り返つた湾曲部８５として構
成されている点で異なる。そして、脚部８２が同
図のように溝孔５に挿入されて、突出部８３，８
３の棚部３の一面に係合され、かつ、弾性舌片８
４，８４が棚部３の他面に係合されている。この
状態において、棚部３が突出部８３，８３と弾性
舌片８４，８４とで挟持されていると共に、接点
として作用する脚部８２の端部がソケツト本体１
内のランプ口金挿入空間Ｓへ突出されている。ま
た、上記湾曲部８５はソケツト本体１の内面に当
接している。８１は電線接続部、８４は弾性舌片
である。

従つて、第１図仮想線のようにランプ口金１１
をねじ部２に螺合すると、ランプ口金１１によつ
て電気接点８の脚部８２が湾曲部８５の弾性に抗
して後退され、その弾性復元力によつて該脚部８
２がランプ口金１１の外周面に当接し、また、ラ
ンプ口金１１の頂部接点１１ａが電気接片７の接
点７５に当接するので、ランプ口金１１が一対の
電気接片７，８と電気的接触状態となる。

第４図は電気コード接続用のチツプ９を示して
いる。同図のチツプ９は端部にソケツト部９１を
有し、このソケツト部９１を上記した電気接片
７，８の電線接続部７１，８１に挿抜することに
よつて該電線接続部７１，８１に着脱できる構成
となつている（第１図参照）。９２は電気コード
保持片で、この電気コード保持片９２に保持され
た電気コードの電線が該チツプ９の表面に半田付
けされる。第１図においてＣは電気コードを示
す。

次に、電気接片７を溝孔４に挿抜するときの作
用を説明する。

電気接片７の脚部７２を溝孔４に挿入していく
と弾性舌片７４が溝孔４の内面に当たり、該弾性
舌片７４がその弾性に抗して変形しながら溝孔４
を通過する。弾性舌片７４が溝孔４を通過すると
該弾性舌片７４が元の状態に復元し、棚部３の他
面に係合する。このとき同時に突出部８３が棚部
３の一面に係合する。逆に、電気接片７を取り外
すときは、曲成されている脚部７２を伸ばしてか
ら、弾性舌片７４をその弾性に抗して変形させ、
この状態で溝孔４より脚部７２を引き抜く。電気
接片８を溝孔５に挿抜するときの作用についても
同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例によるランプソケツトの
断面図、第２図Ａ及び第２図Ｂは電気接片の斜視
図、第３図はソケツト本体の要部を示す概略斜視
図、第４図はチツプの斜視図である。 １……ソケツト本体、３……棚部、４，５……
溝孔、７，８……電気接片、７１，８１……電線
接続部、７２，８２……脚部、７３，８３……突
出部、７４，８４……弾性舌片、７５……接点、
９……チツプ、１１……ランプ口金。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ランプ口金を嵌入状に保持するソケツト本体
   と、電気コード接続用チツプが着脱される一対の
   電気接片とからなり、 ソケツト本体に設けられた棚部の二箇所に電気
   接片の脚部が挿抜される溝孔を設け、電気接片を
   上記溝孔に挿入したとき上記棚部の一面に係合さ
   れる突出片と上記棚部の他面に係合されて上記突
   出部と共働して該棚部を挟持する切起し状の弾性
   舌片とを該電気接片に設け、一方の溝孔に挿入さ
   れた電気接片の脚部を曲成してその接点をランプ
   口金の頂部接点に接触可能とし、他方の溝孔に挿
   入された電気接片の脚部をソケツト本体内のラン
   プ口金嵌入空間内へ突出してその接点をランプ口
   金の外周面に形成された接点と接触可能としたこ
   とを特徴とするランプソケツト。