JPH0380996B2 - - Google Patents

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JPH0380996B2
JPH0380996B2 JP58099926A JP9992683A JPH0380996B2 JP H0380996 B2 JPH0380996 B2 JP H0380996B2 JP 58099926 A JP58099926 A JP 58099926A JP 9992683 A JP9992683 A JP 9992683A JP H0380996 B2 JPH0380996 B2 JP H0380996B2
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movable
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Kyoshi Terauchi
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Sanden Corp
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Priority to US06/617,184 priority patent/US4548556A/en
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Publication of JPH0380996B2 publication Critical patent/JPH0380996B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • F01C21/102Adjustment of the interstices between moving and fixed parts of the machine by means other than fluid pressure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49229Prime mover or fluid pump making
    • Y10T29/49236Fluid pump or compressor making
    • Y10T29/4924Scroll or peristaltic type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49826Assembling or joining
    • Y10T29/4984Retaining clearance for motion between assembled parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容積式流体装置、特に一対のうず巻体
を角度をずらせてかみ合うように重ね合せ、かつ
うず巻体に相対的な円運動(公転運動のみ)を加
えて両うず巻体間に形成される密閉空間を円運動
の方向に従つてうず巻体の外周から中心方向へ、
あるいはうず巻体の中心から外周方向へ移動させ
流体の吸排動作を行なうスクロール型流体装置に
関するものである。
スクロール型流体装置の組立の際、最も重要な
ものの一つとして、うず巻体どうしの相対角度の
角度合せがあげられる。これはうず巻体間に形成
される流体ポケツトは一対のうず巻体の線接触と
うず巻体端面のシールによつて密封されるもので
あり、うず巻体のかみ合わされる相対角度が正規
の状態から外れた場合、二つのうず巻体の間のシ
ール点に半径方向の〓間が生じ、これが圧縮漏れ
の原因となつて所期の性能が得られないという欠
点を生じた。このため、これまでは二つのうず巻
体の相対角度を決める各部品の加工における角度
ずれ公差を厳密にしたり、あるいはうず巻体のか
み合い角度を間接的な位置決め方法によつて合せ
ることが提案されてきた。しかし、前者は部品の
加工性あるいは加工コストに対する問題を生じ、
後者は介在する部品の角度ずれ要因が多く含まれ
るため決定的な解決法とはなり得なかつた。
ここで、特開昭57−193793号には両スクロール
部材の側板に2ケ所以上のピン孔を穿設し、両方
の側板のピン孔がある任意の旋回位置(クランク
角度)で一致するようにしておき、前記ピン孔に
ピンを挿入し位置を定めておいて固定スクロール
をフレームに固定することにより固定スクロール
と可動スクロールの位置関係を合せた後、ピンを
ぬくという方法により、うず巻体のかみ合い角度
を設定することが示されている。しかし、このよ
うな角度設定方法は回転阻止機構として第1図に
示すようなボールカツプリング機構を有するスク
ロール型流体装置には適用できなかつた。即ち、
ボールカツプリング機構は特開昭57−193793号記
載のオルダムカツプリング機構とは異なり、固定
スクロールと可動スクロールとのかみ合い角度位
置が決まつたとしてもボールカツプリング機構を
構成する固定リング及び可動リングの孔とボール
の間に遊びが生じ得るため、また、ピンを抜いて
しまえばボールカツプリングとしての回転阻止機
能を有する角度になつてしまうため、固定スクロ
ールと可動スクロールの間のみで位置決めを行な
うだけでは優れたシール性は得られないからであ
る。また、回転阻止機構としてオルダムカツプリ
ング機構を用いる場合にあつても、実用面では若
干の遊びを有することは避けられないため、ピン
で相対角度を合せても意味がなく、精度の高い角
度合せをすることは困難であつた。
ここで、従来の一般的なスクロール型流体装置
の構成を第1図を参照して説明する。
第1図に示すスクロール型流体装置は、圧縮機
として用いられるものであり、この圧縮機はフロ
ントエンドプレート11とこれに設置されたカツ
プ状部分12とによる圧縮機ハウジング10を有
している。フロントエンドプレート11はハウジ
ング10の中心軸線上に中心を有する貫通孔11
1を有し、その中にボールベアリング13を介し
て主軸14を回転自在に支承している。このた
め、主軸14の軸芯はハウジング10の中心軸線
と一致することとなる。またフロントエンドプレ
ート11は主軸14の外周を取り巻くように前方
に突出したスリーブ部15を有し、該スリーブ部
15内にはシヤフトシール16を配置している。
フロントエンドプレート11はカツプ状部分12
の前端開口に周方向に間隔をおいて径方向外方に
延在するよう形成されたフランジ(図示省略)と
の間でボルト等によつて固定されており、Oリン
グ18によつて両者の接合面をシールしている。
またスリーブ部15もフロントエンドプレート1
1の端面上にボルト等によつて固定され、接合面
をOリング19によつてシールしている。
フロントエンドプレート11によつて開口部を
閉塞されたカツプ状部分12内には固定スクロー
ル部材20、可動スクロール部材21、可動スク
ロール部材の駆動機構及び回転阻止機構22が配
設されている。
ここで、固定スクロール部材20は側板201
とうず巻体202及び該うず巻体202とは反対
側の側板201上に設けた脚部203とより構成
されている。この固定スクロール部材20は脚部
203をカツプ状部分12の外方より該カツプ状
部分12の底部121を貫通して螺合したボルト
23によつて該底部121内壁上に固定してい
る。また、固定スクロール部材20の側板201
はその外周面とカツプ状部分20の内壁面間をO
リング24でシールすることによつて、カツプ状
部分12内の空間を吸入室25と吐出室26とに
仕切つている。さらに側板201の中央部にはス
クロール部材間に形成された密閉空間と吐出室2
6を連通する連通孔204を穿設している。
可動スクロール部材21は側板211とうず巻
体212とより構成されている。この可動スクロ
ール部材21はうず巻体212が前記固定スクロ
ール部材20のうず巻体202と180゜の角度ずれ
をもつようにかみ合されている。また可動スクロ
ール部材21は後述する駆動機構及び回転阻止機
構と連結されていて、主軸14の回転によつて半
径Rorの円軌道上を公転運動を行なう。
ここで、第1図に示す可動スクロール部材の回
転阻止機構であるボールカツプリング機構をその
分解斜視図である第2図をも参照して説明する。
回転阻止機構22は固定部、可動部、ボール素
子よりなり、可動スクロール部材21のボス21
3の外周上に配置される。まず固定部について説
明するとフロントエンドプレート11の端面にリ
ング状固定レース221を有し、またこの固定レ
ース221を被うようにその端面に当接された固
定リング222を有し、これらはスプリングピン
223によりフロントエンドプレート11に固定
されている。一方、可動部については可動スクロ
ール部材21の側板211寄りのボス213の外
周にリング状可動レース214を有し、また可動
レース214を被うようにその端面に当接された
可動リング215を有し、これらはスプリングピ
ン216により側板211に固定されている。な
お固定リング222と可動リング215との間に
はわずかな間隙ができるようにされている。ま
た、可動リング215と固定リング222にはそ
れぞれ互いのリングの中心を一致させた時に重な
り合うような複数のポケツト215a,222a
が軸方向に穿設されている。
さて第1図に示す可動リングと固定リングとの
関係を可動スクロール部材側から見た第3図をも
参照して回転阻止作用について説明する。
回転阻止は固定リング222のポケツト222
aの縁部と可動リング215のポケツト215a
の縁部とでボール素子224を挟むことにより行
なわれる。即ち可動スクロール部材が図中時計方
向へ駆動されると可動リング215もその中心が
半径Rorの円を描くように円軌道運動する。この
時可動スクロール部材には圧縮力の反力作用点と
駆動力作用点とのずれにより図中時計方向への回
転力すなわちモーメントが生ずるため、可動スク
ロール部材は可動リング215の中心を中心とし
て時計方向へ回転しようとする。しかし、図中上
方の9個のボール素子224が固定リング222
のポケツト222aの縁部と可動リング215の
ポケツト215aの縁部とで挟まれるため、可動
リングは回転することができず、これによつて可
動スクロール部材の回転が阻止される。なお図示
の状態では可動リング215の中心が図中最も右
方にあつて回転阻止力分布はfc1〜fc5のように
なる。このように図中最上部のボール素子が最も
大きく寄与しており、これから離れるにしたがつ
て小さくなつて図中下半分の9個のボール素子2
24は回転阻止の用はなしていない。しかし圧縮
力の反力により可動スクロール部材の軸方向に加
わる圧力は可動レース214、すべてのボール素
子224を介して固定レース221にスラスト支
持される。
続いて第1図に示す可動スクロール部材の駆動
機構である従動クランク機構をその分解図である
第4図をも参照して説明する。
フロントエンドプレート11の貫通孔111を
貫通する主軸14の内端部には大径部141を形
成しており該大径部141を貫通孔111の内周
に配設したボールベアリング13によつて支承し
ている。また大径部141の先端面には中心から
偏心した位置に駆動ピン142が軸方向へ突出す
るように設けられている。
一方、可動スクロール部材21の側板211は
うず巻体212とは反対の面に環状のボス213
を有している。ボス213中には肉厚の厚い円板
状あるいは短軸状のブツシユ27が嵌合され、ニ
ードルベアリング28を介して回転可能に支持さ
れている。ブツシユ27はこれと一体で半径方向
に伸びた円板状のバランスウエート271を有し
ているとともに、中心からずれた位置に軸方向の
孔、即ち偏心孔272を有している。この偏心孔
272中には駆動ピン142が嵌合されニードル
ベアリング29で回転可能に支持されている。
このような偏心孔272を有するブツシユ27
を用いる利点を第5図をも参照して以下に説明す
る。
前述のように可動スクロール部材21の円軌道
運動によつて流体圧縮が行なわれると、その反作
用力がうず巻体212、即ち可動スクロール部材
21へその円軌道の接線方向に作用する。この力
は結局、ブツシユ中心Ocへ第5図のFdで示すよ
うに作用するものと考えることができる。ところ
でブツシユ27は駆動ピン142上で回転可能と
されているから駆動ピン142の中心Odの回り
に回転するモーメントを力Fdによつて受ける。
このモーメントは力Fdの方向とOcとOdを結ぶ線
との角度を第5図に示したようにθとしたとき
Fd・ε2sinθで表わせる。この結果ブツシユ27
上に支持された可動スクロール部材21は駆動ピ
ン142の中心Odの回りに回転するモーメント
を受けることとなり、これによりうず巻体212
がうず巻体202へ押し付けられることになる。
この押し付け力をFpとすると Fp・ε2cosθ=Fd・ε2sinθであるから、 Fp=Fd・tanθ で与えられる。
即ち、偏心孔272を有するブツシユ27と可
動スクロール部材21を駆動すると、流体圧縮の
反作用力で両うず巻体212と202の線接触部
での押し付け力が自動的に得られ、これにより流
体ポケツトのシールが確保される。
さらに、上述のように偏心ブツシユ27の中心
Ocは駆動ピン142の中心Odの回りに回転可能
であるので、たとえば、うず巻体202や212
の寸法誤差によつてうず巻体の肉厚が変つてもこ
れに応じてOc,Os間距離が変化できる。即ち、
Oc点は第5図に示すようにOdを中心にした半径
ε2の円弧上を例えばOc′やOc″の点に移動可能で
ある。この結果、そのような寸法誤差があつても
可動スクロール部材21は滑かな運動を行なうこ
とができる。
このような圧縮機を組立る場合、次のような角
度ずれ要因があげられる。即ち(1)固定うず巻体2
02とカツプ状部分12との角度ずれ、(2)カツプ
状部分12とフロントエンドプレート11との角
度ずれ、(3)フロントエンドプレート11と固定リ
ング221との角度ずれ、(4)固定リング221の
孔の内周長さとボール224の外周長さが異なる
ことによる角度ずれ、(5)ボール224の外周長さ
と可動リング214の孔の内周長さが異なること
による角度ずれ、(6)可動リング214と可動うず
巻体21との角度ずれ、の合計6ケ所の角度ずれ
の要因である。これらの角度ずれ要因を解消する
ために、一方のスクロール部材のうず巻体側壁面
に、ある深さをもつた孔を形成し、かつフロント
エンドプレートの前記孔と対向する位置にハウジ
ング内部とハウジング外部とを貫通する孔を形成
し、ハウジング外部から角度調整棒により両うず
巻体の相対角度の調整を行なう方法が知られてい
るが、このような方法では前述した(1)〜(3)までの
角度ずれの要因を除くことはできるが、残りの(4)
〜(6)までの角度ずれの要因は依然として残るもの
であつた。即ち、ボールカツプリング機構とクラ
ンク機構を有するスクロール型圧縮機において
は、特に可動うず巻体の位置が一意に決定されな
い自由度を持つため、前述の(4)〜(6)の角度ずれ要
因を解消させることが必要であつた。
以上のような問題点を解決するために、特開昭
59−168289号公報に開示されるスクロール型流体
装置の組付け方法が発明されたが、この方法をも
つてしても、うず巻体の角度ずれを十分に防止す
ることができず、しかも、うず巻体の角度ずれを
防止するためには、主軸に駆動方向のトルクを加
えながらスクロール型流体装置を組立てなければ
ならないので、スクロール型流体装置の組立てを
容易に行なうことができなかつた。従つて、本発
明の目的は、うず巻体の角度ずれをより高度に解
消することができ、しかも容易かつ短時間にスク
ロール型流体装置の組立てを行なえるスクロール
型流体装置の組付け方法を提供することにある。
即ち、本発明は、第1の固定孔を有するカツプ
状ケーシング及び前記第1の固定孔に対向する第
2の固定孔を有し前記カツプ状ケーシングの一端
開口を閉塞するように配設されたフロントエンド
プレートより成り、前記第1の固定孔と前記第2
の固定孔の内少なくとも一方の内径を前記第1及
び第2の固定孔に挿入されるボルトの外径よりも
大径としてあるハウジング、該ハウジング内に固
定配置されるとともに第1の円板状側板と該側板
の一面上に設けた第1のうず巻体とより成る固定
スクロール部材、第2の円板上側板と該側板の一
面上に設けた第2のうず巻体とより成り、フロン
トエンドプレートを貫通する主軸を含む駆動装置
によつて旋回運動を行なう可動スクロール部材、
及び該可動スクロール部材の回転運動を阻止する
ボールカツプリングより成る回転阻止機構を有す
るスクロール型流体装置にあつて、 (1) 前記第1の固定孔及び前記第2の固定孔にボ
ルトを挿通して前記ケーシングに前記フロント
エンドプレートを仮止めし、 (2) 前記両うず巻体が形成する複数の接触点を結
ぶ線に直交し、且つ前記回転阻止機構によつて
生じる前記可動スクロール部材に対する回転阻
止力の中心点を通過する直線上又は該直線の近
傍に、前記固定スクロール部材及び前記可動ス
クロール部材に夫々相対向させて穿設した位置
決め孔を一致させ、ケーシングの外方より位置
決め棒を前記各位置決め孔を貫通するように配
置し、 (3) フロントエンドプレートを主軸の回転方向と
は反対方向に移動が停止するまで回転させ、 (4) ケーシングにフロントエンドプレートを仮止
めしているボルトを完全に締結し、 (5) 位置決め棒を抜き取る。
の手順によつて両スクロール部材の噛み合い角度
を設定することを特徴とするスクロール型流体装
置の組付け方法により上記目的を達成するもので
ある。
以下、本発明を実施例を示す第6図乃至第9図
を参照して説明する。
まず、可動スクロール部材40と固定スクロー
ル部材30の両うず巻体301,401を互いに
接触するようにかみ合い重ね合わせると、うず巻
体間に複数の接触点が形成される(第6図中この
接触点は点A,B,C及びDで示す)。本実施例
の場合、固定スクロール部材30のうず巻体30
1と可動スクロール部材40のうず巻体401と
の間に接触点A,B,C,Dが生じる。両うず巻
体301,401が形成する接触点A,B,C,
Dを結ぶ線は、クランク方向線p(可動スクロー
ル部材40の旋回軌道の中心点Eから延びて、可
動スクロール部材40の中心点Fを通過する直
線)を境にして回転阻止機構60の回転阻止に関
与していない側にある接触点A,B同士と、回転
阻止に関与している側にある接触点C,D同士を
結ぶものとする。因みに、接触点Aと接触点Bと
を結ぶ線q、及び接触点Cと接触点Dとを結ぶ点
tは、夫々、クランク方向線pと平行に成る。こ
れらの接触点A,B,C,Dを結ぶ直線q,tに
直交し、且つ固定スクロール部材30の中心点G
を通過する直線r上に、回転阻止機構60の回転
阻止に最も寄与する部分が来る。この回転阻止に
最も寄与する部分の中心点は、第6図中、sに示
す所にある。この回転阻止力の中心点sは、直線
r上にある。本実施例の場合、接触点A,B,
C,Dを結ぶ直線q,tに直交し、回転阻止力の
中心点sを通過する直線、即ち、直線r上に軸方
向に延びる位置決め孔302,402が固定スク
ロール部材30及び可動スクロール部材40に
夫々穿設されている。上述の回転阻止力の中心点
sと直線q,tとは、可動スクロール部材40の
旋回運動の際にクランク方向線pと共に移動する
が、回転阻止力の中心点sと直線q,tの相対的
な位置関係は、常に一定である。即ち、位置決め
孔302と位置決め孔402とを合わせ、ケーシ
ング80に仮止めしたフロントエンドプレート7
0を主軸14の回転方向とは反対方向に移動が停
止するまで回転させた場合、これらの位置決め孔
の302,402と固定スクロール部材30の中
心点Gを通過する直線r上に、回転阻止力の中心
点sが来ることになる。この様に、直線q,rに
直交し、且つ回転阻止力の中心点sを通過する直
線r上で、固定スクロール部材30と可動スクロ
ール部材40とを第7図に示すように位置決め棒
51により固定した場合、回転阻止機構60のガ
タが最も生じ難い状態となる。しかも、フロント
エンドプレート70を主軸14の回転方向とは反
対方向に移動が停止するまで回転させることによ
り、回転阻止機構60のガタを吸収することがで
きる。この様に、回転阻止機構60のガタが吸収
されても、まだ、駆動機構のガタの分だけ可動ス
クロール部材40が位置決め棒51を中心にして
ずれ得る。しかしながら、位置決め棒51を中心
として可動スクロール部材40がずれても、うず
巻体301とうず巻体401の噛み合わせ角度に
は、殆ど影響が無い。即ち、位置決め棒51は、
接触点A,B,C,Dを結ぶ線q,tに直交し、
且つ回転阻止力の中心点sを通過する直線r上に
あるが、この直線r上に位置決め孔51があれ
ば、この位置決め孔51を中心として可動スクロ
ール部材40がズレても、うず巻体301とうず
巻体401との噛み合わせ角度の狂いは、極僅か
なものである。以上のように、回転阻止機構60
のガタが吸収され、しかも、位置決め棒51を中
心とする可動スクロール部材40のズレによつて
生じるうず巻体301とうず巻体401の噛み合
わせ角度の狂いが最も小さくなるので、正確且つ
容易に固定スクロール部材30と可動スクロール
部材40を組み付けることが可能となる。
尚、位置決め孔は、本実施例のように、接触点
A,B,C,Dを結ぶ線q,tに直交し、且つ回
転阻止力の中心点sを通過する直線r上に設ける
のが好ましいが、この直線rから多少ずれて略同
じ作用効果を生じ得る。従つて、位置決め孔は、
両うず巻体が形成する複数の接触点を結ぶ線に直
交し、且つ回転阻止機構によつて生じる可動スク
ロール部材に対する回転阻止力の中心点を通過す
る直線の近傍に穿設しても構わない。
固定スクロール部材30の位置決め孔302と
対向するケーシング80の底部801に圧縮機の
内部と外部を連通するようなケーシング孔50を
穿設している。なお、固定スクロール部材30に
穿設した位置決め孔302のケーシング80の底
部801側端部にネジ溝302aが形成されてい
る。一方、カツプ状ケーシング80の外周部に
は、第1の固定孔501が複数設けられ、フロン
トエンドプレート70の外周部にも、第1の固定
孔501に対向するように第2の固定孔502が
複数設けられている。これらの固定孔501,5
02は、ケーシング80にフロントエンドプレー
ト70を固定、結合させるボルト500を挿通さ
せるものである。本実施例の場合、第1の固定孔
501は、ボルト500と螺合する雌ネジを備え
ており、第2の固定孔502は、その内径をボル
ト500の外径よりも大径にしてあり、第2の固
定孔502とボルト500との間に〓間が生じる
ように成つている。これにより、フロントエンド
プレート70をケーシング80の開口端に嵌合さ
せ、ボルト500を第1及び第2の固定孔50
1,502に挿通し、このボルト500を第1の
固定孔501に緩く螺合させてケーシング80に
フロントエンドプレート70を仮止めした状態に
おいて、フロントエンドプレート70を主軸14
の軸芯を中心にして左右に回動させることができ
るように成つている。なお、本実施例に限らず、
第2の固定孔502に雌ネジを形成し、第1の固
定孔501をボルト500よりも大径にし、第1
の固定孔501の方からボルト500を挿通させ
るようにしても良く、或いは、第1の固定孔50
1と第2の固定孔502の両方をボルト500よ
りも大径にし、更にボルト500を一方の固定孔
から突出するようにし、そして一方の固定孔から
突出したボルト500の先端にナツトを螺合させ
るようにしても良い。
次に両スクロール部材の正しいかみ合い角度位
置を設定するための手順を説明する。
まず固定スクロール部材30及び可動スクロー
ル部材40に穿設した位置決め孔302,402
を一致させた後、ケーシング孔50に挿通した位
置決め棒51を上記位置決め孔302,402内
に挿通させる。この結果、可動スクロール部材4
0の動作は位置決め棒51を中心とする一定の角
度範囲内での自由度を有することとなる。即ち、
可動スクロール部材は偏心ブツシユの遊び量範囲
内で動き、この偏心ブツシユの動作角度範囲と等
量の角度分だけリング孔も動くこととなる。しか
し、リング孔と位置決め孔は近接した位置に設け
られているため可動スクロール部材の動作にほと
んど影響を受けることはない。
続いて、可動スクロール部材40の回転運動を
阻止しているボールカツプリング機構60は、前
述したように動作時にあつては常に可動リング6
03と固定リング601のポケツト601a,6
03bの縁部に〓間なくボール素子602が挟ま
れることにより、スクロール部材の正しいかみ合
い角度位置が決定されるため、固定リング601
を固着しているフロントエンドプレート70を駆
動方向と反対方向に回転移動させ、ボールが固定
リング601と可動リング603のポケツト縁部
に隙間なく挟まれる状態とする必要がある。そこ
で、フロントエンドプレート70をケーシング8
0の開口端に嵌合させ、ボルト500を第1及び
第2の固定孔501,502に挿通し、このボル
ト500を第1の固定孔501に緩く螺合させ
て、フロントエンドプレート70をケーシング8
0に仮止めし、この状態でフロントエンドプレー
ト70を主軸14の駆動方向とは反対方向に停止
するまで回転移動させる。この後で、ボルト50
0を締め付けることによりフロントエンドプレー
ト70とケーシング80を結合、固着する。これ
によつてスクロール部材の正しいかみ合い角度位
置が定まることとなる。
なお、第8図に示すようにケーシング80とフ
ロントエンドプレート70とを結合した後には位
置決め棒51を抜きとり、その後ケーシングの底
部801外方よりケーシング孔50を貫通するボ
ルト52を固定スクロール部材に穿設した位置決
め孔302のネジ溝302aに螺合することによ
り、該両位置決め孔とケーシング孔を閉塞する。
このように、本発明によれば圧縮機を組立てる
際、両うず巻体の正しい角度位置関係を定めた後
に全ての機構の角度位置を決定するため、シール
性の優れた信頼性の高いスクロール型流体装置を
提供できるとともに、組立は容易にしかも短時間
で完成させることが可能となる。更に、本発明の
場合、フロントエンドプレートをケーシングに仮
止めし、両うず巻体が形成する複数の接触点を結
ぶ線に直交し、且つ回転阻止機構によつて生じる
可動スクロール部材に対する回転阻止力の中心点
を通過する直線又はこの直線の近傍に固定スクロ
ール部材及び可動スクロール部材に夫々相対向さ
せて穿設した位置決め孔を一致させ、ケーシング
の外方より位置決め棒を各孔に貫通するように配
置し、この状態で、フロントエンドプレートを主
軸の回転方向とは反対方向に移動が停止するまで
回転させるようにした結果、ボールカツプリング
から成る回転阻止機構のガタが吸収され、しか
も、駆動装置のガタによるうず巻体の角度ずれが
殆ど無くなり、従つて、従来の組付け方法よりも
正確にうず巻体の角度合わせをすることができ、
しかも、従来のように主軸に駆動方向のトルクを
加えて駆動装置を作動状態にする必要がないの
で、従来の方法よりも簡単にスクロール型流体装
置を組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一般的なスクロール型流体装置
の縦断面図、第2図は第1図に示すボールカツプ
リング機構の分解斜視図、第3図は同ボールカツ
プリング機構の動作説明図、第4図は第1図に示
す従動クランク機構の分解斜視図、第5図は同従
動クランク機構の動作説明図、第6図は本発明の
一実施例を説明する説明図、第7図は同実施例お
ける仮止め状態にあるスクロール型流体装置の縦
断面図、第8図は同実施例により組付けられたス
クロール型流体装置の縦断面図である。 30……固定スクロール部材、40……可動ス
クロール部材、301,401……うず巻体、4
00……側板、302,402……位置決め孔、
601……固定リング、602……ボール、60
3……可動リング、50……ケーシング孔、51
……位置決め棒、52,500……ボルト、50
1,502……固定孔、70……フロントエンド
プレート、80……ケーシング、801……底
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の固定孔を有するカツプ状ケーシング及
    び前記第1の固定孔に対向する第2の固定孔を有
    し前記カツプ状ケーシングの一端開口を閉塞する
    ように配設されたフロントエンドプレートより成
    り、前記第1の固定孔と前記第2の固定孔の内少
    なくとも一方の内径を前記第1及び第2の固定孔
    に挿入されるボルトの外径よりも大径としてある
    ハウジング、該ハウジング内に固定配置されると
    ともに第1の円板状側板と該側板の一面上に設け
    た第1のうず巻体とより成る固定スクロール部
    材、第2の円板状側板と該側板の一面上に設けた
    第2のうず巻体とより成り、フロントエンドプレ
    ートを貫通する主軸を含む駆動装置によつて旋回
    運動を行なう可動スクロール部材、及び該可動ス
    クロール部材の回転運動を阻止するボールカツプ
    リングより成る回転阻止機構を有するスクロール
    型流体装置にあつて、 (1) 前記第1の固定孔及び前記第2の固定孔にボ
    ルトを挿通して前記ケーシングに前記フロント
    エンドプレートを仮止めし、 (2) 前記両うず巻体が形成する複数の接触点を結
    ぶ線に直交し、且つ前記回転阻止機構によつて
    生じる前記可動スクロール部材に対する回転阻
    止力の中心点を通過する直線上又は該直線の近
    傍に、前記固定スクロール部材及び前記可動ス
    クロール部材に夫々相対向させて穿設した位置
    決め孔を一致させ、ケーシングの外方より位置
    決め棒を前記各位置決め孔を貫通するように配
    置し、 (3) フロントエンドプレートを主軸の回転方向と
    は反対方向に移動が停止するまで回転させ、 (4) ケーシングにフロントエンドプレートを仮止
    めしているボルトを完全に締結し、 (5) 位置決め棒を抜き取る。 の手順によつて両スクロール部材の噛み合い角度
    を設定することを特徴とするスクロール型流体装
    置の組付け方法。
JP58099926A 1983-06-03 1983-06-03 スクロ−ル型流体装置 Granted JPS59224490A (ja)

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