JPS6343420Y2 - - Google Patents
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- JPS6343420Y2 JPS6343420Y2 JP3810883U JP3810883U JPS6343420Y2 JP S6343420 Y2 JPS6343420 Y2 JP S6343420Y2 JP 3810883 U JP3810883 U JP 3810883U JP 3810883 U JP3810883 U JP 3810883U JP S6343420 Y2 JPS6343420 Y2 JP S6343420Y2
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- JP
- Japan
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- ring
- pin
- movable
- movable member
- fixed
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Links
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 17
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 16
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 15
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、被駆動部材がその中心軸が半径Ror
の円軌道を描くように駆動され、しかもその円軌
道運動中上記被駆動部材が回転しないように阻止
されることが必要な被駆動部材を有する装置、例
えばスクロール型流体装置の回転阻止機構の改良
に関する。
の円軌道を描くように駆動され、しかもその円軌
道運動中上記被駆動部材が回転しないように阻止
されることが必要な被駆動部材を有する装置、例
えばスクロール型流体装置の回転阻止機構の改良
に関する。
この種装置の最も一般的な例としてスクロール
型圧縮装置について説明する。
型圧縮装置について説明する。
この装置は、一枚の板上にうずまき体を固定し
たスクロール部材を二つ用意し、これらを両うず
まき体の角度をずらせて互いにかみ合せて重ね、
一方のスクロール部材を固定、他方を可動にして
該可動スクロール部材の円軌道運動によつて、両
スクロール部材間に形成されている閉塞された流
体ポケツトの中心方向への移動とともに容種の減
少を生ぜしめて流体の圧縮を行なうものであり、
可動スクロール部材の円軌道運動に際しては、そ
れ自体が回転しないように阻止する必要がある。
たスクロール部材を二つ用意し、これらを両うず
まき体の角度をずらせて互いにかみ合せて重ね、
一方のスクロール部材を固定、他方を可動にして
該可動スクロール部材の円軌道運動によつて、両
スクロール部材間に形成されている閉塞された流
体ポケツトの中心方向への移動とともに容種の減
少を生ぜしめて流体の圧縮を行なうものであり、
可動スクロール部材の円軌道運動に際しては、そ
れ自体が回転しないように阻止する必要がある。
このような回転阻止機構の一例は米国特許第
4160629号明細書に開示されているが、その応用
の一例を、最近提案されたスクロール型圧縮機を
断面図で示した第1図を参照して説明する。
4160629号明細書に開示されているが、その応用
の一例を、最近提案されたスクロール型圧縮機を
断面図で示した第1図を参照して説明する。
図において、この圧縮機は、フロントエンドプ
レート11とこれに設置されたカツプ状ケーシン
グ12から成る圧縮機ハウジング10を有してい
る。
レート11とこれに設置されたカツプ状ケーシン
グ12から成る圧縮機ハウジング10を有してい
る。
フロントエンドプレート11は、ハウジング1
0の中心軸線上に中心を有する貫通孔111を有
し、その中にボールベアリング13を介して主軸
14を回転自在に支承している。またフロントエ
ンドプレート11は主軸14の外周を取り巻くよ
うに前方に突出したスリーブ部15を有し、該ス
リーブ部15内にはシヤフトシール16を配置し
ている。またスリーブ部15の外周上には電磁ク
ラツチ装置17を配設しており、外部駆動源より
の回転運動をVベルト(図示せず)を介して電磁
クラツチ装置17のプーリ171に伝達し、励磁
コイル172への通電制御によつて主軸14への
回転運動の伝達を制御している。なお、フロント
エンドプレート11はカツプ状ケーシング12の
前端開口を閉塞するようにボルト等によつて固定
されており、O−リング18によつて両者の接合
面をシールしている。またスリーブ部15もフロ
ントエンドプレート11の端面上にボルト等によ
つて固定され、接合面をO−リング19によつて
シールしている。
0の中心軸線上に中心を有する貫通孔111を有
し、その中にボールベアリング13を介して主軸
14を回転自在に支承している。またフロントエ
ンドプレート11は主軸14の外周を取り巻くよ
うに前方に突出したスリーブ部15を有し、該ス
リーブ部15内にはシヤフトシール16を配置し
ている。またスリーブ部15の外周上には電磁ク
ラツチ装置17を配設しており、外部駆動源より
の回転運動をVベルト(図示せず)を介して電磁
クラツチ装置17のプーリ171に伝達し、励磁
コイル172への通電制御によつて主軸14への
回転運動の伝達を制御している。なお、フロント
エンドプレート11はカツプ状ケーシング12の
前端開口を閉塞するようにボルト等によつて固定
されており、O−リング18によつて両者の接合
面をシールしている。またスリーブ部15もフロ
ントエンドプレート11の端面上にボルト等によ
つて固定され、接合面をO−リング19によつて
シールしている。
フロントエンドプレート11によつて開口部を
閉塞されたカツプ状ケーシング12内には固定ス
クロール部材20、可動スクロール部材21、可
動スクロール部材駆動機構及び回転阻止機構22
が配設されている。
閉塞されたカツプ状ケーシング12内には固定ス
クロール部材20、可動スクロール部材21、可
動スクロール部材駆動機構及び回転阻止機構22
が配設されている。
ここで、固定スクロール部材20は一般に、側
板201とその一面上に中心が側板の中心より距
離Ror/2(但し、Rorは可動スクロール部材の
円軌道半径)だけ偏心するよう固定したうずまき
体202及び該うずまき体202とは反対側の側
板201上に設けた脚部203とより構成され、
該脚部203をカツプ状ケーシング12の外方よ
り該カツプ状ケーシング12の底部121を貫通
して螺合するボルト31によつて該底部121内
壁上に固定している。またカツプ状ケーシング1
2内に固定された固定スクロール部材20の側板
201はその外周面とカツプ状部分20の内壁面
間をO−リング32でシールすることによつてカ
ツプ状ケーシング12内の空間を吸入室25と吐
出室26とに仕切つている。さらに、側板201
の中央部にはスクロール部材間に形成された密閉
空間と吐出室26を連通する連通孔204を穿設
している。
板201とその一面上に中心が側板の中心より距
離Ror/2(但し、Rorは可動スクロール部材の
円軌道半径)だけ偏心するよう固定したうずまき
体202及び該うずまき体202とは反対側の側
板201上に設けた脚部203とより構成され、
該脚部203をカツプ状ケーシング12の外方よ
り該カツプ状ケーシング12の底部121を貫通
して螺合するボルト31によつて該底部121内
壁上に固定している。またカツプ状ケーシング1
2内に固定された固定スクロール部材20の側板
201はその外周面とカツプ状部分20の内壁面
間をO−リング32でシールすることによつてカ
ツプ状ケーシング12内の空間を吸入室25と吐
出室26とに仕切つている。さらに、側板201
の中央部にはスクロール部材間に形成された密閉
空間と吐出室26を連通する連通孔204を穿設
している。
可動スクロール部材21は側板211とその一
面上に中心が側板の中心より距離Ror/2だけ偏
心するように固定されたうずまき体212とより
構成され、該うずまき体212は前記固定スクロ
ール部材20のうずまき体202と180゜の角度ず
れをもつてかみ合されている。また可動スクロー
ル部材21は後述する駆動機構及び回転阻止機構
と連結されていて、主軸14の回転によつて半径
Rorの円軌道上を公転運動し、前述した流体の圧
縮動作を行なう。
面上に中心が側板の中心より距離Ror/2だけ偏
心するように固定されたうずまき体212とより
構成され、該うずまき体212は前記固定スクロ
ール部材20のうずまき体202と180゜の角度ず
れをもつてかみ合されている。また可動スクロー
ル部材21は後述する駆動機構及び回転阻止機構
と連結されていて、主軸14の回転によつて半径
Rorの円軌道上を公転運動し、前述した流体の圧
縮動作を行なう。
ここで、円軌道の半径Rorは一般に
(うずまき体のピツチ)−2×(うずまき体の壁厚)
/2 で与えられる。また、可動スクロール部材21は
そのうずまき体212のうずまき中心が固定スク
ロール部材20のうずまき体202のうずまき中
心より距離Rorだけ離れるよう配置されており、
主軸14の回転によつて可動スクロール部材21
が半径Rorの円軌道上を公転運動することとな
る。これによつて両うずまき体間に線接触部が形
成され、この線接触部がうずまき体表面に沿つて
中心方向へ移動し、この結果流体ポケツトが容積
を減少しながらうずまき体の中心方向へ移動す
る。
/2 で与えられる。また、可動スクロール部材21は
そのうずまき体212のうずまき中心が固定スク
ロール部材20のうずまき体202のうずまき中
心より距離Rorだけ離れるよう配置されており、
主軸14の回転によつて可動スクロール部材21
が半径Rorの円軌道上を公転運動することとな
る。これによつて両うずまき体間に線接触部が形
成され、この線接触部がうずまき体表面に沿つて
中心方向へ移動し、この結果流体ポケツトが容積
を減少しながらうずまき体の中心方向へ移動す
る。
従つて、外部流体回路からハウジング10の外
周上に設けた吸入ポートを通つてハウジング10
内の吸入室25に流入した流体は、両うずまき体
の外終端部から流体ポケツト中に取り込まれ、圧
縮された流体は両うずまき体の中心部の流体ポケ
ツトから連通孔204を通つて吐出室26へ送り
出され、そこからハウジング10上に設けた吐出
ポートを介して外部流体回路へ流出することとな
る。
周上に設けた吸入ポートを通つてハウジング10
内の吸入室25に流入した流体は、両うずまき体
の外終端部から流体ポケツト中に取り込まれ、圧
縮された流体は両うずまき体の中心部の流体ポケ
ツトから連通孔204を通つて吐出室26へ送り
出され、そこからハウジング10上に設けた吐出
ポートを介して外部流体回路へ流出することとな
る。
次に可動スクロール部材の駆動機構を第1図の
外に第2図をも参照して説明する。
外に第2図をも参照して説明する。
フロントエンドプレート11の貫通孔111を
貫通する主軸14の内端部には大径部141を形
成しており、該大径部141をフロントエンドプ
レート11の貫通孔111に配設したボールベア
リング13によつて支承している。また大径部1
41の先端面には中心から偏心した位置に駆動ピ
ン142が軸方向へ突出するように設けられてい
る。
貫通する主軸14の内端部には大径部141を形
成しており、該大径部141をフロントエンドプ
レート11の貫通孔111に配設したボールベア
リング13によつて支承している。また大径部1
41の先端面には中心から偏心した位置に駆動ピ
ン142が軸方向へ突出するように設けられてい
る。
一方、可動スクロール部材21のうずまき体2
12を固定した面とは反対側の側板212上に
は、円環状のボス213を形成している。ここで
円環状ボス213の中心は側板211の中心に一
致させている。また、該ボス213中には肉厚の
厚い円板状あるいは短軸状のブツシユ27が嵌合
され、ニードルベアリング28を介して回転自在
に支承されている。該ブツシユ27はこれと一体
で半径方向に伸びた円板状のバランスウエイト2
71を有しているとともに、主軸14の大径部1
41と対向する面上に軸方向の穴272を有し、
該穴272中にニードルベアリング29を介して
前述した駆動ピン142を嵌合している。このた
め、可動スクロール部材21は駆動ピン142上
に回動自在に支承されることとなる。なお、3
0,143はバランスウエイト271と可動スク
ロール部材21の円軌道運動に伴なう力学的アン
バランスを打消すためのバランスウエイトであ
る。またスクロール部材21は第1図中22で示
す回転阻止機構によつて回転方向の運動が阻止さ
れている。
12を固定した面とは反対側の側板212上に
は、円環状のボス213を形成している。ここで
円環状ボス213の中心は側板211の中心に一
致させている。また、該ボス213中には肉厚の
厚い円板状あるいは短軸状のブツシユ27が嵌合
され、ニードルベアリング28を介して回転自在
に支承されている。該ブツシユ27はこれと一体
で半径方向に伸びた円板状のバランスウエイト2
71を有しているとともに、主軸14の大径部1
41と対向する面上に軸方向の穴272を有し、
該穴272中にニードルベアリング29を介して
前述した駆動ピン142を嵌合している。このた
め、可動スクロール部材21は駆動ピン142上
に回動自在に支承されることとなる。なお、3
0,143はバランスウエイト271と可動スク
ロール部材21の円軌道運動に伴なう力学的アン
バランスを打消すためのバランスウエイトであ
る。またスクロール部材21は第1図中22で示
す回転阻止機構によつて回転方向の運動が阻止さ
れている。
ここで、この回転阻止機構を第1図の他に分解
図である第3図をも参照して説明する。
図である第3図をも参照して説明する。
回転阻止機構22は、可動スクロール部材21
のボス213のフロントエンドプレート11寄り
の外周上に配置され、かつカツプ状部分12の内
壁面上に外周面を接合してフロントエンドプレー
ト11の端面に当接したリング状固定レース22
1を有し、またこの固定レース221を被うよう
にその端面に当接された固定リング222を有
し、これらはピン223によりフロントエンドプ
レート11の端面に固定されている。一方、可動
スクロール部材21の側板211寄りのボス21
3の外周には、側板211のうずまき体212と
反対側の端面にリング状可動レース214を有
し、また固定リング222の端面との間にわずか
な間隙をおいて可動レース214を被うようにそ
の端面に当接された可動リング215を有し、こ
れらはピン216により側板211に固定されて
いる。
のボス213のフロントエンドプレート11寄り
の外周上に配置され、かつカツプ状部分12の内
壁面上に外周面を接合してフロントエンドプレー
ト11の端面に当接したリング状固定レース22
1を有し、またこの固定レース221を被うよう
にその端面に当接された固定リング222を有
し、これらはピン223によりフロントエンドプ
レート11の端面に固定されている。一方、可動
スクロール部材21の側板211寄りのボス21
3の外周には、側板211のうずまき体212と
反対側の端面にリング状可動レース214を有
し、また固定リング222の端面との間にわずか
な間隙をおいて可動レース214を被うようにそ
の端面に当接された可動リング215を有し、こ
れらはピン216により側板211に固定されて
いる。
第3図に示されているように、可動リング21
5と固定リング222にはそれぞれ両リングを中
心を合せて重ね合せた時に互いに重なり合う位置
に複数のポケツト215a,222aが軸方向に
穿孔されており、対向するポケツト間にはボール
素子224が狭持されている。
5と固定リング222にはそれぞれ両リングを中
心を合せて重ね合せた時に互いに重なり合う位置
に複数のポケツト215a,222aが軸方向に
穿孔されており、対向するポケツト間にはボール
素子224が狭持されている。
さて可動リングと固定リングとの関係を可動ス
クロール部材側から見た第4図をも参照して回転
阻止作用について説明する。
クロール部材側から見た第4図をも参照して回転
阻止作用について説明する。
回転阻止は、固定リング222のポケツト22
2aの縁部と可動リング215のポケツト215
aの縁部とでボール素子224を挟むことにより
行なわれる。すなわち可動スクロール部材が図中
反時計方向へ駆動されると可動リング215もそ
の中心軸が半径Rorの円を描くように円軌道運動
するが、可動スクロール部材も圧縮力の反力によ
り同じ方向へ回転力が生ずるため、可動リング2
15の中心軸を中心として反時計方向へ回転しよ
うとする。しかし図中右方の9個のボール素子2
24が固定リング222のポケツト222aの縁
部と可動リング215のポケツト215aの縁部
とで挟まれるため、可動リング215は回転する
ことができず、これによつて可動スクロール部材
の回転が阻止される。なお図示の状態では、可動
リング215の中心が図中最も上方にあつて回転
阻止力分布はfc1〜fc4のようになり、図中最も右
寄りのボール素子が最も大きく与しており、これ
から離れるにしたがつて小さくなつて図中左半分
の9個のボール素子224は、回転阻止の用はな
していない。しかし圧縮力の反力により可動スク
ロール部材の軸方向に加わる圧力は、可動レース
214、すべてのボール素子224を介して固定
レース221にスラスト支持される。このため可
動レース214及び固定レース221の内径及び
外径は、ボール素子224の転送領域を確保する
に足る大きさであれば良い。
2aの縁部と可動リング215のポケツト215
aの縁部とでボール素子224を挟むことにより
行なわれる。すなわち可動スクロール部材が図中
反時計方向へ駆動されると可動リング215もそ
の中心軸が半径Rorの円を描くように円軌道運動
するが、可動スクロール部材も圧縮力の反力によ
り同じ方向へ回転力が生ずるため、可動リング2
15の中心軸を中心として反時計方向へ回転しよ
うとする。しかし図中右方の9個のボール素子2
24が固定リング222のポケツト222aの縁
部と可動リング215のポケツト215aの縁部
とで挟まれるため、可動リング215は回転する
ことができず、これによつて可動スクロール部材
の回転が阻止される。なお図示の状態では、可動
リング215の中心が図中最も上方にあつて回転
阻止力分布はfc1〜fc4のようになり、図中最も右
寄りのボール素子が最も大きく与しており、これ
から離れるにしたがつて小さくなつて図中左半分
の9個のボール素子224は、回転阻止の用はな
していない。しかし圧縮力の反力により可動スク
ロール部材の軸方向に加わる圧力は、可動レース
214、すべてのボール素子224を介して固定
レース221にスラスト支持される。このため可
動レース214及び固定レース221の内径及び
外径は、ボール素子224の転送領域を確保する
に足る大きさであれば良い。
このため、第5図に示すように可動レース21
4及び固定レース221の径をボール素子224
の転送領域を確保するに足る径まで縮小し、可動
リング215及び固定リング222のみを各々ピ
ン216,223によつて固定してもよい。
4及び固定レース221の径をボール素子224
の転送領域を確保するに足る径まで縮小し、可動
リング215及び固定リング222のみを各々ピ
ン216,223によつて固定してもよい。
ここで、両リング215,222にピン21
6,223を挿通させるために穿孔されたピン孔
215b,222bは、第6図からも明らかなよ
うにストレート孔であつた。このため、ボール素
子224の運動に伴なつて両リング215,22
2は微動するので、ピン216,223はすりこ
ぎ運動を起こし、ピン216,223がピン孔2
15b,222bより抜け出ようとする方向へ力
を受け、ピン216,223が抜けてしまう虞れ
があつた。このような現象を解消するため、ピン
が嵌入するフロントエンドプレートあるいは可動
スクロール部材に設けるピン孔の径を両リング2
15,222に設けたピン孔215b,222b
の径よりも小さくし、かつピン216,223の
圧入をきつくする構成、あるいは、ピンを割り口
がストレートのスプリングピンでなく、ひつかか
りの大きな波形のスプリングピンを使用する構成
が考えられるが、このような構成としてもピンが
ピン孔から抜ける方向へ移動することを防ぐには
充分でなかつた。
6,223を挿通させるために穿孔されたピン孔
215b,222bは、第6図からも明らかなよ
うにストレート孔であつた。このため、ボール素
子224の運動に伴なつて両リング215,22
2は微動するので、ピン216,223はすりこ
ぎ運動を起こし、ピン216,223がピン孔2
15b,222bより抜け出ようとする方向へ力
を受け、ピン216,223が抜けてしまう虞れ
があつた。このような現象を解消するため、ピン
が嵌入するフロントエンドプレートあるいは可動
スクロール部材に設けるピン孔の径を両リング2
15,222に設けたピン孔215b,222b
の径よりも小さくし、かつピン216,223の
圧入をきつくする構成、あるいは、ピンを割り口
がストレートのスプリングピンでなく、ひつかか
りの大きな波形のスプリングピンを使用する構成
が考えられるが、このような構成としてもピンが
ピン孔から抜ける方向へ移動することを防ぐには
充分でなかつた。
また、このようなリングの微動を防ぐため、リ
ングをかしめ加工することによつて固定する方法
も考えられるが、特にフロントエンドプレート側
にリングを固定する場合には、かしめ加工が困難
となり、採用することができないばかりか、固定
を行なう場合にはリングを何らかの位置決め構造
により固定した後に加工を施こす必要があり、こ
の位置決め構造としては、ピンを用いることが最
も簡便で正確であつた。
ングをかしめ加工することによつて固定する方法
も考えられるが、特にフロントエンドプレート側
にリングを固定する場合には、かしめ加工が困難
となり、採用することができないばかりか、固定
を行なう場合にはリングを何らかの位置決め構造
により固定した後に加工を施こす必要があり、こ
の位置決め構造としては、ピンを用いることが最
も簡便で正確であつた。
したがつて、本考案はこのような回転阻止機構
の改良を図ろうとするもので、回転阻止機構を構
成するリングの固定を容易で確実に行なうことを
目的とする。
の改良を図ろうとするもので、回転阻止機構を構
成するリングの固定を容易で確実に行なうことを
目的とする。
即ち、本考案は、予め設定された円軌道を描く
ように駆動されるべき可動部材と、該可動部材に
上記円軌道運動を与えるために上記可動部材と結
合された駆動機構と、上記可動部材の円軌道運動
の間上記可動部材の回転を阻止する機構とを含む
旋回ピストン式流体装置において、上記回転阻止
機構は少なくとも、上記駆動機構を支承・固定部
材にC形ピンによつて固定された第1のリング、
該第1のリングとの間にわずかな隙間ができるよ
うに上記可動部材にC形ピンによつて固定された
第2のリング及び両リングに穿孔された複数の円
形ポケツト間に狭持される軸受け素子より構成さ
れ、該C形ピンは軸方向へ延びる開口部を楔形状
とし、外側面上に突出部を形成しているととも
に、C形ピンをリングを貫通するよう配置した後
に楔形状の開口部に楔形ピンを圧入する構成とす
ることによつて上記目的を達成しようとするもの
である。
ように駆動されるべき可動部材と、該可動部材に
上記円軌道運動を与えるために上記可動部材と結
合された駆動機構と、上記可動部材の円軌道運動
の間上記可動部材の回転を阻止する機構とを含む
旋回ピストン式流体装置において、上記回転阻止
機構は少なくとも、上記駆動機構を支承・固定部
材にC形ピンによつて固定された第1のリング、
該第1のリングとの間にわずかな隙間ができるよ
うに上記可動部材にC形ピンによつて固定された
第2のリング及び両リングに穿孔された複数の円
形ポケツト間に狭持される軸受け素子より構成さ
れ、該C形ピンは軸方向へ延びる開口部を楔形状
とし、外側面上に突出部を形成しているととも
に、C形ピンをリングを貫通するよう配置した後
に楔形状の開口部に楔形ピンを圧入する構成とす
ることによつて上記目的を達成しようとするもの
である。
以下本考案を実施例を示す図面を参照して説明
する。
する。
なお、図中第1図乃至第6図で説明したと同一
の部材については同一の符号を付して説明する。
の部材については同一の符号を付して説明する。
可動リング215及び固定リング222はそれ
ぞれ可動レース214あるいは固定レース221
を介さずにC形ピン23によつて可動スクロール
部材21の側板211あるいはフロントエンドプ
レート11へ位置決めを行ないつつ直接固定して
いる。ここで、リング215,222を固定する
ピン23は、第8図に示すように、軸方向へ延び
る開口部231を楔形状に形成しているとともに
外側面上には環状に複数列形成した突部232が
設けられている。またC形ピン23の開口部23
1には楔形ピン24が圧入されている。このた
め、リングに設けたピン孔及びフロントエンドプ
レートあるいは可動スクロール部材に設けたピン
穴に嵌合されたピンを径方向外方へ押し広げら
れ、突出部232はピン穴211a,11aに接
合することとなる。
ぞれ可動レース214あるいは固定レース221
を介さずにC形ピン23によつて可動スクロール
部材21の側板211あるいはフロントエンドプ
レート11へ位置決めを行ないつつ直接固定して
いる。ここで、リング215,222を固定する
ピン23は、第8図に示すように、軸方向へ延び
る開口部231を楔形状に形成しているとともに
外側面上には環状に複数列形成した突部232が
設けられている。またC形ピン23の開口部23
1には楔形ピン24が圧入されている。このた
め、リングに設けたピン孔及びフロントエンドプ
レートあるいは可動スクロール部材に設けたピン
穴に嵌合されたピンを径方向外方へ押し広げら
れ、突出部232はピン穴211a,11aに接
合することとなる。
上述のようなリング固定構造によれば、リング
の微動によりピン23がすりこぎ運動し、ピン孔
から抜ける方向に移動しようとするが、ピン23
の突出部232が可動スクロール部材21の側板
211のピン穴211aあるいはフロントエンド
プレート11のピン穴11aの内壁面に楔形ピン
24の圧入により接合しているので、この移動は
抑えることができる。
の微動によりピン23がすりこぎ運動し、ピン孔
から抜ける方向に移動しようとするが、ピン23
の突出部232が可動スクロール部材21の側板
211のピン穴211aあるいはフロントエンド
プレート11のピン穴11aの内壁面に楔形ピン
24の圧入により接合しているので、この移動は
抑えることができる。
なお、C形ピン23の端部には、第9図に示す
ような折り曲げ部233を形成し、この折り曲げ
部233をリング215,222のピン孔215
b,222bに嵌入させれば、よりピン23のピ
ン孔への係合が強固となり、リングの固定を確実
に行なえる。またC形ピン23の楔形状の開口部
231と楔形ピン24の側面に、第10図あるい
は第11図に示すような係止部231a,24a
を形成すれば、楔形ピン24のC形ピン23への
組付け及び係合を簡便に行なえる。
ような折り曲げ部233を形成し、この折り曲げ
部233をリング215,222のピン孔215
b,222bに嵌入させれば、よりピン23のピ
ン孔への係合が強固となり、リングの固定を確実
に行なえる。またC形ピン23の楔形状の開口部
231と楔形ピン24の側面に、第10図あるい
は第11図に示すような係止部231a,24a
を形成すれば、楔形ピン24のC形ピン23への
組付け及び係合を簡便に行なえる。
以上のように本考案は、回転阻止機構を構成す
る固定リング及び可動リングを開口部を楔形状と
するとともに外側面に突出部を設けたC形ピン及
び楔形状の開口部に圧入された楔形ピンによつて
固定しているので、装置の駆動中リングが動いて
ピンにピン孔から抜ける方向へ力を与えても、ピ
ンの移動を確実に抑えてリングを固定することが
できる。
る固定リング及び可動リングを開口部を楔形状と
するとともに外側面に突出部を設けたC形ピン及
び楔形状の開口部に圧入された楔形ピンによつて
固定しているので、装置の駆動中リングが動いて
ピンにピン孔から抜ける方向へ力を与えても、ピ
ンの移動を確実に抑えてリングを固定することが
できる。
また、ピンの移動が確実に抑えられるので、こ
のピンをリングの固定用と位置決め用とに兼用で
き、装置の組付けを容易に行なえることとなる。
のピンをリングの固定用と位置決め用とに兼用で
き、装置の組付けを容易に行なえることとなる。
第1図は、本考案が適用されるスクロール型圧
縮機の縦断面図、第2図は第1図に示した圧縮機
に用いている駆動機構の分解斜視図、第3図はス
ラストベアリングを兼ねた回転阻止機構の分解斜
視図、第4図は回転阻止の原理を説明するために
可動リング及び固定リングとボール素子との関係
を第1図−線断面図で示した図、第5図は可
動リング及び固定リングの固定構造の別の従来例
を示す断面図、第6図は第5図に用いられている
リングに設けられたピン孔形状を説明するための
断面図、第7図は本考案の実施例によつて固定リ
ング及び可動リングを固定した構造を説明するた
めの断面図、第8図は第7図で用いているピンの
斜視図、第9図はピンの別の実施例を示す断面
図、第10図及び第11図はピンの更に別の実施
例を示す斜視図である。 11……フロントエンドプレート、20……固
定スクロール部材、21……可動スクロール部
材、22……回転阻止機構、215……可動リン
グ、222……固定リング、23……C形ピン、
24……テーパー付ピン。
縮機の縦断面図、第2図は第1図に示した圧縮機
に用いている駆動機構の分解斜視図、第3図はス
ラストベアリングを兼ねた回転阻止機構の分解斜
視図、第4図は回転阻止の原理を説明するために
可動リング及び固定リングとボール素子との関係
を第1図−線断面図で示した図、第5図は可
動リング及び固定リングの固定構造の別の従来例
を示す断面図、第6図は第5図に用いられている
リングに設けられたピン孔形状を説明するための
断面図、第7図は本考案の実施例によつて固定リ
ング及び可動リングを固定した構造を説明するた
めの断面図、第8図は第7図で用いているピンの
斜視図、第9図はピンの別の実施例を示す断面
図、第10図及び第11図はピンの更に別の実施
例を示す斜視図である。 11……フロントエンドプレート、20……固
定スクロール部材、21……可動スクロール部
材、22……回転阻止機構、215……可動リン
グ、222……固定リング、23……C形ピン、
24……テーパー付ピン。
Claims (1)
- 予め設定された半径の円軌道を描くように駆動
されるべき可動部材と、該可動部材に上記円軌道
運動を与えるために上記可動部材と結合された駆
動機構と、上記可動部材の円軌道運動の間上記可
動部材の回転を阻止する機構とを含む旋回ピスト
ン式流体装置において、上記回転阻止機構は、上
記駆動機構を支承・固定している固定部材にC形
ピンによつて固定された第1のリングと、該第1
のリングとの間にわずかな隙間ができるように上
記可動部材にC形ピンによつて固定された第2の
リングとを含み、これらのリングはそれぞれ互い
に対応し合う周方向の各位置に軸方向に穿孔され
た複数の円形ポケツトを有し、対向するリングの
ポケツト間に軸受け素子を狭持しているととも
に、上記C形ピンの開口はテーパー状に形成さ
れ、外側面上には突出部を設けており、ピンの開
口にはテーパー付ピンを配設して、リングを固定
したことを特徴とする旋回ピストン式流体装置の
回転阻止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3810883U JPS59142487U (ja) | 1983-03-15 | 1983-03-15 | 旋回ピストン式流体装置の回転阻止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3810883U JPS59142487U (ja) | 1983-03-15 | 1983-03-15 | 旋回ピストン式流体装置の回転阻止機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59142487U JPS59142487U (ja) | 1984-09-22 |
JPS6343420Y2 true JPS6343420Y2 (ja) | 1988-11-11 |
Family
ID=30168787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3810883U Granted JPS59142487U (ja) | 1983-03-15 | 1983-03-15 | 旋回ピストン式流体装置の回転阻止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59142487U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010041340A1 (de) * | 2010-09-24 | 2012-03-29 | Robert Bosch Gmbh | Spannstift |
-
1983
- 1983-03-15 JP JP3810883U patent/JPS59142487U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59142487U (ja) | 1984-09-22 |
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