JPH0380151A - セラミックス誘電体材料およびその製造方法ならびに上記セラミックス誘電体材料を使用したセラミックスコンデンサ - Google Patents

セラミックス誘電体材料およびその製造方法ならびに上記セラミックス誘電体材料を使用したセラミックスコンデンサ

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JPH0380151A
JPH0380151A JP1215199A JP21519989A JPH0380151A JP H0380151 A JPH0380151 A JP H0380151A JP 1215199 A JP1215199 A JP 1215199A JP 21519989 A JP21519989 A JP 21519989A JP H0380151 A JPH0380151 A JP H0380151A
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barium titanate
iron
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ceramics
solvent
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JP1215199A
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Masanori Kinugasa
衣笠 雅典
Naoto Tsubomoto
坪本 直人
Kazuo Era
恵良 一夫
Osamu Kobayashi
修 小林
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Tayca Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、強誘電体型のセラミックス誘電体材料および
その製造方法ならびに上記セラミックス誘電体材料を使
用したセラミックスコンデンサに関する。
〔従来の技術〕
近年、電子デバイスの小型軽量高性能化に伴い、それに
使用されるセラミックスも薄膜化、小型化することが要
求され、セラミックス化する際の配合、底形、焼結など
の技術面で薄膜化、小型化の検討が行われてきた。しか
し、そのような技術面だけの検討では、達威し得る薄膜
化、小型化に限界があるため、その原料となるセラミッ
クス誘電体材料の製造面においても微粒子化の検討がな
され、現在では、平均粒径O61μm前後の微粒子セラ
珈ンクス誘電体材料の製造が可能になってきた。
しかしながら、これまでに製造されてきた微粒子セラご
ツクス誘電体材料を用いた場合には、1lii4電圧特
性の良好なセラミックス誘電体が得られないという問題
があった。
これをコンデンサの分野を例にあげて、その薄膜化、小
型化の必要性とその問題点を説明すると、次のとおりで
ある。
すなわち、コンデンサの分野では、特に小型大容量化に
対する要求が強く、そのため積層セラミックスコンデン
サが多用されている。
これば、コンデンサの小型大容量化を実現していくため
には、セラミックス層の厚みを薄くして、電極面積を大
きくするしか方法がないからである。
そのため、セラミックス層の厚みを薄くすることができ
るように、微粒子のセラミックス誘電体材料を製造する
ことに対する検討がなされ、これまでにも、特開昭59
−39726号公報、特開昭6191016号公報、特
開昭60−90825号公報、特開昭61−31345
公報などには、湿式法により平均粒径0.1μm前後の
微粒子のセラミックス誘電体飼料を製造する方法が提案
されている。
これらによって提案される微粒子セラミックス誘電体材
料を用いることにより、ドクターブレード法やスクリー
ン印刷法などで、膜厚が10μm前後のグリーンシート
を成形することが可能になり、セラミックス層を薄くす
ることができ、それによって小型大容量化が実現できる
ように思われる。
しかしながら、上記の微粒子セラミックス誘電体材料は
、焼結時に粒子の成長が起こり、焼結体のグレインサイ
ズが1μm以上のものしか得られないため、耐電圧特性
や機械的強度が低くなり、誘電率の温度特性なども不安
定になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、これまでにも、微粒子のセラミックス誘
電体材料は提案されているものの、それを用いて成形し
たセラごツクス誘電体は、焼結時の粒成長により、グレ
インサイズの大きなものしか得られず、そのため、耐電
圧特性および機械的強度の良好なものが得られないとい
う問題があった。
したがって、本発明は、上記問題点を解決し、焼結時に
粒成長がほとんどなく、低誘電損失で高誘電率を有し、
かつ、それらの温度特性が平坦で、高絶縁抵抗で、高耐
電圧のセラミックス誘電体材料を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を遠戚するために鋭意研究を重
ねた結果、微粒子の正方晶チタン酸バリウムに鉄化合物
を添加した誘電体飼料が、粒成長がほとんどなく焼結で
きることを見出し、それに基づいて本発明を充放するに
いたった。
すなわち、本発明は95〜99.95モル%の平均粒径
0.05〜1μmの正方晶チタン酸バリウムとFe2O
3(酸化第二鉄)換算で0.05〜5モル%の鉄化合物
とからなるセラごツクス誘電体材料およびその製造方法
ならびに上記セラごツクス誘電体飼料を使用したセラご
ツクスコンデンサに関する。
本発明において、チタン酸バリウムは、平均粒径が0.
05〜1μmの正方晶チタン酸バリウムが使用される。
この正方品チタン酸バリウムは、平均粒径が0.05〜
0.6 p mのもの、特に0.1〜0.3 ttmO
ものが好ましい。つまり、チタン酸バリウムの平均粒径
が1μmより大きくなると、焼結時のグレインサイズが
数μm以上になり、誘電率が低下し、誘電率の温度特性
も悪くなる。一方、チタン酸バリウムの平均粒径が0.
05μmより小さくなると、FezO−と反応して、誘
電率が低下する。
また、湿式法による疑似立方晶のチタン酸バリウムは、
Fe2O3との反応がおこり、誘電率が低下するので好
ましくない。本発明で用いる正方晶チタン酸バリウムは
、通常、乾式法(固相反応法)によって得られた正方晶
チタン酸バリウムを微粉砕するか、または湿式法により
得られた疑似立方晶チタン酸バリウムを■焼することに
よって得られたものである。
本発明において、鉄化合物の添加量は、Fe2O3換算
で0.05〜5モル%である。つまり、鉄化合物の添加
量が0.05モル%より少ない場合は、焼結時の粒成長
を抑制する効果が充分に発揮されず、また鉄化合物の添
加量が5モル%より多い場合には、鉄化合物の増加にも
かかわらず効果の向上がみられず、鉄化合物の増加に伴
って誘電率が低下する。
本発明において用いる鉄化合物は、鉄以外の成分がチタ
ン酸バリウムの粒子が成長する温度以下で、熱処理する
ことによって分解消失するものか、あるいは加水分解し
、水洗、濾別することによって系外に取り出すことが可
能であるものか、またはセラミックス成分として残って
も特性を低下させないものであればよく、たとえば塩化
鉄、硫化鉄、硝酸鉄、フン化鉄なとの鉄塩や、酢酸鉄、
鉄アセチルアセトネート、鉄アルコキシドなどの鉄有機
化合物、さらには水酸化鉄、酸化鉄などが使用できる。
そして、これらは添加法によって使い分けることができ
る。
鉄化合物の添加方法としては、通常の方法により、ボー
ル砦ルなどで機械的に粉砕混合してもよい。しかし、鉄
化合物の粒径がチタン酸バリウムの粒径より大きい場合
、■焼と混合粉砕をくり返しても、均一混合が不可能に
なり、満足すべき結果が得られなくなる場合がある。
そこで、本発明者らは、チタン酸バリウムを溶媒に分散
し、該分散液に、上記溶媒に可溶な鉄化合物を添加、混
合することによって、鉄化合物のチタン酸バリウムへの
均一混合を可能にした。
上記のようにチタン酸バリウムを溶媒に分散させる場合
において、使用できる溶媒としては、チタン酸バリウム
を溶解せず、使用する鉄化合物を熔解するものであれば
何でも良く、たとえば、水、アルコール、酢酸、酢酸エ
チル、ケトン類、トルエン、アセトン、クロロエチレン
などが使用できる。これらの溶媒は、使用する鉄化合物
の種類により選択される。
上記のようにして得られる鉄化合物の溶解したチタン酸
バリウムスラリーは、そのままスプレードライヤーなど
で乾燥されるが、必要に応じて、加水分解し、濾別され
る。
すなわち、使用される鉄化合物が酢酸鉄のように■焼す
ることにより、酸化鉄以外の成分が容易に除去される場
合は、スラリー状のまま乾燥されるが、烟焼で除去でき
ない場合、それを除く目的で、あるいはチタン酸バリウ
ム粒子の表面に均一に酸化鉄粒子を被覆する目的で、鉄
化合物を加水分解し、濾別される。
上記の加水分解は、通常の方法でよく、たとえば溶媒が
水であって、使用する鉄化合物が塩化鉄、硫酸鉄なとの
鉄塩の場合、アンモニアなどによる゛中和によるか、あ
るいは加熱による加水分解が可能であり、また溶媒がア
ルコールで、使用する鉄化合物が鉄アルコキシドの場合
は、水蒸気をスラリー中に吹き込むことにより、容易に
加水分解することができる。また、これらの乾燥物も必
要に応じて暇焼される。
上記のように、チタン酸バリウムを溶媒に分散し、該分
散液に、上記溶媒に可溶な鉄化合物を添加、混合する場
合には、チタン酸バリウムの粒子表面にFezesが被
覆したチタン酸バリウムが得られることになるが、この
FezO3が被覆したチタン酸バリウムは、チタン酸バ
リウムの粒子表面にFezOaが均一に存在するため、
セラミックス化したときに、ダレインサイズが均一にな
り、そのため、焼結性がよくなり、また、電気的特性上
も好ましいものとなる。
そして、本発明のセラ2ツクス誘電体材料においては、
上記正方晶チタン酸バリウムと鉄化合物との必須成分以
外に、通常のセラミックス誘電体材料の場合と同様に、
必要に応して、Si、Cu、Zn、Mn、B、B iな
どの化合物を焼結助剤として添加することができる。
〔実施例] つぎに、本発明の特徴、効果および有用性を実施例によ
り、さらに具体的に説明する。
実施例1〜4および比較例1〜2 大阪チタニウム(株)製の四塩化チタン水溶液(T i
 : 16.5重量%含有)  200gを蒸留水18
00mlに攪拌しながら加え、希薄四塩化チタン水溶液
にした後、5重量%アンモニア水700mf!、を約1
時間かげて添加し、水酸化チタンスラリーにし、ヌンチ
ェで水洗、濾過を行い、含水酸化チタンーキにした。
上記含水酸化チタンケーキ240.2 g (T i 
:0.345モル)に蒸留水を加え、TiO2が60 
g / p、のスラリーに調整した後、反応系を窒素雰
囲気にし、B a (OH)2・8 H2Oを141.
2 g加えた後、沸騰温度まで約1時間かけて昇温し、
沸at温度で約3時間反応を行った、反応終了後、デカ
ンテーションをくり返し、/!7チエで水洗、濾過を行
った。
得られたケーキを0.7モル//(BaTiO3換算)
に再スラリー化し、スプレート“ライヤーで噴霧乾燥し
て、B a / T iモル比が1.03で、平均粒径
0.08μmのチタン酸バリウム粉体を得た。
上記チタン酸バリウム粉体を電気炉中1000”Cで5
時間■焼した後、0.7モル/41!(BaTiO3換
算)の濃度にスラリー化し、60°Cに加温して、10
重量%酢酸水溶液を滴下し、p Hを8.3に調整し、
約1時間保持した後、ヌソチェで水洗、濾過し、乾燥を
してBa/Tiモル比1.003、平均粒径0.13μ
mの正方品チタン酸バリウムを得た。
上記正方品チタン酸バリウムを純水で0.7モル/℃の
濃度に再スラリー化した後、このチタン酸バリウムスラ
リー中に、Fe2O3換算で、塩化鉄をそれぞれ、0.
03モル%(比較例1)、1モル%(実施例1)、2モ
ル%(実施例2)、4モル%(実施例3)および6モル
%(比較例2)添加して溶解し、別途、硝酸鉄を1モル
%(実施例4)添加して、溶解した。つぎに、上記スラ
リー中にそれぞれ5重量%アンモニア水を滴下し、鉄塩
を加水分解し、水酸化鉄ゾルにした。この時のスラリー
のpHは10であった。その後、ヌッチェで濾過、水洗
を行い、得られたケーキを105°Cで乾燥後、850
°Cで3時間■焼をして、正方晶チタン酸バリウムと酸
化鉄からなるセラミックス誘電体材料を得た。
上記正方品チタン酸バリウムと酸化鉄とからなるセラミ
ックス誘電体材料をボリアごド製のポットに入れ、直径
5mmのジルコニアポールを使用し1 て、純水溶媒中で湿式粉砕を6時間行った後、固形分換
算で1重量%のポリビニルアルコールと0.5重量%の
ポリエチレングリコールを粉砕スラリー中に添加し、さ
らに30分間ボール砧ル混合をした。ジルコニアボール
を除去した後、該スラリをスプレードライヤーで乾燥、
造粒した後、これを乾式プレス成形で直径20mm、厚
さ0.7mmの円板を成形した。それぞれの成形円板を
1100”C21150’C,1200°C,1250
°C,1300°C11350“c、1400°Cの温
度でそれぞれ2時間焼成し、カサ密度の最も高いものが
得られた時の焼成温度と得られた焼結体について最大グ
レインサイズおよび電気的特性を測定した結果を第1表
に示す。
2 第1表に示す最大グレインサイズ径はSEM(Scan
ning Electron Microscope)
にてセラコックス表面おらび断面を観察することにより
決定したものである。また、誘電率(ε)および誘電損
失(tanδ)の測定は周波数1kHzで行い、絶縁抵
抗の測定(100Vを1分間印加した後の測定)および
耐電圧の測定(遮断電流2OAで測定)は20°Cで行
った。ただし、耐電圧用の測定試料は、ドクターブレー
ドによる湿式成形によって膜厚約50μmのグリーンシ
ートを成形し、それを焼成したものである。
第1表に示すように、本発明の実施例1〜4のセラミッ
クス威形体は、ダレインサイズの小さい緻密焼結体であ
り、良好な電気的特性を有していた。
実施例5 純度99.99%のチタニウムイソプロポキシド(レア
ーメタル(株)製)100 gを150mj2のイソプ
ロピルアルコールに溶解し、2時間加熱還流した。
窒素雰囲気中で上記チタニウムイソプロポキシド溶液を
80°Cに保った45重量%Ba(○H)2水溶液34
0.5 gに約1時間かillて滴下し、その後、加水
し、スラリー濃度0.6モル/尼(T i O2換算)
になるように調整した後、沸騰温度で3時間反応を行い
、水洗、濾過を行った。得られたケーキを0.6モル/
1.(Ti02換算)の濃度に再スラリー化し、60°
Cに保温しつつ、酢酸を添加して、pHを9.3に約1
時間保った。その後、デカンテーションをくり返した後
、濾過、水洗を行った。得られたケーキを乾燥した後、
1000°Cで5時間暇焼し、得られた■焼粉を0.7
モル/1(TiO□換算)に再スラリー化し、60°C
に加温した。10重量%酢酸でp Hを8.8に調整し
た後、濾過、水洗し、乾燥して、B a / T iモ
ル比1.010、平均粒径0゜15μmの正方品チタン
酸バリウムを得た。得られたチタン酸バリウムを純水で
スラリー化した後、酢酸鉄を該スラリー中に溶解し、ス
プレードライヤーで噴霧乾燥した。これを再度850°
Cで■焼した後、実施例1と同様にセラミックス化した
実施例6 5 実施例5で得られた平均粒径0.15μmの正方晶チタ
ン酸バリウムを、あらかしめFezO3換算で1モル%
の鉄イソプロポキシドを約2時間還流して溶解したイソ
プロピルアルコール溶液中に加えてスラリー化し、該ス
ラリー中に50°Cの飽和水蒸気を鉄イソプロポキシド
の加水分解が終了するまで吹き込んだ。吹き込みに要し
た時間は約1時間30分であった。これを濾別、乾燥し
た後、850°Cで5時間■焼した後、実施例1と同様
にセラくックス化した。
実施例7 実施例5で得られた平均粒径0.15μmの正方晶チタ
ン酸バリウムをブタノールとトリクロロエチレンとの容
積比50 二50の混合液に加えてスラリー化し、この
スラリー中にFezO3換算で1モル%鉄子セニルアセ
トネート(Fe(○zcsH7)3)(森林商事(株)
販売)を溶解した後、スプレードライヤーで乾燥した。
これを850°Cで5時間■焼した後、実施例1と同様
にセラごツクス化した。
実施例8 6 実施例5で得られた平均粒径0.15μmの正方晶チタ
ン酸バリウムと1モル%の酸化鉄(林純薬工業(株)、
試薬特級)をポリアミド製のボンドに入れ、直径5 m
mのジルコニアボールを使用して、ボールミル湿式粉砕
混合を15時間行った。ジルコニアポールを除去した後
、得られたスラリーをスプレードライヤーで乾燥し、こ
れを850°Cで5時間■焼した後、実施例1と同様に
セラミックス化した。
つぎに、実施例5〜8で得たセラミックスのそれぞれ5
点ずつについて、焼成後カサ密度、最大グレインサイズ
および電気的特性を評価した結果を第2表に示す。
第2表に示すように、実施例5〜7は、実施例8より特
性のバラツキが少ない。これは、チタン酸バリウムを溶
媒に分散し、その分散液に鉄化合物を添加する方法によ
ってセラミックス誘電体材料を製造する方が、単に機械
的手段で混合する場合よりも、特性のバラツキの少ない
セラミックス誘電体材料が得られることを示している。
実施例9 実施例1で得られた99モル%の正方品チタン酸バリウ
ムと1モル%(Fe203換算)の鉄化合物とからなる
セラミックス誘電体利料に100gのメチルエチルケト
ン−アルコール系溶剤と0.5gの有機解膠剤を加え、
ボールミル(直径5mmのジルコニアボールを使用)で
10時間粉砕した後、10gの有機結合剤と4gの可塑
剤を加え、さらにメチルエチルケトン−アルコール系溶
剤を全量として40gになるよう加え、さらに2時間ボ
ールくル粉砕混合をして、スラリーを調整した。このス
ラリーをドクターブレードに流し、平均膜厚が15μm
のグリーンシートを底形し、得られたグリーンシート」
二にパラジウムと1艮のl昆合ペーストを印刷し、乾燥
後、互いに対抗電極となるように積み重ね、熱圧着によ
り一体化した。この積層体から個々のコンデンザユニソ
トをブレードで切り出した。
切り出したユニットを熱風発生付の電気炉中600°C
まで50℃/時間の昇温速度で温度を上げ、600°C
で10時間脱脂を行った後、空気中、1250°Cで2
時間焼成した。得られた積層誘電体試料の外部電極とし
て銀ペーストを塗布し、750’Cで焼き付けた。さら
に樹脂で外装することにより、次に示す仕様の積層セラ
ミックスコンデンサを得た。
外形寸法  :  ]、5mmX0.7mmX0.5m
m有効誘電体層厚=12μm 有効誘電体層数=11 一層あたりの対向電極面積: 0.54mm2 上記のようにして得られた積層セラくンクスコンデンサ
のセラミックス層は、グレインサイズが0.2μmと非
常に小さく焼結していた。
0 また、このセラごンクス積層コンデンサの電気的特性を
第3表および第1〜2図に示す。
第3表 第3表に示すように、」二記コンデンサは、容量が10
000p)+と大きく、また、誘電率は2220と大き
く、誘電損失は0.28%と小さく、絶縁抵抗は1×I
Q+2Ωと大きく、かつ耐電圧はBOOVと太きかった
第1図および第2図は、それぞれ、」二記積層セ1 うくツクスコンデンサの誘電率の温度特性および誘電損
失の温度特性を示すものであるが、この第1図および第
2図より明らかなように、本発明のセラミックスコンデ
ンサは、誘電率および誘電損失の温度変化率が小さく、
安定した温度特性を有していた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のセラ2ツクス誘電体材料
は、焼成工程での粒成長がほとんどなく、グレインサイ
ズの小さい焼結体を得ることができる。したがって、小
型のセラ砧ツクス誘電体、薄膜セラミックス誘電体の材
料として有用である。
また、上記セラ果ツクス誘電体材料をセラミックス化し
たセラミ・;クス誘電体は、低誘電損失で誘電率が大き
く、また、絶縁抵抗、耐電圧が大きく、しかも誘電率や
誘電損失の温度変化が少ないという優れた特性を有して
いる。
したがって、上記セラミックス誘電体材料を゛使用して
積層セラミックスコンデンサを作製した場合には、小型
大容量で、かつ電気的特性の優れたコンデンサが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のコンデンサの誘電率と温度との関係を
示す図であり、第2図は本発明のコンデンサの誘電損失
と温度との関係を示す図である。 4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)95〜99.95モル%の平均粒径0.05〜1
    μmの正方晶チタン酸バリウムとFe_2O_3換算で
    0.05〜0.5モル%の鉄化合物とからなるセラミッ
    クス誘電体材料。
  2. (2)焼結助剤を添加した請求項1記載のセラミックス
    誘電体材料。
  3. (3)チタン酸バリウムの平均粒径が0.05〜0.6
    μmである請求項1記載のセラミックス誘電体材料。
  4. (4)チタン酸バリウムの平均粒径が0.1〜0.3μ
    mである請求項3記載のセラミックス誘電体材料。
  5. (5)チタン酸バリウムの粒子表面にFe_2O_3を
    被覆した請求項1記載のセラミックス誘電体材料。
  6. (6)チタン酸バリウムを溶媒に分散し、該分散液に、
    上記溶媒に可溶の鉄化合物を添加、混合することを特徴
    とする請求項1記載のセラミックス誘電体材料の製造方
    法。
  7. (7)請求項1記載のセラミックス誘電体材料を使用し
    たセラミックスコンデンサ。
JP1215199A 1989-08-21 1989-08-21 セラミックス誘電体材料およびその製造方法ならびに上記セラミックス誘電体材料を使用したセラミックスコンデンサ Pending JPH0380151A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004067504A (ja) * 1997-02-18 2004-03-04 Cabot Corp コーティングされたチタン酸バリウムの製造方法

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