JPH0380085A - 2―ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子 - Google Patents

2―ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子

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JPH0380085A
JPH0380085A JP21772289A JP21772289A JPH0380085A JP H0380085 A JPH0380085 A JP H0380085A JP 21772289 A JP21772289 A JP 21772289A JP 21772289 A JP21772289 A JP 21772289A JP H0380085 A JPH0380085 A JP H0380085A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2−ハロ酸デハロゲナーゼの遺伝情報をコー
ドしている2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子に関
するものである。
(従来の技術) 2−ハロ酸デハロゲナーゼ(EC3,8,1,2>は。
2−ハロ酸の脱ハロゲン反応を触媒する酵素であり9本
酵素が特定の微生物に存在すること及び本酵素の理化学
的諸性質については、既に報告されている〔アグリカル
チュラル アンド バイオロジカル ケミストリー(八
gric、  Biol、  Chem、、  )第4
6巻、第837〜838頁、 1982年〕。
D体の2−ヒドロキシ酸を生皮させるという性質を有し
ている。そのため9本酵素を用いて、農薬等として使用
される2−ハロ酸をD体とL体に分別定量する方法(特
開昭58−201998号公報)や医薬中間体等として
有用な光学活性2−ヒドロキシ酸を製造する方法(特開
昭63−173598号公報)等が開発され提案されて
いる。
このような2−ハロ酸デハロゲナーゼを取得するための
手段としては、2−へロ酸デハロゲナゼ生産菌株を培養
し、得られた培養物から本酵素を単離・精製する方法が
知られている。
(発明が解決しようとする課題) 2−ハロ酸デハロゲナーゼは;誘導物質の存在により生
合成される誘導酵素であるため2本酵素を生産するため
には、誘導物質である2−ハロ酸等を炭素源として含む
培地を用いて、2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産菌株を培
養しなければならなかった。このことは、2−ハロ酸デ
ハロゲナーゼ生産菌株の生育にとって好ましい栄養源を
含む培地を用いることができないことを意味し、従って
菌の生育が悪く、また培養に長時間を要した。さらに、
2−ハロ酸を資化するに伴い、培地は酸性に傾くため、
培養管理上も問題があった。
また、得られた培養物中の2−ハロ酸デハロゲナーゼ含
有量も満足できるものではなかった。
上記のように、従来の2−へロ酸デハロゲナーゼの生産
方法は1本酵素の実用的な生産上大きな問題があった。
本発明は、2−ハロ酸デハロゲナーゼの生産性を実用レ
ベルにまで向上させるために、遺伝子工学の手法が応用
できうる2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子を提供
することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した
結果、2−ハロ酸デハロゲナーゼ遺伝子の採取並びにそ
の塩基配列の解明に成功し1本発明に到達した。
すなわち1本発明は、下記塩基配列 GGCCAGGGTG 八GGCCATCTC CCGCCTGTGG CA[:TCGGAC八 TGGGCTGGGC ATTCG八CC八へ GA八へAAACCA TGG[’:C八TへCC CAGGGACAGG を有することを特徴とする2−ハロ酸デハロゲナーゼ生
産性遺伝子を要旨とするものである。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子は、上
記の塩基配列で特定されるものであるが。
その発現産物である2−ハロ酸デハロゲナーゼは。
アグリカルチュラル アンド バイオロジカルケミスト
リー(Agric、  Biol、  Chem、、 
 )第46巻第837〜838頁、 1982年に記載
された理化学的性質を備えている。すなわち、2−ハロ
酸デハロゲナーゼの理化学的性質は、以下の通りである
(1)作用 水の存在下に、2−へ口酸に作用してハロゲン原子を遊
離し、2−ヒドロキシ酸を生成する。
(2)基質特異性 L−2−クロルプロピオン酸を100とした場合の基質
に対する相対活性と生成物を次の表に示す。
モノフルオロ酢酸、トリクロル酢酸、クロルアセトアミ
ド、クロルアセトアルデヒド。
D−2−クロルプロピオン酸、3−クロルプロピオン酸
、DL−2−ブロモイソ酢酸、DL−2−ブロモ−n−
吉草酸等には作用しない。
(3)至適pH: 約10.5 (4)最適温度: 約45℃ (5)安定pH pH6〜11において、37℃で10分間安定である。
(6)熱安定性 50mMリン酸緩衝液(pH7,5)中、各温度で15
分間処理した後の残存活性は。
40℃;■00%、45℃;90%。
50℃; 80%、55℃;50%。
60℃; 25%である。
(7)分子量 SDS電気泳動法により求めた分子量は。
約25.000である。
次に本発明の2−ノ、\ロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝
子の取得方法を説明する。
2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産能を有する微生物から周
知の方法によりDNAを分離精製し、適当な制限酵素あ
るいは超音波等を用いて切断する。
一方、適当な発現ベクターを、同様な方法で切断して■
木調にした後、これと先のDNA断片とを。
それぞれのDNA鎮の平滑又は接着末端部においてDN
AUガーゼ等により接合閉環させ1組換えDNAベクタ
ーを作製する。このようにして得られた組換えDNAベ
クターを複製可能な宿主微生物に移入した後、ベクター
のマーカーと2−ハロ酸デハロゲナーゼ活性とを指標と
して1組換えDNAベクターを保持する微生物を選択す
る。選択された形質転換株を培養し、その培養菌体から
組換えDNAベクターを分離精製し9次いで、該ベクタ
ーから2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子であるD
NAを採取することができる。
本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子の供与
体としては、2−八口酸デハロゲナーゼ0 生産能を有する微生物であればいかなるものでもよいが
、好ましい例としては、シュードモナスプチダ(Pse
udomonas putida)  109株があげ
られ1本菌株は通産省工業技術院微生物工業技術研究所
に微工研菌寄第10262号(FERM  Pl 02
62)として寄託されている。
本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子を含む
DNAは、供与体である微生物から周知の方法〔例えば
、モレキュラー クローニング(Molecular 
 Cloning  )  A  Laborator
y  Manual  第90〜91頁、 1982年
に記載の方法〕に従い採取することができる。すなわち
、供与微生物を1例えば、液体培地で約1〜2日間好気
的に培養し得られた微生物菌体を溶菌させることによっ
て2−ハロ酸デハロゲナーゼ遺伝子を含有する溶菌物を
得る。溶菌方法としては1例えば、リゾチームやβ−グ
ルカナーゼ等を用いた酵素処理、ラウリル硫酸す) U
ラムやトリトン等を用いた界面活性剤処理、EDTΔと
酵素、界面活性剤との併用凍結融解、フレンチプレス又
は機械的磨砕等の物理的処理があげられる。このように
して得られた溶菌物から1例えば、フェノール抽出によ
る除タンパク処理、プロテアーゼ処理、リボヌクレアー
ゼ処理、アルコール沈澱、遠心分離等の方法を組合わせ
ることによりDNAを分離精製することができる。
分離精製された微生物DNAを切断する方法としては9
例えば、超音波処理、制限酵素処理等により行うことが
できるが、得られるDNA断片とベクターとの結合を容
易にするため、制限酵素。
とりわけ特定ヌクレオチド配列に作用する1例えば、 
 5all、 EcoRI、 HInd m、  Ba
mHI等の■型制限酵素が適している。
ベクターとしては、宿主微生物体内で自律的に増殖し得
るファージ又はプラスミドから遺伝子組換え用として構
築されたものが適しており、大腸菌(B、 col i
)を宿主とする場合には、ファージとしては9例えば、
λgt−λC1λgt・λB等が、また、プラスミドと
しては1例えば、  pBR322、pBR325,p
AcYc184.pUC12,pUc13.pUc18
.pUc19等が使用できる。このようなベクターを、
先に述べた2−ハロ酸デハロゲナーゼ遺伝子を含む微生
物DNAの切断に使用した制限酵素と同じ制限酵素で切
断して、ベクター断片を得ることが好ましい。
微生物DNA断片とベクター断片とを結合させる方法と
しては、公知のDNA!Jガーゼを用いる方法であれば
いかなる方法でもよく1例えば、微生物DNAの接着末
端とベクター断片の接着末端とのアニーリングの後、適
当なりNAリガーゼの作用により、微生物DNA断片と
ベクター断片との組換えDNAベクターが作製できる。
宿主微生物としては1組換えDNAベクターが安定かつ
自律的に増殖可能で、さらに外来遺伝子の形質が発現で
きるものであればいかなるものでもよく、宿主微生物と
して大腸菌を用いる場合には1例えば、E、 coli
 DH1、C0coli HB 101B、 coli
 W3110. B、coli C600等が利用でき
る。
宿主微生物に組換えDNAベクターを移入する3 方法としては1例えば、宿主微生物が大腸菌の場合には
、カルシウムイオンの存在下で組換えDNAベクターを
移入することができ、宿主微生物への目的組換えDNA
ベクター移入の有無については、用いたベクターの薬剤
耐性マーカーと2−へロ酸デハロゲナーゼ活性とを同時
に発現する微生物を検索すればよい。このようにして得
られた形質転換株である微生物から1組換えDNAベク
ターを採取し、制限酵素により分解後、電気泳動にて分
離して2本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝
子を得ることができる。
上述の方法により得られた2−ハロ酸デハロゲナーゼ遺
伝子の塩基配列は、塩基配列の決定方法として現在広く
用いられているジデオキシ法〔サイエンス(Scien
ce )第214巻、第1205〜1210頁、 19
81年〕で解読することができる。
本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子は1周
知の遺伝子工学の手法により、適当な宿主微生物に組込
むことができ、得られた組換え微生物を培養することに
よって、2−ハロ酸デノ\口4 ゲナーゼの実用的な生産を可能にするものである。
形質転換株である宿主微生物を培養するには宿主微生物
の生理的性質を考慮して条件を設定すればよく1通常液
体培養が採用され、工業的には深部通気攪拌培養が有利
である。用いる培地の栄養源としては、微生物培養に通
常用いられるものが広く利用できる。炭素源としては、
宿主微生物が利用可能な炭素化合物であればいかなるも
のでもよく9例えば、グルコース、シュークロース。
ラクトース、マルトース、フラクトース、糖蜜等が使用
できる。窒素源としては、同じく利用可能なものであれ
ばいかなるものでもよく1例えば。
ペプトン、肉エキス、酵母エキス、コーンステイープリ
カー及び硫安、硝安等の無機窒素化合物が使用できる。
その他、リン酸塩、炭素塩、硫酸塩。
マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、マンガン、
亜鉛等の塩類、特定のアミノ酸、特定のビタミン等を必
要に応じて添加してもよい。
培養温度としては、菌が生育する範囲であればいかなる
温度でもよく、宿主が大腸菌の場合、好ましくは25〜
40℃程度である。培地のpHとしては、宿主が生育可
能な範囲であればいかなるpHでもよく、好ましくはp
H6〜8の範囲に調整すればよい。培養時間としては、
培養条件によって異なるが、菌体中の2−ハロ酸デハロ
ゲナーゼ活性が最高に達する時期に培養を終了すればよ
く9通常12〜48時間程度である。
以上のようにして培養した後、培養物から本発明の遺伝
子産物である2−ハロ酸デハロゲナーゼを採取するには
、以下の方法を採用すればよい。
すなわち、得られた培養物から遠心分離等により菌体を
分離し9次いで、この菌体を機械的方法又はリゾチーム
等の酵素法、また、必要に応じてEDTA等のキレート
剤及び界面活性剤等を添加して細胞破砕し、2−ハロ酸
デハロゲナーゼを可溶化して細胞破片等を除き、粗抽出
液を得る。さらに精製を行うにあたっては、酵素の一般
的な精製法、すなわち、除核酸、硫安塩析、有機溶媒に
よる分別沈澱及びイオン交換クロマト、吸着クロマト、
疎水クロマト等の各種カラムクロマトグラフィー、さら
にゲル濾過、電気泳動等の処理を施せばよい。
(実施例) 次に、実施例によって1本発明をさらに具体的に説明す
る。
なお、実施例中の2−ハロ酸デノ\ロゲナーゼの活性値
は、30℃で1分間に1μmolの)%ロゲンイオンを
遊離する酵素量を1ユニツトとしたものであり、基質は
、DL−2−クロルプロピオン酸を用いた。ハロゲンイ
オンは、チオシアン酸水銀と硫酸鉄アンモニウムを用い
る比色定量法〔プリテン ケミカル ソサイエテイー 
オブ シャツくン(Bull、[:hem、 Sac、
 Jpn、、 )第29巻、第860〜864頁、 1
956年〕にて求めた。
また、実施例中の%は、すべてW/V%を表す。
実施例1 シュードモナス プチダ 109株(微工研菌寄第10
262号)を培養し、2−ノ\ロ酸デノ\ロゲナーゼ生
産性遺伝子を含むDNAを、モレキュラー クローニン
グ(Mo1ecular Cloning  ) AL
aboratory Manual第90〜91頁、 
1982年に記載の方法に従い、以下のようにして得た
0.3%DL−2−クロルプロピオン酸、0.5%硫安
、0.1%リン酸1カリウム、0.1%リン酸2ナトリ
ウム、0.01%硫酸マグネシウム、  pH7の培地
が100mA入った5 00m11容三角フラスコ5本
にシュードモナス プチダ 109株を植菌し、30℃
で24時間回転振盪培養後、遠心分離により集菌した。
この菌体を、50mMグルコース、25mM)リス塩酸
緩衝液(pH8,0)。
10mMEDTA、5mg/mlリゾチームの混合液1
0m1に懸濁し、室温で5分間処理した後。
20mj2の1%SDSを含んだ0.2NNaOHを添
加し、ゆるやかに攪拌後、氷水中に10分間放置した。
次いで、15mj!の氷冷した5M酢酸カリウム(pH
4,8)溶液を添加して、すばやく攪拌し、氷水中に1
0分間放置後、遠心分離し、上澄みを集め、この上澄液
に、上澄液の0.6容量のイソプロパツールを添加して
、攪拌し、15分間8 放置した。遠心分離により沈澱物を集め、70%エタノ
ールで洗浄後、0.1mME、DTAを含む10mM)
リス塩酸緩衝液(pH8,0)に溶解した。
次に、2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子を含むD
NAを切断し、ベクタープラスミドに挿入し2組換えプ
ラスミドを作製した。すなわち。
上記で得られたDNA約1μgにEcoRIを8ユニツ
ト添加し、37℃で1晩反応後、65℃で5分間熱処理
した。これに2倍量のエタノールを添加し、−70℃に
冷却して生じた沈澱を遠心分離により集め9分解DNA
を得た。この分解DNAを、25mMEDTA、89m
Mはう酸、89mMトリス緩衝液(pH8J)、0.5
mg/j!xチジウムブロマイド、8mg/mAアガロ
ースからなるゲルを用いて、7ボル) / c mの定
電圧で電気泳動により分離し、それぞれのDNA断片を
ゲルから抽出した。一方、約1μgのpBR322に8
ユニツトのEcoRIを添加し、37℃で一晩反応後、
65℃で5分間熱処理した。これに2倍量のエタノール
を添加し、−70℃に冷却して生じた沈澱を遠心分離に
より集めた。このようにして得られたEcoRIにより
切断されたpBR322と、同じ<EcoRIにより切
断され、電気泳動により分離されたDNA断片とを、6
6mM)IJス緩衝液(pH7,6)、6;6mM  
MgCj22゜10mMDTT、0.1mMATP、約
1000.、:LニットのT4DNAIJガーゼを含む
総容量50μlの混合液に溶解し、12〜13℃で一晩
反応させた。
このようにして得られた組換えプラスミドを用いて、以
下のようにしてB、 coli C600の形質転換を
行った。100mj!のL−ブロス(1%トリプトン、
0.5%酵母エキス、1%NaC,i!。
pH7,5)にB、coli C600株を接種し、3
7℃で2〜4時間振盪培養後、冷却して遠心分離により
集菌した。50ml2の滅菌カルシウム溶液[50mM
CaCj22.10mM)リス緩衝液(pH8,0>:
]に懸濁し、15分間水冷後、遠心分離して上澄みを捨
て、7ml1の滅菌カルシウム溶液に懸濁した。この懸
濁液0.2mj!に対し組換えプラスミド40ngを加
え、氷水中に30分。
42℃の温水に2分間浸漬後、1mAのL−ブロスを添
加し、37℃に1時間放置した。次いで。
0.3%DL−2−クロルプロピオン酸を含むL寒天培
地(1%トリプトン、0.5%酵母エキス。
1%NaCj!、1.5%寒天、pH7,5)上に塗布
し、37℃で一晩培養したところ、2.8kbのDNA
断片を組込んだプラスミド保持株が形質転換され、上記
培地上で生育することがわかった。
このようにして得られた形質転換株が保持する2−ハロ
酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子を、以下のようにして特
定した。形質転換株からプラスミドを分離精製し、電気
泳動で挿入断片を分離した。
すなわち、2.5mMEDTA、89mMはう酸。
89mM)リス緩衝液(pH8,3)に、0.5mg/
lエチジウムブロマイドを含む、8m、12/mIlの
アガロースゲルを用い、これにEcoRI処理したプラ
スミドと分子量マーカーとを同時に7ボル) / c 
mの定電圧で3〜4時間泳動後、UVう1 ンプを照射し、2.8kbのバンドを確認してその部分
のゲルを切り出し、60℃で、5分間処理してアガロー
スを溶解させ、フェノール処理、エタノール沈澱を行っ
てDNAを回収した。
次に、T4DNAIJガーゼを用いて1回収したDNA
をM13ファージベクターに結合させ、生物化学実験法
18.核酸の塩基配列決定法(学会出版センター)、第
61〜114頁に記載の方法に従って塩基配列を決定し
た。2−ハロ酸デハロゲナーゼのポリペプチドをコード
する領域は、2ハロ酸デハロゲナーゼのN末端10個の
アミノ酸配列に対応するDNA塩基配列と、開始コドン
(ATG)と終止コドン(TGA)により決定した。
以上のような方法により得られたDNAの塩基配列は、
前記した通りの塩基配列を示した。
参考例1 実施例1で得られた本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ
生産性遺伝子が挿入された組換えプラス2 ミドを保持するB、 coli C600株の2−へ〇
酸デハロゲナーゼ生産性を調べた。
100mj!のL−ブロスに、形質転換されたBco1
ic600株を接種し、37℃で8時間回転振盪培養し
、得られた培養物中の2−ハロ酸デハロゲナーゼ活性を
測定したところ、約380ユニツトであった。
なお、比較のため1本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ
生産性遺伝子の供与微生物であるシュードモナス プチ
ダ 109株の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性を調べ
たどころ、シュードモナスプチダ 109株をL−ブロ
スで培養して得られた培養物中には、2−ハロ酸デハロ
ゲナーゼ活性は検出できなかった。そこで、0.3%D
I、2タロルプロピオン酸、0.5%硫安、0.1%リ
ン酸1カリウム、0.1%リン酸2ナトリウム、0.0
1%硫酸マグネシウムからなる培地100m、i!にシ
ュードモナス プチダ 109株を接種し、30℃で8
時間回転振盪培養し、得られた培養物中の2−ハロ酸デ
ハロゲナーゼ活性を測定したところ。
約25ユニツトであった。
すなわち1本発明の遺伝子を用いて得られる形質転換株
を培養することにより、2−ハロ酸デハロゲナーゼの生
産性が著しく向上したことがわかった。
(発明の効果) 本発明の2−ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子を用い
、遺伝子工学の手法を適用することにより、医薬中間体
の台底や分析用試薬等に用いられる。有用な2−ハロ酸
デハロゲナーゼを多量に生産することが可能となり1本
酵素の工業的実用生産が達成できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記塩基配列 【遺伝子配列があります】 を有することを特徴とする2−ハロ酸デハロゲナーゼ生
    産性遺伝子。
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