JPH0379604A - ポリマー粒子の製造方法 - Google Patents

ポリマー粒子の製造方法

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JPH0379604A JP21542689A JP21542689A JPH0379604A JP H0379604 A JPH0379604 A JP H0379604A JP 21542689 A JP21542689 A JP 21542689A JP 21542689 A JP21542689 A JP 21542689A JP H0379604 A JPH0379604 A JP H0379604A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [従来の技術] 従来、高度に架橋したポリマー微粒子をポリマーマトリ
ックス中に分散することにより、ポリマーの物性を向上
させるという技術は知られており、その有用性が検討さ
れている。
例えば、文献J、O1l Co1.Che*、As5o
c、、60.438(1977)には、50〜230人
の高度に架橋した微粒子をポリスチレン樹脂中や不飽和
ポリエステル中に分散させ、これを補強材として応用す
ることが示されている。
また、塗料の分野では、特開昭59−114673号、
同59−64674号、同59−84675号、同80
−250067号、同同80−231770号、 60
−250088号、同61−42579号。
同81−42580号、同61−8!1201号、同8
3−314281号公報等に開示されているように、高
度に架橋した微粒子を添加することにより、塗膜の耐熱
性、耐軟化性、耐ブロッキング性、耐候性等を向上させ
ることができること、また、塗料の流動特性が向上する
ことに伴い、結果的に溶剤を減らすことが可能となるこ
と、さらに、塗料に構造粘性が付与され、タレ性能が向
上することによって厚塗りが可能となること等の種々の
利点が指摘されている。
[発明が解決しようとする問題点] このように、高度に架橋したポリマー微粒子の用途とし
ては、従来のバインダーとしてのラテックスにない新し
い分野が期待されるが、製造上次のような問題点がある
まず、第1の問題点としては、ポリマーマトリックスと
架橋ポリマー粒子表面との接着性が悪いため、膜の強度
が低下する点が挙げられる。
日本歯科材料器械学会雑誌、31巻、3号。
P、L65(1974)に記載されているように、球状
架橋ポリマーを非架橋ポリマーでカプセル化すれば、相
溶性が良くなり、ポリマー粒子とポリマーマトリックス
との接着が良好になるが、かかるカプセル化の工程は煩
雑であり、汎用性の素材に応用するには実用上能しい点
がある。
第2の問題点としては、架橋ポリマー微粒子の製造時に
おける生産性の点がある。すなわち、重合終盤での粒子
間の凝集を防ぐため、水の量を相対的に多くして、ポリ
マー固形分濃度を10重量%以下の低濃度にする必要が
あり、したがって、重合時の生産性が低いだけでなく、
さらに、水分散体から非水分散体に置換する際にも大量
に水を分留する必要があり、この点でも生産効率が低い
という問題点がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ビニル基を2以上有する架橋性モノマーを6
重量%以上の割合で含有する高架橋性モノマー成分A1
00重量部に対し、前記架橋性モノマーの含有割合がO
または5重量%以下である非架橋性または低架橋性モノ
マー成分Bを5〜900重量部使用し、下記の第1工程
および第2工程を含むことを特徴とする。
第1工程; 水系媒体中に前記モノマー成分Aを一括もしくは連続的
に添加して重合を行い、高架橋ポリマー粒子を合成する
工程。
第2工程; 前記第1工程において、モノマー成分Aを一括添加した
場合には、その重合転化率が10〜90%に達した時点
、もしくは七ツマー成分Aを連続添加した場合には、そ
の添加率が10〜90重量%に達した時点において、前
記モノマー成分Bを連続的または間欠的に添加し、前記
七ツマー成分Aの重合が実質的に終了した後もモノマー
成分Bを添加しながら重合を完了させる工程。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の′第1工程で用いられる架橋性モノマーとして
は、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリ
レート、1.3−ブチレングリコールジメタクリレート
、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメ
チロールエタントリメタクリレート、ネオペンチルグリ
コールジメタクリレート、メチレンビスアクリルアミド
を例示することかでき、特にジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジメタクリレートが好ましい。これらは2
Fr[以上を組みあわせて使用してもよい。
樹脂や塗料の改質剤として十分な性能を発揮するために
は、モノマー成分Aのうち架橋性モノマーの使用割合1
よ6重量%以上、好ましくは10重量%以上とする必要
がある。
なお、工業用に架橋性モノマーとして用いられるものの
中には、ビニル基を1つしか有さないモノマーや、ビニ
ルモノマー以外の溶剤が含まれる場合があるので、前述
した架橋性モノマーの使用割合は有効成分であるビニル
基を2個以上有するモノマー成分のみを基準とする。
本発明の第1工程において、前記架橋性モノマーと共に
用いられる非架橋性重合性モノマーとしては、スチレン
、α−メチルスチレン、フルオロスチレン、ビニルピリ
ジンなどの芳香族モノビニル化合物、アクリロニトリル
、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物、ブ
チルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、
メチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、グリシジルアクリレート、N、N’  −ジメチル
アミノエチルアクリレートなどのアクリル酸エステルモ
ノマー、ブチルメタクリレート、2−エチルへキシルメ
タクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、N
、N’  −ジメチルアミノエチルメタクリレートなど
のメタクリル酸エステルモノマー、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸などのモノまたはジカ
ルボン酸およびジカルボン酸の酸無水物、アクリルアミ
ド、メタクリルアミドなどのアミド系モノマーさらにス
チレンスルホン酸ナトリウム、スルホン化イソプレンな
どのイオン性モノマーなどを用いることができる。また
重合速度および重合安定性の点で許容される範囲内にお
いて、ブタジェン、イソプレンなどの共役二重結合化合
物や酢酸ビニルなどのビニルエステル化合物、4−メチ
ル−1−ペンテン、その他のα−オレフィン化合物も使
用することができる。
本発明の第1工程において用いられる乳化剤としては、
通常の乳化重合で使用されるものを用いることができ、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸
ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ナ
フタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルサルフェートアンモニ
ウム塩などのアニオン系界面活性剤を例示することがで
き、さらにポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
、ポリエチレングリコールモノステアレート、ソルビタ
ンモノステアレートなどのノニオン系界面活性剤を例示
することができる。
さらに、市販の乳化剤であるニューフロンティアA−2
29E、同N177E (第−工業製薬味製)やエレミ
ノールJS−2.同R8−30(三洋化成工業■製)な
どを使用することもできる。
これら乳化剤としては、1種類でもよいが2種類以上を
組み合せて使用すれば、さらに安定性の点で効果がある
。さらに好ましい組み合せとしては、アニオン系界面活
性剤とノニオン系界面活性剤との組み合せがある。
また、必要に応じてポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶
性高分子を安定化剤として使用してもよい。
本発明の第1工程で使用される重合開始剤としては、通
常の乳化重合で用いられるものであれば特に制限されな
いが、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩系開始剤、および過酸化水素、有
機過酸化物等を単独であるいはアスコルビン酸等の各種
還元剤と組み合せて使用してもよい。
また、第1工程においては、シード粒子の存在下におい
て重合を行う、いわゆるシード重合法を採用することが
でき、この場合には、重合開始剤としてアブ系開始剤や
有機過酸化物等を単独で使用することもできる。
本発明の第1工程の重合方法としては、モノマー成分A
を反応容器に一括して添加し重合する方法(以下、これ
を「イ法」という)、またはモノマー成分Aを連続的に
添加しながら重合する方法(以下、これを「0法」とい
う)の二つがある。
なお、上記0法においては、間欠的に連続添加する場合
も含まれる。
以上説明した第1工程において、数平均粒子径が5〜1
0.000nmで高度に架橋したポリマー粒子が水分散
体として得られる。
本発明の第2工程においては、架橋性モノマーが0また
は5重量%以下である非架橋性または低架゛橋性モノマ
ー成分Bを、第1工程で合成した架橋性ポリマー粒子の
存在下で重合するにあたり、イ法の場合には、モノマー
成分Aの重合転化率が10〜90%、好ましくは20〜
80%に違した時点、0法の場合には、モノマー成分A
のうち10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%
を添加した時点において、モノマー成分Bを連続的また
は間欠的に添加開始する点に本発明の最大の特徴がある
イ法において重合転化率が10%に満たない場合、ある
いは0法においてモノマー成分Aの添加率が10重量%
に満たない場合に、モノマー成分Bの添加を開始すると
、粒子中心部のポリマーの架橋度が低下し、物性上好ま
しくない。また、イ法において重合転化率が90%より
大きい場合、あるいは0法においてモノマー成分Aの添
加率が90重量%より大きい場合に、モノマー成分Bの
添加を開始すると、モノマー成分Aのポリマ一部分とモ
ノマー成分Bのポリマ一部分との接着性が不十分となり
、ポリマー改質用として他のポリマーに添加した場合十
分な強度が得られないだけでなく、第1工程の終了時点
で粒子が凝集しやすいといった問題がある。
また、本発明の第2工程においては、イ法の場合にはモ
ノマー成分Aの重合が実質的に終了した後、また0法の
場合には、モノマー成分Aの反応系への添加が終了した
後、引き続きモノマー成分Bの添加を続行しながら重合
を完了させる必要がある。
本発明の第2工程において使用されるモノマー成分Bの
種類としては、第1工程で例示したちのを使用すること
ができ、これらの2種類以上を組合わせてもよい。モノ
マー成分Bにおいて重要なことは、架橋性モノマーを全
く含まないかあるいは5重量%以下とし、非架橋性ある
いは低架橋性モノマーとすることである。モノマー成分
Bにおいて、架橋性モノマーの割合が5重量%を越える
と、ポリマー粒子表面の架橋度が高くなりすぎ、該ポリ
マー粒子とポリマーマトリックスとの相溶性が低下し、
十分な改質効果を得ることができない。
また、モノマー成分Bの使用量は、モノマ・−成分A1
00重量部に対し、5〜900重量部、好ましくは10
〜400重量部である。モノマー成分Bの使用量が5部
より少ないと、ポリマー改質剤として応用した場合、ポ
リマーマトリックスとの相溶性が不十分となり、物性改
質上の効果がほとんどなく、逆に900重量部より多い
と粒子内部の高架橋ポリマーによる物性改質上の効果が
不十分となり、好ましくない。
また、本発明の第2工程においては、乳化剤。
重合開始剤、水は新たに添加しなくてもよいが、必要に
応じて第1工程で例示したものを少量だけ添加してもよ
い。
このように第1工程および第2工程を経ることにより、
数平均粒子径が10〜20 、000nmで、粒子内部
に高度に架橋されたポリマー微粒子の核を有するポリマ
ー粒子の水分散体を重合安定性良く効率的に製造するこ
とができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によってなんら制限される
ものではない。なお、以下の記載において、「部」およ
び「%」は重量部および重量%を意味する。
実施例1〜3.比較例1〜3 まず、第1工程として、第1表に示す組成の乳化剤、イ
オン交換水、重合開始剤を容量1001のステンレス製
反応容器に仕込み、系の温度を70℃に上昇させ、モノ
マー成分Aを第1表に示す時間配分で一定量ずつ連続的
に添加し、重合を行った。
次に、第2工程として、第1工程開始後、第1表に示す
時間経過後にモノマー成分Bの連続的な添加を開始し、
そして一定時間後に重合を終了するようにした。
なお、比較例1は、モノマー成分Aを完全に添加完了し
た後1時間後にモノマー成分Bを添加した例であり、比
較例2は、モノマー成分Aを添加終了したと同時にモノ
マー成分Bを添加した例であり、これらのいずれの例に
おいても重合開始後数時間で系がゲル化し、重合を続行
することが不可能となった。また、比較例3は、モノマ
ー成分Aの添加が10%に満たない時点で七ツマー成分
Bを添加した例であり、この例の場合にはフィルム成膜
性が劣っていた。
なお、フィルム成膜性は、高さ3 m+sの枠体が載置
されたガラス板上に、乾燥後のフィルムの厚さが0.5
闘となる量のポリマー粒子分散体を流し入れ、温度23
℃、湿度60%の条件下で7日間乾燥し、得られたフィ
ルムの成膜状態が均一で良好なものを○、成膜状態が不
均一で不良なものを×とした。
以上の結果より、モノマー成分Aの添加途中からモノマ
ー成分Bの添加を開始することによって、重合安定性が
良好になることが明らかである。また、モノマー成分A
の添加開始時間とモノマー成分Bの添加開始時間が非常
に接近すると、得られるポリマー粒子の成膜性が著しく
低下することがわかる。
実施例4 まず、第1工程で、シードとして粒子径100nlのポ
リスチレンラテックスを固形分で10部、モノマー成分
Aとしてメチルメタクリレート20部およびエチレング
リコールジメタクリレート40部、ドデシル硫酸ナトリ
ウム0.3部、イオン交換水400部を1001のステ
ンレス製反応容器に一括して仕込み、系の温度を70℃
に上昇させ、シード中にモノマー成分Aを吸収させた後
、過硫酸カリウム0.5部を添加し重合を開始した。
重合転化率が80%となった時点で、モノマー成分Bと
してメチルメタクリレート50部を添加開始し、4時間
にわたって一定量で連続的に添加した。
重合安定性は良好で、得られた粒子を走査型電子顕微鏡
で観察したところ、平均粒子径は32311であった。
この粒子を乾燥し粉体化したちの10部に対し、ポリカ
ーボネート樹脂(出光社製A−2200) 90部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、さらに押出機でベレット化
し、射出成形機で成形してテストピースを作成した。
そして、このテストピースについて、アイゾツト衝撃強
度試験(JIS K711G)、引張り強度試験(JI
S [711!I)、滑り摩耗試験(JI3 K721
g)、流れ試験(JIS K7210)を行った。その
結果を第2表に示す。なお、ポリカーボネート単体のテ
ストピースについての試験結果を、比較N7として併記
する。
第2表に示す結果より明らかなように、実施例4によっ
て得られたポリマーを添加した樹脂は、このポリマーを
添加しない比較例7に比較し、アイゾツト衝撃強度、引
張り強度を維持したまま、耐摩耗性ならびに流動性の点
で著しく改善されており、樹脂補強剤として有効なもの
であることが確認された。
比較例4 実施例4において、モノマー成分Aの重合転化率80%
でモノマー成分Bの添加を開始する代りに、モノマー成
分Aの重合転化率97%でモノマー成分Bの添加を開始
する以外は、実施例4と同様に重合した。
重合安定性の点では、凝集物が3%程度発生し、不良で
あったが、得られた水分散体を500メツシユの金網で
濾過し、次の実験に用いた。すなわち、実施例4と同様
に、得られたポリマーをポリカーボネート樹脂に混合し
てその基本的物性を調べた。その結果を第2表に示す。
この例においては、耐摩耗性などの点では改質効果が認
められたものの、アイゾツト衝撃強度が60%低下し、
引張り強度も30%低下し、総合的にみて本比較例のポ
リマー粒子を樹脂に複合したメリットはなかった。
比較例5 実施例4において、モノマー成分Aの重合転化率80%
でモノマー成分Bの添加を開始する代りに、モノマー成
分Aの重合転化率7%゛でモノマー成分Bの添加を開始
する以外は、実施例4と同様に重合した。
重合安定性の点では、凝集物が1%程度発生し不良であ
ったが、得られた水分散体を500メツシユの金網で濾
過し、次の実験に用いた。すなわち、実施例4と同様に
、得られたポリマー粒子をポリカーボネート樹脂に混合
してその基本的物性を調べた。その結果を第2表に示す
。この例においては、耐摩耗性、流動性の点での改質効
果は小さく、さらにアイゾツト衝撃強度、引張り強度は
大きく低下し、本比較例のポリマー粒子を複合したメリ
ットはなかった。
実施例5 第1工程として、100!の反応容器中にイオン交換水
400部とポリビニルアルコールGH20(日本合成■
製)10部とを添加し、そこへ七ツマー成分Aとしてス
チレン20部、ジビニルベンゼン18部およびエチルビ
ニルベンゼン12部と開始剤としてバーブチル0(日本
浦脂■製)3部とを混合したものを添加し、分散粒子の
平均粒子径が5μmとなるまで撹拌乳化した。そして、
通常の撹拌に切り換え、80℃に昇温し重合を開始した
そして、モノマー成分Aの重合転化率が75%に達した
時点で、スチレン50部を3時間にわたって連続的に添
加し、重合を行った。
重合安定性は非常に良好であり、得られたポリマー粒子
を光学顕微鏡で観察したところ、粒子径は1〜15μm
の範囲に分布し、数平均粒子径は4.8μmであった。
この水分散体を遠心沈降法により粉体として取り出した
そして、油長40%のトール油脂肪酸変性エポキシ樹脂
ワニスET−4(日本ペイント■製)100部に対し、
顔料混合物100部と上記ポリマー微粒子3部とを配合
し、塗料を調整した。この塗料を用いスプレーガンで種
々の膜厚の塗装を行い、ダレ限界膜厚を評価したところ
、ポリマー微粒子の使用により、これを使用しないとき
の40μmから70μmにまで向上させることができた
比較例6 実施例5において、第2工程のモノマー成分Bの添加を
モノマー成分Aの重合転化率が9%のときイこ開始する
以外は、実施例5と同様に重合した。
重合安定性は良好であり、粒子径は1〜15μmの範囲
に分布し、数平均粒子径は4.8μmであった。
実施例5と同様に粉体化した後、得られたポリマー粒子
を塗料に添加し同様の評価をしたが、このポリマーを添
加しない場合とダレ限界膜厚も大差なく、改質効果はほ
とんどなかった。
[発明の効果] 本発明によれば、粒子内部が高度に架橋されたポリマー
から構成され、表面が非架橋または低架橋のポリマーか
ら構成された複合型ポリマー粒子を簡易な方法で生産性
良く製造することができる。
本発明によって得られたポリマー粒子の水分散体は、そ
のまま水系コーティング剤として好適に用いることがで
きる。
また、本発明によって得られたポリマー粒子は、樹脂の
高性能補強材として好適に用いることができる。
さらに、分留、乾燥、遠心沈降などにより水を除去した
ポリマー粒子を有機溶剤中に分散することにより、溶剤
系塗料の塗膜強度、塗料の粘度特性などの改質剤として
利用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビニル基を2以上有する架橋性モノマーを6重量
    %以上の割合で含有する高架橋性モノマー成分A100
    重量部に対し、前記架橋性モノマーの含有割合が0また
    は5重量%以下である非架橋性または低架橋性モノマー
    成分Bを5〜900重量部使用し、下記の第1工程およ
    び第2工程を含むことを特徴とするポリマー粒子の製造
    方法。 第1工程; 水系媒体中に前記モノマー成分Aを一括もしくは連続的
    に添加して重合を行い、高架橋ポリマー粒子を合成する
    工程。 第2工程; 前記第1工程において、モノマー成分Aを一括添加した
    場合には、その重合転化率が10〜90%に達した時点
    、もしくはモノマー成分Aを連続添加した場合には、そ
    の添加率が10〜90重量%に達した時点において、前
    記モノマー成分Bを連続的または間欠的に添加し、前記
    モノマー成分Aの重合が実質的に終了した後もモノマー
    成分Bを添加しながら重合を完了させる工程。
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