JPH0378507A - エンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪とその加工方法 - Google Patents

エンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪とその加工方法

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JPH0378507A
JPH0378507A JP21491989A JP21491989A JPH0378507A JP H0378507 A JPH0378507 A JP H0378507A JP 21491989 A JP21491989 A JP 21491989A JP 21491989 A JP21491989 A JP 21491989A JP H0378507 A JPH0378507 A JP H0378507A
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JP
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outer ring
cam
follower device
cam follower
circumferential surface
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JP21491989A
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Satoshi Kadokawa
聡 角川
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係るエンジンの動弁機構用カムフォロア装置
の外輪とその加工方法は、自動車の走行用等として使用
されるエンジンの動弁機構中に組み込み、動弁機構部分
の摩擦を少なくして、エンジン運転時に於ける騒音の低
減と燃料消費率の低減とを図るカムフォロア装置の外輪
の外周面とカムの外周面との間に十分な潤滑油が保持さ
れる様にして、上述の様なカムフォロア装置の耐久性向
上を図るものである。
(従来の技術) 自動車の走行用等として使用されるエンジンには、各種
の構造のものがあるが、往復ピストン型エンジンの場合
は、一部の2サイクルエンジンを除き、総てクランクシ
ャフトの回転と同期して開閉する吸気弁及び排気弁を設
けている。
これら吸気弁及び排気弁を駆動する為の動弁機構として
は各種の構造のものが存在するが、例えば第13図に示
した5OHC型のものに就いて説明すると、クランクシ
ャフト1の1/2の速度で回転する(4サイクルエンジ
ンの場合)1本のカムシャフト2により、ロッカーアー
ム3.3を介して吸気弁4及び排気弁5を往復駆動する
様にしている。クランクシャフト1と同期して回転する
カムシャフト2に固設したカム6.6は、ロッカーアー
ム3.3の端部と摺接しつつ吸気弁4及び排気弁5を往
復駆動する。
ところで、近年、エンジン運転時に於けるカム6.60
周面とロッカーアーム3.3等の相手側部材の対向部分
との摩擦力を低減し、エンジン運転時に於ける燃料消費
率の低減を図る為、上記対向部分に、カム6.6の回転
に伴なって回転するカムフォロア装置を設ける事が行な
われる様になった。
即ち、第14〜15図に示す様に、カム6と対向するロ
ッカーアーム3の端部に互いに間隔を開けて設けた1対
の支持壁部7、フに、軸8の両端部を支持固定し、この
軸8の周囲に、ころ9.9を介して短円筒状の外輪10
を設け、この外輪10の外周面とカム6の外周面とを互
いに当接させて、カム6の回転に伴ない外輪10が、軸
8を中心として回転する様にしている。
この様な外輪10を設け、カム6とこれに対向する部材
との間の摩擦を、滑り摩擦から転がり摩擦に変える事で
、燃料消費率が減少する。
ところで、上述の様なカムフォロア装置をエンジンの動
弁機構中に組み込んだ場合、そのままでは、外輪10の
外周面によりカム6の外周面に加えられる変動荷重に起
因して、上記カム6の外周面にピッチング摩耗が生じ易
い。
この為、雑誌r自動車工学J1989年7月号の特集記
事rローラロッカーアームとフリクシ目ン低減効果」の
第39頁にも記載されている様に、カム6を含むカムシ
ャフト2を、耐ピツチング性に優れた、焼き入れ鋳鉄、
チル鋳鉄、焼き入れ鋼、或は焼結合金の様な、高強度・
高硬度な金属材料により造る事が行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、単にカム6を含むカムシャフト2を、焼き入
れ鋳鉄の様な、高強度・高硬度な金属材料により造った
場合、今度は上記カム6の外周面と接触する外輪10の
外周面の摩耗(表層部の剥離)が進んでしまう。
即ち、焼き入れ鋳鉄等の固い金属材料により造られたカ
ム6の外周面の仕上加工は、通常の鋳鉄の仕上加工に比
べて難しく、工業的な表面加工方法によった場合は、上
記カム6の外周面には第17図に示す様に、多数の微小
突起が形成され、上記外周面の表面粗さが0.4μmR
axo、8μmRa程度と、比較的粗くなってしまう。
一方、外輪10は、カム6よりも更に硬い軸受鋼により
造られているが、形状がカム6を設けたカムシャフトに
比べて単純である為、比較的表面の仕上加工が容易であ
り、従って外輪10の外周面は、第16〜17図に示す
様に、表面粗さが0.05μmRa前後と、比較的滑ら
かに仕上げられる。この為、外輪10の外周面に保持さ
れる潤滑油11の量は限られたものになる。
この為、カム6の外周面と外輪10の外周面との間の接
触状態が、潤滑油の膜を介さない、金属同士の接触とな
り易い。この様に、カム6と外輪10との外周面同士が
金属接触した場合で、しかもカム6の表面の硬度がHv
600以上と固く、外輪10の表面の硬度との差が小さ
い場合には、外輪10の表面に繰り返し働く剪断応力に
より、この外輪10の表層部が剥離してしまう。
本発明のエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪
とその加工方法に関する発明は、外輪の表面に十分な量
の潤滑油を保持出来る様にする事により、上述の様な外
輪の異常摩耗を防止するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明のエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪
とその加工方法は、何れも、エンジンのクランクシャフ
トと同期して回転するカムシャフトに固定された金属製
のカムと、このカムに対向して設けられ、このカムの動
きを受ける部材に間隔を開けて形成した1対の支持壁部
と、この1対の支持壁部の間に掛け渡す状態で固定され
た軸と、この軸の周囲に複数の転動体を介して回転自在
に支承された、上記カムを構成する金属材料に比較して
硬質の金属材料により造られた外輪とから成るエンジン
の動弁機構用カムフォロア装置を構成する外輪、或はそ
の外輪を得る為の加工方法である。
そして、請求項1に記載されたエンジンの動弁機構用カ
ムフォロア装置の外輪は、外周面に表面粗さが0.08
μmRa 〜0.25μmRaの微細な凹凸を形成する
事で、上記カムの外周面と外輪の外周面との間の保油性
能を向上させる。
又、請求項2に記載されたエンジンの動弁機構用カムフ
ォロア装置の外輪は、微細な凹凸が、斜格子状に配列さ
れた多数の溝状の研削痕により構成されており、請求項
3に記載のエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外
輪は、外周面に、深さが0.3μm〜3μmで、回転方
向後方が30度〜170度の範囲で尖りた山形の凹溝を
、円周方向に亙って多数形成している。
上述の様なエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外
輪を加工する為の、本発明の加工方法の内、請求項4に
記載されたものは、外輪の外周面に研削加工を施した後
、この外輪の外周面に一次バレル加工により傷を付ける
事で、外輪の外周面に微細な凸部を形成し、次いで仕上
バレル加工を施す事により、上記微細な凸部の先端を丸
め、請求項5に記載された発明は、上記研削加工と仕上
バレル加工との間の一次バレル加工を省略し、請求項6
に記載された発明の場合、上記研削加工と仕上バレル加
工との間で、一次バレル加工に代えてショツトブラスト
加工を行なう事により、外輪の外周面に傷を付ける事で
、何れも請求項1に記載された様な外輪を得る。
又、請求項7に記載された加工方法の発明は、外輪の外
周面に研削加工を施した後、この外輪の外周面に一次超
仕上加工を施す事により、斜格子状に配列された多数の
溝状の研削痕を形成して、上記外輪の外周面に微細な凸
部を形成し、次いで、外輪の外周面に、上記一次超仕上
加工よりも砥粒の小さな砥石を使用する二次超仕上加工
を施す事によって、上記微細な凸部の先端を平坦にし、
請求項8に記載された発明の場合、上記二次超仕上加工
を省略し、請求項9に記載された発明の場合、上記二次
超仕上加工に代えて、仕上バレル加工を施す事で、何れ
も前記請求項3に記載された様な外輪を得る。
又、請求項10に記載された加工方法の発明は、外輪の
外周面に粗い研削加工を施す事により、この外輪の外周
面に微細な凹凸を形成した後、砥粒の小さい砥石を使用
する超仕上加工を施す事によって、上記研削加工に伴な
って外輪の外周面に形成された微細な凸部の先端を平坦
にし、前記請求項1又は請求項2に記載された様な外輪
を得る。
更に、請求項11に記載された加工方法の発明は、外輪
の外周面を熱処理により硬化させる以前に、請求項12
に記載された加工方法は上記熱処理の後に、上記外輪の
外周面に、何れも深さが0.3μm〜3μmで、回転方
向後方が30度〜170度の範囲で尖った山形の凹溝を
、転造ローラを上記外輪の外周面に押圧する事により円
周方向に亙り多数形成する事で、請求項13に記載され
た加工方法は、外輪の外周面に山形の凹溝を形成する作
業を、転造ローラの押し付けに代えて、エツチング処理
により行なう事で、それぞれ前記請求項3に記載された
様な外輪を得る。
(作  用) 上述の様に構成される本発明の加工方法により造られた
、本発明のエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外
輪は、その外周面に比較的太きな凹部を有する為、潤滑
油の保持性能が優れており、この外輪の外周面とカムの
外周面とが金属接触する事を有効に防止して、外輪の外
周面の異常摩耗を防止する (実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
第1〜2図は本発明の第一実施例を示しており、第1図
は外輪の表面を加工する状態を示す拡大断面図、′i4
2図はこの加工によって得られた外輪の表面とカムの表
面との接触状態を示す拡大断面図である。
軸受鋼製の外輪10の外周面を研削砥石により研削した
後、この外輪10の外周面に一次バレル加工により傷を
付けた。この一次バレル加工は、外輪10の表面が、粗
さが0.3μmRa〜0.6μmRaの粗面となる様に
、メディア並びに加工速度、加工時間を選択する事によ
り行なった。
次いでこの外輪10の外周面に、仕上バレル加工を施す
事で、上記一次バレル加工により外輪10の外周面に形
成された微細な凸部の先端を丸め、外輪10の表面を、
粗さが0.14μmRa〜0.21μmRa(測定個所
により差が生じる。)の比較的平滑な面とした。
この様にして表面を加工した外輪10の耐摩耗性を確認
する為、第3図に示した様な試験装置を使用して、加速
試験を行なった。
この試験装置は、5100 r、p、+*で回転する回
転軸12の外周面に、軸受@ (JIS 5UJ2)製
で外径が60mm、表面硬度がHRc60、表面粗さが
0.4μmRaの短円筒状部材13.13を外嵌固定し
ている。押圧板15の片面両端部に設けられた枢支ブラ
ケット14.14には、転がり軸受を介して、試料であ
る外輪10.10を回転自在に支持している。上記押圧
板15は、図示しない加圧装置により、上記回転軸12
に向けて押圧し、上記外輪10,10の外周面を、1個
当たり17El kgfの力で、前記短円筒状部材13
.13の外周面に押圧した。尚、各短円筒状部材13.
13の外周面と各外輪10.10の外周面との転勤面は
、エンジンオイル(SAE  20W−40SD級)を
、短円筒状部材13.13に飛沫潤滑する事により潤滑
した。
上述の様な試験を52.2時間継続して行なった結果、
前述の様な一次バレル加工と仕上バレル加工とにより、
表面粗さを0.14μmRa〜0.21μmRaとした
外輪10,10の表面形状は、第4図に示した状態から
第5図に示した状態に迄変化した。
これら第4〜5図に於いて、横軸は実際の寸法の10倍
で、縦軸は同じ< 1000倍で、それぞれ措いている
が、この第4〜5図から明らかな通り、本発明の加工方
法により表面を加工処理された本発明の外輪10.10
は、表面が粗く、しかも固い部材の表面と転接しても、
耐久性悪化に結び付く様な摩耗は発生しなかった。
又、本発明の効果を確認する為、従来からの、単一の超
仕上加工のみにより表面を加工された外輪を、第3図に
示した様な試験装置に組み込んで、本発明品の場合と全
く同様の加速試験を行なった所、試験前には第6図に示
した様であった外輪の外周形状が、試験後に於いては第
7図に示す様に変化した。
この第7図の左端部には、外輪の表面に繰り返し働く剪
断応力により、この外輪の表層部が剥離する、所謂ピー
リングの発生が見られた。この様なビーリングの発生は
、外輪の寿命を縮める為、好ましくないものである。
次に、第8図は、本発明の第二実施例として、外輪10
の外周面に、超仕上加工を施す事により、斜格子状に配
列された多数の溝状の研削痕を形成した状態を示してい
る。
この様な溝状の研削痕の交差角度θは、15〜60度の
範囲とするが、研削痕の交差角度θをこの様な範囲に規
制するには、外輪10の外周面に超仕上加工を施す際に
於ける砥石の往復速度と、外輪10の回転速度とを、適
当に調節する事で行なう。又、この様な研削痕を形成す
る為の超仕上加工は、外輪10の外周面を、研削砥石に
より研削した後に行なう、即ち、この様な超仕上加工に
よる研削痕の形成作業は、上記研削加工後に外輪10の
外周面に一次超仕上加工を施す事により行ない、次いで
、外輪10の外周面に、上記一次超仕上加工よりも砥粒
の小さな砥石を使用する二次超仕上加工を施す、そして
、この二次超仕上加工によって、前記一次超仕上加工に
より外輪10の外周面に形成された微細な凸部の先端を
平坦にする。
但し、上記一次超仕上加工に使用する砥石の粒度等によ
り、一次超仕上加工によって、外輪10の外周面に尖っ
た部分が形成されない様に出来るのであれば、二次超仕
上加工を省略する事も出来る。
又、一次超仕上加工によって外輪10の外周面に研削痕
を形成した後、二次超仕上加工に代えて、仕上バレル加
工を施す事により、前記微細な凸部の先端を平坦にする
事も出来る。
次に、第9図は、本発明の第三実施例として、外輪10
の外周面に、山形の凹溝16.16を形成した状態を示
している。
上記各凹溝16.16はそれぞれ、深さが0.3μm〜
3μmで、回転方向後方(外輪10が第9図の矢印方向
に回転する場合、同図の上方。)が30度〜170度の
範囲で尖っており、例えば第10図に詳示する様に、外
輪10の外周面に、その円周方向に亙り20〜300μ
mの間隔で、等間隔に多数配置している。
この様な凹溝16.16を外輪10の外周面に形成した
場合、潤滑油が各凹溝16.16の内側に保持され、し
かも各凹溝16.16内に保持された潤滑油が、外輪1
0の回転に伴なって、回転方向後方の尖った部分に集ま
り、この尖った部分から、外輪10の外周面とカム6(
第14図)の外周面との間に流れ出して動圧効果が得ら
れる。
この為、上記外輪10の外周面とカム6の外周面との間
の潤滑が良好に行なわれる。
外輪10の外周面に、上述の様な凹溝16.16を形成
する作業は、例えば、凹溝16.16と同形状の凸部を
外周面に形成した転造ローラを、上記外輪10の外周面
に押圧する事により行なうが、この押圧作業は、外輪1
0の外周面を熱処理して硬化する以前に行なっても、或
は熱処理して硬化した後に行なっても良い、但し、熱処
理前に押圧作業を行なった場合に於いては、上記押圧作
業により、外輪10の外周面に凹溝16.16を形成し
た後、上記外輪10の外周面に研削作業と超仕上加工と
を順番に施す事で、この外輪1oの外周面を平滑にする
又、押圧作業を熱処理後に行なった場合には、外輪10
の表層部に大きな残留応力を発生させる事で、この外輪
10の外周面の耐摩耗性を向上させる事が出来る。従っ
て熱処理後に抑圧作業を行なった場合には、外輪10の
表層部に発生した残留応力を極力失なわせない様にする
為、押圧作業後に研削作業を行なう事はしない。但し、
押圧作業に伴なって、凹溝16.16の周囲に有害な凸
部が形成された場合には、超仕上加工、又はバレル加工
により、この凸部を除去する。
尚、外輪10の外周面を熱処理硬化した後に、この外輪
10の外周面に転造ローラを押圧する作業を行なう場合
、転造ローラの硬度を、外輪10の外周面に比較して十
分に(例えばHRclO以上の差が生じる様に)大きく
する事が必要であり、例えば外輪10の外周面の硬度を
HRc60とした場合、転造ローラの外周面の硬度は、
HRc70以上とする。
又、外輪10の外周面に凹溝16.16を形成する作業
は、上述の様な転造による他、エツチング処理によって
行なう事も出来る。
即ち、外輪10の表面を、凹溝16.16を形成すべき
部分を除いて、耐食性皮膜で覆ってから、この外輪10
を腐食液に所定時間曝す事で、凹溝16.16を形成し
た後、上記耐食性皮膜を溶剤等により除去する。その後
、この外輪10の外周面を、バレル加工等により平滑に
する。
更に、凹溝16.16の形状としては、第10〜11図
に示す様な、単一の山形の他、第12図に示す様な、連
続した鋸状の山形とする事も出来る。
(発明の効果) 本発明のエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪
とその加工方法は、以上に述べた通り構成されるが、外
輪の表面に、保油性能の優れた凹部を形成する為、外輪
とカムとの外周面同士が互いに金属同士で接触する事が
なくなり、外輪の表層部に強い剪断応力が加わる事がな
くなる為、外輪の外周面にビーリングが発生する事を防
止して、この外輪の耐久性を向上させる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明の第一実施例を示しており、第1図
は外輪の表面を加工する状態を示す拡大断面図、第2図
はこの加工によって得られた外輪の表面とカムの表面と
の接触状態を示す拡大断面図、第3図は本発明の効果を
確認する為に使用した試験装置の半部縦断側面図、第4
図は本発明により得られた外輪の、試験前に於ける外周
形状を、第5図は試験後に於ける外周形状を、それぞれ
示す拡大断面図、第6図は従来の外輪の試験前に於ける
外周形状を、第7図は試験後に於ける外周形状を、それ
ぞれ示す拡大断面図、第8図は本発明の第二実施例を示
す、外輪の外周面の性状を模式的に示す図、第9図は同
じく第三実施例を示す、第8図同様の図、第10図は第
9図の部分拡大図、第11〜12図は凹溝の形状の2例
を示す略図、第13図はエンジンの動弁機構の1例を示
す斜視図、第14図は第13図に示した動弁機構に組み
込んだカムフォロア装置の側面図、第15図は第14図
のA−A断面図、第16図は従来の外輪の外周面に形成
された加工痕を示す模式図、第17図は第16図の部分
拡大断面図である。 1:クランクシャフト、2:カムシャフト、3:ロッカ
ーアーム、4:吸気弁、5:排気弁、6:カム、7:支
持壁部、8:軸、9:ころ、10:外輪、11:潤滑油
、12:回転軸、13:短円筒状部材、14:枢支ブラ
ケット、15:押圧板、16:凹溝。 第 1 図 第2図 第3図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンのクランクシャフトと同期して回転する
    カムシャフトに固定された金属製のカムと、このカムに
    対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間隔
    を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持壁
    部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周囲
    に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記カ
    ムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料により
    造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフォ
    ロア装置を構成する上記外輪であって、外周面に表面粗
    さが0.08μmRa〜0.25μmRaの微細な凹凸
    を形成する事で、上記カムの外周面と外輪の外周面との
    間の保油性能を向上させたエンジンの動弁機構用カムフ
    ォロア装置の外輪。
  2. (2)微細な凹凸が、斜格子状に配列された多数の溝状
    の研削痕により構成されている、請求項1に記載のエン
    ジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪。
  3. (3)エンジンのクランクシャフトと同期して回転する
    カムシャフトに固定された金属製のカムと、このカムに
    対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間隔
    を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持壁
    部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周囲
    に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記カ
    ムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料により
    造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフォ
    ロア装置を構成する上記外輪であつて、外周面に、深さ
    が0.3μm〜3μmで、回転方向後方が30度〜17
    0度の範囲で尖った、山形の凹溝を、円周方向に亙って
    多数形成したエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の
    外輪。
  4. (4)エンジンのクランクシャフトと同期して回転する
    カムシャフトに固定された金属製のカムと、このカムに
    対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間隔
    を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持壁
    部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周囲
    に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記カ
    ムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料により
    造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフォ
    ロア装置を構成する上記外輪の加工方法であって、外輪
    の外周面に研削加工を施した後、この外輪の外周面に一
    次バレル加工により傷を付ける事で、外輪の外周面に微
    細な凸部を形成し、次いで仕上バレル加工を施す事によ
    り、上記微細な凸部の先端を丸めるエンジンの動弁機構
    用カムフォロア装置の外輪の加工方法。
  5. (5)研削加工と仕上バレル加工との間の一次バレル加
    工を省略した、請求項4に記載のエンジンの動弁機構用
    カムフォロア装置の外輪の加工方法。
  6. (6)研削加工と仕上バレル加工との間で、一次バレル
    加工に代えてショットブラスト加工を行なう事により、
    外輪の外周面に傷を付ける、請求項4に記載のエンジン
    の動弁機構用カムフォロア装置の外輪の加工方法。
  7. (7)エンジンのクランクシャフトと同期して回転する
    カムシャフトに固定された金属製のカムと、このカムに
    対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間隔
    を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持壁
    部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周囲
    に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記カ
    ムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料により
    造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフォ
    ロア装置を構成する上記外輪の加工方法であって、外輪
    の外周面を研削した後、この外輪の外周面に一次超仕上
    加工を施す事により、斜格子状に配列された多数の溝状
    の研削痕を形成して、上記外輪の外周面に微細な凸部を
    形成し、次いで、外輪の外周面に、上記一次超仕上加工
    よりも砥粒の小さな砥石を使用する二次超仕上加工を施
    す事によって、上記微細な凸部の先端を平坦にするエン
    ジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪の加工方法。
  8. (8)二次超仕上加工を省略した、請求項7に記載のエ
    ンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪の加工方法
  9. (9)二次超仕上加工に代えて、仕上バレル加工を施す
    、請求項7に記載のエンジンの動弁機構用カムフォロア
    装置の外輪の加工方法。
  10. (10)エンジンのクランクシャフトと同期して回転す
    るカムシャフトに固定された金属製のカムと、このカム
    に対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間
    隔を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持
    壁部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周
    囲に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記
    カムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料によ
    り造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフ
    ォロア装置を構成する上記外輪の加工方法であって、外
    輪の外周面に粗い研削加工を施す事により、この外輪の
    外周面に微細な凹凸を形成した後、砥粒の小さな砥石を
    使用する超仕上加工を施す事によって、上記研削加工に
    より外輪の外周面に形成された微細な凸部の先端を平坦
    にするエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪の
    加工方法。
  11. (11)エンジンのクランクシャフトと同期して回転す
    るカムシャフトに固定された金属製のカムと、このカム
    に対向して設けられ、このカムの動きを受ける部材に間
    隔を開けて形成した1対の支持壁部と、この1対の支持
    壁部の間に掛け渡す状態で固定された軸と、この軸の周
    囲に複数の転動体を介して回転自在に支承された、上記
    カムを構成する金属材料に比較して硬質の金属材料によ
    り造られた外輪とから成るエンジンの動弁機構用カムフ
    ォロア装置を構成する上記外輪の加工方法であって、外
    輪の外周面を熱処理により硬化させる以前に、この外輪
    の外周面に、深さが0.3μm〜3μmで、回転方向後
    方が30度〜170度の範囲で尖った山形の凹溝を、転
    造ローラを上記外輪の外周面に押圧する事により、円周
    方向に亙り多数形成した後、上記外輪の外周面を熱処理
    して硬化するエンジンの動弁機構用カムフォロア装置の
    外輪の加工方法。
  12. (12)外輪の外周面への転造ローラの押し付けにより
    、山形の凹溝を多数形成する作業を、熱処理以前に行な
    う代わりに、熱処理後に行なう、請求項11に記載のエ
    ンジンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪の加工方法
  13. (13)外輪の外周面に山形の凹溝を多数形成する作業
    を、転造ローラの押し付けに代えて、エッチング処理に
    より行なう、請求項11又は請求項12に記載のエンジ
    ンの動弁機構用カムフォロア装置の外輪の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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