JPH037841Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案はコードにアース線を有する構成の照明
燈に関する。

（従来の技術） 従来よりこの種照明燈においては、コードにお
ける電源線は本体ケース内に配設されたソケツト
の各電源端子に接続され、一方、コードにおける
アース線は本体ケースの外部において導電性の該
本体ケースにねじ止めされている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記構成のものでは、コードにお
けるアース線を電源線とは別に本体ケースの外部
において該本体ケースに接続しているため、アー
ス線の接続を電源線の接続とは別に行なわなけれ
ばならず、コードの接続作業が面倒であるという
欠点があつた。

従つて本考案の目的は、コードにおけるアース
線の接続を電源線の接続と共に行なうことができ
てコードの接続作業の向上を図り得る照明燈を提
供するにある。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の照明燈は、一端が開口した導電性の本
体ケースの内部に、ランプが着脱可能に取着され
るソケツトを配設し、このソケツトに、一部が前
記本体ケースの内面に接触するようにアース板を
ねじを介して取付け、一方、電源線及びアース線
を有して成るコードのうち電源線をソケツトの各
電源端子に接続すると共に、アース線を前記ねじ
を介してアース板に接続する構成としたものであ
る。

（作用） 上記手段によれば、コードにおけるアース線を
ソケツトに取付けたアース板にねじを介して接続
するのであるから、このアース線の接続を、コー
ドにおける電源線をソケツトの各電源端子へ接続
する時に同時に行なうことができる。

（実施例） 以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。

まず全体を示す第１図及び第２図において、１
は先端が開口した本体ケースで、これは、この場
合アルミダイキヤスト製の導電性を有するソケツ
トケース２と、このソケツトケース２の開口端部
にフランジ部３ａがねじ４により取付固定された
環状の反射カバー３とから成る。このうちソケツ
トケース２内には陶器製のソケツト５が第１図中
左右方向に移動可能に配設されている。６はラン
プで、これは基部をソケツト５に螺合することに
よつて該ソケツト５に着脱可能に取着されてい
る。この場合、ソケツト５の外周部に設けられた
環状の凸部７とソケツトケース２の内周部に設け
られた凸部８との間にはコイルばね９が配設さ
れ、又、ソケツトケース２の開口縁部には環状の
パツキン１０が設けられており、コイルばね９の
ばね力によりソケツト５が第１図中左右方向に付
勢されることによつて、ランプ６の外周面がパツ
キン１０に圧接している。而して、ソケツト５の
底部には、第３図に示すように電源端子１１，１
２が設けられていると共に、これら電源端子１
１，１２間に位置して板ばねから成る導電性のア
ース板１３がねじ１４及び該ねじ１４に螺着した
ナツト１５によりソケツト５に設けられた溝５ａ
に取付けられている。アース板１３の両端部１３
ａ，１３ａは夫々略Ｌ字状に折曲されていると共
にソケツト５の外面よりも側方に突出していて、
第１図に示すようにソケツト５がソケツトケース
２内に配設された状態でその両端部１３ａ，１３
ａがソケツトケース２の内面に接触している。ア
ース板１３及びこのアース板１３を取付けたねじ
１４及びナツト１５は、ソケツト５を介して電源
端子１１，１２と絶縁されていることは言うまで
もない。

一方、１６は電源線１７，１８及びアース線１
９を有して成るコードで、一端部がソケツトケー
ス２の後部壁２ａを貫通してソケツトケース２内
に挿入されており、このうちの電源線１７，１８
はソケツトケース５の各電源端子１１，１２に接
続され、又、アース線１９は前記アース板１３を
取付けたねじ１４を介してアース板１３に接続さ
れている。コード１６の他端部にはプラグ２０が
設けられている。

２１は反射カバー３の先端側の開口縁部に着脱
可能に装着されたガードで、これは複数の線材２
１ａを溶接して成り、ランプ６を前方から覆つて
いる。又、２２はソケツトケース２に設けられた
取付部で、この取付部２２により全体を所定部位
に取付けるようになつている。

上記構成のものによれば、コード１６における
電源線１７，１８はソケツト５の各電源端子１
１，１２に接続し、又、アース線１９はソケツト
５にアース板１３を取付けたねじ１４を介して該
アース板１３に接続する構成としたので、アース
線の接続を電源線とは別に本体ケースの外部にお
いて該本体ケースにねじ止めする構成の従来のも
のとは違い、そのアース線１９の接続を電源線１
７，１８の接続と共に行なうことができ、よつて
コード１６の接続作業の向上を図ることができ
る。又、このものの場合、アース板１３の両端部
１３ａ，１３ａが導電性のソケツトケース２の内
面に常時接触しているので、ソケツトケース２及
び反射カバー３から成る本体ケース１をアース板
１３を介して確実にアースすることができる。

〔考案の効果〕

以上の記述にて明らかなように、本考案の照明
燈によれば、本体ケースの内部に配設されるソケ
ツトに、アース板を、これの一部が本体ケースの
内面に接触するようにねじを介して取付けて、コ
ードにおける電源線をソケツトの各電源端子に接
続すると共に、アース線を前記ねじを介してアー
ス板に接続する構成としたので、アース線の接続
を電源線の接続と共に行なうことができ、よつて
コードの接続作業の向上を図り得るという優れた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は全体
の縦断側面図、第２図は同側面図、第３図はアー
ス板を取付けたソケツトの斜視図である。 図面中、１は本体ケース、５はソケツト、６は
ランプ、１１，１２は夫々電源端子、１３はアー
ス板、１４はねじ、１６はコード、１７，１８は
夫々電源線、１９はアース線を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端が開口しランプが着脱可能に取着されるソ
   ケツトが内部に配設された導電性の本体ケース
   と、前記ソケツトにねじを介して取付けられ一部
   が前記本体ケースの内面に接触する導電性のアー
   ス板と、電源線及びアース線を有して成りこのう
   ちの電源線が前記ソケツトの各電源端子に接続さ
   れると共にアース線が前記ねじを介してアース板
   に接続されるコードとを具備して成る照明燈。