JPS645829Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、ねじこみ式グロースタータ等を装
着するねじこみソケツトに関するものである。

［従来の技術］ 第１図は例えば実開昭56−129090号公報に示さ
れた従来のけい光ランプ用の複合ソケツトを示す
斜視図、第２図は第１図の平面図であり、図にお
いてけい光ランプソケツト部７と一体に並設され
た本体１は上面及び背面が開口され、その内周面
にほぼ半周分ねじ山２が形成されている。本体１
の内部には、中心接触片３及び側部接触片（図示
せず）が装着されている。本体１の背面には、開
口した背面を閉塞するように、絶縁板４が固着さ
れている。この絶縁板４の外側には、蓋５が固着
されている。また、これらの本体１の内周面、絶
縁板４及び蓋５から螺合孔６が形成されており、
この螺合孔６に第７図に示すグロースタータ８の
口金９が螺合されるようになつている。

［考案が解決しようとする課題］ 上記のように構成された従来の複合ソケツトに
おいては、螺合孔６のねじ山２がほぼ半周分しか
形成できず、グロースタータ８の螺合孔６への螺
合が不確実であるという問題点があつた。また、
螺合孔６は本体１、絶縁板４及び蓋５の複数部品
から形成されているため、これら複数部品の寸法
のばらつきの重合により、螺合孔６の内接円の寸
法にもばらつきが生じ、このため特に量産時など
には、グロースタータ８が螺合孔６にうまく螺合
しないことがあるという問題点もあつた。

この考案は、上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、螺合孔のねじ山をほぼ１ピ
ツチに渡つて形成できるとともに、螺合孔の寸法
のばらつきを少なくでき、これらによりグロース
タータ等をより確実に螺合させることができるね
じこみソケツトを得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この考案のねじこみソケツトは、内周にねじ山
がほぼ１ピツチに渡つて刻設された螺合孔が形成
された螺合部を蓋に一体に設けたものである。

［作用］ この考案においては、螺合部を蓋に一体に設け
ることにより、螺合部１部品に螺合孔が形成さ
れ、ねじ山がほぼ１ピツチに渡つて形成される。

［実施例］ 以下、この考案の実施例を図について説明す
る。第３図ないし第６図はこの考案の一実施例に
よる複合ソケツトを示す図であり、図において１
は合成樹脂からなり上面及び背面が開口された本
体、７は本体１に一体に設けられたけい光ランプ
ソケツト部、１２はけい光ランプソケツト部７に
形成さたランプ接続孔、１３はけい光ランプソケ
ツト部７の底部方向に形成された２個のランプ側
電線接続孔である。

１５はけい光ランプソケツト部７の側方に一体
形成されたスタータソケツト部、１６はスタータ
ソケツト部１５の下方に形成されたスタータ電線
接続孔、５は本体１の背面を塞ぐように本体１に
取り付けられた蓋、１８は蓋５に一体に設けられ
スタータソケツト部１５に嵌合した筒状の螺合
部、１９は螺合部１８に形成された螺合孔であ
り、この螺合孔１９の内周にほぼ１ピツチに渡つ
てねじ山２が形成されている。また、この螺合孔
１９にグロースタータ８の口金９が螺合するよう
になつている。

２１はランプソケツト部７に装着されたランプ
接触金具、２２はランプ接触金具２１の上部に形
成されけい光ランプの口金（図示せず）と接触す
る第１のランプ接触片、２３はランプ接触金具２
１の下端に形成されたランプ側端子、２４はスタ
ータ兼用接触金具、２５はスタータ兼用接触金具
２４の上部に形成されけい光ランプの口金と接触
する第２のランプ接触片である。２６はスタータ
兼用接触金具２４に形成された側部接触片であ
り、この側部接触片２６はスタータソケツト部１
５に装着されスタータ８の口金９の側部に接触す
るようになつている。２７はスタータソケツト部
１５に装着された中心接触金具、２８は中心接触
金具２７の一端部に形成されたスタータ側端子、
３は中心接触金具２７を折り曲げて形成され口金
９の下端部に接触する中心接触片である。

上記のように構成された複合ソケツトにおいて
は、スタータ８の口金９が螺合孔１９に螺合され
ることにより、口金９は側部接触片２６及び中心
接触片３に接触する。

ここで、螺合孔１９は螺合部１８の１部材のみ
に形成されているので、内径等の寸法のばらつき
が少なく、グロースタータ９が確実に螺合する。
また、ねじ山２をほぼ１ピツチに渡つて形成した
ため、グロースタータ９はより確実に螺合すると
ともに、ねじ山２の形成については、金型のアン
ダカツトがなく、金型構造を簡単なものにするこ
とができる。

なお、上記実施例ではグロースタータ用のねじ
こみソケツトを示しが、他の用途に用いられるね
じこみソケツトであつてもよい。

［考案の効果］ 以上説明したように、この考案のねじこみソケ
ツトは、螺合孔が形成された螺合部を蓋に一体に
設けたので、螺合孔のねじ山をほぼ１ピツチに渡
つた形成できるとともに、螺合孔の寸法のばらつ
きを少なくでき、これらによりグロースタータ等
をより確実に螺合させることができるという効果
がある。また、螺合部と蓋とを一体にすることに
より、部品点数を少なくすることができるという
効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のねじこみソケツトの一例として
けい光ランプ用の複合ソケツトを示す斜視図、第
２図は第１図の平面図、第３図はこの考案の一実
施例による複合ソケツトを示す斜視図、第４図は
第３図の分解斜視図、第５図は第３図の蓋を外し
た状態を示す背面図、第６図は第３図の平面図、
第７図はグロースタータを示す正面図である。 図において、１は本体、２はねじ山、３は中心
接触片、５は蓋、１８は螺合部、１９は螺合孔、
２６は側部接触片である。なお、各図中、同一符
号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面及び背面を開口した本体と、この本体内に
   装着された中心接触片及び側部接触片と、内周に
   ねじ山がほぼ１ピツチに渡つて刻設された螺合孔
   が形成された螺合部を一体に有し、上記本体の上
   記中心接触片及び上記側部接触片の上部に上記螺
   合部を嵌合させることにより、上記本体の背面の
   開口を閉塞する蓋とを備えたことを特徴とするね
   じこみソケツト。