JPH0376374B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は便器や手洗器等の水洗器への給水を、
感知部による水洗器使用の感知に基づいて自動的
に制御する給水制御装置、特に駆動電源が電池で
あるものに関する。

＜従来の技術＞ 従来、この種の給水制御装置として、特開昭59
−126831号公報のものが知られている。

この特開昭59−126831号公報のものについて説
明すれば、電池から制御部へ電流を通電すると投
光回路から感知部の投光素子に出力して該投光素
子から赤外線を連続的に投光し、この赤外線が便
器の使用者に当つて反射し、その反射光を受光素
子が受光して制御部の受光回路へ受光信号を出力
することにより、使用者を検出して給水部を開弁
するように構成されている。

しかし、投光素子から赤外線を連続的に投光さ
せるため、投光回路に常時通電する必要があると
共に、それに伴つて受光回路にも常時通電しなけ
ればならす電力消費が大きかつた。

従つて、上記従来のものは駆動電源が電池であ
るにもかかわらず電力消費が大きく、電池の寿命
が短かくて頻繁に電池交換を行う必要があり、面
倒であるばかりでなく、不経済でもある。

＜発明が解決しようとする問題点＞ 本発明が解決しようとする問題点は、投光素子
から投光間隔を長くして投光時以外の通電量を小
さくすることである。

＜問題点を解決するための手段＞ 上記問題点を解決するために本発明が講ずる技
術的手段は、水洗器と、投光素子及び受光素子を
有する感知部と、この投光素子へ投光信号を出力
して受光素子の受光量に基づき感知信号を出力す
るセンサー回路と、該感知信号に基づき作動して
駆動回路へ駆動信号を出力する制御回路と、この
駆動信号に基づき作動して給水部へ開閉信号を出
力する駆動回路と、この開閉信号により弁を開閉
して上記水洗器へ洗浄水を給水する給水部と、上
記センサー回路、制御回路及び駆動回路に夫々連
通する電池とを備え、前記制御回路にはセンサー
回路を間歇的に作動せしめるタイマーを設けると
共に、センサー回路と電池とを連絡する電気経路
中には上記タイマーからの出力に基づいて電気経
路を開閉するスイツチ部を設けたことを特徴とす
るものである。

＜作用＞ 本発明の作用は制御回路に設けたタイマーの作
動によりスイツチ部をON・OFFさせて電池から
センサー回路へ間歇的に通電することにより、投
光素子からの投光を間歇的に行うと共に、この投
光時のみ受光素子からの受光信号を入力可能にす
るものである。

＜実施例＞ 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は第１図に示すように水洗器１が小
便器１ａの場合を示し、この小便器１ａの上方、
正確には小便器１ａの前に使用者が立つた状態で
使用者の胸の当りに相当する高さの壁面Ｗに感知
部２を埋込式に配備すると共に給水部６を構成す
るラツチングソレノイド６ａ及びフラツシユバル
ブ６ｂを埋込式に配備したものである。

感知部２は発光ダイオードからなる投光素子２
ａとフオトトランジスタからなる受光素子２ｂと
を備えた拡散反射型の赤外線センサーであり、セ
ンサー回路３を介して駆動電源の電池７に連通す
る。

投光素子２ａはセンサー回路３から出力される
投光信号に基づき赤外線を投光し、この赤外光が
用便するために小便器１ａの前に立つた使用者に
当つて拡散反射してこの反射光の一部を受光素子
２ｂが受光するとセンサー回路３へ受光信号を出
力する。

センサー回路３は上記投光素子２ａに連通して
投光信号を出力する投光用ドライブ（図示せず）
と、受光素子２ｂに連通して受光信号を入力する
受光用アンプ（図示せず）を有し、該投光用ドラ
イブは本実施例の場合センサー回路３が通電状態
になる毎に投光信号を１つずつ出力する。

受光用アンプは投光素子２ａから赤外線を投光
した時に、１回でも受光信号を入力して使用者の
存在を検出すると制御回路４へ感知信号を出力す
るが、赤外線を投光しても受光信号を入力しない
場合には制御回路４へクリア信号を出力する。

また、センサー回路３は後述するタイマー４ａ
から出力に基づきON・OFF作動するセンサー回
路用のスイツチ部８を介して電池７に連通し、該
スイツチ部８がON状態となつて電池７から通電
されこれが作動すると投光信号を出力し受光信号
の入力が可能となる。

制御回路４はタイマー４ａとカウンター（図示
せず）を有し、該タイマー４ａは所定周期t₀例え
ば２秒周期で所定時間t_s例えば１ｍ秒間パルス信
号を発信し、このパルス信号の出力に基づいて上
記スイツチ部８をON・OFF作動させる。

即ち、センサー回路用スイツチ部８はタイマー
４ａからのパルス信号を入力した時ON状態とな
つてセンサー回路３へ通電してこれを作動させる
が、上記パルス信号を入力しない時はセンサー回
路３への通電を停止してその作動を停止せしめ
る。

また制御回路４のカウンターは上記センサー回
路３からの感知信号のみをカウントし、このカウ
ント数が設定数例えば３以上カウントし終ると駆
動回路５へ駆動信号を、後述する駆動回路用のス
イツチ部９へ開信号を夫々所定時間例えば２秒以
上出力すると共に、カウント中にセンサー回路３
からクリア信号を入力した時には上記カウント数
を０に戻す。

駆動回路５は上記制御回路４から出力される駆
動信号を入力することにより給水部６へ開弁信号
か或いは閉弁信号を出力して給水部６の作動を電
気的に制御するもので、本実施例の場合これら開
閉信号の出力開始時期を前記タイマー４ａから発
信させるパルス信号に同期させており、駆動信号
入力中において先ず１回目のパルス信号が発信さ
れた時に、後述するラツチングソレノイド６ａの
動作コイルへ所定時間例えば20ｍ秒間通電すると
共に２回目のパルス信号が発信された時にラツチ
ングソレノイド６ａの復帰コイルへ所定時間例え
ば20ｍ秒間通電するようになつている。

また駆動回路５は駆動回路用のスイツチ部９を
介して前記電池７に連通し、該スイツチ部９は制
御回路４から出力される開信号によりON状態と
なつてこれを作動させ、開信号が出力されていな
い時はOFF状態となつて作動を停止せしめる。

給水部６はラツチングソレノイド６ａと、この
ラツチングソレノイド６ａの作動によつて開閉す
るフラツシユバルブ６ｂとからなり、本実施例の
場合には給水源と小便器１ａとを連絡する給水流
路１０中にフラツシユバルブ６ｂを配備すると共
に、該フラツシユバルブ６ｂ内に区画形成される
圧力室とフラツシユバルブの二次側とを連絡する
分岐流路（図示せず）中にラツチングソレノイド
６ａを配備している。

ラツチングソレノイド６ａは動作コイル及び復
帰コイルに通電することによりプランジヤーを上
下動させて弁部を開閉すると共に、弁部の作動後
はこれらコイルへの通電を停止してもその弁状態
を維持する従来周知の構造のものであり、本実施
例の場合弁部が開弁すると、フラツシユバルブ６
ｂの圧力室内の水が分岐流路を介してフラツシユ
バルブ６ｂの二次側に排出されると共に、弁部が
閉弁すると、フラツシユバルブ６ｂの圧力室内か
らの水の流出が停止される。

フラツシユバルブ６ｂは従来周知の構造のもの
で、その内部に移動可能に配備した主弁体の背後
に圧力室を区画形成し、該圧力室内の水が減少す
ると主弁体が圧力室側に徐々に移動して開弁し、
給水源からの洗浄水を給水流路１０を介して小便
器１ａに給水せしめ、又圧力室内の水の流出が停
止されると主弁体に開穿される小通路より圧力室
内に徐々に水が流入し始め、それに伴つて主弁体
が少しずつ閉弁方向へ移動しついには閉弁に至り
小便器１ａへの給水を停止せしめる。

而して斯る給水制御装置は通常電池７から制御
回路４にしか連続して通電されておらず、該制御
回路４のタイマー４ａの作動により制御回路用ス
イツチ部をON・OFF制御してセンサー回路３に
間歇的に通電してこれを間歇的に作動させ、使用
者検出に伴い該センサー回路３から感知信号を駆
動回路５へ出力し、これが設定時間以上連続する
場合には駆動回路用スイツチ部９を作動させ、駆
動回路５に通電してこれを作動させ給水部６を作
動される。

斯る作動のタイムチヤートを第２図に示す。

また制御回路４への感知信号の入力が設定時間
連続しない場合にはこれをキヤンセルして給水部
６の無用な作動を防止している。

次に、第３図に示すものは他の実施例でこのも
のは水洗器１が手洗器１ｂである場合を示すもの
で、該手洗器１ｂに手洗いのために接近した使用
者を、壁面Ｗに設けた感知部２が検出すると、給
水部６に通電して吐水具１b₁より給水を開始し、
手洗い後手洗器１ｂより使用者が離れると給水を
停止させるようになつている。

尚、前示実施例においては常時制御回路４に通
電してタイマー４ａを作動させているが、これに
限定されずセンサー回路用スイツチ部及び駆動回
路用スイツチ部への信号を保持したままの状態
で、制御回路４自体を周期t₀毎に短時間のみ動作
させてt_sを得るようにしても良い。この場合一段
と節電が計れる。

更に制御回路４にマイクロコンピユーターを用
いて構成するのも任意である。

＜発明の効果＞ 本発明は上記の構成であるから以下の利点を有
する。

制御回路に設けたタイマーの作動によりスイ
ツチ部をON・OFFさせて電池からセンサー回
路へ間歇的に通電することにより、投光素子か
らの投光を間歇的に行うと共に、この投光時の
み受光素子からの受光信号を入力可能にしたの
で、投光時以外の通電量を小さくすることがで
き、その分だけ消費電力を小さくすることがで
きる。

従つて、電池の寿命が長くなり、電池交換を
度々行う必要がなくなるので、維持費の大幅低減
という経済的利点は勿論、電池交換の手間も大幅
に軽減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す給水制御装置
の説明図、第２図はタイムチヤート、第３図は本
発明の他の実施例を示す給水制御装置の一部切欠
正面図である。 １……水洗器、２……感知部、２ａ……投光素
子、２ｂ……受光素子、３……センサー回路、４
……制御回路、４ａ……タイマー、５……駆動回
路、６……給水部、７……電池、８……スイツチ
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水洗器と、投光素子及び受光素子を有する感
   知部と、この投光素子へ投光信号を出力して受光
   素子の受光量に基づき感知信号を出力するセンサ
   ー回路と、該感知信号に基づき作動して駆動回路
   へ駆動信号を出力する制御回路と、この駆動信号
   に基づき作動して給水部へ開閉信号を出力する駆
   動回路と、この開閉信号により弁を開閉して上記
   水洗器へ洗浄水を給水する給水部と、上記センサ
   ー回路、制御回路及び駆動回路に夫々連通する電
   池とを備え、前記制御回路にはセンサー回路を間
   歇的に作動せしめるタイマーを設けると共に、セ
   ンサー回路と電池とを連絡する電気経路中には上
   記タイマーからの出力に基づいて電気経路を開閉
   するスイツチ部を設けたことを特徴とする給水制
   御装置。