JPH037550Y2 - - Google Patents
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- JPH037550Y2 JPH037550Y2 JP7031184U JP7031184U JPH037550Y2 JP H037550 Y2 JPH037550 Y2 JP H037550Y2 JP 7031184 U JP7031184 U JP 7031184U JP 7031184 U JP7031184 U JP 7031184U JP H037550 Y2 JPH037550 Y2 JP H037550Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative pressure
- valve
- intake
- cylinder
- opening
- Prior art date
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Links
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 12
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 12
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 3
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はデイーゼルエンジンの始動促進装置の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
(従来技術)
近時デイーゼルエンジンにおいては、断熱圧縮
を有効に利用して吸気温度を上げることにより、
始動促進を図るようにしたものが提案されてい
る。すなわち、実開昭55−165935号公報に示すよ
うに、吸気行程時に吸気を絞ることにより、気筒
内を高負圧にしておく一方、吸気行程終期から圧
縮行程初期にかけて排気弁を開弁させて、上記高
負圧となつたシリンダ内に一気にガスを吸引させ
ることにより、この一気に吸引されたガスによる
断熱圧縮作用によつて、吸気温度を上昇させるよ
うにしたものが提案されている。
を有効に利用して吸気温度を上げることにより、
始動促進を図るようにしたものが提案されてい
る。すなわち、実開昭55−165935号公報に示すよ
うに、吸気行程時に吸気を絞ることにより、気筒
内を高負圧にしておく一方、吸気行程終期から圧
縮行程初期にかけて排気弁を開弁させて、上記高
負圧となつたシリンダ内に一気にガスを吸引させ
ることにより、この一気に吸引されたガスによる
断熱圧縮作用によつて、吸気温度を上昇させるよ
うにしたものが提案されている。
しかしながら、上記従来のものでは、排気弁
を、通常の排気行程の他の、吸気行程終期から圧
縮行程初期にかけても開弁しなければならないの
で、その動弁機構が極めて複雑になる。これに加
えて、高負圧時にも不活性ガスである排気ガスを
吸入するので、この高負荷時において出力がダウ
ンしてしまうという問題がある。
を、通常の排気行程の他の、吸気行程終期から圧
縮行程初期にかけても開弁しなければならないの
で、その動弁機構が極めて複雑になる。これに加
えて、高負圧時にも不活性ガスである排気ガスを
吸入するので、この高負荷時において出力がダウ
ンしてしまうという問題がある。
(考案の目的)
本考案は上述のような事情を勘案してなされた
もので、排気ガスを利用することなく、断熱圧縮
による始動促進が行えるにようにしたデイーゼル
エンジンの始動促進装置を提供することを目的と
する。
もので、排気ガスを利用することなく、断熱圧縮
による始動促進が行えるにようにしたデイーゼル
エンジンの始動促進装置を提供することを目的と
する。
(考案の構成)
前述の目的を達成するため、本考案にあつて
は、エンジンの吸気通路に、負圧開閉弁と圧力式
アクチユエータとからなる負圧開閉装置を設けて
あり、上記開閉弁は、通常は閉塞されて、気筒内
の負圧が所定負圧以上となつたときに開作動して
該気筒内を大気側と連通するようになつている。
これにより、気筒内の負圧が上記所定負圧にまで
上昇する前の段階では吸気通路は閉じられてい
て、気筒内の負圧が徐々に高まつていく。そし
て、気筒内の負圧が上記所定負圧にまで高まる
と、負圧開閉弁が開いて新気が導入されることと
なる。上記新気導入は、断熱圧縮のために用いら
れるものであり、したがつて、この新気導入を断
熱圧縮のため短時間の間に行うようにすなわち一
気に導入し得るように、圧力式アクチユエータに
よつて、開作動した負圧開閉弁を開方向へ付勢す
るようにしてある。このため、圧力式アクチユエ
ータは、通常は閉鎖弁により密閉されている密閉
室を備える一方、負圧開閉弁が開作動した際には
この密閉室が高負圧となつている気筒内へ連通さ
れることにより作動して、当該負圧開閉弁を前述
のように開方向へ付勢するようにしてある。
は、エンジンの吸気通路に、負圧開閉弁と圧力式
アクチユエータとからなる負圧開閉装置を設けて
あり、上記開閉弁は、通常は閉塞されて、気筒内
の負圧が所定負圧以上となつたときに開作動して
該気筒内を大気側と連通するようになつている。
これにより、気筒内の負圧が上記所定負圧にまで
上昇する前の段階では吸気通路は閉じられてい
て、気筒内の負圧が徐々に高まつていく。そし
て、気筒内の負圧が上記所定負圧にまで高まる
と、負圧開閉弁が開いて新気が導入されることと
なる。上記新気導入は、断熱圧縮のために用いら
れるものであり、したがつて、この新気導入を断
熱圧縮のため短時間の間に行うようにすなわち一
気に導入し得るように、圧力式アクチユエータに
よつて、開作動した負圧開閉弁を開方向へ付勢す
るようにしてある。このため、圧力式アクチユエ
ータは、通常は閉鎖弁により密閉されている密閉
室を備える一方、負圧開閉弁が開作動した際には
この密閉室が高負圧となつている気筒内へ連通さ
れることにより作動して、当該負圧開閉弁を前述
のように開方向へ付勢するようにしてある。
(実施例)
第1図において、1はデイーゼルエンジンの本
体で、このエンジン本体1は、互いに直列に4つ
の気筒C1〜C4を有する直列4気筒型とされてい
る。各気筒C1〜C4には、吸気ポート2および排
気ポート3が開口され、吸気ポート2は吸気弁4
により、また排気ポート3は排気弁5により、そ
れぞれエンジンの回転に同期して周知のタイミン
グで開閉されるようになつている。
体で、このエンジン本体1は、互いに直列に4つ
の気筒C1〜C4を有する直列4気筒型とされてい
る。各気筒C1〜C4には、吸気ポート2および排
気ポート3が開口され、吸気ポート2は吸気弁4
により、また排気ポート3は排気弁5により、そ
れぞれエンジンの回転に同期して周知のタイミン
グで開閉されるようになつている。
エンジン本体1には吸気マニホルドが接続さ
れ、その各分岐管6aが、対応する吸気ポート2
に連通され、この各分岐管6aと吸気ポート2と
の間には、それぞれ負圧開閉装置Aが介装されて
いる。この負圧開閉装置Aは、それぞれ、第2図
〜第4図にも示すようにエンジン本体1と吸気マ
ニホルド6との間に介装された弁保持体7に保持
され、この弁保持体7は、吸気ポート2と分岐管
6aとを連通する連通路7aを有して、この連通
路7aと吸気ポート2と分岐管6aとによつて、
各気筒C1〜C4に対する分岐吸気通路Bが形成さ
れている。
れ、その各分岐管6aが、対応する吸気ポート2
に連通され、この各分岐管6aと吸気ポート2と
の間には、それぞれ負圧開閉装置Aが介装されて
いる。この負圧開閉装置Aは、それぞれ、第2図
〜第4図にも示すようにエンジン本体1と吸気マ
ニホルド6との間に介装された弁保持体7に保持
され、この弁保持体7は、吸気ポート2と分岐管
6aとを連通する連通路7aを有して、この連通
路7aと吸気ポート2と分岐管6aとによつて、
各気筒C1〜C4に対する分岐吸気通路Bが形成さ
れている。
負圧開閉装置Aは、第3図、第4図に示すよう
に、分岐吸気通路Bそのものを開閉する主弁体と
して機能するシヤツタ板8と、これに一体のケー
シング9とを有する。このシヤツタ板8の一端部
は、弁保持体7に回動自在に保持された回動軸1
0に対してねじ止めされ、この回動軸10の回動
角度位置に応じて、第2図あるいは第3図実線で
示すような閉位置と、第3図一点鎖線で示す開位
置とをとり得るようになつている。この閉位置に
あつては、弁保持体7に形成した弁座7bにシヤ
ツタ板8が着座して、連通路7a(分岐吸気通路
B)を閉とし、また開位置にあつては、保持体7
に形成された収納凹所7c内に負圧開閉装置Aが
全体的に収納されて、連通路7aを大きく開口さ
せるようになつている。上記回動軸10は、2本
に分割された軸10aと、10bとをオルダム継
手11等によつて一体回転するように連結してな
り、その回動はリンク12を介して負圧作動式等
のアクチユエータ13によつて行われるようにな
つている。そして、エンジンが設定負荷以上の高
負荷状態のときにのみ、アクチユエータ13によ
つて負圧開閉装置Aは、前述した開位置となるよ
うにされている。
に、分岐吸気通路Bそのものを開閉する主弁体と
して機能するシヤツタ板8と、これに一体のケー
シング9とを有する。このシヤツタ板8の一端部
は、弁保持体7に回動自在に保持された回動軸1
0に対してねじ止めされ、この回動軸10の回動
角度位置に応じて、第2図あるいは第3図実線で
示すような閉位置と、第3図一点鎖線で示す開位
置とをとり得るようになつている。この閉位置に
あつては、弁保持体7に形成した弁座7bにシヤ
ツタ板8が着座して、連通路7a(分岐吸気通路
B)を閉とし、また開位置にあつては、保持体7
に形成された収納凹所7c内に負圧開閉装置Aが
全体的に収納されて、連通路7aを大きく開口さ
せるようになつている。上記回動軸10は、2本
に分割された軸10aと、10bとをオルダム継
手11等によつて一体回転するように連結してな
り、その回動はリンク12を介して負圧作動式等
のアクチユエータ13によつて行われるようにな
つている。そして、エンジンが設定負荷以上の高
負荷状態のときにのみ、アクチユエータ13によ
つて負圧開閉装置Aは、前述した開位置となるよ
うにされている。
前記ケーシング9は、シヤツタ板8と一体成形
されたケーシング構成体9aに、他のケーシング
構成体9bを一体化することによりなる。このよ
うなケーシング9内は、ケーシング構成体9aに
一体成形した隔壁14および両ケーシング構成体
9aと9bとの間に挟持されたダイヤフラム15
により、シヤツタ板8側より順次、弁室16、密
閉室17、基準圧室18が画成されている。弁室
16は、シヤツタ板8に形成した連通口19によ
り、負圧開閉装置A下流側の分岐吸気通路Bと連
通され、またケーシング9(ケーシング構成体9
a)に形成した連通口20により、負圧開閉装置
A上流側の分岐吸気通路Bと連通されている。
されたケーシング構成体9aに、他のケーシング
構成体9bを一体化することによりなる。このよ
うなケーシング9内は、ケーシング構成体9aに
一体成形した隔壁14および両ケーシング構成体
9aと9bとの間に挟持されたダイヤフラム15
により、シヤツタ板8側より順次、弁室16、密
閉室17、基準圧室18が画成されている。弁室
16は、シヤツタ板8に形成した連通口19によ
り、負圧開閉装置A下流側の分岐吸気通路Bと連
通され、またケーシング9(ケーシング構成体9
a)に形成した連通口20により、負圧開閉装置
A上流側の分岐吸気通路Bと連通されている。
シヤツタ板8に形成した前記連通口19は、隔
壁14に摺動自在に保持された、負圧開閉弁とし
て機能する弁体21によつて開閉されるものであ
る。この弁体21は、常時にリターンスプリング
22により、シヤツタ板8のエンジン側の面に着
座されて連通口16を閉とする方向に付勢されて
いる。そして、シヤツタ板8よりも下流側の負圧
すなわち気筒内負圧が所定の開弁圧にまで上昇す
ると、差圧によつて、弁体21はリターンスプリ
ング20に抗して、第5図に示すように左方へ変
位して、連通口19を開とするようになつてい
る。このような、弁体21は、内部に連通路23
を有し、第5図に示す連通口19を開くそのその
開作動時には、連通路23を介して、密閉室17
を気筒内と連通させる一方、第3図、第4図に示
す連通口19を閉としたときには、隔壁14に一
体形成された閉鎖弁24に対して、密閉室17を
閉状態に保持するようになつている。すなわち、
弁体21は、閉鎖弁24と協働して、密閉室17
を開閉するための開閉弁を構成している。
壁14に摺動自在に保持された、負圧開閉弁とし
て機能する弁体21によつて開閉されるものであ
る。この弁体21は、常時にリターンスプリング
22により、シヤツタ板8のエンジン側の面に着
座されて連通口16を閉とする方向に付勢されて
いる。そして、シヤツタ板8よりも下流側の負圧
すなわち気筒内負圧が所定の開弁圧にまで上昇す
ると、差圧によつて、弁体21はリターンスプリ
ング20に抗して、第5図に示すように左方へ変
位して、連通口19を開とするようになつてい
る。このような、弁体21は、内部に連通路23
を有し、第5図に示す連通口19を開くそのその
開作動時には、連通路23を介して、密閉室17
を気筒内と連通させる一方、第3図、第4図に示
す連通口19を閉としたときには、隔壁14に一
体形成された閉鎖弁24に対して、密閉室17を
閉状態に保持するようになつている。すなわち、
弁体21は、閉鎖弁24と協働して、密閉室17
を開閉するための開閉弁を構成している。
前記基準圧室18は、ケーシング9(ケーシン
グ構成体9b)に形成した連通口25により、大
気側の分岐吸気通路Bと連通され、したがつて、
密閉室17が前述したように気筒内と連通された
ときは、ダイヤフラム15は、これに作用する差
圧によつて第4図、第5図左方へ変位される。そ
して、このダイヤフラム15は、これに取付けた
筒状の押圧体26を介して弁体21を押圧し、こ
れによつて、第5図に示すように開作動された弁
体21は、ダイヤフラム15からの押圧力を受け
て連通口19を大きく開口させることになる。
グ構成体9b)に形成した連通口25により、大
気側の分岐吸気通路Bと連通され、したがつて、
密閉室17が前述したように気筒内と連通された
ときは、ダイヤフラム15は、これに作用する差
圧によつて第4図、第5図左方へ変位される。そ
して、このダイヤフラム15は、これに取付けた
筒状の押圧体26を介して弁体21を押圧し、こ
れによつて、第5図に示すように開作動された弁
体21は、ダイヤフラム15からの押圧力を受け
て連通口19を大きく開口させることになる。
次に上記構成の作用について説明するが、説明
の都合上、気筒C1についてのみ着目した場合に
ついて説明する。エンジン始動時は、負圧開閉装
置Aのシヤツタ板8が分岐吸気通路Bを閉とする
第3図実線位置とされ、かつ連通口19は、負圧
開閉弁としての弁体21によつて閉とされ、さら
に密閉室17は当該弁体21(閉鎖弁24)によ
つて閉とされている。この状態から、エンジン本
体1をクランキングさせると、気筒C1内のピス
トン(図示略)が下降するのに伴つて、気筒C1
内の負圧が上昇する。そして、この気筒C1内の
負圧が所定の大きさすなわち前記開弁圧にまで高
まると、第5図に示すように、連通口19が開か
れる。そして、連通口19が開とする弁体21の
変位により、密閉室17に負圧が導入される結
果、前述したようにダイヤフラム15が第5図左
方へ変位して、弁体21をさらに第5図左方へ付
勢して、連通口19の開度を大きくする。このよ
うに、連通口19は、弁体21によつて若干開か
れた直後に即座にダイヤフラム15の補助によつ
て大きく開かれることになり、この結果、高負圧
とされた気筒C1内に一気に新気が導入される。
この新気の一気の導入により、これまでに吸入さ
れていた吸入空気を断熱圧縮すると共に、該新気
も後に導入される新気により順次断熱圧縮され
る。この断熱圧縮により、吸気温度は数十度程度
高められることになり、この吸気温度上昇によ
り、スムーズに着火されてエンジン始動が促進さ
れる。勿論、排気ガスのような不活性ガスを吸引
しないので、高負荷時における出力ダウンを防止
することができる。なお、負圧開閉装置A(の連
通口19)が開く前に吸引された空気は、当該負
圧開閉装置A下流側の分岐吸気通路B内にある空
気である。
の都合上、気筒C1についてのみ着目した場合に
ついて説明する。エンジン始動時は、負圧開閉装
置Aのシヤツタ板8が分岐吸気通路Bを閉とする
第3図実線位置とされ、かつ連通口19は、負圧
開閉弁としての弁体21によつて閉とされ、さら
に密閉室17は当該弁体21(閉鎖弁24)によ
つて閉とされている。この状態から、エンジン本
体1をクランキングさせると、気筒C1内のピス
トン(図示略)が下降するのに伴つて、気筒C1
内の負圧が上昇する。そして、この気筒C1内の
負圧が所定の大きさすなわち前記開弁圧にまで高
まると、第5図に示すように、連通口19が開か
れる。そして、連通口19が開とする弁体21の
変位により、密閉室17に負圧が導入される結
果、前述したようにダイヤフラム15が第5図左
方へ変位して、弁体21をさらに第5図左方へ付
勢して、連通口19の開度を大きくする。このよ
うに、連通口19は、弁体21によつて若干開か
れた直後に即座にダイヤフラム15の補助によつ
て大きく開かれることになり、この結果、高負圧
とされた気筒C1内に一気に新気が導入される。
この新気の一気の導入により、これまでに吸入さ
れていた吸入空気を断熱圧縮すると共に、該新気
も後に導入される新気により順次断熱圧縮され
る。この断熱圧縮により、吸気温度は数十度程度
高められることになり、この吸気温度上昇によ
り、スムーズに着火されてエンジン始動が促進さ
れる。勿論、排気ガスのような不活性ガスを吸引
しないので、高負荷時における出力ダウンを防止
することができる。なお、負圧開閉装置A(の連
通口19)が開く前に吸引された空気は、当該負
圧開閉装置A下流側の分岐吸気通路B内にある空
気である。
エンジン始動後、エンジンが高負圧運転状態に
なると、負圧開閉装置Aは第3図一点鎖線で示す
位置となつて、分岐吸気通路Bの吸入抵抗を減少
させ、これにより馬力の向上が図られる。
なると、負圧開閉装置Aは第3図一点鎖線で示す
位置となつて、分岐吸気通路Bの吸入抵抗を減少
させ、これにより馬力の向上が図られる。
そころで、各吸気弁4は、充填効率向上等のた
め、クランクシヤフト回転角度180゜以上の開弁角
を有して一の気筒における吸気弁4の開弁時期終
期に次に着火される気筒における吸気弁4が開弁
し始めるようにされて、吸気弁4の開弁タイミン
グが気筒間でオーバラツプされることが多い。こ
のようなオーバラツプは、吸気干渉を生じて、断
熱圧縮を有効に行う上で好ましくないものである
が、このような問題を解決するため、各負圧開閉
装置A(弁体21)の開弁時期がオーバラツプし
ないように、その開弁圧を設定しておくとよい。
め、クランクシヤフト回転角度180゜以上の開弁角
を有して一の気筒における吸気弁4の開弁時期終
期に次に着火される気筒における吸気弁4が開弁
し始めるようにされて、吸気弁4の開弁タイミン
グが気筒間でオーバラツプされることが多い。こ
のようなオーバラツプは、吸気干渉を生じて、断
熱圧縮を有効に行う上で好ましくないものである
が、このような問題を解決するため、各負圧開閉
装置A(弁体21)の開弁時期がオーバラツプし
ないように、その開弁圧を設定しておくとよい。
第6図は本考案の他の実施例を示すもので、前
記実施例と同一構成要素には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
記実施例と同一構成要素には同一符号を付してそ
の説明を省略する。
本考案では、分岐吸気通路B内を隔壁27によ
り互いに並列な一次側通路B1と二次側通路B2と
に画成し、一次側通路B1に負圧開閉装置Aを配
設する一方、二次側通路B2に切換バルブ28を
設けてある。そして、負圧開閉装置Aは全体的に
不動とされて、高負荷時にあつても一次側通路
B1を閉じるような状態とされる一方、切換バル
ブは、高負荷にときにのみ開弁されるようになつ
ている。このようにして、高負荷時における吸気
抵抗の減少が図られている。
り互いに並列な一次側通路B1と二次側通路B2と
に画成し、一次側通路B1に負圧開閉装置Aを配
設する一方、二次側通路B2に切換バルブ28を
設けてある。そして、負圧開閉装置Aは全体的に
不動とされて、高負荷時にあつても一次側通路
B1を閉じるような状態とされる一方、切換バル
ブは、高負荷にときにのみ開弁されるようになつ
ている。このようにして、高負荷時における吸気
抵抗の減少が図られている。
(考案の効果)
本考案は以上述べたことから明らかなように、
吸気通路に負圧開閉装置を設けることによつて、
断熱圧縮による吸気温度を上昇させるようにした
ので、吸気弁あるいは排気弁に対する動弁機構を
こと更特別のものにする必要がなくなつて、簡単
な構造のものとすることができる。また、断熱圧
縮のために利用するガスとして、排気ガスではな
く新気の空気を用いるようにしてあるので、高負
荷時における出力ダウンをも防止できる。特に本
考案において、負圧開閉弁が開き始めたら、即座
に圧力式アクチユエータによりこの負圧開閉弁を
大きく開作動させるように助勢してあるので、高
負圧となつた気筒に対する新気の導入を極力短時
間の内に行つて断熱圧縮効果を高めて、エンジン
始動性を一層良好にすることができる。
吸気通路に負圧開閉装置を設けることによつて、
断熱圧縮による吸気温度を上昇させるようにした
ので、吸気弁あるいは排気弁に対する動弁機構を
こと更特別のものにする必要がなくなつて、簡単
な構造のものとすることができる。また、断熱圧
縮のために利用するガスとして、排気ガスではな
く新気の空気を用いるようにしてあるので、高負
荷時における出力ダウンをも防止できる。特に本
考案において、負圧開閉弁が開き始めたら、即座
に圧力式アクチユエータによりこの負圧開閉弁を
大きく開作動させるように助勢してあるので、高
負圧となつた気筒に対する新気の導入を極力短時
間の内に行つて断熱圧縮効果を高めて、エンジン
始動性を一層良好にすることができる。
第1図は本考案の一実施例を示す全体平面図。
第2図は負圧開閉弁を保持した弁保持体を吸気マ
ニホルド側から見た正面図。第3図、第4図、第
5図は負圧開閉装置の具体例とその作動を示す断
面図。第6図は本考案の他の実施例を示す断面
図。 1:エンジン本体、2:吸気ポート、4:吸気
弁、A:負圧開閉装置、17分岐室気、21:弁
体(負圧開閉弁)、24:閉鎖弁。
第2図は負圧開閉弁を保持した弁保持体を吸気マ
ニホルド側から見た正面図。第3図、第4図、第
5図は負圧開閉装置の具体例とその作動を示す断
面図。第6図は本考案の他の実施例を示す断面
図。 1:エンジン本体、2:吸気ポート、4:吸気
弁、A:負圧開閉装置、17分岐室気、21:弁
体(負圧開閉弁)、24:閉鎖弁。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの吸気通路に、負圧開閉弁と圧力式ア
クチユエータとからなる負圧開閉装置が設けら
れ、 前記負圧開閉弁は、通常閉塞されて、気筒内の
負圧が所定負圧以上となつたときに開作動して該
気筒内を大気側と連通させるようにされ、 前記圧力式アクチユエータは、通常は閉鎖弁に
より密閉されている密閉室を備えて、前記負圧開
閉弁が開作動したときに該密閉室が前記気筒内と
連通されて該負圧開閉弁を開方向に付勢するよう
にされている、 ことを特徴とするデイーゼルエンジンの始動促進
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7031184U JPS60183240U (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | デイ−ゼルエンジンの始動促進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7031184U JPS60183240U (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | デイ−ゼルエンジンの始動促進装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60183240U JPS60183240U (ja) | 1985-12-05 |
JPH037550Y2 true JPH037550Y2 (ja) | 1991-02-25 |
Family
ID=30606775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7031184U Granted JPS60183240U (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | デイ−ゼルエンジンの始動促進装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60183240U (ja) |
-
1984
- 1984-05-16 JP JP7031184U patent/JPS60183240U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60183240U (ja) | 1985-12-05 |
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