JPH0374011A - 熱硬化型自己融着性マグネットワイヤ - Google Patents

熱硬化型自己融着性マグネットワイヤ

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JPH0374011A
JPH0374011A JP20946989A JP20946989A JPH0374011A JP H0374011 A JPH0374011 A JP H0374011A JP 20946989 A JP20946989 A JP 20946989A JP 20946989 A JP20946989 A JP 20946989A JP H0374011 A JPH0374011 A JP H0374011A
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Toshiro Nishizawa
西沢 俊郎
Kiyomi Tsuchiya
清美 土屋
Daisuke Tanaka
大介 田中
Shigeya Kazama
風間 重弥
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分舒〕 本発明は自己融着性マグネットワイヤに関する。更に詳
しくは自己支持型コイル、例えばビデオテープレコーダ
ーやフロッピーデスクの駆動に用いられる小型フラット
モーターコイル(以下、フラットコイルヒ略記する)等
の寸法精度を要求されるコイルの巻線に好適な熱硬化型
自己融着性マグネットワイヤに関する。
〔従来の技術〕
導体上に絶縁皮膜を介して融着塗料を塗布焼付けした自
己融着性マグネットワイヤは、コイルに巻線後、加熱又
は溶剤処理をするこたにより融着皮膜が溶解又は膨潤し
、線間相互をmn固化せしめ得るこεから、比較的暦車
に自己支持型コイルを作るこεが可能であり、フラット
コイル等の複雑な形状のコイル−smに広(利用されて
いる。自己融着性マグネツーワイヤは、線間を接潴処理
する方法より、熱風接着型ヒ溶剤接着型の二つに大別さ
れる。一般に、加熱により融着皮膜をm融接着させる熱
風接着型にあっては、線材に吹付ける熱風温度に限界が
あり、熱軟化温度が120〜150℃程度の低融点樹脂
融着皮膜に限定されるため耐熱特性は低い、これに対し
、自己融着性マグネットワイヤの融着皮膜をメタノール
、エタノール等のアルコール系溶剤で溶解uilIl後
接着する溶剤接着型は、高融点の材料を使用でき、耐熱
性の良好なコイルを製造することが可能である。
近年、上記フラットコイルの整列巻線に全自動コイル巻
線機が導入されたことにより、自己融着性マグネットワ
イヤの融着皮膜には耐熱特性に加えて仕上り寸法の許容
差が少なく、コイルの整列性に優れ、かつ寸法精度の高
い巻線性が要求されるようになってきている。
従来の溶剤接着型の自己融着性マグネットワイヤ用の融
着室料は、アルコール可溶性ポリアミド樹脂に例えばビ
スフェノールA系ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
を添加し、これをクレゾールを主成分とした有機溶剤に
溶解したものが多用されている。
〔発明が解決しようとする1lJIfilしかしながら
、この従来の融着塗料を導体上に絶縁皮膜を介して塗布
焼付けした自己融着性マグネットワイヤは、全自動巻線
機を用い、アルコールを塗布しながらフラットコイルを
整列巻線する場合、融着皮膜のアルコール溶解性が良す
ぎるため、仕上り外径のばらつきが少ない自己融着性マ
グネットワイヤであっても、アルコールの塗布部で融着
皮膜の一部がmられアルコール塗布後の外径は不均一と
なり、乱巻されるコイルが発生し5従ってコイルの整列
率は悪いものであった。
更に、アルコールにより膨潤、溶解した融着皮膜は前記
巻線機の治具に付着しやすく、治具汚れを発生させる欠
点があった。また1巻線直後のコイルは一着皮膜中に多
量のアルコールを含んでいるので変形しやすく、また、
このアルコールがコイル内部より揮発して強固な接着を
得るまでに時間を要するという欠点があった。
上記の欠点を解決するために、アルコール可溶性ポリア
ミド樹脂にビスフェノールA系ジグリシジルエーテル型
エポキシ樹脂とブロックイソシアネート化合物を添加し
た三成分からなる融着塗料が提案され2巻線機の治具汚
れの問題は一応解決した。しかしながら、この改良され
た自己融着性マグネットワイヤを使用しても依然として
巻線性が悪く、コイルの整列率は低いものであった。
また1巻線直後のコイルは多量のアルコールを含み膨潤
しているため、外部からの力によって変形しやすく、ま
たアルコールが揮発した後のコイル寸法に変動を生ずる
という問題点があった。
特にコイル巻線後、次工程でこのコイルをペースト半田
を用いて基板に半田付けするような熱処理工I!を経る
場合は、更にコイルが熱変形し1巻線直後の寸法から著
しく外れてしまうという欠点があった。
本発明は、上記従来技術の有するsiiを解決すめため
に為されたものであり、その目的とするところはフラッ
トコイルに巻線する際、巻線性及びコイルの整列率が良
好で、更に#11変形を起さないコイルが得られる熱硬
化型自己融着性マグネットワイヤを撮供することにある
(millを解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明は塗膜形成機能を有
する平均分子量30.OOO〜so、oooのフェノキ
シ樹脂(以下フェノキシ樹脂と略記する)100重量部
に、ヱポキシ当量450〜2,500のビスフェノール
A系ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂(以下ビスフ
ェノールA系エポキシ樹脂と略記する)10〜5011
1量S、エポキシ当量210〜25Gのノボラック型エ
ポキシ樹ta<以下ノボラック型エポキシ樹脂と略記す
る)10〜50重量部及びアミン系硬化剤2〜6重量部
を添加し、これを有機溶剤に溶解した融着塗料を導体上
にam又は他の絶縁皮膜を介して重布焼付けて、アルコ
ールに不溶で熱にはSat、、更に熱硬化反硲する第1
融着皮膜を設け、更にこの第1融着皮躾の外周に、アル
コール可溶性ポリアミド樹1111GG重量部に前記ビ
スフェノール^系エポキシ樹511G〜50重量部及び
ブロックイソシアネート化合物5〜15重量部を添加し
これを有Il&溶剤に溶解した融着室料を塗布焼付けて
、アルコール可溶性の第2融着皮膜を設けた熱硬化型自
己融着性マグネットワイヤにある。
本発明の第1融着皮膜の主成分をなす塗m形成機能を有
するフェノキシ樹脂は5平均分子量が30.000〜s
o、oooのフェノキシ樹脂であり、具体例としてフェ
ノトートypso (東郡化威社商品名)、エビクロン
EX^192(大日本インキ化学社商品名)等を挙げる
ことができる。これら熱可塑性のフェノキシ樹脂を単独
で用いた場合、融着皮膜の耐熱性が劣り5巻線したコイ
ルは熱変形を旭しやすい。
そこで耐熱性を向上させるために熱硬化性樹脂の添加が
必要である。この樹脂としてはノボラック型エポキシ樹
脂が用いられるが、ビスフェノールA系エポキシ樹脂に
比べ一分子当りの官鮨基数すなわちエポキシ基数が多く
反応性も高いので架橋密度の高い硬化物が得られる。具
体例としては、エポトート’fDcN22ON、同’f
DcN220H,jlYDcN220HH(東部化成社
商品名) 、 ECN1273. IECM12aO,
ECN1299 (ロ本チバガイギー社商品名)等を挙
げることができる。
ビスフェノールA系エポキシ樹脂は架橋調整剤として添
加し、融着皮膜の可撓性が向上する。具体例としては、
エポトートYDOII、 nYD−014,同ソD−0
17 (東部化或社商品名)、エピコート1001゜p
i1004.同1007 (油化シェルエポキシ社商品
名)等を挙げることができる。なお、エポキシ当量を4
50〜2,500に限定した理由は、エポキシ当量がz
、sooを超えると熱硬化性が低下するためであり、ま
たエポキシ当量が450未満ではエポキシ樹脂の形状が
半固体状となって塗膜の指触乾燥性を悪化させるためで
ある。
また、アミン系硬化剤は上記エポキシ樹脂の硬化剤とし
て不可欠であり、具体例としては、デラミ:/CTLI
−100,同?−100S (富士化成工114社商品
名)等を挙げることができる。
前記フェノキシ樹脂100g量部に対するビスフェノー
ルA系エポキシ樹脂の添加量を10〜50重量部、ノボ
ラック型エポキシ樹脂の添加量を10〜50重量部及び
アミン系硬化剤の添加量を2〜5ffi量部に限定した
理由は、これらの樹脂において、限定重量部未満では添
加による前記の効果が認められず、また、限定重量部を
越えた場合は融着皮膜の融着性を著しく阻害するためで
ある。
本発明の第2融着皮膜の主成分をなすアルコール可溶性
ポリアミド樹脂は、コイルの耐熱性を考慮して溶融温度
が180℃以上の1例えばウルトラミツドIC(強国B
ASF社商品名)やアミランCM4000.同CM40
01 (東し社向品名)等の高融点材料が用いられるこ
とが望ましい、このアルコール可溶性ポリアミド樹脂に
添加されるエポキシ当量450〜z、sooのビスフェ
ノールA系ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂は前記
第1融着皮膜に用いられたビスフェノールA系エポキシ
樹脂と同じ樹脂であり、具体例も同じであるが、第2融
着皮膜においては塗膜の指触乾燥性の改良及び融着塗料
の粘度M!1のために添加される樹脂である。なお、エ
ポキシ当量を450〜2,500に限定した理由は、エ
ポキシ当量がz、sooを超えるとアルコール可溶性ポ
リアミド樹脂との相溶性が悪くなるためであり、またエ
ポキシ当量が450未満ではエポキシ樹脂の形状が半固
体状となって指触乾燥性を悪化させ、コイル巻治具から
の離型性を低下させるためである。ブロックイソシアネ
ート化合物はm記ビスフェノールA系エポキシ樹脂の架
橋剤であり、具体例としては、ミリオネートMS−50
、コロネートAPステーブル(ロ本ポリウレタン社商品
名)等を挙げることができる。
前記アルコール可溶性ポリアミド樹脂に対するビスフェ
ノールA系エポキシ樹脂の添加量を10〜50重量部及
びブロックイソシアネート化合物の添加量を5〜15I
l量部に限定した理由は、これらの樹脂において、限定
重量部未満では添加による前記の効果が認められず、ま
た、限定重量部を越えた場合は融着皮膜の融着性を著し
く阻害する為である。
〔作 用〕
前記アルコール可溶性ポリアミド樹脂を主成分とし、こ
れにエポキシ樹脂及びブロックイソシアネート化合物を
添加した三成分からなる融着塗料は、重布焼付けされる
ことによりアルコール可溶性ポリアミド樹脂のマトリッ
クス中に低分子鎖のエポキシ樹脂が一定の比率で均一に
分布し、更にエポキシ樹脂の主鎖にある水酸基とブロッ
クイソシアネート化合物が反応するため、相互侵入型網
目構造の架橋を形成する。即ち、ブロックイソシアネー
ト化合物を架橋剤として使用することにより、分子間架
橋I!F度の大小を制御することができる。従って、ブ
ロックイソシアネート化合物の添加は、第2謙着皮膜の
アルコールに対する膨潤度又は溶解度を適正な値に抑え
る作用をする。
一般に、アルコール蝿布によるフラットコイルの整列巻
線において、融着皮膜がアルコールに対して膨潤度又は
溶解度が良すぎる場合は、膨潤又は溶解した融着皮膜の
一部が巻き治具に付着したり、融着皮膜の外径も変動し
やすいため、コイル整列率は低下してしまう、また、逆
にアルコールに対する膨潤度又は溶解度が悪い場合には
、線間の接着が不十分となり巻線ができなくなってし家
う6従って、第2融着皮膜はアルコール塗布によるフラ
ットコイルの整列巻線において、コイルの11ArIR
の接着に必要な初期接着力を付与するものであり、更に
巻き治具の汚れを減少させ、コイルの整列率も上昇させ
る。
一方、第1融着皮膜はフェノキシ樹脂を主成分とし、こ
れにビスフェノールA系エポキシ樹脂。
ノボラック型エポキシ樹脂及びアミン系硬化剤を添加し
た融着皮膜からなり、この融着皮膜はアルコールに不溶
であるために、アルコールを塗布しフラットコイルを巻
線する工程では膨潤、溶解せず、初期接着に寄与しない
が、次工程のペースト半田を用いてプリント基板にコイ
ルを半田付けする際の熱処理において溶融し、コイルの
線間を強固に融着させた後、更に熱硬化反応により架橋
が進行するので、コイルの耐熱性の向上に寄与する0本
発明の融着皮膜は、従来のアルコール可溶性融着皮膜の
替りにアルコールに不溶で熱には溶融し、さらに熱碩化
反応する第1融着皮膜とアルコール可溶性の第2融着皮
膜を用いているが、この第1融着皮膜の厚さと第2融着
皮膜の厚さの合計が従来の融着皮膜の厚さと同等であれ
ば良く。
従って、融着皮膜全体からみればアルコールに一1Il
ll#1¥解する融着皮膜は少なくなるので、フラット
コイル巻線工程に於いてアルコール塗布時の融着皮膜の
外径の変動が減少し、コイルの整列率は上昇する。更に
1巻線したコイル中のアルコール含有量も減少するので
、アルコール揮発後又は熱処理後のコイルの寸法の変化
を抑えることができる。
〔実施例〕
以下に本発明の内容を実施例及び比較例をあげて説明す
る。
融着塗料の調製 表■は実施例1〜8.比較例1〜3の融着塗料の樹脂配
合組成表である。
フェノキシ樹脂を有機溶剤に溶解した25%溶液である
YP50C82513(東部化成社商品名)に。
ビスフェノールA系エポキシ樹脂であるエピコート10
G? (油化シェルエポキシ社商品名)、ノボラック型
エポキシ樹脂であるECN12911 (日本チバガイ
ギー社商品名)及びアミン系硬化剤デラミンCTU−1
00(富士化成工業社商品名)を表Iの配合組成で添加
し1m−クレゾール、キジロールの混合溶剤に溶解して
譲度20%の融R塗料(実施例−I)を調製した。更に
、アルコール可溶性ポリアミド樹脂であるウルトラミツ
ドIC(強国BASF社商品名)に、ビスフェノールA
系エポキシ樹脂であるエピコート1007及びブロック
イソシアネート化合物であるミリオネートMS−50(
日本ポリウレタン社商品名)を表■の配合組成で添加し
、m−クレゾール、キジロールの混合溶剤に溶解し、真
皮14%の融着塗料(実施例−■)を調製した。*た、
比較例の融着塗料としては、表■の配合組成で実施例−
■と同様にして漬度14%の融着塗料(比較例−■)を
調製した。
自己融着性マグネットワイヤの製造 実施例の熱硬化型自己融着性マグネットワイヤ及び比較
例の自己融着性マグネットワイヤの製造につき第1v4
を用いて説明する。
実施例1〜8 導体lとして、導体径0.220−の鋼線上に6μm厚
のポリエステル絶縁皮膜2を介して、まずフェノキシ樹
脂を主成分とする融着塗料(実施例−■)を仕上外径が
0.240−となるように塗布焼付けて第1融着皮s3
aを設け、次にこの外周にアルコール可溶性ポリアミド
樹脂を主成分とする融着塗料(実施例−■)を仕上外径
が0.248mとなるように塗布焼付けて第2融着皮s
3bを設け、融着皮膜3として第1融着皮膜3a及び第
2融着皮膜3bからなる熱硬化型自己融着性マグネット
ワイヤを製造した。(第1融着皮膜と第2融着皮膜の厚
さの比は本実施例では5:5を目標にIl造しているが
、4:6〜6:4の範囲であれば良い)比較例1〜3 導体として、導体径0.220−の銅線上に6μm厚の
ポリエステル絶緻皮饅を介して、アルコール可溶性ポリ
アミド樹脂を主成分とする融着塗料(比較例−■)を、
仕上外径が0.2411+msとなるように塗布焼付け
し、自己融着性マグネットワイヤを製造した。
これらの自己融着性マグネットワイヤをJISC300
3rエナメル銅線及びエナメルアルミニウム線試験方法
」に基づき試験を行ない、その結果を表■に示した。
フラットコイルの巻線及び特性 車軸型全自動巻線機を使用し、実施例及び比較例の自己
融着性マグネットワイヤにエタノールを塗布しながら回
転数1.500r、p、mでフラットコイルの巻線を行
なった。各側につきフラットコイルを100個巻線し、
コイルの整列率、治具の汚れ及びコイルの熱変形等につ
き試験し、その結果を表口に示した。コイルの整列率は
次式により算出した。
また、熱変形試験はコイルの巻線直後の厚さと200℃
XIO分熱処理後の厚さをマイクロメータで測定し、熱
処理後の値から巻線直後の値を引いて、その値がO又は
−のときはコイルの膨れが無しく熱変形無し)と判定し
、値が十のときはコイルの膨れが有り(熱変形有り)と
判定した。
〔発明の効果〕
本発明の熱硬化型自己融着性マグネットワイヤは、表口
に示す特性より明らかなように、従来の自己融着性マグ
ネットワイヤと比較して整列率が良く、治具の汚れが少
なく、*た。熱変形の少ないコイルが得られる。これは
本発明の熱硬化型自己融着性マグネットワイヤが、フェ
ノキシ樹脂を主成分としたアルコールに不溶で熱には溶
融し更に熱硬化反応する第1融着皮膜とアルコール可溶
性ポリアミド樹脂を主成分としたアルコール可溶性の第
2融着皮膜から成る二重構造の融着皮膜を有するためで
ある。また、第2融着皮膜はアルコールの塗布による巻
線において線間の初期接着に寄与し、一方第1融着皮膜
はアルコールに対し膨潤又は溶解せず、4!j線後の熱
処理により溶融して線間を強固に接着させた後、熱硬化
反応により架橋が進行するのでコイルの耐熱性の向上に
寄与する。融着皮膜のうちアルコールにより膨潤又は溶
解するのは第2融着皮膜だけなので、アルコール塗布時
融着皮膜の外径変動が減り、コイルの整列率及び巻線性
が極めて良好になり、フラットコイルの製造における生
産性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱硬化型自己融着性マグネットワイヤ
の一実施例を示す横断面図である。 1−・・−・導体、2・−一−−−−−艶縁皮膜、 3
−−一融着皮膜。 あ−・−・−第1融着皮膜、3b −・−第2融着皮膜
・。 出原人 東京特殊電線株式会社 代表者  花  岡  英  夫

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 塗膜形成機能を有する平均分子量30,000
    〜50,000のフェノキシ樹脂100重量部に、エポ
    キシ当量450〜2,500のビスフェノールA系ジグ
    リシジルエーテル型エポキシ樹脂10〜50重量部,エ
    ポキシ当量210〜250のノボラック型エポキシ樹脂
    10〜50重量部及びアミン系硬化剤2〜5重量部を添
    加し、これを有機溶剤に溶解した融着塗料を、導体上に
    直接又は他の絶縁皮膜を介して塗布焼付け、更にこの外
    周に、アルコール可溶性ポリアミド樹脂100重量部に
    エポキシ当量450〜2,500のビスフェノールA系
    ジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂10〜5O重量部
    及びブロックイソシアネート化合物5〜15重量部を添
    加し、これを有機溶剤に溶解した融着塗料を塗布焼付け
    たことを特徴とする熱硬化型自己融着性マグネットワイ
    ヤ。
JP20946989A 1989-08-12 1989-08-12 熱硬化型自己融着性マグネットワイヤ Expired - Lifetime JPH0644417B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0660725A (ja) * 1992-08-11 1994-03-04 Totoku Electric Co Ltd 自己融着性絶縁電線
JP2009011151A (ja) * 2007-05-30 2009-01-15 Denso Corp 回転電機の固定子
JP2009011148A (ja) * 2007-05-30 2009-01-15 Denso Corp 回転電機の固定子
CN115197634A (zh) * 2022-08-05 2022-10-18 金杯电工电磁线有限公司 一种高温自粘漆及其制备方法

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