JP2000239356A - 熱硬化性樹脂組成物およびそれを用いた絶縁コイル - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物およびそれを用いた絶縁コイルInfo
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- JP2000239356A JP2000239356A JP11038048A JP3804899A JP2000239356A JP 2000239356 A JP2000239356 A JP 2000239356A JP 11038048 A JP11038048 A JP 11038048A JP 3804899 A JP3804899 A JP 3804899A JP 2000239356 A JP2000239356 A JP 2000239356A
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Abstract
硬化性樹脂組成物とこの熱硬化性樹脂組成物を用いた信
頼性が高く、低コストで製造作業性の良い絶縁コイルを
得る。 【解決手段】 (A)分子中に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、
(C)カチオン重合系の硬化促進剤、(D))有機酸金
属塩または/およびテトラフェニルボレート塩または/
および三塩化ホウ素錯体からなる熱硬化性樹脂組成物と
この熱硬化性樹脂組成物をコイル導体、およびこの導体
に、絶縁材を補強材にバインダ樹脂で接着してなる絶縁
テープを巻回した層に、含浸して硬化した絶縁層を備え
た絶縁コイル。
Description
転機、一般産業用回転機または車両用回転機の絶縁コイ
ル、全含浸方式で製造する回転電機用の絶縁コイルに用
いる熱硬化性樹脂組成物に並びにその熱硬化性樹脂組成
物を用いた絶縁コイル関するものである。
は車両用回転機は高電圧化や小型化の要求が高く、上記
回転機に組み込まれる絶縁コイルには耐電圧性、耐熱劣
化性の優れたものが求められている。
した素線を組み合わせて所定の形状を形成したコイル導
体上に、絶縁テープを巻回しこれを含浸タンクの中で真
空乾燥し、絶縁層の揮発性分や空気などを除去した後
に、熱硬化性樹脂からなる含浸樹脂を注入して更に加圧
してその巻回層に浸透させ、これを取り出し硬化させる
ことにより絶縁層を形成することにより製造していた。
ル単体で樹脂含浸を行い、ヒートプレスにより加熱硬化
させた後に、固定子鉄心スロットに組み込み結線する単
体含浸方式と、樹脂含浸前のコイルを固定子鉄心スロッ
トに組み結線した後、これを一括して含浸する全含浸方
式とがある。従来は、小型の絶縁コイルは全含浸方式、
大型の絶縁コイルはコイル単体で処理する単体含浸方式
がとられていたが、全含浸方式には以下の利点があるた
め、大型な絶縁コイルに対しても全含浸方式の適用が望
まれている。 (1)含浸および硬化工程が1度で済むため加工費が低
減できる。 (2)コイルと固定子鉄心とが含浸樹脂により強固に固
着されるため巻線全体としての機械的剛性が向上する。 (3)コイルと固定子鉄心スロット間に含浸樹脂が充填
されるため、この間の熱抵抗が単体含浸方式のそれと比
べ小さくなり、機器運転時に固定子コイル導体で発生す
る熱に起因するコイルの温度上昇を、単体含浸方式に比
べ効率的に押さえることが可能となる。
テル、エポキシ樹脂またはシリコーン樹脂等の熱硬化性
樹脂が用いられるが、その硬化物の電気的、機械的特性
が優れているエポキシ樹脂を酸無水物で硬化する樹脂系
が一般に使用されている。
は、硬化速度が遅いため硬化促進剤を配合して使用する
のが一般的である。しかし、硬化促進剤を含浸樹脂に配
合すると樹脂粘度の上昇が早くなり、可使時間が短くな
る問題があった。特に、全含浸方式では樹脂の含浸性を
向上させるために、含浸樹脂の温度を上げ、含浸樹脂の
粘度を下げて絶縁層への含浸を行うので、含浸中、樹脂
が加熱された状態で保存され、可使時間が一層短くなる
問題があった。
樹脂を満たした含浸タンクに絶縁コイルを浸漬して行
い、含浸が終わると、また、新たな絶縁コイルを入れ、
繰り返し含浸樹脂を使用することから、含浸樹脂は含浸
中や保存中に粘度上昇がなく可使時間が長いことが望ま
れる。
め、含浸樹脂に配合する硬化促進剤の添加量を減らした
り、含浸樹脂が増粘する度に頻繁に新たな含浸樹脂を追
加している。しかし、硬化促進剤の添加量を減らすこと
は、含浸樹脂の硬化に長時間が必要となり、絶縁コイル
の生産性を低下させ、製造コストが上昇する。新たな含
浸樹脂を頻繁に追加することも、絶縁コイルの生産性を
低下させ、製造コストが上昇する問題がある。
浸樹脂は、樹脂厚が数百ミクロンメータ−以下になると
硬化性が不十分になるため、絶縁コイルの表面や機構部
などに付着した薄膜樹脂部分で未硬化の状態になる。そ
こで、この未硬化部分を除くための作業が必要となり、
絶縁コイルの生産性が低下する問題があった。
ポキシ樹脂―酸無水物硬化系の含浸樹脂に硬化促進剤の
配合量を増やす必要があるが、配合量を増やすと可使時
間が短くなる。このため、含浸樹脂の粘度上昇による含
浸不良が起こり絶縁層の信頼性が低下する。これを防止
するには、含浸樹脂が増粘する度に頻繁に含浸樹脂を交
換する必要があり、絶縁コイルの製造コストが上昇する
問題があった。
されたエポキシ樹脂の硬化がいずれも良好で、しかもポ
ットライフや貯蔵安定性も改善され、かつ適当な硬化速
度を有する硬化物を与える液状エポキシ樹脂組成物とし
て、特公平6−27183号公報に、(A)液状エポキ
シ樹脂、(B)液状カルボン酸無水物、(C)三塩化ホ
ウ素の錯化合物からなる硬化促進剤および(D)マイク
ロカプセル型潜在性硬化剤を含有してなる液状エポキシ
樹脂組成物が開示されている。しかし、上記公報の液状
エポキシ樹脂組成物では、マイクロカプセル型潜在性硬
化剤を用いているため以下の欠点があった。 マイクロカプセル型潜在性硬化剤はエポキシ樹脂−酸
無水物からなる熱硬化性樹脂組成物に溶解せず分散状態
になるため保存中に沈降する。 撹拌等の機械的剪断力によりマイクロカプセルのシェ
ルが破壊し、貯蔵安定性が低下する。 長期間の保存によりマイクロカプセルのシェルが溶解
し貯蔵安定性が低下する。
酸無水物からなる熱硬化性樹脂組成物に溶解する硬化促
進剤を用い、良好な薄膜部での硬化性と貯蔵安定性を具
備する熱硬化性樹脂組成物はなかった。また、薄膜部で
の硬化性と貯蔵安定性を具備する熱硬化性樹脂組成物を
用いた信頼性が高く、低コストで製造作業性の良い絶縁
コイルはなかった。
されたもので、良好な薄膜部での硬化性と貯蔵安定性を
具備する熱硬化性樹脂組成物を得ることを目的とするも
のである。また、信頼性が高く、低コストで製造作業性
の良い絶縁コイルを得ることを目的とするものである。
さらに、全含浸方式により製造する信頼性が高く、低コ
ストで製造作業性の良い絶縁コイルを得ることを目的と
するものである。
脂組成物は、(A)分子中に2個以上のエポキシ基を有
するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、(C)
カチオン重合系の硬化促進剤、(D)有機酸金属塩また
は/およびテトラフェニルボレート塩または/および三
塩化ホウ素錯体を含有してなるものである。
導体、およびこの導体に、絶縁材を補強材にバインダ樹
脂で接着してなる絶縁テープを巻回し、熱硬化性樹脂を
含浸して硬化した絶縁層を備えた絶縁コイルにおいて、
含浸に用いる熱硬化性樹脂が(A)分子中に2個以上の
エポキシ基を有するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸
無水物、(C)カチオン重合系の硬化促進剤、(D)有
機酸金属塩または/およびテトラフェニルボレート塩ま
たは/および三塩化ホウ素錯体を含有する熱硬化性樹脂
組成物であるものである。
導体に、絶縁材を補強材にバインダ樹脂で接着してなる
絶縁テープを巻回した絶縁層を設け、固定子鉄心スロッ
トに収納され、固定子鉄心と共に熱硬化性樹脂を含浸し
て硬化し、上記熱硬性樹脂の硬化物により上記固定子鉄
心と一体化される絶縁コイルにおいて、含浸に用いる熱
硬化性樹脂が、(A)分子中に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、
(C)カチオン重合系の硬化促進剤、(D)有機酸金属
塩または/およびテトラフェニルボレート塩または/お
よび三塩化ホウ素錯体を含有する熱硬化性樹脂組成物で
あるものである。
(A)分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
樹脂、(B)液状の環状酸無水物、(C)カチオン重合
系の硬化促進剤、(D)有機酸金属塩または/およびテ
トラフェニルボレート塩または/および三塩化ホウ素錯
体を含有してなるものであり、良好な薄膜部での硬化性
と貯蔵安定性を具備する。
びこの導体に、絶縁材を補強材にバインダ樹脂で接着し
てなる絶縁テープを巻回し、熱硬化性樹脂を含浸して硬
化した絶縁層を備えた絶縁コイルであり、含浸樹脂が良
好な薄膜部での硬化性と貯蔵安定性を具備する熱硬化性
樹脂組成物からなっており、信頼性が高く、低コストで
製造作業性の良い絶縁コイルが得られる。
に、絶縁材を補強材にバインダ樹脂で接着してなる絶縁
テープを巻回した絶縁層を設け、固定子鉄心スロットに
収納され、固定子鉄心と共に熱硬化性樹脂を含浸して硬
化し、この熱硬化性樹脂の硬化物により上記固定子鉄心
と一体化される絶縁コイルであり、含浸樹脂が良好な薄
膜部での硬化性と貯蔵安定性を具備する熱硬化性樹脂組
成物からなっており、信頼性が高く、低コストで製造作
業性の良い絶縁コイルが得られる。
中にエポキシ基を2個以上含むものであれば特に制限は
ない。そのような化合物としては、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビス
フェノールAD型エポキシ樹脂、ジアリルビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ジアリルビスフェノールF型エポ
キシ樹脂、ジアリルビスフェノールAD型エポキシ樹
脂、テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂、ビフェ
ノール型エポキシ樹脂、シクロペンタジエン型エポキシ
樹脂、テルペンフェノールノボラック型エポキシ樹脂、
テトラブロムビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、
環式脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステルエポキシ
樹脂および複素環式エポキシ樹脂等があり、単独または
その混合物があげられる。硬化物の耐熱性の観点から分
子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂を用
いるのが望ましい。含浸性の観点から低粘度の液状エポ
キシ樹脂を用いるのが望ましい。貯蔵安定性の観点から
分子中に2級の水酸基がない低粘度の液状エポキシ樹脂
を用いるのが望ましい。
シ樹脂と硬化反応が可能な液状の酸無水物であれば特に
制限はない。そのような化合物としては、メチルテトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル
酸、無水メチルハイミック酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸およびトリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸などが
あり、単独またはその混合物があげられる。液状の環状
酸無水物の配合量としては、分子中に2個以上のエポキ
シ基を有するエポキシ樹脂に起因するエポキシ基の合計
当量1に対して、0.8〜1.2当量が望ましい。0.
8当量未満では、熱硬化性樹脂組成物中の低粘度成分で
ある酸無水物の割合が低下することにより粘度が高くな
る、また硬化物の耐熱性、機械特性が低下する。1.2
当量を越えた場合は、硬化物の耐熱性、機械特性が低下
する。
オン重合系の硬化促進剤および有機酸金属塩または/お
よびテトラフェニルボレート塩または/および三塩化ホ
ウ素錯体を含有する必要がある。エポキシ樹脂−酸無水
物系では樹脂厚が薄いと硬化不良となる問題がある。そ
の原因解明の結果、樹脂厚が薄い部分では硬化の加熱時
に、沸点の低い酸無水物が揮発し、樹脂組成物中のエポ
キシ樹脂と酸無水物の配合量比率のバランスが崩れるた
めであることがわかった。特に、有機酸金属塩、テトラ
フェニルボレート塩または三塩化ホウ素錯体などの潜在
性のある硬化促進剤を添加したエポキシ樹脂−酸無水物
系では、促進剤が潜在性であるため、硬化の加熱時に、
促進剤が促進効果を発現する温度までエポキシ樹脂と酸
無水物の硬化が促進せず、促進剤が促進効果を発現する
温度以下の領域で大部分の酸無水物が揮発してしまい硬
化不良が発生しやすい。硬化不良をおこさないために
は、硬化剤である酸無水物が揮発して残ったエポキシ樹
脂を単独で十分に硬化させる必要がある。
してカチオン重合系の硬化促進剤があるが、カチオン重
合系の硬化促進剤は硬化剤に酸無水物を用いたエポキシ
樹脂系では、カチオン重合系の硬化促進剤から発生する
カチオン種が、酸無水物により補足され失活し、硬化反
応を促進せず、十分な硬化物が得られないことが、知ら
れている。
キシ樹脂−酸無水物樹脂組成物の薄膜部分での硬化性を
調べた結果、カチオン重合系硬化促進剤に十分な硬化性
が有ることを見出した。すなわち、硬化促進剤として、
カチオン重合系の硬化促進剤およびエポキシ樹脂−酸無
水物の硬化促進剤を含有することにより、含浸された樹
脂や樹脂厚の厚い部分はエポキシ樹脂−酸無水物の硬化
促進剤により硬化が促進され、樹脂厚が薄い部分はカチ
オン重合系の硬化促進剤により硬化が促進されるため、
いずれにおいても良好な硬化物が実現できる。
剤としては、加熱により硬化促進剤が開裂してカチオン
を発生し、カチオン重合によりエポキシ樹脂を単独で硬
化可能なものであれば、特に制限はない。例えば、Sb
F6、SbF4、AsF6、PF6などのブレンステット酸
のアニオン成分と、窒素、硫黄、リンまたはヨウ素など
からなるオニウム塩化合物があげられる。そのような化
合物としては、N,N−ジメチル−N−ベンジルアニリ
ニウム六フッ化アンチモン、 N,N−ジエチル−N−
ベンジルアニリニウム四フッ化アンチモン、 N,N−
ジメチル−N−ベンジルアニリニウム四フッ化ホウ素、
N,N−ジメチル−N−ベンジルピリジニウム六フッ
化アンチモン、 N,N−ジメチル−N−ベンジルピリ
ジニウムトリフルオロメタンスルホン酸、 N,N−ジ
メチル−N−(4−メトキシベンジルベンジル)ピリジ
ニウム六フッ化アンチモン、 N,N−ジエチル−N−
(4−メトキシベンジルベンジル)ピリジニウム六フッ
化アンチモン、 N,N−ジメチル−N−(4−メトキ
シベンジルベンジル)トルイジニウム六フッ化アンチモ
ン、 N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル
ベンジル)トルイジニウム六フッ化アンチモンなどの4
級アンモニウム塩型化合物、トリフェニルスルホニウム
四フッ化ホウ素、トリフェニルスルホニウム六フッ化ア
ンチモン、トリフェニルスルホニウム六フッ化ヒ素、ト
リ(4−メトキシフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ
素、ジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニ
ウム六フッ化ヒ素、2−ブテニルテトラメチレンスルホ
ニウム六フッ化アンチモン、3−メチル−2−ブチニル
テトラメチレンスルホニウム六フッ化アンチモン、、ベ
ンジル−4−(エトキシカルボニルオキシ)フェニルメ
チルスルホニウム六フッ化アンチモン、ベンジル−4−
(ベンジルオキシカルボニルオキシ)フェニルメチルス
ルホニウム六フッ化アンチモン、4−(ベンゾイルオキ
シ)フェニルベンジルエチルスルホニウム六フッ化アン
チモン、p−メチルベンジル−4−アセトキシフェニル
メチルスルホニウム六フッ化アンチモン、 p−メチル
ベンジル−4−ヒドロキシフェニルメチルスルホニウム
六フッ化アンチモン、4−(ベンゾイルオキシ)フェニ
ルベンジルメチルスルホニウム六フッ化ホウ素、アデカ
オプトンCP−66(旭電化工業(株)社製)、CI−
2481(日本曹達(株)社製)、 CI−2624
(日本曹達(株)社製)、CI−2639(日本曹達
(株)社製)、CI−2064(日本曹達(株)社
製)、サンエイドSI−60L(三新化学工業(株)社
製)、サンエイドSI−80L(三新化学工業(株)社
製)、サンエイドSI−100L(三新化学工業(株)
社製)などのスルホニウム塩型化合物、およびエチルト
リフェニルホスホニウム六フッ化アンチモン、テトラブ
チルホスホニウム六フッ化アンチモンなどのホスホニウ
ム塩型化合物、ジフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素、
ジ−4−クロロフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素、ジ
−4−ブロムフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素、ジ−
p−トリルヨードニウム六フッ化ヒ素、フェニル(4−
メトキシフェニル)ヨードニウム六フッ化ヒ素などのヨ
ードニウム塩型化合物があり、単独またはその混合物が
あげられる。
ては特に制限はないが、樹脂組成物全体の0.001〜
3重量%が望ましい。0.001重量%に満たないと薄
膜部で十分な硬化物が得られない。また、3重量%を越
えると熱硬化性樹脂組成物の貯蔵安定性が悪くなり可使
時間が短くなる。カチオン重合系の硬化促進剤に加え必
要に応じて、ベンゾフェノン等のポットライフ安定剤を
配合しても良い。
ては、エポキシ樹脂−酸無水物の硬化を促進し、潜在性
を示し、更にカチオン重合系の硬化促進剤を失活させな
い特性を具備する必要がある。そのような特性を具備す
る化合物としては、有機酸金属塩、テトラフェニルボレ
ート塩および三塩化ホウ素錯体がある。
ポキシ樹脂−酸無水物の硬化を促進し、潜在性を示し、
更にカチオン重合系の硬化促進剤を失活させない特性を
具備すれば特に制限はない。そのような化合物として
は、2−エチルヘキサン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸
コバルト、2−エチルヘキサン酸鉛、2−エチルヘキサ
ン酸マンガン、ナフテン酸スズ、ナフテン酸鉛、ナフテ
ン酸マンガン、ナフテン酸亜鉛、ラウリンサン亜鉛、パ
ルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛アセチルアセ
チネート、スズアセチルアセチネート、コバルトアセチ
ルアセチネートもしくはマンガンアセチルアセトネート
等などがあり、単独またはその混合物があげられる。こ
のうち、樹脂組成物の貯蔵安定性、樹脂組成物への溶解
性の観点からカルボン酸金属塩類が望ましい。
としては、エポキシ樹脂−酸無水物の硬化を促進し、潜
在性を示し、更にカチオン重合系の硬化促進剤を失活さ
せない特性を具備すれば特に制限はない。例えば、4級
アミン化合物、イミダゾール化合物、リン化合物、およ
び1,8―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン誘
導体などである複素環状化合物などのテトラフェニルボ
レート塩があげられる。そのような化合物としては、2
―メチルイミダゾリウムテトラフェニルボレート、2―
エチル―4―メチルイミダゾリウムテトラフェニルボレ
ート、2―フェニルイミダゾリウムテトラフェニルボレ
ート、1―ベンジル―2―メチルイミダゾリウムテトラ
フェニルボレート、1―ベンジル―2―エチルイミダゾ
リウムテトラフェニルボレート、1―シアノエチル―2
―メチルイミダゾリウムテトラフェニルボレート、1―
シアノエチル―2―エチル―4―メチルイミダゾリウム
テトラフェニルボレート、1―メチル―2―エチルイミ
ダゾリウムテトラフェニルボレート、もしくは1―イソ
ブチル―2―メチルイミダゾリウムテトラフェニルボレ
ート等のイミダゾール化合物のテトラフェニルボレート
塩類、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、テトラエチルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、テトラプロピルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレー
ト、トリオクチルメチルアンモニウムテトラフェニルボ
レート、トリウラリルメチルアンモニウムテトラフェニ
ルボレート、ベンジルトリエチルアンモニウムテトラフ
ェニルボレート、ベンジルトリブチルアンモニウムテト
ラフェニルボレート、もしくはフェニルトリメチルアン
モニウムテトラフェニルボレート等の4級アミン化合物
のテトラフェニルボレート塩類、テトラブチルホスホニ
ウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニ
ウムテトラフェニルボレート、テトラトリルホスホニウ
ムテトラフェニルボレートもしくはもしくはテトラオク
チルホスホニウムテトラフェニルボレート等のリン化合
物のテトラフェニルボレート塩類、1,8―ジアザビシ
クロ(5,4,0)ウンデセニウムテトラフェニルボレ
ート、8−ベンジル−1,8―ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセニウムテトラフェニルボレート、8−
メチル−1,8―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
セニウムテトラフェニルボレート、8−エチル−1,8
―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセニウムテトラ
フェニルボレート、8−(3−メチルプロピル)−1,
8―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセニウムテト
ラフェニルボレート、8−プロピル−1,8―ジアザビ
シクロ(5,4,0)ウンデセニウムテトラフェニルボ
レート、8−ブチル−1,8―ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセニウムテトラフェニルボレート等の
1,8―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7
化合物のテトラフェニルボレート塩類などがあり、単独
またはその混合物があげられる。このうち、樹脂組成物
の貯蔵安定性の観点から1,8―ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7化合物のテトラフェニルボレー
ト塩類が好ましい。また、樹脂組成物の貯蔵安定性、硬
化物の絶縁特性の観点から4級アミン化合物のテトラフ
ェニルボレート塩類が望ましい。
トラフェニルボレートと所定のアミン化合物、リン化合
物を反応させて高収率で得ることができる。この反応は
すでに公知の方法で実施できる。例えば水溶媒に双方の
化合物を混合すれば不溶物として生成する。ろ過後、乾
燥して目的の化合物を得る。
は、エポキシ樹脂−酸無水物の硬化を促進し、潜在性を
示し、更にカチオン重合系の硬化促進剤を失活させない
特性を具備すれば特に制限はない。そのような化合物と
しては、三塩化ホウ素モノエチルアミン錯体、三塩化ホ
ウ素フェノール錯体、三塩化ホウ素ピペリジン錯体、三
塩化ホウ素硫化ジメチル錯体、三塩化ホウ素N,N−ジ
メチルオクチルアミン錯体(DY9577(チバSC社
(株)製))、三塩化ホウ素N,N−ジメチルドデシル
アミン錯体、三塩化ホウ素N,N−ジエチルジオクチル
アミン錯体などがあり、単独またはその混合物があげら
れる。このうち、樹脂組成物の貯蔵安定性および硬化物
の絶縁特性の観点から三塩化ホウ素N,N−ジメチルオ
クチルアミン錯体が望ましい。
ルボレート塩および/または三塩化ホウ素錯体の配合量
としては特に制限はないが、樹脂組成物全体の0.01
〜1重量%が望ましい。0.01重量%に満たないと十
分な硬化物が得られない。また、1重量%を越えると熱
硬化性樹脂組成物の貯蔵安定性が悪くなり可使時間が短
くなる。
する方法としては、所定量のエポキシ樹脂と酸無水物を
撹拌容器に配合し混合後、所定量のカチオン重合系の硬
化促進剤、潜在性硬化促進剤を配合し、均一混合して得
ることができる。有機酸金属塩は溶解性が悪いため、始
めに所定量のエポキシ樹脂と有機酸金属塩を加熱撹拌可
能な容器に配合し、100〜120℃で30〜60分加
熱混合して完全に有機酸金属塩を溶解後、室温に冷却の
後、所定量の酸無水物およびカチオン重合系の硬化促進
剤を配合し、均一混合して熱硬化性樹脂組成物を得るこ
とができる。
脂で絶縁材を補強材にしたものである。絶縁テープは、
バインダ樹脂を溶剤に溶解させ、これを絶縁材および補
強材に塗工し溶剤を揮発させて作製する。絶縁テープの
絶縁材としては、マイカ原鉱を薄くはがして得られる薄
片からなるマイカ箔と、マイカ原鉱またはマイカ箔の残
品などを焼成法、水ジェット法などで処理して細かい鱗
片状とし、これを抄紙してシート状に形成した集成マイ
カ箔とが用いられる。絶縁テープの補強材としては上記
マイカ箔を補強できるものであれば特に制限はなく、例
えば、ガラスクロス、ポリエステルフィルム、ポリイミ
ドフィルム、ポリエステル不織布などの絶縁性裏打ち材
を用いる。
絶縁被覆を施した素線を組み合わせて所定の形状を形成
したコイル導体上に巻回し、これを含浸タンクの中で真
空乾燥し、絶縁層の揮発性分や空気などを除去した後に
熱硬化性樹脂からなる含浸樹脂を注入して更に加圧して
その巻回層に浸透させ、これを取り出し硬化させること
により絶縁層を形成して得ることができる。また、絶縁
層の外側に固定子鉄心と絶縁コイルの絶縁層の間のコロ
ナ放電を防止するための表面コロナ防止層を形成するこ
とも可能である。更に、絶縁コイルと固定子鉄心間の熱
膨張係数の差に起因する剪断応力を緩和するため、絶縁
層の外側に固定子鉄心と離型可能な応力緩和層を形成す
ることも可能である。
にコイル単体で樹脂含浸を行いヒートプレスにより加熱
硬化させた後に、固定子鉄心スロットに組み込み結線す
る単体含浸方式と、樹脂含浸前のコイルを固定子鉄心ス
ロットに組み結線した後、これを一括して含浸する下記
全含浸方式とがある。
ープを巻回した絶縁層を設け、固定子鉄心スロットに収
納し、固定子鉄心と共に上記熱硬化性樹脂を含浸して硬
化し、上記樹脂の硬化物により上記固定子鉄心と一体化
させる方法である。
促進剤を添加することにより良好な薄膜部での硬化性と
貯蔵安定性を具備する熱硬化性樹脂組成物が得られる。
促進剤を添加した熱硬化性樹脂組成物は良好な薄膜部で
の硬化性と貯蔵安定性を具備するため、それを含浸樹脂
に用いることにより、信頼性が高く、低コストで製造作
業性の良い絶縁コイルが得られる。
する。本発明はこれら実施例に限定されない。なお、実
施例および比較例中で用いるエポキシ樹脂、酸無水物、
硬化促進剤の略号は下記のとおりである。 カチオン重合系の硬化促進剤類 SI−100L:{商品名:サンエイドSI−100
L,三新化学工業(株)社製} CP−66:{商品名:アデカオプトンCP−66,旭
電化工業(株)社製} CI−2639:{商品名: CI−2639,日本曹
達(株)社製} テトラフェニルボレート塩 BTEA−TPB:ベンジルトリエチルアンモニウムテ
トラフェニルボレート 2E4MZ−TPB:2―エチル―4―メチルイミダゾ
リウムテトラフェニルボレート DBU−TPB:8−ベンジル−1,8―ジアザビシク
ロ(5,4,0)ウンデセニウムテトラフェニルボレー
ト{商品名:U−CAT5002,サンアプロ(株)社
製} 有機酸金属塩 ZnOct:2−エチルヘキサン酸亜鉛{商品名:オク
チル酸亜鉛,日本化学工業(株)社製} ZnNp:ナフテン酸亜鉛{商品名:ナフテン酸亜鉛,
日本化学工業(株)社製} 三塩化ホウ素錯体 DY9577:三塩化ホウ素N,N−ジメチルオクチル
アミン錯体{商品名:DY9577,チバSC社(株)
製} 上記以外の硬化促進剤として DBU:1,8―ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
セン―7{商品名:DBU,サンアプロ(株)社製} エポキシ樹脂 E825:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ
当量178){商品名:E825,油化シェルエポキシ
(株)製} YX4000:テトラメチルビフェノール型エポキシ樹
脂(エポキシ当量173){商品名:YX4000,油
化シェルエポキシ(株)社製} MY790:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量175){商品名:MY−790−1,チバSC
(株)製} E1750:ビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量165){商品名,E1750,油化シェルエポ
キシ(株)社製} 酸無水物 QH―200:メチルテトラヒドロフタル酸無水物(酸
無水物当量166){商品名:QH―200,日本ゼオ
ン(株)社製}
ムテトラフェニルボレート) ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド(22.7
8g,0.1mol)とテトラフェニルホウ素化ナトリウ
ム(34.22g,0.1mol)をそれぞれ250gの
イオン交換水に溶解させた。テトラエチルアンモニウム
クロライド水溶液中にテトラフェニルホウ素化ナトリウ
ム水溶液をゆるやかに滴下し、撹拌しながら反応させ
た。その後30分間、80℃にて反応溶液を還流した
後、得られた白色の沈殿をろ別した。沈殿物は N, N−
ジメチルスルホオキシドから再結晶し目的とする化合物
を得た。
ゾリウムテトラフェニルボレート) 2―エチル―4―メチルイミダゾール(11.02g,
0.1mol)とテトラフェニルホウ素化ナトリウム
(34.22g,0.1mol)をそれぞれ250gのイ
オン交換水に溶解させた。2―エチル―4―メチルイミ
ダゾール水溶液中にテトラフェニルホウ素化ナトリウム
水溶液をゆるやかに滴下し、撹拌しながら反応させた。
その後30分間、80℃にて反応溶液を還流した後、得
られた乳白色の沈殿をろ別した。沈殿物は蒸留精製アセ
トンから再結晶し目的とする化合物を得た。
物硬化剤(商品名:QH―200)45.6部、カチオ
ン重合系の硬化促進剤(商品名:SI−100L)0.
01部、有機酸金属塩(ZnOct)0.212部を配
合して含浸用の熱硬化性樹脂組成物を得た。
2g秤量し、厚さ約200ミクロンメータの樹脂層を作
製し、室温から毎分0.36℃の昇温条件で155℃ま
で昇温し、155℃で16時間保持し熱硬化性樹脂を硬
化して評価した。硬化性評価は室温で硬化物表面のタッ
ク性の有無により行い、この結果をタックがない場合は
○でタックがある場合は×で表1に示した。
温度45℃の恒温槽で約3ケ月間の試験を行い、E型粘
度計{東機産業(株)製}を用い粘度の経時変化を測定
した。判定は熱硬化性樹脂組成物の粘度が500mPa
・sに達する日数とした。この結果を表1に示した。
テープを張り離型処理したガラス板に、上記(1)の熱
硬化性樹脂を注型して、室温から毎分0.36℃の昇温
条件で155℃まで昇温し、155℃で16時間保持し
熱硬化性樹脂を硬化して評価用の樹脂板を得た。
(4)で作製した、板厚1.0mmの10cm×10c
mの樹脂板を評価サンプルとしてJIS C2103に
準拠して測定を行った。この結果を表1に示した。
tのかわりに有機酸金属塩硬化促進剤であるZnNp、
テトラフェニルボレート塩系硬化促進剤であるDBU−
TPB、BTEA−TPB、2E4MZ−TPBまたは
三塩化ホウ素錯体系硬化促進剤であるDY9577を用
いた以外は実施例1と同様にして、熱硬化性樹脂組成
物、樹脂板を作製して評価を行った。この結果を表1に
示した。
として実施例1で用いたSI−100LのかわりにCP
−66を用いた以外は実施例1、3、6と同様にして、
熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製して評価を行った。
この結果を表1に示した。
進剤として実施例1で用いたSI−100Lのかわりに
CI−2639を用いた以外は実施例1、3、6と同様
にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製して評価を
行った。この結果を表1に示した。
MY790:23.5部、E1750:23.5部、Y
X4000:5部およびQH200:48.0部を用い
た以外は実施例1、3、6と同様にして、熱硬化性樹脂
組成物、樹脂板を作製して評価を行った。この結果を表
2に示した。
のかわりに、ZnOctとテトラフェニルボレート塩系
硬化促進剤DBU−TPBの2種類を配合した以外は実
施例1と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作
製して評価を行った。この結果を表2に示した。
のかわりに、ZnOctおよび三塩化ホウ素錯体系硬化
促進剤DY9577の2種類を配合した以外は実施例1
と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製して
評価を行った。この結果を表2に示した。
のかわりにテトラフェニルボレート塩系硬化促進剤DB
U−TPBおよび三塩化ホウ素錯体系硬化促進剤DY9
577を配合した以外は実施例1と同様にして、熱硬化
性樹脂組成物、樹脂板を作製して評価を行った。この結
果を表2に示した。
のかわりに、ZnOct、テトラフェニルボレート塩系
硬化促進剤DBU−TPBおよび三塩化ホウ素錯体系硬
化促進剤DY9577の3種類を配合した以外は実施例
1と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製し
て評価を行った。この結果を表2に示した。
実施例1と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を
作製して評価を行った。この結果を表3に示した。表3
から明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤のみを
添加しているため、樹脂板の硬化反応が十分に進行せ
ず、実施例1〜6に比較すると誘電正接が上昇し、体積
抵抗が低下し、絶縁特性が低下している。
実施例7と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を
作製して評価を行った。この結果を表3に示した。表3
から明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤のみを
添加しているため、樹脂板の硬化反応が十分に進行せ
ず、実施例7〜9に比較すると誘電正接が上昇し、体積
抵抗が低下し、絶縁特性が低下している。
実施例10と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板
を作製して評価を行った。この結果を表3に示した。表
3から明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤のみ
を添加しているため、樹脂板の硬化反応が十分に進行せ
ず、実施例10〜12に比較すると誘電正接が上昇し、
体積抵抗が低下し、絶縁特性が低下している。
実施例13と同様にして、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板
を作製して評価を行った。この結果を表3に示した。表
3から明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤のみ
を添加しているため、樹脂板の硬化反応が十分に進行せ
ず、実施例13〜15に比較すると誘電正接が上昇し、
体積抵抗が低下し、絶縁特性が低下している。
を添加しない以外は実施例1、3、6と同様にして、熱
硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製して評価を行った。こ
の結果を表3に示した。表3から明らかなように、カチ
オン重合系硬化促進剤を添加していないため、実施例
1、3、6に比較して薄膜樹脂部分の硬化性が低下して
いる。
加しない以外は実施例14と同様にして、熱硬化性樹脂
組成物、樹脂板を作製して評価を行った。この結果を表
3に示した。表3から明らかなように、カチオン重合系
硬化促進剤を添加せず、テトラフェニルボレート塩系硬
化促進剤のみを添加しているため、実施例14に比較し
て薄膜樹脂部分の硬化性が低下している。
BのかわりにDBUを用いた以外は実施例1と同様にし
て、熱硬化性樹脂組成物、樹脂板を作製して評価を行っ
た。この結果を表3に示した。表3から明らかなよう
に、 DBU−TPBのかわりに潜在性のないDBUを
用いため貯蔵安定性が2日と実施例3に比較し大きくて
低下した。
説明図で、絶縁コイルを高圧回転電機に用いた場合のス
ロット出口部を示す。図中、1はケイ素鋼板を積層した
固定子鉄心、2は本発明の実施例の絶縁コイル、3は導
体、4は絶縁層、5はウエッジ、6は中間フィラー、7
は固定子鉄心スロット、8は保護絶縁層である。絶縁コ
イル2は導体3の周りに絶縁テープを所定回数巻回し、
コイルの絶縁層4を形成し、この絶縁層4の表面に、ガ
ラステープを巻回して保護絶縁層8とする。これを鉄心
スロット7へ挿入し、ウエッジ5を打ち込みコイル2を
固定した。しかる後、実施例1で調製した熱硬化性樹脂
を45℃で含浸後、室温から毎分0.36℃の昇温条件
で155℃まで昇温し、155℃で16時間保持し熱硬
化性樹脂を硬化して絶縁コイルを得た。
製 コイル導体の周りに絶縁テープを所定回数巻回し、対地
絶縁層を形成し、更に保護絶縁層としてガラステープを
巻回し、しかる後、実施例1で調製した熱硬化性樹脂を
45℃で含浸を行い、金型に挿入して、金型温度155
℃、圧力20kg/cm2で16時間保持し加熱加圧し
て熱硬化性樹脂を硬化して絶縁コイルを得た。
間熱劣化後の絶縁コイルの誘電正接―電圧特性(Δtan
δ)(12kV―2kV間の誘電正接の差)および絶縁
破壊電圧(BDV)(1kV/秒の一定昇圧で油中での
測定)測定により得た。これらの結果を表4に示した。
価 上記(1)(2)で作製した絶縁コイルの薄膜樹脂部分
で評価した。硬化性評価は室温でタック性の有無により
行い、この結果をタックがない場合は○でタックがある
場合は×で表4に示した。
て、実施例2〜19で調整した熱硬化性樹脂組成物を用
いた以外は、実施例20と同様にして絶縁コイルを作製
して評価を行った。この結果を表4、5に示した。
して、比較例1〜4で調整した熱硬化性樹脂組成物を用
いた以外は、実施例20と同様にして絶縁コイルを作製
して評価を行った。この結果を表6に示した。表6から
明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤のみを添加
して熱硬化性樹脂組成物を用いたため、十分な硬化反応
が進行せず、実施例20、26、29、32に比較する
と絶縁コイルの絶縁特性が低下している。
して、比較例5〜8で調整した熱硬化性樹脂組成物を用
いた以外は、実施例20と同様にして絶縁コイルを作製
して評価を行った。この結果を表6に示した。表6から
明らかなように、カチオン重合系硬化促進剤を添加して
いないため、実施例20、22、25、33に比較して
絶縁コイル薄膜樹脂部分の硬化性が低下している。
較例9で調整した熱硬化性樹脂組成物を用いた以外は、
実施例20と同様にして絶縁コイルを作製して評価を行
った。この結果を表6に示した。表6から明らかなよう
に、DBU−TPBのかわりに潜在性のないDBUを用
いため含浸中に熱硬化性樹脂組成物の粘度が上昇して細
部にまで樹脂が含浸されなかったため実施例22に比較
して絶縁コイルの絶縁特性が低下している。また、貯蔵
安定性が2日と短いため頻繁な樹脂交換が必要で絶縁コ
イルのコストが上昇する。
(A)分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
樹脂、(B)液状の環状酸無水物、(C)カチオン重合
系の硬化促進剤、(D)有機酸金属塩および/またはテ
トラフェニルボレート塩および/または三塩化ホウ素錯
体を含有してなるもので良好な薄膜部での硬化性と貯蔵
安定性を具備するという効果がある。
導体、およびこの導体に、絶縁材を補強材にバインダ樹
脂で接着してなる絶縁テープを巻回し熱硬化性樹脂を含
浸して硬化した絶縁層を備えた絶縁コイルにおいて、上
記熱硬化性樹脂が、(A)分子中に2個以上のエポキシ
基を有するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、
(C)カチオン重合系の硬化促進剤、(D)有機酸金属
塩および/またはテトラフェニルボレート塩および/ま
たは三塩化ホウ素錯体を含有してなるものであり、信頼
性が高く、低コストで製造作業性が良いという効果があ
る。
導体に、絶縁材を補強材にバインダ樹脂で接着してなる
絶縁テープを巻回した絶縁層を設け、固定子鉄心スロッ
トに収納され、固定子鉄心と共に熱硬化性含浸樹脂を含
浸して硬化し、上記樹脂の硬化物により上記固定子鉄心
と一体化される絶縁コイルにおいて、上記熱硬化性含浸
樹脂が、(A)分子中に2個以上のエポキシ基を有する
エポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、(C)カチ
オン重合系の硬化促進剤、(D)有機酸金属塩および/
またはテトラフェニルボレート塩および/または三塩化
ホウ素錯体を含有してなるものであり、信頼性が高く、
低コストで製造作業性が良いという効果がある。
の説明図である。
層、5 ウエッジ、6 中間フィラー、7 固定子鉄心
スロット、8 保護層。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)分子中に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ樹脂、(B)液状の環状酸無水物、
(C)カチオン重合系の硬化促進剤、(D)有機酸金属
塩または/およびテトラフェニルボレート塩または/お
よび三塩化ホウ素錯体を含有してなることを特徴とする
熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 コイル導体、およびこの導体に、絶縁材
を補強材にバインダ樹脂で接着してなる絶縁テープを巻
回し、熱硬化性樹脂を含浸して硬化した絶縁層を備えた
絶縁コイルにおいて、上記熱硬化性樹脂が、請求項1に
記載の熱硬化性樹脂組成物であることを特徴とする絶縁
コイル。 - 【請求項3】 コイル導体に、絶縁材を補強材にバイン
ダ樹脂で接着してなる絶縁テープを巻回した絶縁層を設
け、固定子鉄心スロットに収納され、固定子鉄心と共に
熱硬化性樹脂を含浸して硬化し、上記熱硬化性樹脂の硬
化物により上記固定子鉄心と一体化される絶縁コイルに
おいて、上記熱硬化性樹脂が、請求項1に記載の熱硬化
性樹脂組成物であることを特徴とする絶縁コイル。
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|---|---|---|---|
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