JPH0371139B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 電気的に加熱されるようにされた少なくとも
１つの加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，
１２ｄで、Ｘ線を透過し、且つ調節可能な温度を
実現するために必要な加熱電流を制御又は調節す
るための制御・調整ユニツト３に接続可能な少な
くとも１つの加熱セグメントを備えた多層加熱パ
ツド２を有する手術台用加熱装置において、前記
加熱パツド２は、特定の電気抵抗を有する導体１
８で、不導体から成る担体１７にらせん状に巻か
れた抵抗器１８を含む加熱導体１６を備え、前記
担体１７は機械的特性については10℃〜200℃の
温度範囲内でゴム弾性を有し、前記加熱パツド２
が、互いに密接に結合されて複合体を形成する
種々の層から形成され、前記加熱導体１６は、該
加熱導体１６の外径と等しい厚さの、又は、好ま
しくは、該加熱導体１６の外径よりも10％〜20％
厚い第１の層１３に埋設され、前記第１層１３
は、シリコンゴムの第２層１４によつて囲繞さ
れ、該第１層及び第２層１３，１４は、概ね同じ
素材特性を備えており、該第１層及び第２層１
３，１４の弾性伸張は、第１層と第２層１３，１
４との間に配置されて隣接する層と共に複合構造
を形成する織物層１５によつて制限され、加熱パ
ツドの全厚さは、加熱セグメント部分では略５
mm、周縁域においては略８mmである加熱装置。

２ 請求の範囲第１項記載の加熱装置において、
前記加熱パツド２はその湾曲方向には中立とみな
される中心面に沿つて通された加熱導体１６を備
えている加熱装置。

３ 請求の範囲第２項記載の加熱装置において、
前記加熱導体１６が、好ましくはシリコンゴムで
形成された担体１７と、導体１８としての円形の
断面を有するアルミニウム線とから構成されてい
る加熱装置。

４ 請求の範囲第１項記載の加熱装置において、
前記第１層１３は、良好な熱伝導性を有する非導
電性のシリコンゴム層であつて、前記複合体にお
いて、前記担体１７の性状と類似したゴム弾性性
状を示す層である加熱装置。

５ 請求の範囲第１項記載の加熱装置において、
前記第２層１４は、好ましくは、その周縁域が強
化された非導電性のシリコンゴム層であり、その
表面が、電荷を排除することが可能な付加的な第
３層２５と共に複合構造を形成する層である加熱
装置。

６ 請求の範囲第１項〜第５項のいずれか記載の
加熱装置において、好ましくは、各加熱セグメン
ト１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄあたり高い負
の温度係数を有する２つの半導体抵抗器の温度セ
ンサ１９が加熱導体１６の雷紋状の線間で前記加
熱パツド２内に配置される加熱装置。

７ 請求の範囲第６項記載の加熱装置において、
前記温度センサ１９の接続線はＸ線を透過する加
熱装置。

８ 請求の範囲第１項〜第７項のいずれか記載の
加熱装置において、前記加熱セグメント１２ａ，
１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの前記加熱導体１６の電
線は、並列に接続され、前記温度センサ１９の導
体は、２個ずつ結合され、静電荷は第３層２５に
接続された導体によつて排除される加熱装置。

９ 請求の範囲第８項記載の加熱装置において、
束ねられた導体はそれらの前記第１層１３からの
出口点に、好ましくは折り曲げ用切欠き１１を備
えた硬化されたよじれ防止装置を具備している加
熱装置。

１０ 請求の範囲第９項記載の加熱装置におい
て、束ねられた導体は、10℃〜200℃の温度範囲
において温度抵抗を示す可撓性の鞘により前記第
１層１３の外側で囲繞され、該束ねられた導体
は、キヤツプ２２によつて任意にシールされうる
プラグ２１に終端している加熱装置。

１１ 請求の範囲第１〜第１０項のいずれか記載
の加熱装置において、前記加熱パツド２；３０の
下面の周縁域には、好ましくはセルフロツキング
テープ２３及び／又はストツプ−フアスナテープ
２４の形状の閉じテープが設けられている加熱装
置。

１２ 請求の範囲第１項〜第１１項のいずれか記
載の加熱装置において、前記加熱パツド２はスロ
ツト３１を備えた加熱パツド３０の形にデザイン
されており、該スロツトは、１つの短辺から前記
加熱パツド３０の縦の方向に伸び、新らたに種々
のセグメント３３〜３６を取付及び／又は接続す
る可能性を提供する、加熱装置。

１３ 請求の範囲第１項〜第１２項のいずれか記
載の加熱装置において、前記制御・調整ユニツト
３は、前記加熱パツド２：３０及び前記セグメン
ト３３〜３６からの線用の複数の入力を備える加
熱装置。

１４ 請求の範囲第１項〜第１３項のいずれか記
載の加熱装置において、前記加熱パツド２：３０
及び／又は前記セグメント３３〜３６は、絶縁マ
ツト４によつて被覆されうる加熱装置。

１５ 請求の範囲第１項〜第１４項のいずれか記
載の加熱装置において、前記調整・制御ユニツト
３には、前記加熱パツド２：３０及び前記セグメ
ント３３〜３６の温度の第１及び第２プリセレク
タスイツチ４６，４７を備えたデイスプレイ８
と、個々のセグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，
１２ｄの作動状態、作動条件及び故障状態を表示
する発光域４０〜４５とを備えている加熱装置。

明細書 本発明は、電気的に加熱されるようにされた少
なくとも１つの加熱セグメントで、Ｘ線を透過
し、且つ調節可能な温度を実現するために必要な
加熱電流を制御又は調節するための制御・調整ユ
ニツトに接続可能な少なくとも一つの加熱セグメ
ントを備えた多層加熱パツドを有する手術台用の
加熱装置に関する。

公知の手術台用加熱パツドは、比較的厚い。こ
れは、それらの加熱導体が伝導性を付与されたゴ
ム又はプラスチツク材で、適当な加熱容量を得る
のに十分な電流を吸収できるようにある程度のシ
ート厚を必ず持つ必要があるゴム又はプラスチツ
ク材から成ること、及び／またはこれに応じて加
熱パツド自体を囲繞るクツシヨン層が厚くなるた
めである。厚くクツシヨンのついた加熱パツド
は、折りにくく、厚みが増すにつれ、熱伝導も悪
化する。また、入手可能な殺菌用の容器に収容し
にくい。さらに、公知の加熱パツドは、互いに接
続されていない個別の層で構成されており、且つ
構成要素が殺菌の過程で損傷をうけることもある
ので概して殺菌には不適当である。

上述したタイプの手術台用加熱パツドはヴアイ
タルムド サーモ アウフラゲ（VIITALMED
Thermo−auflage）VIT2000という題のリーフ
レツト又はBE−Ａ−688 786により公知である。

しかしながら、該公知の加熱パツドにはシート
状の加熱導体が限られた加熱容量にしか適さず、
加熱容量が更に増加すると、過度に厚く且つ堅く
なるという欠点がある。加熱パツドの既存の形状
は厚いために、重ねて折りたたんだり巻いたりす
ることができない。さらに、従来の加熱パツド
は、巻くとその層状構造を損傷し得る構成要素を
備えている。パツドの構成要素は、加熱パツドを
殺菌処理させ得るに十分な温度抵抗がない。

さらに、テタルムド サーモアウフラーゲ
（Tetalmed Thermoauflage）VIT200として公
知の加熱パツドの温度を制御するために、同一の
加熱セグメント内で記録された温度をヒーテイン
グパツド自体内において比較し、それから制御・
調整ユニツトに、各加熱セグメント用に単一の実
際の温度値を供給している。

別の加熱パツドが、「サーモマケツト
（Thermomaquet）1004.64」という商標で公知で
ある。

この加熱パツドは、別個に操作される加熱セグ
メントに細分化されておらず、単一のシートとし
て加熱パツドのほぼ全表面を覆つて、加熱パツド
の個々の層が拡張するのを妨げるアルミニウムの
薄膜を更に有する。従つてこの加熱パツドは容易
に折り曲げたり、巻いたりしにくく、且つ殺菌に
も適さない。

更に、加熱されたクツシヨン、特に手術台用の
クツシヨンの表面温度を制御する制御装置が、
DE−OS31 19 757に記載されている。このクツ
シヨンに用いられるセンサは、クツシヨンに対し
て相対移動させることができ、平面的な意匠を呈
し、クツシヨン内部に剛固な銅板により囲繞され
ている。

従つて、安全性の点から要求される加熱容量の
鑑視は、限られた程度までしか可能でないこと
が、この公知の加熱パツドの一つの欠点である。
このパツドのもう一つの欠点は、温度センサが銅
板で囲繞されているために、Ｘ線を透過せず、Ｘ
線像に望ましくないコントラストを生じることで
ある。従つて、加熱パツドの周縁域にこの種の温
度センサを配置しなければならないが、これは、
温度センサが加熱ゾーン内の実際の温度値を記録
することができないことを意味する。

さらに、温度センサの板状構造及び加熱パツド
自体の多層構造は、加熱パツドを殺菌のために緊
く巻けるようにするには不適当である。

DE−PS715 880には、担体糸が石綿又は他の
絶縁材から構成され得る加熱導体を備える可撓性
の電気加熱ユニツト用の加熱導体が記載されてい
る。

該担体糸は、一つ以上の裸の又は絶縁された熱
線によりらせん状に巻かれて囲繞されている。こ
の公知の加熱導体では、担体糸が伸張しないので
周囲が前記抵抗線で巻かれてある担体糸は最小の
応力をうけても損傷をうけてしまうという欠点を
まぬがれない。手術台用加熱パツドが、手術台の
様々な位置に、容易に適合できるよう余分な厚み
を増すことなく、非常に柔軟かつ薄くあるべきで
あると経験から認識されているように、この公知
の加熱導体は、手術のための加熱パツドに使用す
るには不適当である。

最後に、医療用の加熱パツドはDD−PS−216
627より公知である。このパツドは、可撓性があ
り殺菌に適し、また、医療に適用した場合の技術
上安全性の要件をも満たしていると云われてい
る。この刊行物の第２図より、この加熱パツドは
複数の個別の層から構成されていることが推測さ
れる。この層は、互いに緩く接続され、薄い合成
皮膜でできた外皮により互いに結合している。加
熱導体は金網から成る。所望の層構造は、蒸気を
通すものであり、また、加熱パツドの種々の構成
要素は、加熱パツド全体を巻いたり殺菌したりす
るのに適用するように設計又は保護されていな
い。市販の金網は曲げに耐えられず且つＸ線も透
過しない。さらに、上述の金網では特に大きな加
熱容量を得ることはできない。

さて、本発明の目的は、加熱パツドの加熱容量
を増大させると共に、該加熱パツドをできるだけ
薄く、且つ据付けた構成要素を最良に保護し、更
に加熱力の安全監視ができるような構成を有する
ように上述したタイプの加熱パツドを改良するこ
とである。

本発明によれば、この目的は、特定の電気抵抗
を有する抵抗器から成り、不導体から成る担体に
らせん状に巻かれた加熱導体を加熱パツドに設
け、前記担体は機械的特性については、10℃〜
200℃の温度範囲内でゴム弾性を有することによ
り達成される。

従つて、本発明による加熱パツドはその加熱容
量を制限する必要なく極めて薄くすることができ
るという実質的な利点をもたらす。例えば、加熱
導体は、1.3mmの小さい直径にすることができる。
加熱導体を担体の周囲にらせん状に巻き、且つ担
体にゴム弾性を付与することにより、導体は軸方
向に伸張させることができる。担体の伸張能力は
担体材のもつ伸張特性によつてのみ制限される。
加えて担体は軸方向に伸張したとき細くなるの
で、この場合生じた力が導体に伝わらない。

加熱導体は、極めて可撓性が高いので、加熱パ
ツドの如何なる変形にも適合し、さらに、本発明
による加熱パツドの層構造においては加熱導体の
特別な保護構成を設けることは何ら必要としな
い。バツドは加熱導体を保護するための追加の層
や外皮が不要であり、このことは、本発明の加熱
パツドを薄く設計するのに有利である。さらに、
加熱導体の可撓性が高いため適当な構成要素によ
つて加熱容量の最適監視を可能とする方法で導体
を加熱パツドに貫通することができる。

隣接する層の表面を交差結合させることによ
り、密接な接触が、加熱パツドが変形した時でも
影響をうけない層間に確立される。これは、加熱
導体から隣接する層への熱伝導を効率的にするた
めに必須条件である。材料の交差結合が加熱導体
の担体とそれを囲繞する層との間でも生じるため
に、加熱導体を加熱パツド中に、例えば雷紋模様
（meander pattern）のような非常に狭いループ
状にめぐらせることが可能である。加熱導体は、
個々の加熱導体間相互の接触が生じないように、
加熱パツドの適所に固定される。本発明による加
熱パツドのこの構造上の設計は、一方では、限ら
れた空間での加熱容量の増大を保証し、他方では
加熱導体の効率的な保護を保証し、且つ個々の加
熱導体部分の加熱容量を安全に監視する可能性を
もたらす。

加熱パツド材の複合構造により、加熱パツドは
完全に蒸気を通さなくなる。このことは、加熱パ
ツド中の構成要素に何らの損傷も与えるおそれも
なく、器具等の殺菌の医療規則に沿つて、加圧飽
和蒸気により加熱パツドを確実に殺菌できること
を意味する。

加熱パツドの全厚さを加熱セグメントの部分で
略５mm、周縁域で略８mmとすると、パツドは可撓
性を維持し且つ堅く巻くことが可能である。かよ
うに厚みが薄く且つ満足する加熱容量を有する加
熱パツドの製造は上述した諸特徴の組合せによつ
てのみ可能である。

更に、加熱導体はその外径と等しい厚さの、又
は、好ましくはそれよりも10％から20％厚い第１
の層に埋設される。

このため、前記第１層と隣接する層との間に完
壁で安定した全面的な交差結合が硬化中に達成さ
れるという利点がある。

第１層はシリコンゴムでできた第２層によつて
囲繞され、該第１層及び第２層は概ね同じ素材特
性を備えており、第１層及び第２層の弾性伸張
は、第１層と第２層との間に配置されて隣接する
層と共に複合構造を形成する織物層によつて制限
される。

この構成は、例えば異なるシリコンゴム材が第
１層と第２層に用いられたとしても第１層及び第
２層との間の合成構造は、ゴムの硬化によつて簡
単に実現されるという利点をもたらす。これは、
素材の特性が製作に関してほぼ同一を保つからで
ある。例えば、第２層のシリコンゴムには第１層
のシリコンゴムよりも表面が軟かく、且つ表面抵
抗が高いようなものを選択してもよい。これによ
り、患者にとつては、より快適になり、且つ洗た
くと機械的な影響に対する加熱パツドの抵抗力を
高めることができる。

前記織物層のためにシリコンゴム層のゴム弾性
特性を簡便に制限することが可能となる。さら
に、加熱パツド本来の安定性を改良できる。例え
ば、グラス・フアイバー・マツトが織物層として
選択される場合は、シリコンゴム層と織物層との
間でも加熱パツドの硬化中複合体が形成される。

本発明をさらに発展させたものでは、加熱パツ
ドは、湾曲方向は中立とみなされる中心面に沿つ
て通る加熱導体を有する。

このことは加熱導体が加熱パツドに働く縦方向
及び／または横方向の力によつて損傷をうけるこ
とがないという利点をもたらす。たとえ、小さな
湾曲半径で加熱パツドが巻かれてもそれによつて
加熱導体が損傷をうけることはない。

本発明の好ましい実施例では、加熱導体は、好
ましくはシリコンゴムでできた担体と、及び導体
としての円形の断面を有するアルミニウム線とか
ら構成されている。

担体は、シリコンゴムから構成されるので、加
熱パツドの作動温度範囲において非常に高いゴム
弾性を有し、導体の円形断面と担体上の導体のら
せん形状と相まつて、通常大きな機械的応力には
耐えられないアルミニウム導体が弾性特性を備え
るという効果がある。本発明による加熱導体のこ
の構造は、薄くて、加熱容量が大きく、Ｘ線を透
過し、且つ安全に監視できる加熱装置を備えた、
手術台用の加熱パツドの製造を可能とするのに必
要とされる条件を備えている。

本発明をさらに発展したものに依れば、第１層
は良好な熱伝導性を有する非導電性のシリコンゴ
ム層であつて、複合材においてそれと類似したゴ
ム弾性性状を示す層である。第１層をシリコンゴ
ムで形成すれば、第１層は担体の素材と同様な厚
さとなり加熱導体の担体と第１層との間の合成構
造が簡単に実現されるという利点が生じる。ゴム
弾性特性が同じであるので、加熱パツドの伸張時
における素材の変形は避けられる。

本発明を更に改良したものでは、第２層はその
周縁域が強化された非導電性のシリコンゴム層で
あり、その表面が、電荷を排除することができる
付加的な第３層と共に複合構造を成す層である。
第２層の周縁域を強化すると、加熱パツドの変形
可能性を制限することなく、加熱パツド本来の安
定性をさらに増大させる効果をもたらす。加熱パ
ツドはこのように一種の枠を付与される。非導電
性の第２層は、更に、非導電性の第３層と共に複
合構造を形成する。第３層は電荷を排除できる層
である。

加熱パツドは、さらに、温度センサ、好ましく
は加熱セグメントあたり高い負の温度係数をもつ
２つの半導体抵抗器を備えている。温度センサは
加熱導体の雷紋状の線間の加熱パツド内に配置さ
れる。

この構成は、一方では加熱導体が薄い第１層に
おいて安全に案内され、且つ変位しないように保
持され、更に第１層と加熱導体との間の良好な熱
伝導が確実に行なわれ、他方では温度センサ
（NTC）は第１層中に硬化されるため、加熱導体
と同一面に安全かつ正確に、変位しないように保
持されると利点がある。さらに、NTC温度セン
サは針の頭よりはるかに大きくはないので、第１
層の可撓性を制限しない。

本発明をさらに改良したものでは、温度センサ
の接続線は、Ｘ線を透過し、ゴム弾性を呈する。

この特徴のために温度センサは、加熱パツドの
第１層内のどの位置にも安全に配置されうるとい
う利点がある。NTC温度センサ自体はＸ線を透
過する素材から構成されてはいないが、極めて小
さいので、Ｘ線像が粉らわしくなることはない。
これに対して、NTC温度センサの給電線及び出
力線により生じる影はＸ線の全長又は全幅にひろ
がることもあり、Ｘ線の検討の際、わずらわしく
なるであろう。本発明による加熱導体のような導
体がNTC温度センサの給電及び入力線に用いら
れたならば、NTC温度センサはＸ線像に写るこ
となく加熱パツド内に安全に配線することができ
る。該線は可撓性があり、且つゴム弾性をもち、
従つて加熱パツドの変形による損傷をうけない。

本発明を更に発展させたものでは、加熱セグメ
ントの加熱導体の電線は、並列に接続され、温度
センサの導体は２個ずつ結合させて、静電荷は第
３層に接続される導体によつて排除される。

上述の加熱セグメントの配線により、どんなト
ラブルも非常に早く確認でき、さらに加熱パツド
に通す給電及び出力線は一本のみでよい。NTC
温度センサの上記特殊な配線により、加熱パツド
を３分の１しか覆わない時でも、加熱パツドの温
度の安全な測定を可能にする。

静電荷を排除することが可能な第３層を配設し
たことにより、かかる電荷がこの第３層によつて
確実に排除されるので静電荷の蓄積による加熱パ
ツドの部分に生じる高周波電流による電荷の蓄積
が防止される。さらに電気的に導通するように、
この第３層に接続できるシールドを設ける可能性
がある。

本発明をさらに発展させたものでは、束ねられ
た導体は、第１層からの出口点に、好ましくは折
り曲げ用切欠きを備えた、硬化されたよじれ防止
装置を具備している。

この特徴により、加熱パツドを巻いたり折りた
たんだりする時、導体が壊れる危険なしに、束ね
られた導体を加熱パツドに密着させることができ
る。

本発明の好ましい別の発展例では、導体の束は
10℃〜200℃の温度範囲において温度抵抗を示す
可撓性の被覆材料により第１層の外側で囲繞され
る。また、導体の束は、キヤツプで任意にシール
しうるプラグに終端する。

この構成により、加熱パツドは、その上に硬化
により固定されたケーブルと取付けられたプラグ
と共に密に巻くことができると共に殺菌処理でき
る。前記キヤツプはプラグの開側に圧力を通さな
いシールを提供し、如何なる湿度もプラグに入り
むことが防止される。

好ましくは、加熱パツドの下面の周縁域には、
閉じテープ、好ましくは、セルフロツキングテー
プ及び／又はスナツプ−フアスナテープが設けら
れる。

この特徴により、必要な場合には、追加のセグ
メントを簡単且つ安全に加熱パツドに取付けでき
るという利点がある。

本発明をさらに発展させたものでは、加熱パツ
ドはスロツトのついた加熱パツドの形を呈し、該
スロツトは短辺から加熱パツドの縦の方向に延
び、新らたに種々のセグメントを取付及び／又は
接続する可能性を提供する。

このため、セグメントを患者の手足の上又はそ
の周囲に置くべき時、セグメントが取り除かれた
りすることがなく、また、すき間なく患者全体を
覆う利点を生じる。このおかげで、患者の快適さ
が増し、患者の皮ふから過度の熱が失われるのを
防げる。

さらに、制御・調整ユニツトは加熱パツド及び
セグメントからの線用の複数の入力を有する。

このため、種々な加熱パツドは、必要に応じて
別個の構成要素から構成しうるという利点が生じ
る。これらの構成要素が専用のセグメント及び給
電線を持てば、それらもまた基本の加熱パツドと
は別個に操作や殺菌が可能である。

本発明をさらに発展させたものでは、加熱パツ
ド及び／又はセグメントは絶縁マツトで被覆する
ことができる。

このため、本発明による加熱パツドは高周波の
手術器具が手術に使用される場合でも使用可能で
あるという利点がある。該電気器具は相互に干渉
することなく、高周波の手術器具及び加熱パツド
の安全機能もまた保証される。

本発明をさらに発展させたものでは、調整及び
制御ユニツトには加熱パツド及びセグメントの温
度の第１、第２プリセレクタスイツチを有するデ
イスプレイ装置が備わつている。また、個々のセ
グメントの作動状態、作動条件及び、故障状態を
表示する発光域を備えている。

このため、加熱パツドの監視を簡単にし、その
操作を容易に、また明確にする利点をもたらす。

このように、前記手術台用の加熱装置は、手術
器具が充足しなければならないすべての高い要件
を満たすものである。該加熱パツドは扱いやす
く、手術台に余分な厚みを加えない。また、非常
に薄いので、加熱パツド自体に損傷を与えること
なく、また、その加熱容量を悪化させることな
く、縦横の方向に変形可能である。加熱パツドの
大きさは、自在に大きくしてもよく、個々の加熱
パツド及び／又はセグメントは、それぞれの調
整・制御ユニツトにより加熱や温度調節が可能で
ある。個々の加熱パツド及び／又はセグメントは
特に可撓性があり緊く巻くことができる。また、
それらは市販の殺菌容器での殺菌にも適してい
る。該加熱パツドは不燃性である。

本発明のその他の利点は、下記の明細書及び添
付の図面から明らかであろう。上述の、及び下記
に説明する特徴は、本発明に従つて個別に又はそ
れらをどのように組み合わせても利用可能であ
る。本発明の上述の実施例は可能な実施例の包括
的なリストとして解釈されるべきではなく、一例
としてのみ記載されている。

次に本発明を、図面に示されている実施例によ
りさらに詳細に説明する： 第１図は、本発明による手術台用の加熱装置の
種々の構成要素の完全な組み立てを示す； 第２図は、本発明による加熱装置の加熱パツド
の第１図の線−に沿う断面図を示す： 第３図は、加熱パツドの加熱導体の一部を示
す； 第４図は、第１図の線−に沿う加熱パツド
の断面上面図を示す； 第５図は、加熱パツドの殺菌中、線の反加熱パ
ツド側端に使用されるタイプのキヤツプのついた
プラグを示す； 第６図は、加熱パツドの底面を示す； 第７図は、加熱パツド及び個々のセグメントの
他の実施例の上面図を示す；及び 第８図は、本発明による手術台の加熱装置の制
御・調整ユニツトのデイスプレイの一実施例を示
す。

図面の各図は、本発明の目的を一部線図で示し
たものであり、縮尺した図ではない。図面に示さ
れた構成要素のいつくかは、それらの構成からよ
り明瞭になるように拡大してある。

第１図は、加熱パツド２、制御・調整ユニツト
３及び絶縁マツト４から構成される手術台１用の
加熱装置を示す。必要ならば、加熱装置１は、加
熱パツド２の上及び／又は加熱パツド２の下に置
かれた追加の絶縁マツト４を追加できる。明瞭化
のため、絶縁マツト４は、一つのみ第１図に示し
てある。本発明による加熱パツド２の周縁域は、
枠のように形成して強化されている。制御・調整
ユニツト３は、例えば注射スタンドのようなロツ
ド６にユニツトを固定するための取付け用つめ５
を備えている。しかし、制御・調整ユニツト３の
ハウジングは、ユニツトを支持面に直接置けるよ
うに設計されている。加熱装置１は、制御・調整
ユニツト３の前面に配されたマスタースイツチ７
によつて、スイツチを入れることができる。制
御・調整ユニツト３の前面は、後方側に若干先細
になつており、デイスプレイ８を担持している。
ハウジングのふたに結合された把手９により、制
御・調整ユニツト３を完全に運搬でき且つ取付け
中も安全に保持できる。

加熱パツド２はケーブル１０によつて電気制御
ユニツト３に電気的に接続される。制御・調整ユ
ニツト３の後方に配されたソケツトは、加熱パツ
ド２及び制御・調整ユニツト３をメインに接続す
る役割を果たす。

加熱パツド２に隣接するケーブル１０の端は、
硬化（vulcanization）により加熱パツド２に固
定される。加熱パツドとケーブル１０との間の堅
固な接続部には、例えば折り曲げ用切欠き１０を
備えうるよじれ防止装置が装備されてい。

加熱パツド２自体は４つの加熱セグメント１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄに分けられ、これら
のセグメントは制御・調整ユニツト３により加熱
され温度調節される。

第２図は、第１図の線−に沿つた断面図で
あり、加熱パツド２の層構造を示す。加熱パツド
２は、非導電性の第１層１３、第２層１４、織物
層１５及び第３層２５から構成されている。第１
層１３、第２層１４、織物層１５及び第３層２５
は協働して、層の硬化によつて実現された複合体
を形成する。第１層及び第２層１３，１４は、非
導電性である。第３層２５は、静電荷を排除する
ことが可能である。織物層１５は硬化中に他の層
と共に複合体を形成することができる素材から構
成されなければならない。

好ましくは、グラス・フアイバー・マツトから
成る織物層１５は、シリコンゴムから成る第１層
及び第３層１３，１４のゴム弾性特性を制限する
役割を果たす。

第１層１３は、硬化された状態で、良好な電伝
導特性を有し且つその構成要素周囲に密閉性があ
り、安全な鞘（sheathing）を形成可能であるシ
リコン／ゴム混合物から構成される。第２層１４
は耐摩耗性があり且つ加熱パツド２の軟度を決定
するシリコン／ゴムから構成される。第３層もま
た、シリコン／ゴム混合物であり、一定の混合物
２０を加えた後においてのみ、ある程度まで導電
性を帯びる。かかる導電性の混合物２０は、例え
ばすすや黒鉛粒子から形成されてもよい。第３層
２５での導電性混合物２０を濃厚にすることによ
り、50000〜1000000オームの範囲の第３層２５の
電気抵抗を得ることができる。

導電性の第１層１３は、硬化によつて埋設さ
れ、担体１７及び導体１８から成る加熱導体１６
を含む。硬化によつて第１層１３の加熱導体１６
間に埋設された温度センサ１９（NTC）は加熱
導体１６の温度をとらえ、それを実際の数値とし
て、調整・制御ユニツト３に送る役目をする。

第２図は正しい寸法比ではない図で種々の層を
示している。第３層２５は加熱パツド２の縦側だ
けでなく横側をも囲繞し、加熱パツド２機械的且
つ化学的特性に何の影響も及ぼさないもので、厚
さはわずか数ミクロンである。織物層１５と同様
に層１３，１４もmm単位の厚さである。加熱パツ
ドの全厚さは、加熱セグメント部分では略５mm、
周縁域においては略８mmに匹敵する。

第３図は、第１層１３中に硬化された形状にあ
る加熱導体１６の拡大部分を示す。担体１７は、
本用途に使用されるように円形の断面を有し、直
径略1.2mmのゴム弾性の導電性の素材で構成され
る。しかし、直径１〜1.5mmの他の担体も使用可
能である。本発明の上述の実施例では、担体１７
として広範囲の温度においてゴム弾性特性を呈す
るシリコンゴム材を使用している。

導体１８は、担体１７に密接に巻装されてお
り、加熱導体の個々の形に依存する略0.2〜0.5mm
の厚さのアルミニウム線又はアルミニウム細片で
形成されている。担体１７は、円形の断面を有す
る細いアルミニウム線に所要の剛性を付与し、一
方、らせん状に巻装された導体１８とゴム弾性の
担体１７との組み合わせにより導体１８は加熱導
体１６に損傷を与えるおそれなく、軸方向に伸張
し横方向に負荷をかけることが可能となる。

第３ａ図は、導体１８が担体１７に巻装される
方法を示す拡大図である。この図において導体１
８が担体１７と密接に接しているのではないのは
単に図示の明瞭化のためである。実際には導体１
８の種々の導体部分は、担体１７とフオーム・ロ
ツキング係合している。

第４図は、第１図の線−に沿つた、加熱パ
ツド２の断面図である。この上面図は、第１層１
３の種々の加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２
ｃ，１２ｄの配置、温度センサ１９の位置、個々
の加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２
ｄ内の加熱導体の配置並びに導体及び／又は加熱
導体１６の配線、及び温度センサ１９の配設方法
を示している。一例として導体は第１層１３の右
上端に出てそこで結合されてケーブル１０を形成
する。第１層１３からの出口点で、導体は硬化に
より再び加熱パツド２に固定されるので、例えば
仮に万一ケーブル１０がよじれたり、ひつばり力
を受けてもひつぱる力は何ら第１層１３内の加熱
導体１６の導体及び／又は温度センサ１９の導体
に伝わることはないだろう。

第４図に一例として示した実施例においては、
加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ
は電気的に並列に接続される。温度センサ１９の
電気抵抗器は、２個ずずつ接続され、第１層１３
をこの状態に保つ。別の導体がケーブル１０及び
加熱パツド２をシールドするために設けられ、第
３層２５に電気的に接続される。

加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２
ｄ及び温度センサ１９の独特な配線方法は、高度
な安定性を保障し、且つ15本の線が束ねられてな
る導体であるケーブル１０を限られた数の個々の
線導体に減少させる。

温度センサ１９は個々の加熱セグメント１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ内で加熱導体１６と
同じ面に配置され、図示実施例においては、加熱
導体１６に相当し、且つＸ線を透過する導体に接
続される。

第４図に示された加熱導体１６の雷紋模様は単
なる一例と理解されるべきであり、必要ならば導
体は異なる模様に沿つて第１層１３に配しうるこ
とが理解されよう。

加熱パツド２からのケーブル１０の出口点の折
り曲げ用切欠き１１は、ケーブル１０に加熱パツ
ド２に対し相対移動する大きな自由度を付与し、
ひつばる力も圧縮応力も受けない。

第５図は、ケーブル１０の反加熱パツド２側端
に設けられるタイプのプラグ２１を示す。プラグ
２１の自由端は、圧力、ガス、液体が漏れないよ
うに嵌着可能なキヤツプ２２によつてシールされ
る。キヤツプ２２は、加熱パツドをケーブル１０
及びプラグ２１と一緒に殺菌する時、プラグ２１
に嵌着される。キヤツプ２２をはずすと、プラグ
２１は、制御・調整ユニツト３の後部に設けられ
たソケツトに差し込むことができる。

第６図は、加熱パツド２の下面、すなわち、導
電性の第３層２５の表面の平面図である。本図に
示された例においては、導電性の第３層２５の周
縁域には、接着又は硬化のいずれかによつて固定
された閉じテープ（closute tapes）が設けてあ
る。閉じテープは好ましくはセルフロツキングテ
ープ２３又はスナツプーフアスナテープ２４から
成り、それにより追加の加熱パツドを加熱パツド
２に取付けできる。このため、加熱パツド２の大
きさは簡単に拡大可能となる。

第７図は、加熱パツド３０の別の実施例及びセ
グメント３３〜３６の他の実施例の略図である。

加熱パツド３０は、底面の周縁域に閉じテープ
が設けてあり、それによつてセグメント３３，３
４，３５及び３６は、加熱パツド３０にボタン式
に留められるか又は付着される。加熱パツド３０
には、その狭い両端の一方の中央から延びるスロ
ツト３１が設けてある。セグメント３３の図示例
は、一方ではセグメントが加熱パツド３０に取付
でき、他方では患者の腕に巻きつけることができ
るように設計されている。セグメント３４は、取
り除かれることなく、患者の頭を容易に包めるよ
うな形をしている。セグメント３５は矩形の形状
を有し、患者のカバーとして使用されうる。患者
の脚や足の部分では、セグメント３６は患者の脚
や足を堅く巻くのに適当な形を与えられる。

セグメント３３〜３６の可能な設計は、一例と
してのみ記載された図示の実施例に決して限定さ
れるものではない。

第８図は、調整・制御ユニツト３のデイスプレ
イ８の一例である。デイスプレイ８は、発光域
（luminous fields）４０〜４５を備えており、該
発光域はそれぞれの加熱セグメント１２ａ，１２
ｂ，１２ｃ，１２ｄに割当てられている。例え
ば、発光域４０は、加熱セグメント１２ａに、発
光域４１は、加熱セグメント１２ｂに、発光域４
２は、加熱セグメント１２ｃに、そして発光域４
３は、加熱セグメント１２ｄに割り当てうる。発
光域４４及び４５は自由に割り当ててよく、また
追加の加熱パツド２／３０又はセグメント３３〜
３６にも割り当てても良い。デイスプレイ８は、
さらに、第１スイツチ４６及び第２スイツチ４７
を備える。該スイツチ４６，４７は、加熱パツド
２／３０及び又は加熱パツドセグメント３３〜３
６が加熱されるべき温度のプリセレタスイツチの
役割を果たす。スイツチ４６，４７のスイツチ域
は、患者の横たわる位置（例えば横向）の任意の
表示用に分割することができる。これは、スイツ
チ４６，４７のひとつが押された時、任意の信号
が作用域の一部に現われて、加熱パツド２が、横
向きにあるいはあお向けに横たわつている患者に
とり十分な熱を発するように加熱されているかど
うかを表示することを意味する。

第１図に図示された手術台用加熱装置は、下記
のように作動する。

加熱装置１を作動させるには、まずケーブル１
０を用いて、加熱パツド２を調整・制御ユニツト
３に接続する。それから、12ボルト〜240ボルト
の交流／直流電流により選択的に作動しうる制
御・調整ユニツト３のスイツチを入れるためにマ
スタースイツチを起動させる。第１スイツチ４６
又は第２スイツチ４７を選択的に押すことによつ
て、加熱パツド２が加熱されるべき温度を予め選
択する。スイツチに割り当てられる温度は、例え
ば第１スイツチ４６が34℃、第２スイツチ４７が
38℃である。例えば、第１スイツチ４６が押され
ると、発光ダイオード（luminous diodes）４８
が発光域４０，４１，４２，４３において点灯し
て加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２
ｄが加熱され、トラブルもなく作動していること
を表示する。一旦所望の温度34℃に達すると発光
ダイオード４９が発光域４０，４１，４２，４３
において点灯して所定の加熱温度が個々の加熱セ
グメント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄにおい
て達成されたことを表示し、このとき加熱装置は
自動的にスイツチが切れる。温度が所望の温度値
34℃以下に低下するとすぐに、加熱装置のスイツ
チが再び入り、所望の温度が加熱セグメントにお
いて常時維持される。

個々の加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２
ｃ，１２ｄの温度は加熱パツド２に設置された温
度センサ１９によつて監視される。温度は加熱パ
ツド２，３０の各加熱セグメントの２箇所で測定
され、斯く測定された値は、実際値として制御・
調整ユニツト３に連続的に供給される。加熱セグ
メントで測定されたより高い温度値に基づいて、
調整・制御ユニツト３は加熱パツド２，３０の加
熱力を調節する。

調整・制御ユニツト３の電気回路は、DE−
PS34 34 772に記載されている電気回路に相当す
る。該刊行物の開示内容は、本発明にとり必須の
ものとして、ここにとり入れているが、その開示
内容は、加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１２
ｃ，１２ｄの調整を実施する前の一定時期に測定
される種々の加熱セグメント１２ａ，１２ｂ，１
２ｃ，１２ｄの実際の温度値を比較するための手
段が設けられる範囲にまで及んでいる。そして本
装置は常に調整の目的のために２つの温度値の高
い方を使用する。

次に、例えば、温度38℃が割り当てられ得る第
２スイツチ４７が押された場合、加熱パツド２
は、加熱パツド２内の温度センサ１９によつて測
定される温度が38℃になるまで加熱される。温度
センサ１９が温度値38℃を制御・調整ユニツト３
に送るとすぐに、加熱パツド２の加熱は、調整・
制御ユニツト３によつて自動的にスイツチが切ら
れ、発光域４０，４１，４２，４３の発光ダイオ
ード５０が点灯する。調整・制御ユニツト３は、
加熱域の温度を監視し、該温度を一定に保つ。す
なわち、加熱のスイツチが必要に応じて自動的に
入つたり切られたりする。万一、加熱セグメント
１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄのいずれかにお
いて温度が38℃を超え、例えば41度の閾値を超え
ることがあれば、連続的音響信号が連結されてい
る発光ダイオード４１がそれぞれの発光域４０〜
４３内で点灯する。加熱セグメント１２ａ，１２
ｂ，１２ｃ，１２ｄのいずれかにおいて温度が41
度の閾値をさらに超え、測定された温度が、例え
ば45℃に到達する場合は、新らたに発光ダイオー
ド５２が点灯して、許容できないことに加熱パツ
ド２の許容加熱温度を超えたことを断続的音響信
号と共に、点滅信号で示す。

加熱時間の合計が例えば15分を超えると、別の
安全装置が作動する。そのとき監視・制御ユニツ
ト３が加熱パツド２の加熱のスイツチを自動的に
切る。

調整・制御ユニツト３は更に、種々の加熱セグ
メント１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの抵抗差
を検出したり、導体１８のいずれかが欠陥を生じ
たり、中断した時、又は望ましくない橋絡が導体
１８間で生じた場合、個々の加熱セグメント１２
ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ又加熱装置全体のス
イツチを切るようになつている。

一加熱セグメントの加熱容量は、例えば24ボル
トの電圧で30ワツトに達する。

加熱パツド２，３は標準手術台トツプ及び子供
用手術台用にさまざまな寸法で製造される。さら
に加熱パツド２，３０は他の病院用の加熱パツド
として使用してもよい。