JPH0370758A - 振動エネルギー吸収材 - Google Patents

振動エネルギー吸収材

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JPH0370758A
JPH0370758A JP20665289A JP20665289A JPH0370758A JP H0370758 A JPH0370758 A JP H0370758A JP 20665289 A JP20665289 A JP 20665289A JP 20665289 A JP20665289 A JP 20665289A JP H0370758 A JPH0370758 A JP H0370758A
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保巳 田中
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水谷 美由
Hiroaki Furukawa
博章 古川
Osamu Usuki
薄木 理
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、塩化ビニル系樹脂にある種のフタル酸エステ
ルと可塑化効率1.0以上の可塑剤とを同時に添加した
、振動エネルギーの吸収性能に優れた、塩化ビニル系樹
脂組成物に関するものである。
[従来の技術] 従来より、振動エネルギーを吸収する材料としては、塩
化ビニル系樹脂に可塑剤を添加した軟質塩化ビニル系の
材料、ブチルゴム、天然ゴム等のゴム系の材料等が知ら
れていた。
軟質塩化ビニル系の材料は、添加する可塑剤の梯類及び
量等を変えることにより、損失正接が最大となる温度を
任意に調節することができるものの、損失正接の最大値
そのものが大きくない(1以下)ことから、振動エネル
ギーを吸収する能力はあまり高くないのが実状であった
。さらには、損失正接が最大値となる温度を実際使用温
度である、低温から高温(例えば60℃程度)(以下実
際使用温度領域という)に調節しようとすると、添加で
きる可塑剤の種類及び量が制限を受け、充分に柔軟性の
ある軟質成形品を得ることができなかった。また可塑剤
添加量を増していくと、損失正接が最大となる温度が低
温領域になり、しかも損失正接の最大値そのものも小さ
くなるため、実際使用温度領域での損失正接は低く、実
用上問題を生じていた。
一方、ゴム系材料は、損失正接の最大値は大きいものも
あるが、これらの材料の場合、ガラス転移温度が低温領
域にあるため、振動エネルギーの吸収性能は、低温領域
では優れているものの、実際使用温度領域での性能は低
く、実用上問題を生じていた。
そこで、これらの問題点を解決する手段として塩化ビニ
ル系樹脂に下記の(i)及び/または(ii )の構造
を有するフタル酸エステルを添加することを提案した。
R1:炭素数6の飽和脂環式炭化水素基R2:炭素数8
〜11の飽和脂肪族炭化水素基R3:炭素数5〜7の飽
和脂環式炭化水素基または炭素数7〜10の芳香族環を
有する脂肪族炭化水素基 しかし、これらのフタル酸エステルを塩化ビニル系樹脂
に添加した場合、実際使用温度領域における、損失正接
は高く、振動エネルギー吸収性能に優れているものの、
これらフタル酸エステルと塩化ビニル系樹脂との相溶性
が悪いため、組成物から、これらフタル酸エステルがブ
リードアウトする問題点があった。またこれらフタル酸
エステルは、ブリードアウトの面を考慮すると、添加量
に制限を受け、充分に柔軟性を有する成形品が得られな
かった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は柔軟性に富み、実際使用温度領域におい
て、振動エネルギーの吸収性能に優れた、塩化ビニル系
の材料を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、従来の技術における問題点を解決すべく
検討した結果、塩化ビニル系樹脂にある種のフタル酸エ
ステルと可塑化効率1.0以上の可塑剤とを同時に添加
することにより、本発明の目的とする柔軟性に富み、実
際使用温度領域において、優れた振動エネルギー吸収材
料が得られることを見い出した。
すなわち、本発明は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して、下記の(i)及び/または(ii )の構造を
有するフタル酸エステル (R:炭素数6の飽和脂環式炭化水素基R2二炭素数8
〜11の飽和脂肪族炭化水素基R3:炭素数5〜7の飽
和脂環式炭化水素基または炭素数7〜10の芳香族環を
有する脂肪族炭化水素基) を20〜120重量部と可塑化効率1,0以上の可塑剤
を10〜50重量部とを同時に添加することを特徴とす
る、塩化ビニル系樹脂組成物にある。
本発明で使用されるフタル酸エステルは下記の(i)及
び/または(ii )の構造を有する化合物で、 R1は炭素数6の飽和脂環式炭化水素基で、シクロヘキ
シル基が挙げられ、R2は炭素数8〜11の飽和脂肪族
炭化水素基で、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウン
デシル基、Lso−デシル基が挙げられ、これらの単品
もしくは、2種類以上の混合品であり、R3は炭素数5
〜7の飽和脂環式炭化水素基または、炭素数7〜1oの
芳香族環を有する脂肪族炭化水素基で、シクロペンチル
基、シクロヘプチル基、4−メチルシクロヘキシル基等
及びこれらの2種類以上の混合品または、ベンジル基、
4−メチルベンジル基、フェネチル基等及びこれらの2
種類以上の混合品が挙げられる。振動エネルギーの吸収
性能の見地から、前記(1)の構造を有するものが好適
であり、さらには前記(i)の構造を有するものの中で
もR1がシクロヘキシル基であるものが、最も好適であ
る。
本発明に使用される塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル単
独重合樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル単量体
と共重合し得る単量体のうちの1つ以上とランダム共重
合あるいはブロック共重合して得られる塩化ビニル共重
合樹脂(例えば酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−塩化ビニ
ル共重合体等)、塩化ビニル単量体とグラフト共重合し
得る樹脂と、グラフト共重合して得られる、塩化ビニル
グラフト共重合樹脂(例えば、エチレン−酢酸ビニル−
塩化ビニルグラフト共重合体、ポリウレタン−塩化ビニ
ルグラフト共重合体等)で、上記樹脂の単独あるいは、
2種類以上の混合品である。
本発明で添加されるフタル酸エステルは、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して、20〜120重量部の範囲
で使用できる。20重量部未満の添加では、可塑化効率
1,0以上の可塑剤と同時に添加した場合、充分な振動
エネルギーの吸収性能を保有する樹脂組成物が得られな
い。
120重量部を越えると、フタル酸エステルと塩化ビニ
ル系樹脂との相溶性が悪く、樹脂組成物から当該フタル
酸エステルがブリードアウトし好ましくない。当該フタ
ル酸エステルのブリードアウト性、樹脂組成物の振動エ
ネルギー吸収性能を考慮すると、塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対してフタル酸エステルを40〜100重量
部添加するのが好適である。
本発明で可塑化効率とはJIS  K−6900「プラ
スチック用語」に記載されている定義を言う。
本発明で可塑剤としては、フタル酸エステル系可塑剤、
アジピン酸ポリエステル系可塑剤、フタル酸ポリエステ
ル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、トリメリット酸
エステル系可塑剤、塩素化バラフ4ン系可塑剤等のうち
、可塑化効率1.0以上の可塑剤が使用できる。可塑化
効率1.0未満の可塑剤では、本発明のフタル酸エステ
ルと併用しても、その樹脂組成物は充分な振動エネルギ
ー吸収性能を得られないばかりか、樹脂組成物から本発
明のフタル酸エステルのブリードアウトを防止すること
ができない。ブリードアウト並びに振動エネルギーの吸
収性能を考慮すると、可塑化効率1.2以上の可塑剤が
好適である。
また本発明において可塑剤の添加量は塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して10〜50重量部の範囲である。
10重量部未満では、本発明の目的である柔軟性は得ら
れず、50重量部を越えると、樹脂組成物の振動エネル
ギー吸収性能が著しく低下する。柔軟性並びに振動エネ
ルギー吸収性能を考慮すると20〜40重量部が好適で
ある。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、安定剤、滑剤
、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、無
機質充填剤2着色顔料などや、他の樹脂(例えばゴム等
)を、本発明の目的である振動エネルギーの吸収性能に
影響を与えない範囲で、配合することができる。
また、本発明の樹脂組成物は、熱ロール、バンバリーミ
キサ−1二軸混練機、押出機等の従来公知の方法で、溶
融混合する方法で得られ、カレンダー成形、押出成形、
射出成形、圧縮成形等従来公知の成形方法を適用するこ
とができる。
[実施例] 以下実施例により、本発明を説明する。
実施例1.2 エチレン−塩化ビニル共重合樹脂(東ソー株式会社製、
商品名「リューロンE−2200J)100重量部に対
して、ジシクロへキシルフタレート(大坂有機化学工業
株式会社製、商品名rDcHPJ )を実施例1におい
ては40重量部、実施例2においては60重量部並びに
可塑化効率1.36であるフタル酸ポリエステル系可塑
剤(アデカアーガス化学株式会社製 商品名「アデカサ
イザーPN−77J )30重量部を同時に添加し、さ
らに安定剤を配合し、これを150℃熱ロールで5分間
混練し、180℃熱プレスで5分間プレスすることによ
り、シートを作製した。このシートから作製した試料に
ついて、JISA硬度、並びに動的粘弾性測定装置を用
いて、損失正接を測定した。また、当該シートを23℃
、相対湿度50%の恒温恒湿室に120時間放置し、放
置後のシート表面のブリードアウトの程度を目視で観察
した。結果を表−1に示した。
比較例1,2 エチレン−塩化ビニル共重合樹脂(実施例1に同じ)1
00重量部に対して、シクロヘキシルフタレート(実施
例1に同じ)を比較例1においては40重量部、比較例
2においては60重量部並びに可塑化効率0.86であ
るDOA30重量部を同時に添加し、さらに安定剤を配
合して、実施例1と同様の方法で試験片を作製し、実施
例1と同様の評価を行った。結果を表−1に示した。
表−1かられかる様に、塩化ビニル系樹脂にジシクロへ
キシルフタレートと可塑化効率1.36のフタル酸ポリ
エステル系可塑剤とを同時に添加した場合、損失正接の
最大値が大きいことから、優れた振動エネルギーの吸収
性能を保有していることがうかがえる。また組成物から
のジシクロへキシルフタレートのブリードアウトもまっ
たくないか、はとんどない状態で良好であった。
一方、塩化ビニル系樹脂にジシクロへキシルフタレート
と可塑化効率0,86のDOAとを同時に添加した場合
、損失正接の最大値は小さく、しかも組成物からのジシ
クロへキシルフタレートのブリードアウトも激しかった
なお、これらの物性の測定に使用した測定方法は次の通
りである。
(1)硬度 JIS  K−6301記載の方法(2)
損失正接の測定 ■オリエンチック製動的粘弾性測定装置「レオパイブロ
ン」 測定条件二層波数110Hz 昇温速度1’C/mfn 測定温度範囲一50〜80℃ [発明の効果] 本発明の樹脂組成物は、柔軟性に富み、しかも実際使用
温度領域において優れた振動エネルギー吸収性能を保有
しており、防振材、制振材等の分野に好適に使用できる

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して下記の(
    i)及び/または(ii)の構造を有するフタル酸エス
    テルを20〜120重量部と可塑化効率1.0以上の可
    塑剤10〜50重量部とを同時に添加することをを特徴
    とする塩化ビニル系樹脂組成物。 (i)▲数式、化学式、表等があります▼(ii)▲数
    式、化学式、表等があります▼ R_1:炭素数6の飽和脂環式炭化水素基 R_2:炭素数8〜11の飽和脂肪族炭化水素基R_3
    :炭素数5〜7の飽和脂環式炭化水素基または炭素数7
    〜10の芳香族環を有する 脂肪族炭化水素基
  2. (2)第(1)項記載の組成物からなる振動エネルギー
    吸収材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997030116A1 (fr) * 1996-02-13 1997-08-21 Yasuyuki Ohira Composition de resine d'amortissement a base de chlorure de vinyle
JPH09241461A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Cci Corp 塩化ビニル系制振樹脂組成物
JP2005139392A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Lonseal Corp 振動エネルギー吸収材

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JP2005139392A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Lonseal Corp 振動エネルギー吸収材

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