JPH0368747B2 - - Google Patents

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JPH0368747B2
JPH0368747B2 JP59139978A JP13997884A JPH0368747B2 JP H0368747 B2 JPH0368747 B2 JP H0368747B2 JP 59139978 A JP59139978 A JP 59139978A JP 13997884 A JP13997884 A JP 13997884A JP H0368747 B2 JPH0368747 B2 JP H0368747B2
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JP
Japan
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coating
substrate
spray
mandrel
base
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JP59139978A
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Yasuo Morohoshi
Akira Nishiwaki
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH0368747B2 publication Critical patent/JPH0368747B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/02Processes for applying liquids or other fluent materials performed by spraying

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 1 産業上の利用分野 本発明はスプレー塗布方法に関し、更に詳述す
れば、多孔状基体上に絶縁層や感光層等を形成し
て多孔状感光体を製造するに好適な、改良された
スプレー塗布方法に関する。
2 従来技術 従来、多数の開口(特に、微細な多孔状開口)
を有する感光性スクリーンに静電荷像を形成し、
この静電荷像によりイオン流(例えば正イオン粒
子)の通過を制御して、帯電可能な層(例えば感
光体ドラムの感光層)に所定の静電荷像を形成す
る多色電子写真複写方式が知られている。
第1図には、例えば白地に黒色画像部と赤色画
像部とからなる2色原稿から画像を再現するため
の2色刷り用複写機が示されている。この装置本
体の上部には往復動する原稿台41が設けられて
おり、この原稿台41上に載置された原稿25は
照明ランプ42により照明される。43,44は
ミラー、45は固定レンズ、46は光路中に出入
れし得るように構成された可動の赤色フイルタ
ー、47は赤色光を反射させ、赤色と補色関係に
あるシアン色は通過させる可動式のダイクロイツ
クフイルターであり、光路中に出入れし得るよう
に構成されている。第1図では赤色フイルター4
6は光路からはずれ、ダイクロツクフイルター4
7は光路中に配置されている状態を示している。
ドラム状をなした感光体53の表面に感光層18
が設けられ、感光体53が時計方向に回転すると
感光層18がコロナ帯電器54によつて均一に帯
電される。感光層18はセレンあるいは有機半導
体などにより作られる。
感光体53の周辺には、感光層18を均一に帯
電する帯電器54と、正に帯電された黒色トナー
を有する黒色現像器48と、正に帯電された赤色
トナーを有する赤色現像器49と、感光層18上
に残留するトナーおよび電荷を除去するクリーニ
ング装置30とが配置されている。31は感光体
53と同径で、感光層18と接触して従動するか
又は反時計方向に回転する転写ドラムである。6
3はコロナ放電器からなる転写電極、32は複写
紙給紙皿、33は複写紙給紙皿32に収納された
複写紙52を一枚ずつ紙給する給紙ローラ、34
は複写紙を転写ドラム31に搬送する第1搬送ロ
ーラ、35は転写後に複写紙をドラム31から分
離し易くするための除電を行なう静電分離器、3
6は複写紙をドラム31から強制的に分離する分
離爪である。また、37はヒーター内蔵の定着装
置である。但、実際には複写紙52を案内するガ
イド板を設けるが、この図示は省略されている。
一方、感光層18の外側には、光導電層が面す
るように円筒状をなした感光性スクリーンドラム
17が配され、このドラム17は原稿台41およ
び感光層18と同期して反時計方向に回転し得る
ように配置されている。また、このドラム17の
外側周辺には、スクリーン帯電器28と、感光性
スクリーンドラム17上に残留する電荷を除去す
るEL(エレクトロルミネセンス)板またはACコ
ロナ除電器などで作つたスクリーン除電器39
と、感光性スクリーンドラム17の内側で感光体
53に対向する位置に荷電粒子を投射する荷電粒
子源(コロナ放電器)19とが設けられている。
この感光性スクリーン17は、第2図に示す如
く、多数の微細開口10を有しかつ一方の面が露
出したドラム状導電性スクリーン基体11と、こ
の導電性スクリーン基体の少なくとも他方の面に
設けられた(図示の例では開口10内の壁面にも
設けられている)絶縁層13と、この絶縁層上に
設けられたバイアス用のAl等の導電膜14と、
電荷発生層15と、電荷輸送層16とによつて構
成されている。導電性スクリーン11はステンレ
ス、Al等の金属メツシユで、絶縁層13はポリ
エチレン等で、電荷発生層15及び電荷輸送層1
6は有機光半導体で夫々形成される。
この感光性スクリーン17の製作に際し、上記
導電膜14は通例アルミニウムの層を蒸着法によ
つて形成しており、それ以外の絶縁層13、電荷
発生層15及び電荷輸送層16はスプレー塗布の
方法によつて形成している。
上記各層の材料としては、例えば絶縁層13に
はポリエチレンが、電荷発生層15にはアゾ系等
の有機光半導体が、電荷輸送層16にはヒドラゾ
ン系化合物が使用されており、これらを溶媒に溶
かした溶液が塗布液として使用されている。
上記各層の基体11への塗布は、基体11が例
えば150〜200μm程度の多数の微細開口10を有
しているので、開口10に目詰りを起させないた
めには刷毛による塗布は不適当であつて、均一塗
布が容易なスプレー塗布の方法によるのが良い。
ところで、スプレー塗布の方法によるとして
も、開口10の目詰りを防ぐためにはスプレーさ
れた塗布液滴は微細であることが望ましいことか
ら、塗布液を極めて微細な液滴として基体上にス
プレー塗布を繰返して最終塗布膜厚(湿潤状態)
となした後に乾燥する塗布方法が提案されている
(特開昭56−51260号公報)。然し乍ら、この塗布
方法では、湿潤状態で一挙に最終膜厚に対応した
厚さにスプレー塗布するので、膜厚が厚くなる
と、基体11上で未乾燥の塗布液が流延若しくは
流下し、このために開口10が目詰りを起すよう
になる。従つて、上記の公知の塗布方法によつて
得られる塗膜にはその厚さに限界(例えば6回塗
布で20μm)があり、塗布膜厚をあまり大きくす
ることができない。
加えて、スプレー作業で塗布液滴を微細にすれ
ばする程単位時間当りの塗布液のスプレーされる
量が少なくなり、従つて、1回のスプレー塗布で
形成される塗布層の厚さは薄くなつて、必要な塗
膜厚さを得るためにはスプレー塗布を多数回繰返
さなければならず、生産性の低下を免れない。
3 発明の目的 本発明は上記のような従来法の有する問題点を
解消し、基体開口の目詰りを起さずに十分な膜厚
を有する塗膜を形成でき、例えば感光性スクリー
ン等を高い生産性を以つて製造するのに好適なス
プレー塗布方法を提供することを目的としてい
る。
4 発明の構成 本発明は、 スプレー手段によつて多孔状基体に塗布液をス
プレー塗布して所定の塗布膜を形成するに際し、 前記基体の前記スプレー手段の側とは反対側の
位置に吸引手段を配し、この吸引手段による吸引
を行いながら前記スプレー塗布を所定回数行う工
程と、 この塗布後の乾燥工程と を所定回数繰返すことにより単一の塗布膜を形成
することを特徴とするスプレー塗布方法に係る。
5 実施例 実施例 1 以下、第3図〜第6図によつて本発明の一例を
説明する。
第3図は本発明を説明するための塗布装置の概
略斜視図で、理解を容易にするためにチヤンバ1
の側壁及び天蓋をすべて透明にして示してある。
チヤンバ1の互いに対向する側壁にはメカニカ
ルシール4a及び軸受4bが設けてあり、メカニ
カルシール4a及び軸受4bには円筒状基体11
を2個の基体支持カラー3によつて同軸に支持す
るほぼ円筒形のマンドレル2が軸支されている。
メカニカルシール4aからチヤンバ1外へマンド
レル2が突出していて、チヤンバ1外でマンドレ
ル2は、これに固着するプーリー2bに掛けられ
たベルト5を介して可変減速モータ6によつて所
定速度で回転するようにしてある。基体11及び
マンドレル2の詳細については後述する。
基体11に対向してこれと平行に、ガイド8上
を図示省略したリミツトスイツチの作用で往復動
するスプレーガン7が位置している。スプレーガ
ン7は、フイルタ9、ギヤポンプ20を介して塗
布液21を収容するタンク22に、またこれとは
別個に圧力計23、流量計24を介して空気圧縮
機25に連通している。
マンドレル2は中空に構成されていて、チヤン
バ1外へ突出した端部にメカニカルシール27で
気密保持された排気管29と、これに接続する排
気モーター40とに連通し、これによつてマンド
レル2の内部が排気されるようにしてある。排気
管29は、これから分岐された分岐管50を介し
て、チヤンバ1のスプレーガン7側のチヤンバ側
壁に対向する他方のチヤンバ側壁からチヤンバ1
内に連通している。即ち、分岐管50はチヤンバ
内を排気する作用をなすものである。
第4図は基体11とマンドレル2との関係を示
し、多数の微細開口10を有する円筒状基体11
は、両端からテーパを付した基体支持カラー3に
よつて外径60〜120mm、例えば80mmの円筒状マン
ドレル2に同軸に支持されている。マンドレル2
は、その周壁に例えば内径2mmの排気孔2aが多
数貫通しており、一方の端部は閉塞され、他の端
部は前述したようにチヤンバ(第4図では図示省
略してある。)外に突出していて、内部が排気さ
れるようになつている。
このような装置を使用して、チヤンバ1の内容
積200、マンドレル2の外径80mm、排気孔2a
の内径2mm、基体開口10の内径150〜200μm、
基体11とマンドレル2との間隙20〜40mm、排気
管29(及び50)減圧度5〜20mmaqの排気
量、マンドレル回転数30〜150rpm、スプレーガ
ン7の先端と基体11との距離150〜300mm、スプ
レーガン7からの塗布液噴出量10〜100c.c./min、
スプレーガン7からの空気噴出量10〜100/
min、スプレーガン7の移動速度5〜50mm/sec
に操作条件を設定した。
排気モータ40を駆動すると、チヤンバ1内の
空気は分岐管50によつて排気されると同時に、
基体11の内周面側もマンドレル2及び排気管2
9を介して強制排気される。この結果、スプレー
ガン7からスプレーされる塗布液21は、第4図
に矢印で示すように一部は基体11上に被着し、
他の一部は開口10、排気口2aを通つてマンド
レル2内を経由してチヤンバ外部へ排出される。
このようにマンドレル2内を強制排気しているの
で、塗布液21は基体11の表面にのみ塗布さ
れ、開口10を通過する塗布液の順調にマンドレ
ル2内へ導かれ、基体11の裏側に付着すること
はない。
また、スプレーガン7からスプレーされる塗布
液の内の極く微細な液滴は、乾燥して微粉とな
り、チヤンバ1内で浮遊して既述したような基体
上への不所望な付着を生じようとするが、基体1
1の内部がマンドレル2を介して強制排気される
ために、上記微細な液滴はチヤンバ1内に浮遊す
る時間が短かく、その大部分は基体開口10を通
過してマンドレル2から排気管29へと排出され
る。従つて、基体11の表面(更には内周面)は
上記微粉の付着量が大幅に減少し、均一な塗膜が
形成されることになる。他方、乾燥した残りの微
粉は基体11から離れた領域で浮遊しながら分岐
管50からチヤンバ1外へ排出される。このた
め、微粉が基体11上に付着することは殆どない
か皆無となる。
スプレーガン7は塗布液液滴が最大のものでも
基体開口10の内径よりも小さくなるような機種
を選び、かつ、空気噴出量を大きくするのが、基
体開口10が目詰りを起さない点で望ましい。然
し、塗布液液滴は生産性の観点からは大きくする
のが好ましく、その大きさは上記の限度を越えな
い範囲で大き目にするのが望ましい。
塗布液21の噴出量が多過ぎたり、スプレーガ
ン7と基体11との間の距離が小さ過ぎたり、ま
た、スプレーガンの移動速度とマンドレル2の回
転数が共に小さ過ぎたりしない方が、塗布速度が
大きくなり過ぎず、未乾燥の塗布液が基体11上
を流れることが防止され、基体開口10の目詰り
を起こさない。
他方、塗布液の噴出量が小さ過ぎず、また、ス
プレーガン7と基体11とが離れ過ぎない方が、
所定厚さの塗布層を形成するのに長時間を要せ
ず、また、スプレーガン7の移動速度が速過ぎな
い方が、所定厚さの塗布層を形成するに必要なス
プレーガン7の往復回数を減らせる。また、当然
のこと乍ら、マンドレル2の回転数とスプレーガ
ン7の移動速度とは適当なバランスを保つのが良
い。
マンドレル2内に充分に減圧すると、塗布液2
1が基体11の裏側に廻つて付着したり、或いは
前述の乾燥した微粉が充分にはケーシング1外へ
排出されずに基体11上に付着することが防止さ
れて好都合である。他方、マンドレル2内が減圧
され過ぎない方が、基体11上の塗布液スプレー
パターンが狹くなつて単位面積当りの塗布速度が
大きくなつて基体開口10が目詰りを起こすのが
防止される。マンドレル2内の圧力は、5〜
20mmaqの範囲が好ましく、特に好ましい範囲は
10〜15mmaqである。
基体11とマンドレル2との間の間隙は、上述
した微粉の付着を防ぐ上であまり大きすぎない方
がよいが、小さくする分には差支えない。但し、
あまり接近しない方が、マンドレル上から基体内
周面への塗布物質の転写を防ぎ、かつマンドレル
からの基体の取外しが容易となるので望ましい。
分岐管50からのチヤンバ1内の排気は、弱過
ぎないことが、微細な塗布液液滴の乾燥微粉が基
体11上に付着しないので望ましい。他方、分岐
管50による排気が強過ぎない方が、基体11上
の塗膜均一性や微粉の付着防止の点で望ましい。
次に、チヤンバ1内容積200、基体11直径
100〜120mm、基体11の正六角形開口10の最長
対角線長さ200μm、基体11とマンドレル2間
の距離20〜40mm、塗布液噴出量20c.c./min、空気
噴出量25/min、マンドレル回転数90rpm、ス
プレーガン移動速度18mm/sec、マンドレル2及
び分岐管50内圧15mmaqとしてニツケル製円筒
基体11上に絶縁層を上述したスプレー塗布で形
成した。塗布液にはポリエチレンをキシレンを溶
媒としてこれに溶解させた溶液を使用した。
次に、本発明による方法に基くスプレー塗布方
法を具体的に説明する。
上記の操作条件下でスプレー塗布を4回繰返し
(スプレーガン7を4回往復させ)てから塗布層
の付着した基体11をチヤンバ1から取出し、別
の乾燥装置内で140℃に60分間加熱して付着した
塗布層を乾燥する操作を繰返して基体11上に絶
縁層13を形成し、基体開口10の目詰りの状態
を観察したところ、第5図に示す結果が得られ
た。同図には比較のために、乾燥工程を設けずに
継続してスプレー塗布を繰返す従来法による結果
が併記してある。縦軸の◎印は基体開口10の形
状が殆ど変化していない状態を、○印はこれが僅
かに変化した状態を、△印は開口10が可成り変
化して感光性スクリーンとして好ましくなくなつ
た状態を、×印は開口10が極めて小さくなつて
感光性スクリーンとして完全に使用不能となつた
状態を、××印は開口10が完全に閉塞された状
態を夫々表わしている。
同図から、従来法によれば6回の繰返しスプレ
ー塗布で既に開口10が僅か変形してしまうのに
対し、本発明の方法によれば延べ12回のスプレー
塗布(但、塗布工程間に乾燥工程が複数回入る。)
でもようやく上記と同程度の開口10の僅かな変
形が見られるだけである。また、8回の繰返しス
プレー塗布で、従来法によるときは基体11は完
全な不良品となつているのに対し、本発明の方法
によるときは同じ延べ8回のスプレー塗布で開口
10の変形は殆どない状態である。
上記塗布工程において、本実施例にあつては、
「延べ6回のスプレー塗布」とは、例えば4回ス
プレー塗布を継続して繰返し、次に乾燥し、更に
2回スプレー塗布を繰返し、更に乾燥したことを
意味する。また「延べ8回のスプレー塗布」と
は、例えば4回スプレー塗布を継続して行い、次
に乾燥する操作を2回行つたことを意味する。し
かし、従来法にあつては、スプレー塗布の間に乾
燥の工程を設けず、6回又は8回のスプレー塗布
を連続して(中断することなく)行なつているに
すぎない。
以上の結果から、本発明の方法に基くときは、
基体開口10の目詰りを伴わずに得られる塗膜の
厚さが従来法による場合に較べて大幅に増大する
ことが理解できる。
第6図は、上記の方法によつて乾燥と次の乾燥
との間のスプレー塗布回数と、感光性スクリーン
として使用可能な開口形状の変化の範囲内での得
られる塗膜の最大膜厚との関係を求めた結果を示
すグラフである。
乾燥と次の乾燥との間のスプレー塗布回数が小
さい程大きな最大膜厚が得られ、同図から、必要
とする膜厚を得るための乾燥と次の乾燥との間の
スプレー塗布同数の限界値を求めることができ
る。従つて、操作条件に応じてこのようなグラフ
を作成しておけば、高い信頼性と生産性を以つて
健全な感光性スクリーンを容易に製造することが
できる。
また、本発明の方法に基くときは、スプレー塗
布中に乾燥の工程を設けているために基体11上
での塗布液の流延又は流下が極めて少ないので、
スプレーによる塗布液液滴を従来法による場合に
較べて大き目にでき、従つて、単位時間当りの塗
布量を多くすることができるので、塗布作業が迅
速にできて生産性の観点からも好都合である。
なお、前述のマンドレル2内の排気は、乾燥微
粉が基体11上に付着するのを防ぐ上で有効であ
るが、本発明にあつて必要不可欠なものではな
い。
実施例 2 この例はマンドレル内を排気せず、その他は前
記実施例1と同様にして基体上に絶縁層を形成し
た例である。
即ち、第3図に示した装置の分岐管50を直接
排気モータ40に接続し、排気管29を設けてい
ない装置を使用している。また、基体とマンドレ
ルとの関係は第7図に示す通りであつて、マンド
レル2′には排気孔を設けていない。基体11の
マンドレル2′上への支持は、第4図に於けると
同様に基体支持カラー3によつている。
前記実施例1と同様の実験を行つた結果、スプ
レー塗布の繰返し数と基体開口10の変形状態と
の関係は、前記実施例1に於ける同じスプレー塗
布の延べ回数で実施例1と同様の結果が得られ
た。
なお、マンドレル2又は2′を使用することは、
基体11を支持するのに好都合であるほか、基体
開口10を通過した塗布液液滴が基体11の径方
向反対側の裏面に付着するのを防止でき、好都合
である。
前記実施例1,2はいずれも基体上に絶縁層を
形成する場合についての例であるが、前述したよ
うに、例えば、電荷発生層の形成にはアゾ系の有
機光半導体を、電荷輸送層の形成にはヒドラゾン
系化合物を塗布材料とし、溶媒にはトリクロルエ
タン及びジクロルエタンのいずれか一方又は双方
の混合液を使用でき、乾燥は70℃に60分間加熱の
方法で行うことにより、前記実施例1,2と同様
にしてこれらの層を形成できる。
塗布層の乾燥には、第8図に示すように、乾燥
時にマンドレル2内から実施例1に於いて設けた
排気孔2aを経由して所定温度の熱風60を送つ
て行うこともできる。かかる方法では、速乾性の
溶媒を使用すれば同一チヤンバ1(第3図参照)
内で短時間に乾燥でき、作業が簡単、かつ、容易
である。同様に、第7図においても、マンドレル
2′内に熱風を送り込んで塗布液の乾燥に供して
もよい。
以上、円筒状基体にスプレー塗布する方法につ
いて本発明を説明したが、平板状基体にスプレー
塗布する場合にも本発明の方法が適用できること
は言う迄もない。この場合には、スプレーガンを
基体に平行な平面上2次元に移動させれば良い。
6 発明の効果 以上説明したように、本発明は、吸引手段によ
る吸引を行いながら多孔状基体にスプレー塗布を
所定回数行う工程と、この塗布後の乾燥工程とを
所定回数繰返すスプレー塗布方法であるので、塗
布液の流延又は流下による基体開口の目詰りを生
ずることなく、膜厚の充分に厚い塗膜を形成する
ことができ、更にはスプレーされる塗布液液滴を
従来の方法による場合に較べて大きくすることも
可能であり、作業が迅速に行える。更に、前記の
吸引を行いながらスプレー塗布を行うので、塗布
液やこの塗布液が乾燥してなる微粒子の基体裏面
への不所望な付着が効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は2色刷り用電子写真複写機の概略断面
図である。第2図は感光性スクリーンの一部拡大
断面図である。第3図〜第6図は本発明の第1の
実施例を示すものであつて、第3図はスプレー塗
布装置の概略斜視図、第4図は基体マンドレルと
の関係を示す断面図、第5図はスプレー塗布繰返
し数と基体開口の目詰りの状態との関係を示すグ
ラフ、第6図は乾燥と次の乾燥との間のスプレー
塗布繰返し数と基体開口に目詰りを生ずることな
く得られる塗膜の最大膜厚との関係を示すグラフ
である。第7図は本発明の第2実施例に於ける基
体とマンドレルとの関係を示す断面図である。第
8図は本発明の他の例における基体とマンドレル
の関係を示す断面図である。 なお、図面に示された符号に於いて、1……チ
ヤンバ、2,2′……マンドレル、2a……マン
ドレルの排気孔、3……基体支持カラー、7……
スプレーガン、8……ガイド、10……基体開
口、11……基体、13……絶縁層、14……導
電膜、15……電荷発生層、16……電荷輸送
層、17……感光性スクリーン、21……塗布
液、29……排気管、40……排気モータ、50
……分岐管である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スプレー手段によつて多孔状基体に塗布液を
    スプレー塗布して所定の塗布膜を形成するに際
    し、 前記基体の前記スプレー手段の側とは反対側の
    位置に吸引手段を配し、この吸引手段による吸引
    を行いながら前記スプレー塗布を所定回数行う工
    程と、 この塗布後の乾燥工程と を所定回数繰返すことにより単一の塗布膜を形成
    することを特徴とするスプレー塗布方法。
JP13997884A 1984-07-06 1984-07-06 スプレ−塗布方法 Granted JPS6118470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13997884A JPS6118470A (ja) 1984-07-06 1984-07-06 スプレ−塗布方法

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JP13997884A JPS6118470A (ja) 1984-07-06 1984-07-06 スプレ−塗布方法

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JPS6118470A JPS6118470A (ja) 1986-01-27
JPH0368747B2 true JPH0368747B2 (ja) 1991-10-29

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ID=15258093

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JP13997884A Granted JPS6118470A (ja) 1984-07-06 1984-07-06 スプレ−塗布方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122718A (ja) * 1974-08-20 1976-02-23 Gifu Seratsuku Seizosho Kk Kenzaiyokeisankarushiumubanno tosohoho oyobi keshoban

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JPS5122718A (ja) * 1974-08-20 1976-02-23 Gifu Seratsuku Seizosho Kk Kenzaiyokeisankarushiumubanno tosohoho oyobi keshoban

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JPS6118470A (ja) 1986-01-27

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