JPH0367661B2 - - Google Patents

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JPH0367661B2
JPH0367661B2 JP54159262A JP15926279A JPH0367661B2 JP H0367661 B2 JPH0367661 B2 JP H0367661B2 JP 54159262 A JP54159262 A JP 54159262A JP 15926279 A JP15926279 A JP 15926279A JP H0367661 B2 JPH0367661 B2 JP H0367661B2
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JP
Japan
Prior art keywords
peel
juice
activated carbon
peel juice
treatment
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP54159262A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5682073A (en
Inventor
Takashi Deo
Koji Motomura
Yoshinori Matsunaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
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Publication of JPS5682073A publication Critical patent/JPS5682073A/ja
Publication of JPH0367661B2 publication Critical patent/JPH0367661B2/ja
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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はかんきつ系果実の果皮より得られる果
皮汁の処理方法に関する。詳しくは、該果皮汁を
活性炭による処理とイオン交換樹脂による処理と
を組合せて処理することを特徴とするかんきつ系
果実の果皮汁の処理方法である。 近年、果汁飲料の需要が急速に伸びつつある。
しかしながら、果汁飲料の生産に伴なつて、果
皮、廃果等が副産物として得られる。特に、かん
きつ系果実は一般に果実中に占める果皮の割合が
多い。そのため、かんきつ系果実を原料として果
汁飲料を生産する場合、大量の果皮が副産物とし
て得られる。該かんきつ系果実の果皮の処理態様
の一つとして該果皮を破砕後圧搾して粕及び果皮
汁に分離することが行なわれている。該分離され
た粕は一般にかんきつパルプと呼ばれ、炭化水素
を多く含んでいることから、畜産飼料や肥料とし
て利用されている。また、該分離された果皮汁は
多くの糖分を含んでおり、該果皮汁はBrix度50
〜70°Bxに濃縮してかんきつ糖蜜とされる。しか
しながら、該かんきつ糖蜜は味が悪く、直接食用
としては利用されず、一般にはアルコールの原料
として、或いは前記かんきつパルプに混ぜて畜産
飼料に用いられるのが現状である。 本発明者等は前記かんきつ系果実の果皮汁を食
用に供することを目的として、種々の方法を試み
た。その結果、果皮汁を種々の吸着剤のうち、特
に活性炭による処理とイオン交換樹脂による処理
とを組合せて処理することにより、精製された果
皮汁は充分食用に供することができることを見い
出し本発明を提案するに至つた。 即ち、本発明はかんきつ系果皮より得られる果
皮汁を活性炭による処理とイオン交換樹脂による
処理とを組合せて処理することを特徴とするかん
きつ系果実の果皮汁の処理方法である。 本発明の対象となるかんきつ系果実は特に制限
されない。例えば、夏みかん、うんしゆうみか
ん、オレンジ、レモン、ダイダイ、グレープフル
ーツ等が一般に使用される。 また、本発明に用いる果皮汁は上記かんきつ系
果実の果皮から公知の方法によつて得られたもの
が特に制限なく使用される。上記方法としては、
例えば前述した如く、かんきつ系果実の果皮を破
砕後圧搾して果皮汁を得る方法、また、該果皮を
熱水に浸漬し、成分を抽出して果皮汁を得る方法
等が一般に採用される。 本発明に用いる活性炭は公知のものが特に制限
されず使用される。また、用いる活性炭の形状も
特に制限されず、粉状、粒状等後述する果皮汁の
処理態様に応じて適宜決定すればよい。 本発明において、果皮汁と活性炭との接触方法
は特に限定されない。例えば、活性炭で構成され
る層中に果皮汁を通過させる方法(固定床方式)、
活性炭と果皮汁とを混合して接触させた後、果皮
汁から活性炭を分離する方法(混合接触方式)等
の方法を単独で或いは組合せて行なうことが好ま
しい。上記方法のうち、固定床方式の場合は果皮
汁の流通を良くするために前記粒状の活性炭が、
また、混合接触方式の場合は活性炭と果皮汁との
均一な接触を行なうために前記粉状の活性炭が一
般に使用される。 果皮汁と接触させる活性炭の使用量は多い程そ
の効果があるが、一定量を越えると効果は横ばい
となる傾向を示す。該活性炭の使用量は用いるか
んきつ系果実の種類、果皮汁の濃度等によつて異
なり一概に決定することはできない。一般に活性
炭は果皮汁に対して0.01重量%以上、好ましくは
0.1重量%以上用いればよい。また、該使用量の
上限は処理される果皮汁に対して10重量%程度と
することが経済的である。 本発明における他方の処理は、イオン交換樹脂
による処理である。このイオン交換樹脂による処
理の前に、活性炭による処理を行うことが、用い
るイオン交換樹脂の交互容量を長期に亘つて高く
維持することができるために好ましい。 本発明の処理方法の効果は、後述する実施例か
らも明らかな如く、味が悪いために従来アルコー
ルの原料或いは畜産飼料としての用途しかなかつ
た果皮汁を直接食用に供することができる程度ま
で甘味を強めることができ、苦味を完全に除くこ
とができるという驚くべき点にある。 本発明の処理方法は前述した果皮から果皮汁を
得る製造方法のうち、果皮を熱水に浸漬する方法
によつて得られた果皮汁について行なう場合特に
効果的である。この場合、本発明の処理方法によ
り、ほとんど苦みがなく、甘味が強い果皮汁が得
られ、該果皮汁は好適に食用に供することができ
る。勿論、前述の果皮を破砕後圧搾する方法によ
つて得られた果皮汁について本発明の処理を行な
つても充分食用に供することができる果皮汁を得
ることができるが、上記果皮を熱水に浸漬する方
法によつて得られた果皮汁を処理した場合よりも
苦みが若干強い果皮汁となる。また、上記方法の
うち果皮を破砕後圧搾によつて果皮汁を得る方法
にあつては果皮の破砕によつて、果皮中に保持さ
れているペクチンが浸出する。そのため、該果皮
汁は一般に多量のペクチンを含んでいる。該ペク
チンは果皮汁の粘度を高め、前記活性炭による処
理能力を経時的に低下させる傾向がある。従つ
て、上記処理を行なう前に果皮汁中のペクチンは
除去しておくことが好ましい。該ペクチンの除去
は一般に果皮汁をカルシウム塩、例えば水酸化カ
ルシウム、塩化カルシウム等と接触させてペクチ
ンを不溶性のカルシウム塩として分離することに
よつて行なうことができる。勿論、ペクチンの除
去は果皮の圧搾後に行なう必要はない。例えば、
果皮を破砕した後該果皮を上記カルシウム塩と接
触させペクチンを不溶化して圧搾し、ペクチンを
除去した果皮汁を得ることもできる。前記カルシ
ウム塩は水溶液で用いてもよいし、粉体で用いて
もよい。また、該カルシウム塩の添加量は用いる
果皮に対して0.13〜0.30重量%程度が一般的であ
る。 本発明の処理方法は充分効果があるが、他の精
製方法、例えばイオン交換膜法電気透析による精
製等と組合せて実施することにより、更に味のよ
い果皮汁を得ることができる。また、上記イオン
交換膜法電気透析による精製の前に本発明の処理
方法を実施することにより、限界電流密度を著し
く向上させることができる。 以下、本発明を具体的に説明するため実施例を
示すが本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 尚、実施例において味覚ランクは次の基準に従
つて判断した。 A;甘味があり、苦みは全くない。 B;甘味はあるが、若干苦みがある。 C;苦みが強いが甘味がある。 D;使用不可の味覚(苦みが非常に強く、甘味は
全くない)。 比較例 1 みかんの果皮を破砕後圧搾して固形分を含んだ
果皮汁を得た。これに10重量%の石灰乳を果皮重
量に対して約2重量%添加して均一に混合した
後、遠心分離及び減圧過を行ない固形分及びペ
クチンを除去した果皮汁を得た。 上記得られた果皮汁を活性炭処理した。活性炭
処理は果皮汁に対する活性炭の添加量を0.2重量
%、0.5重量%、1重量%とそれぞれ変えた場合
について行なつた。活性炭を果皮汁に添加して2
時間撹拌後減圧過して活性炭処理された果皮汁
を得た。得られた果皮汁の味覚ランクを第1表に
示す。 上記活性炭処理された果皮汁を脱塩液として用
い、イオン交換膜法電気透析装置で限界電流密度
を測定した。使用した装置は陽イオン交換膜とし
て「ネオセプタ CL−25T」(商品名;徳山曹達
(株)社製)、陰イオン交換膜として「ネオセプタ
AF−4T」(商品名;徳山曹達(株)社製)を用いた
通電面積2dm2、膜対数10対のフイルタープレス
式電気透析装置である。測定は室温で脱塩室線速
度6cm/secで脱塩液を通液し、濃縮室に濃度約
0.Nの食塩水溶液を通液し、公知の測定方法に準
じて行なつた。結果を第1表に示す。また、前記
活性炭処理された果皮汁の着色状態も第1表に併
せて示す。
【表】 比較例 2 みかんの果皮を実施例1と同様にして破砕後圧
搾した後固形分及びペクチンを除去した果皮汁に
ついて、実施例1と同様にして限界電流密度を測
定した。その結果限界電流密度は0.30A/dm2
あつた。また、該果皮汁の味覚ランクはDであ
り、Brix度は10.5 0Bで、果皮汁はかなり着色し
ていた。 実施例 1 夏みかんの果皮を80℃の、熱水中に3時間浸漬
し果皮汁を得た。得られた果皮汁のBrix度は6.1
0Bxで味覚ランクはDであつた。該果皮汁を粒状
活性炭(和光純薬工業(株)社製)をガラス製の塔
(内径50mmφ、高さ1m)に充填し、該塔を5塔
シリーズに連結した装置中にSV=3の速度で流
して活性炭処理を行なつた。 活性炭処理後の果皮汁の味覚ランクはBであつ
た。 又、上記果皮汁をイオン交換樹脂による処理を
した。イオン交換樹脂による処理は、強酸電陽イ
オン交換樹脂のH型と、強塩基型陰イオン交換樹
脂型OH型をガラス製の塔(50φ内径高さ1m)
に混床で約80cm高さに充填し、SV=3の流速で
流して処理をした。 処理液の味覚ランクはAであつた。 このイオン交換樹脂処理において、処理液を
100通液した後に、イオン交換樹脂を塔より取
出した後、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹
脂に分離して、各々の中性塩分解容量を流動法に
より測定した。すなわち、2N HCl(陽イオン交
換樹脂に対して)又は1N NaOH(陰イオン交換
樹脂に対して)で再生し、次いで脱塩水で洗浄し
た後に10%NaClでH+イオン又はPH-イオンを流
出させ、NaOH又はHClの標準溶液で滴定して中
性塩分解容量を求めた。測定した結果、中性塩分
解容量は処理前の値の約98%に低下していた。 比較のため、活性炭処理をしない該果皮汁を同
様にイオン交換樹脂処理をし、同様に中性塩分解
容量を測定した所、処理前の値の約88%に低下し
ていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 かんきつ系果実の果皮より得られる果皮汁を
    活性炭による処理とイオン交換樹脂による処理と
    を組合せて処理することを特徴とするかんきつ系
    果実の果皮汁の処理方法。
JP15926279A 1979-12-10 1979-12-10 Method for treating rind juice of citrus fruit Granted JPS5682073A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15926279A JPS5682073A (en) 1979-12-10 1979-12-10 Method for treating rind juice of citrus fruit

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JPS5682073A JPS5682073A (en) 1981-07-04
JPH0367661B2 true JPH0367661B2 (ja) 1991-10-23

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ID=15689913

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JP15926279A Granted JPS5682073A (en) 1979-12-10 1979-12-10 Method for treating rind juice of citrus fruit

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