JPH0367570B2 - - Google Patents

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JPH0367570B2
JPH0367570B2 JP59227531A JP22753184A JPH0367570B2 JP H0367570 B2 JPH0367570 B2 JP H0367570B2 JP 59227531 A JP59227531 A JP 59227531A JP 22753184 A JP22753184 A JP 22753184A JP H0367570 B2 JPH0367570 B2 JP H0367570B2
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sensing
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Mamoru Yasuda
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Mitutoyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数の検知体を有する変位検出装置
に係り、例えばバイトや電極等の加工工具により
加工される加工中のワークの寸法を、測定する際
に利用される変位検出装置に関する。
[背景技術とその問題点] 例えば、旋盤では、旋盤のバイト送り量を定量
的に定めるため、ベツド等の本体と刃物台を有す
る送り台とにそれぞれ対応するスケールを取付
け、それらの相対移動量をエンコーダによつて電
気的パルス信号に変換し、これをカウンタで計数
した後、そのカウンタの計数値をバイトの送り量
としてデジタル表示するようにした、寸法表示装
置が知られている。
しかし、かかる従来の寸法表示装置では、送り
台の送り量を正確に行うことができるものの、実
際上次のような問題がある。
エンコーダはインクレメンタル方式のため、
ワークにバイトの先端を手動で当接させ、その
ときのカウンタの内容を強制的に零として切削
加工時の原点を定めなければならないので、準
備作業が複雑である。
ワークを交換する毎に、或いは複数のバイト
が取付けられる送り台にあつてはバイト交換毎
に、前記の準備作業を必要とする。
表示値はバイトの送り量であるから、送り作
業をしつつ切削されたワーク寸法との換算をし
なければならない。とりわけ、仕上げ寸法が整
数でないときやインチ単位の場合には至難であ
る。
[発明の目的] 本発明の目的は、このような従来の欠点を解決
すべくなされたもので、可動体の送りに関連して
検知対象物の基準ポイントからの寸法を直接表示
でき、かつ可動体に取付けた複数の検知体のうち
から任意のものを選択した場合においても、その
都度原点合せ作業等を必要とせずに基準ポイント
からの寸法を表示できるようにした、複数の検知
体を有する変位検出装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複数の検知体毎の
オフセツト値の設定作業も容易にできる上、例え
ば電源断、或いは電源の一時的喪失等によつて、
可動体の位置を表すカウンタの計数値がクリアさ
れ、可動体の位置が認識できなくなつた場合で
も、各検知体毎に原点合せ作業を行うことなく、
検知対象物の基準ポイントからの寸法を表示でき
るようにした複数の検知体を有する変位検出装置
を提供することにある。
[問題点を解決するための手段および作用] そのため、本発明では、バイトや電極等の加工
工具或いはタツチ信号プローブ等の検知体を複数
有する可動体が基準位置にあるときのカウンタの
計数値を零とし、可動体が基準位置にあるときの
各検知体の接触部から検知対象物の表面までの距
離と、検知対象物の基準ポイントから各検知体に
対応する表面までの寸法との和をオフセツト値と
して記憶し、各検知体毎に、オフセツト値から可
動体の送り量を減算することにより、検知対象物
の基準ポイントからの寸法を直接表示し、かつ任
意の検知体を選択した場合でも、原点合せ作業を
行なうことなく検知対象物の基準ポイントからの
寸法を表示できるようにしたものである。
また、静止体に対する可動体の基準位置をエン
コーダの絶対原点より被検知対象物側でかつ複数
の検知体が検知対象物に接しない位置に設定する
ことにより、各検知体毎にその接触部から被検知
対象物の表面までの距離を設定するにも、可動体
をその都度エンコーダの絶対原点まで戻す手間を
不要にしてこれらの設定作業を容易にし、しか
も、可動体の基準位置をエンコーダの絶対原点か
らの距離として記憶する基準位置記憶手段を設け
るとともに、可動体がエンコーダの絶対原点を通
過したときカウンタの計数値を零にした後、可動
体の移動によつてカウンタの計数値が基準位置記
憶手段の値と一致したときカウンタの計数値を零
にするように構成し、これにより電源の断等によ
りカウンタの計数値が消去された場合でも、各検
知体毎の原点合せを不要にしたものである。
[実施例] 第1図は本実施例の変位検出装置を適用した旋
盤の平面を示している。同図において、静止体と
してのベツド1には、その一端側に主軸ヘツド2
が、他端側に摺動自在かつ任意の位置で固定可能
な心押台3がそれぞれ設けられているとともに、
主軸ヘツド2と心押台3との間に可動体としての
サドル4がハンドル5の操作によつてベツド1の
長手方向(X軸方向)へ摺動自在に設けられてい
る。前記主軸ヘツド2内の主軸6に設けられたチ
ヤツク8、或いはチヤツク8と前記心押台3のセ
ンタ7との間には、検知対象物としてのワーク9
が取付けられるようになつている。
前記サドル4の上面には、可動体としての送り
台11がハンドル12の操作により前記主軸6の
主軸線に対して直交する方向(Y軸方向)へ摺動
自在に設けられている。送り台11の上面には、
旋回台13を介して刃物台14が90度回動する毎
に位置決め可能に設けられている。刃物台14の
4つの側面には、検知体としての4本のバイト1
1,152,153,154がそれぞれ取付けられ
ている。
前記ベツド1とサドル4との間にはサドル4の
X軸方向における移動変位量を電気的信号として
検出する変位検出器21が、前記サドル4と送り
台11との間には送り台11のY軸方向における
移動変位量を電気的信号として検出する変位検出
器22がそれぞれ設けられている。これらの変位
検出器21,22は、静止側つまりベツド1また
はサドル4側に設けられたメインスケール23
と、可動側つまりサドル4または送り台11側に
設けらたインデツクススケール24とを含んで構
成され、かつ一定寸法例えば500mm間隔毎に絶対
原点を表すアブソリユート信号が発せられるよう
になつている。これにより、変位検出器21によ
り検出されたサドル4のX軸方向の移動量および
変位検出器22により検出された送り台11のY
軸方向における移動量は、データ処理装置31へ
与えられる。
第2図は前記データ処理装置31の正面を示し
ている。同図において、筐体32の正面部左側に
はメイン表示部33が設けられているとともに、
右側には選択されたバイトの番号や各種ステータ
スを表示するサブ表示部34、キーボード35、
スピーカ36、切換スイツチ37,38および電
源スイツチ39がそれぞれ配設されている。前記
メイン表示部33には、X軸用デジタル表示器4
0とY軸用デジタル表示器41とがそれぞれ設け
られている。また、切換スイツチ37は表示単
位、つまり前記各デジタル表示器40,41に表
示される値をmmとインチとの切換えに、切換スイ
ツチ38はモードの切換えに、それぞれ用いられ
る。
前記キーボード35には、第3図に示す毎く、
「X」「Y」等の軸選択キー51、「0」〜「9」
「・」「+/−」「CE」からなるデーキー52、
「+」「−」からなる加減算キー53および「*」
「COMP」からなる補正定数設定解除キー54の
ほかに、工具選択キー「TOOL」、零セツトキー
「ZERO」、プリセツトキー「PRESET」、プリセ
ツトリコールキー「PRERCL」、セツトキー
「SET」、ホールドキー「HOLD」、心出キー「1/
2」等が設けられている。
第4図はデータ処理装置31の回路構成を示し
ている。同図において、前記変位検出器21、増
幅器61および信号処理回路62により前記サド
ル4のX軸方向における移動変位量をパルス信号
として検出するエンコーダ63が、前記変位検出
器22、増幅器64および信号処理回路65によ
り前記送り台11のY軸方向における移動変位量
をパルス信号として検出するエンコーダ66が、
それぞれ構成されている。前記エンコーダ63か
らのパルス信号はカウンタ67によつて計数され
た後、出力回路68を介してメイン表示部33の
X軸用デジタル表示器40にデジタル表示される
とともに、エンコーダ63からのアブソリユート
信号ABSxはクリア回路70Aへ与えられてい
る。また、前記エンコーダ66からのパルス信号
はカウンタ69で計数された後、前記出力回路6
8を介してメイン表示部33のY軸用デジタル表
示器41にデジタル表示されるとともに、エンコ
ーダ66からのアブソリユート信号ABSyはクリ
ア回路70Bに与えられている。
また、前記キーボード35には、コントローラ
81が接続されている。コントローラ81には、
基準位置記憶メモリ82A,82B、補足値記憶
メモリ83、プリセツトメモリ84およびオフセ
ツトメモリ85のほかに、基準位置記憶メモリ8
2A,82Bに記憶された記憶値と前記カウンタ
67,69の計数値と比較する比較器86A,8
6B、この比較器86A,86Bからの一致信
号、コントローラ81からのクリア指令および前
記エンコーダ63,66からのアブソリユート信
号ABSx,ABSyに基づき前記カウンタ67,6
9をクリアさせるクリア回路70A,70B、前
記カウンタ69の計数値を2倍にして前記補足値
記憶メモリ83へ記憶させる乗算器87、前記オ
フセツトメモリ85に記憶されたオフセツト値か
らカウンタ67の計数値を減算して前記出力回路
68を介してメイン表示部33のX軸用デジタル
表示器40へ表示させる減算器88Aおよび前記
オフセツトメモリ85に記憶されたオフセツト値
から乗算器87の乗算結果を減算して前記出力回
路68を介してメイン表示部33のY軸用デジタ
ル表示器41へ表示させる減算器88Bがそれぞ
れ接続されている。
前記X軸用の基準位置記憶メモリ82Aには、
例えば第5図に示す如く、変位検出器21の絶対
原点位置ABPxからワーク9へ向う範囲内におい
て予め設定された基準位置LPx(刃物台14に取
付けられた全バイト151,152,153,154
がワーク9に接しないことを条件とする任意の位
置)までの距離に相当するカウンタ67の計数値
OXが記憶されるようになつている。Y軸用の基
準位置記憶メモリ82Bには、変位検出器22の
絶対原点位置ABPyからワーク9の中心へ向う範
囲内において予め設定された基準位置LPy(刃物
台14に取付けられた全バイト151,152,1
3,154がワーク9に接しないことを条件とす
る任意の位置)までの距離に相当するカウンタ6
9の計数値OYが記憶されるようになつている。
また、前記補足値記憶メモリ83には、送り台
11が基準位置LPx,LPyにあるときのカウンタ
67,69の計数値をそれぞれ0とし、この基準
位置LPx,LPyから送り台11が前進し各バイト
151,152,153,154の先端つまり接触部
がワーク9の初期外表面に接するまでのカウンタ
67,69の値、つまり送り台11が基準位置
LPx,LPyにあるときの各バイト151,152
153,154の先端と前記ワーク9の初期外表面
との距離に相当するカウンタ67,69の計数値
MX1〜MX4,MY1〜MY4が各バイト151,1
2,153,154毎に記憶されるようになつて
いる。ただし、カウンタ69の値は、乗算器87
によつて2倍にされるため、Y軸方向にデータに
ついては、カウンタ69の計数値の2倍値
(2MY1〜2MY4)である。
また、プリセツトメモリ84には、X軸方向の
データについてはワーク9の基準ポイントOから
各バイト151〜154毎に対応するワーク9の表
面までの寸法PX1〜PX4が、Y軸方向のデータに
ついてはワーク9の各バイト151,152,15
,154毎に対応する初期外径寸法PY1〜PY4
が、それぞれ各バイト151,152,153,1
4毎にキーボード35よりプリセツトされるよ
うになつている。
更に、オフセツトメモリ85には、プリセツト
メモリ84に記憶されたプリセツト値PX1
PX4,PY1〜PY4と前記補足値記憶メモリ83に
記憶された記憶値MX1〜MX4,2MY1〜2MY4
の和がオフセツト値OFX1〜OFX4,OFY1
OFY4として各バイト151,152,153,15
毎に記憶されるようになつている。
次に、本実施例の作用を説明する。まず、第5
図に示す如く、送り台11をX,Y軸方向におけ
る基準位置LPx,LPyに位置させた後、キーボー
ド35の零セツトキー「ZERO」を押す。する
と、コントローラ81を介してクリア回路70
A,70Bからクリア信号がカウンタ67,69
へ送られ、それらの計数値が零にクリアされると
ともに、メイン表示部33の両デジタル表示器4
0,41には零が表示される。
続いて、送り台11をX軸方向へ後退、つまり
ワーク9から離れる方向へ移動させる。送り台1
1が変位検出器21のアブソリユートポイント
ABPxに達すると、カウンタ67の計数値、つま
り基準位置LPxとアブソリユートポイントABPx
との距離に相当するカウンタ67の計数値OXが
基準位置記憶メモリ82Aに取込まれるととも
に、エンコーダ63からアブソリユート信号
ABSxがクリア回路70Aへ与えられる。これに
より、クリア回路70Aからのクリア信号により
カウンタ67の計数値が零にクリアされ、かつメ
イン表示部33のX軸用デジタル表示器40に零
が表示される。また、送り台11をY軸方向へ後
退、つまりワーク9から離れる方向へ移動させ
る。送り台11が変位検出器22のアブソリユー
トポイントABPyに達すると、カウンタ69の計
数値、つまり基準位置LPyとアブソリユートポイ
ントABPyとの距離に相当するカウンタ69の計
数値OYが基準位置記憶メモリ82Bに取込まれ
るとともに、エンコーダ66からアブソリユート
信号ABSyがクリア回路70Bへ与えられる。こ
れにより、クリア回路70Bからのクリア信号に
よりカウンタ69の計数値が零にクリアされ、か
つメイン表示部33のY軸用デジタル表示器41
に零が表示される。この後、送り台11を再び基
準位置LPx,LPyへ戻すと、カウンタ67,69
の計数値は零に復帰される。
この状態において、刃物台14に取付けられた
各バイト151,152,153,154毎に、オフ
セツト値を設定する。これには、まず刃物台14
を旋回台13を介して回動し、1番目のバイト1
1をワーク9に対して直交する状態にセツトし
た後、そのバイト151の先端をワーク9の加工
位置まで移動させる。例えば、バイト151がワ
ーク9の外周面および端面を加工するものであれ
ば、外周面と端面とが接するa点に位置させる。
ここで、キーボード35において、まずデータ
キー52と工具選択キー「TOOL」とによりバ
イト151を選択する。すると、サブ表示部34
にバイト151の番号「1」が表示される。続い
て、軸選択キー51の「X」を押した後、データ
キー52によりワーク9の基準ポイントOからa
点までのX軸方向の寸法PX1を入力し、最後にプ
リセツトキー「PRESET」を押す。すると、デ
ータキー52により入力された寸法PX1はプリセ
ツトメモリ84に記憶されるとともに、バイト1
1の先端がワーク9のa点に接したときのカウ
ンタ67の計数値、つまりバイト151の先端と
ワーク9のa点との距離に相当するカウンタ67
の計数値MX1が補足値記憶メモリ83へ取込ま
れる。プリセツトメモリ84に記憶された寸法
PX1と前記補足値記憶メモリ83に取込まれた記
憶値MX1とは、互いに加算された後、オフセツ
ト値OFX1としてオフセツトメモリ85に記憶さ
れる。
続いて、軸選択キー51の「Y」を押した後、
データキー52によりバイト151によつて加工
されるワーク9の初期外径寸法PY1を入力し、最
後にプリセツトキー「PRESET」を押す。する
と、データキー52により入力された外径寸法
PY1はプリセツトメモリ84に記憶されるととも
に、バイト151の先端がワーク9のa点に接し
たときのカウンタ69の計数値、つまりバイト1
1の先端とワーク9のa点との距離に相当する
カウンタ69の計数値MY1が乗算器87により
2倍された値が補足値記憶メモリ83へ取込まれ
る。プリセツトメモリ84に記憶された寸法PY1
と前記補足値記憶メモリ83に取込まれた記憶値
2MY1とは、互いに加算された後、オフセツト値
OFY1としてオフセツトメモリ85に記憶され
る。以下、同様にして、バイト152,153,1
4についてオフセツト値OFX2〜OFX4,OFY2
〜OFY4をそれぞれオフセツトメモリ85に記憶
させる。
このようにして各バイト151,152,153
154毎に、オフセツト値OFX1〜OFX4,OFY1
〜OFY4を設定した後、各バイト151,152
153,154を選択的に使用して切削を行う。例
えば、バイト151を使用する場合には、キーボ
ード35のデータキー52と工具選択キー
「TOOL」とによりバイト151の選択を行う。す
ると、コントローラ81からの工具選択指令によ
りオフセツトメモリ85のオフセツト値OFX1
減算器88Aへ、OFY1が減算器88Bへそれぞ
れ与えられる。ここで、送り台11をX,Y軸方
向へ送つていくと、バイト151のX軸方向の移
動量はカウンタ67の計数値として、Y軸方向の
移動量はカウンタ69の計数値として、それぞれ
求められる。
ここで、カウンタ67の計数値は、減算器88
Aへ与えられる。減算器88Aでは、オフセツト
メモリ85からのオフセツト値OFX1からカウン
タ67の計数値を減算し、それを出力回路68を
介してメイン表示部33のX軸用デジタル表示器
40へ表示させる。また、カウンタ69の計数値
は、乗算器87によつて2倍にされた後、減算器
88Bへ与えられる。減算器88Bでは、オフセ
ツトメモリ85からのオフセツト値OFY1から乗
算器87を介して与えられるカウンタ69の計数
値の2倍値を減算し、それを出力回路68を介し
てメイン表示部33のY軸用デジタル表示器41
へ表示させる。
つまり、オフセツト値OFX1からバイト151
のX軸方向の移動量を差引くと、ワーク9の基準
ポイントOからの寸法となるから、X軸用デジタ
ル表示器40に表示された値はワーク9の基準ポ
イントOからの寸法を表示していることになる。
また、オフセツト値OFY1からバイト151のY
軸方向の移動量の2倍値を差引くと、ワーク9の
直径となるから、Y軸用デジタル表示器41に表
示された値はワーク9の直径を表示していること
になる。また、他のバイト152,153,154
を使用する場合にも、キーボード35により使用
するバイトを選択した後、ワーク9を切削すれ
ば、X軸用デジタル表示器40に表示された値は
ワーク9の基準ポイントOからの寸法を、Y軸用
デジタル表示器41に表示された値はワーク9の
直径をそれぞれ表示していることになる。
一方、例えば半日の作業が終了し、電源を切る
と、カウンタ67,69の計数値が消失するの
で、サドル4のX軸方向における位置および送り
台11のY軸方向における位置が機械的に認識で
きない状態となる。このような場合、例えばY軸
方向では、送り台11を変位検出器22のアブソ
リユートポイントABPyまで移動させる。する
と、エンコーダ66からのアブソリユート信号
ABSyにより、クリア回路70Bを介してカウン
タ69の計数値が零にクリアされる。この後、送
り台11をワーク9へ向つて送ると、カウンタ6
9の計数値と基準位置記憶メモリ82Bに記憶さ
れた記憶値とが比較器86Bで比較される。ここ
で、カウンタ69の計数値が基準位置記憶メモリ
82Bの記憶値に一致したとき、つまり送り台1
1が基準位置LPyに達したとき、比較器86Bか
ら一致信号がクリア回路70Bに与えられる。こ
れにより、クリア回路70Bは、クリア信号をカ
ウンタ69へ与え、それを零にクリアさせる。従
つて、電源が切れた場合でも、始めから各バイト
151,152,153,154についてオフセツト
値を設定する操作が不要である。
従つて、本実施例によれば、送り台11の送り
に伴なつて切削されるワーク9の基準ポイントO
からの寸法および外径寸法を直接デジタル表示す
るようにしたので、従来のように送り作業をしつ
つ切削されたワークの寸法との換算をする必要が
なく、正確かつ容易な切削加工を行うことができ
る。
また、刃物台14に取付けた複数のバイト15
,152,153,154の中から任意のものを選
択した場合でも、その都度原点合せ作業等を行う
ことなくワーク9の基準ポイントOからの寸法お
よび外径寸法を表示することができる。
更に、電源が切れた場合、或いは一時的に喪失
した場合でも、基準位置記憶メモリ82A,82
Bに記憶された記憶データに基づいて基準位置を
容易に設定することができるので、各バイト15
,152,153,154についてオフセツト値を
始めから設定しなおす必要がない。
ちなみに、基準位置LPx,LPyをアブソリユー
トポイントABPx,ABPyに設定すれば、基準位
置記憶メモリ82A,82Bを設ける必要がな
い。しかし、通常アブソリユートポイント
ABPx,ABPyは500mm間隔で設けられているの
で、各バイト151〜154毎にオフセツト値を設
定する際、送り台11をその都度アブソリユート
ポイントABPx,ABPyまで戻さなければならな
くなる。そこで、刃物台14に取付けられた各バ
イト151〜154がワーク9に接しないところで
各バイト151〜154のオフセツト値を求めれ
ば、実際運転においては全体として送り台11の
無駄な送り量が最小となるはずである。このよう
にして決定したのが基準位置LPx,LPyである。
なお、実際問題としては、各バイト151,1
2,153,154の摩耗が考えられる。これに
対しては、ワーク9の加工本数或いは加工時間に
よつてバイトの摩耗量を保証する補正機能を設
け、この補正機能によつてバイトの摩耗量を加味
してワーク9の基準ポイントOからの寸法および
外径寸法を表示するようにすれば、より正確な寸
法を表示することができる。
以上説明した実施例では、刃物台14に取付け
られた各バイト151〜154がワーク9に接しな
い位置を予め基準位置LPx,LPyに決め、この基
準位置LPx,LPyにおけるカウンタ67,69の
計数値を0とし、基準位置LPx,LPyから送り台
11がABPx,LPyまで移動したときのカウンタ
67,69の計数値を基準位置記憶メモリ82
A,82Bへ取込むようにしたが、これとは逆に
送り台11がアブソリユートポイントABPx,
ABPyにあるときのカウンタ67,69の計数値
をOとし、アブソリユートポイントABPx,
ABPyから送り台11が基準位置LPx,LPyまで
移動したときのカウンタ67,69の計数値を基
準位置記憶メモリ82A,82Bへ取込むように
してもよい。
また、送り台11が基準位置LPx,LPyから前
進し、刃物台14の各バイト151〜154がワー
ク9に接した状態において、ワーク9のプリセツ
ト操作に関連して、カウンタ67,69の計数値
を補足記憶メモリ83へ取込むようにしたが、ワ
ーク9の寸法のプリセツト操作とは関係なしに、
例えば各バイト151〜154の先端がワーク9の
外表面に接したことを確認した後、キーボード3
5からの操作によりそのときのカウンタ67,6
9の計数値を取込むようにしてもよい。
また、送り台11が基準位置LPyにあるときの
各バイト151〜154の先端とワーク9の外周面
との距離に対応するカウンタ69の計数値を乗算
器87によつて2倍にし、この2倍値を補足値記
憶メモリ83へ記憶させるようにしたが、カウン
タ69の計数値をそのまま補足値記憶メモリ83
へ記憶させ、プリセツト値PY1〜PY4との加算に
よつてオフセツト値OFY1〜OFY4を求める際、
補足値記憶メモリ83の値を2倍にした後、プリ
セツト値PY1〜PY4と加算するようにしてもよ
い。
また、これらの機能をCPU、ROM、RAMを
用いたコンピユータ等により構成することができ
る。例えば、アブソリユートポイントABPx,
ABPyから基準位置LPx,LPyまでの距離に相当
するカウンタ67,69の係数値OX,OY、送
り台11が基準位置LPx,LPyにあるときの各バ
イト151〜154の先端からワーク9の初期外表
面までの距離に相当するカウンタ67,69のそ
れぞれの計数値、プリセツト値PX1〜PX4,PY1
〜PY4およびオフセツト値OFX1〜OFX4,OFY1
〜OFY4等を記憶する記憶エリアをRAMに割振
り、CPUにおいて、送り台11が移動したとき、
カウンタ67の計数値を逐次読出し、その計数値
をオフセツト値PFX1〜OFX4から減算し、その
結果をX軸円のデジタル表示器へ出力させる一
方、カウンタ69の計数値を逐次読出し、それを
2倍した2倍値をオフセツト値OFY1〜OFY4
ら減算し、その結果をデジタル表示器へ出力させ
ればよい。
なお、本発明は、上記実施例で述べた旋盤に限
らず、工作機械一般、更には放電加工機或いは測
定機にも適用することができる。ここで、放電加
工機の場合の検知体としては電極、測定機の場合
の検知体としてはタツチ信号プローブである。
[発明の効果] 以上の通り、本発明によれば、可動体の送りに
関連して検知対象物の寸法を直接表示でき、かつ
複数本の検知体のうちから任意のものを選択した
場合でも、その都度原点合せ作業等をせずに検知
対象物の寸法を表示できる複数の検知体を有する
変位検出装置を提供することができる。
また、複数の検知体毎のオフセツト値の設定作
業も容易にできる上、電源喪失、或いは一時的喪
失に対しても、比較的簡単な操作により原点位置
を求めることができるので、各検知体についてオ
フセツト値を始めからやり直す必要がない複数の
検知体を有する変位検出装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は
旋盤の平面図、第2図はデータ処理装置を示す正
面図、第3図はキーボードを示す正面図、第4図
はデータ処理装置の回路構成を示すブロツク図、
第5図はワークと送り台との位置関係を示す説明
図である。 1…ベツド、11…送り台、151,132,1
3,154…検知体としてのバイト、22…変位
検出器、23…メインスケール、24…インデツ
クススケール、41…Y軸用デジタル表示器、6
6…エンコーダ、69…カウンタ、82A,82
B…基準位置記憶メモリ、83…補足値記憶メモ
リ、84…プリセツトメモリ、85…オフセツト
メモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 検知対象物を取付けた静止体およびこの静止
    体に対して摺動自在に設けられかつ複数の検知体
    を姿勢変更可能に取付けた可動体のそれぞれに対
    応して配設されたスケールの相対移動変位を電気
    的パルス信号に変換するエンコーダと、このエン
    コーダからのパルス信号を計数するカウンタと、
    デジタル表示器とを含む変位検出装置において、 前記エンコーダの絶対原点より前記検知対象物
    側でかつ前記複数の検知体が検知対象物に接しな
    い位置に設定された前記可動体の基準位置を前記
    エンコーダの絶対原点からの距離として記憶する
    基準位置記憶手段と、 前記可動体が基準位置にあるとき、前記複数の
    検知体の接触部分と前記検知対象物の表面との距
    離を各検知体毎に記憶する距離記憶手段と、 予め測定した前記検知対象物の基準ポイントと
    各検知体に対応する検知対象物の表面との寸法を
    各検知体毎にプリセツトするプリセツト手段と、 このプリセツト手段によつてプリセツトされた
    プリセツト値と前記距離記憶手段の記憶値との和
    をオフセツト値として各検知体毎に記憶するオフ
    セツト値記憶手段と、 前記可動体が前記基準位置にあるときの前記カ
    ウンタの計数値を零として、可動体がエンコーダ
    の絶対原点まで移動したときのカウンタの計数値
    を前記基準位置記憶手段に記憶させる手段と、 前記可動体が前記基準位置にあるときの前記カ
    ウンタの計数値を零として、前記各検知体の接触
    部分が前記検知対象物の表面にそれぞれ接するま
    で可動体が移動したたときのカウンタの計数値を
    各検知体毎に前記距離記憶手段に記憶させる手段
    と、 前記複数の検知体の中から選択された検知体毎
    に、前記基準位置におけるカウンタの計数値を零
    として計数した前記可動体の移動変位量に相当す
    るカウンタの計数値を、前記オフセツト値記憶手
    段のオフセツト値から減算した値をもつて前記デ
    ジタル表示器にデジタル表示する手段と、 前記可動体が前記エンコーダの絶対原点を通過
    したとき前記カウンタの計数値を強制的に零にク
    リアした後、可動体の移動によつてカウンタの計
    数値が前記基準位置記憶手段の値と一致したとき
    カウンタの計数値を強制的に零にクリアする手段
    と、 を備えたことを特徴とする複数の検知体を有する
    変位検出装置。
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