JP3162936B2 - 回転工具の刃先位置補正装置 - Google Patents

回転工具の刃先位置補正装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNC工作機械の回転工具
の振れによる変位を含む刃先位置補正装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、NC旋盤の刃先位置検出装置は図
9(a)に示すように、主軸台101に測定位置と待機
位置とに旋回割出し可能に設けた測定アーム102の先
端部に、主軸軸線と直角方向(以下X軸方向と呼ぶ)と
主軸軸線方向(以下Z軸方向と呼ぶ)を向く複数個のタ
ッチセンサ103を設け、予め記憶するタッチセンサ1
03にバイト104の刃先が当接してタッチ信号を出力
したときの加工原点からのX軸又はZ軸の距離と、タッ
チ信号で停止したときの刃物台105のX軸又はZ軸の
現在値とを比較して補正値を求め、求めた補正値により
プログラム指令値を補正しながら加工を行っている。
【0003】また、エンドミル106等回転工具の場合
は図9(b)に示すように上述と同様、タッチセンサ1
03に回転工具先端が当接したときの加工原点からのZ
軸距離と、刃物台105のZ軸現在値とを比較してZ軸
補正値を求めて補正を行っていた。
【0004】しかし、エンドミル等回転工具の振れによ
る径方向の刃先の変位については補正を考慮しないのが
普通で、振れのある回転工具を用いた加工面の加工原点
からの寸法は高度な精度を得ることができない。そこ
で、精度の厳しいワークを加工する際には加工現場にお
いて回転工具を主軸に装着するときに、適当な位置に固
定したミリメス等測定器の測定子を回転工具の刃先に接
触させ、主軸を緩やかに回転させながら振れを測定し、
工具を装着し直すことにより振れを最少に調整したの
ち、加工を行っているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた加
工現場において回転工具を振れが最少になるまで装着し
直す方法は、極めて煩雑で熟練と時間を要する作業で省
人化の妨げになるという問題を有している。本発明は従
来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、例えばワンチャック
でエンドミル(回転工具)で切削した面を砥石(回転工
具)で高精度に研削するような場合、安心して連続的に
高精度加工ができるよう回転工具の振れによる変位を含
む刃先位置を検出して自動的に補正を行うことができる
刃先位置補正装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の回転工具の刃先位置補正装置は、ワークが取
着される移動台と回転工具用主軸頭との主軸軸線と直角
方向のX軸及び主軸軸線方向のZ軸との相対的軸移動に
より加工を行うNC工作機械の回転工具の振れによる変
位を含む刃先位置の補正装置であって、前記移動台に回
転工具外周の刃先の振れによる径方向の変位量を検出す
るX軸変位センサと回転工具先端の刃先の振れによる軸
方向の変位量を検出するZ軸変位センサとを設け、前記
X軸変位センサにより検出した径方向の変位量から求め
た加工側の刃先の振れ最大位置のX軸加工原点からのX
軸距離と振れ検出時のX軸現在値とを比較してX軸補正
値を求める手段と、前記Z軸変位センサにより検出した
軸方向の変位量から求めた加工側の刃先の振れ最大位置
のZ軸原点からのZ軸距離と振れ検出時のZ軸現在値と
を比較してZ軸補正値を求める手段とを設け、求めたX
軸補正値とZ軸補正値とにより加工時のプログラム指令
値を補正する手段を設けてなるものである。
【0007】
【作用】ワークが着脱可能に取着される移動台の例えば
Z軸移動位置決めと、回転工具を着脱可能に装着する主
軸が回転可能に軸承される主軸頭の例えばX軸移動位置
決めにより加工を行うNC工作機械において、切削加工
に先立って移動台に設けられた測定アーム先端のX軸変
位センサとZ軸変位センサとを主軸軸線を通る平面上の
測定位置に割出し、移動台のZ軸移動と主軸頭のX軸移
動により回転工具をX軸変位センサによる測定位置近く
に位置決めする。続いて主軸頭をX軸方向センサ側へ低
速送りして、X軸変位センサの測定子が回転工具の外周
面に当接して信号が出力されると主軸頭のX軸移動を停
止する。
【0008】次いで、回転工具を切削時の逆方向に低速
回転して刃先の振れによる径方向の変位量を検出し、予
め記憶するX軸変位センサのX軸加工原点からの基準距
離と、検出した最大変位量とから、刃先の加工側の振れ
最大位置のX軸加工原点からX軸距離を算出し、この算
出したX軸距離と主軸頭のX軸現在値とを比較してX軸
補正値を求めて記憶する。
【0009】次いで、移動台のZ軸移動と主軸頭のX軸
移動とにより回転工具をZ軸変位センサによる測定位置
近くに位置決めし、移動台をZ軸方向センサ側へ低速送
りしてZ軸変位センサの測定子が回転工具の先端面に当
接して当接信号が出力されると移動台のZ軸移動を停止
する。
【0010】次いで、上述と同様回転工具を逆回転して
刃先の振れによる軸方向の変位量を検出し、振れによる
最大変位量と予め記憶するZ軸変位センサのZ軸加工原
点からの基準距離とから、刃先の加工側の振れ最大位置
のZ軸加工原点からZ軸距離を算出し、この算出したZ
軸距離と移動台のZ軸現在値とを比較してZ軸補正量を
求めて記憶する。そして切削加工時にこの記憶したX軸
補正値とZ軸補正値を呼び出してプログラム指令値に対
して補正を行いながら加工を行う。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について図面にもとづい
て説明する。図1及び図2のNC工作機械において、床
上に設置されたベッド1上に設けられたX軸方向の案内
1a上に上台2が移動位置決め可能に載置され、上台2
上に第1主軸頭3から第4主軸頭6まで4個の主軸頭
4,5,6が前端面をほぼ一線に揃えてほぼ等ピッチか
つ並列に取着されている。
【0012】4個の主軸頭のうち第1主軸頭3から第3
主軸頭5までの3個はミーリング用で、回転工具用主軸
7〜9がそれぞれ回転可能に軸承されていて、残る第4
主軸頭6は研削用で砥石用主軸10が回転可能に軸承さ
れている。そして回転工具用の主軸7〜9にエンドミル
(回転工具)T1 〜T3 がそれぞれ着脱可能に装着さ
れ、砥石用主軸10に棒状砥石(回転工具)T4 が着脱
可能に装着されている。
【0013】更に、ベッド1の左側上に設けられている
図示しないZ軸方向の案内上にワーク主軸台11が移動
位置決め可能に載置されている。ワーク主軸台11には
ワーク用主軸12が旋回割出し可能に軸承されていて、
ワーク用主軸12の先端にチャック13が同心に嵌着さ
れており、チャック13の把持爪13aにワークWが着
脱可能に把持されている。
【0014】更に、ワーク主軸台11の前端面11aに
ブラケット14が固着されていて、ブラケット14にL
字形の測定アーム15が旋回可能に支持されており、測
定アーム15はアクチュエータ18により上方の待機位
置aと主軸軸線を通る平面上の計測位置bとに旋回位置
決め可能とされている。そして測定アーム15の先端部
に回転工具の外周の振れによる径方向の変位量を検出す
るX軸変位センサ16(以下単にX軸センサと呼ぶ)
と、先端の振れによる軸方向の変位量を検出するZ軸変
位センサ17(以下単にZ軸センサと呼ぶ)とが取着さ
れている。
【0015】X軸センサ16及びZ軸センサ17は例え
ばKEYENCE社製AT形等の超小型接触式変位セン
サを使用することができる。このものはアモルフアス磁
性合金をコアに採用して従来の差動トランス方式にくら
べ軽量小形化された変位センサで、軸方向移動可能な測
定子の移動量に比例して基準であるゼロ点を中心とする
±電圧を出力するものである。
【0016】図3は、本発明の回転工具の刃先位置補正
装置に関するNC装置19の制御システムを表すブロッ
ク線図である。プログラム記憶部21は、入力部20よ
り送られる計測プログラム及び加工プログラムを記憶す
る部分。プログラム解析部22は、プログラム内容を分
析して必要個所に信号を仕分ける部分。関数発生部23
は各軸制御に必要な関数を発生する部分である。
【0017】主軸モータ制御部24は、ワーク用主軸1
2を駆動する主軸モータ25の回転を制御する部分。X
軸モータ制御部26は、上台2を駆動するX軸モータ2
7の回転を制御する部分。X軸位置検出器28は、X軸
モータ27により回転され上台2のX軸方向の現在値を
検出する検出器である。Z軸モータ制御部29は、ワー
ク主軸台11を駆動するZ軸モータ30の回転を制御す
る部分。Z軸位置検出器31は、Z軸モータ30により
回転されワーク主軸台11のZ軸方向の現在値を検出す
る検出器である。
【0018】X軸センサ出力検出部32は、測定位置b
に位置決めされたX軸センサの測定子16aが被測定物
(回転工具)に当接して出力したゼロを中心とする±電
圧をデジタルな数値に変換して出力する部分。X軸セン
サ基準距離記憶部33は、測定位置bに位置決めされた
X軸センサ16の測定子16aが被測定物に当接して押
し込まれX軸センサ出力検出部32より基準であるゼロ
の数値が出力されたときのセンサ位置から加工原点まで
の基準距離A(図4)を記憶する部分である。
【0019】X軸補正値算出部34は、例えば図4に示
すようにX軸センサ16により検出したエンドミルT1
外周の振れによる径方向の最大変位量CとX軸センサの
基準距離Aとから、エンドミルT1 の刃先の振れ最大位
置からX軸加工原点までの距離Bを求め、求めた距離B
とX軸位置検出器28により検出した上台2のX軸現在
値とを比較してX軸補正値D1 (図7)を求める部分で
ある。
【0020】上述のX軸補正値算出部34の算出例は、
第1主軸台3のエンドミルT1 の補正値を求める場合で
あり、第2主軸頭4のエンドミルT2 又は第3主軸台5
のエンドミルT3 のそれぞれの補正値を求める場合は、
求めた距離Bに第1主軸頭3と第2主軸頭4間のピッチ
1 又は第1主軸頭3と第3主軸頭4間のピッチP
2(図7)を加算した数値とX軸現在値とを比較して補
正値D2 又はD3 を求めるものである。
【0021】また、第4主軸頭6の砥石T4 の補正値を
求める部分もほぼ同様であるが、この場合は計測前に機
上にてドレッシングを行うため振れを検出する必要がな
いので、距離BはX軸加工原点から静止する砥石外周面
までの距離である。X軸補正値記憶部35は求めたそれ
ぞれのX軸補正値を記憶する部分である。
【0022】Z軸センサ出力検出部36は、測定位置b
に位置決めされたZ軸センサ17の測定子が被測定物に
当接して出力した基準のゼロ点を中心とする±電圧をデ
ジタルな数値に変換して出力する部分。Z軸センサ基準
記憶部37は、Z軸センサ17の測定子が被測定物に当
接して押し込まれZ軸センサ出力検出部36より基準で
あるゼロの数値が出力されたときのセンサ位置からZ軸
加工原点までの基準距離E(図4)を記憶する部分であ
る。
【0023】Z軸補正値算出部38は、図4に示すよう
に測定位置bに位置決めされてZ軸センサ17により検
出したエンドミルT1 〜T3 先端の振れによる軸方向の
最大変位量GとZ軸センサの基準距離Eとから刃先の振
れ最大位置からZ軸加工原点までの距離Fを求め、更に
距離FとZ軸位置検出器31により検出したワーク主軸
頭11のZ軸現在値とを比較してZ軸補正値H1 〜H3
(図7)を求める部分である。
【0024】また砥石T4 の補正値H4 を求める場合に
は、前述と同様振れを検出する必要がないので、距離F
はZ軸加工原点から静止する砥石端面までの距離であ
る。Z軸補正値記憶部39は求めたそれぞれの補正値を
記憶する部分である。尚、各主軸頭間のピッチはNC装
置19が絶対値方式の場合は第1主軸頭3と第3主軸距
離間をP2 、第1主軸頭3と第4主軸頭距離をP3 とし
た方が都合がよいが、NC装置がインクレメンタル方式
の場合には第2主軸頭4と第3主軸頭5間をP2 ´、第
3主軸頭5と第4主軸頭6間をP3 ´とした方が都合が
よい(図7)。
【0025】続いて本実施例の作用を図8の流れ図に従
って説明する。ステップS1において、測定アーム15
を計測位置bに位置決めし、ワーク主軸台11のZ軸移
動と、上台2のX軸移動とで第1主軸頭3のエンドミル
1 をX軸センサ16による測定位置XSn(XS1
の近くに位置決めする。ステップS2において、上台2
をX軸方向マイナス側へ低速で移動し、ステップS3に
おいて、X軸センサ16の測定子16aがエンドミルT
1 外周部に接触してX軸センサから信号が出たかを確認
し、NOの場合にはステップS2に戻り接触信号が出る
まで上台2をX軸移動する。
【0026】そしてYESになった場合、ステップS4
において、直ちに上台2のX軸移動を停止し、ステップ
S5において、N=3以下かが確認される。この場合は
N=1なのでYESとなり、ステップS6において、主
軸7(エンドミルT1 )を低速で切削時の逆方向に逆回
転する(図5)。
【0027】ステップS7において、エンドミルT1
逆回転で外周面の凹凸に追従して測定子16aが軸方向
移動し、図6のグラフ図に示すように刃先が前面に来る
たびにピーク点が表れる。このピーク点はエンドミルT
1 の径方向の振れを含んでおり、エンドミルT1 が1回
転以上するとゼロ点からの最大値(振れ最大値)が検出
される。
【0028】次いでステップS8において、振れの最大
値Cと予め記憶するX軸センサ基準距離Aとの和から刃
先の振れ最大位置におけるX軸加工原点からの距離Bを
算出し、算出した距離BとX軸現在値とを比較して補正
値D1 (図7)を求め、これを記憶する。
【0029】次いでステップS9において、ワーク主軸
台11のZ軸移動と上台2のX軸移動で第1主軸頭3の
エンドミルT1 をZ軸センサ17による測定位置ZSn
(ZS1 )近くに位置決めし、ステップS10におい
て、ワーク主軸台11をZ軸方向マイナス側への低速で
移動し、ステップS11において、Z軸センサ17の測
定子がエンドミルT1 の先端部に接触して信号が出たか
を確認し、NOの場合にはステップS9に戻って接触信
号が出るまで主軸台11をZ軸移動する。
【0030】そしてYESになった場合にステップS1
2において、ワーク主軸台11のZ軸移動を停止し、ス
テップS13において、再びN=3以下かが確認され、
ここでもYESとなってステップS14において、主軸
7(エンドミルT1 )を低速にて逆回転する。
【0031】次いでステップS15において、エンドミ
ルT1 の逆回転で先端面の凹凸に追従してZ軸センサ1
7の測定子が軸方向移動し、刃先が前面に来るたびにピ
ーク点が表れる。このピーク点はエンドミルT1 の振れ
による軸方向の変位を含んでおり、ピーク点のゼロ点か
らの最大値(振れ最大値)Gが検出される。
【0032】次いでステップS16において、振れ最大
値Gと予め記憶するZ軸センサの基準距離Eの和から刃
先の振れ最大位置のZ軸加工原点からの距離Fを求め、
求めた距離FとZ軸現在値とを比較して補正値H1 (図
7)を算出して記憶する。次いでステップS17におい
て、N=4かが確認され、この場合はN=1なのでNO
となり、ステップS18においてn+1が行われてN=
2となりステップS1に戻る。
【0033】引続き第2主軸頭4のエンドミルT2 のX
軸補正値を求めて記憶する2回目のステップS1〜S8
までの動作と、Z軸補正値を求めて記憶する2回目のス
テップS9〜S16までの動作が行われる。こうして第
2主軸頭4のエンドミルT2 の補正値が算出され記憶さ
れてN=2の動作が終わり、ステップS18においてN
=3となる。
【0034】続いて3回目のステップS1〜S17の動
作で第3主軸頭5のエンドミルT3のX軸とZ軸の補正
値が算出され記憶されて、N=3の動作が終わり、ステ
ップS18においてN=4となり、4回目のステップS
1において、第4主軸頭6の砥石T4 をX軸センサ16
による所定の測定位置XS4 の近くに位置決めする。
【0035】次いでステップS2において、上台2をX
軸方向マイナス側へ低速で移動し、ステップS3におい
て、X軸センサ16の測定子16aが砥石外周と接触し
たかが確認され、NOの場合はステップS2に戻され、
YESの場合にはステップS4において上台2のX軸移
動が停止される。
【0036】次いでステップS5において、N=3以下
かが確認され、この場合はN=4なのでNOとなり、ス
テップS8において、接触時のX軸センサ16のゼロ点
からの値とX軸センサの基準距離Aとの和からX軸加工
原点から砥石T4 外周面までの距離Bを求め、求めた距
離Bと上台2のX軸現在値とを比較してX軸補正値D4
(図7)を求めて記憶する。
【0037】次いでステップS9において、第4主軸頭
6の砥石T4 をZ軸センサ17による測定位置ZS4
近くに位置決めし、ステップS10において、ワーク主
軸台11をZ軸方向マイナス側へ低速で移動し、ステッ
プS11においてZ軸センサ17と接触したかを確認
し、NOの場合にはステップS10に戻り、YESの場
合にはステップS12において、ワーク主軸台11のZ
軸移動を停止し、ステップS13において、N=3以下
かが確認され、この場合はN=4なのでNOとなり、ス
テップS16まで飛んで、接触検出時のZ軸センサ17
のゼロ点からの値とZ軸センサの基準距離Eの和からZ
軸加工原点から砥石T4 先端面までの距離Fを求め、求
めた距離Fとワーク主軸台11のZ軸現在値とを比較し
てZ軸補正値かを算出し、これを記憶する。そしてステ
ップS17において、N=4かが確認され、YESとな
り終わりとなる。
【0038】但し2回目〜4回目のステップS8におい
て算出するX軸補正値D2 〜D4 は、X軸加工原点から
刃先までの距離Bに基準となる第1主軸頭3からの配置
上のX軸寸法P2 〜P3 を加えた数値と上台2のX軸現
在値との差から求めるものである(図7)。
【0039】また、本実施例の一連の作用は各主軸頭毎
にX軸方向、Z軸方向を順次測定しているが、各主軸頭
のX軸方向の測定を全て終わってからZ軸方向の測定を
行うようにしてもよい。また、本実施例は複数の主軸頭
を有するNC工作機械の例について説明をおこなった
が、単一の主軸頭についても適応可能なことは勿論であ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。回転工具例えばエンドミ
ルの径方向と軸方向の振れを含む刃先位置を検出して自
動的に刃先位置の補正を行うようにしたので、エンドミ
ルの振れ及び寸法誤差等による加工精度の悪化や、工具
交換時の寸法間違いや取付誤差等による加工上のトラブ
ルが無くなり、事前に測定器等で工具状態を測定する手
間が省けることにより準備時間が短縮できる。
【0041】また、例えば1回のワーク保持でエンドミ
ルにて加工した面に研削加工を行う場合、エンドミルの
振れを含む刃先位置の検出と同時に、ドレッシングによ
り変わる砥石の切れ刃位置を検出して自動的に補正を行
うようにすれば、エンドミル加工面が正確で、砥石のド
レッシングによる寸法変化に関係なく研削加工面が正確
となるため、連続加工を円滑かつ高精度に行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回転工具の刃先位置補正装置
を有するNC工作機械の上面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】回転工具の刃先位置補正装置の制御システムを
表すブロック線図である。
【図4】センサによる回転工具の振れの検出と加工原点
からの距離の関係を表す説明図である。
【図5】図4のイーイ線矢視断面図である。
【図6】刃先の振れを表すグラフ図である。
【図7】(a)は複数の主軸頭のエンドミルと砥石のX
軸センサによる刃先位置の測定の説明図、(b)は同じ
く複数の主軸頭のエンドミルと砥石のZ軸センサによる
刃先位置測定の説明図である。
【図8】本発明の実施例の作用説明用流れ図である。
【図9】(a)は従来の技術のNC旋盤におけるバイト
の刃先位置検出の状態を示す上面図、(b)は同じくN
C旋盤におけるエンドミルの先端位置検出の状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 上台 3 第1主軸頭 4 第2主軸頭 5 第3主軸頭 6 第4主軸頭 7,8,9 回転工具用主軸 10 砥石用主軸 11 ワーク主軸台 12 ワーク用主軸 13 チャック 15 測定アーム 16 X軸変位センサ 17 Z軸変位センサ 28 X軸位置検出器 31 Z軸位置検出器 32 X軸センサ出力検出器 33 X軸センサ基準距離記憶部 34 X軸補正値算出部 36 Z軸センサ出力検出部 37 Z軸センサ基準距離記憶部 38 Z軸補正値算出部 T1 ,T2 ,T3 エンドミル(回転工具) T4 砥石(回転工具) W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/22 B23Q 15/00 307 B23Q 15/013

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが取着される移動台と回転工具用
    主軸頭との主軸軸線と直角方向のX軸及び主軸軸線方向
    のZ軸との相対的軸移動により加工を行うNC工作機械
    の回転工具の振れによる変位を含む刃先位置の補正装置
    であって、前記移動台に回転工具外周の刃先の振れによ
    る径方向の変位量を検出するX軸変位センサと回転工具
    先端の刃先の振れによる軸方向の変位量を検出するZ軸
    変位センサとを設け、前記X軸変位センサにより検出し
    た径方向の変位量から求めた加工側の刃先の振れ最大位
    置のX軸加工原点からのX軸距離と振れ検出時のX軸現
    在値とを比較してX軸補正値を求める手段と、前記Z軸
    変位センサにより検出した軸方向の変位量から求めた加
    工側の刃先の振れ最大位置のZ軸原点からのZ軸距離と
    振れ検出時のZ軸現在値とを比較してZ軸補正値を求め
    る手段とを設け、求めたX軸補正値とZ軸補正値とによ
    り加工時のプログラム指令値を補正する手段を設けてな
    る回転工具の刃先位置補正装置。
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