JP3071890B2 - バイトの芯高測定装置 - Google Patents

バイトの芯高測定装置

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JP3071890B2
JP3071890B2 JP3237373A JP23737391A JP3071890B2 JP 3071890 B2 JP3071890 B2 JP 3071890B2 JP 3237373 A JP3237373 A JP 3237373A JP 23737391 A JP23737391 A JP 23737391A JP 3071890 B2 JP3071890 B2 JP 3071890B2
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憲夫 中島
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Okuma Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC旋盤において刃物
台に取付けられたバイトの芯高を測定する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】旋削加工において、バイトの芯高が正確
に合っていないと図7に示すような段付加工又は図8に
示すような球面加工の際に、寸法誤差や形状誤差となっ
て表れるため、バイトの芯高管理は大切な要素の一つと
されている。従来、このバイトの芯高調整方法は、バイ
ト取付時に簡単なゲージ等によりラフセットを行ったの
ち、図9に示すように工作物101の端面切削を行っ
て、削り残し量102がなくなるまで敷板の厚さを加減
して芯高調整を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたバ
イトの芯高調整方法は、工作物の端面切削を行って敷板
の厚さ調整を行うための労力と時間が必要で、そのうえ
工作物によっては端面の試し切削ができないものもある
という問題点を有している。本発明は従来の技術の有す
るこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは、NC旋盤のタレットにセットされた
バイトの芯高をデジタルに測定できる装置を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明におけるバイトの芯高測定装置は、NC旋盤に
おいて刃物台に取付けられたバイトの芯高を測定する装
置であって、主軸先端に装着され主軸軸線と平行である
基準平面を有する取付台に所定直径の円弧に形成された
計測面を有しそのセンサ軸心が前記基準平面と平行且つ
主軸軸線と直角のX軸方向を向き前記円弧中心が主軸中
心に対し前記平面と直角方向に所定の偏心量を有して設
けられたタッチセンサと、主軸を回転して前記基準平面
をバイト切込方向とした状態で該タッチセンサに前記バ
イトの刃先を当接させて信号が出力されたときの前記刃
先のX軸現在値から前記所定直径及び前記所定偏心量を
基に芯高誤差を算出する手段を設けてなるものである。
【0005】
【作用】主軸中心に対して平面と直角の方向にLだけ偏
心する直径Dの円弧面に形成されX軸方向を向くセンサ
に刃物台のX軸移動でバイトの刃先が当接したときの刃
先のX位置を読み取り、演算により読み取ったXとDの
数値から円弧中心までのバイトの芯高を求め、求めた数
値からLを減じて芯高誤差を算出しCRTに表示する。
そしてこの表示された芯高誤差分だけ敷板の厚さを変え
てバイトの芯高を調整する。
【0006】
【実施例】実施例について図1〜図5を参照して説明す
る。公知のNC旋盤の主軸先端に嵌着されるチャック1
の把持爪1aに、センサ取付台2が同心に把持されてお
り、取付台2の先端にタッチセンサ3が固着されてい
る。取付台2は中央部の鍔部に主軸と平行且つX軸方向
の二方取り平面2aが削設されており、タッチセンサ3
の計測面3a,3bの軸心はこの二方取り平面2aと平
行かつ主軸中心に対してX軸と直角の方向に所定量Lだ
け偏心した位置を中心とする所定直径Dの円弧面に形成
されている。そしてこのようにセンサの軸心線a−aを
正確にX軸方向に向くようにセットするには、二方取り
平面2aを基準に主軸の回転角を調整するようになって
いる。タッチセンサ3は例えばメトロール製ツールセン
サ等計測面にバイトの刃先が当接したときタッチ信号を
出力する市販のものを使用することができ、計測面3
a,3bの円弧は正確に所定直径Dに形成されている。
【0007】一方Z軸方向移動可能な往復台上のX軸方
向の案内に沿って移動可能に設けられた刃物台4に、Z
軸垂直平面内において旋回割出可能にタレット5が設け
られており、タレット5の外周に設けられた複数の工具
取付ステーションにバイトTが着脱可能に取付けられて
いる。そして刃物台4はサーボモータ6によりボールね
じ7を介して移動位置決めされ、サーボモータ6に位置
検出器8が同心に組込まれている。
【0008】図5のブロック線図部分は、NC内の本発
明に係わる回路の抜粋であり、演算指令入力部11は、
押釦又はマニアルデータインプット機能により演算指令
を出力する部分、円弧直径記憶部12はタッチセンサ3
計測面3a,3bの円弧直径Dを記憶しておく部分、偏
心量記憶部13は主軸中心に対するタッチセンサ3の偏
心量Lを記憶しておく部分である。芯高演算部14は、
演算指令入力部11からの演算指令で、円弧直径Dと偏
心量L及び位置検出器8のタッチ時のX軸検出位置Xを
読み込んで、図3に示す直角三角形の各辺の長さ関係を
表す次式L2 =(D/2)2 −(X/2)2 より、例え
ば図4に示すように芯高が違う場合のX軸検出位置をX
1とすれば、このときの円弧中心に対する芯高L1を求
め、更に所定偏心量Lとの差を求めて芯高誤差L2を算
出する部分である。芯高表示部15は芯高演算部14の
出力信号を受けてCRT16の画面上に芯高誤差をデジ
タル表示する部分で、タッチ信号表示部17はタッチセ
ンサ3からのタッチ信号を受けてCRT16画面上又は
ブザー等により刃先がセンサにタッチしたことを表示す
る部分である。
【0009】続いて本実施例の作用を図6のフローチャ
ートに従って説明する。ステップS1において、タッチ
センサ3を有する取付台2を主軸チャック1の把持爪1
aにて把持して振れの有無を確認したあと、二方取り平
面を基準にセンサ軸心線a−aが正確にX軸方向を向く
よう主軸の回転角を合わせる。ステップS2において、
NC操作パネル上のパルスハンドル等のマニアル操作で
バイトT先端のZ軸方向位置がセンサ軸心線a−aの延
長線上にほぼくるようにZ軸位置決めして、刃物台4の
X軸移動でバイトTをタッチセンサ側に移動する。ステ
ップS3においてこのX軸移動中にタッチ信号が出ない
かをCRT16の画面上又はブザー音により確認し、ノ
ーの場合はステップS2に戻り、イエスの場合は、ステ
ップS4において、その場でX軸送りを停止する。
【0010】次いでステップS5において、演算指令入
力部11より演算指令が出て、ステップS6において、
芯高演算部14に円弧直径記憶部12より直径Dが、偏
心量記憶部13より偏心量Lが読み込まれ、ステップS
7において位置検出器8よりタッチ時の検出位置Xが芯
高演算部14に読み込まれる。次いでステップS8にお
いて、芯高演算部14において読み込んだD,L,Xの
値から演算により芯高誤差L2を求め、ステップS9に
おいて芯高誤差L2の値をCRT16にデジタル表示す
る。尚タッチセンサ3の計測面3aは正バイト用、計測
面3bは逆バイト用である。また刃先のX軸位置は正確
に主軸中心でゼロになるように工具補正されたものとす
る。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。主軸に所定直径の円
弧面を有するタッチセンサを、主軸中心に対して円弧中
心がX軸と直角の方向に所定量偏心し、センサ軸心がX
軸方向を向くように取付け、刃物台にセットされたバイ
トのX軸移動で刃先がタッチセンサに当接したときの信
号でX軸移動を停止し、このときの刃先のX軸位置と所
定直径及び所定偏心量より演算により芯高誤差を求め
て、CRT画面上にデジタルに表示するようにしたの
で、芯高の測定が簡単かつ短時間にできるようになり球
面加工時の形状精度が向上し、段付加工時の径寸法管理
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のバイトの芯高測定装置のタッチセン
サ部分の側面図である。
【図2】図1の上視図である。
【図3】バイトの芯高が正確に主軸中心に合っている状
態を示すタッチセンサの正面図である。
【図4】バイトの芯高が低い場合を表す芯高誤差を求め
る算式の説明図である。
【図5】本実施例の一部タッチセンサ,刃物台の図を含
むバイトの芯高誤差算出回路のブロック線図である。
【図6】本実施例の作用のフローチャート図である。
【図7】従来の技術に引用した段付切削を示す図であ
る。
【図8】従来の技術に引用した球面切削を示す図であ
る。
【図9】従来の技術の端面切削によるバイトの芯高誤差
を求める方法の説明図である。
【符号の説明】
2 取付台 3 タッチセンサ 3a,3b 計測面 4 刃物台 5 タレット 14 芯高演算部 T バイト D 計測面の円弧
直径 L 偏心量 L2 芯高誤差

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC旋盤において刃物台に取付けられた
    バイトの芯高を測定する装置であって、主軸先端に装着
    され主軸軸線と平行である基準平面を有する取付台に
    定直径の円弧に形成された計測面を有しそのセンサ軸心
    が前記基準平面と平行且つ主軸軸線と直角のX軸方向を
    向き前記円弧中心が主軸中心に対し前記平面と直角方向
    に所定の偏心量を有して設けられたタッチセンサと、主
    軸を回転して前記基準平面をバイト切込方向とした状態
    で該タッチセンサに前記バイトの刃先を当接させて信号
    が出力されたときの前記刃先のX軸現在値から前記所定
    直径及び前記所定偏心量を基に芯高誤差を算出する手段
    を設けてなることを特徴とするバイトの芯高測定装置。
JP3237373A 1991-08-23 1991-08-23 バイトの芯高測定装置 Expired - Lifetime JP3071890B2 (ja)

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JP5008498B2 (ja) * 2007-08-14 2012-08-22 株式会社アルプスツール 刃物の芯高測定装置
JP5008504B2 (ja) * 2007-08-28 2012-08-22 株式会社アルプスツール 刃物の芯高測定装置

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