JPH0367519B2 - - Google Patents

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JPH0367519B2
JPH0367519B2 JP8560684A JP8560684A JPH0367519B2 JP H0367519 B2 JPH0367519 B2 JP H0367519B2 JP 8560684 A JP8560684 A JP 8560684A JP 8560684 A JP8560684 A JP 8560684A JP H0367519 B2 JPH0367519 B2 JP H0367519B2
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trochanter
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JP8560684A
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JPS60229797A (ja
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Koji Sakaoka
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Pentel Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/727,396 priority patent/US4650359A/en
Priority to DE3515219A priority patent/DE3515219C2/de
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、筆記中に芯が摩耗したとき、特別な
ノツク操作を必要とせずに筆記姿勢にペンシル本
体を保持したまま、筆記先端を紙面に押付けた後
押圧力を解除することによつて芯の定長繰出しを
可能とした、自動製図機の画線ヘツドにも採用し
得る連続筆記可能なシヤープペンシルに関し、こ
の種シヤープペンシルの従来構造とは異なる全く
新しい構造のシヤープペンシルに係るものであ
る。
〔背景技術〕
特別なノツク動作を行なうことなく、筆記姿勢
を保ちながら芯出しを行なえるようにした筆記具
については従来より多くの提案や改良がなされて
いる。この種のシヤープペンシルとしては機構的
及び作動的にみて2つのタイプに大別できる。
その1は、芯を介してスライダーとチヤツク機
構を所定長後退させ、押圧力の解除により双方共
元の位置に復帰させるが、その際に、スライダー
を一時的に後退位置に係止しておき、その間にチ
ヤツク機構を復帰させ、しかる後にスライダーを
復帰さすことにより芯出しを行なうシヤープペン
シルであり、たとえば本願出願人により特開昭57
−14099号公報に開示されているタイプのもので
ある。
その2は、スライダーとチヤツク機構が芯を介
して一緒に後退する際に、チヤツク機構の後退よ
りもスライダーの後退が大きくなるようにし、押
圧力を解除すると、即ち紙面から筆記先端を引離
すことでスライダーとチヤツク機構とを夫々元の
位置に復帰さす際に芯連行部材を内設したスライ
ダーの戻り距離をチヤツク機構の戻り距離よりも
大きくし、スライダーの拡大前進によりチヤツク
体から芯を引きずり出すようにしたタイプのもの
(例えば、本願出願人により特開昭59−25906号
(特開昭60−168699号))である。
上記いずれのタイプのものも夫々に利点を有し
ており、その芯出し作動も更に確実なものへと改
良されてきている。しかしながら、芯出しを行な
う際に、筆記姿勢を保つたまま成し得るとはいう
ものの、筆記とは別の比較的大きな押圧力を加え
てやらねばならず、必ずしも連続筆記しながら芯
出しが行なえるものではなく、芯出しの為の押圧
操作(先端ノツク)により紙面を傷つけてしまう
こともないではない。また、この点を改良せんと
して極めて小さな押圧力で、即ち筆記圧と同等の
圧力を加えたり解放したりすることによつて芯出
しを行なえるように関連するバネの弾撥力を小さ
くするなどの試みもなされておるが、その場合に
は筆記の為の押圧が加わるたび毎に繰出されてし
まうという不都合があつた。
〔発明の開示〕
本発明は、上記従来のシヤープペンシルに比べ
てその構造と作動において全く新しいタイプのシ
ヤープペンシルであつて、特別なノツク操作が不
要であることは勿論、筆記圧そのものを芯出しの
為の作動に変換せしめ、筆記時における押圧力の
加入と解除だけにより極めて確実に芯を繰出すこ
とができる新規なシヤープペンシルを提供せんと
するものである。
本発明のシヤープペンシルは、端的には、芯の
前進は許容するが芯の後退を阻止するチヤツク体
を有するチヤツク機構の前方に、第1のスライダ
ーと、摺動筒体を後方に付勢する第1のスライダ
ーの内方には芯連行部材を備えると共に該第1の
バネよりも弾撥力の大なる第2のバネにより前方
に付勢された押込自在の第2のスライダーを有す
ると共に、芯に筆記圧が加わる度に増量後退する
該第2のスライダーを後退位置に係止する第1の
楔手段と、筆記により芯誘導管もしくは芯に筆記
圧が加わることによつて後退した該第1のスライ
ダーを後退位置に係止する第2の楔手段を有し、
上記増量後退した該第2のスライダーの係止解除
は、該第1のスライダーを後退させることによつ
てなし、該第2のスライダーは上記第2のバネの
弾撥力により該チヤツク機構から芯を引出して前
進して芯の繰出しを行なうようにしたものであ
る。
本発明の好適な実施例では、上記第1の楔手段
はペンシル本体となる筒体内壁に形成した傾斜案
内面と、第1のスライダーの前方小径部に取付け
た転子と該第2のスライダーの前方外面とで構成
するようにし、他方、第2の楔手段は筒体内壁の
平坦面と、上記第1のスライダーの後方大径部に
取付けた転子と、双方のスライダーの間に後方付
勢状態に配設され且つ傾斜外面を有する摺動筒体
とで構成している。上記第1のバネは第1のスラ
イダーと上記摺動筒体との間に張設されており、
第2のバネは筒体内壁に設けて止具と上記第2の
スライダーとの間に張設されている。
以下、本発明の理解を容易ならしめる為、図面
に示す本発明の実施例について詳述する。
〔発明を実施するための最良の形態〕
本発明によるシヤープペンシルの具体的構造に
ついて第1図A、及びその要部を拡大して示した
第1図Bを参照して説明する。外形円錐状の先金
1aを前端に螺着した前筒部1b、外筒部1cを
介して上記前筒部1bと連結した中間筒部1d
と、中間筒部1dの前部を内方に折曲させた折曲
部2によつて後方脱落が防止されており、且つ芯
タンクとしての機能をも有する芯タンク部3を備
えた後筒部4、及びこの後筒部4の後端に脱着自
在に嵌合せる後端キヤツプ5とでシヤープペンシ
ル本体となる軸筒1を形成している。
軸筒1内には上記芯タンク部3の他に、先金1
aより突出させた芯誘導管10を備えた第1のス
ライダー11、このスライダー11の内側に配設
され且つ芯連行部材12を取付けた第2のスライ
ダー13、及び上記双方のスライダー11,13
の間に介装された摺動筒体14等を備えた芯出し
作動部15を内設している外、その後方にはチヤ
ツク機構30が夫々以下のように配設されてい
る。
まず、芯出し作動部15について説明する。第
1図Bに拡大して示したように、先金1aの内壁
には転子受体16が固着しており、その後部には
止具17が固着されている。転子受体16は前方
に傾斜案内面18を、その後方にそれよりも大径
とした平坦面19を有し後述する第1のスライダ
ー11の2箇所に取付けた転子と夫々当接し得る
ようになつている。
芯誘導管10を備えた軸方向に移動自在な第1
のスライダー11は小径の前部と大径の後部とを
有し、小径前部には第1の転子20を、又大径後
部には第2の転子21を夫々複数個等間隔に配設
する為の孔が設けてあり、夫々の転子が転動可能
に保持されている。
第1のスライダー11の内側には芯Lと摩擦係
合し芯を芯誘導管より突出させるゴム等の弾生物
より成るリング状の芯連行部材12を備えた第2
のスライダー13が軸方向に移動自在に配設され
てその前方平坦面は上記第1の転子20と当接し
て傾斜案内面18とで楔作用が生じるようになつ
ている。第1の転子20と当接する第2のスライ
ダー13の後部の大径部には突起22が形成され
ている。
第1のスライダー11の大径後部と第2のスラ
イダー13の大径後部との間には前後動自在とし
た摺動筒体14が介装されており、摺動筒体14
は前記第2のスライダーの突起22と係合する突
起23が形成され、第1のスライダー11との間
に張設した第1のバネ25によつて後方に付勢さ
れている。又、第2のスライダー13と前記止具
17との間には第2のバネ26が張設されていて
第2のスライダー13を前方に付勢している。こ
こで、第2のバネ26の弾撥力は第1のバネ25
の弾撥力も大であるため、第1のバネ25に抗し
て第2のスライダー13と摺動筒体14を前方に
移動させようとするが、第2のスライダー13は
第1の転子20と傾斜案内面18との協働による
楔作用によつて前進を阻止されており、また第1
のバネ25の弾撥力により摺動筒体14は図示の
位置に止まつていて転子受体16の平坦面19と
第2の転子21並びに摺動筒体の傾斜面28とで
楔作用が発揮されている。即ち、第1図の状態
(即ち、後筒部を押圧して後樽ノツクを行ない芯
を芯誘導管10より突出させて初期状態)では、
摺動筒体14は第2のスライダー13の前方平坦
面が第1の転子20と傾斜案内面18とで楔作用
が生じているのでその前進移動は規制されてお
り、第2のスライダー13は後方には移動できる
が復帰はしない状態にあつて、第2のバネ26の
弾撥力は摺動筒体14を押圧せず、第1のバネ2
5の後方付勢力により図示状態にて均衝してい
る。
上記のように構成した芯出し作動部15の後方
には、前記前筒部1b内となる位置にチヤツク機
構30が軸方向に移動自在に配設されている。チ
ヤツク機構30のの構成自体は従来同様のボール
チヤツク構造あるいはその他のチヤツク体を採用
でき、転子38と傾斜面39との協働により楔作
用を呈するチヤツク体31とチヤツク作動体3
2、及びチヤツク体31を後方へ、チヤツク作動
体32を前方へ夫々付勢するバネ手段とにより、
常態では上記の楔作用によりチヤツク体30の口
が閉じられて芯の後退を阻止し得る構造であれば
どのようなタイプのものであつてもよい。図示例
では、2個のチヤツク片を対設させて後端にゴム
リング37を嵌装して自開力を備えたチヤツク体
30としてある他、チヤツク作動体32の外側に
配しその後端部が押具40を介して芯タンク部3
(即ち、図示例では後筒部4)と摺動摩擦係合さ
れた外套管33、チヤツク作動体32と外套管3
3との間に張設されてチヤツク作動体32を前方
に付勢している筆記圧対応バネ35、更に外套管
33とチヤツク体30との間に張設されてチヤツ
ク体30を後方に付勢しているチヤツクバネ36
を備えている。また、筆記圧対応バネ35の弾撥
力はチヤツクバネ36の弾撥力よりも大なるよう
に形成されているので、常態では傾斜面39を有
するチヤツク作動体32は外套管33の前端面4
1に当接する一方、外套管33の方は後方付勢さ
れてその肩部43が前筒部1bの係止部44に当
接している(チヤツク作動体32と、押具40を
介して芯タンク部3と摺動摩擦係合させた外套管
33の構成については、例えば第8図を参照して
後述するような構成とするなど、種々の態様が採
用できる。)。又、上記係止部44と芯タンク部3
との間にはノツクバネ45が張設してあり芯タン
ク部3を含む後筒部4を後方に付勢しているが、
段部46が中間筒部1dの内方折曲部2に突き当
つてそれ以上の後退が阻止され、前述の如く後筒
部4の後方脱落を防止している。尚、第1図Aに
おいて符合48は後筒部4の後端に取付けた消し
ゴムセツトであり、従来同様後端キヤツプ5を取
外すことによつて使用し得るようになつている。
次に、第2図乃至第7図を参照して本発明によ
るシヤープペンシルの作動を説明する。
まず、第2図は第1図の状態から筆記面Pに芯
先端を当接させた筆記状態を示している。この状
態において、第2のバネ26のバネ力よりも強い
摩擦係合力を芯に対して発揮す芯連行部材12を
持つ第2のスライダー13が後退するが、同時
に、芯を強く把持しているチヤツク体31もチヤ
ツク作動体32と共に外套管33の段部50に当
接するまで後退する(後退量l1)。この後退力
(即ち筆記圧)に抵抗する筆記圧対応バネ35の
弾撥力は筆記圧(一般に280g前後)よりも通常
弱く設定してある。上記第2スライダー13やチ
ヤツク体31等の後退量は0.3mm以下に設定され
ていて筆記時に於ける芯もぐりの不快感は意識さ
れない。ここで摺動筒体14は、第1のバネ25
の弾撥力によつて転子受体16の平坦面19と第
2の転子21と摺動筒体14の傾斜面28との楔
作用が働いているため、第2スライダー13の後
退に拘わらず、第2図に示した位置のまま停止し
ている。
第3図は、第2図の筆記状態からペンシル本体
を紙面から離した状態(例えば三画の画数からな
る「口」の字を書くに当つて、まず第1画である
縦の棒「|」を書き終つて芯先端を紙面から離
し、第2画に移ろうとした状態)を示している。
この状態に於いては、芯L先端は第2図の筆記に
より当然減耗している。ペンシル本体を紙面から
離した時に、筆記圧の解除に伴つて筆記圧対応バ
ネ35が働きチヤツク体31が芯Lを噛んだまま
前進して図示の如く外套管33の前端面41に当
接して止まる。しかしながら、距離l1(第2
図)と同量分後退していた第2スライダー13の
方は、第1のバネ25により転子20と傾斜案内
面18と第2スライダー13の前方平坦面との間
で楔作用が呈され、この楔作用は第2のバネ26
の弾撥力よりも強いために、後退位置に止まつた
ままの状態にある。この時芯Lは、筆記圧対応バ
ネ35の弾撥力によりチヤツク体31の前進に伴
つて前進すること上記の通りであるから、芯連行
部材12の摩耗抵抗に打ち克つて、芯の減耗分を
除いた元の位置に復帰する。従つて、「口」の字
の第1画を書き終つた第3図の状態では、チヤツ
ク体31、チヤツク作動体32及び芯Lのいずれ
も元の位置に復帰しているが、第2のスライダー
13だけは後退位置にとどまつたままである。
第4図は、「口」の字の第2画を書くために再
び紙面Pに芯先端を当接させた筆記状態を示して
いる。この図において、芯L及び芯と摩擦係合し
ている芯連行部材12を備えている第2スライダ
ー13及び芯を強く把持しているチヤツク体31
とチヤツク作動体32が再び外套管33の段部5
0に当接するまで後退する。従つて、第2スライ
ダー13は前回の後退量(第2図のl1と同量)
の2部分後退したことになる。ここで、摺動筒体
14は、第2図の時と同様に第2の転子21によ
る楔作用が発揮されているため、後退は阻止され
ている。筆記圧を解除すると、再び第2スライダ
ー13は後退位置にとどまつてその後退量を蓄積
した状態にあるが、チヤツク体31により把持さ
れた芯Lは、チヤツク体31共に芯連行部材12
の摩擦抵抗に打ち克つて、減耗分を除いて元の位
置に復帰する。
以上の繰返しにより筆記圧を受ける度毎に第2
スライダー13は後退を続け止具17に当接する
に到つて後退を停止する。但し、チヤツク体31
とチヤツク作動体32、並びに芯Lは第2スライ
ダー13の後退位置停止に関わりなく筆記圧を受
ける毎に後退と復帰の往復運動を繰返す。
さて、第2スライダー13が上記のように後退
停止位置にあるときに筆記を続け、芯誘導管10
の先端まで芯Lが減耗し、更に筆記を続けようと
して筆圧をかけると、紙面に当接した芯誘導管1
0を備えた第1スライダー11が後退することに
なるが、この時、芯とチヤツク体31並びにチヤ
ツク作動体32が同時に後退する(第5図)。第
5図に示すように、それまで停止していた摺動筒
体14も第1スライダー11の後退に伴つて第1
のバネ25により同量後退し、再び転子受体16
の平坦面19と第2の転子21と摺動筒体14の
傾斜面28とで楔作用が生じて停止する。この時
の筆記は紙面に対し芯と芯誘導管10の双方が当
接したものとなるが、第1のバネ25の弾撥力は
極めて弱いためスムーズに後退出来て、芯だけの
筆記に比較して殆んど筆記感は変らない。また、
第1スライダー11後退の一瞬、第1の転子20
による楔作用は解除され第2スライダー13は第
2のバネ26により前進しようとするが、チヤツ
ク体31は最大限後退して芯を強く把持し、その
時の芯把持力が第2のバネ26の弾撥力よりも大
であることと、第2のバネ26の弾撥力<芯連行
部材12の摩擦係合力の関係のために、前進が行
なえない。
第6図は上記第5図の筆記圧を解除したときの
状態を示している。この図において筆記圧を解除
するとチヤツク体31、チヤツク作動体32及び
芯Lは筆記圧対応バネ35の弾撥力により復帰す
る。この状態はチヤツク体31が芯の前進を容易
にしている状態であるため、第2のバネ26の弾
撥力により第2スライダー13は芯連行部材12
で芯を引き連れたまま前進する。この時、第1ス
ライダー11は転子受体16の平坦面19と第2
の転子21及び摺動筒体14の傾斜面28とによ
る楔作用が働いて後退位置にて停止しているた
め、第1の転子20と傾斜案内面18と第2スラ
イダー13との間の楔作用は解除されたままであ
るから、第2スライダー13の前進を何ら阻害し
ない。第2スライダー13がチヤツク体31から
芯を引きずり出しながら前進して第2スライダー
13の突起22が摺動筒体14の突起23に当接
した位置までの前進量lが芯誘導管10からの芯
出量となる訳だが、この当接で第1のバネ25よ
りも強い第2のバネ26の弾撥力により、摺動筒
体14が若干前進して第2の転子21による楔作
用が解除されるから、第1スライダー11、第2
スライダー13、転子20,21、及び摺動筒体
14の位置関係はそのままに、第2スライダー1
3はチヤツク体31から芯Lを引出しながら前進
する。そして第7図の通り、転子受体16の傾斜
案内面18と第1の転子20と第2スライダー1
3の前方小径部との間で楔作用が発揮される位置
で前進が停止する。このようにして一連の芯の繰
出し操作が行なわれるわけである。
以上は既に芯誘導管10から突出した芯が筆記
によつて摩耗したときに筆記姿勢を保ちながら紙
面に筆記具先端を押し当てたり、離したりするこ
とによつて一定長の芯出しを行なう場合である。
最初の芯出し操作などの通常の後端ノツクによる
芯出しについては、前記特開昭57−14099号公報
のものと実質的には大差なく、後端ノツクによつ
て芯タンク部3を有する後筒部4(第1図A)を
前進さすことによつてまずチヤツク機構30全体
を芯を把持したまま前進させ、更に後筒部4を前
進させてチヤツク体31の口を開いて芯タンク内
の芯を落し込み、これを繰返し行なうようによつ
て芯連行部材12による摩擦係止力に抗して芯を
前進させ芯誘導管10から突出させる。
尚、筆記圧に関しては平均筆圧が約280gとい
われているものの、使用者個人により区々であ
り、150〜600gの広い範囲にあるため、筆記圧対
応バネ35の調整が行なえるようにすることが望
ましい。そのような場合は、第8図に示す如くチ
ヤツク作動体32の後部を延出させてその延出部
32aに押具40(第1図及び第2図参照)が適
度の摩擦力をもつて外嵌させ、チヤツク作動体3
2とチヤツク体31との間にチヤツクバネ36を
張設する一方、チヤツク作動体32に延出部32
aを形成した分だけ短小とした外套管33にバネ
圧調整部材52を螺合させ、バネ圧調整部材52
とチヤツク作動体32との間に筆記圧対応バネ3
5を介装した構成とすれば、バネ圧調整部材52
を回動さすことによつて、使用者の筆記圧に応じ
て調整することが出来る。
第1図乃至第7図の実施例では芯誘導管10を
紙面に当接させることで第1スライダー11を後
退させ、第1の転子20の楔作用による第2スラ
イダー13の係止を解除するものを示したが、第
2スライダー13の係止を解除するには必ずしも
芯誘導管10を紙面に当接させる必要はなく、以
下にその変形例について詳述する。
第9図において、先金1aの内壁には転子受体
16が固着されており、その後退には止具17が
固着されている。転子受体16は前方に傾斜案内
面18を、その後方にそれよりも大径とした平坦
面19を有し後述する第1のスライダー11の2
箇所に取付けた転子と夫々当接し得るようになつ
ている。
芯誘導管10を備えた軸方向に移動自在な第1
のスライダー11は小径の前部と大径の後部とを
有し、小径前部には第1の転子20を、又大径後
部には第2の転子21を夫々複数個放射状に配設
する為の孔が設けてあり、夫々の転子が移動可能
に保持されている。
第1のスライダー11の内側には、芯Lと摩擦
係合し芯を芯誘導管より突出させるゴム等の弾性
物より成るリング状の芯連行部材12を備えた第
2のスライダー13が軸方向に移動自在に配設さ
れて、その前方平坦面は上記第1の転子20と当
接して傾斜案内面18とで楔作用が生じるように
なつている。第1の転子20と当接する第2のス
ライダー13の後部の大径部には第1のスライダ
ー11の後方部に形成した内方突出部53と間隔
lをもつて対峙する突起54が形成されている。
第1のスライダー11の大径後部と第2のスラ
イダー13の大径後部との間には前後動自在とし
た摺動筒体14が介装されており、この摺動筒体
14は第1のスライダー11との間に張設した第
1のバネ25によつて後方に付勢されている。
又、第2のスライダー13と前記止具17との間
には第2のバネ26が張設されていて第2のスラ
イダー13は前方に付勢され、その前方段部55
を第1スライダー11の中間段部56に当接して
いる。第2のスライダー13は第1の転子20と
傾斜案内面18との協働による楔作用によつて前
進を阻止されており、また第1のバネ25の弾撥
力により摺動筒体14は図示の位置に止まつてい
て転子受体16の平坦面19と第2の転子21並
びに摺動筒体14の傾斜面28とで楔作用が発揮
されている。即ち、第9図の状態(即ち、後筒部
を押圧して後端ノツクを行ない芯を芯誘導管10
により突出させた初期状態)では、第2のスライ
ダー13はその突起54が第1のスライダー11
の内方突出部53と当接する迄の距離lを後退で
きるが復帰はしない状態にある。チヤツク機構3
0を含むその他の構成及び作用については、第1
図乃至第7図の場合同様と考えて支障ないので詳
細な説明は省略する。
次に第9図に示した実施例の作動を説明する。
まず、第10図は第9図の状態より筆記を行な
い(即ち筆記面に芯先端を何度が当接させた後)、
ペンシル本体を紙面より離した状態を示してい
る。この状態では第2スライダー13は筆記圧を
受ける度毎に後退していて、その突起54を第1
スライダー11の内方突出部53に当接もしくは
その寸前で第1の転子20による楔作用により停
止している。この第10図の状態より、第11図
に示す如く再び芯先端を紙面Pに当接し筆記を続
行すると、芯とチヤツク体31並びにチヤツク作
動体32が第2スライダー13と同時に後退する
とともに、第2スライダーがその突起54で第1
スライダー11の内方突出部53に後方に押圧す
ることになるから、第1スライダーもこれらに伴
つて止具17に当接するま後退する。この動作を
行なうには、摺動筒体14の傾斜面28と第2の
転子21及び転子受体16の平坦面19で生じる
楔作用による係止力並びに第2のバネ26の弾撥
力の和よりも芯連行部材12の芯摩擦力を大きく
設定する必要がある。第1スライダー11が後退
することで第1の転子20による第2スライダー
13の係止が解除されることになるから、第11
図の状態より芯先端を紙面Pより離せば、第12
図の如く、再びの第2の転子21の楔作用が働い
て、第1スライダー11はその後退位置にて停止
する。このとき、第2スライダー13はチヤツク
体31から芯を引出しながら、その前方段部55
を第1スライダー11の中間段部56に当接する
迄の距離l前進し、芯誘導管10からこの前進量
lだけ芯を突出させる。第2スライダー13がそ
の前方段部55を第1スライダー11の中間段部
56に当接した第12図の状態では、第2のバネ
26の弾撥力が第1スライダー11に加わること
になる。第1スライダー11は第2の転子21の
楔作用で停止状態を維持しようとするが、第2の
バネ26の弾撥力がこの第2の転子21による停
止力より大きいことから、第1スライダー11、
第2スライダー13、転子20,21及び摺動筒
体14の位置関係はそのままに、第2スライダー
13はチヤツク体31から芯Lを引出しながら前
進し、転子受体16の傾斜案内面18と第1の転
子20と第2スライダー13の前方小径部との間
で楔作用が発揮される位置でその前進を停止す
る。このようにして一連の芯の繰出し操作が行な
われるわけである。
本発明はのシヤープペンシルは上記の通りの新
規な構成となつているので、特別なノツク操作を
必要とせずに、筆記圧そのものを芯出しのための
作動に変換し得、これによつて芯出しを行なうも
のであるので、芯出し作動が一段とスムーズであ
ると共に確実な定長芯出しが可能となり、常に芯
が露出した状態で連続筆記が可能となる。
尚、上述せる実施例では、芯誘導管の移動を芯
出し作動に関与させた第1の実施例(第1図乃至
第7図)の場合も、また芯出し作動には関与させ
ていない第2の実施例(第9図乃至第12図)の
場合も、何れも芯誘導管10を第1のスライダー
11に取付けたものをもつて示したが、第2の実
施例において定規やテンプレートを使用する際に
第1のスライダー11が不意に後退させられ予期
せぬ芯の繰出しが行なわれてしまう恐れがあると
きは、第13図に示す如く芯誘導管10を先金1
aに取付けてもよい。また、第2スライダー13
の係止が解除され芯の繰出しが行なわれる時期が
目視できるようにするために、芯誘導管10を第
2のスライダー13に取付け(図示せず)、この
第2のスライダー13が筆記により後退するのに
伴つて芯誘導管10を後退させるようにすること
もできる。
以上本発明の特に好適な実施例について説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々変更
し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明の好適な実施例によるシヤー
プペンシルの一部を切欠した縦断面図であり、第
1図Bはその主要部となる部分を拡大して示した
断面図、第2図乃至第7図は芯出し操作における
各部材及び部位の位置関係と作動状態を示す図、
第8図は筆記圧の大小に伴つて調整し得るチヤツ
ク機構の一例を示す図、第9図は他の実施例を示
す縦断図、第10図乃至第12図は第9図に示す
実施例の作動説明図、第13図は第9図の実施例
の変形例を示す図である。 1…軸筒、10…芯誘導管、11…第1のスラ
イダー、12…芯連行部材、13…第2のスライ
ダー、14…摺動筒体、20,21…転子、25
…第1のバネ、26…第2のバネ、30…チヤツ
ク機構、31…チヤツク体、32…チヤツク作動
体、33…外套管、35,36…バネ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芯の前進は許容するが芯の後退を阻止するチ
    ヤツク体を有するチヤツク機構の前方に、軸方向
    に移動可能な第1のスライダーと、該第1のスラ
    イダーの内方には芯連行部材を備えると共に該第
    1のバネよりも弾撥力の大なる第2のバネにより
    前方に付勢された押込自在の第2のスライダーを
    有すると共に、芯に筆記圧が加わる度に増量後退
    する該第2のスライダー後退位置に係止する第1
    の楔手段と、筆記により芯誘導管もしくは芯に筆
    記圧が加わることによつて後退した該第1のスラ
    イダーを後退位置に係止する第2の楔手段を有
    し、該第2の楔手段は該第1のスライダーと該第
    2のスライダーとの間にて該第1のバネにより後
    方に付勢された摺動筒体を有し、上記増量後退し
    た該第2のスライダーの係止解除は、該第1のス
    ライダーを後退させることによつてなし、該第2
    のスライダーは上記第2のバネの弾撥力により該
    チヤツク機構から芯を引出して前進して芯の繰出
    しを行なうようにした二重スライダーを有するシ
    ヤープペンシル。
JP8560684A 1984-04-27 1984-04-27 二重スライダ−を有するシヤ−プペンシル Granted JPS60229797A (ja)

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US06/727,396 US4650359A (en) 1984-04-27 1985-04-25 Mechanical pencil with automatic lead advance
DE3515219A DE3515219C2 (de) 1984-04-27 1985-04-26 Mechanischer Schreibstift

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