JPH0367219B2 - - Google Patents

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JPH0367219B2
JPH0367219B2 JP6511283A JP6511283A JPH0367219B2 JP H0367219 B2 JPH0367219 B2 JP H0367219B2 JP 6511283 A JP6511283 A JP 6511283A JP 6511283 A JP6511283 A JP 6511283A JP H0367219 B2 JPH0367219 B2 JP H0367219B2
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copper
probe
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JP6511283A
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Haruhiko Adachi
Fumio Kajama
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0367219B2 publication Critical patent/JPH0367219B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N17/00Investigating resistance of materials to the weather, to corrosion, or to light
    • G01N17/02Electrochemical measuring systems for weathering, corrosion or corrosion-protection measurement

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 本発明の技術分野 本発明は埋設配管の腐食診断装置に関するもの
で、詳しくは、土壤とコンクリート建造物を貫通
して配管された鋼管例えばガス管、水道管の腐食
環境を調査するために、腐食電位、土壤比抵抗、
自然腐食速度、管対地電位、接地抵抗を同時に測
定し、この測定値をデイスプレイ及びピリントア
ウトすることの出来る配管の腐食診断装置に関す
るものである。
(2) 従来技術及びその問題点 鉄筋コンクリート建物に付随する設備として、
ガス、水道等の鋼管類が土壤中に埋設されている
場合、土壤中の鋼の腐食電位は−500〜−800mV
(以下、電位は全て銅一硫酸銅基準)、コンクリー
ト中の鋼の電位は−100〜−300mV程度であるた
め、埋設配管が筋と電気的に接触すると、この電
位差200〜700mVを駆動力とする大きな電池が形
成され、土中埋設配管が腐食電流の流出サイトと
なつて、時には1mm/yr以上の急速な腐食を蒙る
ことがある。このような腐食形態をマクロセル腐
食と称する。従来から、埋設配管のマクロセル腐
食の進行状態を診断する方法として最も一般的に
採用されているのが、管体の一部を掘り出し、そ
の部分の腐食損傷度から判断する方法であるが、
掘削場所が限定されること、掘削に多大な労力を
要すること、腐食速度を支配している因子が明確
にならないこと等の難点が多い。また、非掘削診
断法としては確立されているものは皆無であり、
経験的に管対地電位測定、土壤比抵抗測定、接地
抵抗測定等を実施し、管対地電位が高い程、土壤
比抵抗が低い程、接地抵抗が低い程、コンクリー
ト/土壤系マクロセル腐食の速度が大きいと判定
を行つている。
従来の管対地電位の測定方法は、埋設配管に電
気的に接続されたリード線と、地表面に接地され
た銅一硫酸照合電極を、デジタルボルトメーター
あるいはペンレコーダーといつた電位差計に結線
し、電位差を読み取る方法である。土壤比抵抗の
測定方法は、測定土壤中に差し込んだ前記プロー
ブと同様の構造を有する土壤杖と、オームメータ
を結線し、オームメータからの発信者をイヤホー
ンで聴き、この音が聴こえなくなつたとき(この
ときブリツジ平衡が保たれる)のオームメータの
表示値を読み取つて土壤比抵抗を求めるものであ
る。接地抵抗の測定方法は、埋設配管から電気的
に接続されたリード線と、埋設管から約5mの距
離の土中で打ち込まれた照合極用アース棒からの
リード線と、約10mの距離の土中へ打ち込まれた
対極用アース棒からのリード線を、接地抵抗計に
結線し、接地抵抗計のブリツジ平衡が保たれた時
の表示値を読み取つて接地抵抗を求めるものであ
る。
以上のように、管対地電位、土壤比抵抗、接地
抵抗の測定を実施するだけでも、多数の測定装置
を必要とする点、配線、測定レンジの切替え、デ
ータの読み取りが複雑である点等から、個人差の
問題、熟練度の問題、作業環境の問題等不確定要
素が多く、信頼性に欠ける問題がある。
(3) 本発明の目的 本発明は上のことから、マクロセル腐食環境を
正確に知るために腐食電位、土壤比抵抗、自然腐
食速度、管対地電位、接地抵抗を同時に、然も短
時間に計器類で測定し、この測定値を任意にデイ
スプレイ及びプリントアウトすることの出来る埋
設配管の腐食診断装置を提案するのが目的であ
る。
(4) 本発明の構成 本発明は上記目的を達成するために、以下に詳
記する各構成要素の組み合わせを採用した。
先端に軟鋼製の試料極を、この試料極の上部に
は絶縁材を挾んで軟鋼製の対極照合極兼用極を一
本の棒状に構成して成るプローブ、 飽和硫酸銅溶液を満たし、この溶液中に銅棒を
浸漬すると共に、飽和硫酸銅溶液はラワン材等を
介して土壤と液絡するように構成した銅一硫酸銅
照合電極と、 調査対象の埋設配管と電気的接続を保持された
管端子取出し用リード線a,b、 腐食電位測定時には前記プローブの試料極と前
記銅硫酸銅照合電極に、土壤比抵抗もしくは自然
腐食速度測定時には前記プローブの試料極と対極
照合極兼用極に、管対地電位測定時には前記銅一
硫酸銅照合電極と前記管端子取出し用リード線b
に、接地抵抗測定時には前記プローブの対極照合
極兼用極と前記銅一硫酸銅照合電極と前記管端子
取出し用リード線a,bに、キーコントロールに
従つて結線する自動スイツチング装置と、 土壤比抵抗測定時には前記プローブの試料極と
対極照合極兼用極間に高周波定電流を、自然腐食
速度測定時には前記プローブの試料極と対極照合
極兼用極間に振幅の等しい高周波と低周波を重畳
した定電流を、接地抵抗測定時には前記プローブ
の対極照合極兼用極と前記管端子取出し用リード
線aの間に高周波定電流を、印加する二重パルス
発生器及び定電流電源と、 腐食電位測定時には前記プローブの試料極と前
記銅一硫酸銅照合電極間の電位差を、土壤比抵抗
もしくは自然腐食速度測定時には前記プローブの
試料極と対極照合極兼用極間の電位差を、管対地
電位もしくは接地抵抗測定時には前記管端子取出
し用リード線bと前記銅一硫酸銅照合電極間の電
位差を、測定する差動式電位計、 腐食電位もしくは管対地電位測定時に、前記差
動式電位差計のアナログ信号から交流成分のノイ
ズを除去しデジタル信号に変換する、直流成分用
積分型A/D変換器、 土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
測定時に、前記差動式電位差計のアナログ出力か
ら直流成分を除去する、直流成分キヤンセル器、 自然腐食速度測定時に、前記直流成分キヤンセ
ル器から出力された交流成分から、前記二重パル
ス発生器により印加した低周波と同周期同位相成
分応答電圧のみを分離しデジタル信号に変換す
る、低周波位相検波器及び低周波成分用積分型
A/D変換器、 土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
測定時に、前記直流成分キヤンセル器から出力さ
れた交流成分信号から前記二重パルス発生器によ
り印加した高周波と同周期同位相成分応答電圧の
みを分離しデジタル信号に変換する、高周波位相
検波器及び高周波成分用積分型A/D変換器、 自然腐食速度測定時に、前記低周波成分用積分
型A/D変換器のデジタル出力から、前記高周波
成分用積分型A/D変換器のデジタル出力を差し
引く減算器、 土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
測定時に、前記二重パルス発生器から出力される
パルスの周波数および前記定電流電源から出力さ
れる電流レンジを切替える、自動レンジ切替、 土壤比抵抗測定時には前記高周波成分用積分型
A/D変換器から出力された応答電圧を最適範囲
に入るよう前記自動レンジ切替を作動させ、その
応答電圧値を前記定電流電源から印加された電流
値とプローブ係数K1の積で除し土壤比抵抗デー
タタへの換算、単位設定を実行し、自然腐食速度
測定時には前記減算器から出力された応答電圧の
低周波成分と高周波成分の差を最適範囲に入るよ
う前記自動レンジ切替を作動させ、前記定電流電
源から印加された電流値とプローブ係数K2の積
をこの応答電圧の低周波成分と高周波成分の差で
除し自然腐食速度データへの換算、単位設定を実
行し、接地抵抗測定時には前記高周波成分用積分
型A/D変換器から出力された応答電圧を最適レ
ンジに入るよう前記自動レンジ切替を作動させ、
その応答電圧値を前記定電流電源で印加された電
流値で除し接地抵抗データに換算、単位設定を実
行し、腐食電位もしくは管対地電位測定時には前
記直流成分用積分型A/D変換器から出力された
電圧値に単位設定を実行する、中央処理演算装
置、 中央処理演算装置から指示される測定項目、測
定値、単位を表示する、デイスプレイ及びプリン
ター、 腐食電位もしくは管対地電位測定時には前記直
流成分用積分型A/D変換器からのデジタル出力
を、土壤比抵抗もしくは接地抵抗測定時には前記
高周波成分用積分型A/D変換器からのデジタル
出力を、自然腐食速度測定時には前記減算器から
のデジタル出力を、アナログレコーダーに出力す
るためアナログ信号に変換する、D/A変換器。
(5) 実施例 図は本発明の実施例を示し、符号の1は埋設配
管Aに結線した管端子取出し用リード線a,b、 2は先端に軟鋼製の試料極3を、この試料極3
の上部には絶縁材3′を挾んで軟鋼製の対極照合
極兼用極4を更にこの上に指示線5を記した一本
の棒状に構成して成るプローブである。
6は飽和硫酸銅溶液を満たし、この溶液中に銅
棒を浸漬すると共に、飽和硫酸銅溶液はラワン材
等を介して土壤と液絡するように構成した銅一硫
酸銅照合電極、7は銅一硫酸銅照合電極用サポー
トである。
8は腐食電位測定時には前記プローブ2の試料
極3と前記銅一硫酸銅照合電極6に、土壤比抵抗
もしくは自然腐食速度測定時には前記プローブ2
の試料極3と対極照合極兼用極4に、管対地電位
測定時には前記銅一硫酸銅照合電極6と前記管端
子取出し用リード線bに、接地抵抗測定時には前
記プローブ2の対極照合極兼用極4と前記銅一硫
酸銅照合電極6と前記管端子取出し用リード線
a,bに、キーコントロール11に従つて結線す
る自動スイツチング装置である。
10は低周波および高周波信号を発生する二重
パルス発生器、9は土壤比抵抗測定時には前記プ
ローブ2の試料極3と対極照合極兼用極4間に高
周波定電流を、自然腐食速度測定時には前記プロ
ーブ2の試料極3と対極照合極兼用極4間に振幅
の等しい高周波と低周波を重畳した定電流を、接
地抵抗測定時には前記プローブ2の対極照合極兼
用極4と前記管端子取出し用リード線aの間に高
周波定電流を、印加する定電流電源である。
15は腐食電位測定時には前記プローブ2の試
料極3と前記銅一硫酸照合電極6間の電位差を土
壤比抵抗もしくは自然腐食速度測定時には前記プ
ローブ2の試料極3と対極照合極兼用極4間の電
安差を、管対地電位もしくは接地抵抗測定時には
前記管端子取出し用リード線bと前記銅一硫酸照
合電極6間の電位差を、測定する差動式電位差計
である。
16は腐食電位もしくは管対地電位測定時に、
前記差動式電位差計のアナログ信号から交流成分
のノイズを除去しデジタル信号に変換する、直流
成分用積分型A/D変換器である。
17は土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接
地抵抗測定時に、前記差動式電位差計15のアナ
ログ出力から直流成分を除去する、直流成分キヤ
ンセル器である。
18は自然腐食速度測定時に、前記直流成分キ
ヤンセル器から出力された交流成分から、前記二
重パルス発生器により印加した低周波と同周期同
位相成分応答電圧のみを分離する低周波位相検波
器、19はその出力をデジタル信号に変換する、
低周波成分用積分型A/D変換器である。
21は土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接
地抵抗測定時に、前記直流成分キヤンセル器17
から出力された交流成分信号から前記二重パルス
発生器10により印加した高周波と同周期同位相
成分応答電圧のみを分離する高周波位相検波器、
22はその出力をデジタル信号に変換する、高周
波成分用積分型A/D変換器である。
20は自然腐食速度測定時に、前記低周波成分
用積分型A/D変換器19のデデジタル出力から、
前記高周波成分用積分型A/D変換器22のデジ
タル出力を差し引く減算器である。
11は測定項目を選定するというキーコントロ
ール、12は設定されたプローブ係数K1,K2
ある。
13は土壤比抵抗、自然腐食速度、もしくは接
地抵抗測定時に、前記二重パルス発生器から出力
されるパルスの周波数および前記定電流電源から
出力される電流レンジを切替える、自動レンジ切
替である。
14は土壤比抵抗測定時には前記高周波成分用
積分型A/D変換器22から出力された応答電圧
を最適範囲に入るよう前記自動レンジ切替13を
作動させ、その応答電圧値を前記定電流電源9か
ら印加された電流値とプローブ係数K1の積で除
し土壤比抵抗データへの換算、単位設定を実行
し、自然腐食速度測定時には前記減算器20から
出力された応答電圧の低周波成分と高周波成分の
差を最適範囲に入るよう前記自動レンジ切替13
を作動させ、前記定電流電源9から印加された電
流値とプローブ係数K2の積をこの応答電圧の低
周波成分と高周波成分の差で除し自然腐食速度デ
ータへの換算、単位設定を実行し、接地抵抗測定
時には前記高周波成分用積分型A/D変換器22
から出力された応答電圧を最適レンジに入るよう
前記自動レンジ切替替13を作動させ、その応答
電圧値を前記定電流電源9で印加された電流値で
除し接地抵抗データに換算、単位設定を実行し、
腐食電位もしくは管対地電位測定時には前記直流
成分用積分型A/D変換器16から出力された電
圧値に単位設定を実行する、中央処理演算装置で
ある。
24は中央処理演算装置14から指示される測
定項目、測定値、単位を表示する、デイスプレ
イ、25はこれらのデータを印字するプリンター
である。
25は腐食電位もしくは管対地電位測定時には
前記直流成分用積分型A/D変換器16からのデ
ジタル出力を、土壤比抵抗もしくは接地抵抗測定
時には前記高周波成分用積分型A/D変換器22
からのデジタル出力を、自然腐食速度測定時には
前記減算器20からのデジタル出力を、アナログ
レコーダーに出力するためアナログ信号に変換す
る、D/A変換器である。
26はレコーダー、27は腐食電位、28は管
対地電位、29はΔEL−ΔEh(=K2・ΔIh/自然腐
食速度)、 30はΔEh=±土壤比抵抗・ΔIh・K1)、 31はΔEh(=接地抵抗・ΔIh)である。
実施例は以上の如き構成から成り、次のような
手順で夫々の測定を行なう。
〔腐食電位〕
キーコントロール11(腐食電位のフアンクシ
ヨンキーをON)を行うと、自動スイツチング装
置8により、測定土壤に打ち込まれたプローブ2
の試料極3とそのプローブ3から30cm以内に接地
された銅一硫酸銅照合電極6に結線される。
差動式電位差計15により試料極3と銅一硫酸
銅照合電極6間の電位差を測定し、直流成分用積
分型A/D変換器16によりノイズを除去し、デ
ジタル信号27に変換し、中央処理演算装置14
を介して単位設定を行い、デイスプレイ24、プ
リンター25に測定項目、測定値、単位を表示す
る。
〔土壤比抵抗〕
キーコントロール11〔土壤比抵抗のフアンク
シヨンキーをON)を行うと、測定土壤に打ち込
まれたプローブ2の試料極3と対極照合極兼用極
4に結線され、この両極間に、二重パルス発生器
10、定電流電源9により高周波(fh)の定電流
(ΔIh)パルスが印加され、差動式電位差計15
により両極間の電位差を測定し、直流成分キヤン
セル器17、高周波位相検波器21、高周波成分
用積分型A/D変換器22により応答電圧ΔEh30
が測定される。中央処理演算装置14により設定
されているプローブ係数12K1を用いて下式に従
つて演算、単位設定を行い 土壤比抵抗〔Ωcm〕=ΔEh〔mV〕/ΔIh〔mA〕・
K1 K1=0.116(プローブ2の試料極3の表面積
が4.76cm2の場合) デイスプレイ24、プリンター25に表示す
る。
なお、印加電流レンジΔIhはピークからピーク
までの値で10-4、10-3、10-2、10-1、1、10mA
の6レンジであり、応答電圧ΔEhが18〜200mV
の範囲に入るよう中央処理演算装置14、自動レ
ンジ切替13で制御される。また、印加電流の周
波数fhは、0.2〜3.4KHzでノイズとの分離を完全
にするためΔIhが小さい時程高い周波数を採用す
るように設定されている。
〔自然腐食速度〕
キーコントロール10(自然腐食速度のフアン
クシヨンキーをON)を行うと、測定土壤に打ち
込まれたプローブの試料極3と対極照合極兼用極
4に結線され、この両極間に10、9により高周波
(fh)と低周波(fL)を重畳した定電流(ΔIh
ΔIL)パルスが印加され、この時の両極間の応答
電圧を15により測定し、17、21、22で応答電圧の
高周波成分ΔEhを、17、18、19で低周波成分ΔEL
を分離し、減算器20でΔEL−Eh29を算出す
る。14により12に設定されているプローブ係数
K2を用いて下式に従つて演算、単位設定を行い 自然腐食速度〔mm/hr〕=K2・ΔIh〔mA〕/
〔ΔEL−ΔEh)〔mV〕 K2=27.30(プローブ2の試料極3の表面積が
4.76cm2の場合) 24、25に表示する。
なお、印加電流レンジΔIh(=ΔIL)は、10-4
10-3、10-2、10-1、1、10mAの6レンジであり、
応答電圧(ΔEL−ΔEh)が3.6〜40mVの範囲に入
るよう、fLは0.1Hz、fhは土壤比抵抗測定時と同様
に0.2〜3.4KHzでΔIhが小さい時程高い周波数を採
用するよう14、13で制御される。
〔管対地電位〕
キーコントロール11(管対地電位のフアンク
シヨンキーをON)を行うと、管端子取出し用リ
ード線1のbと地表面へ接地された銅一硫酸銅照
合電極6に結線される。差動式電位差計13によ
り、1のbと6との間の電位差を測定し、16によ
りノイズを除去しつつデジタル信号28に変換
し、14により単位設定を行い、24、25に表示す
る。
〔接地抵抗〕
キーコントロール11(接地抵抗のフアンクシ
ヨンキーをON)を行うと、管端子取出し用リー
ド線a,b1、地表面へ接地された銅一硫酸銅照
合電極6,6から4m以上離れた地点の地中に打
ち込まれたプローブの対極照合極兼用極4に結線
される。1のaと4との間に、10、9により高周
波(fh)の定電流(ΔIh)パルスが印加され、こ
の時の1のbと6との間の応答電圧ΔEh31が17、
21、22により得られ、14で下式に従つて演算、単
位設定を行い、 接地抵抗〔Ω〕=ΔEh〔mV〕/ΔIh〔mA〕 23、24に表示する。
なお、印加電流レンジ(ΔIh)は、土壤比抵抗
測定時と同様、応答電圧ΔEhが18〜200mVの範
囲に入るよう、fhは土壤比抵抗測定時と同様に
0.2〜3.4KHzでΔIhが小さい時程高い周波数を採用
するよう、14、13で制御される。
以上の測定データからマクロセル腐食の損傷度
を推定するのであるが、有効と考えられる6項目
とその判定法を次に説明する。
〔腐食電位〕
土壤中の鋼の腐食電位は、−300〜−850mVに
分布しており、一般的に、通気性が良く腐食性の
弱い山砂類は−300〜−600mV、通気性が悪く含
有塩類濃度が高いため腐食性の強い粘土、土丹類
は−700〜−850mVを示す。
〔土壤比抵抗〕
土壤比抵抗は100〜100000Ωcmに分布している
が、一般的には、2000Ωcm以下の土壤は腐食性が
強く、マクロセルの影響を受けた場合にも腐食電
流が流れやすいため非常に大きな腐食速度をもた
らすものと見なされる。
〔自然腐食速度〕
得られたデータは初期値であり、経時的にある
程度変化するものと推測されるが、大雑把に言つ
て、0.2mm/yr以上は腐食性の強い土壤、0.005mm/
yr以下は腐食性の弱い土壤と考えられる。
〔管対地電位〕
管種、埋設環境等によつて異なるが、通常−
100〜−1000mVであり、−400mV以上の場合はコ
ンクリート/土壤系マクロセルの影響下にあると
判断される。なお、亜鉛メツキ鋼管でマクロセル
の影響を受けていない場合には−900〜−
1200mVを、陰極防食下にある埋設管においては
−850mV以下を示す。また、電車軌道からの漏
れ電流の影響下では経時的変動を示す。
〔接地抵抗〕
接地抵抗は、管種、継手種類、配管状況等によ
つて広い範囲に分布しているが、その値が10Ω以
上になれば、マクロセルの影響は小さい、もしく
は影響があつたとしても電気防食で簡単に対処で
きると判断してもよい。
〔電位勾配〕 管対地電位は、建屋の外壁直近で急勾配を有し
高(貴)電位を示すことが多いため、建屋の外壁
直近と外壁から4〜6m程度離れた地点での管対
地電位の2点測定を実施し、その差が大きい場合
には、埋設管からの腐食電流流出が建屋外壁直近
に集中している可能性が大きいと見なし、さらに
厳しい評価を行うことが必要となる。
(6) 本発明の効果 (イ) 従来の調査では、腐食電位測定には鋼製試料
(リード線が取り出され、土壤中へ打ち込める
もの)、銅一硫酸銅照合電極、電位差計が、土
壤比抵抗測定には土壤杖、オームメーター(交
流プリツジ)が、自然腐食速度測定にはプロー
ブ(本発明で使用しているもの)、関数発生器、
定電流電源、オシロスコープ、ペンレコーダー
が、管対地電位測定には管端子取出し用リード
線、銅一硫酸銅照合電極、電位差計が、接地抵
抗測定には管端取出し用リード線、アース棒2
本、接地抵抗計が必要となるのに対し、本発明
によつて1台の小型(300×100×250mm)な装
置本体、プローブ、銅一硫酸銅照合電極および
管端子取出し用リード線だけで5項目の測定が
可能となる。
(ロ) 従来の調査では、(イ)で述べたように多数の計
器を使用するため、測定項目によつて配線を変
更しなければならないが、本発明によつて配線
変更が全く不要となる。
(ハ) 従来の調査では、印加電流レンジの切替えや
測定レンジの切替えをマニユアルで行なわざる
を得ず、データ読み取り時には換算が必要とな
つてしまうが、本発明によつてレンジ切替えは
全く不要となり、データも直読可能となる。
(ニ) 以上のようなことから、従来の調査ではかな
りの技術レベルを有するものが1調査対象管に
つき1時間以上の調査時間を要し、それでも測
定誤差、データ読み取り誤差等に起因する誤差
を避けられないが、本発明によつて誰でも1調
査対象管につき15分以内で誤差なく測定ができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例と、測定法の説明図であ
る。 1…管端子取出し用リード線a,b、2…プロ
ーブ、3…(プローブ)試料極(表面積4.76cm2
4…(プローブ)対極照合極兼用極(径1.38cm、
長さ30cm)、5…(プローブ)指示線、6…銅一
硫酸銅照合電極、7…銅一硫酸銅照合電極用サポ
ート、8…自動スイツチング装置、9…定電流電
源、10…二重パルス発生器、11…キーコント
ロール、12…プローブ係数K1、K2、13…自
動レンジ切替、14…中央処理演算装置、15…
差動式電位差計、16…直流成分用積分型A/D
変換器、17…直流成分キヤンセル器、18…低
周波位相検波器、19…低周波成分用積分型A/
D変換器、20…減算器、21…高周波位相検波
器、22…高周波成分用積分型A/D変換器、2
3…D/A変換器、24…デイスプレイ、25…
プリンター、26…レコーダー、27…腐食電
位、28…管対地電位、29…ΔEh−ΔEL(=
K2・ΔIh/自然腐食速度)、30…ΔEh(=土壤比
抵抗・ΔIh・K1)、31…ΔEh(=接地抵抗・
ΔIh)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 先端に軟鋼製の試料極を、この試料極の上部
    には絶縁材を挾んで軟鋼製の対極照合極兼用極を
    一本の棒状に構成して成るプローブと、 飽和硫酸銅溶液を満たし、この溶液中に銅棒を
    浸漬すると共に、飽和硫酸銅溶液はラワン材等を
    介して土壌と液絡するように構成した銅一硫酸銅
    照合電極と、 調査対象の埋設配管と電気的接続を保持された
    管端子取出し用リード線a,bと、 腐食電位測定時には前記プローブの試料極と前
    記銅一硫酸銅照合電極に、土壌比抵抗もしくは自
    然腐食速度測定時には前記プローブの試料極と対
    極照合極兼用極に、管対地電位測定時には前記銅
    一硫酸銅照合電極と前記管端子取出し用リード線
    bに、接地抵抗測定時には前記プローブの対極照
    合極兼用極と前記銅一硫酸照合電極と前記管端子
    取出し用リード線a,bに、キーコントロールに
    従つて結線する自動スイツチング装置と、 土壌比抵抗測定時には前記プローブの試料極と
    対極照合極兼用極間に高周波定電流を、自然腐食
    速度測定時には前記プローブの試料極と対極照合
    極兼用極間に振幅の等しい高周波と低周波を重畳
    した定電流を、接地抵抗測定時には前記プローブ
    の対極照合極兼用極と前記管端子取出し用リード
    線aの間に高周波定電流を、印加する二重パルス
    発生器及び定電流電源と、 腐食電位測定時には前記プローブの試料極と前
    記銅一硫酸銅照合電極間の電位差を、土壌比抵抗
    もしくは自然腐食速度測定時には前記プローブの
    試料極と対極照合極兼用極間の電位差を、管対地
    電位もしくは接地抵抗測定時には前記管端子取出
    し用リード線bと前記銅一硫酸銅照合電極間の電
    位差を、測定する差動式電位差計と、 腐食電位もしくは管対地電位測定時に、前記差
    動式電位差計のアナログ信号から交流成分のノイ
    ズを除去しデジタル信号に変換する、直流成分用
    積分型A/D変換器と、 土壌比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
    測定時に、前記差動式電位差計のアナログ出力か
    ら直流成分を除去する、直流成分キヤンセル器
    と、 自然腐食速度測定時に、前記直流成分キヤンセ
    ル器から出力された交流成分から、前記二重パル
    ス発生器により印加した低周波と同周期同位相成
    分応答電圧のみを分離しデジタル信号に変換す
    る、低周波位相検波器及び低周波成分用積分型
    A/D変換器と、 土壌比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
    測定時に、前記直流成分キヤンセル器から出力さ
    れた交流成分信号から前記二重パルス発生器によ
    り印加した高周波と同周期同位相成分応答電圧の
    みを分離しデジタル信号に変換する、高周波位相
    検波器及び高周波成分用積分型A/D変換器と、 自然腐食速度測定時に、前記低周波成分用積分
    型A/D変換器のデジタル出力から、前記高周波
    成分用積分型A/D変換器のデジタル出力を差し
    引く減算器と、 土壌比抵抗、自然腐食速度、もしくは接地抵抗
    測定時に、前記二重パルス発生器から出力される
    パルスの周波数および前記定電流電源から出力さ
    れる電流レンジを切替える、自動レンジ切替と、 土壌比抵抗測定時には前記高周波成分用積分型
    A/D変換器から出力された応答電圧を最適範囲
    に入るよう前記自動レンジ切替を作動させ、その
    応答電圧値を前記定電流電源から印加された電流
    値とプローブ係数K1の積で除し土壤比抵抗デー
    タへの換算、単位設定を実行し、自然腐食速度測
    定時には前記減算器から出力された応答電圧の低
    周波成分と高周波成分の差を最適範囲に入るよう
    前記自動レンジ切替を作動させ、前記定電流電源
    から印加された電流値とプローブ係数K2の積を
    この応答電圧の低周波成分と高周波成分の差で除
    し自然腐食速度データへの換算、単位設定を実行
    し、接地抵抗測定時には前記高周波成分用積分型
    A/D変換器から出力された応答電圧を最適レン
    ジに入るよう前記自動レンジ切替を作動させ、そ
    の応答電圧値を前記定電流電源で印加された電流
    値で除し接地抵抗データに換算、単位設定を実行
    し、腐食電位もしくは管対地電位測定時には前記
    直流成分用積分型A/D変換器から出力された電
    圧値に単位設定を実行する、中央処理演算装置
    と、 中央処理演算装置から指示される測定項目、測
    定値、単位を表示する、デイスプレイ及びプリン
    ターと、 腐食電位もしくは管対地電位測定時には前記直
    流成分用積分型A/D変換器からのデジタル出力
    を、土壤比抵抗もしくは接地抵抗測定時には前記
    高周波成分用積分型A/D変換器からのデジタル
    出力を、自然腐食速度測定時には前記減算器から
    のデジタル出力を、アナログレコーダーに出力す
    るためアナログ信号に変換する、D/A変換器と、 から成る配管の腐食診断装置。
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