JPH0366680A - ラクトン類の精製方法 - Google Patents

ラクトン類の精製方法

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JPH0366680A
JPH0366680A JP1202073A JP20207389A JPH0366680A JP H0366680 A JPH0366680 A JP H0366680A JP 1202073 A JP1202073 A JP 1202073A JP 20207389 A JP20207389 A JP 20207389A JP H0366680 A JPH0366680 A JP H0366680A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物及びl又
はジカルボン酸エステルの水素化により得られたラクト
ン類を精製する方法に関する。
(従来の技術) ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物及びl又はジカルボ
ン酸エステルを水素化してラクトン類を製造する方法は
古くから検討されており、これまでに種々の触媒が提案
されている。
例えば、ニッケル系触媒(例えば特公昭43−6947
号公報)、コバルト系触媒(例えば特開昭51−950
57号公報)、銅、クロム系触媒(例えば特公昭38−
20119号公報)、及び銅−亜鉛系触媒(例えば特公
昭42−14463号公報)を使用して、固定床あるい
は液相懸濁相等の水素化反応方式によりラクトン類を製
造する方法については多数の提案がなされている。一方
、均一系のルテニウム触媒を使用して上記の水素化反応
を行うラクトン類の製造法も知られており、例えば米国
特許第3.957.827号明細書には、(RuXn(
PR1R2R3)xLy )型の触媒を使用して4O−
400psiの条件で水素化反応を行うことが記載され
、また、米国特許第4,485,246号明細書には、
同様の触媒による水素化反応を有機アミンの存在下に行
うことが記載されている。
しかしながら、上記のようなニッケル系触媒、コバルト
系触媒、銅、クロム系触媒及び銅−亜鉛系触媒等を使用
する従来の方法には、全てが数十気圧以上の苛酷な条件
の採用は避けられない、という問題点があった。一方、
上記の均一系のルテニウム触媒を使用する従来の方法に
は、比較的温和な条件下で水素化反応が進行するという
特徴のある半面、触媒活性はやや低水準にあるばかりか
、触媒寿命は著しく短く、又ハロゲンを使用しているた
め反応装置の腐食が生ずるという致命的な問題点があっ
た。
そこで本出願人は先にルテニウム、有機ホスフィン及び
pKaが2よりも小さい酸の共役塩基を含有するルテニ
ウム系触媒を用いて液相で水素化反応してラクトン類を
製造する方法を特開平1−25771号で提案した。
本出願人の方法によれば、極めて高収率にラクトン類を
製造することができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、ルテニウム触媒を改良しても、製造した
ラクトン類の品質に於て更に改良すべき点があった。
すなわち上記ルテニウム触媒法においても溶媒としてエ
ーテル類及びl又はポリエーテル類を使用すると溶媒が
非常にわずかではあるが分解して、その分解物が製品で
あるラクトンに微量ではあるが混入するという問題があ
る。
ラクトン類は高純度を要求される製品であり、微量不純
物の存在は工業上極めて不利となる。
そこでラクトン類からの上記微量不純物の除去方法の開
発が切望されていた。
(課題を解決するための手段] 本発明者等は、かかる目的を遠戚すべく鋭意検討した結
果、エーテル類及びl又はポリエーテル類の溶媒の存在
下、ルテニウム触媒による、ジカルボン酸、ジカルボン
酸無水物及びl又はジカルボン酸エステルを水素化して
得られるラクトン類をシリカゲルまたはイオン交換樹脂
で処理する事により、ラクトン中の不純物が除去できる
ことを見出し、本発明を完成した。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で原料とするジカルボン酸、ジカルボン酸無水物
、ジカルボン酸エステルは、炭素数が3〜7の飽和又は
不飽和のジカルボン酸誘導体であって、エステルとして
はアルキルエステルが好ましく、とくにカルボン酸骨格
としては炭素数4の誘導体が好ましい。具体的には例え
ば、フマール酸、コハク酸、無水マレイン酸、無水コハ
ク酸、マレイン酸ジメチル、フマール酸ジエチル、コハ
ク酸−ジ−n−ブチル等が挙げられる。
本発明の方法に用いる触媒は、ルテニウム系であれば特
に限定されないが、特に ■ルテニウム ■有機ホスフィン ■pKaが2より小さい酸の共役塩基 を含有するルテニウム系触媒、好ましくはかかるルテニ
ウム系触媒が更に■中性配位子を含有したものが好適に
用いられる。
ここで、■ルテニウムとしては、その供給形態において
金属ルテニウム及びルテニウム化合物のいずれもが使用
可能である。ルテニウム化合物としては、ルテニウムの
酸化物、水酸化物、無機酸塩、有機酸塩あるいは錯化合
物等が使用される。
具体的には、二酸化ルテニウム、四酸化ルテニウム、三
水酸化ルテニウム、塩化ルテニウム、臭化ルテニウム、
ヨウ化ルテニウム、硝酸ルテニウム、酢酸ルテニウム、
トリス(アセチルアセトン)ルテニウム、ヘキサクロロ
ルテニウム酸ナトリウム、テトラカルボニルルテニウム
酸ジカリウム、ペンタカルボニルルテニウム、シクロペ
ンタジェニルジカルボニルルテニウム、ジブロモトリカ
ルボニルルテニウム、クロロトリス(トリフェニルホス
フィン)ヒドリドルテニウム、ビス(トリーn−ブチル
ホスフィン)トリカルボニルルテニウム、ドデヵヵルボ
ニルトリルテニウム、テトラヒドリドデカカルボニルテ
トラルテニウム、オクタデカカルボニルへキサルテニウ
ム酸ジセシウム、ウンデカカルボニルヒドリドトリルテ
ニウム酸テトラフェニルホスホニウム等が挙げられる。
これらの金属ルテニウム及びルテニウム化合物の使用量
は、反応液中の濃度が反応溶液1リツトル中のルテニウ
ムとして0.0001〜100モル、好ましくはo、o
oi〜10モルとなる量である。
■ルテニウムとともに■有機ホスフィンを使用するとル
テニウムの電子状態を制御したり、ルテニウムの活性状
態を安定化するのに寄与するものと考えられる。かかる
有機ホスフィンの具体例としては、トリーn−ブチルホ
スフィン、ジメチル、n−オクチルホスフィン等のトリ
アルキルホスフィン類、トリシクロへキシルホスフィン
等のトリシクロアルキルホスフィン類、トリフェニルホ
スフィン等のトリアリールホスフィン類、ジメチルフェ
ニルホスフィン等のアルキルアリールホスフィン類、1
.2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン等の多官能
性ホスフィン類等が挙げられる。
これらの有機ホスフィンの使用量は、ルテニウム1モル
に対して、0.1〜1000モル、好ましくは1〜10
0モルの範囲である。また、これらの有機ホスフィンは
、それ自体単独で又はルテニウムとの複合体の形で、反
応系に供給することが可能である。
また、水素化反応主触媒を構成するルテニウムに対する
付加的な促進剤としてpKaが2より小さい酸の共役塩
基を用いることによって、主構成成分であるルテニウム
の長所を生かして比較的温和な条件下で水素化反応を進
行させることができる他、とくに水素化触媒活性の向上
、活性安定性及び目的生成物の選択性の向上をはかるこ
とができる。
pKaが2よりも小さい酸の共役塩基としては触媒調製
中又は反応系中においてかかる共役塩基を生成するもの
であればよく、その供給形態としてはpKaが2より小
さいブレンステッド酸あるいはかかる酸の各種の塩等が
用いられる。
具体的には硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸、ヘキサ
フルオロ燐酸、フルオロスルホン酸等の無機酸類、トリ
クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタン
スルホン酸、ドデシルスルホン酸、オクタデシルスルホ
ン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、パラトルエンスルホン酸、スルホン化スチレン−
ジビニルベンゼン共重合体等の有機酸類等のブレンステ
ッド酸もしくはこれらの酸のアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩、アンモニウム塩、銀塩等が挙げられる。
又、これらの酸の共役塩基が反応系で生成すると考えら
れる酸誘導体の形で添加してもさしつかえない。例えば
酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、酸アミド等の形
で反応系に添加しても同様の効果が期待される。
これら酸あるいはその塩の使用量は、ルテニウムに対し
て0.01〜1000モル、好ましくは0.1〜100
モルの範囲である。
ルテニウム系触媒は、更に中性配位子を含有することが
できる。
かかる中性配位子として水素;エチレン、プロピレン、
ブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、ブタジェン
、シクロペンタジェン、シクロオクタジエン、ノルポナ
ジエン等のオレフィン類;−酸化炭素、ジエチルエーテ
ル、アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ア
セトン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、シクロヘキ
サノン、プロピオン酸、カプロン酸、酪酸、安息香酸、
酢酸エチル、酢酸アリル、安息香酸ベンジル、ステアリ
ン酸ベンジル、バレロラクトン等の含酸素化合物;酸化
窒素、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニト
リル、シクロヘキシルイソニトリル、ブチルアミン、ア
ニリン、トルイジン、トリエチルアミン、ビロール、ピ
リジン、N−メチルホルムアミド、アセトアミド、1.
1.3.3−テトラメチル尿素、N−メチルピロリドン
、カプロラクタム、ニトロメタン等の含窒素化合物;二
硫化炭素、n−ブチルメルカプタン、チオフェノール、
ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、チオフェ
ン、ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド等
の含硫黄化合物;トリブチルホスフィンオキシト、エチ
ルジフェニルホスフィンオキシト、トリフェニルホスフ
ィンオキシト、ジエチルフェニルホスフィネート、ジフ
ェニルエチルホスフィネート、ジフェニルメチルホスホ
ネート、0.0−ジメチルメチルホスホノチオレート、
トリエチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、
トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の有機ホスフィ
ン以外の含燐化合物が挙げられる。
本発明に使用する溶媒は、ジエチルエーテル、アニソー
ル、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジオキサン等のエーテル類、テトラグライム
(テトラエチレングリコールジメチルエーテル)、トリ
グライム(トリエチレングリコールジメチルエーテル)
、18−クラウン−6等のポリエーテル類である。
本発明の方法により水素化反応を行うためには、反応容
器に反応原料と触媒成分並びに所望により溶媒を装入し
、これに水素を導入すればよい。水素は、窒素や二酸化
炭素等の反応に不活性なガスで希釈されたものであって
もよい。
反応温度は、通常50〜250℃、好ましくは100〜
200℃である。反応系内の水素分圧は、通常0.1〜
100kg/cm2、好ましくは1〜10kg/cm2
である。
もちろん、さらに低い圧力又は高い圧力下で実施するこ
とも不可能ではないが、工業的に有利ではない。
反応は、回分方式および連続方式のいずれでも実施する
こともできる。回分方式の場合の所要反応時間は通常1
〜20時間である。
反応生成液からは、蒸留、抽出等の通常の分離精製手段
により、目的物であるラクトン類を収得することが出来
る。溶媒はごく微量ではあるが水添反応条件下において
加水分解され、分解物が生成し、この1部又は全部が不
純物としてラクトン中に混入してくる。本発明はこの不
純物をシリカゲル、またはイオン交換樹脂で処理するこ
とを特徴とする。
シリカゲルまたはイオン交換樹脂による処理は反応生成
液に対して行う事も出来るが、通常、蒸留等の公知の方
法により触媒+溶媒液(以下触媒液という)とラクトン
+生成水とを分離した後のラクトン+生成水に対して行
うのが有利であり、更にはラクト°ンと水とを分離した
後のラクトンに対して行うのが最も有利である。
処理は回分式および連続流通式いずれでも行う事が出来
る。処理条件としてはシリカゲルの場合、通常−60℃
〜200℃の温度、処理時間は数分〜数十時間、シリカ
ゲルの量はラクトンとの重量比でシリカゲル!ラクトン
=o、ooo5〜10、圧力は常圧〜数十kg/cm2
Gが好ましいが特に臨界的ではなく、減圧下でも利用出
来る。またシリカゲルは市販のものでよいが比表面積(
m2/g)が400以上好ましくは500以上のものが
効果が大きい。
また使用前に、シリカゲルを高温及びl又は真空での脱
気処理、硝酸水溶液、塩酸水溶液での酸洗などの公知の
前処理を行ってもよい。
また、イオン交換樹脂の場合の処理条件としては、通常
0℃〜200℃の温度、処理時間は数分〜数十時間、イ
オン交換樹脂の量はラクトンとの重量比でイオン交換樹
脂lラクトン=o、ooo5以上、望ましくは0.00
05〜101圧力は常圧〜数十kg/cm2Gが好まし
いが、特に臨界的ではなく、減圧下でも利用できる。
また、イオン交換樹脂は特に種類及びイオン形は問わず
陽イオン交換樹脂でも陰イオン交換樹脂でもよいが好ま
しくは、酸性陽イオン−)、、、l ’;’; 樹脂が
よく、さらに好ましくは強酸性陽イオン交換欄脂がよく
、最も好ましくはH形強酸性陽イオン交換樹脂が効果が
大きい。
[実施例] 以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明の要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるもの
ではない。
比較例−1 10e8US製オートクレーブにルテニウムアセチルア
セトナ−) 1.99g(Ru ; 5ミリモル)、ト
リオクチルホスフィン18゜5g(50ミリモル)、パ
ラトルエンスルホン酸8.4g(44ミリモル)、トリ
グライム3.2kgを仕込み、アルゴン雰囲気下、20
0℃で2時間熱処理をした。この触媒液に、反応原料と
して無水コハク酸400g(4モル)を仕込み、室温に
て水素を40気圧圧入し、205℃に加熱して4時間反
応させた。
所定反応時間後オートクレーブを開け、反応生成物をガ
スクロマトグラフィーにより定量した結果、無水コハク
酸の転化率は91.4%で、γ−ブチロラクトン(以下
GBLと略記する)の選択率は90.2%、収率は82
.4%であった。
また、反応生成物をキャピラリーガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ反応生成物中にトリグライムの加水
分解物であるジエチレングリコールモノメチルエーテル
は61.4ppm、エチレングリコールモノメチルエー
テルは11.lppm検出された。
メタノールは検出されなかった。
次いで、30段の蒸留塔で反応生成液1.5kgを回分
蒸留した。塔頂真空度は30′水銀柱〜xomm水銀柱
、蓋部温度は130℃〜150℃、環流比は10であっ
た。
回分蒸留により初留(主成分は水)、γ、ブチロラクト
ン留分を留出分取し、釜残は溶媒+触媒液+未反応原料
などであった。ガスクロマトグラフィーでの分析の結果
γ、ブチロラクトン留分の収率は98.2%であり、初
留中に0.7%、釜残中に1.1%それぞれロスした。
またキャピラリーガスクロでの分析の結果γ−ブチロラ
クトン中留分中のジエチレングリコールモノメチルエー
テル(以下DGMEという)は574.8ppm、 −
I−チレングリコールモノメチルエーテル(以下MGM
Eという)は10.2ppmであった。
実施例−1 比表面積が700m27gの市販(豊田化工社製)のシ
リカゲル50〜100メツシユ品を使い、比較例−1で
得られたγ−ブチロラクトン留分を処理した。0.2e
のガラス製フラスコに、シリカゲルとγ−ブチロラクト
ン留分とでシリカゲルlγ−ブチロラクトン留分=0.
1重量比で仕込み、攪拌しつつ 温度20℃ 圧カニ常圧(N2下) 時間1.OHr の条件で処理した後シリカゲルを濾過した。
γ−ブチロラクトン中のDGMEは114ppm、 M
GMEは1.lppmに減少した。
実施例−2 比表面積450m2/gの市販(豊田化工社製)のシリ
カゲル50〜100メツシユ品を使った他は実施例−1
と全く同一に実験した。その結果DGMgは271.5
ppm、MGMEは2.7ppmに減少した。
実施例、3 比表面積が700m2/gの市販品(富士デヴイソン社
品)100〜200メツシユ品を1規定の塩酸で酸洗・
水洗処理後乾燥したものを使用した以外は実施例、1と
全く同一に実験した。その結果、DGMEは1102p
p、MGMEは1.0ppm以下に減少した。
実施例、4 処理温度を一5℃とし、シリカゲルlγ−ブチロラドン
=o、oi重量比とした以外は実施例3と全く同一に実
験した。その結果DGMEは120.6ppm、 MG
MEは1.3ppmに減少した。
実施例−5 H型強酸性陽イオン交換樹脂RCP−170H(三菱化
成社製)を使い、比較例−1で得られたγ−ブチロラク
トン留分を処理した。
0.2eのガラス製フラスコに樹脂とγ−ブチロラクト
ン留分とを樹脂lγ−ブチロラクトン留分=0.03重
量比で仕込み、攪拌しつつ 温度120℃ 圧カニ常圧(N2下) 時間1.OHr の条件で処理した後イオン交換樹脂を濾過した。γ−ブ
チロラクトン中のDGMEは50ppm、MGMEは1
.0ppmに減少した。
実施例−6 処理温度を60℃とし、反応時間2.OHrとした以外
は実施例、5と全く同一に実験した。その結果DGME
は280ppm、MGMEは4.0ppmに減少した。
実施例−7 H型強酸性陽イオン交換樹脂RCP −160H(三菱
化成社製)を使用した以外は実施例、5と全く同一に実
験した。その結果DGMEは55ppm、MGMEは1
.2ppmに減少した。
実施例、8 樹脂lγ−ブチロラクトン=0.1重量比とした以外は
実施例−5と全く同一に実験した。その結果DGMEは
10ppm、MGMEは1.0ppm以下に減少した。
比較例、2 比較例−1で得られたγ−ブチロラクトン留分を以下の
吸着剤を用い実施例−1と同一条件でテストしたが、D
GME、MGMEは全く吸着除去されなかった。吸着剤
としては活性炭、γ−アルミナ、モレキュラー シー 
フ3A、4A、5A、13X、活性白土、シリカアルミ
ナを用いた。
(発明の効果) 以上のように本発明によると溶媒として使用されたエー
テル類またはポリエーテル類の分解物が除去され、純度
の高いラクトン類を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶媒としてエーテル類またはポリエーテル類の存
    在下、ルテニウム触媒によるジカルボン酸、ジカルボン
    酸無水物及び/又はジカルボン酸エステルの水素化によ
    り得られたラクトン類をシリカゲルにより処理すること
    を特徴とするラクトン類の精製方法。
  2. (2)溶媒としてエーテル類またはポリエーテル類の存
    在下、ルテニウム触媒によるジカルボン酸、ジカルボン
    酸無水物及び/又はジカルボン酸エステルの水素化によ
    り得られたラクトン類をイオン交換樹脂により処理する
    ことを特徴とするラクトン類の精製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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