JPH0366647B2 - - Google Patents

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JPH0366647B2
JPH0366647B2 JP60083405A JP8340585A JPH0366647B2 JP H0366647 B2 JPH0366647 B2 JP H0366647B2 JP 60083405 A JP60083405 A JP 60083405A JP 8340585 A JP8340585 A JP 8340585A JP H0366647 B2 JPH0366647 B2 JP H0366647B2
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JP
Japan
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value
aperture
exposure
circuit
correction data
Prior art date
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JP60083405A
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JPS60242438A (ja
Inventor
Masaaki Nakai
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Publication of JPS60242438A publication Critical patent/JPS60242438A/ja
Publication of JPH0366647B2 publication Critical patent/JPH0366647B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は写真学的にみて最も撮影頻度の高い
被写体に対して失敗の最も少ない写真撮影を可能
にするプログラムシヤツター装置に関し、特に撮
影者の意図によつて、測光値から決定された絞り
と露出時間の組み合せを変更するプログラムシフ
トを可能としたプログラムシヤツター装置に関す
る。 〔従来の技術〕 写真撮影においては種々の要因を考慮して各種
の撮影条件を設定する必要があるが、近年写真撮
影の自動化特に露出制御の自動化に対する試みが
行われており種々の方式が提案されている。その
一つは撮影者の意思によりフイルム感度のみを定
めておき被写界輝度に応じて予め定められている
露出時間と絞り値の組合せを選択するいわゆるプ
ログラムEE方式である。しかしプログラムEE方
式は被写体輝度によつて露出時間と絞り値とが一
つに決つて撮影者の意図が殆んど反映されない。
多少とも撮影者の意図を反映し得るようにした方
式として、プログラムそのものを可変にした方式
として特開昭51−6545号に記載されたものがあ
る。第1図はこの方式におけるプログラム線図
(被写体輝度に対する絞りと露出時間との関係を
示す図)を示す。即ち最長露出時間とレンズの開
放絞りとを原点とし、この点を通り傾きの異る幾
つかのプログラム線から撮影者が自己の意図する
露出条件に近いものを選択できるようにしたもの
である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記した傾斜の異なる複数のプログラム線を持
つたプログラムシヤツター装置では、プログラム
線を選択することにより測光値から決定された露
出値に対応する絞りと露出時間の組合せを或程度
変更することができる。例えば傾きの大きいプロ
グラム線を選択すれば比較的絞りを絞つた状態で
の撮影が可能であり、傾きのゆるいプログラム線
を選択すれば比較的高速のシヤツタ速度での撮影
が可能である。しかしながら、これは撮影者が絞
り値、あるいは露出時間を設定するのではなく、
且つプログラム線の傾斜の変更の前後における絞
りと露出時間の変化量は被写体輝度の明暗に応じ
て変化するから、プログラム線の傾斜を変えよう
とするとき、絞り値がいくらになるか、あるいは
露出時間がいくらになるかを正確に知ることはも
ちろん、およその値を予測することもできない。
したがつて、ポートレート撮影のため絞りを開
き、焦点深度を浅くして所望の絞り値で撮影した
いとか、高速移動体の撮影のため所望の高速シヤ
ツタ速度で撮影したいという撮影者の要望を満た
すことができるものではなかつた。 また、絞り優先モードやシヤツター優先モード
を備えた自動露出制御カメラでは、例えば絞り値
を決定すると露出値に応じた露出時間が決定され
る。このとき、例えば絞りを一段開くとシヤツタ
ー速度は一段高速になるといつたように、一方を
手動で所定量変更すると他方は逆の方向に同量変
化するように絞りと露出時間の組合せが変更され
るよう構成されているが、プログラム線の傾斜を
変更して絞りと露出時間の組合せを変更すること
のできる従来のプログラムシヤツターでは、上記
したような関係で絞りと露出時間の組合せが変更
されるものではない。したがつて、絞り優先モー
ド、シヤツター優先モードを備えたカメラを使い
慣れた撮影者にとつてはプログラム線の傾斜を変
更できるプログラムシヤツターを備えたカメラは
使用しずらいものであつた。 さらに、プログラムによつて決定された絞り
値、露出時間の組合せを撮影者が変更したあと、
撮影条件が変るなどしたような場合には、変更し
た絞り値、露出時間の組合せを迅速に取消したい
場合も生ずるが、従来のものはこのような要求に
十分に対応できるものではなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は上記問題点を解決するためプログラ
ムシヤツター装置に手動操作部材を設け、これに
よつて絞り値あるいは露出時間のいづれか一方を
撮影者の意図する値に修正する修正データを入力
し、測光値と入力した修正データとに基いて露出
制御値を決定し、また、修正データによる修正を
取消すこともできるようにしたものであつて、被
写体輝度を測定して測光値を出力する測光手段
と、露出制御値を修正するための第1の手動操作
部材と、前記第1の手動操作部材の第1の操作に
より絞りあるいは露出時間いづれかの露出制御値
を所定の単位露出値づつ増加させる方向に修正す
るための修正データを出力し、該第1の手動操作
部材の第2の操作により絞りあるいは露出時間い
づれかの露出制御値を所定の単位露出値づつ減少
させる方向に修正するための修正データを出力す
る修正データ出力手段と、前記修正データ出力手
段から出力される修正データを取消すための第2
の手動操作部材と、前記第2の手動操作部材の操
作により修正データの修正量を0にリセツトする
信号を出力するリセツト信号出力手段と、予め定
められたプログラム線図上において測光値により
決定される絞り値及び露出時間の組合せに対して
前記測光値及び修正データに基いて絞りあるいは
露出時間のいづれか一方を修正データに対応した
量だけ増加させ、他方を修正データに対応した量
だけ減少させたことに相当する絞り値及び露出時
間の組合せを露出制御値として演算出力し、前記
リセツト信号が入力されたときは予め定められた
プログラム線図上において測光値より決定される
絞り値及び露出時間の組合せを露出制御値として
演算出力する演算手段とを備えたことを特徴とす
るものである。 〔作用〕 プログラム線図にしたがつた露出制御値の演算
過程においては、入力された修正データに基いて
絞り値あるいは露出時間を修正データに対応した
量だけその一方を増加し、他方を減少させたこと
に相当する露出制御値が演算され、これは予め定
められたプログラム線図を平行にシフトしたこと
に相当するものであり、これにより所望の絞り値
あるいは露出時間の設定が容易となる。また、一
旦入力された絞り値あるいは露出時間の修正を取
り消したいときは、リセツト信号を入力すること
で取り消すことができ、この場合は予め定められ
たプログラム線図にしたがつた露出制御値が演算
出力される。 〔実施例〕 以下実施例によつて本発明を詳述する。 なお以下述べる実施例では8ビツトのマイクロ
コンピユータを用いた実施例について述べてある
が、4ビツトのマイクロコンピユータを用いた場
合も本質的になんらかわることなく実施可能であ
り、第5図においてCPU内レジスタの数が少な
い場合RAM内のレジスタを用いれば殆んど同様
の動作で実施可能である。 第2図は本発明の一実施例をブロツク図で示し
たものである。1はカメラに設けられた測光部で
撮影レンズを通して入射した光量にフイルム感度
を加えたもの即ちBv−Avo+Svの信号を出力す
る。こゝでBvは被写体輝度、Avoは撮影レンズ
の開放絞り値、Svはフイルム感度の夫々アペツ
クス値である。ブロツク2,4は夫々撮影レンズ
の開放絞りのアペツクス値Avoと最大F値(最小
口径絞り口径)のアペツクス値Avcの信号を出力
する回路で、撮影レンズをカメラに装着すること
によりレンズより機構的に入力設定される。ブロ
ツク5は最高シヤツター速度のアペツクス値
Tvmaxをまたブロツク10は手振れ限界のシヤ
ツター速度のアペツクス値Tvhを出力する回路で
カメラの性能上定つた値であり例えばTvmaxは
1/1000秒相当値、Tvhは1/60秒相当値に設定
されている。次にこれらのブロツクをその機能に
従つて説明する。測光部1の出力Bv−Avo+Sv
とブロツク2の出力Avoとが加算回路3において
加算されたEv=Bv+Svが出力される。一方ブロ
ツク4,5の出力AvcとTvmxは夫々引算回路
7,9において夫々の引数設定回路6,8の出力
が引算されてAv′=Avo−β及びTv′=Tvmax−
αが引算回路7,9より出力され、この二つの値
が加算回路13で加算されAv′+Tv′=(Avc−
β)+(Tv′max−α)が出力される。そしてこの
出力値と前記加算回路3の出力Ev=Bv+Svとを
比較回路16で比較することにより両者が不一致
の間比較回路16より信号を出し同信号をゲート
11,15を介して引数α,β設定回路6,8に
送つてα,βの値を比較回路16の二入力が一致
する方向に変化させ、比較回路16の両入力が一
致し、同回路の出力が0になつた時の回路6,8
の出力α,βで定められるAv′=Avc−β、
Tv′=Tvmax−αを夫々演算結果の絞り値Av及
び露出時度Tvとして記憶回路17,18に記憶
せしめる。こゝで引数α,βは最初0に設定され
ており、比較回路16より不一致信号が出ている
間漸次増加させ絞り値を最小口径絞り値Avcより
開いて行きシヤツター速度値を最高速度値
Tvmaxよりおそい方へ変えて行つてAv′+Tv′を
Evに一致させるのである。この場合α,βは同
時に増加させてもよく或は比較回路16よりの不
一致信号を切換えて交互にブロツク6,8に送り
α,βを交互に増加させてもよい。またα,βの
増加の比率も両者同時又は交互に同じくアペツク
ス値だけ変えてもよく異る比率で変えてもよく、
また比率を適宜変更させてよく、これにより種々
なプログラムが実現できる。このようにしてα,
βを0より増加させて被写界輝度により定まる或
る値まで変化させるのであるが、この操作の所要
時間はマイクロコンピユータを用いれば極く短い
ものとすることができる。 上述のようにして記憶回路17,18に記憶さ
せたAv値及びTv値によつて露出制御をすればプ
ログラムシヤツターとして機能できることになる
が、上述したようにして算出されたAv値及びTv
値が露出制御機能の連動外になつた手ぶれ限界に
なつた場合に対してもプログラム上適当に対処で
きるようにプログラムを設定してある。即ち、ゲ
ート11は前記演算結果のAv′=Av−βと開放
絞り値Avoとを大小比較回路12で比較しAvo<
Av′なる間同回路より出されている信号によつて
開かれて比較回路16よりの不一致信号を引数β
設定回路に送る。またゲート15は上記比較回路
12の出力の反転信号或はTv′=Tv−αと手ぶ
れ限界値設定回路10の出力Tvhとを比較しTvh
<Tv′なる間信号を出している比較回路14の出
力によつて開かれており、比較回路16よりの不
一致信号を引数α設定回路8に送る。この構成に
よつてプログラムは一般に最小絞り口径最高シヤ
ツター速度から出発して漸次露出値の小さい側に
移行し、シヤツター速度が手ぶれ限界に達する
と、そこでシヤツター速度は固定されて絞りのみ
が開かれて行き、絞りが開放絞りまで達すると絞
りはそこで固定されゲート15が再び開いてシヤ
ツター速度が再び遅い方へ変化せしめられて行く
形となる。このプログラムの具体的な形について
第3図によつて説明する。 第3図は上述した第2図の実施例におけるプロ
グラムの一実施例でTvmaxを1/1000、Tvhを
1/60に設定してある。横軸はTv縦軸はAvで図
中実線は焦点距離50mm開放Fno、F2最小Fno、
F22、破線は同じく28mm、F2、F16、一点鎖線は
400mm、F5.6、F32の撮影レンズである。今この
三つのレンズ中実線の焦点距離50mm開放Fno、F2
最小Fno、F22のレンズにおいてグラフをを三つ
の部分に分けて説明する。 (A) Ev19〜Ev11の部分例えばBv+Sv=13を例に
とると、Av、Tv共Avo、Tvhに達していない
のでAv、TvはAvc=9(F22)Tvmax=10
(1/1000)から漸次減少してAv+Tv=Ev=
13となる点Av=6(F8)Tv=7(1/125)が
求める出力となる。 (B) Ev11〜Ev8の部分例えばBv+Sv=9を例に
とると、(A)の傾きでTv=Tvh(1/60)に
達したのでAvのみを漸次減少させ、Av+Tv
=Ev=9となる点すなわちAv=3(F2.8)Tv
=6(1/60)が求める出力となる。 (C) Ev=8以下たとえばBv+Sv=2を例にとる
と、Av=Avo(F2)に達したので今度はTvの
みを漸次減少させAv+Tv=Ev=2となる点す
なわちAv=2(F2)Tv=0(1秒)が求める出
力となる。 第4図は第3図の他の実施例で(A)の部分の
傾きが異なつている。一般に撮影レズの最小口径
絞り値と焦点距離には最小口径絞りのFno.が大
きい程望遠傾向小さい程広角傾向という相関があ
る。第4図ではこの点を考虜して、手ぶれの心配
の大きい望遠レンズ群つまり最小口径絞りの
Fno.の大きいものには傾きを急峻にその心配の
少ない広角レンズ群つまり最小口径絞りFno.の
小さいものには傾きをゆるやかにしてプログラム
方式を構成している。なおこの傾きをかえるには
前述したα,βの漸次増加量の比率を変ればよ
い。 以上のように通常の条件例えば第3図における
実線のグラフに関してはEv=8までは手ぶれの
心配のないプログラムが構成できる。また、(A)
の領域での傾きをより急峻にして、(B)の領域
をなくし、(A)から(C)への領域へすぐに移
行するプログラムも可能である。 次に本発明のもう一つの機能であるプログラム
の組合せ可変操作の実施例について述べる。上述
の如く本プログラムにおいて手ぶれの心配はない
が、撮影条件によつて被写界深度を浅くしたり深
くしたりしたいことがある。この際にはプログラ
ムで定められた、TvとAvの組合せを変えなけれ
ばならない。この目的により以下の三つの機能を
持つスイツチS1,S2,S3をカメラ本体に設ける。 (1) up Tvを+1Ev Avを−1Ev (2) down Tvを−1Ev、Avを+1Ev (3) reset 本来のプログラム動作におけるTv
Avに戻る この三つのスイツチは別設されたアツプダウン
カウンター22をそれぞれアツプカウント、ダウ
ンカウント、リセツトするもので、そのカウンタ
の内容を引算回路24及び加算回路25に送りプ
ログラム演算されて記憶回路17,18に記憶さ
れているAv、Tvに加算演算することにより組合
わせを変えることができる。そしてこの和と差を
とらえたTv、Avが最終的なTv値、Av値でこれ
を表示装置20に表示し、且つこの値により周知
の絞り制御装置19、2幕制御装置21に送る。
以上の動作を例を引いて今すこし詳述すると、第
3図の焦点距離50mmF2−22の撮影レンズをカメ
ラに装着した場合を考えると、Ev13の時上述の
プログラム演算により絞りはF8、シヤツタース
ピードは1/125がその撮影条件でありこれがフ
アインダー内に表示される。この時撮影者が人物
のポートレート撮影などのためもう少し被写界深
度を浅くしたいと意図する時、フアインダー表示
を視認しながら“up”のスイツチを1回押すと、
Av,Tvの組合わせはF5.6,1/250にかわり3
回操作でF2.8,1/1000に変化する。又元に戻し
たい時は“リセツト”を押すと即座にF8、1/
125に戻る。これによりきわめて容易に撮影者の
意図をもり込むことができる。 第2図に示した実施例における各ブロツクはア
ナログ方式で周知の回路により実現される。開放
絞り値Avo設定回路2、最小口径絞り値Avc設定
回路4はレンズ装着によつて操作されるポテンシ
ヨメータであり、最短露出時間Tvmaxを設定す
る回路5もポテンシヨメータであり加算、減算の
各回路は演算増幅器を用いたアナログ加算回路で
あり、比較回路12,14,16は差動増幅器、
引数α,βを与える回路6,8はゲート11,1
5を通して印加される一定入力を積分する積分回
路で、その時定数を切換可能とすることによりプ
ログラム線図上のプログラム直線の傾きを変るこ
とができる。カウンタ22はデイジタルカウンタ
であるが、その出力は図示はしないがD−A変換
して引算回路24及び加算回路25に印加する。
装置は電源スイツチの投入により作動を開始し、
シヤツターボタン押進の初期段階で比較回路16
の出力側のスイツチSwが閉じられ引数α,βの
設定回路が始動する。演算は感覚的には瞬時に完
了し記憶回路17,18に記憶されたAv,Tvが
表示される。こゝでこのままシヤツターボタンを
押込んでしまえばプログラムEEとして撮影が完
了する。プログラムによつて定まる露出因子を変
更したいときは一旦シヤツターボタンを手離す。
このときプログラムによつて定まる露出因子は記
憶回路17,18に記憶されているので表示を見
ながらスイツチS1,S2等を操作し、その後シヤ
ツターボタンを再び押込みシヤツターをレリーズ
させる。この場合再度のシヤツターボタン押込み
のとき記憶回路17,18の記憶内容が前回のと
きと異る(被写体側の変化による)こともある
が、撮影はこの新しいAv,Tvの組合せからスイ
ツチS1,S2等によつて操作した分だけ変更され
て行われることになる。なおS1,S2の操作によ
つて設定した露出因子を保持して二回目のシヤツ
ターボタンの押込みでシヤツターをレリーズさせ
るようにしてもよいことは云うまでもない。回路
全体は露出完了によりリセツトされる。また別途
手動リセツトスイツチを併設しておいてもよい。
又スイツチS1,S2等を操作して露出制御値を手
動的に変更する場合、変更設定した露出制御値が
カメラの露出制御の連動外にならないようにする
ため、演算回路24,25の出力を比較回路2
7,28,29,30において夫々開放絞り値
Avo出力回路2、最小口径絞り値Avo出力回路
4、最高シヤツター速度のTv値Tvmax出力回路
5及び最長露出時間に相当するTv値Tvmin出力
回路23の出力と比較し手動的に変更した露出制
御値が上記各回路2,4,5,23により設定さ
れている限界値を超える場合、各比較回路27〜
30の出力によりゲート26,26′を閉じスイ
ツチS1,S2等を操作してもカウンタ22に信号
が行かないようにしてある。操作者はスイツチ
S1,S2等を押してもフアインダー内の表示が変
らなくなつたことによつて自分の設定操作が限界
に達したことを知ることができる。もちろん別に
警告表示を設けてもよい。 第2図の実施例は各ブロツクを夫々デイジタル
方式の回路としても実現できるが、デイジタル方
式を用いる場合は加減算回路、比較回路、カウン
タ等は一つの演算回路を切換えにより共用とし、
開放絞り値のAvo、その他の情報設定部及び記憶
回路はメモリ内に夫々のアドレスを与えて入力さ
せるようにすれば回路構成が全体として大へん簡
単小型となる。この種の実施形態はマイクロコン
ピユータを用いれば特に有利に実施できる。 第5図は第2図のプログラム式露出制御回路を
マイクロコンピユータを用いて実施した回路例で
ある。200はキヤリーフラグCY、ゼロフラグ
ZF、8ビツトアキユムレータACC、8ビツトの
レジスタ#OR〜#13R、2つのレジスタで16ビ
ツトのレジスタの機能をはたすペアレジスタ
#OPR〜#12RP等によつて構成された中央処理
装置(以下CPUで示す)でこの他論演算装置、
タイミングコントローラ、スタツフ、スタツクポ
インタ、プログラムカウンタ、命令レジスタ、命
令デコーダ等があるが、この発明の動作には直接
関係しないので省略した。300は命令およびデ
ータが記憶されている読み出し専用メモリー
(ROMリードオンリーメモリー)、400はデー
タを一時的に記憶しておく書き込み読み出し可能
なメモリー(RAMランダムアクセスメモリ)で
ある。OP1,OP2,OP3は出力ポート、1P
1、1P2は入力ポートである。101はカメラ
の撮影レンズ、102は絞り、PDは受光素子、
ESはフイルム感度を設定し、測光回路の出力レ
ベルを調整する可変電圧源である。Dは対数圧縮
用ダイオード、OPは演算増幅器である。100
はD−A変換器、ACはアナログコンバレータで
ある。2および4は交換レンズの開放絞り値Avo
と最小口径絞り値Avcを出力する回路、105は
レリーズボタンの第1段目押し下げで閉成される
スイツチ、106はリーズボタンの第2段目押し
下げで閉成されるスイツチ、107はフイルムの
巻き上げ完了で閉成し、2幕の走行が完了すると
開放となるスイツチ、108は1幕の走行開始と
同期して開放となるスイツチ、109,110,
111は前述したAv,Tvの組み合わせを変える
ための“up”“reset”“down”スイツチである。
112は電磁レリーズ用マグネツト回路、19は
絞り制御用マグネツト回路でこの両者のマグネツ
トは永久磁石をコアとするマグネツトである。2
1はシヤツター2幕制御用のマグネツトである。 第6−1,6−2図は第5図の回路の動作を示
すフローチヤートである。文末の表は第5図の回
路で使用しているコードの一実施例を表にしたも
のである。従来のアペツクス値を16進数のコード
に変換し、1/8Evを最小単位としている。この
ため8bit数値データは上位5ビツトが整数デー
タ、下位3ビツトが小数データとなる。なおこの
コードを使用してもBv+Sv=Tv+Svが成立す
るように16進数を選んであるので、以下これらの
アペツクスが16進数に相当するものとする。 以下第5図の回路の動作を第6図のフローチヤ
ートに従つて詳述する。まずレリーズボタンが押
し下げられる第1段でスイツチ105が閉成され
CPU200のリセツト端子REに“ハイ”の信号
が入力しCPU200がリセツトされてプログラ
ムがスタートする。まず(1)でプログラムEEの組
み合わせ変更用アツプダウンカウンタとして使用
される#8Rを(00)Hにセツトする。ここで添
字Hはカツコ内が16進数字であることを示す。次
り(2),(3)では2,4よりの撮影レンズの開放絞り
Avoと最小口径絞りAvcの出力を入力ポートIP1
から入力し、これを本文末の表で示されるコード
に変換したのちAvoは#ORへAvcは#4Rへスト
アする。(たとえば4の出力が(11)B(Bは2進
数を示す)のときはF32としてAvo=(68)Hを
#4Rへ)(4)では手振れ限界秒時Tvh=1/60=
(50)Hを#1Rに設定する。(5)はカメラの性能よ
り決まる最高速シヤツタースピード(以下
Tvmaxで示す)ここでは1/1000=(70)Hを
#5Rに設定する。(6)では測光回路からの出力Bv
−Avo+Svに対応したアナログ信号をデイジタ
ル信号に変換する。この方法としては次のような
ものがある。まず#2Rへ(FF)Hを設定し、こ
の値から1をひいてOP1へ出力してD−A変換
器100を介して測光回路とD−A変換器のレベ
ルを比較するコンパレータACの出力Kが“ハイ”
になつたかどうかを判別し“ロー”のときには
#2Rの内容からさらに1をひいてコンパレータ
出力が反転するまでこれをくり返し、反転した時
の#2Rの内容がBv+Sv−Avoに対応したデイジ
タル信号になつている。次に(7)では#2Rの内容
に#ORの内容をたしてBv+Sv=Evをつくりこ
れを#3Rに設定する。(9)では第2図の6,8に
対応するAv引数βとTv引数αをどちらも(00)
Hに初期設定する。次に(10)では(6)〜(8)でA−D変
換された#3Rの内容Evが露出制御範囲を上まわ
つていないかどうかを判断する。つまりAvc+
Tvmax<Bv+Svのときは露出制御できないので
(11)でoverを表示し、(6)へとび、もう一度測光
をくり返す。こうすることによりオーバーの時に
はレリーズすることがない。露出制御できる上限
以下の時には(13),(14)でβ,αにそれぞれ
(01)Hを足す。つまり1/8Evずつプラスする。
そして(15)で新たなα,βをTvmax、Avcよ
り減じたもの同士の和を先の#3Rの内容Bv+Sv
と比較する。式で書くと、 Bv+Sv<(Tvmax
−α)+(Avc−β) ……(1) となり、Bv+Svが右辺に一致するか右辺より大
きくなつた時にはそのときのTvmax−α、Avc
−βが適正露光のためのTv,Avとなるので
(16)により(28)にとぶ。左辺が右辺より小さ
い時にはままだ右辺を小さくする必要があり再び
α,βを1/8ずつ増加させ、すなわちEvを
1/4Evずつ減少させて(1)式の比較を行なうので
ある。(17)ではこのループをTv=Tvh手振れ限
界まで規制している。つまり(Tvmax−α)<
Tvh=(50)Hになると(1)式の比較は(18),(19)
で示されるように以下のようになる。 Bv+Sv<Tvh+(Avc−β) ……(2) (2)式はTvはTvhのままで絞りのみをβの増加
により減じて行き(15)のループと同様左辺≧右
辺となると(20)により(28)にとぶ。このルー
プはまた(21)により開放絞りで規制され、Avc
−β<Avoとなるとこれ以上Avを減じることが
できないので(22),(23)で示されるように(2)式
は以下のようになる。 Bv+Sv<(Tvmax−α)+Avo ……(3) (3)式は絞りは開放値AvoのままでTvを減じる
ことにより比較することを示している。(25)は
カメラの性能上許される最長露出時間Tvmin(こ
こでは8秒)=(08)H)にTvmax−αが達する
と、(26)でunder表示をし、オーバーの時と同
様(6)へとびもう一度測光をくり返しレリーズする
ことがないようにしている。このフローの過程で
(1),(2),(3)式のいずれかで左辺≧右辺となつた
時、その時のα,βで計算されるTvmax−α,
Avc−βが求めるTv,Av値となり、前述のとお
り(28)へとぶ。すなわち以上で第3図のプログ
ラム方式が実現できる。 (28)〜(49)までは今得られたプログラムさ
れたAv,Tv値の組み合わせを撮影者の意図によ
り変化させるためのものである。(28),(29),
(30)は前述したアツプ109、ダウン111、
リセツト110ボタンが撮影者により押されてい
るかどうかをテストするもので、その具体的方法
は例えば(28)では、IP2よりの8ビツト入力
データを整数データ(04)Hでアンドをとりマス
クすることによりその際ゼロフラグZFのビツト
が“1”か“0”かでeが“1”か“0”かをテ
ストする方法などがある。ここでe,g,fのい
ずれかが“1”であると、(31),(35),(33)で
そのボタンがはなされたことを検出してからアツ
プダウンリセツト用カウンター#8Rの内容Cに
次の作用をする。 (1) アツプ(32)#8Rの内容に1Ev(08)Hをた
す C+(08)H→C (2) ダウン(36)#8Rの内容から1Ev(08)Hを
引く C−(08)H→C (3) リセツト(34)#8Rの内容を(00)Hにセ
ツト (00)H→C (37),(38)では(27)まででプログラム露出の
ため得られたTv,Av値に変化量(#8R)を加
味して、 Avc−βC=Av ……(4) Tvmax−α+C=Tv ……(5) を新たなAV、TV値とし、(#10R)と(#11R)
にストアする。(39)〜(42)では(1)〜(27)で
得られたAv,TvがCの増減によりAvo<Av<
Avc,Tvmin<Tv<Tvmax、の範囲から出てい
ないかどうかをテストしている。もしTv>
TvmaxあるいはAv<Avoのときには(46),
(47),(48)でTvから1Evマイナスし、Avに1E
プラスし、Cから1Evマイナスしている。Tv<
Tvmin,Av>Avcのときは逆に(43),(44),
(45)でTvに1Evプラス、Avから1Eマイナス、
Cに1Evプラスしている。これまでの過程で最終
的なAv、Tv値がそれぞれ(#10R)と(#11R)
に設定される。 (49)ではこのAv,Tv値をデコードしてOP
3に出力しこれをフアインダー内に表示する。こ
の方法としては、たとえばLEDのDOT表示を例
にとるとドツトの数は文末表からわかるように、
オーバー表示、アンダー表示を含めてこの場合露
出時間で16コ絞りで12コ必要である。16コの
LEDを点灯制御するためには8ビツトの出力ポ
ートを使い、4×4のLEDマトリツクスを組め
ば可能である。そこでこの4×4のマトリツクス
への出力データのアンダーからオーバーまでの16
種類をROM300の(DoTo)番地から(DoTo
+15)番地までにストアしておき(#11R)の
Tvデータの中から整数部分のみをとりだしこれ
を3ビツト右へシフトしてこの数値を(DoTo)
に足しあわせた数値がしめす番地の内容がもとめ
るシヤツタースピードの表示のための出力ポート
へ出力データとなる、というような方法がある。
なお上述の方法では小数部分を無視しているが、
たとえば小数部(010)B〜(101)Bの時は2コ
点灯というように定めておき2コ点灯用の4×4
マトリツクスへの出力データを前述と同様に
ROM300にストアしておきこれを小数部デー
タと整数部データの両方をデコードして呼びだせ
ば2コ点灯も容易である。 次に(50),(51)ではレリーズ釦の第2段階で
閉成するスイツチ106と巻上げ完了で閉成する
スイツチ107が共に閉成しているかどうかをチ
エツクし、そうでない時には(60)で(6)にとび再
び測光をくり返す。 もし両方共閉成している(b=c=1)ときは
(52)により“ハイ”としてレリーズマグネツト
回路112を作動させレリーズを行なう。次に
(53)で#11Rの内容をACCに設定し、この値を
OP1に出力するとD−A変換器100からはTv
つまりBv+Sv−Avに対応したアナログ信号が出
力する。絞りが絞り込み動作を開始する時点では
測光回路からはBv+Sv−Avoに対応したアナロ
グ信号が出力していて(Bv+Sv−Avo)>(Bv+
Sv−Av)なのでコンパレータAcの出力は“ハ
イ”となつている。絞り込み動作が行なわれると
測光回路の出力レベルは徐々に下がつてきて絞り
102が予定絞りAvまで絞り込まれると、コン
パレータACの出力Kは反転する。この信号入力
により(55)で端子iを“ハイ”として絞り制御
用マグネツト回路19を動作させて絞り込み動作
を中止させ絞りを決定する。 (55)では同時にjも“ハイ”にして2幕制御
用マグネツト回路21を動作させ、2幕係止用マ
グネツトに通電している。節電のためにもこのタ
イミングで2幕係止マグネツトに通電することは
望ましい。 続いて周知の機械的動作により反射ミラーが上
昇し、上昇がおわると1幕が走行を開始し、それ
に同期してスイツチ108が開き露出時間のカウ
ンタが開始する。このカウンタは(#11R)に対
応した時間行なわれる。これには以下のような方
法がある。まず#11RのTvデータのうち整数デ
ータの部分上位5ビツトに対応した次のようなデ
ータをROM300の2つの番地を1組として
1/1000から8秒まで14組ストアしておく。例と
してTvが(70)H=(011100)Bなら(01110)
Bに対応して21=(00000000)(00000001)、(6F)
H=(01101111)Bから(68)H=(01101000)の
間では(01101)Bに対応して22=(00000000)
(00000010)、以下 23=(00000000)(00000100)……214
(00100000)(00000000)というようにTvの整数
データが1増加するたびに左に1ビツトシフトす
るような16ビツト・データが考えられる。次に小
数部分についてはその3ビツト(000)B〜
(111)Bに対応した1/8Evつまり218倍ごとの
等比数値列{AO、218AO、228AO、……,
278AO}=Aを同じくROM300にストアして
く、例として(000)Bには64すなわち(40)H、
(001)Bには59すなわ(34)H、(010)Bには54
すなわち(35)H……(111)Bには35すなわち
(23)Hが考えられる。 これらの準備のもとにあるTvデータが与えら
れるとその整数部分上位5bitからこれに対応した
上述の16ビツトのデータ2nをROM300から
COUのレジスタにとりだし、小数部分からはそ
れに対応した8ビツトのデータAをROM300
の中からとりだし、カウントスイツチに同期して
2nのカウンタをA回くり返す。 つまり1回のカウント時間をTとすると全部数
え終わるまでの時間tはt=A・22n・Tとなる。
例をあげればT=1/128msとしてTvデータ
(61)H=(01100001)Bとすると整数データ
(01100)Bより16ビツトデータは(00000000)
(00000100)つまり23、小数データ(001)Bより
A=59によつてt=1/128・23・59=3.69msと
なり、これは(60)Hつまり1/250より1/
8Ev短い露出時間となつている。すなわち倍々系
列の時間を1/8Ev間隔のA回数えることにより
対数伸張をおこなうものである。 露出時間のカウントが終了すると端子jを“ロ
ー”として2幕の走行を開始させる。2幕の走行
が完了しスイツチ107が開きcが“ロー”にな
つたところで1つのフローが完了し、次の撮影の
準備として(6)にとび新たに測光を開始する。 以上の構成により、種々の撮影条件に応じて最
も失敗の少ないプログラム露出方式をもち撮影者
の被写界温度や露出時間の選択意図にも簡単な操
作で露光時間と絞り値の組み合わせを変えること
ができる露出制御装置が実現できる。 なお、各回路部分への給電方法をさらに詳しく
述べると第5図において、レリーズポターの第1
段操作で閉成するスイツチ105でアナログ測光
回路(OP,AC)、表示回路20、CPU200、
ROM300、RAM400に電力が供給されレ
リーズボタンの第2段階操作でONするスイツチ
106で上記回路および電磁レリーズ回路11
2、絞り制御回路19、2幕制御回路21にさら
に電力が供給されこれを保持する。 そしてこの保持の解除は巻き上げ連動スイツチ
107が2幕走行完了により開成することにより
行なう。この構成によりレリーズボタンの第1段
操作で測光し第2段操作でレリーズしたのち露出
制御終了前にレリーズ釦から指を離しても電源は
保持される。又露出制御終了後もレリーズ釦を押
し続けている場合は、まだ巻き上げが完了してい
ないので第6図(51)よりc=oで(6)へjumpし
次の撮影のための新たな測光をくり返す。 別の方法としてCOU、RAM、ROMをC−
MOS等消費電力の小さな素子で構成し、これら
には常時電力を供給しておくことも可能である。 第7図、第8図、第9図は上述の実施例をさら
に改良し、撮影モードをプログラム方式につけ加
えて絞り優先モード(以下Aモード)、露出時間
優先モード(以下Sモード)を設けたものであ
る。第7図はカメラを後方から見た斜視図で10
9,110,111は前述したup、reset、down
の選択ボタンスイツチ、120は新たに設けられ
たモード切換スイツチで中央のPの位置にある時
は前述したプログラムモードの露出制御を行な
い、up、doun、resetも前述した動作を行なう。
120をSに設定した時はSモードつまり露出時
間優先モード、Aに設定した時はAモードつまり
絞り優先モードの露出制御を行なう。Sモード、
Aモード共に優先すべき露出時間又は絞りを設定
する必要があるが、これはup109またはdown
111で行なう。Aモード絞り優先を例にとつて
説明する。まず電源供給で表示装置20にはプロ
グラム方式による絞り値と露出時間が表示され、
この時の絞り値が優先すべき絞り値としてカメラ
に設定され、被写体輝度の変化等によつて露出時
間の表示のみが変化する。今この優先絞り値を変
化させたい時にはnp109を1回押すと優先絞
り値が1Ev開放側によりdown111を1回押す
と1Ev絞り込み側による。Sモードの時も同様で
up109により優先露出時間が1Evずつ短秒時側
に移行し、down111では長秒時側に移行する。 このように従来のように絞りリング又は露出時
間制御環を回動する煩雑さがなくなり非常に簡単
な操作で絞り優先あるいは露出時間優先の露出制
御がおこなわれる。 第8図第9図は上述のAモード、Sモードを備
えた露出制御装置の実施例で、第8図はモード切
換スイツチ120の構成とこれを第5図のIP1
につけ加えた場合の実施例を示す。第9図は第6
図の命令フローにつけ加えられるべき命令フロー
を示す。以下第9図に従つて説明すると、図で
(49)〜(52)は第6図と同一のもので(71)〜
(117)がつけ加えられたフローである。 今、Aモードについて説明すると、(49)まで
のフローで前述のプログラム方式によるAv,Tv
が#10R、#11Rにそれぞれストアされている。
(70)ではこのAv,Tv値をそれぞれ#12Rと
#13Rにストアする。(71)で=0つまりモー
ド切換スイツチがA側にセツトされたとすると、
フローは(73)にとび、この時#12Rにストアさ
れているAvを優先し、シヤツタースピードが以
下のフローで演算される。(73),(74)では前述
したのと同じ手法でBv+Sv−AvoがAD変換さ
れ、(75)でこれにAvoを足しBv+Svを#3Rに
ストアする。(76)では算出されたBv+Svが
Tvmax+AvcとTvmin+Avoの間に入つている
かどうかを判定し、入つていないときには(118)
でoverあるいはunderを表示し(71)にとび再び
モード判定をして測光をくり返す。Bv+Svが制
御範囲内のときは(77),(78)でup109,
down111が押されていないか、すなわち優先
すべきAv値の増減指定がないかどうかを判定し、
downが押されている時は優先すべきAv値に1Ev
(08)Hをたしたものを、upのときは同じく
(08)Hを引いたものを#12Rにストアする。
(81)〜(84)では(79),(80)で増減された優
先すべきAv値がAvoとAvoの範囲を越えていな
いかを判定し、越えている時はもう一度Av値か
ら1Evずつ増減させてAvo≦Av≦Avcの範囲内に
おさめる。 (85)ではこの優先すべきAv値を#10Rに転
送し(86)でBv+Sv−Avを演算し、Tvを算出
する。(87)〜(90)ではこの演算されたTv値
が、Tvmax、Tvminの範囲をこえていないかど
うかを判定し、こえているときには所望のAv値
を優先して露光制御することができないので、
Av,Tvを1Evずつ組み合わせをずらせる。 (91)ではb=c=1はどうか、すなわち巻上
げ完了でレリーズボタンが第2段階まで押されて
いるかどうかをチエツクして押されていれば前述
の(52)にとび、レリーズ動作及び#10R、
#11Rの内容で露光制御をおこなう。押されてい
なければ(71)へとび再び上述の動作をくり返
す。 以上の構成で絞り優先の露出制御方式が実現で
き、撮影者はup109又はdown111で所望の
優先絞りを選択するだけでよく、Bv+Svが優先
絞りでは露出制御不能の時は自動的に優先絞りが
補正されこれを表示する。また設定された絞り値
は制御に使用するレジスタ#10R、#11Rとは別
に#12R、#13Rにストアしているので露出制御
範囲外で一度優先絞り値が補正されてもBv+Sv
が再び初期設定された優先絞りでの制御範囲内に
入ると、もとの優先絞りでの演算が行なわれるい
う利点がある。 SモードのフローもAモードのフローと類似し
ているのでこゝでは説明を省略する。なお、Aモ
ード、Sモードの場合一度優先値を決め、それで
何枚もの撮影をしたいという場合が多いので、A
モード、Sモードの時はCPU200,ROM30
0,RAM400には常時電力を供給し、優先設
定値を記憶しておくようにし、レリーズボタンの
第1段階操作で表示回路20及び測光回路(OP,
AC)に電力供給するようにすればよい。又その
際にはCPUのリセツト端子REにAモード,Sモ
ードの際にはリセツトがかからないようにするた
め、m,,aのアンド出力をREにつなぐ必要
がある。 〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明によればプログ
ラム方式で決定される露出制御値を撮影者の意図
する絞り値、露出時間に修正することができ、そ
の修正は、被写体輝度とは無関係に絞り値、露出
時間の一方を単位露出値づつ増加させたとき他方
を単位露出値づつ減少させる修正であつて、これ
は予め定められたプログラム線図を平行移動させ
たものに相当する修正であり、露出制御値の修正
がわかりやすく、カメラ操作が容易となる。さら
に、一旦入力された絞り値、露出時間増減用の修
正データを一操作で取消し、予め定められたプロ
グラム線図にしたがつた露出制御に戻すことがで
き、撮影条件の変つたような場合にも迅速に対応
することができる。
【表】
【表】 データ 5ビツト 3ビツト
整数データ 小数データ
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のプログラム式シヤツターのプロ
グラム例、第2図はこの発明の実施例を示すブロ
ツク図、第3図は本発明のプログラム式シヤツタ
ーのプログラムの実施例、第4図は第3図の他の
実施例、第5図はマイクロコンピユータを用いた
本発明の実施例、第6図は第5図のROM300
に記憶されている命令のフローチヤートを示すも
の、第7図は本発明の構成例を示す外観図、第8
図は第5図の実施例にモード切換スイツチをつけ
加えたものの要部回路図、第9図は第6図のフロ
ーチヤートに絞り優先、シヤツター優先モードを
つけ加えた場合のつけ加えるべきフローチヤート
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被写体輝度を測定して測光値を出力する測光
    手段と、露出制御値を修正するための第1の手動
    操作部材と、前記第1の手動操作部材の第1の操
    作により絞りあるいは露出時間いづれかの露出制
    御値を所定の単位露出値づつ増加させる方向に修
    正するための修正データを出力し、該第1の手動
    作部材の第2の操作により絞りあるいは露出時間
    いづれかの露出制御値を所定の単位露出値づつ減
    少させる方向に修正するための修正データを出力
    する修正データ出力手段と、前記修正データ出力
    手段から出力かれる修正データを取消すための第
    2の手動操作部材と、前記第2の手動操作部材の
    操作により修正データの修正量を0にリセツトす
    る信号を出力するリセツト信号出力手段と、予め
    定められたプログラム線図上において測光値によ
    り決定される絞り値及び露出時間の組合せに対し
    て前記測光値及び修正データに基いて絞りあるい
    は露出時間のいづれか一方を修正データに対応し
    た量だけ増加させ、他方を修正データに対応した
    量だけ減少させたことに相当する絞り値及び露出
    時間の組合せを露出制御値として演算出力し、前
    記リセツト信号が入力されたときは予め定められ
    たプログラム線図上において測光値より決定され
    る絞り値及び露出時間の組合せを露出制御値とし
    て演算出力する演算手段とを備えたことを特徴と
    するプログラムシヤツター装置。
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AU649805B2 (en) * 1991-04-15 1994-06-02 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Exposure control apparatus of camera
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