JPH0365482A - 自動二輪車のチェーンケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動二輪車の後輪側従動スプロケット及びチ
ェーンを覆うチェーンケースに関し、特に外側方からの
チェーンケース内でのチェーンの張力調整を可能とした
ものである。

【従来の技術］ 自動二輪車において、後輪側従動スプロケット及びチェ
ーンを覆うようにしたチェーンケースを設けることは公
知である（例えば実開昭６４−４０７８６号公報参照）
。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、チェーンケースを設けた場合、チェーンの張
りの点検等の作業に際して、従来はチェーンケースを分
解する必要があり、メンテナンス性の面での問題となっ
ていた。

そこで本発明の目的は、外側方からのチェーンケース内
でのチェーンの張力調整を可能として、メンテナンス性
の容易化が図れるようにした自動二輪車のチェーンケー
スを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を達成すべく本発明は、後輪側に設けた従動
スプロケットと、該スプロケットに掛装したチェーンと
を覆うチェーンケースを備える自動二輪車において、前
記チェーンケースの外側面に開口部を形成するとともに
、該開口部を開閉可能とするカバーを設けたことを特徴
とする。

更に具体的には、前記後輪の車軸と、該車軸を支持する
スイングアームとの間に前記チェーンに対する張力調整
機構が設けられ、前記チェーンケースは前記車軸側に支
持される。

そして前記張力調整機構は前記スイングアームに対して
前記車軸を偏心支持する偏心部材を有しており、前記開
口部は前記チェーンケースの後端部から前記車軸の端部
外側方に亙り形成されていることも特徴とする。

［作用］ 後輪側の従動スプロケット及びチェーンを覆うチェーン
ケースの外側面に開口部が形成されており、その開口部
を開閉可能とするカバーを開けることで、外側方からの
チェーンケース内でのチェーンの張力調整か可能となり
、容易にメンテナンス作業が行える。

また後輪車軸とこれを支持するスイングアームとの間に
チェーンの張力調整機構を設けて、前記メンテナンス作
業に対応できるものであり、しかもチェーンケースを車
軸側に支持させておくことで、チェーンの張力調整によ
ってもチェーンケースが車軸と一体化して移動し、後輪
及びチェーンケースの外観性が維持される。

そしてスイングアームに対して車軸を偏心支持する偏心
部材を有する張力調整機構の場合には、開口部をチェー
ンケースの後端部から車軸の端部外側方に亙って形成し
ておくことで、前記メンテナンス作業に有効に対応でき
るものとなる。

［実施例］ 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

本発明を適用した一例の自動二輪車の外観を示す第１図
乃至第３図において、ｌはハント）Ｌｔ、２は前輪、３
はタンク形状のアッパーカバー、４はタンデムシート、
５は後輪、２０はフルカウリングであり、そのフルカウ
リング２０により覆われる車体の内部を示す第４図にお
いて、６はメインフレーム、７はその與端部のヘッドパ
イプ、８はリヤフレーム、１１はエンジン、１２は排気
管、１３はマフラ、１４はラジェータ、１５はキャブレ
タ、１６はエアクリーナ、１７は燃料タンクである。

フルカウリング２０はフロントカウリング２１とリヤカ
ウリング３１とから構成され、フロントカウリング２１
はくドルカウル２２前部上にフロントカウル２３を設け
、その上にウィンドスクリーン２４を備える一方、ミド
ルカウリング２２後下部にサイドカバー２５及びアンダ
ーカバー２６を設けている。リヤカウリング３１はシー
トカウル３２前部にサイドカバー３３を設け、下部には
アンダーカバー３４を設けている。マフラ１３の後部は
後輪５の前部両側方に配置され、このマフラ１３後部を
覆うプロテクター３５が設けられており、更にシートカ
ウル３２の後部下にリヤフェンダ３６が設けられている
。

また前輪２を支持するフロントフォーク４１の下部にボ
トムカバー４２が設けられ、このボトムカバー４２の後
部にフロントフェンダ４３が結合されている。このフロ
ントフェンダ４３には開口部４４か形成されており、こ
の開口部４４内方にブレーキディスク４６のブレーキキ
ャリバー４７が露出している。

これらボトムカバー４２及びフロントフェンダ４３の単
品形状を第５図及び第６図に夫々示しており、フロント
フォーク４１下部に対してボトムカバー４２を挟んでフ
ロントフェンダ４３を上下で共線によりビス止めしてい
る。そしてブレーキキャリパ−４７をフロントフェンダ
４３の開口部４４に露出させることで、開口部４４内を
流れる走行風によるブレーキキャリパ−４７の冷却が行
われる。またフロントフェンダ４３の前下部には着脱可
能な点検用リッド４５が設けられている。

そしてメインフレーム６後部にスイングアーム５１が枢
支され、このスイングアーム５１は後輪５を片持ち式に
支持するものであり、６１はチェーンケースである。チ
ェーンケース６１を第７図に示している。

第８図及び第９図に示すように後輪５をボルト結合して
支持する車輪ハブ５３は別体の車軸５４上にスプライン
嵌合され、車輪ハブ５３にはブレーキディスク５５がボ
ルト結合されている。またブレーキキャリパ−５６はキ
ャリバーブラケット５７にボルト結合されており、キャ
リバーブラケット５７はスィングアーム５１後部内に設
ける後述する偏心部材７２の外端部上に嵌合支持されて
いる。更に車軸５４の他端部にはダンパー５８を介して
従動スプロケット５９が備えられており、６５はチェー
ンであり、このチェーン６５は従動スプロケット５９と
エンジン１１何方に備える不図示の駆動スプロケットと
に掛装されている。

そして車軸５４は中間部において、偏心式チェーン張力
調整機構７１の偏心部材７２を介装してスィングアーム
５１後部に軸受されており、スイングアーム５１後端の
割線部５２のボルトを緩めて、スィングアーム５１後端
外周面に形成される図示しない窓部より治具を用いて偏
心部材７２を回動することにより、車軸５４とともに従
動スプロケット５９が偏心回動してチェーン６５の張力
調整が適宜に行えるものとなっている。また割線部５２
をボルトで締め込むことで、偏心部材７２はスィングア
ーム５１後部に固定される。

以上において、キャリバーブラケット５７には更にチェ
ーンケースステイ”６７がボルト結合されており、この
ステイ６７にチェーンケース６１がボルト結合して支持
されている。

図示のようにチェーンケース６１は従動スプロケット５
９周りからチェーン６５後部を覆う比較的小形状のもの
であり、このチェーンケース６１前方は前記フロントカ
ウリング２１後下部のサイトカバー２５及びアンダーカ
バー２６と前記リヤカウリング３１のアンダーカバ−３
４前下部とによって外側方から覆われている。

そしてチェーンケース６１の外側面には、その後部から
車軸５４の端部外側方に至る開口部６２か形成されてお
り、開口部６２は上下幅が前方へ先細り形状となってい
る。この開口部６２には、対応形状の開閉カバー６３が
設けられ、この開閉カバー６３は後部上下のヒンジピン
６８によって開口部６２に対し外側方へ開閉可能に取付
けられている。また開閉カバー６３は開口部６２に対し
て爪部等の凹凸嵌合により閉じ状態が保持されるように
なっている。更にチェーンケース６１の前下部には着脱
可能な点検用リッド６４が設けられている。

このような自動二輪車のチェーンケース構造とすること
によって以下の作用効果が得られる。

フルカウリング２０より覆われる部分から後方のチェー
ン６５後部及び従動スプロケット５９を覆うコンパクト
にして軽量なチェーンケース６１となっている。

以上のチェーンケース６１の外側面後部に開口部６２を
形成して、この開口部６２に開閉カバー６３を設けてお
り、しかもチェーンケース６１の後端部上下から、偏心
式のチェーン調整機構７１を備える後輪車軸５４の端部
外側方に亙る比較的大きな開口部６２としているため、
カバー６３を開けて、開口部６２より外側方からチェー
ンケース６１内において、スィングアーム５１後端外周
面の窓部から治具を用いて、スイングアーム５１及び後
輪車軸５４間に設けた偏心部材７２の回動操作により、
後輪車軸５４の移動位置を確認しながらチェーン６５の
張力調整を容易に行うことができるようになっている。

そして偏心部材７２上に嵌合支持されるキャリパ−ブラ
ケット５７にチエ−フケ−ススティ６フを取付けている
ため、チェーン６５の張力調整によっても、偏心部材７
２内に支持される後輪車軸５４と一体化してチェーンケ
ース６１を移動できることから、後輪５とチェーンケー
ス６１とを常に一定の関係の外観性に維持できるように
なっている。

しかも従動スプロケット５９とチェーンケース６１との
関係も常に一定であるから、従動スプロケット５９の移
動によるチェーンケース６１との余分な隙間を見込む必
要もなく、この点においてもチェーンケース６１をコン
パクトに形成できるものとなっている。

尚、チェーンケースにおいて、開口部の形状やカバーの
開閉構造については実施例のみに限らず適宜に変更可能
である。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、後輪側従動スプロケット
及びチェーンを覆うチェーンケースの外側面に開口部を
形成し、その開口部を開閉可能とするカバーを設けるよ
うにしたため、カバーを開けることにより開口部から、
外側方よりチェーンケース内でのチェーンの張力調整が
可能となり、従って容易にメンテナンス作業を行うこと
ができる。

また請求項２の如く後輪車軸とこれを支持するスイング
アームとの間にチェーンの張力調整機構を設けることに
より、前記メンテナンス作業に対応でき、更にチェーン
ケースを車軸側に支持させておけば、チェーンの張力調
整に伴ってチェーンケースを車軸と一体化して移動でき
、従って後輪及びチェーンケースの外観性を雑持てきる
。

そして請求項３のようにスイングアームに対して車軸を
偏心支持する偏心部材を有する張力調整機構の場合にお
いて、開口部をチェーンケースの後端部から車軸の端部
外側方に亙って形成しておくことによって、前記メンテ
ナンス作業に有効に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した一例に係る自動二輪車の側面
図、第２図は同斜め後方からの斜視図。 第３図は同拡大後面図、第４図は同拡大透視側面図、第
５図と第６図はフロントフォークのボトムカバー及びフ
ロントフェンダを示した各拡大側面図、第７図は本発明
のチェーンケース部分を示す拡大側面図、第８図は同チ
千−ンケース内を示す透視側面図、第９図は後輪及び車
軸部分を断面で示す平面図である。 尚、図面中、５は後輪、５１はスイングアーム、５２は
後端割締部、５３は車輪ハブ、５４は車軸、５６はブレ
ーキキャリバー、５７はキャリパ−ブラケット、５９は
従動スプロケット、６１はチェーンケース、６２は開口
部、６３は開閉カバー、６５はチェーン、６７はチェー
ンケースステイ、６８はヒンジピン、７１は偏心式張力
調整機構、７２は偏心部材である。 第３図 ４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、後輪側に設けた従動スプロケットと、該スプロケッ
   トに掛装したチェーンとを覆うチェーンケースを備える
   自動二輪車において、 前記チェーンケースの外側面に開口部を形成するととも
   に、該開口部を開閉可能とするカバーを設けたことを特
   徴とする自動二輪車のチェーンケース。 ２、前記後輪の車軸と、該車軸を支持するスイングアー
   ムとの間に前記チェーンに対する張力調整機構が設けら
   れ、前記チェーンケースは前記車軸側に支持されること
   を特徴とする請求項１記載の自動二輪車のチェーンケー
   ス。 ３、前記張力調整機構は前記スイングアームに対して前
   記車軸を偏心支持する偏心部材を有しており、前記開口
   部は前記チェーンケースの後端部から前記車軸の端部外
   側方に亙り形成されていることを特徴とする請求項２記
   載の自動二輪車のチェーンケース。