JP2850241B2 - 自動2輪車 - Google Patents

自動2輪車

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JP2850241B2
JP2850241B2 JP63257362A JP25736288A JP2850241B2 JP 2850241 B2 JP2850241 B2 JP 2850241B2 JP 63257362 A JP63257362 A JP 63257362A JP 25736288 A JP25736288 A JP 25736288A JP 2850241 B2 JP2850241 B2 JP 2850241B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は車体中央部上部のヘッドパイプとシートと
の間の空間に開閉自在の収納ボックスを配設した自動2
輪車に関する。
(従来の技術) 従来、この種の自動2輪車の一例としては、実公昭63
−3572号公報に掲載されたものがあり、これは車体中央
部に搭載されたエンジンユニットの上方であって、ヘッ
ドパイプとシートとの間の空間に、ヘルメット等比較的
嵩張る物品を収納する開閉自在の格納ボックスを配設し
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の自動2輪車では収納
ボックスの下方にてエアクリーナとキャブレタとを前後
方向に並置し、しかも、車体のコンパクト化のために、
収納ボックスとエアクリーナとが相互に近接して配置さ
れているので、エアクリーナ内のエレメント交換等のメ
ンテナンスを行なう場合には、エアクリーナの上方にあ
る収納ボックス1が邪魔になるので、これを取外し、そ
のメンテナンス終了後に再び収納ボックスを所定の取付
け位置に取付けなければならず、エアクリーナのメンテ
ナンスが面倒であるという課題がある。
また、この種の従来の自動2輪車ではエアクリーナの
後方に燃料タンクを近接して配置しているので、スイン
グアームと共に後輪を緩衝支持するリアクッションユニ
ットの上端部をエアクリーナ、あるいは燃料タンクのい
ずれか一方側に偏位させてメインフレームに枢着する場
合には、このリアクションユニットの上端部の揺動中心
周りの揺動から逃げるため、エアクリーナ、あるいは燃
料タンクに逃げ用の凹部を形成しなければならず、この
凹部の分だけ、エアクリーナ、あるいは燃料タンクの容
量を減容させるという課題がある。
そこで本発明は上記事情を考慮してなされたもので、
その第1の目的はエアクリーナのメンテナンスの容易化
を図ることができる自動2輪車を提供することにあり、
また、第2の目的はリアクッションユニットの上端部の
揺動から逃げるための逃げ量を縮小させて、エアクリー
ナと燃料タンクの容量の増大を図ることができる自動2
輪車を提供することにある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 請求項1に記載された発明は、車体中央部に搭載され
たエンジンユニットの上方であって、ヘッドパイプとシ
ートとの間の空間に収納ボックスを配設し、この収納ボ
ックスの下方にてエアクリーナとキャブレタとを前後方
向に並設し、このエアクリーナの後方に燃料タンクを配
設し、後輪を上下方向に揺動自在に支持するスイングア
ームの分岐端をベルクランクに回動自在に枢着する自動
2輪車において、前記ベルクランクの自由端部に下端部
を回動自在に枢着するリアクッションユニットの上端部
を、前記エアクリーナと燃料タンクとの間の中間部にて
メインフレームに回動自在に枢着したことを特徴とす
る。
(作用) リアクッションユニットの上端部をエアクリーナと燃
料タンクの間の中間部にてメインフレームに取付けてい
るので、このエアクリーナと燃料タンクとの間隙をリア
クッションユニットの上端部の揺動からの逃げの一部に
利用することができる。
したがって、本発明によれば、リアクッションユニッ
トの上端部をエアクリーナ、あるいは燃料タンクのいず
れか一方側に偏位させる従来例の場合に比して、このリ
アクッションユニットの上端部の揺動からの逃げ量をエ
アクリーナと燃料タンクとの間隙の分だけ差し引いて縮
小することができ、その分、エアクリーナと燃料タンク
の容量の増大を図ることができる。
(実施例) 以下本願発明の実施例をそれぞれ説明する。
第1図は本願発明の一実施例をそれぞれ含む自動2輪
車の全体構成を示す側面図であり、図において、自動2
輪車1はハンドル2により操舵される前輪3と、エンジ
ンユニット4により駆動される後輪5とを走行方向前後
に配設し、車体中央部を構成するメインフレーム6内に
エンジンユニット4を懸架している。
メインフレーム6の前上端部はヘッドパイプ7に固着
され、このヘッドパイプ7内を軸心周りに回動自在に挿
通する図示しないステアリングシャフトの下端が、前輪
3をトレーリング型で緩衝懸架するフロントフォーク8
に連結されている。
メインフレーム6の後部にはこれよりさらに後方へ延
びるシートレール9の前端部が固着され、このシートレ
ール9はメインフレーム6の後端部に固着されたサポー
トチューブ10により支持されている。
シートレール9上にはシート11およびその後方のピリ
オンシート12が載置固定され、これら両シート11,12の
下方の両側面はボディカバー13により被覆されている。
このシート11の下方には燃料タンク14が配置され、燃
料タンク14の後端部14aはピリオンシート12の下方まで
延び、後端部14aの上端注油口にはフィラーキャップ15
が被冠されている。
そして、シート11とヘッドパイプ7の間であって、車
体中央部のエンジンユニット4の上方のスペースには第
1の発明に係る収納ボックス16が配置され、この収納ボ
ックス16の前後両端部が支持金具17,18を介してそれぞ
れメインフレーム6とシートレール9にそれぞれ固定さ
れている。
収納ボックス16は第2図にも示すように上面の一部が
開口され、その開口前縁にはボックスカバー19の前端が
開閉自在に蝶着され、ボックスカバー19の閉じた位置を
図示しないロック装置によりロックするようになってい
る。
また、収納ボックス16はその内部に例えばヘルメット
等の嵩張る物品を収納できる収納スペースを有し、収納
ボックス16の下方にはキャブレタ20とエアクリーナ21と
を前後方向に並置している。
そして、第2図に示すようにエアクリーナ21の開閉自
在の上蓋21aのほぼ直上に対応する収納ボックス16の底
部16aには、所要形状の連絡口16bを穿設し、この連絡口
16bに開閉蓋16cを収納ボックス16内より嵌脱自在に嵌入
することにより、連絡口16bを開閉自在に閉塞するよう
になっている。
したがって、開閉蓋16cを取り外すことにより連絡口1
6bを開口させ、この連絡口16bを通して、エアクリーナ2
1の上蓋21aを取り外し、エアクリーナ21内のエレメント
の交換等のメンテナンスを行なうことができるようにな
っている。
なお、開閉蓋16cとエアクリーナ21の上蓋21aとを一体
にして、第3図で示す兼用上蓋22に構成してもよい。
兼用上蓋22は第2図で示す開閉蓋16cとエアクリーナ2
1の上蓋21aの両者の機能を兼備するように、例えば有蓋
無底筒体に構成され、その後側周面に吸気孔22aを開口
させている。
また、兼用上蓋22は収納ボックス16の連絡口16bに着
脱自在に嵌入されている状態で、その連絡口16bと、上
蓋を有しないエアクリーナ21Aの上端開口とを共に閉塞
する一方、この兼用上蓋22を連絡口16bより取り外すこ
とにより、この連絡口16bとエアクリーナ21Aの上端開口
とを同時に開口するようになっている。
したがって、開口中の連絡口16bを通して、エアクリ
ーナ21A内にアクセスし、その内部のエレメント23の交
換等のメンテナンスを簡単に行なうことができる。
ところで、第1図に示すように後輪5を上下方向に揺
動自在に支持するスイングアーム24の前部は分岐アーム
25を介して揺動自在のベルクランク26の屈曲中間部に回
動自在に枢着されている。
ベルクランク26の揺動自由端にはリアクッションユニ
ット27の下端部27aが枢支され、リアクッションユニッ
ト27の上端部27bはエアクリーナ21の後端と燃料タンク1
4の前端との間の中間部にて、メインフレーム6の後端
部に回動自在に枢着されている。
すなわち、第4図の部分拡大図に示すように、リアク
ッションユニット27の上端部27bはその中心を、エアク
リーナ21の後端と燃料タンク14の前端との間の間隙gの
中心を垂直方向に垂下する中心線l0に一致させてメイン
フレーム6の後端部に枢着している。
したがって、リアクッションユニット27の上端部27b
の揺動から逃げるために、この上端部27bのエアクリー
ナ21後端部下部と、燃料タンク14の前端部下部とに逃げ
用の凹部28,29をそれぞれ形成している。
しかし、このエアクリーナ21と燃料タンク14との間の
間隙gをリアクッションユニット27の逃げ用のスペース
に活用できるので、エアクリーナ21の逃げ用凹部28と、
燃料タンク14の逃げ用凹部29の逃げ量を縮小することが
できる。
その結果、エアクリーナ21と燃料タンク14の容量増大
を図ることができる。なお、第1図中符号30はヘッドパ
イプ7の前方を被覆するカウリングである。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、リアクッションユニッ
トの上端部を、エアクリーナと燃料タンクの間の中間部
にてメインフレームに枢着するので、このエアクリーナ
と燃料タンクとの間隙を、リアクッションユニットの上
端部から逃げるためのスペースの一部に活用することが
できる。
したがって、その分、エアクリーナと燃料タンクの逃
げ用凹部の縮小を図ることができるので、エアクリーナ
と燃料タンクの容量増大を図ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の一実施例を含む自動2輪車の側面
図、第2図は第1図のエアクリーナ周りを一部縦断面で
示す部分拡大図、第3図は第2図の変形例を一部縦断面
で示す部分拡大図、第4図は第1図で示すリアクッショ
ンユニット周りの部分拡大図である。 1……自動2輪車、第4……エンジンユニット、6……
メインフレーム、7……ヘッドパイプ、14……燃料タン
ク、16……収納ボックス、16b……連絡口、16c……開閉
蓋、20……キャブレタ、21……エアクリーナ、22……兼
用上蓋、24……スイングアーム、26……ベルクランク、
27……リアクッションユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62J 9/00 B62J 39/00 B62K 25/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体中央部に搭載されたエンジンユニット
    の上方であって、ヘッドパイプとシートとの間の空間に
    収納ボックスを配設し、この収納ボックスの下方にてエ
    アクリーナとキャブレタとを前後方向に並設し、このエ
    アクリーナの後方に燃料タンクを配設し、後輪を上下方
    向に揺動自在に支持するスイングアームの分岐端をベル
    クランクに回動自在に枢着する自動2輪車において、前
    記ベルクランクの自由端部に下端部を回動自在に枢着す
    るリアクッションユニットの上端部を、前記エアクリー
    ナと燃料タンクとの間の中間部にてメインフレームに回
    動自在に枢着したことを特徴とする自動2輪車。
JP63257362A 1988-10-14 1988-10-14 自動2輪車 Expired - Fee Related JP2850241B2 (ja)

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