JPH0362696B2 - - Google Patents

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JPH0362696B2
JPH0362696B2 JP59220565A JP22056584A JPH0362696B2 JP H0362696 B2 JPH0362696 B2 JP H0362696B2 JP 59220565 A JP59220565 A JP 59220565A JP 22056584 A JP22056584 A JP 22056584A JP H0362696 B2 JPH0362696 B2 JP H0362696B2
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Japan
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liposome
liposome preparation
preparation according
arachidonic acid
freeze
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JP59220565A
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Jun Mizutani
Seiji Shioda
Mitsuharu Inaba
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Ono Pharmaceutical Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジミリストイルホスフアチジルコリ
ンを主成分とする凍結乾燥されたリポゾーム製剤
に関するものである。更に詳しく言えば、本発明
は水に難溶性のアラキドン酸代謝産物、またはそ
れらの構造類似化合物、またはベンゾアミド誘導
体をリポゾーム膜中に取込ませて、凍結乾燥させ
てなる製剤に関するものである。 〔従来の技術〕 アラキドン酸代謝産物はプロスタグランジンの
発見に始まり、近年その強い生理活性に注目され
広範な研究が行なわれ、プロスタサイクリン、ト
ロンボキサン、ロイコトリエンと発見されてき
た。プロスタグランジン及びプロスタサイクリン
に関しては、それ自体有効な活性を有し医薬品と
しても利用されているが、さらに生理活性の分
離、生理作用の増強、安定性の向上を目的として
数多くの類似化合物が合成されている(特開昭52
−85151号、同54−44639号及び同54−130543号参
照のこと)。また、トロンボキサン及びロイコト
リエンは、それ自体は医薬品としての利用価値は
少ないと考えられるが、それらの合成酵素阻害剤
や拮抗剤は、医薬品として利用するために数多く
合成されている(特開昭55−313、同57−24338号
及び同57−193428号参照のこと)。 一方、近年ドラツグキヤリアーとしてのリポゾ
ームの研究が広く行なわれており、種々の薬物を
リポゾームに封入して投与し、薬物の目的臓器へ
の集中、薬物の持続を目的とした試みは従来から
行なわれている。 リポゾームの膜構成成分は、主にホスフアチジ
ルコリンが用いられ、特に卵黄及び大豆由来の天
然リン脂質や、ジステアロイルホスフアチジルコ
リン及びジパルミトイリホスフアチジルコリンな
どの合成リン脂質を使用した報告が数多く提出さ
れている〔Biochemistory,20,4229−4238
(1981)、J.Pharm.Sc.,73,2,203−206
(1984)、The Lancet,1320−1322(Jun.23,
1979)、Annals New York Academy of
Sciences,411−425(1978)参照のこと〕。 過去の出願においては、リポゾーム膜構成成分
のリン脂質や、その中に含有される薬物を広い範
囲にわたつて記載しているものが多い。その中で
プロスタグランジンを有効成分として含有するリ
ポゾーム製剤については、特開昭55−153713号に
記載されている。ここでは、柔軟性に欠ける、機
械的強度が不十分である、徐放性がないという従
来のリポゾームがもつ欠点を改善するために、ホ
スフアチジルコリンにトリグリセライドやロウの
ような油性物質を加えることが提案されている
が、凍結乾燥に関する記載がなく、上記内容にし
たがつてプロスタグランジンを包含した場合、プ
ロスタグランジンは水に不安定であるために保存
の面から実用上使用は不可能である。 また、ドラツグキヤリアーとしての作用をもつ
ものとして脂肪乳剤がある(特開昭58−222014号
参照のこと)。しかし脂肪乳剤とリポゾーム製剤
とは製剤形態が全く違つている。リポゾーム製剤
はリン脂質膜中に薬物が入つているのに対し、脂
肪乳剤は薬物を溶解した植物油を水に分散させた
ものである。従つてリポゾーム製剤では、凍結乾
燥ができるのに対して、脂肪乳剤ではそれができ
ないという点で本発明と異なつている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 リポゾーム膜構成成分としての天然ホスフアチ
ジルコリンは、組成が一定でなく、また分子中の
二重結合に起因する酵素、光による自動酸化がお
こりやすく保存が困難である。一方、飽和脂肪酸
鎖をもつ合成ホスフアチジルコリンでは自動酸化
に対して安定であり、単一物質であるために一定
の物理的性質が得られるが、リポゾーム懸濁液で
の保存は、粒子の凝集と融合による粒子径の巨大
化、リポゾーム構成物質の酸化分解、封入薬物の
漏出と分解、減菌の困難さ等の見地から実用上不
可能であり、またその凍結保存は温度制限がある
ために、流通、保存に大きな制約を与える。そこ
で、凍結乾燥保存が可能であれば、流通、保存が
簡便になり、従つて大量生産も可能になり、リポ
ゾーム製剤の利用が幅広く行なわれると考えられ
る。しかし、一般的な膜素材として知られている
ホスフアチジルコリン、例えばジパルミトイルホ
スフアチジルコリンを用いたリポゾーム製剤によ
ると、凍結乾燥まではできるが、使用の段階で再
分解した際に粒子径が不均一であつたり、含有薬
物の取込み率が低下するという欠点を有してい
る。 また、本発明の呈示する薬物の中には、プロス
タグランジン、プロスタサイクリン、ロイコトリ
エンなど水、空気、熱などに不安定なものが多
く、保存する上で、冷凍したりアルゴン置換した
りする必要があるなど大きな制約がある。そこで
製剤の面からも安定性の改善が要求されている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、アラキドン酸代謝産物、または
それらの構造類似化合物、またはベンゾアミド誘
導体をリポゾーム製剤化し、その特性を保持した
まま、安定性向上のための凍結乾燥可能な膜構成
成分を調査する過程で、ジミリストイルホスフア
チジルコリンが非常にすぐれていることを発見し
た。ジミリストイルホスフアチジルコリンに本発
明の薬物を含有し凍結乾燥したリポゾーム製剤
は、安定性が非常に高く、また再分散した時起泡
も少なく、均一な粒子計が容易に得られ、また、
薬物の包含率も非常にすぐれていることがわかつ
た。 本発明において使用する、飽和脂肪酸鎖の炭素
数が14であるジミリストイルホスフアチジルコリ
ンは、炭素数が16であるジパルミトイルホスフア
チジルコリンと比較してリポゾームの調製に用い
た報告は非常に少なく、実際に、ジミリストイル
ホスフアチジルコリンに薬物を包含させリポゾー
ム製剤化しその応用を試みた報告は皆無である。
なお薬物は包含されていないが、リポゾーム膜に
ジミリストイルホスフアチジルコリンを使用した
文献として〔Cancer Research,44,375−378
(Jan.1984)〕がある。その内容は、ジミリストイ
ルホスフアチジルコリン:ジミリストイルホスフ
アチジルグリセロール=7:3(モル比)でリポ
ゾーム膜を合成し、これをラベル化したものを薬
物と組み合わさずに単独で生体内に投与し、その
持続性や臓器の選択性を観察したものである。従
つて本発明の目的及び効果である凍結乾燥された
リポゾーム製剤による粒子の均一化及び薬物の安
定化等については全く記載されておらず、リポゾ
ーム製剤を実用化する上でジミリストイルホスフ
アチジルコリンが特にすぐれた性質を示すことは
何ら示唆されていない。 ジミリストイルホスフアチジルコリンとジパル
ミトイルホスフアチジルコリンを比較する過程で
飽和脂肪酸鎖の炭素数が12であるジラウロイルホ
スフアチジルコリンとの比較も考えられるが、ジ
ラウロイルホスフアチジルコリンには溶血作用が
あり臨床には用いられないことがわかつている
〔J.Biochem.,78,431−434(1957)参照のこ
と〕。一方、ジミリストイルホスフアチジルコリ
ンには溶血現象は見られなかつた。 本発明者らは脂溶性薬物であるアラキドン酸代
謝産物、それらの構造類似化合物、それらの合成
酵素阻害剤および拮抗剤をリポゾーム製剤化し、
その特性すなわち再分散時に起泡がなく、均一な
粒子径が得られかつ薬物の包含率がすぐれている
という性質を保持したまま、安定性向上のための
膜成分を調査する過程で、ジミリストイルホスフ
アチジルコリンが非常にすぐれた包含率を示すこ
とを発見し、さらに糖類を賦形剤として凍結乾燥
することによりリポゾーム製剤の特性及び薬物の
安定性の点で一層改善されることを見い出し本発
明を完成した。 本発明によるリポゾーム製剤は、膜成分として
50〜100%、好ましくは90〜100%のジミリストイ
ルホスフアチジルコリンを主成分とし、水相成分
として糖類を賦形剤及び含有薬物の安定化剤とし
て製造時の濃度で1〜10%含ませ、凍結乾燥によ
り製造したものである。さらに所望により薬物に
よつては膜成分として中性脂質または荷電脂質を
単独あるいは混合して添加してもよい。 水相成分としての糖類はラクトース、マンニト
ール、マルトースまたはキシリトールなどがあげ
られ、好ましくはラクトースまたはマンニトール
がよい。中性脂質としてはコレステロール、トリ
グリセライドなど、荷電脂質としてはホスフアチ
ジン酸、ステアリルアミンなどがあげらるが、特
に限定されるものでなく一般に医薬用として使用
可能なものであれば何でもよい。 包含される薬物としては、アラキドン酸代謝産
物として、プロスタグランジン(PG)A1
PGA2、PGD1、PGD2、PGE1、PGE2、PGF1
PGF2、PGI1、PGI2、トロンボサキンA2、ロイ
コトリエン(LT)A4、LTB4、LTC4、LTD4
LTE4などがあげられ、それらの構造類似化合物
としては、アラキドン酸代謝産物を基本骨格とし
構造修飾された化合物であるなら何でもよいが、
好ましくは、6−ケト−PGE1誘導体(特開昭54
−44639号参照)、カルバサイクリン誘導体(特開
昭55−64541号参照)及びPGD2誘導体(特開昭
59−164770号参照)およびトロンボキサンA2
導体(特開昭61−49号参照)などがあげられる。
また、他に含まれる薬物としてベンゾアミド誘導
体(特開昭61−50977号参照)などがあげられる。 〔製法〕 本発明におけるリポゾーム製剤の製造には公知
の技術が用いられる。例えばジミリストイルホス
フアチジルコリンを主成分とする膜材をエタノー
ル、メタノール、ジエチルエーテルまたはクロロ
ホルムのような有機溶媒に溶解し、薬物を前述の
有機溶媒に溶解したものと混合した後、減圧濃縮
させ、フイルム状に乾燥した混合物に、水性溶媒
として前述した糖の水溶液を加えて脂肪濃度を1
〜100mg/ml、好ましくは10〜50mg/mlに調整し、
振とうし、超音波処理を行ない、メンブランフイ
ルターでろ過した後バイアルに分注して凍結真空
乾燥を行なう方法により製造することができる。 〔実施例〕 以下実施例および実験例を示すが本発明はこれ
らの例によつて限定されるものではない。なお各
例の中で使用した化合物a,b,c,d,e,f
については表5として最後に示した。 実施例 1 市販合成ジミリストイルホスフアチジルコリン
200mgを10mlのクロロホルムに溶解し、これに化
合物f10mgをエタノール1mlに溶解したものを加
え、30mlのナスフラスコに入れ、ロータリーエバ
ポレイターで溶倍を留去した。5%マンニトール
溶液10mlを加え、振盪、超音波照射した後0.2μm
のポリカーボネイトメンブランフイルターで濾過
し、1mlずつバイアルに分注した後、凍結乾燥を
行つた。 実施例 2 市販合成ジミリストイルホスフアチジルコリン
500mgを10mlのエタノールに溶解し、これに化合
物f2〜10mgをエタノール1mlに溶解したものを加
え、50mlのナスフラスコに入れ、ロータリーエバ
ポレイターで溶媒を留去した。5%ラクトース溶
液10mlを加え、振盪、超音波照射した後0.2μmの
ポリカーボネイトメンブランフイルターで濾過
し、1mlずつバイアルに分注した後、凍結乾燥を
行つた。 実施例 3 表1記載のジミリストイルホスフアチジルコリ
ンを主成分とする膜構成成分を10mlのクロロホル
ムに溶解し、これに化合物f1mgをエタノール1ml
に溶解したものを加え、50mlのナスフラスコに入
れ、ロータリーエバポレイターで溶媒を留去し
た。5〜10%ラクトース溶液10mlを加え、振盪、
超音波照射した後0.2μmのポリカーボネイトメン
ブランフイルターで濾過し、1mlずつバイアルに
分注した後、凍結乾燥を行つた。 安定性試験を25℃及び40℃の条件で行つた。各
サンプルの化合物fの残存%は経時的にHPLCで
定量した。 結果を表2に示した。各処方とも安定化されて
おり室温保存が可能であることを示唆している。
【表】
【表】
【表】 実施例 4 表3記載の薬物と市販合成ジミリストイルホス
フアチジルコリン400mgを10mlのエタノールに溶
解し、100mlにナスフラスコに入れ、ロータリー
エバポレイターで溶媒を留去した。10%ラクトー
ス溶液20mlを加え、振盪、超音波照射した後0.4μ
mのポリカーボネイトメンブランフイルターで濾
過し、1mlずつバイアルに分注した後、凍結乾燥
を行い、窒素ガスを封入した。 各々の凍結乾燥リポゾーム製剤に蒸溜水1mlを
加え、軽く振盪することによつて再分散した。
【表】 各々の粒子径(体積分布)を第1図イ〜ヘに示
す。どのリポゾーム製剤も再分散した場合に直径
約2μmに体積分布のピークをもつ非常に良好な
粒度分布を示した。 実験例 1 凍結乾燥前後におけるリポゾームの粒子径分布
比較 市販合成ジパルミトイルホスフアチジルコリン
200mgを用いて実験例1と同様の操作を行ない、
対照のリポゾーム製剤を得た。実施例1及び対照
の2種類の凍結乾燥リポゾーム製剤に各々1mlの
蒸溜水を加えて分散し、凍結乾燥前と凍結乾燥後
の再分散時の粒子径分布(体積分布)を比較し
た。結果を第2図イ〜ニに示す。ジミリストイル
ホスフアチジルコリンを用いた凍結乾燥リポゾー
ム製剤はジパルミトイルホスフアチジルコリンを
用いたものと比較して、再分散する前後で粒子径
に変化がなくいずれも直径0.5〜5μmに体積分布
をもつ非常に良好な粒度分布を示した。 実験例 2 再分散時の包含率と分配係数 市販合成ジパルミトイルホスフアチジルコリン
500mgで同様の操作を行つた。 2種類の凍結乾燥リポゾーム製剤を各々1mlの
蒸溜水を用いて分散し、セルロース透析膜により
40時間の平衡透析を行つた。透析膜の内相と外相
の化合物fの濃度をHPLCにより定量し、包含率
と分配係数を測定した。 表4に結果を示す。ジミリストイルホスフアチ
ジルコリンによる凍結乾燥リポゾーム製剤はジパ
ルミトイルホスフアチジルコリンによるものと比
較して非常に良好な分配係数を示し、化合物fの
取込みが能率よく行われることを示した。したが
つて希釈に伴う分配平衡の移動による影響も低く
抑えられる。
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
本発明により製造されたリポゾーム製剤は冷所
あるいは室温で保存可能であり、使用時に注射用
蒸溜水、注射用生理食塩水あるいは注射用輪液等
で再分散して用いられる。この場合、再分散に用
いる溶液は任意の液量とすることができる。 また本発明で包含される薬物は脂溶性であるた
め、分散液中の水相とリポゾーム膜との間での分
配係数が大きな問題となるが、ジミリストイルホ
スフアチジルコリンを主成分として膜材を構成し
た場合に最も大きな値(100〜5000)を示す。 また本発明によるリポゾーム製剤は、再分散時
に軽く振盪するだけで容易に均一な分散液とな
り、起泡もほとんどなく、リポゾームの粒子径も
0.5〜5.0μmに体積分布のピークをもつものであ
る。これは静脈投与する注射剤として何ら問題の
ない大きさであり、従つて静脈内投与注射剤とし
ても有用である。静脈内投与としての粒子径の規
定はないが、血球より小さくなければならない。
本発明のリポゾーム製剤はこの条件を十分に満足
している。 ジパルミトイルホスフアチジルコリンを膜成分
に用いて、アラキドン酸代謝産物、またはそれら
の構造類似化合物、またはベンゾアミド誘導体を
リポゾーム製剤化し凍結乾燥することによつて実
用的なリポゾーム製剤が始めて可能になつた。本
製剤は医薬品として利用する上で必要な条件、す
なわち大量生産、流通、保存、簡敏な使用方法の
すべてを満足させ、従つて将来製品化を行なう上
で本発明による製剤上の利用価値は非常に高い。 さらに、本発明によるリポゾーム製剤はこれら
の薬物を肝臓、脾臓、肺の他、炎症部位等に選択
的に運搬し、少量の投与量で副作用を発現させる
ことなく多様な主作用を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図イ〜ヘは表5に記載の5種類の薬物を含
有するジミリストイルホスフアチジルコリンによ
る凍結乾燥リポゾーム製剤の再分散時の粒子径分
布(体積分布)を示すグラフであり、第2図はリ
ポゾーム製剤の凍結乾燥前後における粒子径分布
(体積分布)を示すグラフであり、イはジミリト
イルホスフアチジルコリンについての凍結乾燥前
の、又ロは同じく凍結乾燥後の分布を示し、ハは
ジパルミトイルホスフアチジルコリンについての
凍結乾燥前の、又ニは同じく凍結乾燥後の分布を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジミリストイルホスフアチジルコリンをリポ
    ゾーム膜素材の主成分とし、アラキドン酸代謝産
    物、またはそれらの構造類似化合物、またはそれ
    らの合成酵素阻害剤あるいは拮抗剤であるベンソ
    アミド誘導体を有効成分として含有させ、さらに
    糖類を加えて、凍結乾燥されたリポゾーム製剤。 2 アラキドン酸代謝産物がプロスタグランジ
    ン、プロスタサイクリン、トロンボキサンまたは
    ロイコトリエンである特許請求の範囲第1項記載
    のリポゾーム製剤。 3 アラキドン酸代謝産物構造類似化合物が、ア
    ラキドン酸代謝産物を基本骨格とし構造修飾され
    た、6−ケト−PGE1誘導体、カルバサイクリン
    誘導体またはPGD2誘導体である特許請求の範囲
    第1項記載のリポゾーム製剤。 4 アラキドン酸代謝産物構造類似化合物が9α,
    11α−ジメチルメタノ−13−アザ−14−オキソ−
    15β−ヒドロキシ−15−シクロペンチル−16,
    17,18,19,20−ペンタノル−11a−カルバトロ
    ンボ−5Z−エン酸である特許請求の範囲第1項
    記載のリポゾーム製剤。 5 有効成分が8−(p−ヘプチルオキシベンゾ
    イル)アミノ−2−(5−テトラゾリル)−1,4
    −ベンゾジオキサンである特許請求の範囲第1項
    記載のリポゾーム製剤。 6 糖類がラクトースまたはマンニトールである
    特許請求の範囲第1項記載のリポゾーム製剤。 7 リポゾーム膜素材が、更に中性脂質または荷
    電脂質を含む特許請求の範囲第1乃至6項のいず
    れかの項に記載のリポゾーム製剤。 8 中性脂質がコレステロールまたはトリグリセ
    ライドである特許請求の範囲第7項記載のリポゾ
    ーム製剤。
JP59220565A 1984-10-22 1984-10-22 ジミリストイルホスフアチジルコリンを主成分とする凍結乾燥されたリポゾ−ム製剤 Granted JPS61100518A (ja)

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