JP2550352B2 - リポソ−ム製剤 - Google Patents
リポソ−ム製剤Info
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- JP2550352B2 JP2550352B2 JP62159090A JP15909087A JP2550352B2 JP 2550352 B2 JP2550352 B2 JP 2550352B2 JP 62159090 A JP62159090 A JP 62159090A JP 15909087 A JP15909087 A JP 15909087A JP 2550352 B2 JP2550352 B2 JP 2550352B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liposome
- liposomes
- aqueous dispersion
- ion
- liposome preparation
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Liposomes
- A61K9/1277—Processes for preparing; Proliposomes
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、糖類を含有させ且つイオン濃度を約20mM以
下としたリポソームの水分散液を噴霧乾燥して製したリ
ポソーム製剤に関する。本発明の製剤はリポソームの安
定性に優れたものである。
下としたリポソームの水分散液を噴霧乾燥して製したリ
ポソーム製剤に関する。本発明の製剤はリポソームの安
定性に優れたものである。
<従来の技術> リポソームの構造は、熱力学的には安定なものではな
い場合が多く、懸濁液として調製しても通常はリポソー
ム粒子同士の凝集、融合更には沈殿物の生成や不溶物の
析出が比較的速やかに生じてしまうことが知られてい
る。即ち、凝集や融合などにより、リポソームのみかけ
の粒子径が変化すれば、それに伴って体内動態の変化、
薬効発現の変化などが起こることが当然予想される。し
たがって多くの研究者によりリポソームの臨床への応用
研究がなされているにもかかわらず、いまだかって大規
模なリポソーム製剤が商品化されえない一つの大きな要
因が、このリポソームの製剤としての不安定さにある。
い場合が多く、懸濁液として調製しても通常はリポソー
ム粒子同士の凝集、融合更には沈殿物の生成や不溶物の
析出が比較的速やかに生じてしまうことが知られてい
る。即ち、凝集や融合などにより、リポソームのみかけ
の粒子径が変化すれば、それに伴って体内動態の変化、
薬効発現の変化などが起こることが当然予想される。し
たがって多くの研究者によりリポソームの臨床への応用
研究がなされているにもかかわらず、いまだかって大規
模なリポソーム製剤が商品化されえない一つの大きな要
因が、このリポソームの製剤としての不安定さにある。
リポソームの水分散液を噴霧乾燥し、使用時に水で復
水させる使用方法としては、特願昭58−168824号の方法
をあげることができる。本方法では高濃度の塩化ナトリ
ウムのような電解質、グルコース、マンニトール等の糖
類を添加しているが、経時的な安定性については開示し
ていない。
水させる使用方法としては、特願昭58−168824号の方法
をあげることができる。本方法では高濃度の塩化ナトリ
ウムのような電解質、グルコース、マンニトール等の糖
類を添加しているが、経時的な安定性については開示し
ていない。
以上記した如く、従来のリポソームの水分散液を噴霧
乾燥して製したリポソーム製剤は非常に不安定であり、
半年以上の安定性を有するものは得られていない。
乾燥して製したリポソーム製剤は非常に不安定であり、
半年以上の安定性を有するものは得られていない。
<発明の構成> 本発明は、糖類を含有させ且つイオン濃度を約20mM以
下としたリポソームの水分散液を噴霧乾燥して製したリ
ポソーム製剤に関する。
下としたリポソームの水分散液を噴霧乾燥して製したリ
ポソーム製剤に関する。
本発明にかかわるイオンについては、一価のカチオン
及びアニオンが好ましく、その具体例としては、カリウ
ムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオン等のアル
カリ金属イオン、トリエチルアンモニウムイオン、ジイ
ソプロパノールアンモニウムイオン、ジエタノールアン
モニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、
テトラメチルアンモニウムイオン等のアンモニウムイオ
ン、クロルイオン、ブロムイオン、ヨウ素イオン、ニト
ロニウムイオン等を、好ましくはナトリウムイオン、カ
リウムイオン、クロルイオン等をあげることができる。
これらのイオンの水分散液中における濃度は小さい程リ
ポソームの安定性の面から好ましく通常は約20mM以下に
することが必要であり、それ以上の濃度ではリポソーム
の長期安定性の面で不安定な場合が多い。
及びアニオンが好ましく、その具体例としては、カリウ
ムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオン等のアル
カリ金属イオン、トリエチルアンモニウムイオン、ジイ
ソプロパノールアンモニウムイオン、ジエタノールアン
モニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、
テトラメチルアンモニウムイオン等のアンモニウムイオ
ン、クロルイオン、ブロムイオン、ヨウ素イオン、ニト
ロニウムイオン等を、好ましくはナトリウムイオン、カ
リウムイオン、クロルイオン等をあげることができる。
これらのイオンの水分散液中における濃度は小さい程リ
ポソームの安定性の面から好ましく通常は約20mM以下に
することが必要であり、それ以上の濃度ではリポソーム
の長期安定性の面で不安定な場合が多い。
本発明にかかかわる糖類としては、ブドウ糖、ガラク
トース、マンノース、フルクトース、イノシトール、リ
ボース、キシロースウ等の単糖類、乳糖、ショ糖、セロ
ビオース、トレハロース、マルトース等の二糖類、ラフ
ィノース、メレジトース等の三糖類、シクロデキストリ
ン等のオリゴ糖、デキストリン等の多糖類、キシリトー
ル、ソルビトール、マンニトール、マルチトール等の糖
アルコールを、好ましくは乳糖、トレハロース、マルト
ース、マンニトール等をあげることができる。これらの
糖類の使用量は得に限定されず、通常リポソームの水分
散液1重量部に対し0.001〜0.3重量部、好ましくは0.01
〜0.15重量部使用される。
トース、マンノース、フルクトース、イノシトール、リ
ボース、キシロースウ等の単糖類、乳糖、ショ糖、セロ
ビオース、トレハロース、マルトース等の二糖類、ラフ
ィノース、メレジトース等の三糖類、シクロデキストリ
ン等のオリゴ糖、デキストリン等の多糖類、キシリトー
ル、ソルビトール、マンニトール、マルチトール等の糖
アルコールを、好ましくは乳糖、トレハロース、マルト
ース、マンニトール等をあげることができる。これらの
糖類の使用量は得に限定されず、通常リポソームの水分
散液1重量部に対し0.001〜0.3重量部、好ましくは0.01
〜0.15重量部使用される。
次に、本発明のリポソーム製剤の製造法を説明する。
即ち、種々の公知の方法例えば、ジャーナル・オブ・
モレキュラー・バイオロジー、Vol13,238頁(1965)に
開示された方法に従い、リポソームの膜成分物質をクロ
ロホルム等の適当な有機溶媒に溶解後、溶媒を減圧留去
してリピッドフィルムを形成させ、これを水に懸濁させ
次いで糖類を添加することによりリポソームの水分散液
を製造することができる。又、上記のようにして製した
リピッドフィルムを、糖類を添加した水溶液に懸濁させ
ることによってもリポソームの水分散液を製造すること
ができる。
モレキュラー・バイオロジー、Vol13,238頁(1965)に
開示された方法に従い、リポソームの膜成分物質をクロ
ロホルム等の適当な有機溶媒に溶解後、溶媒を減圧留去
してリピッドフィルムを形成させ、これを水に懸濁させ
次いで糖類を添加することによりリポソームの水分散液
を製造することができる。又、上記のようにして製した
リピッドフィルムを、糖類を添加した水溶液に懸濁させ
ることによってもリポソームの水分散液を製造すること
ができる。
上記膜成分物質については、ホスファチジルコリン、
ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリ
ン、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジル
コリン、スフィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシ
チン等に代表されるリン脂質の他、糖脂質、ジアルキル
型合成界面活性剤等の一種又は二種以上の混合物が主体
となる。そして、これに膜安定化剤としてコレステロー
ル、コレスタノール等のステロール類を、荷電物質とし
てジセチルホスフェート、ホスファチジン酸、ガングリ
オシド、ステアリルアミン等を、更に酸化防止剤として
α−トリフェロール等を加えて膜成分物質を形成させて
も良い。このようなリポソーム膜成分物質の成分の比率
は何ら限定されるべきものではないが、好ましくは脂質
1重量部に対し、ステロール類を0〜1重量部程度、荷
電物質を0〜0.2重量部程度加えるのが適している。
ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリ
ン、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジル
コリン、スフィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシ
チン等に代表されるリン脂質の他、糖脂質、ジアルキル
型合成界面活性剤等の一種又は二種以上の混合物が主体
となる。そして、これに膜安定化剤としてコレステロー
ル、コレスタノール等のステロール類を、荷電物質とし
てジセチルホスフェート、ホスファチジン酸、ガングリ
オシド、ステアリルアミン等を、更に酸化防止剤として
α−トリフェロール等を加えて膜成分物質を形成させて
も良い。このようなリポソーム膜成分物質の成分の比率
は何ら限定されるべきものではないが、好ましくは脂質
1重量部に対し、ステロール類を0〜1重量部程度、荷
電物質を0〜0.2重量部程度加えるのが適している。
上記の膜成分物質の使用量は特に限定されず、通常水
1重量部に対し、0.0001〜0.05重量部、好ましくは0.00
1〜0.008重量部である。
1重量部に対し、0.0001〜0.05重量部、好ましくは0.00
1〜0.008重量部である。
このようにして製されたリポソームの水分散液につい
ては、一価の塩基又は酸を用いてそのpHを中性付近、好
ましくは約6.0〜約8.0に調節することが望ましい。
ては、一価の塩基又は酸を用いてそのpHを中性付近、好
ましくは約6.0〜約8.0に調節することが望ましい。
上記一価の塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム等の水酸化物、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチ
ルアミン等のアミン類を、好ましくは水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム等をあげることができる。又、一価の
酸としては塩酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等
を、好ましくは塩酸、硝酸等をあげることができる。こ
れらの酸及び塩基の使用量については可及的少量にする
ことが望ましい。そして最終的に得られるリポソームの
水分散液におけるイオン濃度についてはなるべく小さい
ことが望ましく、具体的には前記のように約20mM以下に
することが必要である。
リウム、水酸化リチウム等の水酸化物、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチ
ルアミン等のアミン類を、好ましくは水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム等をあげることができる。又、一価の
酸としては塩酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等
を、好ましくは塩酸、硝酸等をあげることができる。こ
れらの酸及び塩基の使用量については可及的少量にする
ことが望ましい。そして最終的に得られるリポソームの
水分散液におけるイオン濃度についてはなるべく小さい
ことが望ましく、具体的には前記のように約20mM以下に
することが必要である。
かくして製されたリポソームの水分散液は通常の方法
で噴霧乾燥させることにより、目的とするリポソーム製
剤を製造することができる。噴霧乾燥における望ましい
操作としては、入口温度を110〜200℃、好ましくは120
〜150℃にすることをあげることができる。
で噴霧乾燥させることにより、目的とするリポソーム製
剤を製造することができる。噴霧乾燥における望ましい
操作としては、入口温度を110〜200℃、好ましくは120
〜150℃にすることをあげることができる。
本発明のリポソーム製剤に保持される薬剤としては特
に制限はなく、シトシンアラビノシド、メトトレキセー
ト、アドリアマイシンに代表される制癌剤、アムホテリ
シンB、ゲンタマイシン、ピペラシリン等の抗生物質、
グルタチオン等の肝臓病薬、スーパーオキシドジスムタ
ーゼ、グルコアミラーゼ等の酵素、インターフェロン、
インターロイキン、腫瘍壊死因子(TNF)、上皮成長因
子(EGF)、エリスロポエチン等の生理活性物質、プロ
スタグランジン、ステロイド等のホルモン類、ムラミル
ジペプタイド、ムラミルトリペプタイド、リンホカイ
ン、レンチナン等の免疫賦活剤、DNA、RNAの如き核酸
類、ビタミンA、C、Kに代表されるビタミン類等の
他、サリチル酸ナトリウム等の一般薬剤をあげることが
できる。これらの薬剤をリポソーム内に保持させるには
以下のようにすればよい。即ち、薬剤を水に溶解させ、
次いでこれにリピッドフィルムを懸濁させればよく、又
クロロフィル、グラミシジンアS.ビタミンA等に代表さ
れる膜親和性薬剤については、これを膜成分物質と一緒
に有機溶媒中に混合せしめ、次いで溶媒を留去させ、得
られるリピッドフィルムを水に懸濁させると薬剤の保持
効率がよいリポソームの水分散液を得ることができる。
これを前記のように噴霧乾燥させることにより薬剤を保
持したリポソーム製剤を得ることができる。
に制限はなく、シトシンアラビノシド、メトトレキセー
ト、アドリアマイシンに代表される制癌剤、アムホテリ
シンB、ゲンタマイシン、ピペラシリン等の抗生物質、
グルタチオン等の肝臓病薬、スーパーオキシドジスムタ
ーゼ、グルコアミラーゼ等の酵素、インターフェロン、
インターロイキン、腫瘍壊死因子(TNF)、上皮成長因
子(EGF)、エリスロポエチン等の生理活性物質、プロ
スタグランジン、ステロイド等のホルモン類、ムラミル
ジペプタイド、ムラミルトリペプタイド、リンホカイ
ン、レンチナン等の免疫賦活剤、DNA、RNAの如き核酸
類、ビタミンA、C、Kに代表されるビタミン類等の
他、サリチル酸ナトリウム等の一般薬剤をあげることが
できる。これらの薬剤をリポソーム内に保持させるには
以下のようにすればよい。即ち、薬剤を水に溶解させ、
次いでこれにリピッドフィルムを懸濁させればよく、又
クロロフィル、グラミシジンアS.ビタミンA等に代表さ
れる膜親和性薬剤については、これを膜成分物質と一緒
に有機溶媒中に混合せしめ、次いで溶媒を留去させ、得
られるリピッドフィルムを水に懸濁させると薬剤の保持
効率がよいリポソームの水分散液を得ることができる。
これを前記のように噴霧乾燥させることにより薬剤を保
持したリポソーム製剤を得ることができる。
<発明の効果> 本発明のリポソーム製剤は従来のものには見られかっ
たような長期間のリポソームの安定性を有するものであ
る。従って、本発明は安定なリポソーム製剤として優れ
たものである。
たような長期間のリポソームの安定性を有するものであ
る。従って、本発明は安定なリポソーム製剤として優れ
たものである。
<実施例> 次に本発明を実施例及び試験例により説明するが、こ
れらは 本発明を限定するものではない。
れらは 本発明を限定するものではない。
参考例1 完全水添精製卵黄レシチン(IV=1,リン脂質95%以
上)30.0g、コレステロール15.0g、ジセチルホスフェー
ト2.2g及びビタミンK1 1.6gを秤取しアジホモミキサー
内でクロロホルム100mlに溶解せしめた後、パドルミキ
サーによる撹拌を行いながら、窒素ガスを送り溶媒を除
去した。この時、液体窒素で冷却したトラップを用いて
溶媒をほぼ完全に回収した。この時のアジホモミキサー
内の温度は、50〜60℃であった。
上)30.0g、コレステロール15.0g、ジセチルホスフェー
ト2.2g及びビタミンK1 1.6gを秤取しアジホモミキサー
内でクロロホルム100mlに溶解せしめた後、パドルミキ
サーによる撹拌を行いながら、窒素ガスを送り溶媒を除
去した。この時、液体窒素で冷却したトラップを用いて
溶媒をほぼ完全に回収した。この時のアジホモミキサー
内の温度は、50〜60℃であった。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に、あらかじめ
60℃に加温した5%マンニット水溶液2000mlを加え、充
分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃の間に保ったまま、
ホモミキサー及びパドルミキサーにより充分撹拌し、室
温に房したところ、ビタミンK1を保持した淡黄色のリポ
ソームの水分散液(pH3.6)を得た。
60℃に加温した5%マンニット水溶液2000mlを加え、充
分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃の間に保ったまま、
ホモミキサー及びパドルミキサーにより充分撹拌し、室
温に房したところ、ビタミンK1を保持した淡黄色のリポ
ソームの水分散液(pH3.6)を得た。
充分窒素バブリングを行ったリポソームの水分散液を
2mlずつ褐色バイアルに分注し、凍結乾燥機を用い、凍
結温度−40℃、真空度0.07〜0.02Torrの減圧下で25時間
凍結乾燥を行い、バイアを打栓して黄白色塊状のリポソ
ーム製剤を得た。
2mlずつ褐色バイアルに分注し、凍結乾燥機を用い、凍
結温度−40℃、真空度0.07〜0.02Torrの減圧下で25時間
凍結乾燥を行い、バイアを打栓して黄白色塊状のリポソ
ーム製剤を得た。
参考例2 L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリン2.94
g、コレステロール1.5g、ジセチルホスフェート0.22gを
秤取し、ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめた
後、50〜60℃に加温しながら窒素ガスで溶媒を除去し
た。
g、コレステロール1.5g、ジセチルホスフェート0.22gを
秤取し、ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめた
後、50〜60℃に加温しながら窒素ガスで溶媒を除去し
た。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に、Nα−(N
−アセチルムラミル−N−メチル−L−アラニル−D−
イソグルタミニル)−Nε−ステアロイル−L−リジン
40mgを溶解した5%マンニット水溶液200mlをあらかじ
め60℃に加温して加え、充分に膨潤せしめた。温度を50
〜60℃に保ったまま、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業
社製)により充分に撹拌し、この液を更に0.2μmのポ
リカーボネート製メンブランフィルターにより、粒径が
0.2μm以下の乳白色のリポソームの水分散液(pH3.7
3)を得た。充分窒素バブリングを行ったリポソームの
水分散液を2mlずつ褐色バイアルに分注し、凍結乾燥機
を用い、凍結温度−28〜−36℃、真空度0.06〜0.04Torr
の減圧下で21時間凍結乾燥を行い、バイアルを打栓して
白色塊状のリポソーム製剤を得た。
−アセチルムラミル−N−メチル−L−アラニル−D−
イソグルタミニル)−Nε−ステアロイル−L−リジン
40mgを溶解した5%マンニット水溶液200mlをあらかじ
め60℃に加温して加え、充分に膨潤せしめた。温度を50
〜60℃に保ったまま、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業
社製)により充分に撹拌し、この液を更に0.2μmのポ
リカーボネート製メンブランフィルターにより、粒径が
0.2μm以下の乳白色のリポソームの水分散液(pH3.7
3)を得た。充分窒素バブリングを行ったリポソームの
水分散液を2mlずつ褐色バイアルに分注し、凍結乾燥機
を用い、凍結温度−28〜−36℃、真空度0.06〜0.04Torr
の減圧下で21時間凍結乾燥を行い、バイアルを打栓して
白色塊状のリポソーム製剤を得た。
参考例3 L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリン0.92
g、コレステロール0.2g、ジセチルホスフェート0.0935g
を秤取し、ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめ
た後、50〜60℃に加温しながら窒素ガスで溶媒を除去し
た。
g、コレステロール0.2g、ジセチルホスフェート0.0935g
を秤取し、ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめ
た後、50〜60℃に加温しながら窒素ガスで溶媒を除去し
た。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に5%マンニッ
ト水溶液300mlをあらかじめ60℃に加温して加え、充分
に膨潤せしめた。温度を50〜60℃に保ったまま、T.K.ホ
モミキサーにより充分に撹拌した後、0.1N水酸化ナトリ
ウムでpHを6.5に調整した。この液を更に0.4μmのメン
ブランフィルター(富士写真フィルター社製)で押出濾
過を行い、乳白色のリポソームの水分散液を得た。
ト水溶液300mlをあらかじめ60℃に加温して加え、充分
に膨潤せしめた。温度を50〜60℃に保ったまま、T.K.ホ
モミキサーにより充分に撹拌した後、0.1N水酸化ナトリ
ウムでpHを6.5に調整した。この液を更に0.4μmのメン
ブランフィルター(富士写真フィルター社製)で押出濾
過を行い、乳白色のリポソームの水分散液を得た。
これを凍結温度−40℃、真空度0.06〜0.038Torrで41.
5時間凍結乾燥を行い、白色塊状のリポソーム製剤を得
た。
5時間凍結乾燥を行い、白色塊状のリポソーム製剤を得
た。
参考例4 L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリンの代り
に、完全水添精製大豆レシチン(リン脂質95%以上)を
用いる以外は、参考例1と同様に操作し、白色塊状のリ
ポソーム製剤を得た。なお、調製したリポソームの水分
散液のpHは6.52であった。
に、完全水添精製大豆レシチン(リン脂質95%以上)を
用いる以外は、参考例1と同様に操作し、白色塊状のリ
ポソーム製剤を得た。なお、調製したリポソームの水分
散液のpHは6.52であった。
参考例5 L−α−ジパルミトイルホスファチジルコリンの代り
に、完全水添精製卵黄レシチン(リン脂質95%以上)を
用いる以外は、参考例1と同様に操作し、白色塊状のリ
ポソーム製剤を得た。なお、調製したリポソームの水分
散液のpHは7.00であっり、凍結条件は、凍結温度−38〜
−40℃、真空度0.05〜0.028Torr、乾燥時間23.5時間で
あった。
に、完全水添精製卵黄レシチン(リン脂質95%以上)を
用いる以外は、参考例1と同様に操作し、白色塊状のリ
ポソーム製剤を得た。なお、調製したリポソームの水分
散液のpHは7.00であっり、凍結条件は、凍結温度−38〜
−40℃、真空度0.05〜0.028Torr、乾燥時間23.5時間で
あった。
実施例1 完全水添精製大豆レシチン(リン脂質95%以上)7.37
g、コレステロール1.58g、ジセチルホスフェート0.74g
を参考例1と同様に操作し、クロロホルムを除去した。
g、コレステロール1.58g、ジセチルホスフェート0.74g
を参考例1と同様に操作し、クロロホルムを除去した。
かくして得られた乾燥ペースト状均一系混合物に、デ
キストランT40 9gを溶解した5%マンニット水溶液300m
lをあらかじめ60℃に加温して加え、以後参考例1と同
様に操作し、乳白色のリポソームの水分散液(pH6.73)
を得た。この液50mlに、5%マンニット水溶液350mlを
加え、充分に撹拌した後で、スプレードライヤーを用
い、入口温度140℃、出口温度75℃、乾燥空気流量0.4m3
/min、アトマイズ圧力1.0kg/cm2、試料送液量6.0g/min
の条件で噴霧乾燥を行い、得られた白色粉末を118mgず
つバイアルに小分けして打栓し、リポソーム製剤を得
た。
キストランT40 9gを溶解した5%マンニット水溶液300m
lをあらかじめ60℃に加温して加え、以後参考例1と同
様に操作し、乳白色のリポソームの水分散液(pH6.73)
を得た。この液50mlに、5%マンニット水溶液350mlを
加え、充分に撹拌した後で、スプレードライヤーを用
い、入口温度140℃、出口温度75℃、乾燥空気流量0.4m3
/min、アトマイズ圧力1.0kg/cm2、試料送液量6.0g/min
の条件で噴霧乾燥を行い、得られた白色粉末を118mgず
つバイアルに小分けして打栓し、リポソーム製剤を得
た。
試験例 参考例1〜5及び実施例1で得られたリポソーム製剤
を5℃の恒温室内に保存し、外観変化及び粒径を試験し
た。外観変化は肉眼観察により、又、粒径変化は準弾性
光散乱法により実施した。
を5℃の恒温室内に保存し、外観変化及び粒径を試験し
た。外観変化は肉眼観察により、又、粒径変化は準弾性
光散乱法により実施した。
これらの結果を表1に示した。
表1から明らかなように、本発明のリポソーム製剤で
は噴霧乾燥前のリポソームの粒子径と、噴霧乾燥後復水
させた場合のそれとの間にそれほど差が見られず、更に
経時保存後復水させた場合でも外観に変化が見られず、
且つ粒子径にも噴霧乾燥前のそれとあまり差が見られな
かった。従って本発明のリポソーム製剤は優れた安定性
を有することが確認された。
は噴霧乾燥前のリポソームの粒子径と、噴霧乾燥後復水
させた場合のそれとの間にそれほど差が見られず、更に
経時保存後復水させた場合でも外観に変化が見られず、
且つ粒子径にも噴霧乾燥前のそれとあまり差が見られな
かった。従って本発明のリポソーム製剤は優れた安定性
を有することが確認された。
Claims (1)
- 【請求項1】糖類を含有させ且つイオン濃度を約20mM以
下としたリポソームの水分散液を噴霧乾燥して製したリ
ポソーム製剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62159090A JP2550352B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | リポソ−ム製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62159090A JP2550352B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | リポソ−ム製剤 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS643115A JPS643115A (en) | 1989-01-06 |
JPH013115A JPH013115A (ja) | 1989-01-06 |
JP2550352B2 true JP2550352B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=15686019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62159090A Expired - Lifetime JP2550352B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | リポソ−ム製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550352B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10205362A1 (de) * | 2002-02-08 | 2003-08-21 | Abbott Gmbh & Co Kg | Verfahren zur Herstellung wasserdispergierbarer Trockenpulver von in Wasser schwer löslichen Verbindungen |
CA2508592A1 (en) * | 2002-12-17 | 2004-07-15 | Medimmune Vaccines, Inc. | High pressure spray-dry of bioactive materials |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6058915A (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-05 | Fujisawa Pharmaceut Co Ltd | 薬物含有脂質小胞体製剤 |
JPS61100518A (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-19 | Ono Pharmaceut Co Ltd | ジミリストイルホスフアチジルコリンを主成分とする凍結乾燥されたリポゾ−ム製剤 |
-
1987
- 1987-06-26 JP JP62159090A patent/JP2550352B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS643115A (en) | 1989-01-06 |
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