JP2501336B2 - 安定なリポソ−ム製剤 - Google Patents

安定なリポソ−ム製剤

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JP2501336B2
JP2501336B2 JP62166015A JP16601587A JP2501336B2 JP 2501336 B2 JP2501336 B2 JP 2501336B2 JP 62166015 A JP62166015 A JP 62166015A JP 16601587 A JP16601587 A JP 16601587A JP 2501336 B2 JP2501336 B2 JP 2501336B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1277Processes for preparing; Proliposomes

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、グリセリン,ポリグリセリン,プロピレン
グリコール,ポリプロピレングリコール,ポリエチレン
グリコール及び1,3−ブチレングリコールからなる群か
ら選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を含有
し,イオン濃度が約20mM以下で且つpHを6〜8としたリ
ポソームの水分散液を凍結して製したリポソーム製剤に
関する。本発明のリポソーム製剤は優れた安定性を示
し,医療上有用なものである。
〈従来の技術〉 リポソームの構造は,熱力学的には安定なものではな
い場合が多く,懸濁液として調製しても,通常はリポソ
ーム粒子同士の凝集,融合,更には沈殿物の生成や不溶
物の析出が比較的速やかに生じてしまうことが知られて
いる。即ち,凝集や融合等により,リポソームのみかけ
の粒子径が変化すれば,それに伴って体内動態の変化,
薬効発現の変化等が起こることが当然予想される。従っ
て多くの研究者によりリポソームの臨床への応用研究が
なされているにもかかわらず,いまだかって大規模なリ
ポソーム製剤が商品化されえない一つの大きな要因が,
このリポソームの製剤としての不安定さにある。
リポソームの水分散液を凍結し,−20〜−30℃の冷凍
庫あるいは冷凍室に保存することを検討したものとして
はCrommelin等の報告[インターナショナル・ジャーナ
ル・オブ・ファーマシューティクス,33,27〜35(198
6)]やHiggins等の報告[ジャーナル・オブ・ファーマ
シー・アンド・ファーマコロジー,38,259〜263(198
6)]をあげることができる。前者では,凍結−融解操
作における蛍光色素6−カルボキシフルオレセインのリ
ポソームからの漏れ及び粒子径変化をみている。水系溶
媒としては0.01Mトリス−塩酸緩衝化生理食塩水(pH7.
4)と各種水溶液(ブドウ糖,乳糖,ショ糖,グリセリ
ン,マンニトール,ポリエチレングリコール,ポリビニ
ルピロリドン等の水溶液)との1:1の混合液を用い,凍
結速度,凍結温度,凍結時間の及ぼす影響を調べてい
る。ここでは凍結速度7℃/分,凍結温度−25℃の条件
に限って凍結−融解時における薬物の漏れやリポソーム
の凝集,融合は認められないとされている。ただし,こ
の報告はあくまでリポソーム調製直後における凍結−融
解操作での安定性であり,凍結状態のままリポソームを
長期保存し,その後融解した時の安定性までは検討され
ていない。更にCrommelin等は別の報告[インターナシ
ョナル・ジャーナル・オブ・ファーマシューティクス,
22,299〜310(1984)]において,ドキソルビシン含有
リポソームを0.01Mトリス−塩酸緩衝化生理食塩水(pH
4)と0.01Mトリス−塩酸緩衝化5%グルコース溶液の混
液(混合比1:1)に分散し,凍結させて凍結状態(−30
℃)で2カ月間保存後の安定性(薬物保持率及び粒子径
変化)をみている。又,Higgins等はストレプトマイシン
含有リポソームを0.02Mリン酸緩衝化(pH6.5)溶液(溶
質としてジメチルスルホキシド,グリセリン,アラニ
ン,グリシンベタインを用いる)で調製し,凍結−融解
操作による薬物のリポソームからの漏れを試験してい
る。結果は良好であったものの,融解後のリポソームは
凝集してしまい,みかけの粒子径は大きくなったと報告
されている。又,この時溶質としてはショ糖やマンニト
ール等の糖類を用いると凍結−融解による薬物の漏れが
更に著しくなるとされている。尚,この報告においても
凍結状態で保存した後の安定性までは試験されていな
い。
以上の如く,リポソームの凍結−融解における安定性
に関する報告は若干なされているものの,半年以上のリ
ポソームの安定性を有するリポソームの凍結製剤は得ら
えていない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意検討した結
果,本発明を完成した。
〈発明の構成〉 本発明は、グリセリン,ポリグリセリン,プロピレン
グリコール,ポリプロピレングリコール,ポリエチレン
グリコール及び1,3−ブチレングリコールからなる群か
ら選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を含有
し,イオン濃度が約20mM以下で且つpHを6〜8としたリ
ポソームの水分散液を凍結して製したリポソーム製剤に
関する。
本発明にかかわる多価アルコールとしては,グリセリ
ン,ポリグリセリン,プロピレングリコール,ポリプロ
ピレングリコール,ポリエチレングリコール及び1,3−
ブチレングリコールを,好ましくは、グリセリン,プロ
ピレングリコール,ポリエチレングリコール400,ポリエ
チレングリコール600等を例示することができる。これ
らの多価アルコールの使用量は特に限定されず,通常リ
ポソーム水分散液1重量部に対し,0.001〜2重量部であ
り,特にプロピレングリコール,グリセリン等の場合に
は,0.01〜0.05重量部程度が好ましい。
本発明にかかわるイオンとしては,一価のカチオン又
は一価のアニオンが好ましく,その具体例としては,ナ
トリウムイオン,カリウムイオン,リチウムイオン等の
アルカリ金属イオン,トリエチルアンモニウムイオン,
トリメチルアンモニウムイオン,ジイソプロパノールア
ンモニウムイオン,ジエタノールアンモニウムイオン,
トリエタノールアンモニウムイオン,テトラエチルアン
モニウムイオン,テトラメチルアンモニウムイオン等の
アンモニウムイオン,クロルイオン,ニトロニウムイオ
ン,ブロムイオン,ヨウドイオン等を,好ましくはナト
リウムイオン,カリウムイオン,クロルイオン,ニトロ
ニウムイオン等をあげることができる。これらのイオン
のリポソームの水分散液中における濃度については可及
的少量にすることが望ましく,具体的には約20mM以下に
することが必要である。それ以上の濃度では,長期安定
性に関し不満足な場合が多い。
次に,本発明のリポソームの凍結製剤の製造法を説明
する。即ち,公知の方法[ジャーナル・オブ・モレキュ
ラー・バイオロジー,Vol.13,238頁(1965)]に従いリ
ポソームの膜成分物質をクロロホルム等の適当な有機溶
媒に溶解後,溶媒を減圧留去してリピッドフィルムを形
成させ,これを水に懸濁させ,次いで多価アルコールを
添加し,且つ一価の強アルカリ又は一価の強酸でpHを中
性付近,好ましくは6〜8程度に調整することにより,
リポソームの水分散液を製造することができる。又,上
記のようにして製したリピッドフィルムを多価アルコー
ルを添加した水溶液に懸濁させ,次いで上記のようにpH
を中性付近,好ましくは6〜8程度に調整することによ
ってもリポソームの水分散液を製造することができる。
得られる水分散液は必要に応じて限外濾過等の手段を用
いることによりリポソームの粒径分布をコントロールし
てもよい。
上記の一価の強アルカリとしては,水酸化カリウム,
水酸化ナトリウム,水酸化リチウムなどの水酸化物の
他,トリエチルアミン,トリメチルアミン,ジイソプロ
パノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノール
アミン等の解離度の大きなアミン類,テトラエチルアミ
ン,テトラメチルアミン等の4級アンモニウム等を,好
ましくは水酸化カリウム,水酸化ナトリウム等をあげる
ことができる。
又,一価の強酸としては,塩酸,硝酸,臭化水素,ヨ
ウ化水素等を,好ましくは塩酸,硝酸等をあげることが
できる。最終的に得られるリポソームの水分散液中のリ
ポソーム以外のイオン濃度については上記のように可及
的少量にすることがリポソームの安定性から望ましく,
具体的には約20mM濃度以下にすることが必要である。
上記膜成分物質については,ホスファチジルコリン,
ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルセリ
ン,ホスファチジルイノシトール,リゾホスファチジル
コリン,スフィンゴミエリン,卵黄レシチン,大豆レシ
チン等に代表されるリン脂質の他,糖脂質,ジアルキル
型合成界面活性剤等の一種又は二種以上の混合物が主体
となる。そして,これに膜安定化剤としてコレステロー
ル,コレスタノール等のステロール類を,荷電物質とし
てジセチルホスフェート,ホスファチジン酸,ガングリ
オシド,ステアリルアミン等を,更に酸化防止剤として
α−トコフェロール等を加えて膜成分物質を形成させて
も良い。このようなリポソーム膜成分物質の成分の比率
は何ら限定されるべきものではないが,好ましくは脂質
1重量部に対し,ステロール類を0〜1重量部程度,荷
電物質を0〜0.2重量部程度加えるのが適している。
上記の膜成分物質の使用量は特に限定されず,通常水
1重量部に対し,0.0001〜0.05重量部,好ましくは0.001
〜0.008重量部である。
かくして得られたリポソーム水分散液を冷凍庫中−20
℃程度の温度で徐々に凍結させるか,もしくはアセトン
−ドライアイス等を用いて−70℃程度の温度で急速に凍
結させることにより,目的とする本発明のリポソーム製
剤を製造することができる。製されたリポソーム製剤の
保存については冷凍庫等を用いれば良い。
本発明のリポソーム製剤を保持させる薬剤としては特
に制限はないが,シトシンアラビノシド,メトトレキセ
ート,アドリアマイシンに代表される制癌剤,アムホテ
リシンB,ゲンタマイシン,ピペラシリン等の抗生物質,
グルタチオン等の肝臓病薬,スパーオキシドジスムター
ゼ,グルコアミラーゼ等の酵素,インターフェロン,イ
ンターロイキン,腫瘍懐死因子(TNF),上皮成長因子
(EGF),エリスロポエチン等の生理活性物質,プロス
タグランジン,ステロイド等のホルモン類,ムラミルジ
ペプタイド,ムラミルトリペプタイド,リンホカイン,
レンチナン等の免疫賦活剤,DNA,RNAの如き核酸類,ビタ
ミンA,C,Kに代表されるビタミン類等の他に,サリチル
酸ナトリウム等の一般薬剤をあげることができる。これ
らの薬剤をリポソーム内に保持させるには以下のように
すれば良い。即ち,薬剤を水に溶解させ,次いでこれに
リピッドフィルムを懸濁させれば良く,又,クロロフィ
ル,グラミシジンS,ビタミンA等に代表される膜親和性
薬剤については,これを膜成分物質と一緒に有機溶媒中
に混合せしめ,次いで溶媒を留去させ,得られるリピッ
ドフィルムを水に懸濁させると保持効率が良い。得られ
るリポソームの水分散液を上記のような方法で凍結させ
ることにより,薬物を保持したリポソームの凍結製剤を
得ることができる。
〈発明の効果〉 本発明のリポソーム製剤は従来得られなかった長期間
のリポソームの安定性を示すものである。従って,本発
明の安定なリポソーム製剤として医療上有用なものであ
る。
〈実施例〉 次に本発明を実施例及び試験例により説明するが,こ
れらは何ら本発明を限定するものではない。
参考例1 未水添精製大豆レシチン(リン脂質95%以上)30.0g,
コレステロール15.0g,ジセチルホスフェート2.2g及びビ
タミンK11.6gを秤取し,アジホモミキサー内でクロロホ
ルム100mlに溶解せしめた後,パドルミキサーによる攪
拌を行いながら,窒素ガスを送り溶媒を除去した。この
時,液体窒素で冷却したトラップを用いて溶媒をほぼ完
全に回収した。この時のアジホモミキサー内の温度は50
〜60℃の間で行った。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に,あらかじめ
60℃に保温した5%マンニット水溶液2000mlを加え,充
分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃の間に保ったまま,
ホモミキサー及びパドルミキサーにより充分に攪拌し,
室温に戻したところ,ビタミンK1を保持した淡黄色のリ
ポソームの水分散液(pH4.67)を得た。
充分窒素バブリングを行ったリポソーム懸濁液を2ml
ずつ褐色バイアルに分注し,窒素置換を行った後打栓し
た。これをアセトン−ドライアイス液で急速に凍結させ
てリポソーム製剤を得た。
参考例2 参考例1で得られたリポソームの水分散液を,高圧噴
射型乳化機(三和機械(株),501/hr)で更に微粒子化
した後,参考例1と同様にして凍結させてリポソーム製
剤を得た。
参考例3 未水添精製大豆レシチン(リン脂質99%以上)0.92g,
コレステロール0.2g,ジセチルホスフェート0.0935gを秤
取し,ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめた
後,50〜60℃に加温しながら,窒素ガスで溶媒を除去し
た。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に,あらかじめ
60℃に保温した5%マンニット水溶液300mlを加え,充
分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃に保ったまま,T.K.
ホモミキサーにより充分に攪拌した後,0.1N水酸化ナト
リウムでpHを5.15に調整した。この液を更に,0.2μmの
メンブランフィルター(富士写真フィルム社製)で押出
し濾過を行い,乳白色のリポソームの水分散液を得た。
これをバイアルに2mlずつ分注し,窒素置換を行い打栓
した後,−20℃の冷凍庫内に入れ徐々に凍結させてリポ
ソーム製剤を得た。
参考例4 未水添精製大豆レシチン(リン脂質95%以上)0.92g,
コレステロール0.2g,ジセチルホスフェート0.0935g,DL
−α−トコフェロール0.149gを秤取し,ビーカー内でク
ロロホルム50mlに溶解せしめた後,50〜60℃に加温しな
がら,窒素ガスで溶媒を除去した。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に,あらかじめ
60℃に保温した5%マンニット水溶液300mlを加え,充
分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃に保ったまま,T.K.
ホモミキサーにより充分に攪拌した後,1N水酸化ナトリ
ウムと1Nの塩酸を用いてpHを6.91に調整した。この液を
更に,0.22μmのメンブランフィルター(ミリポア社
製)で押出し濾過を行い,乳白色のリポソームの水分散
液を得た。これをバイアルに2mlずつ分注し,窒素置換
を行い打栓した後,参考例1と同様に急速に凍結させて
リポソーム製剤を得た。
実施例1 完全水添精製大豆レシチン(リン脂質99%以上)7.37
g,コレステロール1.58g,ジセチルホスフェート0.74gを
秤取し,ビーカー内でクロロホルム50mlに溶解せしめた
後,50〜60℃に加温しながら,窒素ガスで溶媒を除去し
た。
得られた乾燥ペースト状均一系混合物に,あらかじめ
60℃に保温した2.2%プロピレングリコール水溶液300ml
を加え,充分に膨潤せしめた。温度を50〜60℃の間に保
ったまま,T.K.ホモミキサーにより充分に攪拌した後,0.
1N水酸化ナトリウムでpH6.8に調整した。この液を0.6μ
mのメンブランフィルター(ミリポア社製)で押出し濾
過を行い,乳白色のリポソームの水分散液を得た。この
液50mlに,2.2%プロピレングリコール水溶液50mlを加
え,充分に攪拌した後,バイアルに2mlずつ分注し,窒
素置換を行い打栓した。これを参考例1と同様に急速に
凍結させてリポソーム製剤を得た。
実施例2 実施例1で得た乳白色のリポソームの水分散液25ml
に,2.2%プロピレングリコール水溶液175mlを加えた
後,実施例1と同様に操作し,凍結させてリポソーム製
剤を得た。
参考例5 実施例1で得た乳白色のリポソームの水分散液50ml
に,5%マンニット水溶液150mlを加えた後,実施例1と
同様に操作し,凍結させてリポソーム製剤を得た。
実施例3 実施例1で得た乳白色のリポソームの水分散液50ml
に,2.2%プロピレングリコール水溶液50ml及び5%マン
ニット水溶液100mlを加え,充分に攪拌した後,実施例
1と同様に操作し,凍結させてリポソーム製剤を得た。
実施例4 実施例1で得られたリポソームの水分散液を参考例3
と同様に操作し,−20℃の冷凍庫で徐々に凍結させてリ
ポソーム製剤を得た。
実施例5 実施例2で得られたリポソームの水分散液を参考例3
と同様に操作し,−20℃の冷凍庫で徐々に凍結させてリ
ポソーム製剤を得た。
試験例 実施例1〜5で得られたリポソーム製剤を−20℃の冷
凍庫内に保存し,外観変化及び粒径変化を試験した。外
観変化は肉眼により,又,粒径変化は準弾性光散乱法に
より実施した。
これらの結果を表1に示した。尚,解凍は室温で徐々
に行った。
表1から明らかなように,本発明のリポソーム製剤
は,経時保存後も外観は全く変化がなく,又,粒子径も
ほとんど変化ないかもしくは問題となる程度の変化は認
められなかった。従って,本発明のリポソーム製剤はリ
ポソームの安定性に優れていることが確認された。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリセリン,ポリグリセリン,プロピレン
    グリコール,ポリプロピレングリコール,ポリエチレン
    グリコール及び1,3−ブチレングリコールからなる群か
    ら選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を含有
    し,イオン濃度が約20mM以下で且つpHを6〜8としたリ
    ポソームの水分散液を凍結して製したリポソーム製剤
JP62166015A 1987-07-02 1987-07-02 安定なリポソ−ム製剤 Expired - Lifetime JP2501336B2 (ja)

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