JPH036226Y2 - - Google Patents

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JPH036226Y2
JPH036226Y2 JP20170986U JP20170986U JPH036226Y2 JP H036226 Y2 JPH036226 Y2 JP H036226Y2 JP 20170986 U JP20170986 U JP 20170986U JP 20170986 U JP20170986 U JP 20170986U JP H036226 Y2 JPH036226 Y2 JP H036226Y2
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lid
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eccentric cam
claws
slide
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は魚釣用クーラー(保冷箱)の蓋体に穿
設される魚等の投入口に関する。
〔従来の技術〕
従来、魚釣用クーラーとして、本体の蓋体に穿
設した投入孔に下部に餌箱を有する蓋枠を嵌合
し、該蓋枠に嵌合した餌箱の蓋板に投入孔及び蓋
体と蓋枠だけとを個別に係合する係合部材を軸着
してなるもの(実公昭56−37581号公報参照)が
知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記クーラーによる時は、蓋体係
止部と蓋枠係止部を設けた係合部材(係合板)を
蓋枠の蓋板に回転自在に軸着した構成である為、
係合部材の各係止部が、投入口の下部係合段部及
び蓋枠の透孔と係合する状態では上記各係止部と
蓋体及び蓋枠が突き当り上記蓋枠を投入孔に嵌着
できるものではなく、その嵌着に際して上記各係
止部を蓋体及び蓋枠と干渉しない状態に位置合わ
せして行なう必要があり操作性が悪い問題点があ
る。
又、従来、蓋体に設けたスライダーを直接指で
つまんでスライド操作し、爪を蓋体の係止部と
係、脱する構成のものも知られているが、これは
摘み部が突出している為、スライド部に砂などを
噛み込み易く、不動作を生じ易い問題点と、爪を
中央部に一箇所だけ設けた構成である為、蓋枠を
投入孔に対して嵌着する際、押し込むが、この場
合の安定性が悪かつたり、又外観上の意匠感が悪
い等の問題点がある。
本考案は上記問題点を解消しようとしたもの
で、蓋体に穿設した投入孔に脱着自在に嵌合した
蓋枠内にバネにより正、逆両方向へ夫々振り分け
付勢させて軸支した偏心カムによつてスライド可
能なるよう上記蓋体と蓋枠を係合する二箇のスラ
イド爪を対称に、かつバネにより対称方向へ弾撥
付勢させて設けて構成することによつて、蓋体を
開くことなくクーラー本体に魚等を投入できるよ
うに蓋体に穿設した投入孔を、上記蓋枠にて確実
に閉蓋保持できるようにすると共に、該蓋枠を投
入孔に押し込むだけで、他の操作を必要とするこ
となく容易、かつ迅速に閉蓋できるようにした釣
用クーラーの投入口を提供するのが、その目的で
ある。
〔問題点を解決する為の手段〕 即ち本考案は、クーラー本体の蓋体に穿設した
投入孔に蓋枠を脱着自在に嵌合し、該蓋枠内の略
中央部に把手を付設した偏心カムを回転可能に、
かつバネにより正、逆両方向へ振り分け付勢させ
て軸着し、該偏心カムに対称に設けた各偏心溝と
夫々スライド可能に係合して、上記蓋枠と蓋体を
係合する二箇のスライド爪を上記蓋枠内に対称に
して、かつスライド自在に取り付けると共に、該
両スライド爪をバネにより対称方向へ弾撥付勢さ
せて構成し、上記問題点を解決したのである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述すれ
ば、第1図ないし第4図に示したように断熱性の
クーラー本体1に、断熱性の蓋体2が開閉自在に
蝶着してあり、該蓋体2の頂部適所には魚等の投
入孔3が適宜平形状(図示例では長方形)に開設
してある。
上記投入孔3に脱着自在に適合可能なるよう嵌
合される蓋枠4は、上部構成部材4aと、下部構
成部材4bとを突き合せ嵌着した後、ビス24…
止めによつて中空に形成させてあり、その下端外
周に凹設した係合部5が、上記投入孔3の下縁か
ら内方へ突設した受け部6上に当接されること
で、上記蓋枠4は投入孔3を密閉状態に嵌合され
るよう設けてある。
上記投入孔3を形成している周壁にあつて、左
右の側壁3a,3bには、後述するスライド爪と
係合する係合孔7,7,8,8を夫々二箇ずつ前
後方向に適当な間隔を有して設けてある。
又、上記蓋枠4内の中央部には偏心カム9を回
転自在に軸着してある。
即ち、上記偏心カム9は円盤形状に、かつその
一側から半径方向へ回転位置決め用のストツパー
片9aを突出して形成させてあると共に、その中
心から起立突設した角軸9bに嵌着してネジ10
止めにて把手11を固定一体化させてあり、該把
手11から下方へ垂設した筒状の短軸11aを、
上記蓋枠4の頂壁中央部に貫通した軸孔13に回
転可能に嵌合することにより、上記偏心カム9を
把手11により回転操作可能に蓋枠4に軸着して
ある。
又、上記蓋枠4の上端中央部は平面円形状の凹
部12に設けてあり、該凹部12における底壁1
2aの中心に上記軸孔13を設けてあり、上記把
手11を上記凹部12内にあつて、蓋枠4の上面
より上方へ突出しないようにしてある。
又、上記把手11の下部外周に設けたフランジ
11bの下面と上記偏心カム9の上面とで、上記
軸孔13の開口周縁を上下から挟み込むようにし
て偏心カム9と把手11の軸方向移動を阻止して
いる。
上記偏心カム9の上面には二箇の偏心カム溝1
4,15を対称に、かつ平面円弧形状に設けてあ
る。
即ち、上記両偏心カム溝14,15は、その各
一端14a,15aを偏心カム9の中心Oからの
半径が最大半径rとなるよう、又各他端14b,
15bでは上記中心Oからの半径が最小半径r′と
なるよう夫々設けてあると共に、その各一端14
a,15aから夫々偏心カム9の中心O方向に屈
曲溝14c,15cを連設させてある。
更に、上記蓋枠4内には、上記偏心カム9を中
心位置とする左右両側に二箇のスライド爪16,
17を図において左右方向へスライド可能に配置
してある。上記両スライド爪16,17は、夫々
の内端部上面から起立突設したスライド軸16
a,17aを一体に有すると共に、夫々の外端部
には、係合爪16b,17bを外向きに突設させ
てあり、上記各スライド軸16a,17aは前記
偏心カム9における各偏心カム溝14,15に
夫々スライド自在に係嵌させてあり、一方、各係
合爪16b,17bは、前記蓋枠4における左右
の側壁4c,4dに、前記蓋体2の係合孔7,8
と対応させて設けた貫通孔18,19にスライド
可能に嵌合させてあり、これにより前記偏心カム
9を正転、又は逆転することで両スライド爪1
6,17は夫々左右方向にあつて相互に遠ざかる
方向と接近する方向にスライド操作されるよう設
けられている。
又、上記偏心カム9に一端を、蓋枠4に他端を
夫々掛止してデツドポイントバネ20を介在さ
せ、該バネ20により上記偏心カム9を正転、逆
転両方向へ振り分け付勢させてあり、このデツド
ポイントバネ20と、上記ストツパー片9aが当
接されるよう上記蓋枠4内に設けたストツパー2
1,22とにより偏心カム9を所定角度だけ回転
した位置に保持させるようにしてある。
そして更に、上記両スライド爪16,17は、
その対向端に介在した圧縮バネ23により、夫々
対称(外側)方向へ弾撥付勢させてあり、その各
スライド軸16a,17aを前記各偏心カム溝1
4,15の一端14a,15aに係合させた状態
で係合爪16b,17bが第1図、第2図に示し
た如く貫通孔18,19から外側へ突出されてい
る状態で両スライド爪16,17はバネ力に抗し
て前記屈曲溝14c,15cの有効長さだけ中心
方向、つまり相互に接近する方向へスライド可能
に設けてあり、これにより、上記貫通孔18,1
9から係合爪16b,17bを突出させた状態で
蓋枠4を蓋体2の投入孔3に押し込み嵌合するこ
とで、各係合爪16b,17bが投入孔3の側壁
3a,3bと当接して内側に押圧後退され、これ
により蓋枠4を嵌合でき、その後バネ力にて前進
突出して蓋体2の係合孔7,8に係合し、蓋枠4
を嵌合保持するよう設けられている。
従つて、上記各係合爪16b,17bの先端下
面は第2図に示したように、先端上部から基部下
端へ傾斜下降する傾斜面16c,17cに形成さ
せてある。
又、図示例のスライド爪16,17は平面略横
向きT字形状に夫々の外端部に横杆16d,17
dを設けて形成させてあり、その横杆16d,1
7dの両端部に夫々係合爪16b,16b,17
b,17bを二箇外向きに突出させてあるが、各
スライド爪16,17に夫々係合爪16b,17
bを一箇設けてもよく、又は必要に応じて二箇以
上設けるようにしてもよい。
又、上記スライド爪16,17の対向端には第
2図に示した如く凹孔16e,17eを対向して
設け、該両凹孔16e,17eに上記圧縮バネ2
3の各端部を挿入するようにすると当該バネ23
の脱落を防止できて都合がよい。
而して上記構成において、上記偏心カム9を正
転させた状態(第1図の状態)では、スライド爪
16,17のスライド軸16a,17aは第1図
のように各偏心カム溝14,15の一端14a,
15aに係合し、この状態でバネ23により両ス
ライド爪16,17は夫々外側へ押圧付勢されて
いるので、係合爪16b,17bは突出して第2
図のように蓋体2の係合孔7,8と係合し、蓋枠
4は投入孔3に嵌合保持され、閉蓋状態となる。
上記閉蓋状態から把手11を持つて偏心カム9
を第1図の矢印a方向へ逆転すると、ストツパー
片9aがストツパー22に当接するまで回転して
停止し、この時スライド爪16,17の各スライ
ド軸16a,17aは偏心カム溝14,15内を
スライドして、その一端14a,15aから他端
14b,15bに移動するのでスライド爪16,
17はバネ力に抗して相互に接近する方向にスラ
イドし、係合爪16b,17bは第4図のように
後退し、蓋体2の係合孔7,8から外れて開蓋可
能な状態となるから、この状態で把手11を持つ
て蓋枠4を投入孔3から取り外すことで開蓋でき
る。
次に閉蓋する時は、蓋枠4を投入孔3に嵌合し
た後、把手11を第4図の矢印b方向へ正転する
と第1図の状態に戻るので、バネ23の弾撥力で
スライド爪16,17は夫々外側へ押圧移動され
係合爪16b,17bは蓋体2の係合孔7,8に
係合して閉蓋保持される。
又、係合爪16b,17bを突出させてある状
態で蓋枠4を投入孔3に押し込むと、係合爪16
b,17bが投入口3の口縁に突き当つて押圧さ
れることによりバネ力に抗して後退されるので、
蓋枠4は投入孔3に嵌合され、その後バネ力によ
りスライド爪16,17はスライドして係合爪1
6b,17bは係合孔7,8に係合し、閉蓋保持
できる。
つまり、デツドポイントバネ20の作用により
偏心カム9を介して係合爪16b,17bが後退
位置に保持されている状態と、係合爪16b,1
7bが突出されている状態、その何れの状態でも
蓋枠4を投入孔3に嵌合ロツクできるのである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る釣用クーラー
の投入口は構成したものであるから、蓋枠4に軸
着した偏心カム9の回転によつて二箇のスライド
爪16,17をスライド可能に蓋枠4に取り付
け、該両スライド爪16,17をバネ23により
夫々対称方向(外側方向)へ弾撥付勢せしめて蓋
体2の係合孔7,8に係合するようにしたので上
記偏心カム9を一方向へ回転することで各スライ
ド爪16,17は相互に接近する方向へスライド
後退して上記係合孔7,8との係合が解かれるこ
とで蓋枠4を投入口3から取り外しでき、又該蓋
枠4を投入口3に嵌合して閉蓋する際は、上記偏
心カム9の逆転操作してスライド爪16,17を
夫々へスライド操作し、又スライド爪16,17
が突出している状態では蓋枠4を投入孔3に押し
込むことで上記スライド爪16,17はバネ力に
抗してスライド後退して上記投入孔3に嵌合ロツ
クできるので、上記スライド爪16,17が何れ
の状態にあつても蓋枠4を投入孔3に容易な操作
によつて嵌合ロツクさせることができて、蓋体2
における投入孔3の開閉を簡単、かつ確実にして
迅速に行ない得て、その開閉操作性を向上できる
と共に、特にその閉蓋に際して、従来例の如く係
合部材を、係合部に対して係合可能な状態に回転
しておき、然る後係合部材を回転操作するといつ
た面倒な操作を必要としないからクーラー本体1
内に魚等を投入後、直に閉蓋ロツクできることに
よりクーラー本体1からの冷気散逸を最小限にお
さえることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る釣用クーラーの投入口の
実施例を示す閉蓋ロツク状態の平面図、第2図、
第3図は第1図における−線、−線各矢
視縦断面図、第4図は同実施例の蓋枠ロツク解除
状態を示す平面図である。 1……クーラー本体、2……蓋体、3……投入
孔、4……蓋枠、9……偏心カム、11……把
手、14,15……偏心カム溝、16,17……
スライド爪、20,23……バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クーラー本体1の蓋体2に穿設した投入孔3に
    蓋枠4を脱着自在に嵌合し、該蓋枠内の略中央部
    に把手11を付設した偏心カム9を回転可能に、
    かつバネ20により正、逆両方向へ振り分け付勢
    させて軸着し、該偏心カムに対称に設けた各偏心
    カム溝14,15と夫々スライド可能に係合し
    て、上記蓋枠と蓋体を係合する二箇のスライド爪
    16,17を上記蓋枠内に対称にして、かつスラ
    イド自在に取り付けると共に、該両スライド爪を
    バネ23により夫々対称方向へ弾撥付勢させてな
    ることを特徴とする釣用クーラーの投入口。
JP20170986U 1986-12-24 1986-12-24 Expired JPH036226Y2 (ja)

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JP20170986U JPH036226Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

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JP20170986U JPH036226Y2 (ja) 1986-12-24 1986-12-24

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JPS63103276U JPS63103276U (ja) 1988-07-05
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