JPH0361948A - 画像転写形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、布地、紙等の被画像形成媒体に画像を転写形
成する画像転写形成方法に関するものである。

［従来技術］ 従来、染料前駆物質、光硬化性樹脂及び光重合開始剤を
主内包物とするマイクロカプセルが表層に担持された感
光感圧媒体と、前記マイクロカプセルの内包物である染
料前駆物質と反応して呈色する物質、いわゆる顕色剤が
表層に担持された顕色媒体とを用いて、前記感光感圧媒
体面に画像情報に基づき光を照射し、その照射光により
光硬化性樹脂を硬化させ、しかる後に前記感光感圧媒体
面に顕色媒体を重ね合わせ加圧することにより、硬化し
なかったマイクロカプセルを破壊し、それによって内部
の染料前駆物質と顕色媒体の顕色剤とを反応させて顕色
剤担持面にカラー画像を形成させる装置が、例えば特開
昭６１−１７３９８１号公報により公知である。

しかしながら、上記のような装置によれば、前述の顕色
媒体にカラー画像を形成することはできても、普通用紙
、布地等に画像を形成することはできない。また、敢え
てこれらの紙や布地等に画像を形成しようとすれば、顕
色媒体に画像を形成した後に、これを紙や布地等の媒体
に糊付けする方法が考えられるが、この方法では媒体の
厚さが増し、またその重量も重くなるため好ましくない
。

そこで、本出願人は、画像が形成された顕色媒体の顕色
剤層担持面と、シート基材に熱可塑性樹脂が担持された
熱融着性シートの熱可塑性樹脂担持面とを重ね合わせて
熱圧し、冷却後に顕色媒体の支持体を剥離することによ
り、熱融着性シートに顕色媒体の顕色剤層（画像層）の
みを転写したのち、紙、布地、プラスチックフィルム等
の被画像形成体面に、顕色剤層を転写した前記熱融着性
シートを接着して前記被画像形成体に画像を形成する方
法を開発し、出願（特願昭６３−３１４５５号）してい
る。

しかし、この先願の方法では、熱融着性シートが、転写
された顕色剤層とともに被画像形成体面にそのまま接着
されることになるので、熱融着性シートのシート基材に
より被画像形成体の柔軟性等が損なわれる。このため、
柔軟性等が要求される布地等の被画像形成体に画像を形
成するのには特願昭６３−１４７８０５号、実願昭６３
−８４９１４号、実願昭６３−８４９１５号に明記され
ている方法を開発している。

この方法とは、熱融着性シートのシート基材と熱可塑性
樹脂と顕色媒体の顕色剤層と被画像形成体との各材料間
の接着力を考慮して、顕色剤層とともに被画像形成体に
接着した熱融着性シートのシート基材を剥離する方法で
ある。（熱融着性シートに顕色剤層のみを転写すること
に関しては前記方法と同じである。） ［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記の方法で布地に画像を転写形成した
場合、顕色剤層の組成により顕色剤層と布地の接着力が
左右される。また、接着力を高めようと顕色剤組成中の
バインダーの混合量を多くすると、本来の発色を起こす
ための顕色剤の割合が減少し、発色が薄くなり商品価値
が低下する。

また顕色剤層を上記方法により転写形成した布地を洗濯
した場合、布地の裏側（顕色剤層と接着していない面）
から水又は石けん水に接することになり、染料であるが
ゆえに色落ちを起こしやすい。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、顕色剤層と布地の接着力を高め、そして、洗
濯堅ろう性の高い画像転写物を形成する画像転写形成方
法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために本発明の画像転写方法は、支
持体上に染料前駆体と反応してこれを発色させる顕色剤
層が担持された顕色媒体の、画像が形成された顕色剤層
担持面と、シート基材上に熱可塑性樹脂層が担持された
熱融着性シートの熱可塑性樹脂担持面とを重ね合わせて
熱圧して接着させたうえ前記支持体を剥離することによ
り、熱融着性シートに顕色媒体の顕色剤層を転写したの
ち、熱融着性シートの顕色剤層面と所望の被画像形成体
面とを重ね合わせて熱圧することにより接着させ、熱融
着性シートの前記シート基材を剥離して、被画像形成体
面に前記熱可塑性樹脂と顕色剤層を転写する画像転写形
成方法において、顕色剤層が転写された被画像形成媒体
の裏面に樹脂層を接着させて画像転写物を形成すること
を要旨とする。

［作用］ 上記の構成を有する本発明の画像転写形成方法において
は、顕色媒体に形成された画像は、熱融着性シートに転
写され、その後に被画像形成体に再転写される。再転写
された画像の上層には熱可塑性樹脂が接しており、画像
の下層は被画像形成体を介して樹脂層と接している。

［実施例］ まず、第４図に示すカラー画像形成装置に基づいて、顕
色媒体に顕像が形成される手順を説明する。

染料前駆物質及び感光物質が内包されるマイクロカプセ
ルが表層に担持されてなる感光感圧媒体３は、光源５に
よる照射光が原稿４で反射され、その反射光がレンズ６
によりその表面に結像されて露光台８上で露光される。

次に、図示しない搬送系により、感光感圧媒体３のカプ
セル担持面と、支持体ｌｂ上に顕色剤層１ａを担持させ
た顕色媒体１の顕色剤層担持面とを重ね合わせ、圧力ロ
ーラ７に通して両者を加圧することにより、顕色媒体１
の顕色剤層１ａに顕像が形成される。

本実施例では、第２図に示すように前記顕色媒体１とし
て、支持体１ｂと顕色剤層１ａとに分離可能な構造のも
のを使用する。支持体１ｂには、グラシン紙、ポリエス
テルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム等の比較的離型性のよい材質を選択する。また
、顕色剤（層）１ａには、Ｐ−フェニルフェノール等の
フェノール系化合物、サリチル酸、没食子酸、プロピル
タンニン酸等の芳香族カルボン酸系化合物等を、適宜熱
可塑性バインダーと発色を妨げない程度に混合したもの
を選択する。

また、第３図に示すように熱融着性シート１２は、シー
ト基材１２ａ上に透明な熱可塑性樹脂１２ｂが担持され
た構造からなり、シート基材１２ａと熱可塑性樹脂１２
ｂとの接着力は、第１図に示した顕色媒体１の支持体１
ｂと顕色剤層１ａとの接着力よりも強くなるように調整
されているが界面剥離する構造となっている。

尚、本実施例の熱融着性シート１２のシート基材１２ａ
は、後述する熱圧ロールにより変形しないものであれば
、プラスチックフィルムや紙等を種類を問わずに使用す
ることができるが、シリコン処理がされたグラシン紙が
特に好ましい。また、熱可塑性樹脂１２ｂとしては、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、ロジンエステル、ビニー
ルアルコール・酢酸ビニル共重合体、ビニールアルキル
エーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニール・酢酸ビニール共重合体等のビニール樹脂
、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポ
リシアノアクリル酸メチル等のアクリル樹脂、スチレン
樹脂、ポリアミド樹脂、ワックス等が使用できる。

本実施例では、熱融着性シート１２のシート基材１２Ｊ
Ｌにシリコン処理がされたグラシン紙を用い、熱可塑性
樹脂１２ｂにはスチレン・アクリル共重合体の４１％エ
マルジョンを用いて、熱可塑性樹脂１２ｂをシート基材
１２ａの＃１２のバーコーター（図示せず）で塗布した
後、１２０℃前後のオーブン装置（図示せず）内で６０
秒間温風乾燥させた。それから、シート基材１２ａの一
端部分を第３図に示すように折り曲げて、熱可塑性樹脂
１２ｂの一部を重ね合わせて接着しているのでその部分
は加熱しても接着性が生じない。これは、後に顕色媒体
１の支持体１ｂを引き剥がすときに手で持つための部分
となる。

次に、前記熱融着性シート１２に顕像が既に形成されて
いる顕色媒体１から顕像を転写形成する手順について、
第５図〜第６図を参照して説明する。

顕像が形成されている顕色媒体１の顕色剤層１ａの表面
と、熱融着性シート１２の熱可塑性樹脂１２ｂとを第５
図の様に重ね合わせ、１４０℃前後に加熱された熱圧ロ
ーラ（図示せず）間に通して熱圧し、顕色媒体１と熱融
着性シート１２とを融着させる。そして、常温まで冷却
すると、第６図に拡大断面を示すような熱融着性シート
付き顕色媒体１３が形成される。

次に、顕色媒体１の支持体１ｂを引き剥がし、顕色剤層
１ａのみを熱融着性シート１２の熱可塑性樹脂１２ｂ側
に転写させる。

本実施例では顕色媒体１として、支持体１ｂと顕色剤１
ａとに分離可能な構造のものを使用して界面剥離させた
が、ザ・ミード・コーポレーションからＣｙｃｏｌｏｒ
として発売されているレシーバ−シート（顕色紙）の様
に容易に界面で分離可能でない顕色媒体からでも実願昭
６３−７９３６４号に記載されている画像転写用引き剥
がし装置を用いれば支持体１ｂを剥離できる。

次に被画像形成体である布地に顕色剤層１ａが転写した
熱融着性シート１２をアイロン（温度１５５℃〜１７５
℃）で接着させた。

次にシート基材２２ａに樹脂層２２ｂを担持した樹脂シ
ート２２を布地の熱融着性シート１２を接着させた裏に
アイロン（温度１５５℃〜１７５℃）で接着させた。前
記樹脂シート２２は、前述の熱融着性シート１２と同じ
であってもよいが本実施例では、シート基材２２“ａに
はシリコン処理がされたグラシン紙を用い、樹脂層２２
ｂにはワックス１０部、エチレン−酢酸ビニル共重合体
１０部、ロジンエステル２部を混合したものを使用した
。

そして布地を常温まで冷却させた後、シート基材１２ａ
とシート基材２２ａを剥離させて第１図に拡大断面図を
示した様な画像転写物１０を得た。

上記実施例では被画像形成体に先に顕色剤層１ａが転写
した熱融着性シート１２を接着させ、その後に樹脂シー
ト２２を接着させたが、これに限るものではなく、接着
順序が逆でもよいし、また、同時でもよい。

又、被画像形成体は布の場合が特に効果が発揮されるが
、紙などの通気性、通水性のある素材であるならば効果
がある。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、顕色剤層が熱可塑性樹脂及び樹脂ではさまれるので、
布地などの被画像形成体との接着力が高まる。

また、顕色剤層が空気、水に接することがないので、耐
候性が向上するとともに、被画像形成体が服地の場合、
高い染色堅ろう度を示し、商品価値が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第１図は本発明の画像転写形成方法により作
成した画像転写物を示す図、第２図は顕色媒体の一例を
示す斜視図、第３図は熱融着性シートの一例を示す斜視
図、第４図はカラー画像形成装置の一例を示す概略断面
図、第５図は熱融着性シートと顕色剤媒体とを重ね合わ
せた状態を示す図、第６図は本発明の画像転写方法で行
なった熱融着性シート付顕色媒体の拡大断面図である。 図中、１は顕色媒体、１ａは顕色剤層、１ｂは支持体、
１２は熱融着性シート、１２ａはシート基材、１２ｂは
熱可塑性樹脂、２２ｂは樹脂層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、支持体上に染料前駆体と反応してこれを発色させる
   顕色剤層が担持された顕色媒体の、画像が形成された顕
   色剤層担持面と、シート基材上に熱可塑性樹脂層が担持
   された熱融着性シートの熱可塑性樹脂担持面とを重ね合
   わせて熱圧して接着させたうえ前記支持体を剥離するこ
   とにより、熱融着性シートに顕色媒体の顕色剤層を転写
   したのち、 熱融着性シートの顕色剤層面と所望の被画像形成体面と
   を、重ね合わせて熱圧することにより接着させ、熱融着
   性シートの前記シート基材を剥離して、 被画像形成体面に前記熱可塑性樹脂と顕色剤層を転写す
   ることを特徴とする画像転写形成方法において、 顕色剤層が転写された被画像形成媒体の裏面に樹脂層を
   接着させることを特徴とする画像転写形成方法。 ２、請求項１記載の被画像形成体が布地又は紙であるこ
   とを特徴とする画像転写形成方法。 ３、請求項１記載の画像転写形成方法において、被画像
   形成媒体に熱可塑性樹脂と顕色剤層を転写し、その後に
   被画像形成媒体の顕色剤層が担持された裏面に樹脂層を
   接着させることを特徴とする画像転写形成方法。 ４、請求項１記載の画像転写形成方法において、顕色剤
   層が転写されるべき被画像形成媒体の裏面に樹脂層を接
   着させ、その後に熱可塑性樹脂と顕色剤層を転写するこ
   とを特徴とする画像転写形成方法。 ５、請求項１記載の画像転写形成方法において、被画像
   形成媒体の一面に熱可塑性樹脂と顕色剤層、その裏面に
   樹脂層を同時に転写及び接着させることを特徴とする画
   像転写形成方法。