JPH03221486A - メタリック画像の転写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野： 本発明は原画像を被転写体にメタリック光沢のある画像
として転写する方法に関する。

従来の技術： 合成樹脂フィルムをヘースにして、この合成樹脂フィル
ムに剥離層を介在させて熱溶着する接着層を備えた各種
模様を積層印刷してなる公知の転写箔は、従来マークプ
レスのようなものを用いて、所望の箇所に転写するよう
にしている。そして通常は目的箇所に対して所要寸法に
切断した転写箔を用い、熱盤を備えた所定の画像の金型
を転写箔に押し付けて、転写するような方法がとられて
いる。しかしこのような方法による場合は画像の金型や
転写の為の装置が必要なため、少数個への転写の場合や
、画像を任意の図柄に変えて転写したい場合には適さな
い。

このような問題を解決する手段として、近時、乾式複写
機によって紙に複写された画像に転写箔を重ね、熱ロー
ラにより加熱圧着して、紙上のトナーと転写箔の接着層
とを溶着させ、紙上の画像をメタリック画像にする方法
、又は画像を熱可塑性樹脂インキにより印刷し、その上
に転写箔を重ね熱ローラにより加熱圧着して印刷画像を
メタリック画像にする方法が知られている（特開昭６２
−８２０３１）。

発明が解決しようとする課題： 紙に複写された画像を前記のようにメタリック画像とす
る方法は、被転写体がその祇自身の場合はよいが、他の
個体である場合はそのメタリック画像を切取り、被転写
体に貼付する必要がある。さらに被転写体の地膚色と合
せたい場合は複写用紙の色も選定しなければならない。

又被転写体上に熱可塑性樹脂インキにより印刷する方法
は、多数個の印刷の場合は装置を用意すれば可能である
が少数個の場合は経済的に困難である。

本願発明は従来の方法の欠点を改良し、転写のための金
型を必要とせず、任意の画像を被転写体の任意の位置に
メタリック光沢のある画像として転写できるようにした
ものである。

課題を解決するための手段： すなわち、本発明は （Ａ）原画像を乾式複写機を用いて、耐熱性フィルム上
に複写し、 （Ｂ）該複写画像の上に、転写箔を重ね、その上から熱
と圧力を加え、画像を形成しているトナーを転写箔の接
着層に熱溶着させ、 （Ｃ）その転写箔を被転写体上に置き、その上から再び
熱と圧力を加えて転写する、 ことを特徴とするメタリック画像の転写方法である。

原画像は手書、印刷物、パーソナルコンピュータ等の画
像などを用いることができる、複写機の機能により拡大
縮小した画像にすることもできる。

本発明に用いる乾式複写機は一般に熱定着型電子写真複
写機と呼ばれているもので、原画像をプラス又はマイナ
ス電荷に帯電させたドラムに潜画像として移し、その潜
画像にトナーを付着させ、そのトナーによる画像を紙に
転写させ最１５こ熱ローラで加熱圧着して、紙に定着さ
せる方式のものである。

本発明に用いる耐熱性フィルムとしては１５０゛Ｃ以上
の耐熱性があるフィルムがよく、例えばポリエステルフ
ィルムが挙げられる。その表面は平滑にして離形層を備
えているものが望ましい。

この複写用のフィルムは、乾式複写機内でスリップする
ことなく移動できるように、薄いものが好ましく、かつ
複写機に手差しして確実に送り込まれるよう挿入先端の
隅角部を力・ントしたものが便利である。また、離形層
を形成した面を上側にして複写機内に送り込むよう、裏
面側に使用面を指示する文字や図形を印刷してお（こと
が望ましい。

本発明に用いる転写箔としてはポリエステルフィルム等
を基材にして剥離層、透明着色層、金属箔層、感熱接着
剤層を積層したメタリック光沢を有するもので、黄金色
、銀色をはしめ各色のものが用いられる。なお、感熱接
着剤層としては、ポリ塩化ビニルと酢酸ビニル及びスチ
レンの共重合体、又は塩素化ポリフロピレンとエチレン
酢酸ビニル（パラフィンを含む）とポリアマイド樹脂の
混合体、又はアクリル酸エステル共重合体、あるいはメ
タアクリル酸エステル共重合体等のいずれかを主材とす
る低融点の熱溶融性のものが用いられる。

熱と圧力とを加える手段としては、温度設定ができる手
動型熱ローラが自由に操作できる点で好ましい。

作用： 本発明は原画像を乾式複写機により、まずフィルム上に
、トナーによる画像（以下トナー画像と言う）を形成す
る。

乾式複写方式では、トナーには熱可塑性樹脂が含まれて
おり、トナー画像は複写機内で熱ローラによりフィルム
上に定着されるが、この耐熱フィルムのトナー画像形成
面に離形層を形成しておくことで、次にこのトナー画像
の上に転写箔を重ね、熱ローラで加熱されることにより
、フィルム面より親和性がより高い転写箔の接着剤層の
方へ溶着してしまう。このようにしてトナー画像を移し
取った転写箔は、次に被転写体上に置き、当該転写箔の
上面から熱ローラで加熱することにより、再びトナ一部
の熱可塑性樹脂が被転写体に溶着し、転写箔のヘースフ
イルムを剥すことにより、トナー画像部分がメタリック
光沢のある画像として転写できる。

したがって、乾式複写機によって複写できる画像が、そ
のまま任意の位置に転写できることになり、プレス型を
用いないで、種々の画像をメタリック調で表示可能にな
った。

実施例： 以下本発明を実施例により具体的に説明する。

実施例１ プラスチック板示板に製品名を転写する。

ワードプロセンサーにて紙上に製品名ｒＡＢＣＤＥＪの
原画像をつくり、この原画像をＡ４版ポリエステル製の
複写用フィルム６（このフィルム６゛は、表面を平滑に
して、その上面にシリコーン樹脂等の離形層６゛を形成
した０、１ｍｍ程度の厚みのもの）を用い、乾式複写機
（リコー社製ＦＴ−６９５０型、これに限定されない）
にて等倍の大きさで複写した。

得られた複写用フィルム６の表面には、第２図（ａ）に
示すように原画像と等しいトナー画像５が仮定着されて
いる。すなわち、乾式複写機によって複写されたトナー
画像５は、該乾式複写機内の熱ローラによって複写用フ
ィルム６面に定着されているが、該複写用フィルム６の
表面には離形層６゛が形成されているので、この離形層
６゛上で外力を受けると剥離容易になっている（第２図
（ｂ）参照）。

次にこの複写用フィルム６上に形成されたトナー画像５
の上に、黄金色の転写箔１０（第１図に示すように、支
持フィルムｌに剥離層２を介して金属膜層３を積層し、
裏面に低溶融性の接着剤層４を備えたもの。株式会社麗
光社製ｒＢＬ−３Ｊ　）を重ね（第３図参照）、表面温
度を１２０°Ｃに設定した熱ローラ型の手動熱転写器（
モリ・エンジニアリング社製ｒＭＥＴＡＲＩＣＰＲＩＮ
ＴＥＲＪ　）の熱ローラ２０を押し付けて、前記トナー
画像５を転写７ｔ３Ｉ　Ｑの接着剤層４に溶着した（第
４図参照）。

複写用フィルム６上から転写箔１０を剥離すると１、該
転写用フィルム６上に形成されているトナー画像５は力
１離層６“上に定着しているので、加熱されて親和性を
高められた転写箔１０の接着剤層４側に移転し、接着剤
層４にトナー画像５を溶着した転写箔１０を得た（第６
図参照）。

被転写体３０としての幅５　ｃｍ　Ｘ長さ１０ｃｍＸ厚
み３　ｍｍの白色プラスチック板上に、前記のトナー画
像５を備えた転写箔ＩＯを重ね（第７図）、再び表面温
度を１２０°Ｃに設定した熱ローラ型の手動熱転写器の
熱ローラを押し付けて、転写箔１０のトナー画像５をプ
ラスチック板に溶着した（第８図参照）。

その後転写７ｆ３１０を剥離すると、第９図に示すよう
に、溶着したトナー画像５の部分が、支持フィルム１か
ら剥離層２以後の層と共に抜け、その結果第１０図に示
すように、プラスチック板（被転写体３０）上に、黄金
色の金属光沢のあるｒＡＢＣＤＥ、画像が転写された。

実施例２ ポリ塩化ビニル製表紙の手帳にマークを転写する。

実施例１と同様にして、複写用フィルム上にマークのト
ナー画像をつくり、このトナー画像を黄金色の転写箔（
前記と同し）を用いて、ポリ塩化ビニル製表紙の手帳に
マークを転写した。

本発明が応用できる被転写体としては表示板、表札、名
刺、ステンカー、シール、はがき、ラヘル、印刷の校正
等平版的なもの、あるいは、曲面部を有する立体物の表
面などに装飾表示させることなどがある。

発明の効果： 以上述べた如く、本発明によれば、耐熱性のフィルム上
に一旦トナー画像として複写したものを転写箔に移して
転写できるので、任意の画像を任意の被転写体の任意の
位置にメタリック画像を転写できるようになり、従来困
難であった物品に、手軽にメタリック調の画像を表示す
ることができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は転写箔の構成断面図、第２図（ａ）は複写用の
フィルム上に原画像を複写した態様を示す斜視図で、同
図（ｂ）は複写用フィルムに複写されたトナー画像の構
成断面図、第３図はフィルムのトナー画像上に転写箔を
重ねた構成断面図、第４図はその上から加熱圧着されて
トナーが接着剤層に溶着された構成断面図、第５図は転
写箔をフィルムから剥離中の構成断面図、第６図はトナ
ーが接着層に溶着された転写箔の構成断面図、第７図は
被転写体（プラスチ・ツク坂）に重ねられた転写箔の構
成断面図、第８図は転写箔がプラスチック仮に溶着され
た構成断面図、第９図は転写箔を剥離中の構成断面図、
第１０図はメタリンク光沢の画像が転写されたプラスチ
ック板の構成断面図である。 １・・・転写箔の支持フィルム ２・・・転写箔の剥離層 ３・・・転写箔のメタリック層 ４・・・転写箔の接着剤層 ５・・・トナー画像 ６・・・複写用フィルム ６゛・・・離形層 １０・・・転写箔 ２０・・・熱ローラ ３０・・・被転写体 第１図 （ｂ） 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　（Ａ）原画像を乾式複写機を用いて、耐熱性フィル
   ム上に複写し、 （Ｂ）該複写画像の上に、転写箔を重ね、その上から熱
   と圧力を加え、画像を形成しているトナーを転写箔の接
   着層に熱溶着させ、 （Ｃ）その転写箔を被転写体上に置き、その上から再び
   熱と圧力を加えて転写する、 ことを特徴とするメタリック画像の転写方法。 ２　耐熱性フィルムはポリエステルフィルムの表面に離
   形層を形成したものを用いる、 請求項１に記載のメタリック画像の転写方法。 ３　熱と圧力を加える方法が熱ローラによる方法である
   請求項１または請求項２に記載のメタリック画像の転写
   方法。