JPH0361052B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0361052B2 JPH0361052B2 JP57125369A JP12536982A JPH0361052B2 JP H0361052 B2 JPH0361052 B2 JP H0361052B2 JP 57125369 A JP57125369 A JP 57125369A JP 12536982 A JP12536982 A JP 12536982A JP H0361052 B2 JPH0361052 B2 JP H0361052B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- center
- main shaft
- plate
- friction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 13
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 15
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 9
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/22—Friction clutches with axially-movable clutching members
- F16D13/38—Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
- F16D13/52—Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、自動二輪車等で使用される多板摩擦
クラツチ、就中減速時において後輪からエンジン
側へ伝達されるトルクを低減化しうる機能を備え
た多板摩擦クラツチに関するものである。
クラツチ、就中減速時において後輪からエンジン
側へ伝達されるトルクを低減化しうる機能を備え
た多板摩擦クラツチに関するものである。
従来技術
自動二輪車の動力伝達機構としては、エンジン
出力をクランクシヤフト、一次減速機、クラツ
チ、トランスミツシヨン、二次減速機を経て後輪
へ伝達するタイプが最も一般的である。このよう
に、一時減速機を設けて減速比を大きくするの
は、自動二輪車用エンジンが高速回転型の出力特
性を有しているからである。
出力をクランクシヤフト、一次減速機、クラツ
チ、トランスミツシヨン、二次減速機を経て後輪
へ伝達するタイプが最も一般的である。このよう
に、一時減速機を設けて減速比を大きくするの
は、自動二輪車用エンジンが高速回転型の出力特
性を有しているからである。
しかるに、減速比を大きくした場合、減速走行
時ないし走行停止に至る間において、大きなエン
ジン制動力が得られるが、逆に言えば、後輪の回
転慣性によるトルクがエンジン側へ伝達されて、
エンジンが過回転状態になる。
時ないし走行停止に至る間において、大きなエン
ジン制動力が得られるが、逆に言えば、後輪の回
転慣性によるトルクがエンジン側へ伝達されて、
エンジンが過回転状態になる。
このようなとき、必要以上に大きなエンジン制
動力を緩和すべく、次のような構成が知られてい
る。すなわち多板摩擦クラツチ装置において、ク
ラツチセンターを軸方向に二つに分割し、主軸の
端部側に位置するクラツチセンターは主軸に固定
して多板摩擦クラツチの接続時クラツチアウタ
ー、クラツチセンター、主軸が直結されて動力伝
達が行われ、また主軸の中央部側に位置するクラ
ツチセンターは、アウター部材、インナー部材及
びその間に介在する一方向クラツチからなり、ク
ラツチアウターからの動力は該クラツチセンター
を介して主軸に伝達されるが、主軸からの回転は
このクラツチセンター部分ではクラツチアウター
に伝達されないような構成としたもので、このよ
うにクラツチセンターを分割し、分割した一方の
クラツチセンターに一方向クラツチを設けること
により、後輪からの伝達トルクを一部逃がしてエ
ンジンの大きな逆負荷を防止してエンジンの耐久
性を向上させるようにしたものがあつた(特公昭
51−31893号公報参照)。
動力を緩和すべく、次のような構成が知られてい
る。すなわち多板摩擦クラツチ装置において、ク
ラツチセンターを軸方向に二つに分割し、主軸の
端部側に位置するクラツチセンターは主軸に固定
して多板摩擦クラツチの接続時クラツチアウタ
ー、クラツチセンター、主軸が直結されて動力伝
達が行われ、また主軸の中央部側に位置するクラ
ツチセンターは、アウター部材、インナー部材及
びその間に介在する一方向クラツチからなり、ク
ラツチアウターからの動力は該クラツチセンター
を介して主軸に伝達されるが、主軸からの回転は
このクラツチセンター部分ではクラツチアウター
に伝達されないような構成としたもので、このよ
うにクラツチセンターを分割し、分割した一方の
クラツチセンターに一方向クラツチを設けること
により、後輪からの伝達トルクを一部逃がしてエ
ンジンの大きな逆負荷を防止してエンジンの耐久
性を向上させるようにしたものがあつた(特公昭
51−31893号公報参照)。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記従来技術においては主軸中
央部側のクラツチセンターのアウター部材とイン
ナー部材が一方向クラツチによつて一体的に接続
しているときは、アウター部材の位置はインナー
部材を介して固定されるが、非接続時は両者間に
間〓(がた)が生じ、アウター部材はその位置を
規制するものがないので、取付位置が固定されず
不安定になる。
央部側のクラツチセンターのアウター部材とイン
ナー部材が一方向クラツチによつて一体的に接続
しているときは、アウター部材の位置はインナー
部材を介して固定されるが、非接続時は両者間に
間〓(がた)が生じ、アウター部材はその位置を
規制するものがないので、取付位置が固定されず
不安定になる。
したがつて、このようなときはアウター部材と
プレツシヤープレートとの間で摩擦係合板(クラ
ツチデイスク及びクラツチプレート)を保持して
も堅固に保持することができなく、摩擦係合板に
よる動力伝達機能に不具合を生じることになる。
プレツシヤープレートとの間で摩擦係合板(クラ
ツチデイスク及びクラツチプレート)を保持して
も堅固に保持することができなく、摩擦係合板に
よる動力伝達機能に不具合を生じることになる。
また、主軸に固定された他方のクラツチセンタ
ーは主軸の軸端側に配置されているので、後輪か
らの逆方向トルクが働いたとき、主軸及びクラツ
チアウターの筒状部に大きな捩じり歪みが発生
し、これを防止するために、主軸を太くしたりク
ラツチアウターの筒状部を厚くする必要があり、
多板摩擦クラツチが大型化しかつ重量が増大する
のが避けられなかつた。
ーは主軸の軸端側に配置されているので、後輪か
らの逆方向トルクが働いたとき、主軸及びクラツ
チアウターの筒状部に大きな捩じり歪みが発生
し、これを防止するために、主軸を太くしたりク
ラツチアウターの筒状部を厚くする必要があり、
多板摩擦クラツチが大型化しかつ重量が増大する
のが避けられなかつた。
課題を解決するための手段および作用
本発明は、このような難点を克服した多板摩擦
クラツチの改良に係り、複数枚のクラツチデイス
クを主軸方向割溝に係合するクラツチアウター
と、該複数枚のクラツチデイスクと交互に重合し
てクラツチデイスクとともに摩擦係合板を構成す
る複数枚のクラツチプレートを主軸方向割溝に係
合するとともに該摩擦係合板に当接しこれを挟持
するための外周鍔部を備えたクラツチセンター
と、該摩擦係合板に当接する押圧壁を備え、個々
の摩擦係合板を相互に密接する方向に付勢する弾
発部材により該押圧壁と前記クラツチセンターの
鍔部間で前記摩擦係合板を密接挟持するプレツシ
ヤープレートを具備する多板摩擦クラツチにおい
て、前記クラツチセンターを軸方向に二分割し、
主軸中央側に位置する一方のクラツチセンターが
外周鍔部を備えて該主軸に一体に嵌着され、主軸
軸端側に位置する他方のクラツチセンターはエン
ジン出力を主軸側へのみ伝達する一方向クラツチ
を備えて前記主軸に嵌装されることを特徴とした
ものである。
クラツチの改良に係り、複数枚のクラツチデイス
クを主軸方向割溝に係合するクラツチアウター
と、該複数枚のクラツチデイスクと交互に重合し
てクラツチデイスクとともに摩擦係合板を構成す
る複数枚のクラツチプレートを主軸方向割溝に係
合するとともに該摩擦係合板に当接しこれを挟持
するための外周鍔部を備えたクラツチセンター
と、該摩擦係合板に当接する押圧壁を備え、個々
の摩擦係合板を相互に密接する方向に付勢する弾
発部材により該押圧壁と前記クラツチセンターの
鍔部間で前記摩擦係合板を密接挟持するプレツシ
ヤープレートを具備する多板摩擦クラツチにおい
て、前記クラツチセンターを軸方向に二分割し、
主軸中央側に位置する一方のクラツチセンターが
外周鍔部を備えて該主軸に一体に嵌着され、主軸
軸端側に位置する他方のクラツチセンターはエン
ジン出力を主軸側へのみ伝達する一方向クラツチ
を備えて前記主軸に嵌装されることを特徴とした
ものである。
本発明は上記構成により、クラツチデイスクお
よびクラツチプレートは主軸に固定されたクラツ
チセンターとプレツシヤープレート間に保持され
ているので動揺することなく堅固に保持され、そ
してエンジンの回転はクラツチアウター、クラツ
チセンターを介して主軸に伝達され、また後輪の
回転慣性によるトルクがエンジン側へ伝達される
ときは端部側のクラツチセンターは一方向クラツ
チにより伝達が絶たれ、中央部側のクラツチセン
ターを介してのみ伝達される。この動力伝達は主
軸の中央部側で行われるので主軸等に発生する捩
じり歪みが少ない。
よびクラツチプレートは主軸に固定されたクラツ
チセンターとプレツシヤープレート間に保持され
ているので動揺することなく堅固に保持され、そ
してエンジンの回転はクラツチアウター、クラツ
チセンターを介して主軸に伝達され、また後輪の
回転慣性によるトルクがエンジン側へ伝達される
ときは端部側のクラツチセンターは一方向クラツ
チにより伝達が絶たれ、中央部側のクラツチセン
ターを介してのみ伝達される。この動力伝達は主
軸の中央部側で行われるので主軸等に発生する捩
じり歪みが少ない。
実施例
以下、第1図ないし第28図に図示された本発
明の一実施例について説明する。
明の一実施例について説明する。
多板摩擦クラツチ1は、変速機の主軸(以下、
メインシヤフト40と称する)と同軸に配設され
ている。多板摩擦クラツチ1のドリブンギヤ2
は、メインシヤフト40に対して回転自在に枢支
され、かつクランクシヤフト30のドライブギヤ
31と囓合している。そして、ドリブンギヤ2に
対してクラツチアウター3が一体的に結合され、
同クラツチアウター3の軸方向割溝と係合する如
く複数枚のクラツチデイスク4が配設されてい
る。このクラツチデイスク4は、後記クラツチセ
ンター5,6の外周溝部に係合配設された複数枚
のクラツチプレート7と交互に重合して配列され
ている(第1図、第2図参照)。
メインシヤフト40と称する)と同軸に配設され
ている。多板摩擦クラツチ1のドリブンギヤ2
は、メインシヤフト40に対して回転自在に枢支
され、かつクランクシヤフト30のドライブギヤ
31と囓合している。そして、ドリブンギヤ2に
対してクラツチアウター3が一体的に結合され、
同クラツチアウター3の軸方向割溝と係合する如
く複数枚のクラツチデイスク4が配設されてい
る。このクラツチデイスク4は、後記クラツチセ
ンター5,6の外周溝部に係合配設された複数枚
のクラツチプレート7と交互に重合して配列され
ている(第1図、第2図参照)。
一方、クラツチセンターは通常のタイプと異な
り、クラツチセンター5,6に二分割され、内
方、すなわちドリブンギヤ2側に位置するクラツ
チセンター5はメインシヤフト40に対して直接
スプライン囓合され、クラツチセンター5に隣接
して外方に位置するクラツチセンター6は、駆動
トルクをメインシヤフト40側に伝達する後記一
方向クラツチ20に外嵌され、この一方向クラツ
チ20のインナー部材25はメインシヤフト40
に対してスプライン囓合されている。
り、クラツチセンター5,6に二分割され、内
方、すなわちドリブンギヤ2側に位置するクラツ
チセンター5はメインシヤフト40に対して直接
スプライン囓合され、クラツチセンター5に隣接
して外方に位置するクラツチセンター6は、駆動
トルクをメインシヤフト40側に伝達する後記一
方向クラツチ20に外嵌され、この一方向クラツ
チ20のインナー部材25はメインシヤフト40
に対してスプライン囓合されている。
そして、一方向クラツチ20の外方に隣接し
て、ワツシヤー10a,11が外嵌されたスプリ
ング保持部材8がメインシヤフト40に囓合さ
れ、その外方位置、すなわちメインシヤフト40
の軸端部にロツクナツト9が螺着されている。な
お、ワツシヤー10aは、一方向クラツチ20に
おけるインナー部材25の外側面に当接すると同
時に、外周縁においてクラツチセンター6の内周
面に当接しており、ワツシヤー11はクラツチセ
ンター6の外側面に当接している。以上を要する
に、ドリブンギヤ2の組立体、クラツチセンター
5,6、および一方向クラツチ20は、スプリン
グ保持部材8およびワツシヤー10a,11を介
し、ロツクナツト9を以つてメインシヤフト20
に嵌着されているのである。
て、ワツシヤー10a,11が外嵌されたスプリ
ング保持部材8がメインシヤフト40に囓合さ
れ、その外方位置、すなわちメインシヤフト40
の軸端部にロツクナツト9が螺着されている。な
お、ワツシヤー10aは、一方向クラツチ20に
おけるインナー部材25の外側面に当接すると同
時に、外周縁においてクラツチセンター6の内周
面に当接しており、ワツシヤー11はクラツチセ
ンター6の外側面に当接している。以上を要する
に、ドリブンギヤ2の組立体、クラツチセンター
5,6、および一方向クラツチ20は、スプリン
グ保持部材8およびワツシヤー10a,11を介
し、ロツクナツト9を以つてメインシヤフト20
に嵌着されているのである。
また、中空状メインシヤフト40の内部を貫通
して、軸方向に変位可能に配設されたリフターロ
ツド41の端部には、キヤツプ42が被嵌され、
キヤツプ42の軸筒部42bはメインシヤフト4
0に内嵌されている。そして、キヤツプ42の頭
部42aには、軸受43を介してリフタープレー
ト13が枢支され、同リフタープレート13の外
周にプレツシヤープレート14が一体的に嵌着さ
れている。
して、軸方向に変位可能に配設されたリフターロ
ツド41の端部には、キヤツプ42が被嵌され、
キヤツプ42の軸筒部42bはメインシヤフト4
0に内嵌されている。そして、キヤツプ42の頭
部42aには、軸受43を介してリフタープレー
ト13が枢支され、同リフタープレート13の外
周にプレツシヤープレート14が一体的に嵌着さ
れている。
さらに、スプリング保持部材8には、皿ばね1
2が外嵌され、同皿ばね12の外周部はプレツシ
ヤープレート14の顎14aとリフタープレート
13とで形成される〓間部に係合している。皿ば
ね12は、スプリング保持部材8の顎8aと、プ
レツシヤープレート14の顎14aとの係止関係
によつて、プレツシヤープレート14を付勢し、
複数枚のクラツチデイスク4およびクラツチプレ
ート7に所定の押圧力を付与せしめている。
2が外嵌され、同皿ばね12の外周部はプレツシ
ヤープレート14の顎14aとリフタープレート
13とで形成される〓間部に係合している。皿ば
ね12は、スプリング保持部材8の顎8aと、プ
レツシヤープレート14の顎14aとの係止関係
によつて、プレツシヤープレート14を付勢し、
複数枚のクラツチデイスク4およびクラツチプレ
ート7に所定の押圧力を付与せしめている。
次に、一方向クラツチ20について説明する。
一方向クラツチ20は、一対のリング状枠部材
21と、同部材21を所定間隔を置いて対向保持
するジグザク状の針金枠22と、リング状枠部材
21および針金枠22に支持され、かつリング状
枠部材21の円周方向に沿つて多数配列されたコ
ロ状接続片24と、同接続片24を外方から保持
し、かつ針金枠22に対して比較的小さな圧力で
押圧するリング状引張りコイルスプリング23
と、前記各部材21,22,23,24より成る
集合体が外嵌されたインナー部材25とで構成さ
れている(第2図ないし第4図参照)。コロ状接
続片24は、偏心断面を成し、針金枠22と接す
る内側面24aが円筒状であり、外側面はクラツ
チセンター6に対して強圧接続される突出面24
bと平坦面24cを有する特殊曲面を成し、しか
も外側面から所定深さの溝24dが形成されてい
る。コロ状接続片24は、この溝24dと引張り
コイルスプリング23との係合関係によつて保持
されるのである(以上、第3図ないし第6図参
照)。
21と、同部材21を所定間隔を置いて対向保持
するジグザク状の針金枠22と、リング状枠部材
21および針金枠22に支持され、かつリング状
枠部材21の円周方向に沿つて多数配列されたコ
ロ状接続片24と、同接続片24を外方から保持
し、かつ針金枠22に対して比較的小さな圧力で
押圧するリング状引張りコイルスプリング23
と、前記各部材21,22,23,24より成る
集合体が外嵌されたインナー部材25とで構成さ
れている(第2図ないし第4図参照)。コロ状接
続片24は、偏心断面を成し、針金枠22と接す
る内側面24aが円筒状であり、外側面はクラツ
チセンター6に対して強圧接続される突出面24
bと平坦面24cを有する特殊曲面を成し、しか
も外側面から所定深さの溝24dが形成されてい
る。コロ状接続片24は、この溝24dと引張り
コイルスプリング23との係合関係によつて保持
されるのである(以上、第3図ないし第6図参
照)。
そして、一方向クラツチ20の外周には、クラ
ツチセンター6が被嵌され、第3図、第7図にお
ける矢印方向への回転が行われる時、クラツチセ
ンター6の回転速度がメインシヤフト40と囓合
するインナー部材25側の回転速度よりも大であ
れば、コロ状接続片24の突出面24bがクラツ
チセンター6の内周面に強圧接続され、逆にイン
ナー部材25側の回転速度が大であれば、コロ状
接続片24が若干回転して平坦面24cがクラツ
チセンター6の内周面に対向して、クラツチセン
ター6と一方向クラツチ20の接続が絶たれるよ
うに構成されている。
ツチセンター6が被嵌され、第3図、第7図にお
ける矢印方向への回転が行われる時、クラツチセ
ンター6の回転速度がメインシヤフト40と囓合
するインナー部材25側の回転速度よりも大であ
れば、コロ状接続片24の突出面24bがクラツ
チセンター6の内周面に強圧接続され、逆にイン
ナー部材25側の回転速度が大であれば、コロ状
接続片24が若干回転して平坦面24cがクラツ
チセンター6の内周面に対向して、クラツチセン
ター6と一方向クラツチ20の接続が絶たれるよ
うに構成されている。
以下、多板摩擦クラツチ1の主要構成部材につ
いて説明する。
いて説明する。
第8図ないし第15図に、クラツチセンター5
の構造を示す。クラツチセンター5のボス部5a
の一側には、放射方向に指向するオイル通路用凹
溝5bが複数条形成されている。また、同側面に
設けられた複数条の放射状リブ5cを夫れ夫れ挟
む位置に、一対のオイル通路用貫通孔5dが他側
面まで貫通形成されている。そして、メインシヤ
フト軸方向内側寄りの二枚のクラツチプレート7
と係合する多数の溝5fが形成されているリング
状係合片5eには、その溝底部を貫通するオイル
通路用貫通孔5g,5hが形成されており、貫通
孔5g,5hは、夫れ夫れ円周方向に120°間隔を
置いて、一対の貫通孔5dと対応する位置に設け
られている。そしてクラツチセンター5にはプレ
ツシヤープレート14からの押圧力を受けてクラ
ツチデイスク4およびクラツチプレート7を相互
に圧接させる外周鍔部5iが形成されている。
の構造を示す。クラツチセンター5のボス部5a
の一側には、放射方向に指向するオイル通路用凹
溝5bが複数条形成されている。また、同側面に
設けられた複数条の放射状リブ5cを夫れ夫れ挟
む位置に、一対のオイル通路用貫通孔5dが他側
面まで貫通形成されている。そして、メインシヤ
フト軸方向内側寄りの二枚のクラツチプレート7
と係合する多数の溝5fが形成されているリング
状係合片5eには、その溝底部を貫通するオイル
通路用貫通孔5g,5hが形成されており、貫通
孔5g,5hは、夫れ夫れ円周方向に120°間隔を
置いて、一対の貫通孔5dと対応する位置に設け
られている。そしてクラツチセンター5にはプレ
ツシヤープレート14からの押圧力を受けてクラ
ツチデイスク4およびクラツチプレート7を相互
に圧接させる外周鍔部5iが形成されている。
また、第16図ないし第18図に、一方向クラ
ツチ20のインナー部材25の構造を示す。同イ
ンナー部材25の一側面、すなわちワツシヤー1
0aと接触する間には、放射方向に指向するオイ
ル通路用凹溝25aが4条形成されている。
ツチ20のインナー部材25の構造を示す。同イ
ンナー部材25の一側面、すなわちワツシヤー1
0aと接触する間には、放射方向に指向するオイ
ル通路用凹溝25aが4条形成されている。
第19図ないし第21図には、クラツチセンタ
ー6の構造を示す。クラツチセンター6の一側
面、すなわちワツシヤー10bと接触する面に
は、放射方向に指向するオイル通路用凹溝6aが
四条形成されている。そして、メインシヤフト軸
方向外側寄りの三枚のクラツチプレート7と係合
する多数の溝6cが形成されているリング状係合
片6bには、その溝底部を貫通するオイル通路用
貫通孔6d,6e,6fが円周方向に120°間隔で
形成されている。
ー6の構造を示す。クラツチセンター6の一側
面、すなわちワツシヤー10bと接触する面に
は、放射方向に指向するオイル通路用凹溝6aが
四条形成されている。そして、メインシヤフト軸
方向外側寄りの三枚のクラツチプレート7と係合
する多数の溝6cが形成されているリング状係合
片6bには、その溝底部を貫通するオイル通路用
貫通孔6d,6e,6fが円周方向に120°間隔で
形成されている。
第22図、第23図には、スプリング保持部材
8の構造を示す。スプリング保持部材8のリング
状周壁に、オイル通路用貫通孔8bが円周方向に
120°間隔で形成されている。
8の構造を示す。スプリング保持部材8のリング
状周壁に、オイル通路用貫通孔8bが円周方向に
120°間隔で形成されている。
第24図、第25図には、プレツシヤープレー
ト14の構造を示す。プレツシヤープレート14
の外周縁部押圧壁14bの内周に、クラツチセン
ター6における多数の溝6cと遊嵌状に係合する
多数の歯14cが形成されている。また、皿ばね
12の外周縁部と係合する顎14a位置に内周面
から外片へ貫通するオイル通路用貫通孔14dが
設けられている。
ト14の構造を示す。プレツシヤープレート14
の外周縁部押圧壁14bの内周に、クラツチセン
ター6における多数の溝6cと遊嵌状に係合する
多数の歯14cが形成されている。また、皿ばね
12の外周縁部と係合する顎14a位置に内周面
から外片へ貫通するオイル通路用貫通孔14dが
設けられている。
第26図ないし第28図には、プレツシヤープ
レート14に内嵌されるリフタープレート13を
示しており、その一側には複数の補強用リブ13
bが形成され、ボス部13aに軸受43が嵌着さ
れるようになされている。
レート14に内嵌されるリフタープレート13を
示しており、その一側には複数の補強用リブ13
bが形成され、ボス部13aに軸受43が嵌着さ
れるようになされている。
次に、多板摩擦クラツチ1の動作について説明
する。同クラツチ1は、リフターロツド41によ
つて接続および切断される。すなわち、リフター
ロツド41の一端(第1図において左側端部)に
おける押圧操作によつて、リフターロツド41を
変位させると、キヤツプ42、軸受43を介して
リフタープレート13およびこれと一体に結合さ
れたプレツシヤープレート14が、皿ばね12の
弾発力に抗して外方へ移動し、プレツシヤープレ
ート14の押圧壁14bとクラツチセンター5の
外周鍔部5iとの間で強圧保持されていた複数枚
のクラツチデイスク4およびクラツチプレート7
が除圧され、クラツチ切断状態になる。リフター
ロツド41を前記と逆方向に変位させると、プレ
ツシヤープレート14は、皿ばね12の弾性復元
力によつて、内方へ移動し、クラツチセンター5
との間で、複数枚のクラツチデイスク4およびク
ラツチプレート7を強圧し、クラツチ接続状態に
なる。
する。同クラツチ1は、リフターロツド41によ
つて接続および切断される。すなわち、リフター
ロツド41の一端(第1図において左側端部)に
おける押圧操作によつて、リフターロツド41を
変位させると、キヤツプ42、軸受43を介して
リフタープレート13およびこれと一体に結合さ
れたプレツシヤープレート14が、皿ばね12の
弾発力に抗して外方へ移動し、プレツシヤープレ
ート14の押圧壁14bとクラツチセンター5の
外周鍔部5iとの間で強圧保持されていた複数枚
のクラツチデイスク4およびクラツチプレート7
が除圧され、クラツチ切断状態になる。リフター
ロツド41を前記と逆方向に変位させると、プレ
ツシヤープレート14は、皿ばね12の弾性復元
力によつて、内方へ移動し、クラツチセンター5
との間で、複数枚のクラツチデイスク4およびク
ラツチプレート7を強圧し、クラツチ接続状態に
なる。
しかして、エンジン稼働時、クランクシヤフト
30の回転は、ドライブギヤ31から多板摩擦ク
ラツチ1とドリブンギヤ2に伝達され、ドリブン
ギヤ2と一体的に結合されたクラツチアウター3
が回転する。多板摩擦クラツチ1が接続状態にあ
れば、クラツチアウター3の複数の割溝と係合す
るクラツチデイスク4と摩擦係合するクラツチプ
レート7に動力伝達が行われ、クラツチセンター
5,6、プレツシヤープレート14、リフタープ
レート13が一体的に回転する。この状態では、
一方向クラツチ20のコロ状接続片24は、クラ
ツチセンター6とインナー部材25との間で強圧
され、一方向クラツチ20が接続状態にあり(第
3図、第7図参照)、クラツチセンター6の回転
力は、クラツチセンター5の回転力とゝもにメイ
ンシヤフト40側に伝達され、トランスミツシヨ
ンにおける多数のギヤ列、ドライブチエーン等を
介して後輪が駆動回転される。この間、トランス
ミツシヨンにおけるオイル吐出口50から潤滑オ
イルが吐出されており、このオイルはメインシヤ
フト40内へ供給され、複数の開孔40aを通じ
て、メインシヤフト上のギヤに対して放出される
ととゝも、多板摩擦クラツチ1に対しても供給さ
れる。多板摩擦クラツチ1に対する第一のオイル
供給経路は、開孔40aからドリブンギヤ2の軸
受部を通り、クラツチセンター5の凹溝5b、同
貫通孔5d、同5gまたは5hを介してクラツチ
プレート7、クラツチデイスク4へ供給される経
路である(第2図参照)。第二のオイル供給経
路は、メインシヤフト40の軸端部に嵌挿された
キヤツプ42の貫通孔42c、スプリング保持部
材8の貫通孔8b、インナー部材25の凹溝25
aとワツシヤー10a側面で画成される通路を経
て一方向クラツチ20へ供給され、さらに、クラ
ツチセンター6の凹溝6aとワツシヤー10b側
面で画成される通路、前記貫通孔5g,5hを介
してクラツチプレート7、クラツチデイスク4へ
供給される経路である。第三のオイル供給通路
は、キヤツプ42の貫通孔42c、皿ばね12と
リフタープレート13で画成される空間領域、プ
レツシヤープレート14の貫通孔14d、クラツ
チセンター6の貫通孔6d,6e,6fを経て、
クラツチプレート7、クラツチデイスク4へ供給
される経路である。このように、多板摩擦クラ
ツチ1の各構成部材に形成された凹溝、貫通孔等
によつて潤滑オイルが導かれ、同クラツチ1内の
潤滑が効果的に行われる。特に、ワツシヤー10
a,11を介して一方向クラツチ20、クラツチ
センター6を保持し、かつ皿ばね12を介してプ
レツシヤープレート14を保持するスプリング保
持部材8と、ワツシヤー10aとを利用して一方
向クラツチ20に潤滑オイルを供給しているの
で、一方向クラツチ20の潤滑も十分に行うこと
が可能である。
30の回転は、ドライブギヤ31から多板摩擦ク
ラツチ1とドリブンギヤ2に伝達され、ドリブン
ギヤ2と一体的に結合されたクラツチアウター3
が回転する。多板摩擦クラツチ1が接続状態にあ
れば、クラツチアウター3の複数の割溝と係合す
るクラツチデイスク4と摩擦係合するクラツチプ
レート7に動力伝達が行われ、クラツチセンター
5,6、プレツシヤープレート14、リフタープ
レート13が一体的に回転する。この状態では、
一方向クラツチ20のコロ状接続片24は、クラ
ツチセンター6とインナー部材25との間で強圧
され、一方向クラツチ20が接続状態にあり(第
3図、第7図参照)、クラツチセンター6の回転
力は、クラツチセンター5の回転力とゝもにメイ
ンシヤフト40側に伝達され、トランスミツシヨ
ンにおける多数のギヤ列、ドライブチエーン等を
介して後輪が駆動回転される。この間、トランス
ミツシヨンにおけるオイル吐出口50から潤滑オ
イルが吐出されており、このオイルはメインシヤ
フト40内へ供給され、複数の開孔40aを通じ
て、メインシヤフト上のギヤに対して放出される
ととゝも、多板摩擦クラツチ1に対しても供給さ
れる。多板摩擦クラツチ1に対する第一のオイル
供給経路は、開孔40aからドリブンギヤ2の軸
受部を通り、クラツチセンター5の凹溝5b、同
貫通孔5d、同5gまたは5hを介してクラツチ
プレート7、クラツチデイスク4へ供給される経
路である(第2図参照)。第二のオイル供給経
路は、メインシヤフト40の軸端部に嵌挿された
キヤツプ42の貫通孔42c、スプリング保持部
材8の貫通孔8b、インナー部材25の凹溝25
aとワツシヤー10a側面で画成される通路を経
て一方向クラツチ20へ供給され、さらに、クラ
ツチセンター6の凹溝6aとワツシヤー10b側
面で画成される通路、前記貫通孔5g,5hを介
してクラツチプレート7、クラツチデイスク4へ
供給される経路である。第三のオイル供給通路
は、キヤツプ42の貫通孔42c、皿ばね12と
リフタープレート13で画成される空間領域、プ
レツシヤープレート14の貫通孔14d、クラツ
チセンター6の貫通孔6d,6e,6fを経て、
クラツチプレート7、クラツチデイスク4へ供給
される経路である。このように、多板摩擦クラ
ツチ1の各構成部材に形成された凹溝、貫通孔等
によつて潤滑オイルが導かれ、同クラツチ1内の
潤滑が効果的に行われる。特に、ワツシヤー10
a,11を介して一方向クラツチ20、クラツチ
センター6を保持し、かつ皿ばね12を介してプ
レツシヤープレート14を保持するスプリング保
持部材8と、ワツシヤー10aとを利用して一方
向クラツチ20に潤滑オイルを供給しているの
で、一方向クラツチ20の潤滑も十分に行うこと
が可能である。
次に、減速走行時、ないし車輛停止に到る間の
状態について説明する。減速走行の際には、いわ
ゆるエンジン制動がかゝつており、後輪の回転慣
性のためにメインシヤフト40側の回転速度が、
クラツチアウター3側に比して大きいため、クラ
ツチセンター6側が、一方向クラツチ20に対し
て第3図、第7図における矢印と逆方向へ相対回
転する状態となり、コロ状接続片24が若干回転
して平坦面24cがクラツチセンター6の内周面
と対向して、一方向クラツチ20が切断された状
態にあり、クラツチセンター6に対しては後輪側
のトルクは伝達されない。したがつて、後輪側の
トルクは、クラツチセンター5、同クラツチセン
ター5と係合する二枚のクラツチプレート7、同
クラツチプレート7と摩擦係合する三枚のクラツ
チデイスク4を介して、クラツチアウター3側へ
伝達されるが、トルク伝達に寄与するクラツチプ
レート7およびクラツチデイスク4の係合枚数が
少ないため、スリツプが生ずる。要するに、前記
摩擦係合によつて得られる摩擦力を越える後輪側
からのトルクは、多板摩擦クラツチ1において逃
がされるのである。その結果、エンジン制動力は
必要以上に大きくはならず、エンジンの過回転も
効果的に防止される。
状態について説明する。減速走行の際には、いわ
ゆるエンジン制動がかゝつており、後輪の回転慣
性のためにメインシヤフト40側の回転速度が、
クラツチアウター3側に比して大きいため、クラ
ツチセンター6側が、一方向クラツチ20に対し
て第3図、第7図における矢印と逆方向へ相対回
転する状態となり、コロ状接続片24が若干回転
して平坦面24cがクラツチセンター6の内周面
と対向して、一方向クラツチ20が切断された状
態にあり、クラツチセンター6に対しては後輪側
のトルクは伝達されない。したがつて、後輪側の
トルクは、クラツチセンター5、同クラツチセン
ター5と係合する二枚のクラツチプレート7、同
クラツチプレート7と摩擦係合する三枚のクラツ
チデイスク4を介して、クラツチアウター3側へ
伝達されるが、トルク伝達に寄与するクラツチプ
レート7およびクラツチデイスク4の係合枚数が
少ないため、スリツプが生ずる。要するに、前記
摩擦係合によつて得られる摩擦力を越える後輪側
からのトルクは、多板摩擦クラツチ1において逃
がされるのである。その結果、エンジン制動力は
必要以上に大きくはならず、エンジンの過回転も
効果的に防止される。
本実施例においては、クラツチセンター5,6
の外方であつて、リフタープレート13の内方
に、プレツシヤープレート14を付勢する皿ばね
12を配置したので、通常の付勢用コイルスプリ
ングを使用した場合に比して、多板摩擦クラツチ
1の内部スペースに余裕が生じ、同内部スペース
に一方向クラツチ20を配設することが可能とな
つた。しかも、一方向クラツチ20をクラツチ1
に内蔵することにより、従来の中間軸を省略する
ことが可能となり、エンジンが小型化され、重量
軽減も達成される。また、皿ばね12を保持する
スプリング保持部材8によつて一方向クラツチ2
0が押圧保持され、皿ばね12と係合するプレツ
シヤープレート14によつて複数枚のクラツチデ
イスク4、クラツチプレート7が押圧保持される
ので、一方向クラツチ20を内蔵したにも拘ら
ず、多板摩擦クラツチ1の内部構造は比較的簡単
で、軸方向寸法も縮減される。
の外方であつて、リフタープレート13の内方
に、プレツシヤープレート14を付勢する皿ばね
12を配置したので、通常の付勢用コイルスプリ
ングを使用した場合に比して、多板摩擦クラツチ
1の内部スペースに余裕が生じ、同内部スペース
に一方向クラツチ20を配設することが可能とな
つた。しかも、一方向クラツチ20をクラツチ1
に内蔵することにより、従来の中間軸を省略する
ことが可能となり、エンジンが小型化され、重量
軽減も達成される。また、皿ばね12を保持する
スプリング保持部材8によつて一方向クラツチ2
0が押圧保持され、皿ばね12と係合するプレツ
シヤープレート14によつて複数枚のクラツチデ
イスク4、クラツチプレート7が押圧保持される
ので、一方向クラツチ20を内蔵したにも拘ら
ず、多板摩擦クラツチ1の内部構造は比較的簡単
で、軸方向寸法も縮減される。
さらに、スプリング保持部材8、ワツシヤー1
0a,11を利用することによつて、潤滑オイル
を一方向クラツチ20へ供給し、このオイルをク
ラツチプレート7、クラツチデイスク4の潤滑に
使用するので無駄がない。
0a,11を利用することによつて、潤滑オイル
を一方向クラツチ20へ供給し、このオイルをク
ラツチプレート7、クラツチデイスク4の潤滑に
使用するので無駄がない。
発明の効果
本発明は、前記したようにクラツチセンターを
軸方向に二分割し、主軸中央側に位置する一方の
クラツチセンターを主軸に一体に嵌着し、このク
ラツチセンターの外周鍔部とプレツシヤープレー
トの押圧壁とによつてクラツチデイスク及びクラ
ツチプレートを保持しているので、その保持は動
揺することなく堅固であり、クラツチ機能に不具
合を生じることがない。
軸方向に二分割し、主軸中央側に位置する一方の
クラツチセンターを主軸に一体に嵌着し、このク
ラツチセンターの外周鍔部とプレツシヤープレー
トの押圧壁とによつてクラツチデイスク及びクラ
ツチプレートを保持しているので、その保持は動
揺することなく堅固であり、クラツチ機能に不具
合を生じることがない。
また、後輪からの逆方向トルクが働いたとき、
そのトルクの伝達を行う一方のクラツチセンター
が上記主軸中央側に配設されているので、主軸及
びクラツチアウターの筒状部に大きな捩じり歪み
が発生することがない。したがつて、この捩じり
歪みを防止するために主軸を太くしたりクラツチ
アウターの筒状部を厚くする必要がなく、クラツ
チ装置の大型化と重量増大を避けることができ
る。
そのトルクの伝達を行う一方のクラツチセンター
が上記主軸中央側に配設されているので、主軸及
びクラツチアウターの筒状部に大きな捩じり歪み
が発生することがない。したがつて、この捩じり
歪みを防止するために主軸を太くしたりクラツチ
アウターの筒状部を厚くする必要がなく、クラツ
チ装置の大型化と重量増大を避けることができ
る。
さらに、一方向クラツチを備えた側のクラツチ
センターが軸端側すなわち開放端側に位置するよ
う取付けられるので、一方向クラツチの組込みを
容易に行うことができる。
センターが軸端側すなわち開放端側に位置するよ
う取付けられるので、一方向クラツチの組込みを
容易に行うことができる。
第1図は本発明の一実施例に係る多板摩擦クラ
ツチを備えた自動二輪車用パワーユニツトの要部
横断面図、第2図は同多板摩擦クラツチの拡大説
明図、第3図は同多板摩擦クラツチに内蔵された
一方向クラツチの一部切欠き説明図、第4図は第
3図に於ける−線矢視図、第5図は同一方向
クラツチに於けるコロ状接続片の説明図、第6図
は第5図における−線切断図、第7図は同一
方向クラツチの動作態様を示す説明図、第8図は
前記多板摩擦クラツチにおける一方のクラツチセ
ンターの側面図、第9図、第10図、第11図は
夫れ夫れ第8図における−線、−線、
−線切断図、第12図は第11図における
−線矢視図、第13図ないし第15図は
それぞれ第12図における−線、−
線、−線切断図、第16図は前記一
方向クラツチにおけるインナー部材の側面図、第
17図、第18図はそれぞれ第16図における
−線、−線切断図、第19図は前
記多板摩擦クラツチにおける他方のクラツチセン
ターの側面図、第20図、第21図はそれぞれ第
19図における−線、−線
切断図、第22図は同多板摩擦クラツチにおける
スプリング保持部材の側面図、第23図は第22
図における−線切断図、第24図は
同多板摩擦クラツチにおけるプレツシヤープレー
トの側面図、第25図は第24図における
−線切断図、第26図は同多板摩擦クラツ
チにおけるリフタープレートの側面図、第27
図、第28図はそれぞれ第26図における
−線、−切断図である。 1……多板摩擦クラツチ、2……ドリブンギ
ヤ、3……クラツチアウター、4……クラツチデ
イスク、5……クラツチセンター、5a……ボス
部、5b……凹溝、5c……リブ、5d……貫通
孔、5e……係合片、5f……溝、5g,5h…
…貫通孔、5i……外周鍔部、6……クラツチセ
ンター、6a……凹溝、6b……係合片、6c…
…溝、6d,6e,6f……貫通孔、7……クラ
ツチプレート、8……スプリング保持部材、8a
……顎、8b……貫通孔、9……ロツクナイト、
10a,10b,11……ワツシヤー、12……
皿ばね、13……リフタープレート、13a……
ボス部、13b……リブ、14……プレツシヤー
プレート、14a……顎、14b……押圧壁、1
4c……歯、14d……貫通孔、20……一方向
クラツチ、21……リング状枠部材、22……針
金枠、23……引張りコイルスプリング、24…
…コロ状接続片、24a……内側面、24b……
突出面、24c……平坦面、24d……溝、25
……インナー部材、25a……凹溝、30……ク
ランクシヤフト、31……ドライブギヤ、40…
…メインシヤフト、40a……開孔、41……リ
フターロツド、42……キヤツプ、42a……頭
部、42b……軸筒部、42c……貫通孔、43
……軸受、50……オイル吐出口。
ツチを備えた自動二輪車用パワーユニツトの要部
横断面図、第2図は同多板摩擦クラツチの拡大説
明図、第3図は同多板摩擦クラツチに内蔵された
一方向クラツチの一部切欠き説明図、第4図は第
3図に於ける−線矢視図、第5図は同一方向
クラツチに於けるコロ状接続片の説明図、第6図
は第5図における−線切断図、第7図は同一
方向クラツチの動作態様を示す説明図、第8図は
前記多板摩擦クラツチにおける一方のクラツチセ
ンターの側面図、第9図、第10図、第11図は
夫れ夫れ第8図における−線、−線、
−線切断図、第12図は第11図における
−線矢視図、第13図ないし第15図は
それぞれ第12図における−線、−
線、−線切断図、第16図は前記一
方向クラツチにおけるインナー部材の側面図、第
17図、第18図はそれぞれ第16図における
−線、−線切断図、第19図は前
記多板摩擦クラツチにおける他方のクラツチセン
ターの側面図、第20図、第21図はそれぞれ第
19図における−線、−線
切断図、第22図は同多板摩擦クラツチにおける
スプリング保持部材の側面図、第23図は第22
図における−線切断図、第24図は
同多板摩擦クラツチにおけるプレツシヤープレー
トの側面図、第25図は第24図における
−線切断図、第26図は同多板摩擦クラツ
チにおけるリフタープレートの側面図、第27
図、第28図はそれぞれ第26図における
−線、−切断図である。 1……多板摩擦クラツチ、2……ドリブンギ
ヤ、3……クラツチアウター、4……クラツチデ
イスク、5……クラツチセンター、5a……ボス
部、5b……凹溝、5c……リブ、5d……貫通
孔、5e……係合片、5f……溝、5g,5h…
…貫通孔、5i……外周鍔部、6……クラツチセ
ンター、6a……凹溝、6b……係合片、6c…
…溝、6d,6e,6f……貫通孔、7……クラ
ツチプレート、8……スプリング保持部材、8a
……顎、8b……貫通孔、9……ロツクナイト、
10a,10b,11……ワツシヤー、12……
皿ばね、13……リフタープレート、13a……
ボス部、13b……リブ、14……プレツシヤー
プレート、14a……顎、14b……押圧壁、1
4c……歯、14d……貫通孔、20……一方向
クラツチ、21……リング状枠部材、22……針
金枠、23……引張りコイルスプリング、24…
…コロ状接続片、24a……内側面、24b……
突出面、24c……平坦面、24d……溝、25
……インナー部材、25a……凹溝、30……ク
ランクシヤフト、31……ドライブギヤ、40…
…メインシヤフト、40a……開孔、41……リ
フターロツド、42……キヤツプ、42a……頭
部、42b……軸筒部、42c……貫通孔、43
……軸受、50……オイル吐出口。
Claims (1)
- 1 複数枚のクラツチデイスクを主軸方向割溝に
係合するクラツチアウターと、該複数枚のクラツ
チデイスクと交互に重合してクラツチデイスクと
ともに摩擦係合板を構成する複数枚のクラツチプ
レートを主軸方向割溝に係合するとともに該摩擦
係合板に当接しこれを挟持するための外周鍔部を
備えたクラツチセンターと、該摩擦係合板に当接
する押圧壁を備え、個々の摩擦係合板を相互に密
接する方向に付勢する弾発部材により該押圧壁と
前記クラツチセンターの鍔部間で前記摩擦係合板
を密接挟持するプレツシヤープレートを具備する
多板摩擦クラツチにおいて、前記クラツチセンタ
ーを軸方向に二分割し、主軸中央側に位置する一
方のクラツチセンターが外周鍔部を備えて該主軸
に一体に嵌着され、主軸軸端側に位置する他方の
クラツチセンターはエンジン出力を主軸側へのみ
伝達する一方向クラツチを備えて前記主軸に嵌装
されることを特徴とする多板摩擦クラツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57125369A JPS5917031A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 多板摩擦クラツチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57125369A JPS5917031A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 多板摩擦クラツチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5917031A JPS5917031A (ja) | 1984-01-28 |
JPH0361052B2 true JPH0361052B2 (ja) | 1991-09-18 |
Family
ID=14908421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57125369A Granted JPS5917031A (ja) | 1982-07-19 | 1982-07-19 | 多板摩擦クラツチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5917031A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2768943B2 (ja) * | 1988-02-26 | 1998-06-25 | ヤマハ発動機株式会社 | 多板式摩耗クラッチ装置 |
JPH034038A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-10 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置 |
JP5401228B2 (ja) * | 2009-09-16 | 2014-01-29 | 本田技研工業株式会社 | 多板クラッチ及びその組み付け方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5131893A (ja) * | 1974-09-13 | 1976-03-18 | Kureha Chemical Ind Co Ltd | |
JPS572736U (ja) * | 1980-06-04 | 1982-01-08 |
-
1982
- 1982-07-19 JP JP57125369A patent/JPS5917031A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5131893A (ja) * | 1974-09-13 | 1976-03-18 | Kureha Chemical Ind Co Ltd | |
JPS572736U (ja) * | 1980-06-04 | 1982-01-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5917031A (ja) | 1984-01-28 |
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