JPH0360160A - 自己消弧形サイリスタ - Google Patents

自己消弧形サイリスタ

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JPH0360160A
JPH0360160A JP19574689A JP19574689A JPH0360160A JP H0360160 A JPH0360160 A JP H0360160A JP 19574689 A JP19574689 A JP 19574689A JP 19574689 A JP19574689 A JP 19574689A JP H0360160 A JPH0360160 A JP H0360160A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電力用半導体デバイスに関し、特にスイッチン
グ動作時のゲートアバランシェ損失を低減化するための
所定のアバランシェ領域をゲート領域に具備することを
特徴とするスイッチング損失の改善された自己消弧形サ
イリスタに関する。
〔従来の技術〕
電力用半導体デバイスの中には自己消弧可能なサイリス
タ、即ちゲートターンオフサイリスタ(GTO)或いは
静電誘導サイリスタ(Slサイリスタ)等が存在するが
、ここではこのような自己消弧形サイリスタの中から、
Slサイリスタを例として従来例を説明する。即ち、第
6図(a)、 (b)及び(C)は、従来例としての埋
め込みゲート型Slサイリスタのそれぞれ部分平面図、
第6図(a)のX一X′線に沿う断面構造図及び第6図
(a)のY−Y ’線に沿う断面構造図を模式的に図示
している。各部を説明すると以下の通りである。即ち、
第6図(a)、 (b)及び(C)において、2は高抵
抗半導体基板であって空乏層が広がってSlサイリスタ
の耐圧を実現し、キャリアの走行時のドリフト層ともな
る領域である。3はp゛アノード領域4及び41はp゛
ゲー 9M域であり、第6図(C)1から明らかなよう
にp″−ゲート41は結晶基板中に埋め込まれて形成さ
れている。5はn−もしくはn型のエピタキシャル層で
あって、ゲート領域4とn+カソード領域6との間に形
成されている。この領域5中には空乏層が広がることで
ゲート・カソード間の耐圧が実現されることになる。7
はアノード電極、8はゲート電極、9はカソード電極で
ある第6図(a)、 (b)及び(C)に図示された従
来の埋め込みゲート型Slサイリスタでは、p4埋め込
みゲート41の間のチャネル領域40に電位障壁を発生
させ、カソード領域6からの電子注入を制御し、このチ
ャネル中の電位障壁の高さを引き下げることで、カソー
ドからの電子の注入量が増大し、ターンオン状態に移行
する。このSlサイリスタをターンオフさせる場合には
、ゲートに零を含む逆バイアスを印加することで、電位
障壁の高さを高くし、従って、カソード領域6からの電
子の注入を阻止し、同時にアノード領域3の前面におけ
る正孔に対する電位障壁の高さも回復することからp゛
アノード領域3からの正孔の注入も阻止され、最終的に
ゲート・ターン・オフが行なわれることになる。ゲート
電位が零バイアスの状態、即ち、ゲートカソード間が短
絡されている状態においてもチャネル40中に充分高い
電位障壁の高さが発生してアノード・カソード間順方向
印加電圧が阻止されている時、この31サイリスタはノ
ーマリ・オフ型と呼ばれる。一方で、ゲート逆バイアス
電圧の印加によって順方向電圧が阻止され、ゲート電圧
が零の時にはSlサイリスタがオン状態か或いは比較的
低い電圧の阻止状態にあるものはノーマリ・オン型と呼
ばれる。このようにSlサイリスタはノーマリ・オン型
にもノーマリ・オフ型にも設計するとかできる。また、
第6図(a)、 (b)及び(C)ではゲート構造は埋
め込みゲート型となっているが、平面プレーナゲート型
、或いは切り込みゲート型、ショットキーにゲート型等
として形成することも可能である。
しかるに、第6図(a)、 (b)及び(C)において
、ゲート領域4もしくは41とカソード領域6との間の
nもしくはn−領域5の厚さL2は素子内で、同じ厚さ
の寸法を維持して広がっている。そして、ゲート・カソ
ード間の降伏(ブレークダウン)電圧(Vello )
が素子内で一様になるように設計されている。すなわち
、nもしくはn−領域5は同じ厚さL2でしかも均一な
不純物密度分布をもって形成されることでブレークダウ
ン電圧も一様に設計されているわけである。このような
ゲートカソード間の寸法とその領域の不純物密度を一様
に均一にしようとすることは、埋め込みゲート型に限ら
ず、平面ゲート型等においても同様に行なわれているこ
とである。
第6図に模式的断面構造図を図示した1200V−30
0A級の埋め込みゲート型Slサイリスタニツイテアノ
ート電圧VAIl= 600 (V) 、アノード電流
1 a = t 60 (A)のスイッチング条件にて
ターンオフさせた時の電流波形の一例を第7図に図示す
る。即ち、第7図においてアノード電流Ia =i 6
0 (A)がスイッチオフされ、■AK=600(V)
が回復し、同時にゲート電流I。
がピーク時において100A以上導通し、同時にゲート
の逆回復時においてゲート回路内のインダクタンス成分
り、にもとづく逆起電カーL、×によって一60V以上
の逆方向のスパイク電圧VSが発生している様子がわか
る。ターン・オフ動作において、アノード電流■、が急
減するターン・オフ・フォール(下降)過程ではゲート
電流■。
がピークレベルから急減する過程に入り、ゲート・カソ
ード間にはスパイク電圧■、が発生する。
スパイク電圧V、の値がゲート・カソード間の降伏(ブ
レークダウン〉電圧(Vamp )に達するとアバラン
シェ降伏が起こる。従って、このアバランシェ降伏の発
生による電圧スパイクの抑制されたピーク値及びアバラ
ンシェ降伏電流によって、アバランシェ降伏に伴うアバ
ランシェ損失がゲートカソード近傍において発生するこ
とになる。このアバランシェ損失による素子破壊を抑制
するために通常、サイリスタのゲート・カソード電極間
に素子と並列にツェナーダイオードを接続している。第
8図はSlサイリスタに対してツェナーダイオードを並
列にゲート・カソード間に接続した回路図である。第8
図においてZDはツェナーダイオード、Dはダイオード
である。アバランシェ損失をこのツェナーダイオードで
分担させるようにしているわけである。第8図の回路に
おける損失の例では100kHzの動作時、Slサイリ
スタの素子損失329Wに対し、素子損失の中のゲート
損失は23W、ツェナーダイオードの損失は45Wであ
った。ゲートとカソード間の損失の66%(45/23
+45)が゛ツェナーダイオードで発生している。
しかるに、このようにツェナーダイオードをゲートカソ
ード間に接続するとサイリスタの周辺回路が複雑になる
という問題点がある。しかも、大容量のサイリスタに対
しては、大容量のツェナーダイオードを接続する必要が
あるが、大容量のツェナーダイオードが入手困難であり
、従って小容量のツェナーダイオードを多数並列使用す
ることからさらに回路が複雑となるという問題点があっ
た。また外部にツェナーダイオードを接続しないスイッ
チングを行なった波形としての第6図より明らかなよう
に、ターンオフ時の損失はターンオフに伴うアノード損
失とゲート損失に分担され、いずれもターンオフのフォ
ール(下降)過程において最も高い損失値を示している
。即ち、アノード損失はアノード電流■1とアノード電
圧VAKのスイッチング過程に伴う損失であり、ゲート
損失はゲート電流1.及びゲート電圧変化VGKに伴う
損失である。これらの損失はスイッチング周波数が高く
なると、素子の温度を上昇させ、接合温度の上昇によっ
て素子が充分に冷却されないまま次のスイッチング動作
が起こることになり素子破壊の要因ともなっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的の1つは、ゲート・カソード間のアバラン
シェ降伏(ブレークダウン)に伴うゲート損失の抑制化
された自己消弧形サイリスタを提供することである。
さらに具体的に本発明の目的の1つは、主サイリスタと
並列に積極的にゲートアバランシェ動作を行なう領域(
ダイオード部)を設定し、主サイリスタのゲート・カソ
ード間のアバランシェ降伏に伴うゲートアバランシェ損
失をこの新たに設定されたアバランシェ動作領域(ダイ
オード部)で分担させ、損失の発生場所を分担させるこ
とで主サイリスタのスイッチング損失が低減され、高周
波スイッチングの行なえる自己消弧形サイリスタを提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
サイリスタの主電流としてのオン電流が流れる領域と並
列に、ゲート・カソード間のアバランシェ動作が起こる
領域(ダイオード部)を設定し、このアバランシェ動作
領域の降伏(ブレークダウン)電圧(VGIゎ、)はオ
ン電流の通電領域となる主サイリスタのゲート・カソー
ド間降伏(ブレークダウン)電圧(Vc++1+ )よ
りも低く設定する。
これによって第7図に図示したスイッチング波形は外見
としては変化はないが、主サイリスタ部分におけるゲー
ト損失の内の大部分は、新たに設定されたアバランシェ
動作領域(ダイオード部)において分担されるため主サ
イリスタ部分における損失は大きく低減化されることに
なる。このようなゲートアバランシェ動作領域の構成は
、(1)  ゲート領域とカソード領域間のnもしくは
n−層の厚さを短くしてアバランシェ動作領域(ダイオ
ード部)の降伏(ブレークダン)電圧V GBDAを低
下させる、 (2)ダイオード部のカソード領域の拡散深さを主サイ
リスタ部のカソード領域の拡散深さよりも深く形成して
同様にnもしくはn−層の厚さを短く設計し、ダイオー
ド部の降伏電圧(VGBDA)を低下させる、 (3)アバランシェ動作領域(ダイオード部〉のnもし
くはn−層半導体領域を薄く加工した後に、ダイオード
部としてのカソード領域を形成することにより、主サイ
リスタ部分のnもしくはn層の厚さに比べ短く設計され
たnもしくはn層を有するダイオード部を設ける、 (4)或いは、ダイオード部におけるアバランシェ降伏
が生ずるアバランシェ臨界電界強度を主サイリスタのゲ
ートカソード間ダイオードのアバランシェ臨界電界強度
よりも低くするべく、アノード、カソード、及びnもし
くはn−層の不純物密度及び寸法を決定する、 等の構成としている。
さらにまたこのようなアバランシェ動作9M域(!゛イ
オー1部を主サイリスタと並列に構成することに伴い、
アバランシェ動作領域を含み寄生サイリスタ領域が形成
されることを防止し、アバランシェ動作領域のトリガ防
止も配慮された構造としている。具体的には、例えば、
アバランシェ動作領域(ダイオード部)ではカソード短
絡構造を導入し、即ち、ダイオード部のカソード領域の
一部分を除去してnもしくはn−層が直接ダイオード部
のカソード電極に接触した構成として、カソード領域か
らの電子の注入量を抑制し、寄生サイリスタ動作を抑制
している。或いは、ダイオード部を含む寄生サイリスタ
領域としてのアノード領域をp型からn型と変換し、サ
イリスタ動作を抑制させている。以上のようなアバラン
シェ動作領域の寄生サイリスタ動作を抑制する構成とす
ることでアバランシェ動作領域におけるdv/dt耐量
も向上することになる。
〔作 用〕
本発明による自己消弧形サイリスタではゲートアバラン
シェ降伏に伴う損失を主サイリスタ部のゲート・カソー
ド間の損失から分離させ、新たに設定したゲートアバラ
ンシェ領域(ダイオード部)において分担させるべく、
このゲートアバランシェ領域を主サイリスタに並列に設
定し、しかもゲートアバランシェ領域のアバランシェ降
伏電圧を主サイリスタのゲート・カソード間の降伏電圧
よりも低く設計している。このような構成とすることで
ターンオフスイッチング動作に伴うゲート・カソード関
電流は大部分は主サイリスタのゲート領域からゲートア
バランシェ領域を通して流出し、主サイリスタ領域のゲ
ート損失を低減化させている。従って、主サイリスタ部
分の損失が低下し、温度上昇も抑制されるため、より高
い周波数でのスイッチングも行なえるようになっている
外部から観測されるターンオフに伴うスイッチング波形
は第7図と同様である。即ち、外部から見たスイッチン
グ波形の様子としては、変化はないが、ゲート電圧波形
のスパイク電圧は、新たに設定したゲートアバランシェ
領域(ダイオード部)のアバランシェブレークダウン電
圧に等しくなり、一方、ゲート電流波形は、主サイリス
タとダイオード部の両方を流れるゲート電流の和として
観測され、しかもこのゲートスパイクによる損失の大部
分はゲートアバランシェ領域によるものである。
〔実施例〕
第1図は本発明による実施例としての自己消弧形サイリ
スタの模式的断面構造図である。第1図は埋め込みゲー
ト形SIサイリスタのゲート・カソード間に並列にゲー
トアバランシェ領域(ダイオード部)を設けた構造とな
っている。ここで各部分を説明する。第1図において、
2は高抵抗半導体基板であり、空乏層が広がることでゲ
ートアノード間耐圧を実現している領域である。3はp
形アノード領域であり、4はp゛ゲート領域あり、41
及び42も同様にp゛アゲート域4と同一領域として形
成されている。41は結晶中に埋め込まれた構造として
図示されている。5はp゛ゲート領域4.41)とn゛
カソード領域6との間のnもしくはn−層であり、主サ
イリスタ部分のゲート・カソード間耐圧を確保するため
の領域としての形成されている。7はアノード電極、8
はゲート電極、9はカソード電極である。以上の説明に
より、埋め込みゲート型S■サイリスタ構造を一例とす
るサイリスタ構造が形成されているが、第1図を参照す
ると明らかなように本発明による実施例では、さらに主
サイリスタのゲートカソード領域に並列に新たなアバラ
ンシェ動作領域(ダイオード領域)が形成されている。
即ち、p″領域42をアノード領域、nもしくはn″領
域61をカソード領域とし、nもしくはn−61域5を
中間層として形成されるp″nn”もしくはp″n−n
もし7くはp0n構造のアバランシェダイオードが配設
されている。p″領域42は主サイリスタのp゛アゲー
ト域4もしくは41と電気的に共通とされており、一方
n+領域61は主サイリスタのn゛カソード領域6と電
気的に共通となされている。しかるにダイオード部にお
いてはnもしくはn−層5の厚さL4は主サイリスタ部
のnもしくはn−層5の厚さL2に比べて短く設計(L
4<L2)されており、ダイオード部のn。
カソード領域61の厚さL5は主サイリスタ部のn゛カ
ソード領域6の厚さL3に比べて深く形成されている。
さらにダイオード部のカソード領域61は一部分が拡散
されておらず、カソード電極9と接触する領域はn゛カ
ソード領域61とnもしくはn−層5との両方の領域で
あり、カソード短絡構造となされている。
第1図に図示した、本発明による実施例としての自己消
弧形サイリスタにおいては、カソードのセグメント毎に
、カソードのセグメント内においてアバランシェ動作領
域を配設するものであり、アバランシェ損失の比較的少
ない場合及び圧接構造として素子を実装する場合におい
て適した構造である。第1図に図示したSIサイリスタ
のターンオフ時に発生するゲートアバランシェ電流は主
として主サイリスタのゲート(4,41)及びカソード
領域6間を流れるのではなく、ゲート・カソード間に並
列に構成されたアバランシェ動作領域としてのダイオー
ド部のp゛アノード領域42及びn゛カソード領域61
間を流れるわけである。
従って、アバランシェ損失は上記のダイオード部におい
ての損失であって、主サイリスタ領域においての損失は
低減化されるわけである。
第1図において、ダイオード部のアバランシェ降伏電圧
V GIDAを主サイリスタのアバランシェ降伏圧VG
IIDに比べて低く設計する手段としては、(i)L5
>L3とすること、(ii)L4<L2とすること、の
他に(iii) p”  (42)  n (5)n”
  (61)間のダイオードのアバランシェ臨界電界強
度をp”  (4,41)n (5)n”  (6)間
のダイオードのアバランシェ臨界電界強度に比べて低く
設定するためにダイオード部におけるp4領域42、或
いはn領域5或いはn″領域61の不純物密度を、それ
ぞれ対応する主サイリスタ部のp“ゲート領域(4,4
1)、或いはn領域5、或いはn″領域6の不純物密度
に比べて高く選定することによっても得ることができる
さらに、第1図においては、ダイオード部の下側として
の対応するアノード面近傍にn型領域30を設ける等の
工夫を施すことによって、n・ (61)p”  (4
2)n−(2)p (3)からなる寄生サイリスタがラ
ッチングアップするのを防止することもできる。前述の
カソード領域61におけるカソード短絡構造と同様であ
って、ダイオード部におけるdv/dt耐量を上昇させ
る構造となっている。
第2図は本発明による別の実施例としての自己消弧形サ
イリスタの模式的断面構造図を図示している。第2図に
おいて、主サイリスタ部は第1図に図示した構造と同様
に埋め込みゲート形SIサイリスタとして形成されてお
り、同一の領域は同一の参照番号を付して説明は特に省
略する。またダイオード部においても第1図と同様の領
域については同一の参照番号を付して説明は省略する。
第2図に図示した構造上の特徴はアバランシェ動作領域
となるダイオード部をSIサイリスタのカソードセグメ
ントとは別個に設置している点である。主サイリスタ部
におけるアバランシェ損失が大きく、バイパスとしての
動作をするダイオード部を所定の面積分必要となるよう
な場合において適した構造であって、或いはまた実装と
して圧接構造を適用する場合に適した構造である。
アバランシェ動作領域の寸法、及び不純物密度の設定、
d v / d を耐量を向上させるためのカソード短
絡構造の導入、n型アノードショート構造の導入等につ
いても第1図に図示した実施例と同様に行なうことがで
きる。
第3図は本発明によるさらに別の実施例としての自己消
弧形サイリスタの模式的断面構造図である。第3図にお
いても、主サイリスタ部及びアバランシェ動作領域とし
てのダイオード部における各部分の参照番号は、第1図
及び第2図の実施例と同様に対応する部分は同一の参照
番号を付して図示している。第3図において、p1領域
12はp゛埋め込み層(4,42)へのコンタクト拡散
領域であり、ゲート電極8を平面ゲート電極形状として
形成することが可能となっている。13はSin、膜等
の絶縁層である。9はカソード電極であるが、第3図を
参照すると明らかなようにカソード電極の下に主サイリ
スタのカソード領域6とアバランシェ領域としてのカソ
ード領域61が形成されている。即ち、アバランシェ動
作領域を例えばカソード電極9のポンディングパッド領
域の下側に設置する構造となっており、面積を有効に利
用することができ、かつdv/dt耐量も改善されると
いう特徴がある。第3図におけるアバランシェ動作領域
としてのダイオード部の各部の寸法、不純物密度及び構
造的特徴については第1図及び第2図における構造と同
様に選定されている。
第4図は本発明によるさらに別の実施例としての自己消
弧形サイリスタの模式的断面構造図である。第4図(a
)は部分平面図であり、カソード電極9、ゲート電極8
のパターンが図示されている。
第4図(blは第4図(alの部分平面図においてx−
x ’線に沿う断面構造図である。第4図(C)は第4
図(a)の部分平面図においてY−Y ’線に沿う断面
構造図である。第4図(C)に本実施例における構造的
特徴が現われている。即ち、埋め込みゲート形sIサイ
リスタのゲート・カソード間に並列にアバランシェ領域
としてのダイオード部を形成しているが、ダイオード部
のnもしくはn−層5の厚さL4はエツチングにより削
り取られており、主サイリスタ部の対応する厚さL2に
比べ薄くなされている。さらにまたカソード電極9をポ
ンディングパッドとして形成しているが、このカソード
ポンディングパッドの下側に主サイリスタ部とダイオー
ド部分が隣接して近接して設置されている構造となって
いる。従って1面積の有効利用を計ることができ、かつ
dv/dt耐量の高い構造となっている。各構成部分に
ついては基本的には第1図と同様であるため同一の参照
番号を付している。
ゲート引出し電極(G)に対してダイオード部を主サイ
リスタ部によりも遠い位置に配置することを特徴とする
第5図は、カソードセグメント(9〉を角度ピッチθで
放射状に配置し、中心部にゲート引矛出し電極を設けた
センターゲート構造にさらに最外周にダイオード部を配
置した構造を示す。そして主サイリスタ部とダイオード
部のカソード電極(9)には共通のカソード引出し電極
(K)が圧接される。
一方センターゲートの圧接形Slサイリスタはターン・
オフ・フォール過程にゲート・カソード間に発生するス
パイク電圧V、は、ゲート引出し電極近くよりも、外周
の方がたとえば3〜7%高いことが観測される。このこ
とは、ゲート引出し電極(G)と、カソード引出し電極
(K)の間のインダクタスは外周の方が高いことによる
と考えられる。このことから、ゲートアバランシェ動作
を行なうダイオード部をスパイク電圧V、が大きい最外
周に配置することにより、主サイリスタ部でのゲートア
バランシェ動作の抑制に有効といえる。
以上、本発明による実施例について、説明したが、本発
明は第1図乃至第5図に図示した実施例に限られるもの
ではなく平面ゲート構造のSlサイリスタに適用しても
良く、またゲート・ターン・オフ(GT○)サイリスタ
、埋め込みグー10フ0. roffj!ed  Thyristor) 、ダブル
ゲートサイリスタ等の他の自己消弧形電力用半導体デバ
イスに通用してもよいことはもちろんである。
以下本発明による実施態様を述べる。即ち、本発明は、
第1の導電形のゲート領域(4)と第2の導電形のカソ
ード領域(6)との間に第2の導電形で厚さがL2の領
域(5)を具備し、かつゲート領域(4)に接続された
ゲート電極(8)には、ゲート引出し電極(G)またカ
ソード領域(6)に接続されたカソード電極(9)には
、カソード引出し電極(K)が接続された主サイリスタ
部を有する。自己消弧形サイリスタにおいて、前記領域
(5)の厚さをL2よりも薄い厚さL4を有する第2の
導電形の同一領域(5)を具備し、かつカソード領域(
6 1) 、アノード領域(42)を有するダイオード
領域が前記サイリスタのカソード領域(6〉と、ゲート
部(4)との間に並列配置されることを特徴とする自己
消弧形サイリスタであり、或いはまた、前記ダイオード
領域において領域(5)の厚さがL4の領域に相対する
カソード領域(61〉に、一部カソード領域(61)が
除かれたカソード短絡構造を有することを特徴とする自
己消弧形サイリスタであってもよく、さらにまた前記領
域(5〉の厚さとカソード領域(6.61)の厚さの和
(L 2 + L 3及びL4+L5)が素子の面内で
一定であることを特徴とする自己消弧形サイリスタであ
ってもよく、或いは、前記領域(5)の厚さと相対する
カソード領域(6、61)の厚さの和において、領域(
5)の厚さL2とカソード領域(6)の厚さL3との和
(L2+L3)が領域(5)の厚さL4とカソード領域
(61)の厚さL5との和(L4+L5)よりも小さい
ことを特徴とする自己消弧形サイリスタであってもよく
、或いはまた前記ゲート6M域(4、41)が埋め込み
構造に形成されていることを特徴とする自己消弧形サイ
リスタであってもよく、さらにまた 前記ゲーf fl
I域が、(4.41)が、埋め込み型表面ゲート構造に
形成されたことを特徴とする自己哨弧形サイリスタであ
ってもよく、さらにまた−1i−4e前記ダイオ一ド部
とゲート引出し電極(G)の間に前記主サイリスタ部が
配置されることを特徴とする自己消弧形サイリスタに関
するものである。
〔発明の効果〕
ゲート・カソード間にアバランシェ電圧以上の逆電圧が
印加されて使用されるようなゲートアバランシ工形素子
において、サイリスタのオン電流が流れる主サイリスタ
領域と並列に新たにアバランシェ領域を設けることによ
り、この領域ではオン電流は流れないが、ターンオフ時
のアバランシェ電流が相対的に主サイリスタ部のゲート
カソード間よりも多く流れることから、スイッチング動
作時のゲートアバランシェ損失はアバランシェ領域で発
生し、従ってサイリスタの損失がその分だけ低減化下さ
れ、より高い周波数においてスイッチング動作の行なえ
る自己消弧形サイリスタが実現されるという利点が存在
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による実施例として自己消弧形サイリス
タの模式的断面構造図を示し、第2図は本発明による別
の実施例としての自己消弧形サイリスタの模式的断面構
造図を示し、第3図は本発明によるさらに別の実施例と
しての自己消弧形サイリスタの模式的断面構造図を示し
、 第4図は本発明によるさらに別の実施例であり、(al
は部分平面図、(bl及び(C)は模式的断面構造図を
示している。 第5図は本発明の実施例としての放射状パターンの配置
図である。 第6図は従来例としての埋め込みゲート型S!サイリス
タの(a)部分平面図、(b)及び(C)は模式的断面
構造図である。 第7図は1200V−300/[31サイリスタの60
0V、160Aのスイッチング条件におけるターン・オ
フスイッチング波形例である。 第8図はS■サイリスタのゲート・カソード間にダイオ
ードD1ツェナーダイオードZDを接続した回路図であ
る。 2・・・n−高抵抗半導体基板 3・・・アノード領域 4.41・・・ゲート領域 5・・・n / n−層 6・・・カソード領域 7・・・アノード電極 8・・・ゲート電極 9・・・カソード電極 12・・・コンタクト拡1PIN域 13・・・絶縁層 30・・・n形アノードショート領域 40・・・チャネル領域 42・・・(アバランシェ動作領域としての〉ダイオー
ド部のアノード領域 61・・・(アバランシェ動作領域としての)ダイオー
ド部のカソード領域 部分平面図 第4図(a) 模式〇9vt面構造図 第4図(b) 模式的DI橿追図 第4図(C) 本発明による別の実施例としての 自己消弧形サイリスタの手黄式的 断面横這図 第4図 グイオード邪と主サイリスタ部の平面配置口笛 51i
21 スイ・ソチンゲ波形(7/  h 電圧VAK =20
0 V/div 。 7ノード電流IA−40A/div、  デート@K 
IG=1004/divゲニト電圧VGK−20V/d
iv )第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、第1の導電形のゲート領域と第2の導電形のカソー
    ド領域との間に第2の導電形で厚さがL2の領域を具備
    し、かつゲート領域に接続されたゲート電極には、ゲー
    ト引出し電極が、またカソード領域に接続されたカソー
    ド電極には、カソード引出し電極が接続された主サイリ
    スタ部を有する自己消弧形サイリスタにおいて、前記領
    域の厚さL2よりも薄い厚さL4を有する第2の導電形
    の同一領域を具備し、かつカソード領域、アノード領域
    を有するダイオード領域が前記サイリスタのカソード領
    域とゲート部との間に並列配置されることを特徴とする
    自己消弧形サイリスタ。 2、前記ダイオード領域において領域の厚さがL4の領
    域に相対するカソード領域に、一部カソード領域が除か
    れたカソード短絡構造を有することを特徴とする前記請
    求項1記載の自己消弧形サイリスタ。 3、前記領域の厚さとカソード領域の厚さの和(L2+
    L3及びL4+L5)が素子の面内で一定であることを
    特徴とする前記請求項1乃至2のうち、いずれか1項記
    載の自己消弧形サイリスタ。 4、前記領域の厚さと相対するカソード領域がの厚さの
    和において、領域の厚さL2とのカソード領域の厚さL
    3との和(L2+L3)が領域の厚さL4とカソード領
    域の厚さL5との和(L4+L5)よりも小さいことを
    特徴とする前記請求項1もしくは3のうち、いずれか1
    項記載の自己消弧形サイリスタ。 5、前記ゲート領域が埋め込み構造に形成されているこ
    とを特徴とする前記請求項1乃至4のうち、いずれか1
    項記載の自己消弧形サイリスタ。 6、前記ゲート領域が、埋め込み型表面ゲート構造に形
    成されたことを特徴とする前記請求項1乃至4のうち、
    いずれか1項記載の自己消弧形サイリスタ。 7、前記ダイオード部とゲート引出し電極(G)の間に
    、前記主サイリスタ部が配置されることを特徴とする前
    記請求項1乃至6のうち、いずれか1項記載の自己消弧
    形サイリスタ。
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