JPH0359657A - 感光材料処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、露光された親水性コロイド層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を、現像処理する感光材料処理装
置に関する。

［従来の技術］ 親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料は
、自動現像機で現像処理されており、例えばハロゲン化
銀写真感光材料をローラ搬送機構で搬送し、現像槽に貯
溜されている十分な量の現像液中に、所定時間浸漬させ
て現像処理している。

このハロゲン化銀写真感光材料の現像処理によって、現
像槽に貯溜された現像液中の有効成分を消費するため、
現像液の疲労劣化が生じる。また、現像液がアルカリの
場合のように経時によって、空気中の炭酸ガスを吸収し
中和反応で、アルカリ度が低下することや、酸素による
酸化に起因する経時疲労等によって劣化する。

この現像液の疲労を回復させる方法として、特開昭５０
−１４４５０２号、特開昭５４−６２００４号、特開昭
５５−１１５０３９号、特開昭５６−１２６４５号の各
公報には、現像補充液を現像処理量に応じて連続的又は
間欠的に補充することにより、現像液の疲労を回復する
手段が提案されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、これらはいずれも最初の一回目の現像液成分と
、その後の現像液成分とは異なり厳密には一回毎に特性
の違った写真処理ができる不具合があり、写真の仕上り
性能が不安定である。

このため、現像槽に貯溜した現像液にハロゲン化銀写真
感光材料を浸漬しないで、ハロゲン化銀写真感光材料の
露光面に現像液を供給して現像処理することが考えられ
るが、この場合には現像液の使用量が多いと不経済であ
るから、極力少量の現像液を使用して十分な現像処理を
行なうことができるようにすることが必要である。

ところで、このようにして現像液をハロゲン化銀写真感
光材料に少量供給し、搬送ローラで搬送するようにする
と、予め一定の温度に保持されて現像液を供給するよう
にしても、搬送ローラによってハロゲン化銀写真感光材
料に供給された現像液の温度が低下する。この現像液の
温度低下は、安定した現像の障害になり、特に少量の現
像液を供給して搬送ローラで搬送して現像する場合には
、搬送ローラによる温度変化を抑制することが、特に重
要な課題となる。

この発明は、このような実状を考慮してなされたもので
、ハロゲン化銀写真感光材料に供給した現像液の温度を
一定に保ち、安定した現像が可能な感光材料処理装置を
提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するため、この発明は、支持体の両面に
親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料の
露光面に、ハイドロキノン類を含有する現像液の供給を
、このハロゲン化銀写真感光材料を現像液中に浸漬しな
いで行ない処理する感光材料処理装置において、前記現
像液を供給する部分に、ハロゲン化銀写真感光材料を搬
送する搬送ローラを備え、この搬送ローラを保温するよ
うになしたことを特徴としている。

このハロゲン化銀写真感光材料は例えばＸレイ等の高感
度フィルムであり、支持体の両面に少なくとも親水性コ
ロイド層を有するもので、この支持体は透明材料で形成
されている。このハロゲン化銀写真感光材料は、例えば
この出願人が先に出願した特開昭６３−２３１５４号公
報に記載のものが、感度、カブリ、粒状性に優れ、また
ゼラチン量が少なくてもすり傷黒化や圧力減感が少なく
、好ましく用いられる。

ハロゲン化銀写真感光材料の両面への現像液の供給は、
ハロゲン化銀写真感光材料を搬送させて行なうことが好
ましく、この搬送は横方向でも縦方向でもよいが、縦方
向に搬送して供給するようにすると、装置の設置面積を
小さくすることができ、好ましい。

また、このハロゲン化銀写真感光材料への現像液の供給
は、ハロゲン化銀写真感光材料を貯溜された現像液中に
浸漬しないで供給することであり、このような供給によ
って現像処理に必要な所定量の現像液を供給することが
でき、現像液の経時疲労を防止すると共に、現像液の節
約になる。

この現像液の供給はハロゲン化銀写真感光材料の露光面
に、現像液を塗り付け、或いはシャワー、または噴霧等
の手段で行なわれ、この現像液の供給は１回に限らず、
数回に行なうようにしてもよい。

この発明の現像液に用いられるハイドロキノン類として
は、ハイドロキノン、クロロハイドロキノン、メチルハ
イドロキノン等が挙げられるが、ハイドロキノンが好ま
しく用いられる。この添加量は、現像液ｉＪ２当り１ｇ
〜２０ｇ、好ましくは５ｇ〜１５ｇである。

また、この発明の現像液には、特開昭６３−１０１５８
号で示されるような３−ピラゾリドン系現像主薬、ジア
ルデヒド系硬膜剤、インダゾール系、ベンツイミダゾー
ル系、ペンツトリアゾール系、メルカプトチアゾール系
から選ばれたカプリ防止剤、その他キレート剤、緩衝剤
、アルカリ剤、溶解助剤、ｐＨ調整剤、現像促進剤、界
面活性剤等も必要に応じて添加されても良い。

この発明では、現像液を供給する部分に搬送ローラを備
えられ、この搬送ローラは保温されており、その回転じ
よって現像液が供給されたハロゲン化銀写真感光材料を
搬送する。搬送ローラの保温は内部に備えられたヒータ
等の発熱手段で行なってもよく、また搬送ローラ自体を
セラミック等で形成し、電気を与えることで発熱させて
保温するようにしてもよい。さらに、搬送ローラの保温
は外気温度、現像液等に応じて温度調節を行なうことが
できる。

［作用］ この発明では、支持体の両面に親水性コロイド層を有す
るハロゲン化銀写真感光材料の露光面に、ハイドロキノ
ン類を含有する現像１夜の供給を、ハロゲン化銀写真感
光材料を現像液中に浸漬しないで行？ｊう、このハロゲ
ン化銀写真感光材料は搬送ローラの回転によって搬送さ
れ、このとき搬送ローラは所定の温度に保温されている
ため、ハロゲン化銀写真感光材料に供給された現像液の
温度が、搬送ローラによって低下することがなく安定し
た処理ができる。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図はこの発明の実施例が適用された現像装置を示し
、第２図は搬送ローラの断面図である。

この感光材料処理装置では対をなす搬送ローラ１．２．
３が鉛直方向に３段に重ねて配置されており、ハロゲン
化銀写真感光材料４が露光後に搬送ローラ１〜３で形成
される搬送路５上を矢印Ａ方向に送られ、現像処理が行
なわれる。

上段、中断及び下段はそれぞれ同様に構成され、対をな
す搬送ローラ１〜３の上方にはそれぞれ対をなす供給ノ
ズル６．７．８が設けられ、この供給ノズル６〜８の供
給口６ａ〜８ａは搬送ローラ１〜３の接触面方向へ向い
、かつローラ面に対向するように配置されている。

ハロゲン化銀写真感光材料４は搬送ローラ１〜３の駆動
によって矢印Ａ方向へ搬送され、このハロゲン化銀写真
感光材料４が搬送されるとき、供給ノズル６〜８の供給
口６ａ〜８ａから現像液が供給される。この現像液は対
をなす搬送ローラ１〜３の接触面方向へ流れて、ハロゲ
ン化銀写真感光材料４の両面に塗布される。

それぞれの供給ノズル６〜８からは新規な現像液が、ハ
ロゲン化銀写真感光材料４に供給され、上段の搬送ロー
ラ１から下方へ、さらに中断の搬送ローラ２から下方へ
落下し、さらに搬送ローラ３から落下して廃棄され、現
像液は使い捨てとなっている。

なお、搬送ローラ１〜３の下方にトレーを配置して、現
像液をトレーへと落下するようにし、トレーには配管を
接続してポンプでトレー内の現像液を供給ノズルへと循
環できるようにしてもよい、この場合、現像液が処理に
よる現像疲労は生じていないし、また循環される現像液
は大気との接触面積も少ないので、炭酸ガス吸収による
経時疲労も少ないから、再使用可能である。

搬送ローラ１，２．３は第２図に示すように、ローラ部
９の軸部１０には電熱線１１が内蔵されている。この電
熱線１１はサーモスタット１２が設けられ、サーモスタ
ット１２は所定の温度になると、自動的に電熱線１１を
切断するようになっており、電熱線１１の温度を一定に
維持する。電熱線１１の電８ｉ１３．１４は軸部から突
出しており、この電極１３．１４にリード線を接続して
電力を供給すると電熱線１１が発熱し、ローラ部９が所
定の温度に保温される。ローラ部９は合成樹脂や合成ゴ
ム等で形成され、このローラ部９の保温温度は現像液の
処理温度に維持されることが好ましい。

このように、搬送ローラ１，２．３が保温されているた
め、ハロゲン化銀写真感光材料４を搬送するとき、搬送
ローラ１．２．３によって供給された現像液の温度が低
下することがなく、ハロゲン化銀写真感光材料４の処理
が安定する。

第３図は他の実施例を示している。この搬送ローラ１，
２．３の軸部１０の内部には電熱線１５が内蔵されると
共に、温度センサ１６が設けられている。温度センサ１
６の信号線を外部に取出し、この温度センサ１６から選
られる温度情報から制御装置１１７で電熱線１５への電
力の供給をＯＮ、ＯＦＦするようにして温度調節を行な
うようにしいる。

また、前記両実施例ではローラ部９の軸部１０に電熱線
１１．１５を設けているが、電熱線に限定されず、棒状
や板状のヒータ等でもよい。

さらに、搬送ローラ１，２．３は電熱線やヒータ等の発
熱手段を備えるものに限定されず、搬送ローラ１，２．
３のローラ部自体をセラミック等で形成し、このセラミ
ックに電気を与えることで、ローラ自体を所定の温度に
保温するようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の感光材料処理装置では
、支持体の両面に親木性コロイド層を有するハロゲン化
銀写真感光材料の露光面に、ハイドロキノン類を含有す
る現像液の供給を、ハロゲン化銀写真感光材料を現像液
中に浸漬しないで行ない、このハロゲン化銀写真感光材
料を搬送ローラによって搬送するが、このとき搬送ロー
ラは保温されているから、ハロゲン化銀写真感光材料に
供給された現像液の温度を低下させることがなく、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の安定した現像が可能で、写真の
仕上り特性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の感光材料処理装置の概略図、第２図
は搬送ローラの断面図、第３図は他の実施例の搬送ロー
ラの断面図である。 図中符号１〜３は搬送ローラ、４はハロゲン化銀写真感
光材料、５は搬送路、６〜８は供給ノズル、９はローラ
部、１１．１５は電熱線である。 　２３ 第 図 　２３ ０ ７ 笥 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体の両面に親水性コロイド層を有するハロゲン化銀
   写真感光材料の露光面に、ハイドロキノン類を含有する
   現像液の供給を、このハロゲン化銀写真感光材料を現像
   液中に浸漬しないで行ない処理する感光材料処理装置に
   おいて、前記現像液を供給する部分に、ハロゲン化銀写
   真感光材料を搬送する搬送ローラを備え、この搬送ロー
   ラを保温するようになしたことを特徴とする感光材料処
   理装置。