JPH0358639B2 - - Google Patents

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JPH0358639B2
JPH0358639B2 JP14219487A JP14219487A JPH0358639B2 JP H0358639 B2 JPH0358639 B2 JP H0358639B2 JP 14219487 A JP14219487 A JP 14219487A JP 14219487 A JP14219487 A JP 14219487A JP H0358639 B2 JPH0358639 B2 JP H0358639B2
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derrick
pipe
hull
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JP14219487A
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Shigeru Kitajima
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Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、マンガン団塊等の海底資源を採鉱、
揚収する海底資源採鉱船に関し、詳しくは、船上
に格納した揚鉱管、フレキシブルホース、空気管
等長尺の管をデリツク部まで移送し、デリツク内
で組立て海中に下降させる採鉱船のハンドリング
システムのうち、各種管を格納、移送するための
装置に関するものである。
[従来の技術] 従来の海底資源採鉱船の管格納移送装置は第1
8図〜第21図に示されている。
第21図中1は海底資源採鉱船、2は海底資源
採鉱船1の船体3上に設置した管格納移送装置、
4は船体3上で多数の揚鉱管を順次軸線方向へ接
続しながら船体3に設けたムーンプール5を通し
て海中に下降させたパイプストリング、6はパイ
プストリング4の先端に取付けられ海底7の鉱物
資源の採鉱を行う集鉱機である。
第21図の管格納移送装置2の詳細を第18図
〜第20図を参照して説明すると、8は船体3上
に設けられたジンバル軸受架台9にジンバル軸受
を介して船体3の前後方向及び幅方向に動揺自在
に設けられたデリツクである。該デリツク8には
デリツク側ラツキングアーム(図示せず)が設け
てあり、デリツク8の作業台では、ムーンプール
5を通して海中へ下降させるための揚鉱管Pを接
続し得るようになつている。
10はデリツク8の前方船体3上に設置した揚
鉱管格納装置であり、揚鉱管Pを格納するラツク
11及び横行トロリ19が横行し得る横行レール
12、横行トロリ19を抱えた走行装置18が走
行する走行レール13を備えている。
14は揚鉱管格納装置10の後方に設けた昇降
装置であり、エレベータガイドレール15の上部
に設けた昇降ウインチ16により昇降し得るよう
にしたエレベータ17、揚鉱管格納装置10の走
行レール13とエレベータ17との間を走行しエ
レベータ17に乗り得るようにした走行装置1
8、揚鉱管格納装置10の横行レール12と走行
装置18との間を横行し走行装置18に乗り得る
ようにした横行トロリ19を備えている。横行ト
ロリ19には、揚鉱管Pを把持する把持装置20
が設けてある。
エレベータ17及び走行装置18並びに横行ト
ロリ19は管移送能率をあげるため2組ずつ設け
られ、昇降装置14の上部には、横行トロリ19
が船体3幅方向中心部へ横行し得るようにした横
行レール32が設けられ、横行レール32の下部
には、揚鉱管Pを船体3長手方向へ移送するた
め、格納区画側搬送路としてベルトコンベア式の
移送コンベア21が設けられている。
22はデリツク8と昇降装置14との間に配設
された揚鉱管搬出入装置である。該揚鉱管搬出入
装置22はブリツジ23を備え該ブリツジ23は
昇降装置14のエレベータガイドレール15側及
びデリツク8側に設けたピン及び球面軸受から成
る軸受装置24,25により支持され、軸受装置
24,25の部分でブリツジ23は船体3の幅方
向へ動揺し得るようになつていると共に船体3の
長手方向にも多少動揺し得るようになつている。
又ブリツジ23の昇降装置14側には、一端を昇
降装置14側に連結され他端をブリツジ23に連
結された流体圧シリンダ等の固定装置26が配設
され、ブリツジ23のデリツク8側には、一端を
デリツク8側に連結され他端をブリツジ23に連
結された流体圧シリンダ等の固定装置27が配設
されている。
28はブリツジ23上のデリツク8側に設けた
支点29を基準として傾動シリンダ30により上
下へ回動し得るようにしたアームであり、該アー
ム28上には、デリツク区画側搬送路としてベル
トコンベア式の移送コンベア31が設けられてい
る。
昇降ウインチ16によりエレベータ17が所定
位置まで昇降すると、横行トロリ19を抱えた走
行装置18がエレベータ17から自走して揚鉱管
格納装置10内の走行レール13を走行し、船体
3長手方向へ2区画に分かれた揚鉱管格納装置1
0の何れかの区画に達する。そうすると、横行ト
ロリ19が走行装置18から横行レール12を自
走、横行してラツク11の所定位置に達し、停止
し、把持装置20を作動させて揚鉱管Pを把持す
る。又横行トロリ19は逆走して走行装置18に
乗移り、横行トロリ19を抱えた走行装置18も
逆走してエレベータ17に乗り移り、昇降ウイン
チ16によつて、走行装置18、横行トロリ19
を上架したエレベータ17が上限まで上昇する。
エレベータ17が上限位置に達すると、横行ト
ロリ19が走行装置18から横行レール32へ乗
移り、把持装置20が下降すると共に開かれて揚
鉱管Pは移送コンベア21に受渡され、揚鉱管P
は移送コンベア21により移送され、移送コンベ
ア31上へ受渡され、移送コンベア31により移
送されて該移送コンベア31上の所定位置で停止
する。この場合、昇降装置14側の固定装置26
を作動し、ブリツジ23を固定装置26により昇
降装置14側に固定しておき、他端のデリツク8
側の固定装置26は固定を解除し、軸受装置25
で揺動自在となるようにしておくと、ブリツジ2
3はデリツク8に対して揺動自在となり、一方船
体3とは一体となるため、移送コンベア21から
ブリツジ23側の移送コンベア31への揚鉱管P
の受渡しが船体揺動中においても移送コンベア2
1,31の間での相対運動なしにスムーズに行え
る。揚鉱管Pがブリツジ23側の移送コンベア3
1上に完全に乗移らされたならば昇降装置14側
の固定装置26の固定を解除して軸受装置24で
揺動自在とし、同時にデリツク8側の固定装置2
7でブリツジ23をデリツク8に固定する。この
場合ブリツジ23は昇降装置14と完全に切り離
され、デリツク8側に完全に固定され、デリツク
8と同一の動きとなる。その状態で、傾動シリン
ダ30を作動してブリツジ23側のアーム28を
移送コンベア31と一緒にデリツク8側に傾動さ
せ、アーム28及び移送コンベア31を垂直に保
ちその状態で移送コンベア31上の揚鉱管Pをデ
リツク8側ラツキングアーム(図示せず)に受渡
し、デリツク8内で順次揚鉱管Pを接続してい
く。
第21図のパイプストリング4を揚収し、揚鉱
管Pを取外し、格納する場合には上述と逆の順序
により行なえばよい。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら上述の装置にあつては、下記のよ
うな問題点がある。
(i) 揚鉱管搬出入装置22、昇降装置14、揚鉱
管格納装置10が船体3の長手方向へ配列され
ているため、船体3の甲板上のスペースが大き
く必要で船舶の用船にこの要素が大きなウエー
トを占める。
(ii) 揚鉱管格納装置10は船体3の長手方向へ2
区画設けてあるため、揚鉱管Pの移送距離が長
くなり、従つて揚鉱管Pの移送時のサイクルタ
イムの関係から、エレベータ17及び走行装置
18並に横行トロリ19が2系統必要となる。
(iii) (i)(ii)により船体3及び管格納移送装置2が大
きくなると同時にコスト高となり、経済性が良
くない。
(iv) 揚鉱管Pが両端部、中央部の3点支持の場合
は、揚鉱管Pは必らず一本の移送コンベアによ
り2点支持されているため移送コンベア21か
ら31への乗移りはスムーズに行われるが、各
種管の中には2点支持状のものもあり、ベルト
コンベア方式では、移送コンベア21と31の
乗移り部において、管端がその間に落込み、移
送不能となる。
本発明は上述の実情に鑑み、船体上甲板上の設
置面積を小さくしてコストの低減を図ると共に揚
鉱管が2点支持のものの場合にもスムーズに移送
し得るようにすることを目的としてなしたもので
ある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、船体に、船体の前後方向及び幅方向
へ回動し得るデリツクを支持せしめ、船体の前方
若しくは後方に設けた管格納装置から管をデリツ
クに供給すると共にその管を前記デリツクで順次
接続し海中へ下降せしめる海底資源採鉱船の管格
納移送装置において、前記管格納装置を船体長手
方向へ1区画配設し、管格納装置の船体幅方向中
央部に、管格納装置から管を把持して来るか或い
は管格納装置へ管を受渡す横行トロリを抱えて昇
降するエレベータを備えた昇降装置を配設し、前
記デリツクの近傍に、船体と一体的に動揺する構
造体若しくはデリツクに選択的に固定し得るブリ
ツジと該ブリツジのデリツク側に上下へ回動自在
に支持され且つ管把持装置を有するアームを備え
た管搬出入装置を配設し、前記エレベータ及び横
行トロリを上架して前記管格納装置と管搬出入装
置との間を走行する走行台車を管格納装置上方に
配設したものである。
[作用] 管をデリツクへ移送する場合は、管格納装置で
管を把持した横行トロリは横行してエレベータに
抱えられ、横行トロリを抱えたエレベータは上昇
して走行台車に上架され、走行台車は管格納装置
からデリツク側へ走行し、管格納移送装置側が管
格納装置と一体的に揺動し得るよう固定されたブ
リツジ上のアームに前記横行トロリに把持されて
いる管が受渡され、ブリツジは管格納装置側に固
定が解除され、デリツク側がデリツクと一体的に
支持されるよう固定され、しかる後ブリツジ上の
アームは管を把持した状態で上方へ回動し、管は
デリツクに受渡される。又管を管格納装置へ格納
する場合は上記手順とは逆に管はデリツクから管
格納装置へ移送される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ
説明する。
第1図〜第17図は本発明の一実施例である。
第1図及び第2図に示すように、船体3の中央
部に設けたムーンプール5の上部に、ジンバル軸
受支持架台41を設け、該ジンバル軸受支持架台
41に水平に設けられたピン43を介してジンバ
ル軸受外枠42を船体3の長手方向へ動揺し得る
よう支持せしめ、ジンバル軸受外枠42に、前記
ピン43と90度向きを変えたピン44を介してジ
ンバル軸受内枠45を船体3の幅方向へ動揺し得
るよう支持せしめ、支持架台41、外枠42、内
枠45等によりデリツク8を構成する。内枠45
の上方に上部作業台46を、又下方に下部作業台
47を設け、上部作業台46の近傍に、揚鉱管P
を受取り接続位置まで移送する上下一対のラツキ
ングアーム48を設ける。
デリツク8の船体3長手方向前方所要位置に、
揚鉱管格納装置10を設置する。すなわち、船体
3の上甲板上に門型のフレーム49を船体3幅方
向へ所要の間隔で立設し、該フレーム49内側に
船体3の長手方向へ延びる支持部材50を上下へ
所要の間隔で突設させ、該支持部材50の先端
に、船体3の幅方向へ延びる、トロリレール兼用
のラツク支持台51を、船体3の幅方向中央部で
左舷側および右舷側に分かれるよう固着し、ラツ
ク支持台51上に第6図に示すようにラツク溝5
2を有するラツク53をラツク支持台51に沿い
固着する。
船体3幅方向中央側のフレーム49を左舷側及
び右舷側で夫々接続部材54により接続し、該接
続部材54上に船体3長手方向へ延び先端がデリ
ツク8近傍に達するクレンガーダ55を取付け、
該クレンガーダ55中途部を支柱56により船体
3の上甲板上に支持せしめ、クレンガーダ55に
沿い敷設したレール57に船体3長手方向へ走行
し得るようにした走行台車58を設置する。
走行台車58に左右2台の昇降ウインチ59を
配設し、該昇降ウインチ59により巻取り繰出さ
れるワイヤロープ60に、船体3幅方向中心部の
左舷側と右舷側のラツク支持台51間の〓間を昇
降し得るエレベータ61を吊下げ、該エレベータ
61にエレベータ61とラツク支持台51レール
部とを横行し得るようにした横行トロリ62を乗
移り可能に配設する。エレベータ61には、第5
図に示すように昇降時に該エレベータ61を案内
するガイドローラ63,64を設け、ガイドロー
ラ63を、フレーム49及びフレーム49の上部
に固着したフレーム66に沿い上下へ向けて固着
したガイドレール65に転動自在に嵌合し得るよ
うにすると共に、エレベータ61が上限まで上昇
した場合には、ガイドローラ63はガイドレール
65から外れ、ガイドローラ64は走行台車58
に固着したガイド板67のガイドレール68に転
動自在に嵌合し得るようにする。而して、エレベ
ータ61、横行トロリ62により昇降装置69が
形成される。
第7図に示すように、横行トロリ62の両端
に、エレベータ61及びラツク支持台51のレー
ル部を転動し得るようにした車輪70を取付ける
と共に、横行トロリ62に、昇降シリンダ71に
より昇降するパンタグラフ式の昇降機72を取付
け、昇降機72の下端に吊りビーム73を連結
し、吊りビーム73に、第8図に示すように開閉
シリンダ74により開閉して揚鉱管Pを把持する
把持装置75を取付ける。把持装置75は揚鉱管
Pがフレキシブルホースの場合は両端及び中途部
に合計4組設けるが、フレキシブルホースでない
場合は両端に2組設ける。
デリツク8近傍のクレンガーダ55内側部に、
揚鉱管搬出入装置22を設ける。すなわち、揚鉱
管格納装置10側のフレーム49及びデリツク8
の内枠45に支持ブラケツト76,77を固着
し、該支持ブラケツト76,77に、軸線が船体
3長手方向へ向いたピン78,79を介して船体
3幅方向へ動揺し得る支持ブラケツト80,81
を枢支せしめ、該支持ブラケツト80,81に軸
線が船体3の幅方向へ延びるピン82,83を介
して船体3の長手方向へ動揺し得るリンクフレー
ム84,85を枢着し、リンクフレーム84,8
5の上端にピン82,83と平行なピン86,8
7を介してブリツジ88を枢着し、前記支持ブラ
ケツト76,77に固着した船体幅方向へ動揺し
得る支持ブラケツト80′,81′に枢支させた長
手方向固定シリンダ89,90をリンクフレーム
84,85に連結してブリツジ88の船体3長手
方向への動きを規制し得るようにすると共に、フ
レーム49及び内枠45に枢支させた幅方向固定
シリンダ91,92をリンクフレーム84,85
に連結してブリツジ88の船体3幅方向への動き
を規制し得るようにする。ピン78,79の軸線
の延長線lはジンバル軸受部のピン44の軸線に
合致するようになつている。
ブリツジ88のデリツク8側端部にピン87と
同軸線上になるようピン93を取付け、該ピン9
3に船体3の長手方向に対して傾動し得るように
したアーム94を枢着し、ブリツジ88に一端を
枢支した傾動シリンダ95の先端をアーム94に
連結し、アーム94に開閉シリンダ96により開
閉し得るようにした2組の把持装置97及び揚鉱
管Pの軸線方向位置を調整する調整装置98を配
設し、アーム94の下降時のガイド板99をブリ
ツジ88の揚鉱管格納装置10側端部に固着す
る。
デリツク8と揚鉱管格納装置10間の船体3上
甲板上に、管端ねじ部保護用キヤツプやフランジ
ジヨイント部締付けボルト、ケーブル用クリー
ト、防振材等を収納するコンテナ100を格納す
るラツク101を船体3舷側方向に横一列となり
且つ上下に複数段となるよう配設し、ラツク10
1に対しコンテナ100を搬出入するためのスタ
ツカクレン102をラツク101の前方に配設
し、スタツカクレン102からコンテナ100を
受取り、デリツク8の上部作業台46に移送、搬
出する付属品用のエレベータ装置103及びスタ
ツカクレン102からコンテナ100を受取り、
デリツク8の下部作業台47へ移送、搬出する、
動揺補償付きロツド型搬出入装置104を所要位
置に配設し、ラツク101、スタツカクレン10
2、エレベータ装置103、搬出入装置104に
より付属品格納移送装置を構成する。
なお、図中91′,92′は係留ロツド、105
は管格納移送装置2、付属品格納移送装置、デリ
ツク8内の一部を監視し制御指令を出す制御室を
示す。
次に本発明の作動について説明する。
走行台車58が揚鉱管格納装置10の部分で停
止した状態で昇降ウインチ59を起動し、横行ト
ロリ62を抱えたエレベータ61を多段のラツク
53の目的階まで昇降させ、エレベータ61が目
的階に到着したら、横行トロリ62は図示してな
い横行駆動装置により目的階の目的番地までラツ
ク支持台51のレール部を横行(通常は揚鉱管P
は船体3幅方向中央側より順次取出す)し、目的
番地で停止する。次に、横行トロリ62では昇降
シリンダ71により昇降機72を介して吊りビー
ム73が下降し、揚鉱管Pがフレキシブルホース
の場合は4組の把持装置75により、又揚鉱管P
がフレキシブルホースでない場合は両端の2組の
把持装置75により揚鉱管Pを把持する。なお、
揚鉱管Pがフレキシブルホースでない場合は把持
装置75を両端の2組にするのは、揚鉱管Pが中
央部でたるまないためであり、この場合は中央側
の把持装置75は予め取外しておく。
把持装置75が揚鉱管Pを把持したら、昇降機
72を上昇させて揚鉱管Pをラツク53より持上
げると共に横行トロリ62を逆走させてエレベー
タ61の中央に乗移らせ、昇降ウインチ59によ
り、エレベータ61を上限まで上昇させ、これに
よつて横行トロリ62及び揚鉱管Pを上限位置ま
で上昇させる。エレベータ61は第3図及び第4
図並びに第9図、第11図に示すごとく、横行ト
ロリ62を下側に抱え、昇降ウインチ59を駆動
することによりガイドレール65,68にガイド
され、前後左右へ揺れることなく走行台車58内
まで上昇する。
揚鉱管Pを把持した横行トロリ62が走行台車
58に上架されると、図示してない走行駆動装置
が駆動されて走行台車58はクレンガーダ55上
のレール57をデリツク8側へ向けて走行し、揚
鉱管搬出入装置22のフレーム49上で停止す
る。このとき、船体3が波浪により動揺していて
も、デリツク8はピン43,44により支持され
ているため、デリツク8は前後、左右に揺れず、
格納区画側とデリツク8側に相対運動が生じる。
従つて、ブリツジ88をデリツク8側に固定して
おくと、船体3が動揺して走行台車58や横行ト
ロリ62も動揺するにも拘らず、ブリツジ88は
動揺しないため、揚鉱管Pを横行トロリ62から
アーム94に下降させることが難かしい。そこ
で、この場合には揚鉱管搬出入装置22のブリツ
ジ88を動揺補償する必要がある。すなわち、航
海中はブリツジ88は、幅方向固定シリンダ9
1,92及び長手方向固定シリンダ89,90の
全ての油圧バルブを閉止すること及び係留ロツド
91′,92′を挿入して固縛することにより揚鉱
管格納装置10側及びデリツク8側に係留、固定
され、デリツク8はデリツク8に内蔵するデリツ
ク係留装置により固定されている。又作業中は、
前に搬送された揚鉱管Pをアーム94からデリツ
ク8に受渡すため、ブリツジ88は長手方向固定
シリンダ90及び幅方向固定シリンダ92の油圧
バルブを閉止することによりデリツク8に対して
固定され、長手方向固定シリンダ89及び幅方向
固定シリンダ91の油圧バルブは開放されること
により、長手方向固定シリンダ89及び幅方向固
定シリンダ91は伸縮自在の状態になつている。
なお作業中は前述の係留ロツド91′,92′は取
外しておく。
そこで、走行台車58がアーム94上の所要位
置に到達したら、揚鉱管格納装置10側の長手方
向固定シリンダ89及び幅方向固定シリンダ91
の油圧バルブを閉じながら、ブリツジ88を平面
的に見て中心線が船体3の幅方向中心線と合致す
るよう固定し、デリツク8側の長手方向固定シリ
ンダ90及び幅方向固定シリンダ92の油圧バル
ブを徐々に開放し、ブリツジ88をデリツク8側
に固定、支持した状態から、揚鉱管格納装置10
側に固定、支持した状態にする。これにより、ブ
リツジ88及びアーム94の両方とも、船体3側
の揚鉱管格納装置10と同一の揺れとなり、従つ
て、走行台車58と揚鉱管搬出入装置22との間
には相対的な揺れはなくなる。そこで、走行台車
58に抱えられた横行トロリ62の昇降機72を
作動させて揚鉱管Pをアーム94上に下降させ、
揚鉱管Pの軸線方向位置に合せて調整装置98に
より長手方向位置を調整確保し、傾動時の揚鉱管
Pの自重を支持する。次に開閉シリンダ96によ
りアーム94側の把持装置97を作動させ、把持
装置97により揚鉱管Pを把持させ、横行トロリ
62側の把持装置75を解除し、昇降機72を上
昇させて把持装置75を元の位置へ戻す。把持装
置75が元の位置へ戻ると、走行台車58はレー
ル57上を逆走し、揚鉱管格納装置10内へ戻
り、次の指令を待つ。
一方、アーム94上に上架された揚鉱管Pはデ
リツク8側の作業進捗状況を待つてデリツク8内
に受渡される。この受渡しは先ず、先の揚鉱管格
納装置10側に固定され、船体3と一体的に動揺
中のブリツジ88を、デリツク8側の幅方向固定
シリンダ92の油圧バルブを閉止しながら、平面
的に見てブリツジ88の中心線がデリツク8の中
心線と合致するよう、デリツク8に固定すると共
に揚鉱管格納装置10側の長手方向固定シリンダ
89及び幅方向固定シリンダ91の油圧バルブを
解除し、更に長手方向固定シリンダ90を作動さ
せて第12図に示すブリツジ88のリンクフレー
ム85とピン79とのなす角度αを90度となるよ
う調整し、長手方向固定シリンダ90の油圧バル
ブを閉止する。これにより、ブリツジ88は所定
の状態でデリツク8に固定され、ブリツジ88及
びアーム94はデリツク8と同一の動きとなる。
次に、ブリツジ88に一端を連結された傾動シ
リンダ95を作動させ、アーム94をピン93を
中心として上方へ回動させ、アーム94に支持さ
れた揚鉱管Pの軸線がデリツク8の縦中心線と平
行になつた位置でアーム94の俯仰を停止させ
る。
デリツク8内には、第1図に示すようにラツキ
ングアーム48が設けてあり、このラツキングア
ーム48がアーム94側へ昇降及び走行してアー
ム94に近接し、把持装置97を開放してアーム
94から揚鉱管Pを受取る。揚鉱管Pをラツキン
グアーム48に受渡したアーム94は傾動シリン
ダ95により逆回転してブリツジ88上に下降
し、次の指令を待つ。
揚鉱管Pをデリツク8より受取り、揚鉱管格納
装置10へ格納する場合の移送は前述とは逆の手
順で行われる。
なお、運転は制御室105を中継として半自動
運転としても良いし、或いは全自動運転若しくは
一部又は全部を手動運転としても良いこと、管と
しては揚鉱管以外にも種々の管に適用できるこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
種々変更を加え得ること、等は勿論である。
[発明の効果] 本発明の海底資源採鉱船の管格納移送装置によ
れば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得
る。
() 昇降装置と管格納装置を同一区画としたた
め、格納、移送の船体上甲板のスペースが小さ
くてすむ。従つて、船体の小型化が図れると同
時に輸送費、用船費も少く、経済性が向上す
る。
() 走行台車の管格納装置から昇降装置までの
走行動作がなくなり、両舷側から船体幅方向中
央部の昇降装置に直接移送できるため、サイク
ルタイムも短縮される。従つて、エレベータ、
横行トロリ等の移送装置が2系統ではなく1系
統ですみ、装置のコストダウンが図れる。
() 昇降装置から管搬出入装置までの管の搬送
をベルトコンベア方式から走行台車方式とした
ため、長尺の管で3点或いは2点支持方式のも
の若しくは安定性の悪い形状の各種管であつて
も、管を管搬出入装置のアーム上にスムーズに
移載することが可能となる。
() 管格納装置で把持した管を横行トロリによ
り把持したまま走行台車まで移送するため、管
受渡し時間のロスがなくなり、作業能率が向上
すると同時に移送装置の1系統化に大きく貢献
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の海底資源採鉱船の管格納移送
装置の一実施例の説明図、第2図は第1図の平面
図、第3図は第1図の方向拡大矢視図、第4図
は第3図の方向矢視図、第5図は第3図の方
向矢視図、第6図は本発明における管格納装置ラ
ツク部の詳細図、第7図は本発明における横行ト
ロリの拡大図、第8図は第7図の方向矢視図、
第9図は本発明における走行台車の拡大図、第1
0図は第9図の平面図、第11図は第9図のXI方
向矢視図、第12図は本発明における揚鉱管搬出
入装置の拡大図、第13図は第12図のXII方向矢
視図、第14図は第12図の方向矢視図、第
15図は第12図の方向矢視図、第16図は
第12図の方向矢視図、第17図は第12図
の方向矢視図、第18図は従来例の説明図、
第19図は第18図の平面図、第20図は第18
図の方向矢視図、第21図は海底資源採鉱船
の一般的な説明図である。 図中1は海底資源採鉱船、2は管格納移送装
置、3は船体、5はムーンプール、8はデリツ
ク、10は揚鉱管格納装置、11はラツク、22
は揚鉱管搬出入装置、51はラツク支持台、53
はラツク、55はクレンガーダ、58は走行台
車、61はエレベータ、62は横行トロリ、69
は昇降装置、89,90は長手方向固定シリン
ダ、91,92は幅方向固定シリンダ、94はア
ーム、95は傾動シリンダを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 船体に、船体の前後方向及び幅方向へ回動し
    得るデリツクを支持せしめ、船体の前方若しくは
    後方に設けた管格納装置から管をデリツクに供給
    すると共にその管を前記デリツクで順次接続し海
    中へ下降せしめる海底資源採鉱船の管格納移送装
    置において、前記管格納装置を船体長手方向へ1
    区画配設し、管格納装置の船体幅方向中央部に、
    管格納装置から管を把持して来るか或いは管格納
    装置へ管を受渡す横行トロリを抱えて昇降するエ
    レベータを備えた昇降装置を配設し、前記デリツ
    クの近傍に、船体と一体的に動揺する構造体若し
    くはデリツクに選択的に固定し得るブリツジと該
    ブリツジのデリツク側に上下へ回動自在に支持さ
    れ且つ管把持装置を有するアームを備えた管搬出
    入装置を配設し、前記エレベータ及び横行トロリ
    を上架して前記管格納装置と管搬出入装置との間
    を走行する走行台車を管格納装置上方に配設した
    ことを特徴とする海底資源採鉱船の管格納移送装
    置。
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