JPH0357826A - 溶射摺動層を有する部品の製造方法 - Google Patents

溶射摺動層を有する部品の製造方法

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JPH0357826A
JPH0357826A JP19356489A JP19356489A JPH0357826A JP H0357826 A JPH0357826 A JP H0357826A JP 19356489 A JP19356489 A JP 19356489A JP 19356489 A JP19356489 A JP 19356489A JP H0357826 A JPH0357826 A JP H0357826A
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JP
Japan
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sliding layer
aluminum alloy
grindstone
sprayed sliding
grinding
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JP19356489A
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Tsutomu Shimizu
勉 清水
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ?発明は、溶射摺動層を有する部品の製造方法に関し、
特に、ロータリピストンエンジンのサイドハウジングの
ように、アルミニウム合金よりなるベースの表面中央部
に、非円形状の溶射摺動j■■■が形成されている溶射
摺動層を有する部品を研削する方法に関する。
(従来の技術) 前記の溶射摺動層を有する部品は、軟質なアルミニウム
合金よりなるベースの表面中央部に硬質なセラミック等
を溶射して耐摩耗性を有する溶月,I摺動層を形成し、
該溶射摺動層の外側におけるベース表面でアルミニウム
合金部が露出しているものである。
この部品においては、ベースの表面中央部に形成された
溶射摺動層は硬質である反面、溶射摺動層の外側で露出
するアルミニウム部は軟質であるため、溶射摺動層とア
ルミニウム合金部とを同時に研削する場合には、砥石が
アルミニウム合金部を研削することによって目づまりを
起こし、砥石の耐久性が著しく低下するという問題があ
る。
そこで、溶射J?ll動層に対しては溶射層を研削可能
な砥石を用いると共に、アルミニウム合金部に対しては
アルミニウム合金を研削しても目づまりを起こさない砥
石を用いる必要がある。
この場合、ベースの表面中央部の溶射摺動層が円形状で
あれば、溶射層を研削可能である大径の砥石によって研
削すると共に、アルミニウム合金部を研削しても目づま
りを起こさない砥石を、アルミニウム合金部に沿って移
動させながら該アルミニウム合金部を研削することがで
きる。
ところが、前記のように、溶射摺動層が非円形状の場合
には、溶射摺動層を大径の砥石により研削すると、この
砥石が外側のアルミニウム合金部をも研削してしまう結
果、大径の砥石の耐久性が損なわれてしまうという問題
がある。
そこで、近時、特開昭62−103425号公報に示さ
れるように、溶射摺動層の外側のアルミニウム合金部に
予め陽極酸化膜を形成し、しかる後、溶射摺動層を大径
の砥石によって研削する方広が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、この方注は、外側のアルミニウム合金部に予
め陽極酸化膜を形成しなければならないため、著しく手
間及び時間がかかるという問題がある。
これに対して、溶射招動層を小径の砥石によって研削す
ることも考慮されるが、この場合には、加工スピードが
著しく低下するという問題がある。
前記に鑑みて、本発明は、ベースの表面中央部に非円形
状の溶射摺動層を存する部品を手間をかけることなく研
削でき、且つ該部品を研削する砥石の耐久性及び加エス
ビードを向上させることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明は、外側のアルミニ
ウム合金部を該アルミニウム合金部に沿って移動する砥
石によって研削した後、中央の后射摺動層を該部品を回
転させながら大径の回転砥石によって研削するものであ
る。
具体的に本発明の講じた解決手段は、アルミニウム合金
よりなるベースの表面中央部に非円形状の溶射摺動層が
形成されていると共に該溶射摺動層の外側におけるベー
ス表面でアルミニウム合金部が露出している,溶射摺動
層を有する部品の製造方法を対象とし、該溶射摺動層を
有する部品を固定する一方、砥石を前記アルミニウム合
金部に沿って移動させながら該砥石によって前記アルミ
ニウム合金部を研削し、しかる後、前記溶射摺動層がそ
の面内で回転するよう前記溶射摺動層を有する部品を回
転させながら、前記溶射摺動層を大径の回転砥石によっ
て研削する構成とするものである。
(作用) 前記の構成により、まず、外側のアルミニウム合金部を
該アルミニウム合金部に沿って移動する砥石によって研
削するため、アルミニウム合金部が窪む結果、中央の溶
射摺動層の表面はアルミニウム合金部よりも突出する。
そして、突出している溶射摺動部を大径の回転砥石によ
り研削するため、この回転砥石は大径であるにも拘らず
アルミニウム合金部と接触せず、この大径の回転砥石は
目づまりを生じない。
また、溶射摺動層がその面内で回転するよう該部品を回
転させながら、溶射摺動層を大径の回転砥石によって研
削するので研削加工の時間が短縮される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明するが、
その前提として、アルミニウム合金よりなるベースの表
面中央部に、非円形状の溶射摺動層を形成する方法を第
5図及び第6図に基づいて概略説明する。
なお、本実施例では、アルミニウム合金よりなるベース
としては、AC4Aのアルミニウム合金よりなるロータ
リピストンエンジンのサイドハウジングを対象とし、溶
射摺動層を形成する溶躬材料としてはCr3 C2 −
NiCrを用いる場合を対象とする。
この場合、ベースの表面中央部に形成される溶射摺動層
の密着性のテストをする為にテストピースを作成したい
場合がある。そこで、第5図に示すように、SS41と
磁性鉄粉とからなる磁性円板1aの上面に、ベースと同
じ材料からなるアルミニウム合金製円板1bを貼着して
なるテストビース用板1を準備すると共に、第6図に示
すように、これから形成する溶射摺動層と同形の開口部
2aを有する鉄製のマスキング板2を準備し、開口部2
aよりも外方で溶射材料か噴射される円形の範囲内(第
6図において一点鎖線で示す)におけるマスキング板2
の上に、テストピース用板1をその磁力により付着させ
ておく。このようにしておいてから、マスキング板2を
ベースの上に載置して溶射材料を溶射すると、ベースに
対する溶射とテストピースの製作とが同時にできるので
便利である。
以下、第1図〜第4図に基づき、ベースとしてのアルミ
ニウム合金製サイドハウジング3の表面中央部に形成さ
れた非円形状の溶射摺動層4と、溶射摺動層4の外側に
おけるサイドハウジング3の表面で露出する長円環状の
アルミニウム合金部5とを砥石により研削する方法につ
いて説明する。
なお、本発明は、ベースがアルミニウム合金よりなり、
溶射摺動層の形状が非円形状であれば、ベースの形状、
材質及び溶射摺動層を形成する溶射材料の種類について
は問わない。
まず、溶射摺動層4を研削する大径の回転砥石としてダ
イアモンド砥石6を、アルミニウム合金部5を研削する
砥石として、炭化硅素質研削材により形成されたGC砥
石7を各々準備する。
次に、第1図及び第2図に示すように、サイドハウジン
グ3を固定して、回転するGC砥石7をアルミニウム合
金部5に沿って長円状に移動させながら、該GC砥石7
によってアルミニウム合金部5を研削する。
このようにすると、第2図に示すように、外側のアルミ
ニウム合金部5が研削され、中央の溶射摺動層4がアル
ミニウム合金部5よりも突出する。
次に、第3図及び第4図に示すように、ロータ偏心軸用
の挿入孔3aを中心軸とし、溶射摺動層4がその面内で
回転するようサイドハウジング3を回転させながら、移
動しない大径のダイアモンド砥石6によって研削する。
このようにすると、溶射摺動層4がアルミニウム合金部
5よりも突出しているため、ダイアモンド砥石6を大径
にしても、ダイアモンド砥石6は、アルミニウム合金部
5と接触しないので、ダイアモンド砥石6の耐久性が向
上する。また、サイドハウジング3を回転させると共に
大径の回転砥石によって溶射摺動層4を研削するため、
溶射摺動層4に対する研削加工のスピードが速くなる。
以下、本発明を評価するために行なった具体例、比較例
及びテスト結果について第1表に基づき説明する。この
場合、アルミニウム合金部5の表面粗さについてはRa
−0.3以下、溶射摺動層4の表面粗さについてはRa
=0.2以下を各々合格とし、アルミニウム合金部5に
対する加工時間については5分以下、溶射摺動層4に対
する加工時間については3分以下を各々合格とした。ま
た、第1表においては、GC砥石をGC,ダイアモンド
砥石をSDと略記した。
具体例1は、サイドハウジング3を固定した状態で粒度
#100のGC砥石7によってアルミニウム合金部5を
研削した後、サイドハウジング3を回転させながら粒度
#325のダイアモンド砥石6によって溶射摺動部4を
研削したものであって、アルミニウム合金部5の表面粗
さはRa=0.24、加工時間は3.5分、溶射摺動層
4の表面粗さはRa−0.16、加工時間は2.0分で
あり、すべてが合格であった。
具体例2は、サイドハウジング3を固定した状態で粒度
#80のGC砥石7によってアルミニウム合金部5を研
削した後、サイドハウジング3を回転させながら粒度#
250のダイアモンド砥石6によって溶射摺動部4を研
削したものであって、アルミニウム合金部5の表面粗さ
はRamp.27、加工時間は2.5分、溶射摺動層4
の表面粗さはRa−0.18、加工峙間は1.5分であ
り、具体例1の場合よりも両方の砥石の粒度が粗かった
ので表面粗さも若干粗いが加工時間は短く、すべてが合
格であった。
比較例1は、サイドハウジング3を回転しながラ、粒度
#100のGC砥石7によってアルミニウム合金部5及
び溶射摺動部4を同時に研削したものであって、アルミ
ニウム合金部5の表面粗さはRa−0.29、加工時間
は3.5分、溶10 It<動層4の表面粗さはRa−
1.8、加工時間は17分であり、GC砥石7によって
溶射摺動面4を研削したため満足できる表面粗さを得ら
れなかった。
比較例2は、サイドハウジング3を回転しなから、粒度
#325のダイアモンド砥石6によってアルミニウム合
金部ら及び溶射摺動部4を同時に研削したものであって
、アルミニウム合金部5の表面粗さはRa=0。45、
加工1時間は6.0分、溶射摺動層4の表面粗さはRa
−0.9、加工時間は2.  0分であり、ダイアモン
ド砥石6によってアルミニウム合金部5を研削したため
、ダイアモンド砥石6が目づまりを起こし、アルミニウ
ム合金部5及び溶射招動部4の両方において満足できる
表面粗さを得られなかった。
比較例3は、サイドハウジング3を固定した状態で、粒
度#100のGC砥石7によってアルミニウム合金部5
を研削した後、粒度#325のダイアモンド砥石6によ
って溶射摺動部4を研削したものであって、アルミニウ
ム合金部5の表面粗さはRa−0.24、加工時間は3
.5分、溶射摺動層4の表面粗さはRa−0.26、加
工時間は180分であり、アルミニウム合金部5につい
ては具体例1と同条件のため合格であったが、溶射摺動
層4についてはサイドハウジング3が固定されており、
且つ小径のダイアモンド砥石6を用いざるを得なかった
ので、表面粗さ及び加工時間の両方が不合格であった。
比較例4は、サイドハウジング3を固定した状態で、粒
度#80のGC砥石7によってアルミニウム合金部5を
研削した後、粒度#250のダイアモンド砥石6によっ
て溶射摺動部4を研削したものであって、アルミニウム
合金部5の表面粗さはRa−0.27、加工時間は2,
5分、溶射摺動層4の表面粗さはRa=0.22、加工
時間は150分てあり、アルミニウム合金部5について
は具体例2と同条件のため合格であったが、溶射摺動層
4については比較例3と同様の理由により、表面粗さ及
び加工時間の両方か不合格であった。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明に係る溶I1招動層を有す
る部品の製造方法によると、アルミニウム合金部を該ア
ルミニウム合金部に沿って移動する砥石によって研削し
た後、部品を回転させなから溶射摺動層を大径の回転砥
石によって研削するため、大径の回転砥石はアルミニウ
ム合金部を研削すること力《ないため目づまりを起こす
ことがなく、また、アルミニウム合金部よりも突出し且
つ回転する溶射摺動層を大径の回転砥石により研削でき
るので、砥石の耐久性及び加工スピードが共に向上する
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例である溶射摺動層を
有する部品の製造方法を示し、第1図はアルミニウム合
金部の研削工程を示す平面図、第2図は同じくアルミニ
ウム合金部の研削工程を示す側面図、第3図は溶射摺動
層の研削工程を示す平面図、第4図は同じく溶射摺動層
の研削工程を示す側面図、第5図及び第6図は本発明の
前提となる溶射摺動層を形成する工程を示し、第5図は
テストピース用材の斜視図、第6図はマスキング板の平
面図である。 3・・・サイドハウジング (溶射摺動層を有する部品) 4・・・溶射摺動層 5・・・アルミニウム合金部 6・・・ダイアモンド砥石 (大径の回転砥石) 7・・・GC砥石(砥石)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム合金よりなるベースの表面中央部に
    非円形状の溶射摺動層が形成されていると共に該溶射摺
    動層の外側におけるベース表面でアルミニウム合金部が
    露出している、溶射摺動層を有する部品の製造方法であ
    って、 該溶射摺動層を有する部品を固定する一方、砥石を前記
    アルミニウム合金部に沿って移動させながら該砥石によ
    って前記アルミニウム合金部を研削し、 しかる後、前記溶射摺動層がその面内で回転するよう前
    記溶射摺動層を有する部品を回転させながら、前記溶射
    摺動層を大径の回転砥石によって研削することを特徴と
    する溶射摺動層を有する部品の製造方法。
JP19356489A 1989-07-26 1989-07-26 溶射摺動層を有する部品の製造方法 Pending JPH0357826A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62117286A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 松下電器産業株式会社 イオン風空気清浄器
JP2010150636A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Mazda Motor Corp 被膜形成部材の製造方法

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JPS62117286A (ja) * 1985-11-15 1987-05-28 松下電器産業株式会社 イオン風空気清浄器
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