JPH0357208B2 - - Google Patents
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- JPH0357208B2 JPH0357208B2 JP58100522A JP10052283A JPH0357208B2 JP H0357208 B2 JPH0357208 B2 JP H0357208B2 JP 58100522 A JP58100522 A JP 58100522A JP 10052283 A JP10052283 A JP 10052283A JP H0357208 B2 JPH0357208 B2 JP H0357208B2
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Landscapes
- Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は、開繊された合成繊維綿の製造方法に
関するものであり、更に詳しくは、寝具、防寒着
人形等に用いる詰綿を作成する上で、開繊機等を
必要としない完全に開繊されたポリエステル複合
綿の製造方法に関するものである。 従来、寝具、防寒着、人形等に用いられている
詰綿は、原綿が繊維塊を含んでおり、繊維塊を開
繊するため打綿機により小さく開繊し、更に梳綿
機で開繊を行い、最終的に繊維を安全に分離し、
ウエブ状となした後、所定の形状に加工し、詰綿
として用いているが現状であり、開繊機として打
綿機、梳綿機が必要で、維持費及び手間のかかる
ものであつた。 また、近年、梳綿機を必要としないで繊維塊を
開繊する方法として、打綿後、空気力で開繊する
方法も実施されつつあるが、いずれの場合も、開
繊機等の設備が必要であつた。それ故従来より、
開繊の必要の無い原綿の開発が望まれていた。 通常、ポリエステル綿を製造するには複数の吐
出孔を有する口金より、単一ポリマーあるいはバ
イメタル型に2種のポリマーを紡出して繊糸と
し、集束してトウとなして、所定の延伸率で延伸
する。バイメタル型に配置した2種のポリマーか
らなる複合糸では、スパイラルクリンプを発現さ
せ、また単一成分糸では押し込み型捲縮付与装置
でクリンプを付与する。次いで、仕上油剤を付与
した後乾燥機で乾燥及び捲縮固定処理し、所定の
繊維長に切断し、ポリエステル綿としている。 集束トウは5万本〜100万本の繊維で構成され
ており、延伸工程で繊維が複雑に交絡したり、捲
縮を付与する押し込み型捲縮付与装置で圧縮され
たりするため、強力に集束し、所定の繊維長に切
断した後も塊状となる。 本発明者らは開繊機等が不要な原綿、つまり、
製造工程中において、簡単な設備を用い、しかも
維持費のかからない方法で、開繊された綿を安価
に生産する方法について鋭意検討した結果、本発
明に至つた。 すなわち、本発明は延伸されたポリエステル複
合繊維トウと弛緩熱処理した後、引続き、トウに
対して0.08〜0.2g/dの張力を付与して切断し
てステープルとし、切断直後のステープルを気体
力により開繊することを特徴とする開繊されたポ
リエステル複合綿の製造方法を要旨とするもので
ある。 本発明でいう、ポリエステルとはポリエチレン
テレフタレート又はその80モル%以上のエチレン
テレフタレート成分である共重合ポリエステルで
あり、顔料、安定剤等の添加剤が添加混合されて
いても良い。 本発明によつて得られるポリエステル複合綿は
繊維に単糸が各々ほぼ完全に、分離した状態にあ
る、繊維束が存在しない状態にあるものであり、
通常の原綿を梳綿機で開繊したウエブと同程度或
はそれ以上に、繊維の方向性が不規則の状態に開
繊されている。 本発明で用いるポリエステル複合糸は潜在捲縮
性能の有するものであれば、どの様な繊維でもよ
く、要求される原綿に応じて適宜選択が可能であ
るが、形状特性では繊度が太く、交絡の少ない繊
維たとえば異形断面繊維が、特に開繊効果が良
い。捲縮数は3〜11個/25mmが望ましく、トウの
構成本数は出来るだけ少ない方が望ましい。 一方、潜在捲縮性能の無い機能では、捲縮を付
与するため押し込み形式による機械的な捲縮を付
与するが、捲縮弾性率、残留捲縮率が潜在捲縮性
繊維に比べて劣るため、後述する張力付与により
嵩高性能が低下し、目的とする詰綿用途には適さ
ない。 潜在捲縮性能を有するポリエステル複合トウを
延伸するに際しては、延伸前又は延伸工程中にお
いてシリコーン系等の平滑処理剤にて処理すると
原綿の開繊効果が一層向上するので好ましい。 平滑処理剤としては具体的には、例えばオルガ
ノポリシロキサン、アミノシロキサン、アミノ変
性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフエニルポリシロキサ
ン等があり、単独使用でも併用でもよい。 平滑性は静摩擦係数(μs)と動摩擦係数(μd)
とで特定されるが20℃、65%RHの条件下でレー
ダー法によつて測定された繊維−繊維間のμs数及
び90cm/minにおける繊維−繊維間のμdが0.3以
下が望ましい。 処理法としては、延伸前に処理する場合、紡糸
の段階でオイリングローラ等により付着するか、
もしくは紡出糸条を集束してトウとなした後、延
伸直前で噴霧、又は浸漬することにより処理が出
来る。延伸工程中で処理する場合、延伸完了後熱
処理工程に入る前に噴霧等により処理を行う。 平滑剤の付着処理を施された延伸トウは、熱処
理装置、例えば熱風循環式の乾燥機で弛緩熱処理
され、捲縮の発現、固定と同時に平滑剤の乾燥又
は反応処理が行われる。 熱処理装置と切断機の間でトウに対して0.08〜
0.2g/dの張力を付与して切断してステープル
とし、切断直後のステープルをエアー等の気体力
により開繊することにより、開繊されたポリエス
テル複合綿が得られる。 張力を付与する方法としては固定棒の摩擦によ
る方法や周速度の異なるローラ間で張力を付与す
る方法があるが、どの様な方式でも可能であり、
張力がトウに対して均一になる様にすることが本
発明の必須条件である。従つて、張力の弱い部分
があれば開繊が不充分となる。張力が0.08g/d
未満になると単糸間の分繊が不良となるのが好ま
しくない。開繊性が良好でしかも嵩高性能の良好
な綿を得るには張力が0.1g/d前後が望ましい。
しかし、張力が0.2g/dを超えると開繊性は非
常に良好となるが、捲縮性能が高張力のため低下
し、嵩高性能が低下する。 また、トウを切断した直後のステープルをエア
等の気体力で開繊する方法は、特に限定されない
が、気体としては経済性の点でエアーが好まし
く、圧力は開繊性や綿の飛散等の操業性の点で
0.2〜3Kg/cm2が好ましい。 本発明で得られる開繊性の優れたポリエステル
複合原綿は以下の列挙する利点を有する。 (1) 従来の原綿に比べて繊維塊がないため、原綿
がそのまま使用可能であり、打綿機、梳綿機等
の開繊機が不要である。 (2) 開繊機が必要とされないため、開繊機を持た
ないユーザーも使用可能である。 (3) 繊維の方向性が不規則であり、互に絡み合つ
た開繊構造を有する弾性体のため、打綿機及び
梳綿機等で開繊したシート状ウエブに比べ、圧
縮弾性が優れている。 (4) 平滑処理剤を使用すれば、開繊効果が一層向
上し、感触がソフトになる。 以下実施例にて本発明を具体的に説明する。 実施例 1 極限粘度〔η〕が0.68及び0.55の2種のポリエ
チレンテレフタレートから常法の溶融紡糸法を用
いてサイドバイサイド型の複合未延伸糸を得たの
ち、120万denのトウになるように集束し、通常
の加熱延伸機にて延伸し、単糸デニールが6dの
トウを得た。このトウにジメチルポリシロキサ
ン、アミノシラン化合物、金属塩からなる濃度1
%の水性エマルジヨン型の平滑処理剤を繊維に対
して0.25%付着し、170℃の熱風循環型の乾燥機
中で弛緩熱処理を行い、平均捲縮数が7個/25mm
のスパイラル捲縮トウを得た。引続き冷却後、固
定棒を通過させながら、張力調整装置(駆動ロー
ラ及び張力調整用ローラから成るローラ群)によ
り、トウに掛る張力が0.1g/dになる様に調整
しながら切断機と連動された引取ローラにより引
取り、切断機にてトウを切断し、切断直後、落下
開始時に高圧エア(2Kg/cm2)をエアノズルより
吹き付けて開繊し、繊度7.3デニール、繊維長32
mmの開繊された綿を得た。 実施例 2 実施例1においてトウに対する張力を0.2g/
dに調整した以外、その他の同一条件で開繊され
た綿を得た。 実施例 3 実施例1において、延伸機にて、延伸後、トウ
に平滑剤を付着させず、以下同一条件で開繊され
た綿を得た。 実施例 4 実施例1において、トウを切断した直後、高圧
エアノズルから0.5Kg/cm2のエアをトウに吹き付
け、開繊された綿を得た。 比較例 1,2 実施例1においてトウに対して付与する張力を
0.05g/d(比較例1)又は0.25g/d(比較例
2)に調整した以外、同一条件で綿を得た。 比較例 3 実施例1においてトウに対して付与する張力を
0.02g/d未満にして得られた綿をローラ型の梳
綿機で開繊し、ウエブを得た(従来法)。 上記の実施例及び比較例で得られた綿の嵩高性
を表−1に示す。 嵩高性の測定は20cm×20cmに縫製した座ブトン
状の袋に各綿を200g投入し、無荷重(測定板20
cm×20cm、荷重200g)時、加重時(6Kg)及び
除重時(無荷重時と同様の荷重)の高さを測定し
た。
関するものであり、更に詳しくは、寝具、防寒着
人形等に用いる詰綿を作成する上で、開繊機等を
必要としない完全に開繊されたポリエステル複合
綿の製造方法に関するものである。 従来、寝具、防寒着、人形等に用いられている
詰綿は、原綿が繊維塊を含んでおり、繊維塊を開
繊するため打綿機により小さく開繊し、更に梳綿
機で開繊を行い、最終的に繊維を安全に分離し、
ウエブ状となした後、所定の形状に加工し、詰綿
として用いているが現状であり、開繊機として打
綿機、梳綿機が必要で、維持費及び手間のかかる
ものであつた。 また、近年、梳綿機を必要としないで繊維塊を
開繊する方法として、打綿後、空気力で開繊する
方法も実施されつつあるが、いずれの場合も、開
繊機等の設備が必要であつた。それ故従来より、
開繊の必要の無い原綿の開発が望まれていた。 通常、ポリエステル綿を製造するには複数の吐
出孔を有する口金より、単一ポリマーあるいはバ
イメタル型に2種のポリマーを紡出して繊糸と
し、集束してトウとなして、所定の延伸率で延伸
する。バイメタル型に配置した2種のポリマーか
らなる複合糸では、スパイラルクリンプを発現さ
せ、また単一成分糸では押し込み型捲縮付与装置
でクリンプを付与する。次いで、仕上油剤を付与
した後乾燥機で乾燥及び捲縮固定処理し、所定の
繊維長に切断し、ポリエステル綿としている。 集束トウは5万本〜100万本の繊維で構成され
ており、延伸工程で繊維が複雑に交絡したり、捲
縮を付与する押し込み型捲縮付与装置で圧縮され
たりするため、強力に集束し、所定の繊維長に切
断した後も塊状となる。 本発明者らは開繊機等が不要な原綿、つまり、
製造工程中において、簡単な設備を用い、しかも
維持費のかからない方法で、開繊された綿を安価
に生産する方法について鋭意検討した結果、本発
明に至つた。 すなわち、本発明は延伸されたポリエステル複
合繊維トウと弛緩熱処理した後、引続き、トウに
対して0.08〜0.2g/dの張力を付与して切断し
てステープルとし、切断直後のステープルを気体
力により開繊することを特徴とする開繊されたポ
リエステル複合綿の製造方法を要旨とするもので
ある。 本発明でいう、ポリエステルとはポリエチレン
テレフタレート又はその80モル%以上のエチレン
テレフタレート成分である共重合ポリエステルで
あり、顔料、安定剤等の添加剤が添加混合されて
いても良い。 本発明によつて得られるポリエステル複合綿は
繊維に単糸が各々ほぼ完全に、分離した状態にあ
る、繊維束が存在しない状態にあるものであり、
通常の原綿を梳綿機で開繊したウエブと同程度或
はそれ以上に、繊維の方向性が不規則の状態に開
繊されている。 本発明で用いるポリエステル複合糸は潜在捲縮
性能の有するものであれば、どの様な繊維でもよ
く、要求される原綿に応じて適宜選択が可能であ
るが、形状特性では繊度が太く、交絡の少ない繊
維たとえば異形断面繊維が、特に開繊効果が良
い。捲縮数は3〜11個/25mmが望ましく、トウの
構成本数は出来るだけ少ない方が望ましい。 一方、潜在捲縮性能の無い機能では、捲縮を付
与するため押し込み形式による機械的な捲縮を付
与するが、捲縮弾性率、残留捲縮率が潜在捲縮性
繊維に比べて劣るため、後述する張力付与により
嵩高性能が低下し、目的とする詰綿用途には適さ
ない。 潜在捲縮性能を有するポリエステル複合トウを
延伸するに際しては、延伸前又は延伸工程中にお
いてシリコーン系等の平滑処理剤にて処理すると
原綿の開繊効果が一層向上するので好ましい。 平滑処理剤としては具体的には、例えばオルガ
ノポリシロキサン、アミノシロキサン、アミノ変
性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフエニルポリシロキサ
ン等があり、単独使用でも併用でもよい。 平滑性は静摩擦係数(μs)と動摩擦係数(μd)
とで特定されるが20℃、65%RHの条件下でレー
ダー法によつて測定された繊維−繊維間のμs数及
び90cm/minにおける繊維−繊維間のμdが0.3以
下が望ましい。 処理法としては、延伸前に処理する場合、紡糸
の段階でオイリングローラ等により付着するか、
もしくは紡出糸条を集束してトウとなした後、延
伸直前で噴霧、又は浸漬することにより処理が出
来る。延伸工程中で処理する場合、延伸完了後熱
処理工程に入る前に噴霧等により処理を行う。 平滑剤の付着処理を施された延伸トウは、熱処
理装置、例えば熱風循環式の乾燥機で弛緩熱処理
され、捲縮の発現、固定と同時に平滑剤の乾燥又
は反応処理が行われる。 熱処理装置と切断機の間でトウに対して0.08〜
0.2g/dの張力を付与して切断してステープル
とし、切断直後のステープルをエアー等の気体力
により開繊することにより、開繊されたポリエス
テル複合綿が得られる。 張力を付与する方法としては固定棒の摩擦によ
る方法や周速度の異なるローラ間で張力を付与す
る方法があるが、どの様な方式でも可能であり、
張力がトウに対して均一になる様にすることが本
発明の必須条件である。従つて、張力の弱い部分
があれば開繊が不充分となる。張力が0.08g/d
未満になると単糸間の分繊が不良となるのが好ま
しくない。開繊性が良好でしかも嵩高性能の良好
な綿を得るには張力が0.1g/d前後が望ましい。
しかし、張力が0.2g/dを超えると開繊性は非
常に良好となるが、捲縮性能が高張力のため低下
し、嵩高性能が低下する。 また、トウを切断した直後のステープルをエア
等の気体力で開繊する方法は、特に限定されない
が、気体としては経済性の点でエアーが好まし
く、圧力は開繊性や綿の飛散等の操業性の点で
0.2〜3Kg/cm2が好ましい。 本発明で得られる開繊性の優れたポリエステル
複合原綿は以下の列挙する利点を有する。 (1) 従来の原綿に比べて繊維塊がないため、原綿
がそのまま使用可能であり、打綿機、梳綿機等
の開繊機が不要である。 (2) 開繊機が必要とされないため、開繊機を持た
ないユーザーも使用可能である。 (3) 繊維の方向性が不規則であり、互に絡み合つ
た開繊構造を有する弾性体のため、打綿機及び
梳綿機等で開繊したシート状ウエブに比べ、圧
縮弾性が優れている。 (4) 平滑処理剤を使用すれば、開繊効果が一層向
上し、感触がソフトになる。 以下実施例にて本発明を具体的に説明する。 実施例 1 極限粘度〔η〕が0.68及び0.55の2種のポリエ
チレンテレフタレートから常法の溶融紡糸法を用
いてサイドバイサイド型の複合未延伸糸を得たの
ち、120万denのトウになるように集束し、通常
の加熱延伸機にて延伸し、単糸デニールが6dの
トウを得た。このトウにジメチルポリシロキサ
ン、アミノシラン化合物、金属塩からなる濃度1
%の水性エマルジヨン型の平滑処理剤を繊維に対
して0.25%付着し、170℃の熱風循環型の乾燥機
中で弛緩熱処理を行い、平均捲縮数が7個/25mm
のスパイラル捲縮トウを得た。引続き冷却後、固
定棒を通過させながら、張力調整装置(駆動ロー
ラ及び張力調整用ローラから成るローラ群)によ
り、トウに掛る張力が0.1g/dになる様に調整
しながら切断機と連動された引取ローラにより引
取り、切断機にてトウを切断し、切断直後、落下
開始時に高圧エア(2Kg/cm2)をエアノズルより
吹き付けて開繊し、繊度7.3デニール、繊維長32
mmの開繊された綿を得た。 実施例 2 実施例1においてトウに対する張力を0.2g/
dに調整した以外、その他の同一条件で開繊され
た綿を得た。 実施例 3 実施例1において、延伸機にて、延伸後、トウ
に平滑剤を付着させず、以下同一条件で開繊され
た綿を得た。 実施例 4 実施例1において、トウを切断した直後、高圧
エアノズルから0.5Kg/cm2のエアをトウに吹き付
け、開繊された綿を得た。 比較例 1,2 実施例1においてトウに対して付与する張力を
0.05g/d(比較例1)又は0.25g/d(比較例
2)に調整した以外、同一条件で綿を得た。 比較例 3 実施例1においてトウに対して付与する張力を
0.02g/d未満にして得られた綿をローラ型の梳
綿機で開繊し、ウエブを得た(従来法)。 上記の実施例及び比較例で得られた綿の嵩高性
を表−1に示す。 嵩高性の測定は20cm×20cmに縫製した座ブトン
状の袋に各綿を200g投入し、無荷重(測定板20
cm×20cm、荷重200g)時、加重時(6Kg)及び
除重時(無荷重時と同様の荷重)の高さを測定し
た。
【表】
本発明方法による開繊された綿は従来の方法で
得た原綿に比べ嵩高性が大きく従来の方法で得た
原綿を通常の開繊方法で開繊した綿と同程度を嵩
高性を示す。
得た原綿に比べ嵩高性が大きく従来の方法で得た
原綿を通常の開繊方法で開繊した綿と同程度を嵩
高性を示す。
Claims (1)
- 1 延伸されたポリエステル複合繊維トウと弛緩
熱処理した後、引続き、トウに対して0.08〜0.2
g/dの張力を付与して切断してステープルと
し、切断直後のステープルを気体力により開繊す
ることを特徴とする開繊されたポリエステル複合
綿の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052283A JPS59228023A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 開繊されたポリエステル複合綿の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052283A JPS59228023A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 開繊されたポリエステル複合綿の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59228023A JPS59228023A (ja) | 1984-12-21 |
JPH0357208B2 true JPH0357208B2 (ja) | 1991-08-30 |
Family
ID=14276285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10052283A Granted JPS59228023A (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 開繊されたポリエステル複合綿の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59228023A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103524A (en) * | 1976-02-23 | 1977-08-30 | Toray Ind Inc | Polyester staple fibers for fiberfill with excellent hand and method o f making the same |
-
1983
- 1983-06-06 JP JP10052283A patent/JPS59228023A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103524A (en) * | 1976-02-23 | 1977-08-30 | Toray Ind Inc | Polyester staple fibers for fiberfill with excellent hand and method o f making the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59228023A (ja) | 1984-12-21 |
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