JPH0357001Y2 - - Google Patents
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- JPH0357001Y2 JPH0357001Y2 JP1986113145U JP11314586U JPH0357001Y2 JP H0357001 Y2 JPH0357001 Y2 JP H0357001Y2 JP 1986113145 U JP1986113145 U JP 1986113145U JP 11314586 U JP11314586 U JP 11314586U JP H0357001 Y2 JPH0357001 Y2 JP H0357001Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は電子顕微鏡において、生物試料を生き
ていた時と同一の状態で観察する装置に関し、特
に、凍結した試料を保持した試料筒を観察位置ま
で移送する試料交換機構の改良に関する。
ていた時と同一の状態で観察する装置に関し、特
に、凍結した試料を保持した試料筒を観察位置ま
で移送する試料交換機構の改良に関する。
[従来の技術]
近時、電子顕微鏡において、非晶質の状態で凍
結された生物試料に電子線を照射することにより
生物試料を生きていた時と同一の状態で観察する
ことが試みられている。
結された生物試料に電子線を照射することにより
生物試料を生きていた時と同一の状態で観察する
ことが試みられている。
かかる観察を行なう場合、生物試料を直接試料
室内で凍結させることができない。そこで、専用
の凍結装置内で生物試料を非晶質のまま瞬時に凍
結させ、その凍結した試料を試料交換室まで運ん
だ後、試料交換機構によつて観察位置まで移動さ
せることが考えられる。また、凍結状態を保つた
め、観察位置にセツトされた凍結試料は液体ヘリ
ウムで冷却するようになしてある。
室内で凍結させることができない。そこで、専用
の凍結装置内で生物試料を非晶質のまま瞬時に凍
結させ、その凍結した試料を試料交換室まで運ん
だ後、試料交換機構によつて観察位置まで移動さ
せることが考えられる。また、凍結状態を保つた
め、観察位置にセツトされた凍結試料は液体ヘリ
ウムで冷却するようになしてある。
[考案が解決しようとする問題点]
この場合、試料交換室内に運ばれた試料筒を常
温のチヤツクにて挟持したのでは、試料筒を観察
位置まで運ぶ途中で試料の温度が上昇する。この
温度上昇によつて非晶質の氷が結晶化し、電子顕
微鏡像のバツクグランドを上げたり、また、生物
試料の構造が破壊され、生の状態を観察すること
が不可能となる。
温のチヤツクにて挟持したのでは、試料筒を観察
位置まで運ぶ途中で試料の温度が上昇する。この
温度上昇によつて非晶質の氷が結晶化し、電子顕
微鏡像のバツクグランドを上げたり、また、生物
試料の構造が破壊され、生の状態を観察すること
が不可能となる。
本考案はかかる問題点を考慮し、非晶質の試料
が再結晶するのを防ぐことのできる新規な装置を
提供することを目的とするものである。
が再結晶するのを防ぐことのできる新規な装置を
提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段]
上記目的を達成するため、本考案は試料交換室
と、該試料交換室を排気するための手段と、該試
料交換室と試料室との開閉を制御するための第1
の仕切弁と、前記試料交換室の底部に接続可能に
構成され、試料筒と共に試料筒冷却用の冷媒を収
容可能なキヤスクと、前記試料交換室と該キヤス
ク内の連通を制御するための第2の仕切弁と、前
記キヤスクに収容された試料筒を前記試料交換室
に挿入するための移動棒と、該移動棒によつて試
料交換室に挿入された試料筒を保持するためのチ
ヤツクをその先端に有し該チヤツクされた試料筒
を試料室内に移送するための屈曲可能な連結体
と、該連結体の移動をガイドするためのガイド体
と、前記キヤスクが前記試料交換室に接続された
状態において該キヤスク内を真空排気するための
手段と、前記試料交換室内にて待機する前記チヤ
ツクを冷却するための手段と、前記ガイド体を冷
却するための手段を備えたことを特徴としてい
る。
と、該試料交換室を排気するための手段と、該試
料交換室と試料室との開閉を制御するための第1
の仕切弁と、前記試料交換室の底部に接続可能に
構成され、試料筒と共に試料筒冷却用の冷媒を収
容可能なキヤスクと、前記試料交換室と該キヤス
ク内の連通を制御するための第2の仕切弁と、前
記キヤスクに収容された試料筒を前記試料交換室
に挿入するための移動棒と、該移動棒によつて試
料交換室に挿入された試料筒を保持するためのチ
ヤツクをその先端に有し該チヤツクされた試料筒
を試料室内に移送するための屈曲可能な連結体
と、該連結体の移動をガイドするためのガイド体
と、前記キヤスクが前記試料交換室に接続された
状態において該キヤスク内を真空排気するための
手段と、前記試料交換室内にて待機する前記チヤ
ツクを冷却するための手段と、前記ガイド体を冷
却するための手段を備えたことを特徴としてい
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳説す
る。
る。
[実施例]
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は本考案の要部の分解斜視図である。
2図は本考案の要部の分解斜視図である。
両図において、1は対物レンズ、2はその磁極
片、3は前記対物レンズの上方に設けられた試料
室、4は前記対物レンズの上端に移動可能に載置
された環状の試料移動体、5はこの試料移動体に
固定された載せ台、6は前記体物レンズの磁極片
2内に上方から深く挿入された試料筒受け体で、
数本の絶縁棒7を介して熱的に遮断された状態で
前記載せ台5に支持されている。
片、3は前記対物レンズの上方に設けられた試料
室、4は前記対物レンズの上端に移動可能に載置
された環状の試料移動体、5はこの試料移動体に
固定された載せ台、6は前記体物レンズの磁極片
2内に上方から深く挿入された試料筒受け体で、
数本の絶縁棒7を介して熱的に遮断された状態で
前記載せ台5に支持されている。
8は前記試料移動体4の直上に置かれた環状の
タンクで、内部には液体ヘリウ9が満たされてお
り、また、このタンクと前記試料筒受け体6とは
銅線をよりあわせて形成した熱伝導体10を介し
て熱的に接続されている。11はこのタンク8を
囲むように置かれたシールド筒体で、数本の熱絶
縁棒12によつて試料室3内に熱的に遮断された
状態で設置されている。また、このシールド筒体
に前記タンク8が絶縁体13を介して支持されて
いる。14はこのシールド筒体11を冷却するた
めのタンクで、内部に液体窒素15が満たされて
いる。このように液体ヘリウムを満たしたタンク
8を液体窒素15で冷却したシールド筒体11で
熱シールドすることにより試料受け体6をヘリウ
ム温度に保つことができる。
タンクで、内部には液体ヘリウ9が満たされてお
り、また、このタンクと前記試料筒受け体6とは
銅線をよりあわせて形成した熱伝導体10を介し
て熱的に接続されている。11はこのタンク8を
囲むように置かれたシールド筒体で、数本の熱絶
縁棒12によつて試料室3内に熱的に遮断された
状態で設置されている。また、このシールド筒体
に前記タンク8が絶縁体13を介して支持されて
いる。14はこのシールド筒体11を冷却するた
めのタンクで、内部に液体窒素15が満たされて
いる。このように液体ヘリウムを満たしたタンク
8を液体窒素15で冷却したシールド筒体11で
熱シールドすることにより試料受け体6をヘリウ
ム温度に保つことができる。
16a,16bは前記タンク8の上方に置か
れ、かつ間に光軸Zを挟むように相対向して配置
されたL字状のガイド板で、各ガイド板はビス等
によつて前記シールド筒体11の蓋体11aに
夫々固定されている。また、このガイド板の光軸
側の端部は前記タンク8の中心部に挿入されて試
料筒受け体6の直上に置かれており、また、ガイ
ド板の他端は光軸Zと直交した方向に伸びて試料
室3外に取り出されている。さらに、この各ガイ
ド板の対向する面には案内溝17a,17bが
夫々形成してある。
れ、かつ間に光軸Zを挟むように相対向して配置
されたL字状のガイド板で、各ガイド板はビス等
によつて前記シールド筒体11の蓋体11aに
夫々固定されている。また、このガイド板の光軸
側の端部は前記タンク8の中心部に挿入されて試
料筒受け体6の直上に置かれており、また、ガイ
ド板の他端は光軸Zと直交した方向に伸びて試料
室3外に取り出されている。さらに、この各ガイ
ド板の対向する面には案内溝17a,17bが
夫々形成してある。
18は前記案内溝17a,17bに沿つて移動
する屈曲可能な連結体で、この連結体は第2図に
その一部の分解斜視図を示すように多数のブロツ
ク19a,19b,19c,…を軸20a,20
b,…を介して互いに回動可能に連結することに
より構成されている。前記各軸20a,20b,
…は夫々ブロツク19a,19b,…の両側面よ
り突出されていて車輪21が夫々回転可能に取り
付けられている。この各車輪21が前記案内溝1
7a,17b内に夫々回転可能に嵌合される。
する屈曲可能な連結体で、この連結体は第2図に
その一部の分解斜視図を示すように多数のブロツ
ク19a,19b,19c,…を軸20a,20
b,…を介して互いに回動可能に連結することに
より構成されている。前記各軸20a,20b,
…は夫々ブロツク19a,19b,…の両側面よ
り突出されていて車輪21が夫々回転可能に取り
付けられている。この各車輪21が前記案内溝1
7a,17b内に夫々回転可能に嵌合される。
22は前記連結体18の先端、つまりブロツク
19aの端部に固定されたチヤツクで、試料(図
示せず)を保持した試料筒23を着脱可能に挟持
するためのものである。
19aの端部に固定されたチヤツクで、試料(図
示せず)を保持した試料筒23を着脱可能に挟持
するためのものである。
24は前記試料室3の外壁に取り付けた試料交
換室で、この試料交換室は前記ガイド板16a,
16bを囲むように形成されている。また、この
試料交換室と試料室3との境部分におけるガイド
板は切り離され、その隙間に仕切弁25が開閉可
能に設置されている。さらに、この試料交換室2
4の底部にも仕切弁26が開閉可能に設置されて
いる。
換室で、この試料交換室は前記ガイド板16a,
16bを囲むように形成されている。また、この
試料交換室と試料室3との境部分におけるガイド
板は切り離され、その隙間に仕切弁25が開閉可
能に設置されている。さらに、この試料交換室2
4の底部にも仕切弁26が開閉可能に設置されて
いる。
27は試料交換室の仕切弁26の大気側に設け
た保持筒で、キヤスク28が着脱可能に装着され
る。このキヤスクは上端に空洞29を形成した本
体30とベローズ31と試料筒23を保持する保
持台32と移動棒33とつまみ34とから構成さ
れている。
た保持筒で、キヤスク28が着脱可能に装着され
る。このキヤスクは上端に空洞29を形成した本
体30とベローズ31と試料筒23を保持する保
持台32と移動棒33とつまみ34とから構成さ
れている。
35は前記連結体18を移動させるための中空
状の駆動棒で、一端は連結体18に固定され、ま
た、他端は蓋体36を貫通して大気中に取り出さ
れ、先端に筒体37が固定されている。この筒体
の外周にはリング38が移動可能に嵌合されてお
り、また、この筒体とリングはバネ39より互い
に遠ざかるような押圧力が加えられている。40
はリング38が筒体37から外れるのを防止する
ためのストツパー、41はリング38の移動を案
内する円筒、42はこの円筒の外部からリング3
8を移動させるためのつまみ、43は前記筒体3
7の中心部に嵌合されたプラグで、中心部に鍔を
有するピン44が移動可能に挿入されている。こ
のピンにワイヤー45の一端が固定され、また、
ワイヤーの他端は駆動棒35及び連結体18に形
成した穴46(第2図参照)を通してチヤツク2
2の爪駆動部(図示せず)に連結されている。4
7はワイヤー45に常に張力を与えるバネであ
る。
状の駆動棒で、一端は連結体18に固定され、ま
た、他端は蓋体36を貫通して大気中に取り出さ
れ、先端に筒体37が固定されている。この筒体
の外周にはリング38が移動可能に嵌合されてお
り、また、この筒体とリングはバネ39より互い
に遠ざかるような押圧力が加えられている。40
はリング38が筒体37から外れるのを防止する
ためのストツパー、41はリング38の移動を案
内する円筒、42はこの円筒の外部からリング3
8を移動させるためのつまみ、43は前記筒体3
7の中心部に嵌合されたプラグで、中心部に鍔を
有するピン44が移動可能に挿入されている。こ
のピンにワイヤー45の一端が固定され、また、
ワイヤーの他端は駆動棒35及び連結体18に形
成した穴46(第2図参照)を通してチヤツク2
2の爪駆動部(図示せず)に連結されている。4
7はワイヤー45に常に張力を与えるバネであ
る。
48は試料交換室24内に置かれたチヤツク2
2を冷却するための冷却体で、試料交換室の外部
に設けた液体窒素タンク(図示せず)に接続され
ている。また、この冷却板の中央部にはガイド板
16,16bを貫通させる穴49及びチヤツク2
2の頭部が当接する斜面50a,50bが上下に
夫々設けてある。さらに、この冷却体にはガイド
板16a,16bの上端及び下端に固定された板
51a,51bが夫々取り付けられており、分割
された各ガイド板を−160℃以下に冷却している。
2を冷却するための冷却体で、試料交換室の外部
に設けた液体窒素タンク(図示せず)に接続され
ている。また、この冷却板の中央部にはガイド板
16,16bを貫通させる穴49及びチヤツク2
2の頭部が当接する斜面50a,50bが上下に
夫々設けてある。さらに、この冷却体にはガイド
板16a,16bの上端及び下端に固定された板
51a,51bが夫々取り付けられており、分割
された各ガイド板を−160℃以下に冷却している。
52は試料交換室24内に設けられた板バネ
で、チヤツク22を水平に保持するためのもので
ある。53は試料室3内に置かれる各ガイド板の
下端に固定された底板である。
で、チヤツク22を水平に保持するためのもので
ある。53は試料室3内に置かれる各ガイド板の
下端に固定された底板である。
かかる装置における動作を次に説明する。
第1図の状態は凍結された生物試料を保持した
試料筒23を収納したキヤスク28が試料交換室
24に装着された状態を示している。ここで、キ
ヤスク28は図示外の凍結装置によつて凍結され
た試料(試料筒23)を試料交換室24まで運ぶ
際、ベローズ31内に液体窒素を満たすことによ
り凍結試料を−160℃以下に保持すると同時に、
大気が触れるのを防止し、それによつて凍結試料
に霜等が付着するのを阻止するためのものであ
る。また、同図の状態ではチヤツク22はバネ3
9によつて左方向に引張力を受けているため、こ
のチヤツクは冷却体48に押し付けられ、液体窒
素温度近くに冷却されている。
試料筒23を収納したキヤスク28が試料交換室
24に装着された状態を示している。ここで、キ
ヤスク28は図示外の凍結装置によつて凍結され
た試料(試料筒23)を試料交換室24まで運ぶ
際、ベローズ31内に液体窒素を満たすことによ
り凍結試料を−160℃以下に保持すると同時に、
大気が触れるのを防止し、それによつて凍結試料
に霜等が付着するのを阻止するためのものであ
る。また、同図の状態ではチヤツク22はバネ3
9によつて左方向に引張力を受けているため、こ
のチヤツクは冷却体48に押し付けられ、液体窒
素温度近くに冷却されている。
キヤスク28を試料交換室24に装着した状態
において、先ずキヤスクと仕切弁26との間に形
成される空間を図示外の油回転ポンプで粗引き
し、液体窒素を排出する。このとき、キヤスク2
8に組み込んだ加熱ヒータHに電流を供給して保
持台32等を加熱することにより液体窒素を強制
的に蒸発させ、排気時間をできるだけ短くする。
その後、仕切弁26を開放し、キヤスク28のつ
まみ34を上昇させることにより第1図中点線A
でその状態を示すように試料筒23を試料交換室
24内に挿入してチヤツク22と対向させる。こ
の状態で、つまみ42を右方向に移動させると、
チヤツク22の先端に設けた爪が試料筒23内に
嵌合し、試料筒を挟持する。そして、再びつまみ
42を元の位置まで移動させた後、キヤスク28
のつまみ34を実線の位置まで降下させて仕切弁
26を閉鎖し、試料交換室24を油拡散ポンプま
たはターボモレキユラーポンプ(図示せず)によ
つて所定の圧力まで排気する。次に、仕切弁25
を開放し、つまみ42を右方向に移動させると、
連結体18が多数の車輪21を介してガイド板1
6a,16bの案内溝17a,17bに沿つて同
方向に移動するため、チヤツク22が試料室3内
に運ばれる。そして、つまみ42を一点鎖線Bで
示す位置まで移動させると、第3図にその拡大図
を示すように連結体18を構成する各ブロツク1
9a乃至19jが屈曲しながら光軸Z方向に沿つ
て降下するため、チヤツク22が試料筒受け体6
に装着される。その後、ソケツト43によつてワ
イヤー45を右方向に引張れば、チヤツク22の
爪が開放されてチヤツクと試料筒23との挟持が
解除される。そこで、つまみ42を実線の位置ま
で移動させてチヤツク22を試料交換室24内に
戻すことにより生物試料の生きていた時と同一の
状態の透過像を観察することができる。
において、先ずキヤスクと仕切弁26との間に形
成される空間を図示外の油回転ポンプで粗引き
し、液体窒素を排出する。このとき、キヤスク2
8に組み込んだ加熱ヒータHに電流を供給して保
持台32等を加熱することにより液体窒素を強制
的に蒸発させ、排気時間をできるだけ短くする。
その後、仕切弁26を開放し、キヤスク28のつ
まみ34を上昇させることにより第1図中点線A
でその状態を示すように試料筒23を試料交換室
24内に挿入してチヤツク22と対向させる。こ
の状態で、つまみ42を右方向に移動させると、
チヤツク22の先端に設けた爪が試料筒23内に
嵌合し、試料筒を挟持する。そして、再びつまみ
42を元の位置まで移動させた後、キヤスク28
のつまみ34を実線の位置まで降下させて仕切弁
26を閉鎖し、試料交換室24を油拡散ポンプま
たはターボモレキユラーポンプ(図示せず)によ
つて所定の圧力まで排気する。次に、仕切弁25
を開放し、つまみ42を右方向に移動させると、
連結体18が多数の車輪21を介してガイド板1
6a,16bの案内溝17a,17bに沿つて同
方向に移動するため、チヤツク22が試料室3内
に運ばれる。そして、つまみ42を一点鎖線Bで
示す位置まで移動させると、第3図にその拡大図
を示すように連結体18を構成する各ブロツク1
9a乃至19jが屈曲しながら光軸Z方向に沿つ
て降下するため、チヤツク22が試料筒受け体6
に装着される。その後、ソケツト43によつてワ
イヤー45を右方向に引張れば、チヤツク22の
爪が開放されてチヤツクと試料筒23との挟持が
解除される。そこで、つまみ42を実線の位置ま
で移動させてチヤツク22を試料交換室24内に
戻すことにより生物試料の生きていた時と同一の
状態の透過像を観察することができる。
次に、観察終了後、前述した逆の動作を行なう
ことにより試料筒23をチヤツク22で挟持して
試料交換室24内に運び、新しい試料と交換する
ことができる。
ことにより試料筒23をチヤツク22で挟持して
試料交換室24内に運び、新しい試料と交換する
ことができる。
[考案の効果]
以上詳述したように、本考案によれば、キヤス
クに試料筒と冷媒を入れた後試料交換室の底部に
キヤスクを装着し、キヤスク内を真空排気した
後、第2の仕切弁を開放すると、キヤスク内の冷
媒によつて冷却された試料筒を移動棒によつて試
料交換室内に挿入できると共に、挿入した試料筒
を試料交換室内で冷却されて待機しているチヤツ
クによつて挟持し、冷却されているガイド体に沿
つて連結体により試料筒を観察位置へ移送でき
る。そのため、試料を観察位置まで運ぶ途中で凍
結した試料の温度が上昇することを防止すること
ができ、その結果、非晶質の氷が結晶化すること
がないので、生物試料が破壊されることを抑え
得、生物試料を生の状態で観察することが可能に
なる。
クに試料筒と冷媒を入れた後試料交換室の底部に
キヤスクを装着し、キヤスク内を真空排気した
後、第2の仕切弁を開放すると、キヤスク内の冷
媒によつて冷却された試料筒を移動棒によつて試
料交換室内に挿入できると共に、挿入した試料筒
を試料交換室内で冷却されて待機しているチヤツ
クによつて挟持し、冷却されているガイド体に沿
つて連結体により試料筒を観察位置へ移送でき
る。そのため、試料を観察位置まで運ぶ途中で凍
結した試料の温度が上昇することを防止すること
ができ、その結果、非晶質の氷が結晶化すること
がないので、生物試料が破壊されることを抑え
得、生物試料を生の状態で観察することが可能に
なる。
更に、生物試料等を大気に晒すことなく、且つ
キヤスクでの予備排気過程を経た後試料を試料交
換室内に挿入してチヤツクに挟持させることがで
きるため、生物試料を観察位置に移送するまでに
汚染物質が付着することが抑えられ、汚染物質の
影響を受けずに良好な試料観察を行うことができ
る。
キヤスクでの予備排気過程を経た後試料を試料交
換室内に挿入してチヤツクに挟持させることがで
きるため、生物試料を観察位置に移送するまでに
汚染物質が付着することが抑えられ、汚染物質の
影響を受けずに良好な試料観察を行うことができ
る。
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は本考案の要部の分解斜視図、第3図は本考
案の動作を説明するための図である。 1……対物レンズ、2……磁極片、3……試料
室、4……試料移動体、6……試料筒受け体、
8,14……タンク、9……液体ヘリウム、11
……シールド筒体、15……液体窒素、16a,
16b……ガイド板、17a,17b……案内
溝、18……連結体、19a乃至19j……ブロ
ツク、20a,20b……軸、21……車輪、2
2……チヤツク、23……試料筒、24……試料
交換室、25,26……仕切弁、27……保持
筒、28……キヤスク、35……駆動棒、37…
…筒体、38……リング、39,47……バネ、
40……ストツパー、41……円筒、42……つ
まみ、43……プラグ、45……ワイヤー、48
……冷却体。
2図は本考案の要部の分解斜視図、第3図は本考
案の動作を説明するための図である。 1……対物レンズ、2……磁極片、3……試料
室、4……試料移動体、6……試料筒受け体、
8,14……タンク、9……液体ヘリウム、11
……シールド筒体、15……液体窒素、16a,
16b……ガイド板、17a,17b……案内
溝、18……連結体、19a乃至19j……ブロ
ツク、20a,20b……軸、21……車輪、2
2……チヤツク、23……試料筒、24……試料
交換室、25,26……仕切弁、27……保持
筒、28……キヤスク、35……駆動棒、37…
…筒体、38……リング、39,47……バネ、
40……ストツパー、41……円筒、42……つ
まみ、43……プラグ、45……ワイヤー、48
……冷却体。
Claims (1)
- 試料交換室と、該試料交換室を排気するための
手段と、該試料交換室と試料室との開閉を制御す
るための第1の仕切弁と、前記試料交換室の底部
に接続可能に構成され、試料筒と共に試料筒冷却
用の冷媒を収容可能なキヤスクと、前記試料交換
と該キヤスク内の連通を制御するための第2の仕
切弁と、前記キヤスクに収容された試料筒を前記
試料交換室に挿入するための移動棒と、該移動棒
によつて試料交換室内に挿入された試料筒を保持
するためのチヤツクをその先端に有し該チヤツク
された試料筒を試料室内に移送するための屈曲可
能な連結体と、該連結体の移動をガイドするため
のガイド体と、前記キヤスクが前記試料交換室に
接続された状態において該キヤスク内を真空排気
するための手段と、前記試料交換室内にて待機す
る前記チヤツクを冷却するための手段と、前記ガ
イド体を冷却するための手段を備える電子顕微鏡
における試料観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986113145U JPH0357001Y2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986113145U JPH0357001Y2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6318761U JPS6318761U (ja) | 1988-02-06 |
JPH0357001Y2 true JPH0357001Y2 (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=30994666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986113145U Expired JPH0357001Y2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0357001Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585505A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-12 | Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd | 油溜室付油圧シリンダ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56133665U (ja) * | 1980-03-12 | 1981-10-09 |
-
1986
- 1986-07-23 JP JP1986113145U patent/JPH0357001Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585505A (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-12 | Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd | 油溜室付油圧シリンダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6318761U (ja) | 1988-02-06 |
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