JPH0356425B2 - - Google Patents

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JPH0356425B2
JPH0356425B2 JP58144200A JP14420083A JPH0356425B2 JP H0356425 B2 JPH0356425 B2 JP H0356425B2 JP 58144200 A JP58144200 A JP 58144200A JP 14420083 A JP14420083 A JP 14420083A JP H0356425 B2 JPH0356425 B2 JP H0356425B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/72Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood pigments, e.g. haemoglobin, bilirubin or other porphyrins; involving occult blood
    • G01N33/721Haemoglobin

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ヘモグロビンの分解防止方法に関す
るものである。 ヘモグロビンは、血液中に約15g/dlの濃度で
存在している分子量67000の蛋白で、その分子中
には4個のヘム部が存在し、このヘム部はプロト
ポルフイリン1分子と鉄1原子より成り立つてい
て、生体内に於いて、酸素及び二酸化炭素の運搬
を司る重要な役割を担つている。 このようなヘモグロビンは、しばしば、溶血に
より、赤血球から一部溶け出してしまう。この溶
血の原因としてあげられるものには、(1)物理的溶
血(浸透圧、振とう、温度、音波、輻射線など)、
(2)化学的溶血(非電解質、酸、アルカリ、界面活
性剤、脂肪溶剤など)、(3)生物学的溶血(溶血性
貧血、黄疸性溶血、生体内溶血)などがあり、そ
のほか、臨床化学分析に於ては、水の混入、保存
(運搬)条件及び病的原因が主な原因となつてい
る。 溶血の際は、赤血球が破壊されるため、赤血球
内の酸素が溶出し、この酸素に関連した測定項目
に正誤差を与えたり、赤血球から遊離したヘモグ
ロビンから鉄が分離するため血清鉄測定の際に正
誤差を与えたりする。また、ヘモグロビンから鉄
が遊離する際には、ヘモグロビンの極大吸収波長
(λnax:415、540、575nm)近辺の吸光度が経時
的に減少するので、Rate測定項目に於て上昇法
では負誤差を、減少法では正誤差を与えたりして
いる。更に、溶血性黄疸、溶血性貧血の際は、血
清鉄測定値が重要な診断材料となるが、特に除蛋
白せずに血清鉄を測定する場合、ヘモグロビンよ
り分離した鉄は、この測定に致命的ともいえる正
誤差を与えてしまつている。このように、被検試
料が溶血している時は、それについて得られた測
定値は極めて信頼性が薄くなる場合が多く、この
ことは、被検試料が生体試料であつて測定対象が
体液成分であるような臨床化学分析に於て最も対
象に苦慮していた問題の1つである。 本発明者らは、この問題の解決に付き鋭意研究
の結果、ヘモグロビンの安定化剤、即ち、ヘモグ
ロビンのヘム部からの鉄の遊離を防止するヘモグ
ロビンの分解防止剤として、特定の含窒素化合物
又はその塩が特に有効に作用するとの知見を得、
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、下記一般式、、、、
、、、、、及びから成る群より選
ばれた1種又は2種以上の含窒素化合物又は/及
びその塩をヘモグロビンを含有する溶液中に共存
させることを特徴とする、ヘモグロビンの分解防
止方法の発明である。 ピリジン及びその誘導体 (式中、Aは水素原子、塩素原子又は−
CH2OH基を表わし、Qは水素原子又は水酸基
を表わす。) ピリダジン イミダゾール及びその誘導体 (式中、Eは水素原子、炭素数1〜4の低級ア
ルキル基又は
【式】基を表 わし、Tは水素原子又は−CH2CH2NH2基を
表わす。) ピラゾール 1−フエニル−3−アルキル−5−ピラゾロ
(式中、Gは炭素数1〜4の低級アルキル基を
表わす。) 4−アミノアンチピリン及びその誘導体 (式中、X及びYは夫々独立して炭素数1〜4
の低級アルキル基を表わし、Phはフエニル基
を表わす。) トリアゾール o−トリジン及びその誘導体 (式中、L及びMは夫々独立して炭素数1〜4
の低級アルキル基を表わす。) トリエタノールアミン N(CH2CH2OH)3 ピペラジン及びその誘導体 (式中、R1及びR2は夫々独立して水素原子又
は炭素数1〜4の低級アルキル基を表わす。) チオ尿素 上記〜で示される含窒素化合物又はその塩
の具体例としては、例えば3−ヒドロキシピリジ
ン、2−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、3−
ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピリジン、イ
ミダゾール、1−メチルイミダゾール、ヒスタミ
ン、(E)−3−[4−(1−イミダリルメチル)フエ
ニル]−2−プロペノイツクアシツド・HCl・
H2O、1−フエニル−3−メチル−5−ピラゾ
ロン、4−アミノアンチピリン、2,5−ジメチ
ルピペラジン、チオ尿素、ピリジン、ピリダジ
ン、ピラゾール、トリエタノールアミン、2−メ
チルイミダゾール、トリアゾール、o−トリジン
などの化合物又はこれらの塩が挙げられる。第1
表に、これらの化合物及びその他の含窒素化合物
によるヘモグロビンの安定化効果を示す。即ち、
これらの化合物をPH6.5のリン酸緩衝液に添加し
て、ヘモグロビンの分解量を測定した結果が、第
1表に示されている。 尚、操作法等については後述する。
【表】
【表】
【表】 ●ヘモグロビンの分解量の測定 [試薬] 緩衝液:0.1Mリン酸緩衝液PH6.5、チオグリコー
ル酸0.2%、含窒素化合物又はその塩0.5% 発色液:2−ニトロソ−5−(N−プロピル−N
−スルホプロピル)アミノフエノール15mM溶
液 [操作法] 試料(人ヘモグロビン500mg/dl、100mg/dl水
溶液)200μlに、緩衝液2.0mlを加え、室温(25
℃)で10分間放置(この間に検体盲検の吸光度を
測定する。)後、発色液を1滴加えて、室温で更
に15分間放置して750nmの吸光度を測定する。
鉄標準液の吸光度と対比して鉄の溶出量を求め、
ヘモグロビンからの鉄の溶出量を、ヘモグロビン
の分解防止剤無添加の場合の鉄の溶出量を100と
したときの、これとの相対値で示してある。 ヘモグロビンが、グロビン中のヒスチジンのイ
ミダゾール基と、ヘム部の鉄とが結合し成り立つ
ていることは周知の事実であり、ヒスチジンに鉄
の遊離を防止する働きがあるのではないかとの着
想が得られる。しかしながら、第1表から明らか
なように、実際に、ヒスチジンにはヘモグロビン
安定化能力がそれほどなく、むしろ、他の含窒素
化合物又はその塩の方が、ヘモグロビンの安定化
能力を有しているという事実は、実に意想外のこ
とである。即ち、ヒスチジンを添加した場合は、
無添加の場合と比べて約5%の防止力しか示さな
いのに対し、3−ヒドロキシピリジン、イミダゾ
ール、1−メチルイミダゾール、ヒスタミン、(E)
−3−[4−(1−イミダリルメチル)フエニル]
−2−プロペノイツクアシツド・HCl・H2O又は
1−フエニル−3−メチル−5−ピラゾロンのよ
うな化合物を添加した場合は、無添加の場合に比
べてそのヘモグロビン分解度が約1/10程度に減少
する。また、イミダゾールはまれに緩衝剤として
使われたり、アンモニア(尿素)定量用の発色剤
として使用されることもあるが、これらはヘモグ
ロビンの安定化作用を目的とした本発明とは何ら
関連のもつものではない。 第1図には、鉄の発色剤を含む緩衝液中に、ヘ
モグロビンのみを添加した場合、ヘモグロビン及
び血清を添加した場合、血清のみを添加した場合
又はヘモグロビン及びイミダゾールを添加した場
合のヘモグロビンの分解度の測定結果を示してあ
る。PH5〜7の緩衝液中では、ヘモグロビンのみ
を含む緩衝液はPHの高いもの程分解速度が速い
が、血清にヘモグロビンを添加したものは、血清
成分の安定化作用により、PH5.8付近を最大にそ
れ以上のPHでは逆にヘモグロビンの分解度は低下
している。また、ヘモグロビンのみを含む緩衝液
に0.1%イミダゾールを添加したものの分解度を
測定すると、イミダゾールはPHの高い方がより有
効に作用し、PH6.5では無添加に比べ約1/20とな
つている。 これらのことから、血清を試料とし且つ測定時
のPHが中性付近である臨床化学分析に於ては、本
発明に係る含窒素化合物中ではヘモグロビン分解
防止能力が比較的低い2,5−ジメチルピペラジ
ンやチオ尿素なども、ヘモグロビンの分解防止の
目的に充分利用し得ることが判る。 第2図に、PH6.5に於るイミダゾール添加量と
ヘモグロビンの分解量の関係を示す。イミダゾー
ル0.15%の添加で、無添加に比べ1/10以下に分解
量が低下することがわかる。 また、第2表に本発明に係る化合物であるイミ
ダゾール、1−メチルイミダゾール又は3−ヒド
ロキシピリジンによるヘモグロビンの褪色防止効
果を示す。即ち、第2表中の値は、0.1Mトリス
緩衝液に基質溶解剤としてラウリルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム1.0%及びトルトンX−100(ロ
ームアンドハース社商品名)2%を加え、PHを
8.4とした緩衝液に、所定量のヘモグロビン及び
本発明に係る化合物を添加して、ヘモグロビンの
極大吸収波長である415nmに於る吸光度の変化
を測定した値を示したものである。
【表】 本発明に係る化合物を無添加の場合、この条件
下に於て、ヘモグロビンは界面活性剤の作用もあ
つて徐々に分解し、その吸光度は経時的に減少す
る。従つて、この場合にはヘモグロビンの極大吸
収波長付近の410nm、540nm又は580nm付近で、
上昇法のRate測定を行つた場合には、測定値に
負誤差が生じることになるが、本発明に係る化合
物であるイミダゾールを添加した場合の吸光度の
変化量は、無添加のものに比べ著しく少なく、本
発明の方法によりヘモグロビンの分解に起因する
大幅な負誤差を回避できることを示している。 溶血した血清中の鉄含量、不飽和鉄結合能或
は、例えばγ−グルタミルトランスペプチダー
ゼ、ロイシンアミノペプチターゼ、シスチンアミ
ノペプチダーゼ、アルカリホスフアターゼ、コリ
ンエステラーゼなどの酸素活性を測定するにあた
り、本発明に係る化合物をこれらの測定試液中に
添加することにより、一般検体の測定値を変え
ず、溶血の影響を回避することができる。 更に、本発明に係る化合物は、PH5〜12の範囲
に於て適当な酸との組み合わせで緩衝液としても
働き、特に別途の緩衝剤を必要としない場合もあ
る。このように、本発明は、本発明に係る化合物
である特定の含窒素化合物又はその塩の1種又は
2種以上を、従来使用してきた試液中に添加する
のみで、ヘモグロビンから鉄の溶出を防ぐととも
にその吸収の減少を抑え、臨床化学分析特に比色
分析に与える正負の誤差を回避することができ、
斯業に貢献するところ極めて大なるものがある。 以下に実施例を示す。 実施例 1 血清鉄の測定 [緩衝液] 酢酸リチウム2.77g、ラウリル硫酸ナトリウム
5g、イミダゾール0.3gを水80mlに溶解し、
HClでPH5.8とし、水で全量100mlとする。使用時
L−アスコルビン酸ナトリウム200mgを加える。 [発色液] バソフエナントロリンスルホン酸ナトリウム
0.1gを水10mlに溶解する。 [測定方法] 血清試料0.5mlに緩衝液1.5mlを加え、混合して
得た溶液の535nmの吸光度を測定してこれを検
体盲検とし、次に該溶液に発色試液1滴を加えて
10分間放置後、再び試薬ブランクを対照に535n
mの吸光度を測定して、盲検値を差し引き検量線
と対比させて血清鉄濃度を算出する。 比較例 1 血清鉄の測定 [緩衝液] 実施例1の組成からイミダゾールを除いたも
の。 [発色液] 実施例1に同じ。 [測定方法] 実施例1に同じ。 参考例 1 血清鉄の測定(除蛋白法) [第1液] 0.8N HCl(0.2%チオグリコール酸を含む。) [第2液] 16%トリクロル酢酸 [第3液] バソフエナントロリンスルホン酸ナトリウム
0.001M(酢酸ナトリウム9%、水酸化ナトリウム
6.5%) [測定方法] 血清試料1.0mlに第1液1.0mlを加え混合後、水
浴(80〜95℃)で約2分間、加温する。さらに第
2液1.0mlを加え、15分間室温に放置後、15分間
遠心沈澱分離(2500r.p.m.)し、その上清1.5mlを
別の試験管にとる。これに第3液0.5mlを加えよ
く振盪し混合して、Bl(ブランク)を対照に535n
mの吸光度を測定し、検量線と対比させて血清鉄
濃度を算出する。 実施例1、比較例1及び参考例1による血清鉄
の測定結果(*印は溶血血清)を次表に示す。
【表】
【表】 このように本発明に係る化合物であるイミダゾ
ールを添加することにより、一般検体測定値を変
えずに溶血による正誤差を回避して、除蛋白法と
よい相関を示す測定値が得られること、即ち、本
発明の方法を利用することにより正確に血清鉄の
測定を実施し得ることがわかる。 実施例 2 γ−グルタミルトランスペプチダーゼの測定 [緩衝液] トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン1.21
g、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム1
g、トリトンX−100(ロームアンドハース社商品
名)2g、グリシルグリシン0.53g、イミダゾー
ル0.5g、アジ化ナトリウム0.1gを水80mlに溶か
して、塩酸でPH8.4とし、水で全量100mlとする。 [基質液] L−γ−グルタミル−p−ニトロアニリド285
mgを0.1N硫酸50mlに溶解する。 [測定方法] 血清試料50μに緩衝液2.0mlを加え、37℃で3
分間加温する。基質液0.5mlを加え、37℃で1分
間加温後、410nmに於る吸光度の増加を測定し、
周知の方法によりγ−グルタミルトランスペプチ
ダーゼの活性値を算出する。 比較例 2 γ−グルタミルトランスペプチダーゼの測定 [緩衝液] 実施例2の組成からイミダゾールを除いたも
の。 [基質液] 実施例2に同じ。 [測定方法] 実施例2に同じ。 実施例 3 γ−グルタミルトランスペプチダーゼの測定 [緩衝液] トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン1.21
g、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム1
g、トリエンX−100(ロームアンドハース社商品
名)2g、グリシルグリシン0.53g、1−メチル
イミダゾール0.5g、アジ化ナトリウム0.1gを水
80mlに溶かして、塩酸でPH8.4とし、水で全量100
mlとする。 [基質液] 実施例2に同じ。 [測定方法] 実施例2に同じ。 実施例 4 γ−グルタミルトランスペプチダーゼの測定 [緩衝液] トリヒドロキシメチルアミノメタン1.21g、ラ
ウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム1g、トリ
トンX−100(ロームアンドハース社商品名)2
g、グリシルグリシン0.53g、イミダゾール0.5
g、アジ化ナトリウム0.1gを水80mlに溶かして、
塩酸でPH8.4とし、水で全量100mlとする。 [基質液] 実施例2に同じ。 [測定方法] 実施例2に同じ。 実施例2、実施例3、実施例4及び比較例2に
よるγ−グルタミルトランスペプチダーゼの測定
結果を次表に示す。(*印は溶血血清)
【表】
【表】 このように本発明に係る化合物であるイミダゾ
ール、1−メチルイミダゾール又は3−ヒドロキ
シピリジンを添加することにより、一般検体測定
値を変えずに溶血による負誤差を回避できること
がわかる。 また、ロイシンアミノペプチダーゼ、シスチン
アミノペプチダーゼ、アルカリホスフアターゼ、
コリンエステラーゼなどの酸素活性測定の場合
も、本発明の方法を利用することにより同様に一
般検体の測定値を変えず溶血の影響を回避するこ
とができる。 実施例 5 不飽和鉄結合能測定(UIBC測定)に於る溶血
(ヘモグロビン)の影響 [緩衝液] トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン1.21
g、クエン酸210mg、ブリツジ35 1g、1−メチ
ルイミダゾール0.5g、又は硫酸第一鉄アンモニ
ウムをFeとして100μgを水80mlに溶解し、塩酸
でPH8.6として、全量を水で100mlとする。使用
時、L−アスコルビン酸ナトリウム200mgを添加
する。 [発色液] 2−ニトロソ−5−(N−プロピル−N−スル
ホプロピル)アミノフエノール0.1gを水10mlに
溶解する。 [測定方法] 試料溶液として、人血清100ml中にヘモグロビ
ンを各々200、400、600、800、1000mg/dl添加し
たものを用いる。 試料溶液200μに上記鉄含有の緩衝液2.0mlを
加え、室温で15分間放置後、750nmの吸光度で
測定する。次に発色試液を1滴加え混和し、室温
で15分間放置後、再び750nmの吸光度を測定し、
検体盲検を差し引いて鉄の減少量を求めることに
より不飽和鉄結合能を求める。 比較例 3 不飽和鉄結合能測定に於る溶血(ヘモグロビ
ン)の影響 [緩衝液] 実施例5の組成から1−メチルイミダゾールを
除いたもの。 [発色液] 実施例5に同じ。 [測定方法] 実施例5に同じ。 実施例5又は比較例3による不飽和鉄結合能の
測定結果を次表に示す。
【表】 このように、不飽和鉄結合能測定に於ても、本
発明に係る化合物である1−メチルイミダゾール
を添加することにより、容易に溶血(ヘモグロビ
ン)の影響を回避できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鉄の発色剤を含む緩衝液中に、(1)ヘ
モグロビン(500mg/dl)のみを添加した場合、
(2)ヘモグロビン(500mg/dl)及び血清を添加し
た場合、(3)血清のみを添加した場合、(4)ヘモグロ
ビン(500mg/dl)及びイミダゾールを添加した
場合の夫々に於るヘモグロビンの分解量とPHの関
係を表わしたもので、横軸はPHを、縦軸はFeの
溶出量(μg/dl)を夫々表わす。 第2図はPH6.5に於るイミダゾール添加量とヘ
モグロビンの分解量の関係を表わしたもので、横
軸はイミダゾール添加量(%)を、縦軸はFeの
溶出量(μg/dl)を夫々表わす。(ヘモグロビ
ン500mg/dl水溶液を試料として用いる。)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式、、、、、、、
    、、及びから成る群より選ばれた1種又
    は2種以上の含窒素化合物又は/及びその塩をヘ
    モグロビンを含有する溶液中に共存させることを
    特徴とする、ヘモグロビンの分解防止方法。 ピリジン及びその誘導体 (式中、Aは水素原子、塩素原子又は−
    CH2OH基を表わし、Qは水素原子又は水酸基
    を表わす。) ピリダジン イミダゾール及びその誘導体 (式中、Eは水素原子、炭素数1〜4の低級ア
    ルキル基又は
    【式】基を表 わし、Tは水素原子又は−CH2CH2NH2基を
    表わす。) ピラゾール 1−フエニル−3−アルキル−5−ピラゾロ
    (式中、Gは炭素数1〜4の低級アルキル基を
    表わす。) 4−アミノアンチピリン及びその誘導体 (式中、X及びYは夫々独立して炭素数1〜4
    の低級アルキル基を表わし、Phはフエニル基
    を表わす。) トリアゾール o−トリジン及びその誘導体 (式中、L及びMは夫々独立して炭素数1〜4
    の低級アルキル基を表わす。) トリエタノールアミン N(CH2CH2OH)3 ピペラジン及びその誘導体 (式中、R1及びR2は夫々独立して水素原子又
    は炭素数1〜4の低級アルキル基を表わす。) チオ尿素 2 ヘモグロビンを含有する溶液が臨床化学分析
    用試液である特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。 3 臨床化学分析用試液が、血清鉄、不飽和鉄結
    合能、γ−グルタミルトランスペプチターゼ、ロ
    イシンアミノペプチダーゼ、L−シスチンアミノ
    トランスペプチターゼ、アルカリホスフアターゼ
    又はコリンエステラーゼの分析用試液である特許
    請求の範囲第2項に記載の方法。
JP58144200A 1983-08-05 1983-08-05 ヘモグロビンの分解防止方法 Granted JPS6035270A (ja)

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WO2006121027A1 (ja) 2005-05-12 2006-11-16 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. 鉄濃度測定法

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