JPH0355579B2 - - Google Patents

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JPH0355579B2
JPH0355579B2 JP1187934A JP18793489A JPH0355579B2 JP H0355579 B2 JPH0355579 B2 JP H0355579B2 JP 1187934 A JP1187934 A JP 1187934A JP 18793489 A JP18793489 A JP 18793489A JP H0355579 B2 JPH0355579 B2 JP H0355579B2
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feathers
wool
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heat
composite
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JP1187934A
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ふとん類の側生地(側生地とは、袋
状をなして綿等を入れ、ふとん類の表皮となる布
製の部分をいう)に入れて、ふとん類の主要部を
なすのに用いる「ふとん類用複合主材」に関する
ものである。なお、本発明における「ふとん類」
とは、寝具の通常のふとん・座ぶとん、その他
「ふとん」と類似する「マツト」「クツシヨン」等
を含むものをいう。
「従来の技術」 広く使用される通常の「ふとん」は、布製の側
生地に、主材の綿・羊毛・羽毛を入れたものが用
いられ、近年は羽毛を入れた「羽根ぶとん」が、
高級ものとして普及している。そして、綿を入れ
た「綿ぶとん」は、安価にして大衆適性があると
共に、防寒保温性・吸湿性・嵩張り性・クツシヨ
ン性・乾燥による膨張複元性等の、ふとん要件を
一応具備するので、一般用として最も普及してい
る。
また、羊毛を入れた「羊毛ぶとん」を羽毛を入
れた「羽根ぶとん」は、いずれも動物性蛋白質の
羽毛と羊毛を成分とするため人間の生体と極めて
適合すると共に、軽量であり、その上、防寒保温
性・吸湿性・湿気発散性・嵩張り性・弾性・クツ
シヨン性等が一段と優れ、高品質ふとんとして利
用されている。
「発明が解決しようとする課題」 従来の「綿ぶとん」「羊毛ぶとん」「羽根ぶと
ん」は、それぞれ前記の利点を有するものの、以
下に述べる不具合点がある。即ち、 ・「綿ぶとん」は、重いので使用感が優れない
と共に、前記の防寒保温性等の「ふとん」として
の必要物性が良好とは言い難く、その上、使用中
の吹き出し(使用中に側生地の布目から、細かい
綿が飛び出して埃をまき散らす現象)があり、そ
の綿吹き出しは微細な綿埃となつて多量に放散さ
れるので、特殊生地の利用等による吹き出し防止
対策が必要になる。
「羊毛ぶとん」は「綿ぶとん」同様の吹き出し
があり、その上、使用と共に嵩張りが無くなつて
フエルト化するので、羊毛間の空気層が減少して
防寒保温性等の必要物性が次第に低減すると共
に、「フアツー」としたふとん感覚が無くなつて
しまう。そして、上記の羊毛吹き出しは、太くて
長い羊毛が吹き出されるので、目立ちやすく、美
観と清潔感を著しく損うこととなる。
・「羽根ぶとん」は側生地内で「ガサガサ」し
て移動し易いので、それを防止する手段が必要に
なると共に、使用中に「ゴソゴソ」音と特有臭が
発生して使用感が劣る。さらに、羽根の軸中に入
つている虫卵が、幼虫になつて出てくることがあ
り、その上、羽根の吹き出し現象を生じて、美観
や清潔感を著しく損うことがある。
本発明は、以上の従来ふとんの難点を解消する
新規のふとん類用複合主材を提供するのが目的で
ある。
「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本発明のふとん類用
複合主材は 「複合素材の羊毛と羽毛と絹、ならびに、結合
材の熱融着繊維とを、所要の割合で均一に混合
し、その熱融着繊維を溶融させて、混合状態の羊
毛と羽毛と絹の相互間と、それ等複合素材の固体
間を点在的に接着係止した、微小空気層群を内在
する高含気質クツシヨン性構造体」から成つてい
る。
以下、製法例を引用して詳しく説明する。
・まづ、所定割合の羊毛と絹と熱融着繊維と
を、混合機にかけて、均一にして充分に混合し、
繊維質混合体を生成する。
・続いて、その繊維質混合体に、所要量の非繊
維質の羽毛を加え、同じく混合機によつて、均一
にして充分に混合し、繊維質非繊維質混合体を生
成する。
・そして、その繊維質非繊維質混合体を、成形
機にかけて、所定の幅と厚さと長さの形状に成形
し、繊維質非繊維質混合成形体になす。
・続いて、その繊維質非繊維質混合成形体を、
加熱乾燥機を通過させて、「概ね130〜140℃・約
2分間」の条件でベーキング処理し、該混合成形
体中の熱融着繊維を溶融させると共に、該混合成
形体中の羽毛の軸中に存在する虫卵を死滅させ
る。
・そして、以上のベーキング処理の終了後、直
ちに圧縮ローラーによつて所要の嵩張り状態に圧
縮処理すると共に、急冷処理して溶融した熱融着
繊維を固化させて接着剤として機能させ、混合し
ている羊毛と羽毛と絹の相互間、ならびに、それ
等複合素材の固体間を、あちこち点在的に接着係
止し、所定形状にして無数の微小空気層群を内在
する高含気質クツシヨン性構造体のふとん類用複
合主材を生成する。
・そして、生成された以上のふとん類用複合主
材は、予め準備された布製袋状のふとん側生地
に、そのまま挿入されて「ふとん」にされる。
・なお、前記の本発明の構成において、複合素
材の羊毛と絹は、通常の羊毛(できれば太めのも
のが好ましい)と絹繊維がそのまま用いられ、他
の複合素材の羽毛は、鳥類のスモールフエザー
(小羽根)が主として用いられ、以上の三種の複
合素材の割合は、「羊毛:概ね60%」「羽毛:概ね
28%」「絹:概ね12%」が好ましい。そして、そ
れ等複合素材の結合剤として用いる熱融着繊維
は、公知のポリプロピレン系等の公知の熱融着繊
維が用いられ、混合状態にある前記の複合素材を
点在的に(あちこち点々と接着個所を設けて)接
着係止するに足る少量のみが用いられる。
「作用」 以上の構成の本考案のふとん類用複合主材は、
複合素材の羊毛と羽毛と絹糸とが均一に混合され
ると共に、その混成状態の三種の複合素材が、熱
融着繊維によつて、あちこち点在的に接着係止さ
れた高含気質クツシヨン性構造体からなるので、
前記三種の複合素材の相互間、ならびに、該複合
素材の固体間に無数の微小空気層群が内在すると
共に、それ等素材群の「フアツー」とした混成状
態が係止固定されるので、微小空気群の内在によ
る優れた・クツシヨン性・防寒保温性・嵩張り
性・弾性等を有すると共に、圧縮の繰返しを受け
ても、前記の混成姿勢が乱れたり型崩れすること
なく形状・嵩張り状態が安定する。
そして、三種の構成素材が羊毛と島類羽毛と絹
からなり、そのうち、絹は動物性繊維にして繊維
径が極めて微細であり(概ね10〜15ミクロン直
径)、単位重量当りの表面積が大きく、優れた蓄
熱作用があり、鳥類の「うぶ毛」に極めて類似す
る物理的性質を有するので、鳥類うぶ毛と近似し
た作用がある。また、構成素材の羊毛はその物性
から、嵩張りと、防温蓄熱用の前記の微小空間づ
くりと、弾力性付与に機能し、鳥類のフエザー
(羽根)に相当する作用がある。
従つて、以上の絹と羊毛を含む前記三種の複合
素材の構成は、自然の鳥類の外皮を覆う「うぶ
毛」と「スモールフエザー(小羽根)」「フエザー
(羽根)」からなる鳥類羽毛と、物性的に近似して
おり、前記三種の複合素材からなる本発明のふと
ん類用複合主材は、自然の鳥類羽毛と近似した防
寒・保温・蓄熱の諸作用が存在する。
そして、該複合素材の混成割合を、前記の「羊
毛:概ね60%」「羽毛:概ね28%」「絹:概ね12
%」の比率になすと、極寒地の水中において、温
血動物としての体温を維持する水鳥の羽毛の「フ
エザー(大羽根):約60%」「スモールフエザー
(小羽根):約28%」「うぶ毛:約12%」に相当す
る構成となり、水鳥羽毛に近似した優れた防寒・
保温・蓄熱の諸作用が享受できる。
また、鳥類の「うぶ毛」は、生酸量が少ないの
で高価であり、量産対象の日用物品用素材として
実用性に欠けるものの、この「うぶ毛」に代えて
絹を用いるので、安価にして量産適応性があり、
さらに、羽毛の軸中に存在する虫卵は、前記のベ
ーキング処理において死滅され、使用中に虫がは
い出すおそれはない。そして、前記三種の複合素
材からなる複合主材は、従来ふとんの綿より一段
と軽量化される。以上の諸作用がある。
「発明の効果」 以上の説明のとおり、本発明のふとん類用複合
主材は前記の作用を有するので、これを用いたふ
とん類は ・軽質にして嵩張り感があり、長く使用して
も、嵩張り性を喪失してフエルト状になることが
なく、「フアツー」とした豊なふとん感覚が永続
する。
・優れた防寒性・保温性・蓄熱性・クツシヨン
性・弾力性・吸湿性・吸湿放散性等の必要性能が
長く安定する。
・使用中に側生地に入れた主材の挿入姿勢と型
崩れ、および、吹き出し現象のおそれが極めて少
なく、それ等の防止対策が不要となる。
・羽毛の特有臭や虫のはい出し、ならびに、使
用中の、「ガサガサ」感「ゴソゴソ」音がなく使
用フイーリングが良い。
・安価に量産提供される。
等の高性能ふとんを提供し、一段と安眠快的睡
眠を促進して、広く一般使用者の日常生活の便宜
を向上する多大の効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複合素材の羊毛と羽毛と絹、ならびに、結合
    材の熱融着繊維とを、所要の割合で均一に混合
    し、該熱融着繊維を溶融させて、混合状態の前記
    複合素材間、ならびに、前記複合素材の固体間
    を、点在的に接着係止した高含気質クツシヨン性
    構造体を特徴とするふとん類用複合主材。
JP1187934A 1989-07-20 1989-07-20 ふとん類用複合主材 Granted JPH0351350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1187934A JPH0351350A (ja) 1989-07-20 1989-07-20 ふとん類用複合主材

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JP1187934A JPH0351350A (ja) 1989-07-20 1989-07-20 ふとん類用複合主材

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Publication Number Publication Date
JPH0351350A JPH0351350A (ja) 1991-03-05
JPH0355579B2 true JPH0355579B2 (ja) 1991-08-23

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JP1187934A Granted JPH0351350A (ja) 1989-07-20 1989-07-20 ふとん類用複合主材

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CN108866804A (zh) * 2018-08-10 2018-11-23 鲁山紫燕家纺有限公司 一种使用蚕茧制备蚕丝被的方法

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EP1095193B1 (fr) * 1998-09-23 2011-12-21 Orion Financement Materiau complexe destine notamment a l'isolation thermique
FR2792668B1 (fr) * 1999-04-21 2002-01-18 Paul Riedel Isolant thermique et phonique global destine au batiment et capable de reduire tous les transferts d'energies et d'inconforts rencontres dans les habitations habitees, dans les locaux occupes, particulierement dans les combles

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