JPH0354978B2 - - Google Patents

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JPH0354978B2
JPH0354978B2 JP9624785A JP9624785A JPH0354978B2 JP H0354978 B2 JPH0354978 B2 JP H0354978B2 JP 9624785 A JP9624785 A JP 9624785A JP 9624785 A JP9624785 A JP 9624785A JP H0354978 B2 JPH0354978 B2 JP H0354978B2
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magnesium oxysulfate
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軽量かつ高強度の複合材の製造に適
した軽量化複合材組成物に関するものである。 さらに詳しくは、本発明は建築材料、内装材
料、装飾材料、家具・厨房用材料などとして好適
に使用でき、燃えにくく、釘、木ネジの使用がで
きる軽量かつ高強度の複合材を製造するに適した
軽量化複合材組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 セメント、石膏などの水硬性無機材料と石綿繊
維、セルロース繊維、チタン酸カリウム繊維、ガ
ラス繊維などの繊維質材料やパーライト、マイカ
などの粒子状材料とから製造した軽量化された複
合材料は種々知られている。 〔発明が解決すべき問題点〕 しかしながら、一般に知らてているこれらの複
合材は強度が不十分であつたり、釘、木ネジが使
用できなかつたり、表面が荒れていたり、寸法安
定性が悪かつたりするという難点があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、軽量かつ高強度で、前記難点の
改良された複合材を容易に製造することができる
軽量化複合材組成物を目的として鋭意研究を行つ
た。その結果、繊維状マグネシウムオキシサルフ
エート、ガラス繊維、および合成樹脂エマルジヨ
ンを混合してなる軽量化複合材組成物によつて前
記目的を達成でき、この組成物を例えばフイルタ
ープレスや抄造法を用いて成形すると、見掛け比
重が0.4〜0.6程度で、かつ高い曲げ強度を有する
表面状態の良い成形板が容易に得られることが判
かり、この発明に至つた。 本発明は繊維状マグネシウムオキシサルフエー
ト、ガラス繊維、および合成樹脂エマルジヨンを
混合してなる軽量化複合材組成物に関するもので
ある。 本発明で用いる繊維状マグネシウムオキシサル
フエートはMgSO4・5MgO・8H2Oまたは
MgSO4・5Mg(OH)2・3H2Oとの化学式で表すこ
とができる合成無機物質で平均繊維長が10μm以
上のものである。このような繊維状マグネシウム
オキシサルフエートは、たとえば、酸化マグネシ
ウムあるいは水酸化マグネシウムを硫酸マグネシ
ウム水溶液に分散させて加熱反応させる方法、ま
たは水酸化マグネシウムを硫酸中に分散させて加
熱反応させる方法により、製造することができ
る。その製造方法の具体例については後述する。
なお、平均繊維長が10μm以上の繊維状マグネシ
ウムオキシサルフエートの製造法の他の態様およ
び具体例については特開昭56−149318号公報に詳
しく記載されている。なお、本発明において用い
る繊維状マグネシウムオキシサルフエートは極め
てかさ高い針状結晶構造の繊維状物質である。そ
して本発明の目的に用いるためには、平均繊維長
が10μm以上であれば良いが、実質的に、真比重
2.0〜2.5、長さ(繊維長)1〜100μm、直径(繊
維径)0.1〜2μm、繊維長/繊維径の比10〜100、
見掛け比重0.05〜0.2の範囲にある繊維状マグネ
シウムオキシサルフエートから構成される繊維状
マグネシウムオキシサルフエートであることが望
ましい。 本発明で用いるガラス繊維は、通常の樹脂用強
化材として用いられる1〜60mmの長さのチヨツプ
ドストランドで良い。好ましくは3〜15mmの長さ
のチヨツプドストランドを用いる。 本発明で用いる合成樹脂エマルジヨンは、硬化
可能な合成樹脂エマルジヨンであればいずれでも
良く、代表的なものとしては、酢酸ビニル系、酢
酸ビニルとエチレン、塩化ビニル、アクリル酸エ
ステルなどとの共重合体系、アクリル酸エステル
系、アクリル酸エステルとスチレンなどとの共重
合体系、塩化ビニル系、塩化ビニリデン系、エポ
キシ系、合成脂肪酸ビニルエステル系(ベオバ
系)などの合成樹脂エマルジヨンを挙げることが
でき、本発明で用いられる合成樹脂エマルジヨン
には合成ゴムラテツクスも包含される。 平均繊維長が10μm以上の繊維状マグネシウム
オキシサルフエートとガラス繊維、および合成樹
脂エマルジヨンとの混合割合は、繊維状マグネシ
ウムオキシサルフエート100重量部に対してガラ
ス繊維1〜10重量部、好ましくは3〜8重量部、
合成樹脂エマルジヨンが樹脂成分(固形分)換算
で5〜20重量部、好ましくは7〜15重量部であ
る。 ガラス繊維の量が多すぎると見掛け比重が大き
くなり、少なすぎると複合材の強度が低下する。
また、樹脂成分量が少なすぎると複合材の強度が
低下し、多すぎると可燃性が現れるとともに組成
物を成形して複合材を得るときの樹脂の損失が大
きくなり、多く用いてもそれに伴つて複合材の強
度が特に大きく向上しないので、経済的にも混合
割合は上記範囲が適当である。 また、本発明の軽量化複合材組成物には、必要
に応じて例えば顔料、増量材、硬化剤などの添加
剤をふくんでいても良い。 本発明において繊維状マグネシウムオキシサル
フエート、ガラス繊維、および合成樹脂エマルジ
ヨンを混合するにあたつては、混合操作の常法に
従つてこの三者を単に混合してもよいが、一般に
は混練水として水を用いるのが適当である。混練
水の使用量は、合成樹脂エマルジヨン中の樹脂成
分濃度によつても若干異なるが、繊維状マグネシ
ウムオキシサルフエート100重量部に対して500〜
3000重量部、好ましくは700〜1500重量部が適当
である。 本発明の軽量化複合材組成物から複合材を製造
する方法は特に限定されないが、軽量かつ高強度
の複合材を製造するための代表例としては、繊維
状マグネシウムオキシサルフエート、ガラス繊維
および合成樹脂エマルジヨンに水を加えて均一な
スラリー状の組成物にし、フイルタープレスを用
いて成形圧力50Kg/cm2以下、好ましくは5〜30
Kg/cm2で成形した後、成形品を乾燥する方法が挙
げられる。 〔発明の効果〕 本発明の組成物より得られた成形品は、燃えに
くく(不燃)、曲げ強度が100Kg/cm2前後と高く特
に見掛け比重が0.5〜0.6と軽量であり、成形品の
表面はち密でクラツクは見られず、デコボコした
り、けばだつような荒れは無く極めて良好な表面
状態をしている。従つて高級内装材、装飾材料、
家具、厨房用材料として好適に使用可能である。 〔実施例〕 次に実施例および比較例を示す。 実施例で用いた繊維状マグネシウムオキシサル
フエートは、つぎの製造例により製造した。 繊維状マグネシウムオキシサルフエートの製造例 水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)1875g、硫
酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)7500g、そし
て水90を、容量120のオートクレーブ(圧
力:9Kg/cm2・G)に入れ、180℃に3時間保持
して原料を反応させた後、室温にまで冷却した。 次いでオートクレーブから取り出した反応生成
物のスラリーを充分に水洗し、過剰の硫酸マグネ
シウムを除去した後、脱水、乾燥した。 得られた物質の乾燥後の重量は2740gであつ
た。このものは、白色の針状結晶で、平均繊維長
が約50μm(ただし、大部分の繊維の繊維長は10
〜100μmの範囲内にあつた。)、平均繊維径が約
1.0μm(ただし、大部分の繊維の繊維径は0.3〜
2μmの範囲内にあつた。)、見掛け比重が0.08、そ
して真比重が2.3の繊維状マグネシウムオキシサ
ルフエートであつた。 以下、実施例によつて説明する。 実施例 1 繊維状マグネシウムオキシサルフエート100重
量部、SBR系合成樹脂エマルジヨン(固形分50
重量%、商品名LX430、日本ゼオン(株)製)20重量
部、ガラス繊維(13mmチヨツプドストランド、商
品名13PA704S、日東紡(株)製)7重量部、および
混練水1000重量部を充分に混合し、スラリー状の
軽量化複合材組成物を製造した。次いでこの組成
物を300mm×300mmの型枠に流し込み、約50mm厚と
なるように、フイルタープレスを使用し、20Kg/
cm2G以下の圧力にて成形して成形板を得た。成形
板を1日間、放置、養生したのち、乾燥機に入れ
て120℃で24時間乾燥した。 このようにして得られた成形板の表面状態はち
密で、クラツクは無く、良好であつた。この成形
板の各種物性を測定した結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1のSBR系合成樹脂エマルジヨンを30
重量部、ガラス繊維を4重量部にかえたほかは、
実施例1と同様にして軽量化複合材組成物を製造
した後、成形板を製造した。成形板の表面状態は
ち密で、クラツクは無く、良好であつた。この成
形板の各種物性を測定した結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例1のSBR系合成樹脂エマルジヨンを、
アクリル酸エステル系の合成樹脂エマルジヨン
(固形分50%、商品名ゴーレツクスBT−M、鐘
紡合成化学(株)製)に変えたほかは、実施例1と同
様にして軽量化複合組成物を製造した後、成形板
を製造した。成形板の表面状態はち密で、クラツ
クは無く、良好であつた。この成形板の各種物性
を測定した結果を第1表に示す。 比較例 1〜3 実施例1の繊維状マグネシウムオキシサルフエ
ートのかわりに、石綿繊維(平均繊維長500μm、
T−98)−比較例1、チタン酸カリウム繊維(平
均繊維長約25μm、商品名テイスモータイプL、
大塚化学(株)製)−比較例2、およびセルロース繊
維(平均繊維長約3mm、商品名ダモパルプ、(株)山
装製)−比較例3、をそれぞれ用いたほかは、実
施例1と同様にして組成物を製造した後、成形板
を製造した。しかしながら、いずれの場合も乾燥
時に成形板にクラツクが生じ、収縮が著しく、表
面状態の悪い成形板しか得られなかつた。これら
の成形板の各種物性を測定した結果を第1表に示
す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維状マグネシウムオキシサルフエート100
    重量部、ガラス繊維1〜10重量部、および合成樹
    脂エマルジヨン5〜20重量部(固形分換算)を混
    合してなる軽量化複合材組成物。
JP9624785A 1985-05-07 1985-05-07 軽量化複合材組成物 Granted JPS61256955A (ja)

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JP9624785A JPS61256955A (ja) 1985-05-07 1985-05-07 軽量化複合材組成物

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JPH0390694A (ja) * 1989-08-29 1991-04-16 Ube Ind Ltd 複合紙用組成物および複合紙
JP4885184B2 (ja) * 2008-10-03 2012-02-29 本田技研工業株式会社 プロピレン重合体組成物成形体の製造方法
JP4885185B2 (ja) * 2008-10-03 2012-02-29 本田技研工業株式会社 プロピレン重合体組成物成形体の製造方法
JP4800366B2 (ja) * 2008-10-03 2011-10-26 本田技研工業株式会社 繊維状無機充填材含有樹脂組成物ペレット

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