JPH0354133B2 - - Google Patents

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JPH0354133B2
JPH0354133B2 JP17886582A JP17886582A JPH0354133B2 JP H0354133 B2 JPH0354133 B2 JP H0354133B2 JP 17886582 A JP17886582 A JP 17886582A JP 17886582 A JP17886582 A JP 17886582A JP H0354133 B2 JPH0354133 B2 JP H0354133B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、成形時に良好な離型性を発揮する
スチレン系樹脂組成物に関する。 射出成形、射出中空成形、押出成形、圧縮成形
あるいはその他の成形法により樹脂を成形する場
合、成型品が金型等に付着したりこの金型等から
離れ難くなり、生産性の低下や成形品の変形ある
いは破壊といつた種々の問題が発生することがあ
る。このような離型不良に基づく問題は、高い寸
法精度が要求される成形品や複雑な形状を有する
成形品を成形する際に特に発生し易く、時には適
切な成形条件を選択することによつて解決できる
場合もあるが、通常は単に成形条件を変更するだ
けでは解決することが困難であり、また、解決で
きたとしても成形サイクルの所要時間が長くなつ
て生産性が低下する。 このため、このような離型不良の問題を解決す
る手段として、一般式には、金型等に離型剤を塗
布したりあるいは樹脂に予め離型剤を配合して樹
脂の離型性を改善することが採用されており、こ
の目的は使用される離型剤としては、高級脂肪
酸、高級脂肪酸の金属塩、ポリオキシプロピレン
グリコール類、シリコンオイル等が知られてい
る。 しかしながら、このような離型剤を樹脂に配合
して樹脂の離型性を改善する場合、離型性の改善
という面からは離型剤を多量に配合することが好
ましいが、反面、離型剤を多量に配合すると経済
的に不利であり、また、樹脂組成物の熱安定性が
悪化して成形品の表面が着色したり曇つたりする
等その外観が悪化し、さらには成形品の熱変形温
度が低下する等の別の問題が生じる。 このようなことはスチレン系樹脂においても例
外ではなく、特に高い寸法精度が要求されたり複
雑な形状の成形品を成形するに適した優れた離型
性を有し、しかも、上述したような問題もないス
チレン系樹脂組成物の開発が要請されていた。 本発明者等は、かかる観点に鑑み、離型性が良
好でしかも上記欠点のないスチレン系樹脂組成物
について鋭意研究を重ねた結果、高級脂肪酸及
び/又はその金属塩を0.1〜1重量%の範囲内で、
また、N−アルキル脂肪酸アミドを0.02〜0.2重
量%の範囲内で併用使用することにより、離型性
が著るしく向上するばかりでなく、主体とするス
チレン系樹脂の熱安定性やその他機械的強度等の
物性を損ねるとこがないことを見い出し、本発明
に到達したものである。 すなわち、本発明は、スチレン系樹脂を主体と
し、高級脂肪酸及び/又はその金属塩を0.1〜1
重量%含有し、かつ、下記一般式 〔但し、式中R1は炭素数11〜21の直鎖飽和アル
キル基、R2は炭素数8〜22のアルキル基であ
る。〕で示されるN−アルキル脂肪酸アミドを
0.02〜0.2重量%含有するスチレン系樹脂組成物
である。 高級脂肪酸及び/又はその金属塩は、それ自体
優れた離型剤として公知のものであるが、この高
級脂肪酸及び/又はその金属塩とN−アルキル脂
肪酸アミドとを併用して使用することは知られて
おらず、これら両者を併用使用することにより少
量で良好な離型性を発揮させることができ、本発
明の目的を達成することができる。 本発明において、スチレン系樹脂としては、例
えば、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリ
クロロスチレン等のように、スチレン、メチルス
チレン、クロロスチレン等のスチレン系単量体を
それぞれ単独で重合して得られる重合体のほか
に、これらのスチレン系単量体とこれと共重合し
得る他の単量体やエラストマー等との共重合体が
包含される。スチレン系単量体と共重合し得る他
の単量体としては、例えば、アクリロニトリル、
メタクリニトリル等のアクリロニトリル類、アク
リル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸類、
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の不飽
和カルボン酸エステル類、クロロプレン、ブタジ
エン、イソプレン等のジエン類、1−ブテン、1
−ペンテンのようなオレフイン類、その他無水マ
レイン酸のようなα,β−不飽和カルボン酸又は
その無水物等を挙げることができる。また、スチ
レン系単量体と共重合し得るエラストラマーとし
ては、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソ
プレンゴム等のポリジエンゴムや、スチレン−ブ
タジエンゴム等のスチレン−ジエンエラストマー
や、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム等の分
子構造中にポリジエンブロツクを有するブロツク
共重合体エラストマー等を挙げることができる。
さらに、このスチレン系樹脂には、上記各種のス
チレン系樹脂を主体として他の樹脂を配合してな
る樹脂混合物も包含される。 これらのスチレン系樹脂は、塊状重合法、溶液
重合法、乳化重合法、懸濁重合法、あるいは塊状
−懸濁重合法等の種々の重合法によつて製造する
ことができ、また、可塑剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、熱安定化剤、着色剤等の通常使用される
添加剤を適宜含有させることができる。 また、本発明において使用される高級脂肪酸と
は、炭素数12〜22程度の直鎖状飽和モノカルボン
酸であり、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラ
キジン酸、ベヘニン酸等を挙げることができる。
また、高級脂肪酸の金属塩とは、上記高級脂肪酸
とリチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウ
ム、アルミニウム、マグネシウム、バリウム、亜
鉛等の金属との塩である。高級脂肪酸としては代
表的にはステアリン酸やパルミチン酸であり、ま
た、高級脂肪酸の金属塩としては代表的にはステ
アリン酸カルシウム、パルミチン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等
である。 これらの高級脂肪酸及び/又はその金属塩は、
そのいずれかを単独で使用できるほか、2種以上
を組合せて使用することもでき、また、高級脂肪
酸とその金属塩とをそれぞれ1種又は2種以上選
択して併用してもよい。離型性や物性への影響の
面からして高級脂肪酸のマグネシウム塩、カルシ
ウム塩、亜鉛塩が特に好ましい。 上記高級脂肪酸及び/又はその金属塩と併用し
て使用されるN−アルキル脂肪酸アミドは、下記
一般式 〔但し、R1は炭素数11〜21の直鎖飽和アルキル
基、R2は炭素数8〜22のアルキル基である。〕 で示されるものであり、好ましくは融点が50℃以
上のものである。 上記直鎖飽和アルキル基R1の例としては、ラ
ウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、マルガ
リル基、ステアリル基、アラキジル基等があり、
また、上記アルキル基R2の例としては、カプリ
リル基、カプリル基、ラウリル基、ミリスチル
基、パルミチル基、マルガリル基、ステアリル
基、アラキジル基、ベヘニル基等がある。これら
のN−アルキル脂肪酸アミドは、そのいずれかを
単独で使用することもできるが、2種以上を組合
せて使用することもできる。 上記高級脂肪酸及び/又はその金属塩の1種又
は2種以上の使用量については、通常0.1〜1重
量%、好ましくは0.1〜0.5重量%の範囲内であ
り、また、上記N−アルキル高級脂肪酸アミドの
1種又は2種以上の使用量については、通常0.02
〜0.2重量%、好ましくは0.05〜0.15重量%の範囲
内である。高級脂肪酸及び/又はその金属塩につ
いては、その使用量が0.1重量%より少いと、離
型効果が不充分であり、また、その使用量が1重
量%を越えると、耐熱性等の物性が低下する傾向
が大きくなる。また、N−アルキル脂肪酸アミド
については、その使用量が0.02重量%より少い
と、このN−アルキル脂肪酸アミドを併用するこ
とによる相乗効果を発揮することができず、ま
た、その使用量が0.2重量%を越えると樹脂の物
性、特に熱安定性に悪影響がみられるばかりでな
く離型性についてもその効果が低減する。 これら高級脂肪酸及び/又はその金属塩とN−
アルキル脂肪酸アミドとの間の相互作用について
は定かではないが、両者の間には何らかの相互作
用あるいは樹脂の流動性変化による何らかの作用
があるものと考えられる。 上記高級脂肪酸及び/又はその金属塩とN−ア
ルキル脂肪酸アミドとは、それぞれ別個にスチレ
ン系樹脂に配合してもよく、また、予め両者を一
定の割合で混合してから配合してもよい。 上記各離型剤をスチレン系樹脂に配合する方法
としては、通常の押出機やロール等を用いて混合
してもよく、また、粉末やペレツトにしたスチレ
ン系樹脂の表面に付着させて混合してもよい。さ
らに、これら各離型剤は、スチレン系樹脂を重合
する際にその単量体溶液中に混合したり、重合途
中や重合最終段階で混合してもよい。 これら各離型剤が配合されたスチレン系樹脂組
成物において、その離型性を評価する方法として
絶対的な方法は確立されていないが、成型品の離
型特性が射出時の圧力に依存することから、実用
的には不都合なく成形品の離型を行うことができ
る最高射出圧力を測定することにより評価でき
る。すなわち、樹脂を金型内に射出するときの射
出圧力が高くなればそれだけ良好な成形品を得る
ことができる反面、樹脂の金型との密着性が向上
して成形品の離型性が急速に低下してくるので、
高い射出圧力で成形できればそれだけ樹脂の離形
性が良好であると判断することができる。このこ
とは、成形時に成形品の金型からの離型を観察す
ればなお一層明瞭になる。 本発明によれば、離型剤として従来公知の高級
脂肪酸及び/又はその金属塩を単独で使用した場
合、N−アルキル脂肪酸アミドを単独で使用した
場合、N−アルキル脂肪酸アミドを単独で使用し
た場合と比較して、著るしくその離型性が向上す
るほか、成形品の熱変形温度や機械的強度の低下
あるいはその外観の悪化という問題が生じない。 以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて具
体的に説明する。 実施例1〜4及び比較例1〜7 ゴム変性ポリスチレン(新日本製鉄化学工業(株)
製商品名エスチレンH−65)100重量部に対して、
ステアリン酸カルシウムとN−ステアリルステア
リン酸アミドとを第1表に示す割合(重量部)で
配合し、押出機にて混練した後ペレツトにした。
このペレツトを用いて射出成形機により格子型の
成形品を成形した。射出成形機のシリンダー温度
及び金型温度をそれぞれ200℃及び50℃と一定に
し、不都合なく成形品を離型できるときの最高射
出圧力を測定すると共に、射出圧力22Kg/cm2のと
きに不都合なく離型させることができた成形品の
割合を測定した。結果を第1表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレン系樹脂を主体とし、高級脂肪酸及
    び/又はその金属塩を0.1〜1重量%含有し、か
    つ、下記一般式 〔但し、式中R1は炭素数11〜21の直鎖飽和アル
    キル基、R2は炭素数8〜22のアルキル基であ
    る。〕 で示されるN−アルキル脂肪酸アミドを0.02〜
    0.2重量%含有することを特徴とするスチレン系
    樹脂組成物。
JP17886582A 1982-10-12 1982-10-12 スチレン系樹脂組成物 Granted JPS5968357A (ja)

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JP17886582A JPS5968357A (ja) 1982-10-12 1982-10-12 スチレン系樹脂組成物

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JP17886582A JPS5968357A (ja) 1982-10-12 1982-10-12 スチレン系樹脂組成物

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JPS59168053A (ja) * 1983-03-14 1984-09-21 Denki Kagaku Kogyo Kk 樹脂組成物及びプラスチツク成型品
JPS60250004A (ja) * 1984-05-28 1985-12-10 Mitsui Toatsu Chem Inc 離型性のすぐれたスチレン系樹脂の連続的製造方法
US4897437A (en) * 1985-09-03 1990-01-30 The Dow Chemical Company Ethylene-acrylic acid type interpolymer compositions and films having increased slip and reduced block
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JPS6296555A (ja) * 1985-10-23 1987-05-06 Idemitsu Petrochem Co Ltd 射出成形用樹脂組成物

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