JPH0353398B2 - - Google Patents

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JPH0353398B2
JPH0353398B2 JP57153139A JP15313982A JPH0353398B2 JP H0353398 B2 JPH0353398 B2 JP H0353398B2 JP 57153139 A JP57153139 A JP 57153139A JP 15313982 A JP15313982 A JP 15313982A JP H0353398 B2 JPH0353398 B2 JP H0353398B2
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JP
Japan
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electrodeposition
binder resin
coating film
acid
temperature
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57153139A
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English (en)
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JPS5941496A (ja
Inventor
Yasuo Sumitomo
Masayuki Kawai
Eiji Yagi
Shinichi Abe
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Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電着塗膜の艶消方法に関するものであ
る。
従来電着塗膜の艶消方法としては、 電着浴液中に艶消剤を配合する方法 電着塗料中のバインダー樹脂の配合組成を変
化させる方法 電着塗膜を酸溶液、熱湯等に浸漬する方法 電着塗膜を酸溶液中に浸漬し交流通電する方
法 などが知られている。
しかしながら前記の方法は塗膜性能が低下す
る、艶消しの度合にばらつきが大きい等の欠点を
有し、の方法は電着塗料の安定性が低下する、
コストが高くそのため専用の塗装ラインが必要と
なり、艶有り塗装と併用できなくなる等の問題が
あり、の方法は艶消しの度合にばらつきが大き
く、艶斑が生じる等の欠点があり、またの方法
は充分な艶消し効果が得られない等の欠点を有し
ており、いずれの方法も実用上欠点を有するもの
であつた。
本発明者らは、前記のような実情に鑑み鋭意研
究の結果、電着浴液に用いるバインダー樹脂のガ
ラス転移温度と電着塗装温度、および直流電圧印
加下における酸性溶液処理とを組合せることによ
り前記のような従来法の欠点を解消しうることを
見出し本発明を完成したものである。
すなわち本発明は電着塗料中のバインダー樹脂
のガラス転移温度より高い温度の電着浴液中にて
被塗物を電着塗装し、必要により水洗した後次い
で酸性処理液中に浸漬し、被塗物を陽極として直
流電圧を印加することからなる被塗物電着塗膜の
艶消方法にある。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の作用、効果については発明者等は未だ
確固たる理論的根拠を究明してないが、その理由
は概ね次の如く推察している。
本発明における電着塗装は使用される電着塗料
中のバインダー樹脂のガラス転移温度よりも高い
温度の電着浴液で被塗物を電着塗装するため、被
塗物上に形成されたウエツト塗膜は軟らかいもの
となり、次工程の酸性処理液により塗膜の表面が
溶解される。またこれと同時に塗膜の表層部にバ
インダー樹脂の硬化触媒となる酸根を直流電圧を
印加して電気的に導入せしめることにより、塗膜
の焼付け硬化時に表層部と中間層部との収縮応力
に差が生じる。本発明の方法はこれらの相剰効果
により焼付け硬化した最終塗膜の表面を粗の状態
とし、微細で均一な艶消し外観を呈するようにす
るものと推察される。
本発明に使用する電着浴液としては、公知の電
着塗料用バインダー樹脂例えばアクリル系、アル
キツド系、ポリエステル系、マレイン化油系、エ
ポキシ系等のバインダー樹脂をアミン等の塩基性
物質で中和して水溶性化したバインダー樹脂、お
よびこれに必要により硬化剤、顔料その他改質
材、添加剤等を配合し、水で固型分約5〜15重量
%に希釈したものが使用される。ただし、ここで
使用するバインダー樹脂は前記のように通常の電
着塗料に用いる公知のバインダー樹脂が使用でき
るが、本発明の電着塗装はバインダー樹脂のガラ
ス転移温度より高い温度の電着浴液で行なわなけ
ればならないので、バインダー樹脂はガラス転移
温度が40℃以下、望ましくは25℃以下のものが好
適である。
また本発明の電着塗装は前記したように、電着
浴液を、使用するバインダー樹脂のガラス転移温
度より高い温度、好ましくは5℃〜10℃高い温度
に保持し、この中に鉄材、アルミニウム材等の金
属製被塗物を陽極として浸漬し、ステンレス板等
を陰極として両極間に約50V〜300Vの直流ある
いは交流電圧を0.5〜3分間印加して電着塗装を
行なう。
このとき、電着浴液の温度がバインダー樹脂の
ガラス転移温度より低いと形成される塗膜はかた
く、多孔質なものとなり、酸性処理液による塗膜
表面の溶解が生じにくくまた焼付け硬化時の収縮
応力による歪も出来にくくなり目的とする艶消し
効果が得られない。
本発明において電着塗装の後に行なう酸性溶液
処理工程は、前工程で形成された電着塗膜を酸性
処理液中に浸漬して被塗物を陽極として直流電圧
を印加する工程であるが、使用される酸性処理液
としては電着塗装工程で形成された電着塗膜の表
面を溶解し、焼付け硬化時にバインダー樹脂の硬
化触媒となりうる酸、例えば硫酸、クレゾールス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−フエノ
ールスルホン酸、硼酸、ナフタリンスルホン酸、
酢酸あるいはこれらの塩の1種あるいは2種以上
を水で希釈して0.001重量%〜15重量%、好まし
くは0.01重量%〜1重量%の濃度とした水溶液を
用いる。またこの酸性処理液は15℃〜35℃好まし
くは20℃〜30℃に保持し、20V以上好ましくは
50V〜250Vの直流電圧を5秒以上好ましくは10
〜120秒間印加する。
本発明の方法は前記したような電着塗装工程、
酸性溶液処理工程を経た後常法によ水洗後焼付け
硬化させて艶消し塗膜を形成させるものであり、
艶消し塗装のための専用ラインも必要なく、形成
された塗膜は艶消しの度合のばらつきも少なく、
艶斑もなく微細で均一な充分に実用に供しうる艶
消し外観がえられるものである。
以下実施例により本発明を説明する。なお下記
実施例における光沢測定はJIS K−5400によつて
行なつた。
実施例 1 (1) バインダー樹脂の調製 アクリル酸 50重量部 ヒドロキシエチルメタクリレート 150 〃 メチルメタクリレート 430 〃 ブチルアクリレート 370 〃 ベンゾイルパーオキサイド 15 〃 計 1015 〃 エチルセロソルブ300重量部を四つ口フラス
コに仕込み還流温度(145〜150℃)に加温し、
これに別に滴下タンクに仕込んだ上記モノマー
混合物を2時間かけて滴下し、滴下終了1時間
後にベンゾイルパーオキサイド2重量部を更に
加え、そのままの温度で2時間反応してアクリ
ル系バインダー樹脂を得た。
このバインダー樹脂のガラス転移温度は20℃
であつた。
(2) 電着浴液の調製 上記バインダー樹脂とメラミン樹脂(住友化
学社製商品名M−100C)を固型分重量比で
8:2の割合で混合し、これを中和度が80%に
なるようにトリエチルアミンにて中和し、つい
で純水で希釈して固型分10重量%の電着浴液を
調製した。
(3) 艶消電着塗膜の形成 10μの硫酸アルマイト被覆を施したアルミニ
ウム押出型材(A6063S)を陽極として上記電
着浴液中に浸漬し、液温30℃、印加電圧直流
200V、通電時間2分間の電着条件で常法によ
り電着塗装した。
次にこの電着塗膜を水洗後上記被塗物を陽極
として液温25℃のp−フエノールスルホン酸の
0.5重量%水溶液からなる酸性処理液中に浸漬
し、150Vの直流電圧を1分間印加し、その後
水洗し100℃で25分の焼付けを行なつた。
このようにしてできた電着塗膜は光沢が30%
で微細で均一な艶消し外観を呈するものであつ
た。
実施例 2 (1) 電着浴液の調製 水溶性アルキド樹脂* 1000重量部 カーボンブラツク 20 〃 酸化チタン 200 〃 ブチルセロソルブ 70 〃 ジエチルアミン 58 〃 純 水 200 〃 計 1548 〃 *大日本インキ社製商品名S−141T;ガラス
転移温度0〜5℃固型分71%、酸価40 上記配合物をクイツクミルにて充分に分散
し、さらに純水で希釈して固型分15重量%、中
和度80%の電着浴液を調製した。
(2) 艶消電着塗膜の形成 リン酸亜鉛処理を施した冷延鋼板を陽極とし
て上記電着浴液中に浸漬し、液温25℃、印加電
圧直流200V、通電時間2時間の電着条件で常
法により電着塗装した。
次にこの電着塗膜を水洗後上記被塗物を陽極
として液温25℃の硼酸の0.5重量%水溶液から
なる酸性処理液中に浸漬し、200Vの直流電圧
を2分間印加し、その後水洗し160℃で25分の
焼付けを行なつた。
このようにしてできた電着塗膜は光沢が40%
で微細で均一な艶消し外観を程するものであつ
た。
比較例 1 実施例1において電着浴液の温度をバインダー
樹脂のガラス転移温度より低い15℃で行なつた外
は実施例1と同様にして塗膜を形成した。
形成された塗膜は光沢が90%の高光沢となり、
艶消し塗膜は得られなかつた。
比較例 2 電着塗装後の酸性溶液による処理を行なわなか
つた外は実施例1と同様にして塗膜を形成した。
形成された塗膜は光沢が98%の高光沢となり、
艶消し塗膜は得られなかつた。
比較例 3 アクリル酸 50重量部 ヒドロキシエチルメタクリレート 150 〃 メチルメタクリレート 550 〃 ブチルアクリレート 250 〃 ベンゾイルパーオキサイド 15 〃 計 1015 〃 バインダー樹脂として上記モノマー混合物を実
施例1と同様にして反応して得たガラス転移温度
40℃のバインダー樹脂を使用した外は実施例1と
同様にして塗膜を形成した。
形成された塗膜は光沢が92%の高光沢となり、
艶消し塗膜は得られなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電着塗料中のバインダー樹脂のガラス転移温
    度より高い温度の電着浴液中にて被塗物を電着塗
    装し、次いで酸性処理液中に浸漬し、被塗物を陽
    極として直流電圧を印加することを特徴とする電
    着塗膜の艶消方法。
JP15313982A 1982-09-01 1982-09-01 電着塗膜の艶消方法 Granted JPS5941496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15313982A JPS5941496A (ja) 1982-09-01 1982-09-01 電着塗膜の艶消方法

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JP15313982A JPS5941496A (ja) 1982-09-01 1982-09-01 電着塗膜の艶消方法

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Publication Number Publication Date
JPS5941496A JPS5941496A (ja) 1984-03-07
JPH0353398B2 true JPH0353398B2 (ja) 1991-08-14

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JP15313982A Granted JPS5941496A (ja) 1982-09-01 1982-09-01 電着塗膜の艶消方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6112765A (ja) * 1984-06-27 1986-01-21 Kansai Paint Co Ltd 常温乾燥型電着塗装用水性塗料組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5554595A (en) * 1978-10-12 1980-04-21 Sankyo Alum Ind Co Ltd Matting method of electrodeposition coated products
JPS58117895A (ja) * 1981-12-28 1983-07-13 Nippon Paint Co Ltd 電着塗装物の艶消方法

Patent Citations (2)

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JPS5554595A (en) * 1978-10-12 1980-04-21 Sankyo Alum Ind Co Ltd Matting method of electrodeposition coated products
JPS58117895A (ja) * 1981-12-28 1983-07-13 Nippon Paint Co Ltd 電着塗装物の艶消方法

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